JP3743295B2 - インクシートカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタやファクシミリ装置等の画像形成装置に使用する、交換可能なインクシートを備えたインクシートカートリッジの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ライン型サーマルヘッドと広幅のインクシートとを用いて普通紙等の記録紙に印刷する場合、そのインクシートを装着したインクシートカートリッジとして、例えば、実開平6−81749号公報や特開平10−193732号公報、特開平11−192756号公報等に示すように、カートリッジ本体に対して、インクシートを交換するため、インクシートの供給側スプールと、巻取り側スプールとを、それぞれ回転可能に支持でき、且つ着脱自在に構成したものが開示されている。
【0003】
そして、前記特開平11−192756号公報では、カートリッジ本体を、インクシートの供給側スプールと、巻取り側スプールの両端部を支持するための左右一対の側板の上面間を連結板にて連結し、その一方の連結板の上面には、把手部分をインクシートの幅方向に長く突設させたものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ファクシミリ装置のように、原稿読取り部に原稿シートを搬送させるための搬送ローラが、前記インクシートによる印字部の上方であって左右の略中央部に配置されたものにあっては、前記搬送ローラと把手とが干渉し合うから、その干渉を回避するには、前記搬送ローラを把手部分から離した高い位置に配置しなければならず、画像形成装置の背丈が高くなり、装置をコンパクトにできないという問題があった。
【0005】
また、前記連結板が平板であると、剛性が低くカートリッジ本体が曲がり易いという問題があり、リブを上向きに突出すると、前述のように、カートリッジ本体に被さる部分と離間しなければならず、画像形成装置の背丈が高くなる。反対に、連結板の下面側にリブを下向きに突設すると、インクシートの巻回部と干渉しないようにするためカートリッジ本体が嵩高くなり、コンパクトにできないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、前記従来の問題点に鑑みて提案されたものであって、把手部分の取付け位置を工夫することにより、コンパクトで且つ剛性が高くなり、さらに、取り扱いも容易になるようにしたインクシートカートリッジを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載した発明のインクシートカートリッジは、画像形成装置における収納部に、印字部を跨いで着脱可能に装着するインクシートカートリッジであって、インクシートの供給側スプールと巻取り側スプールとの各々の左右両端部を回転自在に支持するように配置した左右両側板を、前記供給側と巻取り側との上方間で前記インクシートの芯管の延びる方向に連結板にて連結し、前記インクシートの巻回部の上方間を連結する連結板には、インクシートの幅内であってその幅の中央部より左右いずれか一方に偏位した部位に、鰭状の把手を上向きに突設し、前記把手を有する連結板の上面には、画像形成装置における上ケース部を本体ケースに対して係脱するための係止手段の操作軸が嵌まり得る凹溝状のリブが、前記インクシートの芯管の延びる方向に沿って横長状に形成されているものである。
【0008】
そして、請求項に記載の発明は、画像形成装置における収納部に、印字部を跨いで着脱可能に装着するインクシートカートリッジであって、インクシートの供給側スプールと巻取り側スプールとの各々の左右両端部を回転自在に支持するように配置した左右両側板を、前記供給側と巻取り側との上方間で前記インクシートの芯管の延びる方向に連結板にて連結し、前記インクシートの巻回部の上方間を連結する連結板には、インクシートの幅内であってその幅の中央部より左右いずれか一方に偏位した部位に、鰭状の把手を上向き に突設し、前記把手には、画像形成装置における開閉可能な上ケース部の下面に下向きに突設する補強リブ部を回避するための上向き開放状の切り溝を設けたものである。
【0009】
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載のインクシートカートリッジにおいて、前記連結板の左右中央部には、前記芯管の延びる方向に沿って長手であって、前記巻回部の外周に接近する方向に突出する凹部が形成されているものである。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のインクシートカートリッジにおいて、前記凹部の一部に重複するように、前記把手を形成したものである。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインクシートカートリッジにおいて、前記連結板は、巻回部の上方間と左右両側板の端部とに跨がるように断面略L字状に形成されているものである。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のインクシートカートリッジにおいて、前記画像形成装置の本体ケースには原稿読取部に原稿を分離搬送するためのフィードローラを配置し、該フィードローラの側方に位置するように、前記把手をインクシートの幅内であってその幅の中央部より左右いずれか一方に偏位した部位に配置したものである。