JPH0640055A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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Publication number
JPH0640055A
JPH0640055A JP19998592A JP19998592A JPH0640055A JP H0640055 A JPH0640055 A JP H0640055A JP 19998592 A JP19998592 A JP 19998592A JP 19998592 A JP19998592 A JP 19998592A JP H0640055 A JPH0640055 A JP H0640055A
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JP
Japan
Prior art keywords
housing
roll paper
cover member
attached
paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP19998592A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Nakazawa
敦 中澤
Takakatsu Koizumi
隆且 小泉
Nobuyuki Kawai
伸幸 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication of JPH0640055A publication Critical patent/JPH0640055A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】筐体32のベース部30にプリンタユニット2
が取り付けられ、バーコードスキャナと一体化されたバ
ーコードプリンタが構成されている。プリンタユニット
2のハウジング40は樹脂成型品であり、内部にロール
紙41を収容する収納部42が形成されている。この収
納部42から連続してロール紙41が通る搬送経路43
が形成されている。この搬送経路43を挟んでサーマル
ヘッド45とプラテンローラ44とが配置されている。
プラテンローラ44はハウジング40に取り付けられて
おり、サーマルヘッド45はカバー部材46に取り付け
られている。カバー部材46を開くと、カバー部材46
側の構成とハウジング40側の構成とが、搬送経路43
で分離される。 【効果】収納部42をハウジング40内に形成したこと
により全体を小型化できる。カバー部材46を開けば、
ロール紙41を容易に交換できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコードラベルの発
行などのために用いられるサーマルプリンタに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】流通
分野などで商品の区分けのためなどに用いられるバーコ
ードラベルは、裏面に粘着層を有するラベルの表面にバ
ーコードを印刷するようにして発行される。バーコード
ラベルを発行するためのラベルプリンタは、固定設置さ
れて用いられる大型の据え置きタイプのものが一般的で
あるが、ラベルの破損やバーコードの変更などに柔軟に
対応するために、可搬型のものも用いられている。
【0003】一方、従来から、バーコードスキャナを備
えた小型のハンディターミナルなどと称される情報収集
装置が用いられている。このハンディターミナルとラベ
ルプリンタとを組み合わせれば、たとえば、基準となる
バーコードをスキャナで読み取り、同一内容のバーコー
ドラベルを複数枚発行するなどということも可能となる
と考えられる。したがって、バーコードラベルの発行が
一層手軽に行えるようになる。
【0004】上記のようなバーコードスキャナを備えた
ハンディターミナルとラベルプリンタとを組み合わせる
場合には、これらを一体化することが好ましい。2個の
独立した構成では携帯に不便だからである。ところが、
バーコードスキャナを含むハンディターミナルには機械
的な動作部分がほとんど無いのに対して、ラベルプリン
タはラベルを台紙上に仮着して巻回したロール紙を引き
出して印刷ヘッドに送る紙送り機構や、ラベルロールの
取替えのための機構を有している。このため、ハンディ
ターミナルではほとんど故障が生じる心配がないのに対
