JP2005096999A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 最小サイズを有する用紙が詰まった場合であっても使用者がその用紙を容易に取り出すことができる。
【解決手段】 プリンタ装置1は、給紙する用紙を収納する給紙トレイ40を本体に対して着脱するための給紙トレイ着脱口と、印画された用紙を排紙するための排紙口とが形成され、略平面状の主面を有して外筐の一面を構成するフロントパネル20と、少なくとも排紙口を閉塞するようにしてフロントパネル20に開閉自在に取り付けられ、印画された用紙を排紙口22から排紙するために開放される排紙用扉50とを備える。排紙口22は、上記用紙Pの搬送基準側の開口面積が、搬送基準側と反対側の開口面積より大きく形成されている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、記録体に対して画像を形成する例えばインクジェットプリンタ等の画像形成装置に関する。
パーソナルコンピュータ等の端末機器が一般消費生活において広く普及するのにともない、これらの端末機器によって作成された文字情報を含む画像情報を書類として印画するためのプリンタ装置が広く普及している。このようなプリンタ装置に代表される画像形成装置は、通常、給紙する用紙を収納するための給紙トレイが着脱自在とされる。また、画像形成装置は、インクジェット方式によって印画するタイプである場合には、インクタンクの交換を可能とするように、インクタンクが着脱自在とされる。画像形成装置は、用紙が収納された給紙トレイが本体に装着された状態で、印画動作が可能となり、給紙トレイから給紙されて印画された用紙が本体の一部に形成された排紙口から排紙される。使用者は、必要に応じて、用紙を給紙トレイに補給したり、インクタンクの交換を行う動作が必要とされる。
ところで、従来の画像形成装置としては、例えば、給紙トレイが本体の外部に設けられているものがあるが、このような画像形成装置は、用紙の保存性に優れなかった。また、画像形成装置は、給紙トレイが本体内部に設けられていても、排紙口から記録ヘッド等の印画部に亘っての密閉性がなく、塵埃等が本体内部に混入する可能性が高かった。このような結果、画像形成装置は、塵埃等が本体内部、例えば記録ヘッドのノズルに付着することに起因して、印画不良やノズルのメンテナンス回数の増加を招き、信頼性に欠けるといった問題があった。
また、紙詰まりが発生したときには、排紙口より詰まった用紙を除去する必要がある。
特開平05−131716号公報
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、紙詰まりの用紙を容易に除去することができる、信頼性が高く且つ操作性に優れ、使用者に優れた利便を提供することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る画像形成装置は、記録体である用紙に対して画像を形成する画像形成装置であって、給紙する上記用紙を収納する給紙トレイ手段を本体に対して着脱するための給紙トレイ手段着脱口と、印画された用紙を排紙するための排紙口とが形成され、略平面状の主面を有して外筐の一面を構成する外装パネルと、少なくとも上記排紙口を閉塞するようにして上記外装パネルに開閉自在に取り付けられ、上記印画された用紙を上記排紙口から排紙するために開放される排紙用扉とを備える。上記排紙口は、上記用紙の搬送基準側の開口面積が、上記搬送基準側と反対側の開口面積より大きく形成されている。
本発明によれば、用紙の搬送基準側の開口面積が、搬送基準側と反対側の開口面積より大きく形成されていることから、排紙される過程で詰まった用紙を除去するためのメンテナンス空間をより大きくすることができ、最小サイズを有する用紙が詰まった場合であっても使用者がその用紙を容易に取り出すことができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
この実施の形態は、本発明にかかる画像形成装置を、インクジェット方式によって印画するタイプであり、記録体である用紙のページ幅より短尺のいわゆるシリアルヘッドを備えるプリンタ装置に適用したものである。図1に外観を示すように、このプリンタ装置1は、略直方体状の外筐を形成しており、給紙トレイの着脱、排紙口からの用紙取り出し、及び、インクタンクの交換といった使用者の操作が必要となる操作面たるフロントパネル20を使用者に対面する一面に設け、上面を略平面とすることにより、上面に物を載置することが可能なものである。なお、以下の説明では、特に断りがない限り、プリンタ装置1における使用者に対面する一面を前面とし、フロントパネル20を正面から見据えたときにおける右側及び左側の側面を、それぞれ、右側面及び左側面とするものとする。
プリンタ装置1は、図2に概略を示すように、使用者に対面する一面を前面としたとき当該プリンタ装置1の上面及び両側面を形成するカバー10と、当該プリンタ装置1の前面を形成する外装パネルであるフロントパネル20と、当該プリンタ装置1の底面及び背面を形成する本体30と、給紙する用紙を収納するための給紙トレイ手段である給紙トレイ40と、後述する排紙口22を覆う排紙用扉50と、後述するインクタンク100a,100bを交換するためのインク交換用扉60と、印画された用紙を排紙するための排紙トレイ手段である排紙トレイ70とを少なくとも備えるとともに、必要に応じて、後述する各種拡張機能を実現するためのオブション装置80を備える。
カバー10は、略直方体状のプリンタ装置1の上面及び両側面を形成するものであって、少なくとも上面を形成する面が略平面とされている。カバー10は、本体30に対して位置決めされた上で装着され、プリンタ装置1の外筐を形成する。
フロントパネル20は、略直方体状のプリンタ装置1の前面を形成するものであって、略平面状の主面を有している。フロントパネル20には、図3に示すように、給紙トレイ40を本体30に対して着脱するための給紙トレイ着脱口21と、印画された用紙を排紙するための排紙口22と、インクタンク100a,100bを交換するためのインク交換口23と、オプション装置80を本体30に対して着脱するためのオプション装置着脱口24と、各種操作用の少なくとも1以上の操作子であるスイッチ群90を外部に露呈させるためのスイッチ用開口部25と、当該プリンタ装置1の各種状態報知用の少なくとも1以上の発光素子であるランプ群91を外部に露呈させるためのランプ用開口部26とが少なくとも形成されている。
ここで、スイッチ群90は、例えば、プリンタ装置1の電源スイッチや、モード切替といったその他の各種操作を行うための操作スイッチ等からなるものである。また、ランプ群91は、例えば、電源がONであることを示したり、印画中であることを示す状態ランプや、用紙が本体30の内部で詰まったことを報知したり、インクタンク100a,100bの交換が必要なことを報知する警告ランプ等からなるものである。例えば、プリンタ装置1は、本体30の内部に設けられたセンサによって紙詰まりが生じたことを検知し、用紙が本体30の内部で詰まったことを報知するランプを点灯制御する。この際、プリンタ装置1においては、後述するように、給紙動作の際に紙詰まりが生じたのか、排紙動作の際に紙詰まりが生じたのかを示すために、点滅パターンや点灯色等を変化させたり、各状況に対応した複数のランプを搭載している。また、プリンタ装置1は、インクタンク100a,100bからのインクの吐出量を電気的にカウントしており、カウントした吐出量が所定の容量以上となった場合に、インクタンク100a,100bの交換が必要なことを報知するランプを点灯制御する。この際、プリンタ装置1は、インクタンク100a,100bの交換が必要なことを報知するランプとして、カラー用のインクタンク100aと、白黒用のインクタンク100bとのうち、いずれのインクタンクの交換が必要であるのかを示すために、点滅パターンや点灯色等を変化させたり、各インクタンク100a,100bに対応した複数のランプを搭載している。なお、プリンタ装置1は、ランプ群91として、必要に応じて、開放された排紙用扉50の閉塞を促すためのランプを設けてもよい。この場合、プリンタ装置1は、開放された排紙用扉50の上面に用紙がスタックされているか否かを検知するセンサを設け、用紙がスタックされていない状態で開放されている場合にランプを点灯制御すればよい。
このようなフロントパネル20は、本体30に対して位置決めされた上で装着され、プリンタ装置1の外筐を形成する。フロントパネル20には、後述するように、排紙口22を覆うように排紙用扉50が取り付けられるとともに、インク交換口23を覆うようにインク交換用扉60が取り付けられる。