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載のインクシートカートリッジおいて、前記画像形成装置の本体ケースの上面を覆う上ケース部が設けられ、その上ケース部は後端に設けられた回動支点を中心に本体ケースの後端に対して上下回動可能に枢着されており、前記インクシートカートリッジは、前記回動支点の近い側に前記供給側スプール、前記回動支点から離れる側に前記巻取り側スプールが位置するように収納され、前記巻取り側スプールの巻回部に対向する連結板に前記把手を形成したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。図1はファクシミリ装置1の側断面図、図2はインクシートカートリッジの平面図、図3は左側面図、図4はインクシートカートリッジの部品の分解斜視図、図6はインクシートカートリッジの左側斜視図である。
【0015】
先ず、本発明の画像形成装置としてのファクシミリ装置1の構造について概略説明する。なお、本実施形態のファクシミリ装置1は、原稿8から画像等を読取り、その画像データをファクシミリデータとして電話回線等の通信回線を介して他のファクシミリ装置に送信すると共に電話回線等の通信回線を介して他のファクシミリ装置から送信されたファクシミリデータを受信して記録紙4にその画像を形成する、通常のファクシミリ装置としての機能の他、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等からプリンタケーブルまたは赤外線等の無線を介して伝送されてきたプリントデータを受けてそのデータに応じて画像を形成するプリンタとしての機能を有する。
【0016】
ファクシミリ装置1の本体ケース2の一側には、図示しない受話器が配置されている。上面開放状の本体ケース2の上面を覆う上ケース部6は、その後端の回動支点6aを中心にして本体ケース2の上部後端に上下回動可能に枢着されている。上ケース部6の上面前部側には、キースイッチ3aや液晶表示装置(図示せず)等を有する操作パネル3が設けられている。この操作パネル3も、原稿8の送り不良等に際して、原稿8を除去したり、記録紙4の重送等に対して記録紙4を除去したり、後述するカートリッジ本体30ごとインクシート21を交換する等のために前側を上向きに大きく開き回動できるように構成されている。また、本体ケース2の上面後部には記録紙4を斜め下向き状の立てた状態で積層して載置するための上方トレイ部30等を備えた給紙トレイ体5が、上ケース部6の後部に対して着脱可能且つ回動可能に設けられ、本体ケース2の上面前後中途部には原稿台7が着脱可能に装着されている。
【0017】
本体ケース2内には、前記操作パネル3の下方位置に、前記原稿台7からの原稿8を一枚ずつ分離して送り出すためのフィードローラ9の下流側に、搬送ローラ対11が配置され、その下流側には、原稿8を読取るための密着型イメージスキャナ部(CIS)10と排紙ローラ対12とが配置されている。
【0018】
前記給紙台5の下方の上ケース部6内には、給紙トレイ体5に積層した記録紙4から一枚ずつ後述する印字部に向かって搬送するための給紙機構が備えられている。即ち、給紙機構は、前記積層した記録紙4の下端部を給紙ローラ15の周面にバネ14aにて押圧するための給紙セット板14と、給紙ローラ15の下周面にばねにて付勢して紙を1枚ずつに分離するための分離パッド16等から構成されている。
【0019】
この給紙機構の下方であって本体ケース2内には、印字部としてのローラ状のプラテン17と、該プラテン17の下面に向かってばね18により付勢された印字台19上のサーマルヘッド22と、該印字台19に対して前後方向に跨がるように配置したインクシートカートリッジ20に巻回されたインクシート21のための収納部13とが配置されている(図1参照)。
【0020】
供給側シートスプール25から前方の巻取り側シートスプール26に巻回したインクシート21は、サーマルヘッド22及びバネ板製のテンション体23の頂面を通過し、巻取り側シートスプール26の下周面側に至る。このとき、インクシート21のインク面は上面にある。インクシート21の上面(インク面)に重なる記録紙4は、プラテン17とサーマルヘッド22とが重合する印字部にて印刷されたのち、上ケース部6の下面に形成された排紙ガイドシュート27及び排紙ローラ対28を介して、上ケース部6の上面後方に排紙される。
【0021】
次に、本発明に係るインクシートカートリッジ20の構成について、図2〜図7を参照しながら詳述する。
【0022】
このインクシートカートリッジ20は、カートリッジ本体30と、インクシート21と、供給側シートスプール25としての左右一対の供給側スプール36,37(図4参照)と、巻取り側シートスプール26としての左右一対の巻取り側スプール38,39(図4参照)と、により構成されている。
【0023】
前記各スプール36,37,39は、インクシート21を巻回するための芯管40、41の両端に各々着脱可能に嵌挿するフランジつき軸部であり、例えば合成樹脂材の射出成形等にて一体的に形成され、一つのスプール38のみ複数の部品を組み合わせて構成されている。
【0024】