して、ラベルプリンタでは機構部分の故障が不可避であ
る。したがって、ハンディターミナルとラベルプリンタ
とを分離することができないように一体化してしまう
と、ラベルプリンタ部の故障のためにその装置の全部を
用いることができないこととなり、合理性に欠ける。
【0005】このような不具合を回避するための1つの
方法として、プリンタ部をユニット化して、ハンディタ
ーミナルと一体的に取り付けることができ、また取り外
すことができるように構成することが考えられる。この
プリンタユニットは、ハンディターミナルと一体化され
た全体の構成を携帯可能に構成して装置の使用目的を充
分に達成すべく、可能な限り小型に構成することが好ま
しいことは言うまでもない。したがって、印刷ヘッドに
サーマルヘッドを用いたサーマルプリンタをユニット化
するのが有利である。
【0006】ユニット化されたサーマルプリンタは従来
から提供されているが、これらは専ら据え置き型のラベ
ルプリンタに用いられるもので、プリンタ部の故障が生
じたときに速やかに補修作業を行えるようにすることを
目的としている。このため、小型化については充分な配
慮が成されておらず、たとえばサーマルヘッドなどを含
む印字部を1つの筐体内に収容し、ラベルロールは筐体
外に支持する構成となっている。
【0007】これらのプリンタユニットはまた、ロール
の交換作業が繁雑であるという側面もある。すなわち、
ロールの交換に当たっては、ロールの取替え作業の他
に、ロールから引き出したロール紙の先端を、サーマル
ヘッドとこのサーマルヘッドに対向したプラテンとの間
を通る所定の用紙搬送路に通す作業が必要である。この
作業が極めて繁雑であるため、ロール交換作業全体が繁
雑になっている。
【0008】携帯用の機器に備えようとするプリンタユ
ニットには、大量のラベルを巻回したロールを装着する
ことはできないから、必然的にロールの交換回数が増大
する。また、ラベルを大量に発行する場合も複数回に渡
ってラベルロールを交換しなければならない。したがっ
て、ロールの交換作業ができるだけ容易であることが好
ましいのは言うまでもない。
【0009】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、格段に小型化され、しかも、ロールの交換
作業が格段に容易に行えるようにしたサーマルプリンタ
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載のサーマルプリンタは、帯
状の感熱紙を巻回したロール紙を収容する収納部が形成
されたハウジングと、上記収納部から連続した所定の搬
送経路を通してロール紙を搬送する搬送手段と、上記搬
送経路に対向して設けられ、上記ロール紙に接触してこ
のロール紙を発色させることにより印刷を行うサーマル
ヘッドと、このサーマルヘッドとともに上記ロール紙を
挟持し、このロール紙を上記サーマルヘッドに密着させ
るプラテンと、上記ハウジングに開閉自在に取り付けら
れたカバー部材とを含み、上記サーマルヘッドおよびプ
ラテンのうちの一方は上記ハウジングに取り付けられ、
他方は上記カバー部材に取り付けられているとともに、
上記カバー部材と上記ハウジングとの間に上記収納部か
ら連続する上記搬送経路を形成し、上記カバー部材を開
いたときに、カバー部材側に取り付けられた構成部分と
ハウジング側に取り付けられた構成部分とが、上記搬送
経路で分離される構造としたことを特徴とする。
【0011】上記の構成によれば、ハウジングに形成さ
れた収納部にロール紙が収容され、この収納部から連続
する搬送経路を通して搬送手段によってロール紙が搬送
される。搬送経路の途中には、サーマルヘッドとプラテ
ンとが対向するように配置されており、この間を通ると
きにロール紙が発色して印刷が達成される。このように
して、ロール紙の収納部を搬送経路と連続させて一体化
したことにより、全体を格段に小型化することができ
る。しかも、収納部からサーマルヘッドまでの間の搬送
経路を充分に短くすることができるから、ロール紙の斜
め送りを効果的に防止して、印刷を良好に行える。
【0012】プラテンとサーマルヘッドとは、ハウジン
グとハウジングに開閉自在に取り付けられたカバー部材
とに分離して設けられている。さらに、カバー部材を開
いたときに、カバー部材側に取り付けられた構成部分
と、ハウジング側に取り付けられた構成部分とが、搬送
経路で分離される構造となっている。この結果、カバー