本体30は、略直方体状のプリンタ装置1の底面及び背面を形成するものである。すなわち、プリンタ装置1は、少なくとも、カバー10、フロントパネル20及び本体30によって略直方体状の外筐を形成する。なお、プリンタ装置1は、所定重量の物がカバー10の上面に載置されても支障を生じることがないように、カバー10、フロントパネル20及び本体30の仕様が定められている。本体30は、詳細は後述するが、内部に有する各種駆動機構として、印画動作を行う際にインクタンクキャリッジ111にインクタンク100a,100bが装着されて構成されるヘッドユニット110を用紙幅方向に搬送駆動するためのヘッドユニット駆動機構31と、インクタンク100a,100bを交換する際にインクタンク100a,100bを搬送駆動するためのインクタンク駆動機構32と、給紙トレイ40から給紙された用紙を反転してヘッドユニット110による印画部へと送り出すための用紙反転駆動機構33とを有する。また、本体30は、その内部に、ここでは図示しないが、後述するように、付加的な機構として、排紙口22を閉塞した状態の排紙用扉50を開放するための排紙用扉開放機構と、インク交換口23を閉塞した状態のインク交換用扉60を使用者が手動で開放しようとしても開放されないようにするためのロック機構とを有する。更に、本体30は、その内部に、少なくとも上述したスイッチ群90及びランプ群91に対する電源供給や制御を行う電気制御部34やその他各種の図示しない電気系統を有する。更にまた、本体30は、その内部に、図示しないが、後述するように、詰まった用紙を自動的に排紙するための自動排紙機構を有してもよい。
また、本体30は、図2に示したように、その内部において、フロントパネル20が装着される前面から印画部にかけて、給紙トレイ40が装着される空間と用紙が排紙される空間とを少なくとも有するように形成されている。すなわち、本体30においては、その内部において、インクタンク駆動機構32が右側面側に且つその右側面に沿ってに配設されるとともに、電気制御部34が左側面側に且つその左側面に沿って配設され、更に、ヘッドユニット駆動機構31及び用紙反転駆動機構33が背面側に且つその背面に沿って配設されることにより、中央部に給紙及び排紙を行うことが可能な容積が設けられている。プリンタ装置1においては、給紙トレイ40が装着される空間がフロントパネル20の給紙トレイ着脱口21と連通し、用紙が排紙される空間がフロントパネル20の排紙口22と連通する構造を有する。
更に、プリンタ装置1においては、用紙が排紙される空間は、用紙が本体30の内部で詰まった場合にその用紙を取り出すために、使用者が手を挿入する空間となる。すなわち、使用者は、本体30の内部において、排紙される過程で紙詰まりが生じた場合に、フロントパネル20の排紙口22から手を挿入することにより、用紙を除去することができる。更にまた、本体30には、後述するように、本体30の内部において、用紙が給紙される過程で紙詰まりが生じた場合にその用紙を取り出すための詰まり紙除去口35が背面に形成されている。なお、本体30は、後述するように、その内部に、紙詰まりが生じた場合に発光する発光素子であるメンテナンス用のランプを有する。すなわち、本体30は、詰まった用紙を除去するために使用者が手を挿入する際に内部の様子を認識しやすいように、このランプによって紙詰まりが生じた場合に内部を照明する。なお、このランプは、例えば印画する用紙の種別、具体的には用紙の幅を検知するためのここでは図示しないセンサといった本体30の内部に設けられるセンサの発光によっても代替可能である。
給紙トレイ40は、フロントパネル20の給紙トレイ着脱口21を介して、図1に示したように、本体30に装着される。また、給紙トレイ40は、図4に示すように、給紙トレイ着脱口21を介して手前に引き出されることによって本体30から着脱自在に取り外すことができる。給紙トレイ40は、同図に示すように、略箱形状を呈し、複数枚の用紙を収納する。このとき、用紙は、そのサイズに応じて位置決めされて給紙トレイ40に収納される。プリンタ装置1は、給紙トレイ40が手前に引き出されることによって用紙の補給が可能な状態とされ、給紙トレイ40が図1に示した状態に装着されることによって印画動作が可能な状態とされる。
排紙用扉50は、図1に示したように、略平面状の主面を有する平板形状をし、フロントパネル20の排紙口22を覆うように設けられる。具体的には、排紙用扉50は、ボタン51のここでは図示しない裏面側に対向して本体30の内部に設けられたマグネットによって磁気吸着されてフロントパネル20と接し、排紙口22を覆う状態とされている。プリンタ装置1は、排紙用扉50が設けられることにより、塵埃等が排紙口22から本体30の内部に混入する可能性を顕著に減らすことができるとともに、視覚的に高級感を感じさせるものとなる。また、排紙用扉50は、後述するように、印画動作が開始されると、本体30の内部の排紙用扉開放機構によってマグネットの磁気吸着力に逆らう方向の駆動力が作用され、図5に示すように、ギヤ部52を支点として矢印aの方向へと自重によって開放される。すなわち、排紙用扉50は、ギヤ部52が図示しないピンを介してフロントパネル20に回動自在に取り付けられ、このピンを回動中心として開閉自在とされる。プリンタ装置1には、排紙用扉50が開放されると、排紙口22が臨まれた状態となる。プリンタ装置1は、図6に示すように、排紙用扉50が開放された状態で、印画された用紙Pが排紙口22から排紙され、後述する排紙トレイ70から開放された排紙用扉50の上面にまたがってスタックされる。したがって、排紙用扉50は、開放された状態で、排紙トレイ70と相俟って補助排紙トレイとしての役割をも担う。なお、開放された排紙用扉50は、印画動作が終了した後所望の時点で使用者が手動で閉じることになるが、用紙が載置されていないことを確認した上で自動的に閉じるような構成としてもよい。
ここで、プリンタ装置1において印画された用紙は、フロントパネル20を正面から見据えたとき右側を基準に排紙される。すなわち、プリンタ装置1においては、例えばハガキサイズの用紙のように、排紙口22の長手方向の幅に比べて大幅に短い幅を有する用紙に対して印画を行う場合には、図示しないが、給紙トレイ40の右側を基準に用紙を収納することにより、図7に示すように、印画された用紙Pが右側を基準にして排紙口22から排紙される。このため、プリンタ装置1においては、排紙される過程で紙詰まりが生じる場合には、用紙のサイズやその他の条件によってばらつきはあるものの、特にサイズが小さい用紙の場合には右側で生じる確率が高いことが予想される。そこで、プリンタ装置1においては、図2に示したように、排紙口22として、右側部分の高さ方向の長さを長くした形状として形成している。すなわち、プリンタ装置1においては、フロントパネル20において、オプション装置着脱口24を本来排紙口22の一部とされる開口部の右側領域ではなく左側上部領域に設けることにより、排紙口22の右側部分の容積を大きく設けた構成としている。このように、プリンタ装置1においては、排紙される過程で詰まった用紙を除去するためのメンテナンス空間をより大きくすることができ、最小サイズを有する用紙が詰まった場合であっても使用者がその用紙を容易に取り出すことが可能となる。なお、プリンタ装置1は、後述するように、排紙用扉50の裏面の全部又は一部を鏡面とするといったように、外部の照明光を本体30の内部に導光するための構成を設けることができる。すなわち、プリンタ装置1は、詰まった用紙を除去するために使用者が手を挿入する際に内部の様子を認識しやすいように、外部の照明光を本体30の内部に導光させ、内部を照明することができる。
インク交換用扉60は、図1に示したように、略平面状の主面を有し、フロントパネル20のインク交換口23を覆うように設けられる。具体的には、インク交換用扉60は、図8に示す支持部62が図示しないピンを介してフロントパネル20に回動自在に取り付けられ、このピンを回動中心として開閉自在とされており、フロントパネル20に設けてある切欠孔部27に対して押込ボタン61が嵌め込まることにより、インク交換口23を覆う状態とされている。なお、図8は、インク交換用扉60を裏面側から見た図を示している。インク交換用扉60は、インクタンク100a,100bを交換する際には、図9に示すように、支持部62を支点として矢印bの方向へと開放される。具体的には、プリンタ装置1においては、インクタンク100a,100bを交換する際に、使用者が押込ボタン61を押すことにより、後述するように、本体30の内部のインクタンク駆動機構32が作動され、本体30の内部に設けられておりインクタンク100a,100bが装着されているインク交換用ボックス120がインク交換口23の方向へと移動される。そして、プリンタ装置1においては、インク交換用ボックス120におけるインク交換口23の側に面した側壁120aがインク交換用扉60に当接することにより、インク交換用扉60に対して外部へ押し出す方向へと力を作用させる。これに伴い、プリンタ装置1は、インク交換用扉60が、同図に示すように開放されるとともに、これと連動して側壁120aもインク交換用ボックス120における他の側壁から外れて開放され、インクタンク100a(及び/又はインクタンク100b)を装着したインク交換用ボックス120が外部に露呈される。使用者は、この状態において、所望のインクタンクを交換することができる。
なお、プリンタ装置1は、例えば、CMY(シアン、マゼンタ、イエロー)のインクを封入したカラー用のインクタンク100aと、K(ブラック)のインクを封入した白黒用のインクタンク100bとをインク交換用ボックス120に装着することができる。