部材を開けば、搬送経路から連続した収納部内のロール
紙を容易に交換することができる。しかも、カバー部材
とハウジングとが搬送経路で分離するのであるから、ロ
ール紙を搬送経路の方に引き出してカバー部材を閉じれ
ば、ロール紙を搬送経路内に位置させることができる。
すなわち、狭い搬送経路内にロール紙を通したりする繁
雑な作業が不要である。このようにして、ロール交換作
業を格段に簡素化することができる。
【0013】請求項2記載のサーマルプリンタは、上記
ロール紙は、剥離性の台紙上に粘着層を裏面に形成した
ラベルを複数枚整列させて仮着させたものであり、上記
収納部から連続した搬送経路がほぼ直線的な形状となる
ように上記ハウジングが樹脂成型されていることを特徴
とする。この構成では、樹脂成型されたハウジングによ
りほぼ直線的な搬送経路を形成させることにより、個々
のラベルが台紙から剥離することを防止できる。また、
ハウジングを樹脂成型品により構成することにより、全
体の軽量化が図られる。
【0014】請求項3記載のサーマルプリンタは、上記
ハウジングにおいて、上記搬送経路の末端部には、ロー
ル紙を切断するためのカッタ部が一体的に形成されてい
ることを特徴とする。このようにすれば、特別にカッタ
を設けなくてもよいから、部品点数を削減できる。
【0015】請求項4記載のサーマルプリンタは、上記
ハウジングには、先端部を屈曲させた鉤状部材が回動自
在に取り付けられており、上記カバー部材には上記鉤状
部材に係合する係止部材が取り付けられており、この係
止部材には上記鉤状部材の移動方向に交差する方向に突
出した突起が形成されていて、上記鉤状部材の先端部に
は当該突起に係合する別の突起が形成されていることを
特徴とする。
【0016】この構成によれば、鉤状部材と係止部材と
が係合し、さらに鉤状部材および係止部材にそれぞれ形
成された突起が相互に係合する。このようにして、二重
係合構造となっているから、プリンタを落下させた場合
などにもカバー部材がハウジングから容易には外れな
い。このため、落下などの衝撃に対する耐久性が良好に
なる。
【0017】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施例のサー
マルプリンタが適用されたバーコードプリンタの縦断面
図である。また、図2は外観構成を示す正面図であり、
図3はその右側面図、図4はその底面図である。
【0018】このバーコードプリンタは、流通分野など
において主として携帯用として用いられるものであり、
バーコードの読取および発行ならびにキー入力操作によ
るデータ入力を行うことができる。すなわち、このバー
コードプリンタでは、バーコードを読み取るスキャナユ
ニット1と、バーコードを印刷するプリンタユニット2
と、これらを制御するコントロールユニット3とが手持
ち可能に統合されている。この構成により、ハンディタ
ーミナルとしての機能とバーコードを発行するラベルプ
リンタとしての機能との両方が、手持ち可能な一体的な
構成により実現されている。
【0019】スキャナユニット1はコントロールユニッ
ト3に対して一体的に設けられており、プリンタユニッ
ト2はコントロールユニット3に着脱自在に取り付けら
れている。スキャナユニット1は、読取窓5を介してバ
ーコードを読み取るためのCCD(電荷結合素子)スキ
ャナなどのイメージセンサ31を備えている。すなわ
ち、スキャナユニット1およびコントロールユニット3
を一体化する筐体32内には、バーコードなどの記号が
形成された記号面33を照明するための発光ダイオード
34が備えられている。この発光ダイオード34から発
生した光は、記号面33で反射され、筐体32内に固定
されたレンズ35で収束された後に、イメージセンサ3
1に導かれる。これにより、イメージセンサ31の検出
面上に記号面33に形成されたバーコードの像が結像
し、バーコードの読取が達成される。
【0020】コントロールユニット3の内部には、イメ
ージセンサ31を駆動したり、コントロールユニット3
の上面に設けられた液晶表示パネル8を駆動したりする
ための制御回路などが形成されたプリント配線基板3
6,37が固定されている。コントロールユニット3の
上面には、上記の液晶表示パネル8の他に、キーボード
9も設けられている。キーボード9には、電源キー、印
字したいコード番号を手操作で入力したりするためのテ
ンキー、スキャナキー、中止キー、登録発行キー、日付
設定キー等の各キーが配列されている。
【0021】一方、コントロールユニット3の底面に
は、たとえばNi−Cd蓄電池パック38を収容する凹
部39が形成されており、この凹部39は着脱自在な蓋
11により閉塞されている。プリンタユニット2は、コ
ントロールユニット3に対して一体的に取り付けること
ができ、また取り外すことができるように構成されてい
る。このプリンタユニット2は、合成樹脂成型品で構成
されたハウジング40を備えている。このハウジング4
0は、筐体32のベース部30上にボルト80などによ
り固定される。
【0022】ハウジング40内には、剥離性の台紙上に
裏面に粘着層を形成した複数枚の感熱ラベルを仮着して
円筒状の芯体41aに巻回させたロール紙41を収容す
るための収納部42が形成されている。ロールから繰り
出されたロール紙41は、収納部42から連続的に形成
された滑らかな搬送経路43を介してプラテンローラ4
4に導かれている。収納部42はハウジング40内に形
成されているので、搬送経路43は充分に短くすること
ができる。
【0023】この搬送経路43はハウジング40と一体
的に形成された隔壁53によりほぼ直線的に形成されて
いる。すなわち、隔壁53は、搬送経路43をロール紙
41が通るときにおけるロール紙41の最大曲率が所定
値を超えない形状とされている。この所定値とは、ロー
ル紙41を構成する台紙上に貼着されたラベルが剥離す
るときの曲率である。
【0024】プラテンローラ44に対向して、このプラ
テンローラ44とともにロール紙41を挟持するサーマ
ルヘッド45が配置されている。サーマルヘッド45
は、ハウジング40に整合するカバー部材46に取り付
けられている。さらに詳述すると、カバー部材46は、
合成樹脂成型品からなり、軸47を介してハウジング4
0の一角に開閉自在に取り付けられている。軸47に
は、カバー部材47を開放方向に付勢する巻きばね48
が嵌め込まれている。
【0025】カバー部材46の内面には、軸49を介し
て取付け部材50が回動自在に取り付けられており、こ
の取付け部材50にヒートシンク51が固定され、さら
にこのヒートシンク50にサーマルヘッド45が固定さ
れている。取付け部材50の上面には、カバー部材46
の内面に当接してサーマルヘッド45をプラテンローラ
44に向けて弾発付勢する板ばね52が取り付けられて
いる。なお、取付け部材50のプラテンローラ44に向
かう方向への回動は、その後端部52がカバー部材46
の内面に当接することにより規制される。
【0026】ハウジング40内において、搬送経路43
を形成する隔壁53により区画された室54内には、モ
ータ55が収容されている。さらに、この室54内に
は、ロール紙41の下面に形成された位置合わせマーク
(図示せず。)を検出するための反射型フォトセンサ5
6が設けられている。この反射型フォトセンサ56に対
向する部分は、隔壁53が切り欠かれている。そして、
反射型フォトセンサ56を構成する発光素子(図示せ
ず。)からロール紙41の下面に向けて光を発生させ、
その反射光が受光素子(図示せず。)で受光されるか否
かにより、上記の位置合わせマークの検出が行われる。
この位置合わせマークは、ロール紙41の台紙に形成さ
れており、1枚1枚のバーコードラベルの貼着位置を表
すものである。
【0027】モータ55の回転力は、図5および図7に
示す構成によりプラテンローラ44に伝達される。すな
わち、モータ55の回転軸に固定されたモータギア57
に噛合する大径の歯車58が設けられている。この歯車
58には同軸に小径の歯車59が固定されており、この
歯車59に大径の歯車60が噛合している。この歯車6
0には同軸に小径の歯車61が固定されており、この歯
車61がプラテンローラ44の軸62(図1参照。)に
固定された大径の歯車63に噛合している。このように
して、モータ55の回転は、3段階に減速されてプラテ
ンローラ44に伝達される。
【0028】サーマルヘッド45は、プラテンローラ4
4に向けて弾発的に付勢されているから、プラテンロー
ラ44の回転により、ロール紙41が順次繰り出される
ことになる。このロール紙41の搬送過程でサーマルヘ
ッド45が駆動され、感熱紙からなるラベルが発色させ
られることになる。これにより、バーコードその他の文
字や記号の印刷が達成される。この印刷後のロール紙4
1は、ハウジング40とカバー部材46との間に形成さ
れている排紙口7(図1参照。)から排出される。上記
のように、プラテンローラ44およびモータ55などに
より搬送手段が構成されている。