プリンタ装置1においては、インクタンク100a(又はインクタンク100b)の交換が完了すると、使用者が押込ボタン61を押すことにより、後述するように、本体30の内部のインクタンク駆動機構32が作動され、インク交換用ボックス120が本体30の内部に設けられているインクタンクキャリッジ111の方向へと移動されることにより、図1に示したように、インク交換用扉60がインク交換口23を閉塞する。プリンタ装置1においては、本体30の内部において、インク交換用ボックス120がインクタンクキャリッジ111まで到達すると、インクタンク100a,100bがインクタンクキャリッジ111に装着される。なお、プリンタ装置1においては、後述する本体30の内部のロック機構により、インク交換口23を閉塞した状態のインク交換用扉60を使用者が手動で開放しようとしても開放されない構造となっている。
排紙トレイ70は、図10に概略を示すように、通常、ここでは図示しない本体30の内部に装着された給紙トレイ40の上部においてその主面を覆うように配置され、開放された状態の排紙用扉50とともに、同図右側から送り出されてくる印画された用紙の排紙路を構成する。ここで、排紙トレイ70は、図11に示すように、排紙用扉50が設けられている側の縁部が、開放された排紙用扉50の縁部と上下方向に重複する領域を有し、且つ、当該排紙トレイ70の上面が、開放された排紙用扉50の上面よりも上方に位置するように配置される。このように、プリンタ装置1は、排紙トレイ70の縁部と開放された排紙用扉50の縁部とを上下方向に重複させることにより、排紙トレイ70と排紙用扉50との間に間隙が生じるのを防止することができ、排紙トレイ70の上面を開放された排紙用扉50の上面よりも上方に位置させることにより、印画された用紙が排紙トレイ70と排紙用扉50の境界における段差を障壁として詰まることを回避することができる。したがって、プリンタ装置1においては、用紙をスムーズに外部に排紙することを可能にしている。また、排紙トレイ70は、図12に示すように、フロントパネル20の排紙口22を介して手前に引き出されることによって本体30から着脱自在に取り外すことができる。プリンタ装置1においては、排紙トレイ70が同図に示すように、本体30から一部が露呈するような状態に調節されて装着されることにより、例えば用紙の排紙方向の長さが長い用紙に対して印画を行う際に、排紙された用紙が当該プリンタ装置1から舞い落ちるのを防止することができる。
オプション装置80は、詳細は後述するが、必要に応じて本体30に取り付けられるものであって、例えば当該プリンタ装置1と外部機器とのインターフェースとして機能する拡張ユニットである。オプション装置80は、ここでは図示しない基板がシールド性のある金属製の筐体で覆われて構成されている。オプション装置80は、図13に示すように、フロントパネル20のオプション装置着脱口24を介して、ここでは図示しない本体30の内部においてフロントパネル20に取り付けられるスロットに対して着脱自在とされる。ここで、オプション装置80には、後述するように、オプション装置着脱口24と略同形のパネル28が取り付けられ、このパネル28を用いてスロットに対する着脱が行われる。
また、プリンタ装置1には、図14に外観を示すように、当該プリンタ装置1の背面に、上述した詰まり紙除去口35を覆う蓋体36が設けられている。この蓋体36は、本体30に対して着脱自在とされる。プリンタ装置1においては、蓋体36が取り外されると、図15に示すように、給紙トレイ40から給紙された用紙を排紙路へと送り出すための上述した用紙反転駆動機構33が外部から視認可能な状態とされる。使用者は、本体30の内部において、用紙が排紙路へと送り出される前に詰まった場合には、蓋体36を取り外し、詰まり紙除去口35から手を挿入して、用紙を除去することができる。
更に、プリンタ装置1は、背面に、電源コードを挿入する電源コード挿入部37を設けている。プリンタ装置1においては、この電源コード挿入部37を介して家庭用アウトレット(コンセント)から電源が供給される。また、プリンタ装置1は、例えば、いわゆるUSB(Universal Serial Bus)や、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers、アメリカ電気電子学会)によって承認されたIEEE Std. 1394-1995:IEEE Standard for a High Performance serial Bus規格を基本仕様として様々な規格が立案されているIEEE1394に準拠したシリアルバスを接続するためのバス接続部38を設けている。プリンタ装置1においては、このバス接続部38を介してホストとなるコンピュータ等と接続し、印画対象とする画像データの受信や各種制御信号の送受信を行うことができる。
次に、本体30の内部における各種駆動機構について説明する。
本体30は、図16に示すように、内部における各種駆動機構として、ヘッドユニット駆動機構31と、インクタンク駆動機構32と、用紙反転駆動機構33とを有する。
ヘッドユニット駆動機構31は、本体30の両側面に亘って架設されたシャフト31aを軸にして、図示しない駆動モータ等を駆動源としてヘッドユニット110を同図中矢印cの方向へと往復駆動する。具体的には、ヘッドユニット駆動機構31は、印画動作を行わない場合には、同図に示すように、本体30の内部において後述するインクタンク駆動機構32が配設される右側面側にヘッドユニット110が位置するようにヘッドユニット110を移動させる。ヘッドユニット110は、当該位置がホームポジションとされる。また、ヘッドユニット駆動機構31は、印画動作の際には、ヘッドキャリッジ111を同図中矢印cの方向へと往復駆動する。すなわち、プリンタ装置1においては、ヘッドユニット駆動機構31におけるシャフト31aに沿って構成される印画部に亘ってインクタンク100a,100bが装着されたヘッドユニット110を用紙幅方向へと往復駆動させることにより、シリアルヘッドタイプの印画動作を行う。なお、プリンタ装置1においては、これらのインクタンク100a,100bには、本体30の内部に備えられる図示しない制御部による制御の下に駆動する図示しない駆動素子が設けられており、インクタンク100a,100bは、駆動素子の動作に応じて吐出量が制御されて図示しないノズルからインクを吐出する。
インクタンク駆動機構32は、本体30の前面から背面に亘って架設されたレール32aに沿って、図示しない駆動モータ等を駆動源としてインク交換用ボックス120を同図中矢印dの方向へと往復駆動する。具体的には、インクタンク駆動機構32は、上述したように、使用者が押込ボタン61を押すことによって作動し、ヘッドユニット110に装着されている交換が必要とされるインクタンク100a,100bをインク交換用ボックス120に装着し、このインク交換用ボックス120をインク交換口23の方向へと移動する。このとき、インクタンク駆動機構32は、インク交換用ボックス120がヘッドユニット110に最も近接した状態から、数秒程度でインク交換用ボックス120を外部に露呈させることができる。そして、インクタンク駆動機構32は、インクタンク100a,100bの交換が終了し、使用者が押込ボタン61を押すことによって再び作動し、インク交換用ボックス120をヘッドユニット110の方向へと移動する。なお、インクタンク駆動機構32は、インク交換用ボックス120をヘッドユニット110の方向へと移動する際に、所定の負荷がかけられた場合には、その負荷を検知してインク交換用ボックス120の移動を停止する機構が付設されている。これにより、プリンタ装置1においては、例えば使用者がインク交換口23に指を挿入した状態でインク交換用扉60が閉塞されようとした場合であっても、速やかにインク交換用ボックス120の移動が停止され、インク交換用扉60を開放するようにインクタンク駆動機構32を作動させることができる。
また、インクタンク駆動機構32は、印画動作が行われている間は、同図にその一部を示す排紙用扉開放機構130を作動させるために、インク交換用ボックス120を同図中矢印dの方向へと往復駆動する。すなわち、プリンタ装置1においては、上述したように、印画動作が開始されると、排紙用扉50が開放されるが、この開放するための駆動力をインク交換用ボックス120の移動によって生成する。この排紙用扉開放機構130については後述するものとする。
更に、インクタンク駆動機構32は、上述したロック機構を有しており、インク交換用ボックス120の搬送位置に応じて、インク交換用扉60を開放するようにしている。すなわち、インクタンク駆動機構32は、インクタンク100a,100bの交換時以外には、インク交換用扉60を使用者が手動で開放しようとしても開放されないようにしている。このロック機構についても後述する。
用紙反転駆動機構33は、印画動作が開始されると、本体30の両側面に亘って架設されたシャフト33aに軸支されたローラ33bが図示しない駆動モータ等を駆動源として同図中矢印eの方向へと回転する。具体的には、用紙反転駆動機構33は、図17に示すように、ローラ33bを同図中矢印fの方向へと回転させ、給紙トレイ40から給紙された用紙Pをローラ33bの下部から巻回させることによって用紙Pを反転させ、ローラ33bの上部からヘッドユニット110による印画部PLへと送り出す。用紙反転駆動機構33は、ヘッドユニット駆動機構31によってヘッドユニット110が移動され、インクタンク100a,100bから吐出されるインクの液滴によって用紙Pに1ライン分だけ印画されると所定角だけローラ33bを回転するといったように、用紙P上の各ラインの印画毎に順次ローラ33bを回転し、排紙路へと送り出す。
このような各部を備えるプリンタ装置1は、以下のようにして、印画動作を行う。
まず、プリンタ装置1においては、使用者が、フロントパネル20から露呈されるスイッチ群90における電源スイッチを押すことによって電源を入れ、フロントパネル20の給紙トレイ着脱口21から給紙トレイ40を引き出して所定枚数の用紙を収納し、この給紙トレイ40を押し入れることにより、給紙トレイ40が本体30に装着される。すると、プリンタ装置1においては、用紙の一端部が用紙反転駆動機構33における反転ローラ33bに押し付けられる。また、プリンタ装置1においては、必要に応じて、使用者が押込ボタン61を押すことによってインクタンク駆動機構32を作動させ、開放されたフロントパネル20のインク交換用扉60を介してインクタンク100a,100bの交換を行う。
プリンタ装置1においては、このようにして印画動作の準備が完了し、印画動作が開始されると、排紙用扉開放機構130が作動されて排紙用扉50が開放されるとともに、用紙反転駆動機構33の作動によってローラ33bが回転駆動することにより、1枚の用紙が給紙トレイ40から送り出される。
続いて、プリンタ装置1においては、用紙反転駆動機構33の作動によって反転されて送り出された用紙が印画部へと送り出される。すると、プリンタ装置1においては、ヘッドユニット駆動機構31が所定のタイミングで作動してヘッドユニット110を移動させ、インクタンク100a,100bにおける図示しないノズルからインクの液滴を吐出して用紙上に着弾させることにより、用紙上にドットで文字及び/又は画像等を含む情報が印画される。そして、プリンタ装置1においては、用紙反転駆動機構33の作動によって用紙が順次送り出されてフロントパネル20の排紙口22から排紙され、排紙トレイ70から開放された排紙用扉50の上面にまたがってスタックされる。
プリンタ装置1は、このような動作を行うことにより、印画物を生成する。このように、プリンタ装置1は、フロントパネル20を介して全ての主たる操作を行うことが可能であることから、平面とされる上面を自由に利用することができ、例えば物を載置することができる。すなわち、プリンタ装置1は、他のAV機器とともに、スタックさせて収納することができる。
さて、プリンタ装置1は、上述したように、ランプ群91として、用紙が本体30の内部で詰まったことを報知する警告ランプを有する。この警告ランプは、印画前に用紙が詰まったのか、又は、印画中若しくは印画後に用紙が詰まったのかを識別可能とする報知が可能である。すなわち、警告ランプは、給紙動作の際に紙詰まりが生じたのか、排紙動作の際に紙詰まりが生じたのかを識別可能に報知することができる。この際、プリンタ装置1は、少なくとも1つのセンサ等の検知手段によって印画前又は印画中若しくは印画後のいずれの状態で紙詰まりが生じたのかを検知する。この検知方法としては、以下のようなものが考えられる。
まず、第1の方法は、検知手段として、上述した印画部PLに対する用紙の進行方向の前後位置を判別可能とする少なくとも1つのセンサを設け、このセンサによって紙詰まりが生じた位置を検知するものである。
例えば、プリンタ装置1は、図18に示すように、用紙反転駆動機構33によって反転される用紙Pの給紙路の一部に、センサSSBFを設けることが考えられる。センサSSBFは、設置された対応位置に用紙Pが存在しているか否かを検知可能とするものであり、所定時間内に用紙Pが対応位置に到達しない場合及び所定時間経過後であっても用紙Pが対応位置から送り出されない場合には、エラー信号を発生するものである。
プリンタ装置1は、給紙トレイ40から用紙Pが給紙されると、通常は所定時間で送り出される。そこで、プリンタ装置1は、給紙トレイ40からの用紙Pの給紙が開始された後、所定時間内に当該用紙Pが対応位置に到達しないものとセンサSSBFによって検知された場合、及び、所定時間経過後であっても、当該用紙Pが対応位置から送り出されていないものとセンサSSBFによって検知された場合には、印画前、すなわち、給紙動作の際に紙詰まりが生じたものと判断し、センサSSBFによるエラー信号を発生させる。プリンタ装置1は、このセンサSSBFによるエラー信号に基づいて、上述した電気制御部34によって上述したランプ群91における警告ランプの点灯動作を制御する。
一方、プリンタ装置1は、センサSSBFの対応位置を通過した用紙Pが印画部PLに到達すると、ヘッドユニット駆動機構31によってヘッドユニット110が移動され、印画が開始される。そのとき、印画中に異常事態が生じ、印画動作及び排紙動作を停止した場合には、プリンタ装置1は、印画中、すなわち、排紙動作の際に紙詰まりが生じたものと判断し、電気制御部34によって給紙動作の際に紙詰まりが生じた場合における上述した警告ランプの点灯動作とは異なる点灯動作を行わせるよう制御する。例えば、プリンタ装置1においては、上述したように、印画前又は印画中のいずれの状態で紙詰まりが生じたのかに応じて、警告ランプの点滅間隔等の点滅パターン及び/又は点灯色等を変化させる。また、プリンタ装置1は、警告ランプとして、印画前又は印画中のいずれの状態で紙詰まりが生じたのかに応じて点灯する複数のランプを搭載してもよい。
なお、プリンタ装置1は、センサSSBFとして、用紙反転駆動機構33によって反転される用紙Pの給紙路の一部に設けられ、対応位置に用紙Pが存在しているか否かを検知可能とするものではなく、用紙反転駆動機構33を駆動させる駆動源を供給する図示しない駆動モータに加わる負荷を検知するものを用いてもよい。すなわち、プリンタ装置1は、通常、紙詰まりによる用紙の撓み等に起因して、用紙反転駆動機構33の動作に支障が生じ、結果として駆動モータに対する負荷が大きくなる。プリンタ装置1は、これを利用して、所定の許容値以上の負荷が駆動モータに加わったことをセンサSSBFによって検知した場合には、印画前に紙詰まりが生じたものと判断し、給紙動作を停止して、センサSSBFによるエラー信号を発生させてもよい。
このように、プリンタ装置1は、印画部PLに対する用紙の進行方向の前後位置を判別可能とする少なくとも1つのセンサSSBFを設け、このセンサSSBFによって紙詰まりが生じた位置を検知することができ、このセンサSSBFによるエラー信号に基づいて、警告ランプの点灯動作を制御することにより、印画前又は印画中のいずれの状態で紙詰まりが生じたのかを報知することができる。
次に、第2の方法は、検知手段として、上述した第1の方法によるセンサSSBFに加え、更に少なくとも1つのセンサを設け、これらのセンサによって紙詰まりが生じた位置を検知するものである。
具体的には、プリンタ装置1は、図18に示したように、用紙反転駆動機構33によって反転される用紙Pの給紙路の一部に、センサSSBFを設けるとともに、印画部PLの近傍にセンサSSAFを設ける。センサSSBF,SSAFは、それぞれ、設置された対応位置に用紙Pが存在しているか否かを検知可能とするものであり、所定時間内に用紙Pが対応位置に到達しない場合及び所定時間経過後であっても用紙Pが対応位置から送り出されない場合には、エラー信号を発生するものである。
プリンタ装置1は、上述したように、センサSSBFを用いて印画前に紙詰まりが生じたことを検知した場合には、センサSSBFによるエラー信号を発生させる。
一方、プリンタ装置1は、センサSSBFの対応位置を通過した用紙PがセンサSSAFの対応位置に到達すると、ヘッドユニット駆動機構31によってヘッドユニット110が移動され、印画が開始される。そこで、プリンタ装置1は、用紙Pが所定時間内に印画部PLまで用紙Pが到達したものの、所定時間経過後であっても当該用紙Pが対応位置から送り出されていないものとセンサSSAFによって検知された場合には、印画中若しくは印画後、すなわち、排紙動作の際に紙詰まりが生じたものと判断し、センサSSAFによるエラー信号を発生させる。
なお、プリンタ装置1は、センサSSAFとして、例えば図19に示すように、上述した印画する用紙の種別を検知するためのセンサによって代替可能である。すなわち、プリンタ装置1は、ヘッドユニット110におけるインクタンクキャリッジ111の一部であって印画部PLに対応する位置に、印画する用紙の幅を検知するセンサSSAFを設けており、このセンサSSAFによる検出結果に基づいて、ヘッドユニット駆動機構31によってヘッドユニット110を対応する位置に移動させ、印画を開始する。プリンタ装置1は、このセンサSSAFを用いて、排紙動作の際に紙詰まりが生じたか否かを検知するようにしてもよい。
また、プリンタ装置1は、センサSSAFとして、印画部PLの近傍に設けられ、対応位置に用紙Pが存在しているか否かを検知可能とするものではなく、ヘッドユニット駆動機構31を駆動させる駆動源を供給する図示しない駆動モータに加わる負荷を検知するものを用いてもよい。すなわち、プリンタ装置1は、上述したように、紙詰まりが生じた場合には、用紙反転駆動機構33のみならずヘッドユニット駆動機構31の動作にも支障が生じ、結果として駆動モータに対する負荷が大きくなる。プリンタ装置1は、これを利用して、所定の許容値以上の負荷が駆動モータに加わったことをセンサSSAFによって検知した場合には、印画中若しくは印画後に紙詰まりが生じたものと判断し、排紙動作を停止して、センサSSAFによるエラー信号を発生させてもよい。