【0029】ハウジング40において排紙口7に臨む位
置は、図7に示すように、鋸歯状に形成されており、こ
の鋸歯状部がロール紙41を裁断するためのカッタ部2
0となっている。このように、カッタ部20をハウジン
グ40に一体成型して構成しているので、特別なカッタ
部材が不要であり、部品点数を削減できる。図8は、筐
体32のベース部30にプリンタユニット2を取り付け
る際の組立て構造を示す組立図である。ベース部30の
底面には、プリンタユニット2を取り付けるためのボス
71,72,73が形成されている。このボス71,7
2,73には頂面にボルト挿通孔を形成した円筒状のベ
ースクッション74,75,76が貼り付けられる。そ
して、ハウジング40の底部の3か所に形成されたボル
ト挿通孔77,78,79をそれぞれ挿通するボルト8
0,81,82が、さらにベースクッション74,7
5,76を挿通して、ボス71,72,73に螺着され
る。ベースクッション74はゴムなどの弾性体により構
成されている。
【0030】ハウジング40の側部には、四角筒状のリ
ブ83が突設されている。このリブ83には、ゴムなど
の弾性体で構成されたサイドクッション84が嵌め込ま
れる。このサイドクッション84は、衝撃が加えられた
ときにベース部30の内側面に当接して、プリンタユニ
ット2への衝撃を和らげる。さらに、ベース部30には
クッション部材85,86が設けられており、これらは
プリンタユニット2がベース部30に取り付けられた状
態で、ハウジング40とベース部30との間に介在され
る。
【0031】このように、プリンタユニット2は、ベー
スクッション74,75,76およびサイドクッション
84などが介在された状態で、ベース部30に対して弾
性的に取り付けられる。このため、バーコードプリンタ
を床に落としたりした場合でも、衝撃がクッション7
4,75,76,84などで緩衝されるため、プリンタ
ユニット2の故障を防止できる。このため、耐衝撃性が
高くなる。また、プリンタユニット2に振動が伝達され
にくい構造となっているから、振動によるロール紙41
の斜め送りを防止できる。
【0032】なお、図8において、91,92,93
は、反射型フォトセンサ56やモータ55などに関連す
る配線に接続されたコネクタであり、94はサーマルヘ
ッド45を駆動するための配線が形成されたフレキシブ
ルプリント配線基板である。次に、図5、図6、図7お
よび図8を参照して、カバー部材46とハウジング40
との係止構造について説明する。なお、図5にはプリン
タユニット2を右側から見た側面が示されており、図6
にはプリンタユニット2を左側から見た側面が示されて
いる。
【0033】ハウジング40において排紙口7(図8参
照。)の下部には、ハウジング40の側壁部に回転自在
に支持された軸95が設けられている。この軸95の両
端はハウジング40の側壁部から突出しており、その先
端部は一部が切り欠かれている。軸95の両端の各先端
部には、その断面形状に対応する孔が形成された鉤状部
材101,102が嵌め込まれており、この鉤状部材1
01,102は、ワッシャ98およびEリング99を用
いて固定されている。
【0034】一対の鉤状部材101,102のうちの一
方の鉤状部材102には、レバー103が一体的に形成
されている。このレバー103は、プリンタユニット2
を筐体32のベース部30に組付けたときに、図3およ
び図4に示すように、ベース部30の底面に形成された
凹部104から外部に突出する。このレバー103を操
作して鉤状部材102を回動させると、この回転が軸9
5を介して鉤状部材101に伝達され、このようにして
一対の鉤状部材101,102が連動して回動すること
になる。
【0035】鉤状部材101,102の矢印106方向
への回動は、ストッパ114,115により規制されて
いる。また、鉤状部材102には途中部から腕116が
突出しており、この腕116がハウジング40の側壁に
突設したストッパ117に当接することにより、鉤状部
材102の矢印109方向への回動が規制される。な
お、軸95には巻きばね96,97が嵌め込まれてお
り、これらは鉤状部材101,102を矢印106方向
に付勢している。
【0036】カバー部材46において鉤状部材101,
102に対向する位置には、これらの各先端部と係合す
る係止部材111,112が設けられている。係止部材
111,112は、たとえば金属板をU字状に屈曲させ
たもので、カバー部材46に一体的に形成された係止部