プリンタ装置1は、このようなセンサSSBF,SSAFによるエラー信号に基づいて、電気制御部34によってランプ群91における警告ランプの点灯動作を制御する。例えば、プリンタ装置1においては、上述したように、印画前又は印画中若しくは印画後のいずれの状態で紙詰まりが生じたのかに応じて、警告ランプの点滅間隔等の点滅パターン及び/又は点灯色等を変化させる。また、プリンタ装置1は、警告ランプとして、印画前又は印画中若しくは印画後のいずれの状態で紙詰まりが生じたのかに応じて点灯する複数のランプを搭載してもよい。
このように、プリンタ装置1は、印画部PLに対する用紙の進行方向の前後位置を判別可能とする少なくとも2つのセンサSSBF,SSAFを設け、これらのセンサSSBF,SSAFによって紙詰まりが生じた位置を検知することができ、これらのセンサSSBF,SSAFによるエラー信号に基づいて、警告ランプの点灯動作を制御することにより、印画前又は印画中若しくは印画後のいずれの状態で紙詰まりが生じたのかを報知することができる。
そして、第3の方法は、検知手段として、紙詰まりが生じたことを検知する少なくとも1つのセンサによる検知結果と、印画信号の発生の有無を検知するセンサによる検知結果とを組み合わせることにより、紙詰まりが生じた位置を検知するものである。
具体的には、プリンタ装置1は、例えば、上述した用紙の給紙路や排紙路の一部に設けられたセンサや、上述したヘッドユニット駆動機構31又は用紙反転駆動機構33を駆動させる駆動モータに加わる負荷を検知するセンサ等を用いて、紙詰まりが生じたことを検知する。プリンタ装置1は、このセンサ単独によっては、紙詰まりが生じた位置を判断する必要はなく、紙詰まりが生じたことのみを検知すればよい。そして、プリンタ装置1は、印画信号が発生したか否か、すなわち、インクタンク100a,100bからインクが吐出されたか否かを図示しない制御部等によって検知する。
プリンタ装置1は、紙詰まりが生じたことを検知するセンサによるエラー信号のみが発生した場合には、印画前に紙詰まりが生じたものと判断し、電気制御部34によってランプ群91における警告ランプの点灯動作を制御する。一方、プリンタ装置1は、紙詰まりが生じたことを検知するセンサによるエラー信号が発生するとともに、印画信号も発生していることを検知した場合には、印画中若しくは印画後に紙詰まりが生じたものと判断し、電気制御部34によって印画前に紙詰まりが生じた場合における警告ランプの点灯動作とは異なる点灯動作を行わせるよう制御する。
このように、プリンタ装置1は、紙詰まりが生じたことを検知する少なくとも1つのセンサによる検知結果と、印画信号の発生の有無を検知するセンサによる検知結果とを組み合わせることにより、紙詰まりが生じた位置を検知することができ、各状況に応じた警告ランプの点灯動作を制御することにより、印画前又は印画中若しくは印画後のいずれの状態で紙詰まりが生じたのかを報知することができる。
プリンタ装置1は、例えば上述した第1の方法乃至第3の方法を適用することにより、印画前に用紙が詰まったのか、又は、印画中若しくは印画後に用紙が詰まったのかを使用者に対して識別可能に報知することができる。したがって、使用者は、印画中若しくは印画後に紙詰まりが生じた場合には、その旨を把握することができることから、その用紙を除去する際に、用紙に付着した乾燥前のインクに接触して手や衣服等を汚してしまう危険性を低減することができる。
なお、プリンタ装置1は、上述したように、詰まった用紙をフロントパネル20の排紙口22から自動的に排紙するための自動排紙機構を有してもよい。すなわち、プリンタ装置1は、図示しないが、紙詰まりを引き起こした用紙を外部へと排紙可能な状態の場合には、図示しない制御部の制御のもとに、本体30の内部に設けられる自動排紙機構を作動させ、用紙を外部へと排紙する。一方、プリンタ装置1は、紙詰まりを引き起こした用紙を外部へと排紙不可能な状態の場合には、自動排紙機構を作動させずに、上述した警告ランプによる報知を行う。
このように、プリンタ装置1は、紙詰まりの状況に応じて、その後の処理を変更することにより、使用者は、印画中若しくは印画後に紙詰まりが生じた場合であっても、自動的に排紙可能な状態の場合には、本体30の内部に手を挿入する必要がなく、手や衣服等を汚してしまう危険性を大幅に低減することができる。なお、このような自動排紙モードは、例えば使用者が上述したスイッチ群90における図示しないスイッチを押すことによっても実現することができる。
また、プリンタ装置1は、上述したように、紙詰まりが生じた場合に、本体30の内部に手を挿入する使用者の利便を向上させるために、本体30の内部を照明する照明手段を設けることができる。
具体的には、プリンタ装置1は、照明手段として、上述したように、外部の照明光を本体30の内部に導光するための導光部材を設けることができる。例えば、プリンタ装置1は、排紙用扉50の裏面、すなわち、開放された排紙用扉50の上面の全部又は一部を所定の角度で設置された鏡面とすることにより、外部の照明光を本体30の内部に導光することができる。また、プリンタ装置1は、排紙用扉50の裏面を鏡面とする以外の方法を用いてもよく、例えば、排紙口22の近傍に任意の導光部材を設けることにより、外部の照明光を本体30の内部に導光するようにしてもよい。
また、プリンタ装置1は、照明手段として、上述したように、本体30の内部に、紙詰まりが生じた場合に発光する発光素子である少なくとも1つのメンテナンス用のランプを有するようにしてもよい。例えば、プリンタ装置1は、図18に示したように、用紙Pの搬送路の一部にランプLMを設け、上述した検知手段によって紙詰まりが生じたことを検知した場合には、電気制御部34によってランプLMを点灯させる。なお、このランプLMは、例えば上述したセンサSSAF等の印画する用紙の種別を検知するためのセンサといった本体30の内部に設けられるセンサの発光によっても代替可能である。勿論、プリンタ装置1は、センサの発光の他に別途ランプLMを設けて、両者によって本体30の内部を照明するようにしてもよい。
このように、プリンタ装置1は、本体30の内部を照明することにより、詰まった用紙を除去する使用者が内部の様子を認識することに寄与することができる。そのため、使用者は、容易に用紙を除去することができ、且つ、手や衣服等を汚してしまう危険性をより一層低減することができる。なお、プリンタ装置1は、照明手段として、導光部材と発光素子との両者を設けるようにしてもよい。
次に、排紙用扉50を開放するための排紙用扉開放機構130について説明する。
排紙用扉開放機構130は、図20に示すように、本体30の内部に設けられた側壁39に固設される支持部131と、この支持部131に対してピン131aを介して回動自在に取り付けられる回動レバー132と、支持部131に対してピン131aを介して回動自在に取り付けられて回動レバー132の回動にともない回動する回動部材133と、支持部131とともに側壁39に並設される掛止片134と、支持部131に対してピン131aを介して回動自在に取り付けられて回動レバー132の回動にともない回動する掛止片131bと掛止片134とに亘って架設されて掛止片131bを同図中矢印gの方向へと付勢する引張りコイルバネ135と、回動レバー132における支持部131に取り付けられていない下先端部が接するように設けられて回動レバー132を同図中矢印hの方向へと付勢する板バネ136と、回動部材133に対してピン133aを介して取り付けられて回動部材133の回動動作を直線的な動作に変換するための連結アーム137と、この連結アーム137と接続しており排紙用扉50に設けられているボタン54と後述する支持板139に設けられている切欠孔部139bとの嵌合を保持及び解除するラッチ部材138と、閉塞された状態の排紙用扉50を支持する支持板139とを有する。
このような排紙用扉開放機構130は、回動レバー132が支持部131に対して垂直ではなく所定の角度だけ傾けられて取り付けられる。ここでは、回動レバー132は、下先端部が垂直方向からフロントパネル20の方へ所定の角度だけ傾けられて取り付けられる。回動レバー132は、この状態において、引張りコイルバネ135によって同図中矢印gの方向へと作用する付勢力と、板バネ136によって同図中矢印hの方向へと作用する付勢力とによって定常状態とされる。排紙用扉開放機構130は、このように支持部131に取り付けられた回動レバー132をピン131aを回動中心として同図中矢印iの方向へと回動させることにより、連結アーム137が同図中矢印gの方向へと引っ張られ、ラッチ部材138によってボタン54と切欠孔部139bとの嵌合が解除される駆動力を生成する。具体的には、排紙用扉開放機構130においては、回動レバー132を同図左方向へと回動させた場合には、回動部材133も同図左方向へと回動し、これに伴い、連結アーム137が引っ張られることによってラッチ部材138に対して駆動力が作用される。一方、排紙用扉開放機構130においては、回動レバー132を同図右方向へと回動させた場合には、回動部材133も同図右方向へと回動し、これに伴い、連結アーム137が引っ張られることによってラッチ部材138に対して駆動力が作用される。ここで、排紙用扉開放機構130においては、回動レバー132の回動動作に応じて連結アーム137が引っ張られる距離を調節することにより、ラッチ部材138に対して作用される駆動力を調節し、ボタン54と切欠孔部139bとの嵌合の保持又は解除を切り替えることができる。
ここで、排紙用扉50は、同図破線部に示すように、支持板139に設けられているマグネット139aによってボタン51の裏面側に設けられている金属片53が磁気吸着されるとともに、支持板139に設けられている切欠孔部139bに対してボタン51の裏面側に金属片53と並設されているボタン54が嵌め込まれることにより、支持板139と接して排紙口22を覆う状態とされている。この状態において、排紙用扉開放機構130により、図21(A)に示すように、回動レバー132が同図鎖線部で示す垂線から同図左方向へと所定の角度αだけ回動した状態となるように、回動レバー132を回動させた場合には、回動レバー132が支持部131に所定の角度βだけ傾けられて取り付けられていることから、回動レバー132が実際に回動する角度はα−βとなり、連結アーム137が引っ張られる距離が小さく、ラッチ部材138に対して作用される駆動力によってボタン54と切欠孔部139bとの嵌合が解除されるには至らない。一方、この状態において、排紙用扉開放機構130により、同図(B)に示すように、回動レバー132が垂線から同図右方向へと所定の角度αだけ回動した状態となるように、回動レバー132を回動させた場合には、回動レバー132が実際に回動する角度はα+βとなり、連結アーム137が引っ張られる距離が大きく、ラッチ部材138に対して作用される駆動力によってボタン54と切欠孔部139bとの嵌合が解除される。これにより、排紙用扉50は、同図中矢印jの方向へと自重によって開放されることになる。
さて、このような排紙用扉50を開放するための駆動力を生成するためには、回動レバー132を回動させることが必要となる。そこで、プリンタ装置1においては、回動レバー132を回動させるための駆動源として、インクタンク駆動機構32によるインク交換用ボックス120の往復駆動を利用する。すなわち、プリンタ装置1においては、図20に示したように、インク交換用ボックス120における側壁の一部に当接爪部材121が突設されており、この当接爪部材121が板バネ136の上を通過して回動レバー132を当接することにより、回動レバー132を回動させる。
より具体的に説明するために、図22(A)に示すように、ここでは図示しない引張りコイルバネ135による同図右方向へ作用する付勢力と、板バネ136による厚み方向へ作用する付勢力とによって定常状態とされる回動レバー132に対して右側から、同図中矢印kの方向へと当接爪部材121が移動する場合を想定する。この場合、プリンタ装置1においては、同図(B)に示すように、当接爪部材121が回動レバー132を当接して押すことによって回動レバー132が同図中矢印lの方向へと回動する。しかしながら、プリンタ装置1においては、上述した議論のように、回動レバー132が支持部131に所定の角度だけ傾けられて取り付けられていることから、連結アーム137が引っ張られる距離が小さく、ラッチ部材138に対して作用される駆動力によってボタン54と切欠孔部139bとの嵌合が解除されるには至らない。したがって、この場合には、排紙用扉50は、開放することはなく、排紙口22を覆う状態とされたままとなる。プリンタ装置1においては、当接爪部材121が回動レバー132を通過すると、上述した引張りコイルバネ135の復元力によって回動レバー132が定常状態の位置に復帰する。
一方、同図(C)に示すように、定常状態とされる回動レバー132に対して左側から、同図中矢印mの方向へと当接爪部材121が移動する場合を想定する。この場合、プリンタ装置1においては、同図(D)に示すように、当接爪部材121が回動レバー132を当接して押すことによって回動レバー132が同図中矢印nの方向へと回動する。そして、プリンタ装置1においては、上述したように、連結アーム137が引っ張られる距離が大きく、ラッチ部材138に対して作用される駆動力によってボタン54と切欠孔部139bとの嵌合が解除される。これにより、排紙用扉50は、自重によって開放され、印画された用紙が外部に排紙可能な状態とされる。なお、このとき、プリンタ装置1においては、回動レバー132が回動することによって板バネ136が下方向に撓む。プリンタ装置1においては、当接爪部材121が回動レバー132を通過すると、引張りコイルバネ135の復元力とともに、板バネ136の復元力によって回動レバー132が定常状態の位置に復帰する。
このように、プリンタ装置1においては、印画動作が開始されると、インクタンク駆動機構32によってインク交換用ボックス120を往復駆動させることにより、排紙用扉開放機構130を作動させ、排紙用扉50を開放することができる。このような機構とすることにより、プリンタ装置1においては、印画動作が開始されれば必ず排紙用扉50が開放されることになり、使用者が印画動作前に排紙用扉50の開閉状況を気にすることがない。なお、プリンタ装置1においては、印画動作が行われている間は、インク交換用ボックス120を継続して往復駆動してもよいが、印画された用紙が排紙される前に少なくとも1回往復駆動すればよい。
次に、インク交換用扉60をロックするためのロック機構について説明する。
図23に示すように、ロック機構140は、ここでは図示しないインクタンク駆動機構32に沿って設けられ、インク交換用扉60と連結されている。ロック機構140は、インク交換用扉60における支持部63に対して一端部が図示しないピンを介して回動自在に取り付けられるリンク部材141と、この連結アーム141の他端部に対して一端部がピン141aを介して回動自在に取り付けられる操作アーム142と、この操作アーム142に対してピン141aを介して回動自在に取り付けられる作動片143と、この作動片143に対して回動支軸144aを介して回動自在に取り付けられて作動片143の回動にともない同図中矢印o,pの方向へと回動する作動部材144と、操作アーム142の他端部側の延長線上に設けられる掛止片145と、操作アーム142の他端部に形成された掛止片142aと掛止片145とに亘って架設されて操作アーム142を同図中矢印qの方向へと付勢する引張りコイルバネ146とを有する。
このようなロック機構140は、引張りコイルバネ146の付勢力により、操作アーム142及び連結アーム141が同図中矢印qの方向へと引っ張られ、これに伴いインク交換用扉60が開放されない構成とされている。また、ロック機構140においては、作動部材144の先端部が略直角に曲げられることによってロック爪部材144bを形成するとともに、操作アーム142の長手方向の一部がト字状に突起されることによってロック爪部材144bと係合する係合爪部材142bを形成している。更に、ロック機構140においては、図示しないが、回動支軸144aに対して例えば捻りコイルバネ等が取り付けられており、作動部材144を同図中矢印oの方向へと付勢しており、ロック爪部材144bと係合爪部材142bとが係合するように構成されている。
このように、ロック機構140は、ロック爪部材144bと係合爪部材142とが係合することにより、インク交換口23を閉塞した状態のインク交換用扉60をロックすることができる。
一方、ロック機構140は、インクタンク100a,100bを交換する際には、ロックを解除し、インク交換用扉60を開放しなければならない。そこで、プリンタ装置1においては、インク交換用ボックス120における底面からインク交換用扉60の側に突設された当接爪部材122を用いて、ロックを解除するようにしている。すなわち、プリンタ装置1においては、ロック機構140における作動片143の上面にスロープ部143aが設けられており、インクタンク駆動機構32によってインク交換用ボックス120が同図中矢印rの方向へと移動して、当接爪部材122の下面がスロープ部143aに当接することにより、ロックが解除される。
より具体的には、ロック機構140においては、当接爪部材122の下面がスロープ部143aに当接し、インク交換用ボックス120がスロープ部143aに沿って移動することにより、作動片143がピン141aを回動中心として同図中矢印pの方向へと回動する。これに伴い、ロック機構140においては、作動部材144も回動支軸144aを回動中心として同図中矢印pの方向へと回動し、ロック爪部材144bと係合爪部材142bとの係合が解除される。
プリンタ装置1においては、このようにしてロックが解除されると、上述したように、インク交換用ボックス120における側壁120aがインク交換用扉60に当接することにより、インク交換用扉60が開放される。一方、プリンタ装置1においては、インクタンク駆動機構32によってインク交換用ボックス120が同図中矢印qの方向へと移動を開始すると、引張りコイルバネ146の復元力によって操作アーム142及び連結アーム141が同図中矢印qの方向へと引っ張られ、これに伴いインク交換用扉60が閉塞される。このとき、ロック機構140は、当接爪部材122の下面がスロープ部143aを通過するのに応じて、再び作動部材144が同図中矢印oの方向へと付勢され、ロック爪部材144bと係合爪部材142bとが係合する状態に復帰する。