107,108に嵌め込まれて固定される。係止部材1
11,112の上面には、鉤状部材101,102の各
先端部の移動方向と交差する方向に突出した突起111
A,112A(0.1mm程度の突起)が形成されてい
る。
【0037】この突起108に対応して、鉤状部材10
1,102の各先端には、突起111A,112Aにそ
れぞれ係合する別の突起101A,102Aがそれぞれ
形成されている。カバー部材46をハウジング40に係
止するときには、カバー部材46をハウジング40に向
けて押し下げるだけでよい。このとき、係止部材111
と鉤状部材101との位置関係は、図9のように変化す
る。係止部材112と鉤状部材101との関係について
も同様である。
【0038】すなわち、カバー部材46を押し下げる
と、係止部材111が下降し、図9(a) の状態から、図
9(b) のように係止部材111が鉤状部材101に当接
した状態となる。この状態から、さらに、巻きばね9
6,97(図5および図6参照。)のばね力に抗してカ
バー部材46を押し下げると、鉤状部材101は矢印1
09方向に回動して、図9(c) の状態に至る。
【0039】さらにカバー部材46を押し下げると、巻
きばね96,97の復元力により、鉤状部材101が係
止部材101に係合し、さらに、その先端の突起101
Aが係止部材111の上面に形成された突起111Aに
係合して、図9(d) の状態となる。このようにして、い
わば二重係合状態となる。この二重係合状態では、たと
えばバーコードプリンタを誤って落下させた場合でも、
カバー部材46が容易に開いたりすることはない。この
ため、バーコードプリンタを拾い上げればすぐさま次の
作業に取りかかることができ、ロール紙41を収容しな
おしたり、カバー部材46を閉じたりする必要がない。
このようにして、耐衝撃性の向上が図られる。
【0040】一方、ロール紙41の交換などのためにカ
バー部材46を開くときの操作は次のとおりである。す
なわち、カバー部材46を僅かに押し下げることにより
突起101A,111A間および102A,112A間
の係合を解く。その後に、レバー103を操作し、鉤状
部材101,102と係止部材111,112との係合
を解く。これにより、カバー部材46とハウジング40
とを結合している軸47に巻装された巻きばね48(図
1参照。)の復元力により、カバー部材46が開くこと
になる。
【0041】カバー部材46の開放方向への回動は、図
8に示されているように、ハウジング40の側壁に突設
したストッパ120に、カバー部材46の後端部から一
体的に形成したレバー121が当接することにより規制
される。レバー121がストッパ120に当接するまで
の回動過程には、レバー121に適当な摩擦力で接触す
る凸部122が設けられている。この凸部122は、バ
ーコードプリンタを落下させた場合に万が一カバー部材
46が開いた場合であっても、このカバー部材46が完
全に開放されることを防止する。これにより、ロール紙
41が飛び出したりすることを確実に防止できる。
【0042】以上のように本実施例では、プリンタユニ
ット2において、樹脂成型品からなるハウジング40内
にロール紙41を収容するための収納部42を形成し、
この収納部42から連続する短い搬送経路43を介して
サーマルヘッド45にロール紙41を導いている。この
ため、プリンタユニット2が全体として小型になり、こ
の結果、バーコードプリンタ全体を携帯が可能なほど充
分に小型に構成することができる。しかも、ハウジング
40は樹脂成型品であるから、極めて軽量に構成するこ
とができる。
【0043】また、収納部42をハウジング40内に形
成しているので、搬送経路43は極めて短くなる。この
ため、収納部42からサーマルヘッド45に至る搬送経
路43においてロール紙41が斜めになることを防止で
きる。すなわち、ロール紙41の斜め送りを効果的に防
止して、バーコードラベルの発行を良好に行える。さら
に、搬送経路43はほぼ直線的に形成されているので、
ラベルが台紙から剥離するなどという不具合も防止でき
る。
【0044】また、プラテンローラ44はハウジング4
0に取り付けられており、サーマルヘッド45はカバー
部材46に取り付けられているから、カバー部材46を
軸47まわりに回動させて開くと、カバー部材46とハ
ウジング40とは搬送経路43で分離される。この搬送
経路43は、ロール紙41を収容した収納部42に連続
しているから、カバー部材46を開けば、ロール紙41