このように、プリンタ装置1においては、ロック機構140によってインク交換口23を閉塞した状態のインク交換用扉60がロックされ、使用者が手動で開放しようとしても開放されないようにすることができる。したがって、プリンタ装置1においては、使用者が不必要にインク交換用扉60を開放する事態を回避することができ、塵埃等がインク交換口23から本体30の内部に混入する可能性を減らすこともできる。
次に、オプション装置80について説明する。
オプション装置80は、プリンタ装置1の機能を拡張するためのユニットであり、例えば、USBやIEEE1394等の有線通信又は赤外線やブルートゥース等の無線通信によって外部機器との間でデータの送受信を行うためのインターフェースが考えられる。また、オプション装置80は、例えばメモリカード等の記録媒体を着脱可能とするドライブ装置であってもよい。プリンタ装置1は、オプション装置80を介して外部機器から供給されるデータや記録媒体に記録されているデータを印画に適した形式に変換する処理を行うこともできる。なお、ここでは、オプション装置80は、有線通信によってデータの送受信を行うインターフェースであるものとして説明する。
具体的には、オプション装置80は、図24に示すように、シールド性のある金属製の上ハーフ81及び下ハーフ83と、基板82とを有する。
基板82には、バスを接続するためのバス接続部82aと、本体30と電気的に接続するためのコネクタ部82bとが設けられている。なお、オプション装置80が無線通信によってデータの送受信を行うインターフェースである場合には、基板82には、バス接続部82aに代えて信号を受光するための受光部が設けられる。
下ハーフ83の側壁には、基板82におけるバス接続部82aを当該下ハーフ83の外部に露呈させるための切欠部83aと、基板82におけるコネクタ部82bを当該下ハーフ83の外部に露呈させるための切欠部83bとが設けられている。また、下ハーフ83の側壁には、後述するパネル28を取り付けるための開口部83c,83dが形成されている。
このようなオプション装置80は、基板82が下ハーフ83の内部においてネジ止めされ、下ハーフ83に対して上ハーフ81が被さることにより、図25に示すように、基板82が上ハーフ81及び下ハーフ83によって挟まれ、略直方体状の外筐を形成する。これにより、オプション装置80は、静電気やノイズ等に対する耐性が強く、壊れにくいものとすることができる。
更に、オプション装置80には、同図に示すパネル28が取り付けられる。パネル28は、上述したように、フロントパネル20のオプション装置着脱口24と略同形の主面を有する。このパネル28における主面には、オプション装置80が本体30に対して装着されたとき、切欠部83aから臨まれるバス接続部82aを外部に露呈させるための開口部28aが形成されている。また、パネル28には、裏面に、可撓性を有する取付部材28b,28cが設けられている。パネル28は、図26に示すように、これらの取付部材28b,28cが、それぞれ、オプション装置80における開口部83c,83dに挿入されることにより、オプション装置80に取り付けられる。ここで、取付部材28b,28cは、それぞれ、先端部が幅広く形成されて全体として略T字状の断面を呈しており、オプション装置80における開口部83c,83dに挿入されたときに容易に外れることがないように、当該先端部がストッパーとしての機能を有する。更に、パネル28には、裏面における両側端に、略L字状の断面をなし、フロントパネル20のオプション装置着脱口24に嵌め込むための爪部材28d,28eが設けられている。
このようなパネル28は、同図に示すように、可撓性を有する取付部材28b,28cと、オプション装置80における開口部83c,83dとの間にあそびが設けられることから、オプション装置80に対して自由度をもって取り付けられる。パネル28が取り付けられたオプション装置80は、フロントパネル20のオプション装置着脱口24を介して、本体30に対して着脱自在とされる。このとき、パネル28は、オプション装置80を本体30に対して装着する場合には、オプション装置80が本体30に対して装着された後に、オプション装置着脱口24に嵌め込まれて装着され、フロントパネル20とともに外装して用いられる。また、パネル28は、オプション装置80を本体30から取り外す場合には、オプション装置着脱口24から引き出され、オプション装置80を本体30から取り外すための取手として用いられる。
このようなオプション装置80は、フロントパネル20のオプション装置着脱口24を介して、図27に示すスロット150に対して着脱自在とされる。スロット150は、オプション装置着脱口24と連通して本体30に取り付けられ、上面と両側面に設けられたバネ部材151,152によってオプション装置80を付勢して収納する。スロット150は、バネ部材151,152によってオプション装置80を付勢することにより、オプション装置80における上ハーフ81及び下ハーフ83と密着することができ、確実に接地することが可能となる。また、スロット150には、オプション装置80が挿入される奥の側壁にコネクタ部153が設けられている。本体30は、オプション装置80におけるコネクタ部82bがコネクタ部153に差し込まれることにより、オプション装置80と電気的に接続する。
このように、プリンタ装置1は、オプション装置80に対してパネル28が取り付けられることにより、操作性が非常に向上するとともに、視覚的に高級感を感じさせるものとなる。また、プリンタ装置1においては、オプション装置80とパネル28とを容易な構成のもとに一体化することにより、各単体の部品を紛失するおそれが回避され、コストの削減を図ることができる。なお、パネル28は、本体30にオプション装置80を装着しない場合には、単独でオプション装置着脱口24に装着することができ、フロントパネル20とともに外装を兼ねることができる。これにより、プリンタ装置1は、塵埃等がオプション装置着脱口24から本体30の内部に混入する可能性を減らすことができるとともに、視覚的に高級感を感じさせるものとなる。
さて、パネル28は、上述したように、オプション装置80に対して自由度をもって取り付けられ、オプション装置80に対して可動とされる。これは、スロット150に対するオプション装置80の装着を容易且つ確実にするためのものである。すなわち、オプション装置80及びスロット150を量産することを考慮すると、これらのオプション装置80及びスロット150は、生産の際のばらつきによって個体差が生じるのが通常である。更に換言すると、オプション装置80及びスロット150は、所定の寸法公差を有するものである。ここで、パネル28がオプション装置80に対して可動せず一体化している場合には、パネル28とオプション装置着脱口24との位置関係が一意に定まってしまうことから、個体差に起因して、オプション装置80におけるコネクタ部82bの設置位置と、スロット150におけるコネクタ部153の設置位置とにずれが生じ、オプション装置80がスロット150に対して装着不可能となることが考えられる。そこで、プリンタ装置1においては、オプション装置80に対して自由度をもってパネル28を取り付け、コネクタ部82bとコネクタ部153とを確実に差し込み、これらの設置位置のずれをキャンセルするために、パネル28をオプション装置着脱口24に合わせるように動かして調整するようにしている。
プリンタ装置1は、このようなパネル28が取り付けられたオプション装置80が本体30に装着されることにより、外部機器から送信された画像データを受信し、この画像データを印画することができる。具体的には、プリンタ装置1は、オプション装置80を本体30に装着した上で、図28に示すように、パネル28における開口部28aを介して臨まれるバス接続部82aに対して、ディジタルスチルカメラ200が接続されたケーブル201を接続することにより、ディジタルスチルカメラ200によって撮影されて記録された画像データを、ホストとなるコンピュータ等を介さずに直接受信し、印画することができる。
すなわち、プリンタ装置1は、上述したように、本体30に設けられたバス接続部38を介して画像データの受信を行うこともできるが、本体30に装着されたオプション装置80によっても画像データの受信を行うことができる。したがって、プリンタ装置1は、外部機器を接続するたびに、バス接続部38が設けられている本体30の背面まで配線する必要がなく、前面から接続することができることから、使用者に煩雑な作業を要することがなく、高い利便を提供することができる。勿論、プリンタ装置1は、コンピュータ等の据置型の外部機器とはバス接続部38を介して常時接続しておくことにより、より利便の向上を図ることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態として示すプリンタ装置1は、全ての主たる操作を行うための操作面をフロントパネル20に集約して設けることにより、フロントパネル20を介して全ての主たる操作を行うことが可能である。したがって、プリンタ装置1は、操作性に優れるとともに、上面に物を載置することができることから、他のAV機器とともに収納する場合にも、スタックさせて収納することができ、設置場所の省スペース化を図ることができるとともに、使用者に対して煩雑な作業を要することがなく、高い利便を提供することができる。また、プリンタ装置1は、塵埃等が本体30の内部に混入する可能性を大幅に減らすことができ、用紙の保存性にも優れることから、使用者に高い信頼性を提供することができる。このように、プリンタ装置1は、信頼性が高く且つ操作性に優れ、優れた利便を提供するものである。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば、上述した実施の形態では、排紙用扉50を開放するために、インクタンク駆動機構32によるインク交換用ボックス120の移動によって作動される排紙用扉開放機構130を設けるものとして説明したが、インク交換用ボックス120の移動を利用しない他の機構によって排紙用扉50を開放するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、インク交換用扉60のロックを解除するために、インク交換用ボックス120における当接爪部材122を用いるものとして説明したが、当接爪部材122を用いることなく解除するようにしてもよい。
更に、上述した実施の形態では、プリンタ装置1が略直方体状の外筐を形成するものとして説明したが、本発明は、例えば図29に示すように、円柱における円周上の所定の2点を結んだ直線を高さ方向に切り下ろしてできる形状を外筐とするプリンタ装置であってもよい。このようなプリンタ装置においては、切り下ろしてできる略平面Sに対して、上述したフロントパネルと同等の機能を持たせることにより、使用者が前面から主たる操作を行うことができる。すなわち、本発明は、使用者に対面する一面を略平面とし、この一面を操作面とするものであれば、外筐がいかなる形状であっても適用できるものである。
更にまた、上述した実施の形態では、プリンタ装置1がシリアルヘッドを備え、インクジェット方式によって印画するものであるものとして説明したが、本発明は、シリアルヘッドではなく、用紙の紙送り方向に対して略垂直方向に複数の駆動素子が配列されているラインヘッドを備えるプリンタ装置であっても適用可能であり、また、インクジェット方式によって印画するものではなく、熱転写によって印画するタイプにも適用可能である。なお、本発明を熱転写によって印画するタイプに適用した場合には、インクタンクを交換するための各部に代えて、インクリボンを交換するための各部が備えられることになる。
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
本発明の実施の形態として示すプリンタ装置の外観を説明する斜視図である。 同プリンタ装置の構成を説明する分解斜視図である。 同プリンタ装置が備えるフロントパネルの構成を説明するための分解斜視図である。 同プリンタ装置の外観を説明する斜視図であって、同プリンタ装置が備える給紙トレイが本体から着脱自在に取り外すことができる様子を説明するための図である。 同プリンタ装置の外観を説明する斜視図であって、同プリンタ装置が備える排紙用扉が開放される様子を説明するための図である。 同プリンタ装置の外観を説明する斜視図であって、排紙用扉が開放された状態で、印画された用紙が排紙口から排紙される様子を説明するための図である。 同プリンタ装置の外観を説明する斜視図であって、排紙口の長手方向の幅に比べて大幅に短い幅を有する用紙に対して印画を行う場合に、印画された用紙が排紙口から排紙される様子を説明するための図である。 同プリンタ装置が備えるインク交換用扉の構成を説明する分解斜視図であって、インク交換用扉を裏面側から見た図である。 同プリンタ装置の外観を説明する斜視図であって、インク交換用扉が開放され、インクタンクを装着したインク交換用ボックスが外部に露呈される様子を説明するための図である。 同プリンタ装置の要部斜視図であって、同プリンタ装置が備える排紙トレイを説明するための図である。 同プリンタ装置の要部側断面図であって、排紙トレイを説明するための図である。 同プリンタ装置の外観を説明する斜視図であって、排紙トレイが本体から着脱自在に取り外すことができる様子を説明するための図である。 同プリンタ装置の外観を説明する斜視図であって、オプション装置が本体に対して着脱自在とされる様子を説明するための図である。 同プリンタ装置の外観を説明する斜視図であって、同プリンタ装置を背面側から見た図である。 同プリンタ装置の外観を説明する斜視図であって、蓋体が取り外されて本体の内部に設けられる用紙反転駆動機構が外部から視認可能な状態とされる様子を説明するための図である。 同プリンタ装置の本体の内部構成を説明する斜視図である。 同プリンタ装置の要部側断面図であって、用紙反転駆動機構の動作を説明するための図である。 同プリンタ装置の要部側断面図であって、紙詰まりが生じたことを検知するセンサ及び紙詰まりが生じた場合に発光するメンテナンス用のランプが設けられている様子を説明するための図である。 同プリンタ装置が本体の内部に有するヘッドユニットの斜視図であって、印画中若しくは印画後に紙詰まりが生じたことを検知するセンサの代替としての、印画する用紙の種別を検知するためのセンサが設けられている様子を説明するための図である。 同プリンタ装置が本体の内部に有する排紙用扉開放機構の構成を説明する斜視図である。 排紙用扉開放機構の動作を説明するための要部側断面図であって、(A)は、回動レバーを左方向へと回動させた様子を説明する図であり、(B)は、回動レバーを右方向へと回動させた様子を説明する図である。 排紙用扉開放機構の動作を説明するための要部側断面図であって、(A)は、定常状態とされる回動レバーに対して右側から当接爪部材が移動してくる様子を説明する図であり、(B)は、(A)に示す状態から当接爪部材が回動レバーを当接して押すことによって回動レバーが回動する様子を説明する図であり、(C)は、定常状態とされる回動レバーに対して左側から当接爪部材が移動してくる様子を説明する図であり、(D)は、(C)に示す状態から当接爪部材が回動レバーを当接して押すことによって回動レバーが回動する様子を説明する図である。 同プリンタ装置が本体の内部に有するロック機構の構成を説明する斜視図である。 オプション装置の構成を説明する分解斜視図である。 オプション装置と、このオプション装置に取り付けられるパネルとの構成を説明する斜視図である。 オプション装置と、このオプション装置に取り付けられるパネルとの構成を説明する斜視図であって、オプション装置にパネルが取り付けられている様子を説明するための図である。 同プリンタ装置の要部斜視図であって、オプション装置が装着されるスロットの構成を説明する図である。 オプション装置の使用例を説明するための図である。 同プリンタ装置とは異なるプリンタ装置の外観を説明する斜視図である。
符号の説明
1 プリンタ装置、 10 カバー、 20 フロントパネル、 21 給紙トレイ着脱口、 22 排紙口、 23 インク交換口、 24 オプション装置着脱口、 25 スイッチ用開口部、 26 ランプ用開口部、 28 パネル、 28a,83c,83d 開口部、 28b,28c 取付部材、 28d,28e 爪部材、 30 本体、 31 ヘッドユニット駆動機構、 32インクタンク駆動機構、 33 用紙反転駆動機構、 34 電気制御部、35 詰まり紙除去口、 36 蓋体、 37 電源コード挿入部、 38 バス接続部、 40 給紙トレイ、 50 排紙用扉、 60 インク交換用扉、70 排紙トレイ、 80 オプション装置、 81 上ハーフ、 82 基板、 82a バス接続部、 82b,153 コネクタ部、 83 下ハーフ、 83a,83b 切欠部、 90 スイッチ群、 91 ランプ群、 100a,100b インクタンク、 110 ヘッドユニット、 111 インクタンクキャリッジ、 120 インク交換用ボックス、 130 排紙用扉開放機構、 140 ロック機構、 150 スロット、 151,152 バネ部材、 LM ランプ、 SSAF,SSBF センサ

Claims (3)

  1. 記録体である用紙に対して画像を形成する画像形成装置であって、
    給紙する上記用紙を収納する給紙トレイ手段を本体に対して着脱するための給紙トレイ手段着脱口と、印画された用紙を排紙するための排紙口とが形成され、略平面状の主面を有して外筐の一面を構成する外装パネルと、
    少なくとも上記排紙口を閉塞するようにして上記外装パネルに開閉自在に取り付けられ、上記印画された用紙を上記排紙口から排紙するために開放される排紙用扉とを備え、
    上記排紙口は、上記用紙の搬送基準側の開口面積が、上記搬送基準側と反対側の開口面積より大きいことを特徴とする画像形成装置。
  2. 更に、上記本体内部にて上記印画された用紙の排紙路を構成するとともに上記給紙トレイの上面を覆うように配置された排紙トレイ手段を備え、
    上記排紙用扉は、開放された状態で、上記排紙トレイ手段から送り出されて上記排紙口から排紙された上記印画された用紙を上面にスタックすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 上記排紙口の上記搬送基準側と反対側にオプション装置着脱口が設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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