の交換が極めて容易に行える。すなわち、ロール紙41
の交換時には、新たなロール紙41を収納部43に収容
して、その先端を排紙口7まで引き出した後に、カバー
部材46を閉じればよい。
【0045】したがって、従来のように、ロール紙の先
端を狭い搬送経路に通したりする繁雑な作業が不必要で
あり、このため、ロール紙の交換作業が極めて簡単にか
つ短時間で行える。本発明の実施例の説明は上記のとお
りであるが、本発明は上記の実施例に限定されるもので
はない。たとえば、上記の実施例では、バーコードスキ
ャナを備えたハンディターミナルに一体的に取り付ける
ことができるプリンタユニットに本発明が適用される場
合について説明した。しかし、本発明は、たとえばハン
ディターミナル以外の任意の携帯用の装置に組み合わさ
れて用いられるプリンタユニットに対しても適用でき、
さらには携帯用でない装置に組み合わされて用いられる
プリンタユニットに対しても適用できる。また、サーマ
ルプリンタ単体として用いられてもよいことはいうまで
もない。
【0046】また、上記の実施例では、ハウジング40
にプラテンローラ44が取り付けられ、サーマルヘッド
45がカバー部材46に取り付けられる場合について説
明したが、プラテンローラ44をカバー部材46に取り
付けるとともに、サーマルヘッド45をハウジング40
に取り付けるようにしてもよい。このようにすれば、開
閉駆動されるカバー部材46側の構成の軽量化が図られ
るから、耐久性に優れた構造とすることができる。すな
わち、サーマルヘッド45はヒートシンク51のような
重量部分を伴うため、プラテンローラ44よりも重い。
このため、これらの配置を入れ換えれば、カバー部材4
6側の構成の軽量化が図られるのである。
【0047】なお、上記の場合にモータ55からプラテ
ンローラ44へ駆動力を伝達するには、プラテンローラ
44を固定した軸に歯車を取付け、この歯車をカバー部
材46を閉じたときにモータ55からの回転力が与えら
れている歯車に噛合させるようにすればよい。さらに、
上記の実施例では、プラテンローラ44によりロール紙
41の搬送を行わせているが、サーマルヘッド45に対
向させて回転しないプラテンを設けるとともに、サーマ
ルヘッド45よりも排紙口7側の位置にロール紙41を
挟持する一対の搬送ローラを設け、これによりロール紙
41の搬送を行わせてもよい。この場合には、たとえば
一対のローラのうちの一方をハウジング40側に固定し
てモータ55により駆動し、他方のローラをカバー部材
46に固定して上記一方のローラに従動させればよい。
この駆動ローラと従動ローラとの関係は逆であってもよ
い。
【0048】また、上記の実施例では、剥離性の台紙上
に複数枚のラベルを貼着し、これを巻回したロール紙4
1が用いられているが、ロール紙には通常の感熱紙が用
いられてもよい。その他本発明の要旨を変更しない範囲
で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載のサーマルプリンタによれ
ば、ロール紙の収納部を搬送経路と連続させて一体化し
たことにより、全体を格段に小型化することができる。
しかも、収納部からサーマルヘッドまでの間の搬送経路
を充分に短くすることができるから、ロール紙の斜め送
りを効果的に防止して、印刷を良好に行える。
【0050】また、カバー部材を開いたときに、カバー
部材側の構成とハウジング側の構成とが搬送経路で分離
されるので、搬送経路から連続した収納部内のロール紙
を容易に交換することができる。しかも、ロール紙を搬
送経路の方に引き出してカバー部材を閉じれば、ロール
紙を搬送経路内に位置させることができる。このため、
狭い搬送経路内にロール紙を通したりする繁雑な作業が
不要であり、ロール交換作業が格段に簡素化される。
【0051】請求項2記載のサーマルプリンタによれ
ば、ロール紙の搬送経路が直線的に形成されるから、ラ
ベルが台紙から剥離することを防止できる。また、ハウ
ジングが樹脂成型品で構成されているので、全体の軽量
化が図られる。請求項3記載のサーマルプリンタによれ
ば、ロール紙を切断するためのカッタがハウジングに一
体成型されているので、特別にカッタを設けなくてもよ
く、部品点数を削減できる。
【0052】請求項4記載のサーマルプリンタによれ
ば、カバー部材をハウジングに係止させるための鉤状部
材と係止部材とが、それぞれに形成された突起により二
重に係合される。このため、プリンタを落下させた場合
などにもカバー部材がハウジングから容易に外れること
はなく、落下などの衝撃に対する耐久性が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用したバーコードプリン
タの構成を示す縦断面図である。
【図2】上記バーコードプリンタの正面図である。
【図3】図2に示された構成の右側面図である。
【図4】図2に示された構成の底面図である。
【図5】カバー部材とハウジングとの係止構造を示す側
面図である。
【図6】カバー部材とハウジングとの係止構造を示す側
面図である。
【図7】カバー部材を取り外した状態を示す平面図であ
る。
【図8】プリンタユニットをベース部材に取り付ける際
の組立て構造を示す組立図である。
【図9】カバー部材を閉じる際の動作を説明するための
図である。
【符号の説明】
2 プリンタユニット 3 コントロールユニット 20 カッタ部 30 ベース部 32 筐体 40 ハウジング 41 ロール紙 42 収納部 43 搬送経路 44 プラテンローラ 45 サーマルヘッド 46 カバー部材 53 隔壁 55 モータ 71,72,73 ボス 74,75,76 ベースクッション 77,78,79 ボルト挿通孔 80,81,82 ボルト 83 リブ 84 サイドクッション 85,86 クッション部材 101,102 鉤状部材 101A,102A 突起 111,112 係止部材 111A,112A 突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状の感熱紙を巻回したロール紙を収容す
    る収納部が形成されたハウジングと、 上記収納部から連続した所定の搬送経路を通してロール
    紙を搬送する搬送手段と、 上記搬送経路に対向して設けられ、上記ロール紙に接触
    してこのロール紙を発色させることにより印刷を行うサ
    ーマルヘッドと、 このサーマルヘッドとともに上記ロール紙を挟持し、こ
    のロール紙を上記サーマルヘッドに密着させるプラテン
    と、 上記ハウジングに開閉自在に取り付けられたカバー部材
    とを含み、 上記サーマルヘッドおよびプラテンのうちの一方は上記
    ハウジングに取り付けられ、他方は上記カバー部材に取
    り付けられているとともに、 上記カバー部材と上記ハウジングとの間に上記収納部か
    ら連続する上記搬送経路を形成し、上記カバー部材を開
    いたときに、カバー部材側に取り付けられた構成部分と
    ハウジング側に取り付けられた構成部分とが、上記搬送
    経路で分離される構造としたことを特徴とするサーマル
    プリンタ。
  2. 【請求項2】上記ロール紙は、剥離性の台紙上に粘着層
    を裏面に形成したラベルを複数枚整列させて仮着させた
    ものであり、 上記収納部から連続した搬送経路がほぼ直線的な形状と
    なるように上記ハウジングが樹脂成型されていることを
    特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】上記ハウジングにおいて、上記搬送経路の
    末端部には、ロール紙を切断するためのカッタ部が一体
    的に形成されていることを特徴とする請求項2記載のサ
    ーマルプリンタ。
  4. 【請求項4】上記ハウジングには、先端部を屈曲させた
    鉤状部材が回動自在に取り付けられており、上記カバー
    部材には上記鉤状部材に係合する係止部材が取り付けら
    れており、この係止部材には上記鉤状部材の移動方向に
    交差する方向に突出した突起が形成されていて、上記鉤
    状部材の先端部には当該突起に係合する別の突起が形成
    されていることを特徴とする請求項1、2または3記載
    のサーマルプリンタ。
JP19998592A 1992-07-27 1992-07-27 サーマルプリンタ Pending JPH0640055A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2062736A1 (en) 2007-11-20 2009-05-27 Seiko Epson Corporation Printer
JP2013049176A (ja) * 2011-08-30 2013-03-14 Brother Industries Ltd 印刷装置

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