図2〜図7に示すように、カートリッジ本体30は、インクシート21の左右両側外側を囲むようにしてシート供給側から巻き取り側にのびる左右一対の側板31a,31bと、該一対の側板31a,31bにインクシート21の供給側の巻回部の上側を覆うように連結するための連結板としての左右両側長手の上カバー片32と、同じく一対の側板31a,31bにインクシート21の巻き取り側の上部間を覆う連結板24とから構成されており、合成樹脂材にて射出成形により一体的に製作されたものである。従って、左右長手の供給側の上カバー片32と巻取り側の連結板24と左右両側板31a,31bとで囲まれた部位は、インクシート21が露出する窓孔部となり、該窓孔部の上側からローラ状のプラテン17が臨み、窓孔部の下方からは印字台19とサーマルヘッド22及びテンション体23が臨むことになる(図1及び図2参照)。
【0025】
また、前記連結板24には、その左右長手方向の中央部から右または左方向に適宜寸法だけ偏位した部位に、鰭状の把手(摘み部)35が上向きに突設されている。なお、前記連結板24の断面は、略L字状であって、側板31a,31bの端部側で下向き片24aを有する。連結板24の左右中央部にて左右長手の凹部74を有し、この凹部74の一部に把手35が重複した位置となる(図6及び図7参照)。この凹部74側から把手35の前面に親指を掛け、人指し指側を前記把手35の裏面側であって連結板24の後縁側に掛けることにより、把手35の高さを高くしなくても、ユーザーは指で把手35部分を摘めることになり、カートリッジ本体30の高さを低くしてコンパクトにできるのである。
【0026】
そして、この把手35には、上向きに開放状の切り溝73が設けられており、上ケース部6の下面であってその左右中央部に配置された原稿搬送ローラとしてのフィードローラ9(図1及び図2参照)の側方の補強リブ75が、前記上ケース部6を閉じたときに嵌まり得るようになっている。そのため、補強リブ75と把手35とが干渉しないし、把手35の位置がフィードローラ9の配置に対して左右いずれかに偏位しているから、これらの部品も互いに干渉することがない。
【0027】
さらに、前記連結板24の上面には、前記上ケース部6を本体ケース2に対して係脱するため係止手段の操作軸(図示せず)が、同じく前記上ケース部6を閉じたときに嵌まり得るように、横長の凹溝状に凹ませたリブ76が形成されている。このリブ76は、前記把手35の裏面側に形成されている。この構成により、連結板24の剛性が高くなり、湾曲し難くなっている。また、リブ76であっても連結板24の上面に突出しないから、前述の把手35の摘み作業に支障がないのである。
【0028】
前記他方の側板31bの前後方向中途部には、金属製の印字台19の端部に接近させて補強リブ77が一体的に形成されており、ユーザーが誤って側板31bの前後方向中途部を掴むとき、印字台19の端部に触れて怪我しないようになっている。
【0029】
そして、前記各側板31a,31bには、前記巻き取り側左スプール38の箇所を除き、供給側右スプール37及び巻取り側右スプール39の各外軸44や供給側左スプール36における支持軸部がそれぞれ遊嵌する一端開放型の軸支持溝部33が形成されている(図4及び図7参照)。なお、軸支持溝部33に連設し、かつ半径外向きに延びるように各側板31a,31bに切欠き形成された開放溝34により、各外軸44(支持軸部)をその軸線が前記軸支持溝部33に対して略交叉する状態で上向きに押し込むとき、各軸支持溝部33の下部開放溝縁間の幅寸法が弾性的に拡張するが、自由状態では各外軸44(支持軸部)が各軸支持溝部33に対して脱落しないように構成されている。
【0030】
インクシート21は、広幅の樹脂フィルムの片面全体にインク層を形成したものであり、図4に示すように、1対の紙製等の円筒状の芯管40,41に巻回されている。インクシート21のインク層に記録紙4を対面させるようにして、プラテン17とラインプリンタであるサーマルヘッド22の記録面とにより挟み込んで、画像データに応じてサーマルヘッド22の発熱抵抗体に通電することにより、1ラインずつ記録紙4に画像が形成される。
【0031】
供給側の芯管40及び巻取り側の芯管41の各右端(記録紙4の排出側から見て右側)に嵌合する供給側右スプール37と巻取り側右スプール39とは図4に示すように同一形状であって、前記芯管40(41)の右端部内径に嵌まる内筒部42と、大径のフランジ部43と、後述するカートリッジ本体30に対して回転自在に配置される支持軸部としての小径の円筒状の外軸44とにより構成されている。
【0032】
供給側の芯管40の左端に嵌合する供給側左スプール36は、前記芯管40の左端部内径に嵌まり、切欠き溝に係合する係合爪42a付きの内筒部42と、大径のフランジ部43と、該フランジ部43の外側に設けて後述するカートリッジ本体30に対して回転自在に配置される支持軸部(図示せず)とその外側に設けられた歯車部45と、により構成されている(図4参照)。
【0033】
他方、巻取り側の芯管41の左端に嵌合する巻取り側左スプール38は、カートリッジ本体30の一側板31aの軸孔50に抜け不能に装着されるものであって、前記一側板31aの外側に配置される伝動歯車47付きの第1回転部材46と、該第1回転部材46に前記一側板31aの内側から連結されるフランジ48a付きの軸部48とにより構成されている。そして、前記フランジ付き軸部48に中間連結体56を着脱可能に被嵌する一方、この中間連結体56を前記巻取り側の芯管41の左端の内径部に嵌合させるものであり、これらはそれぞれ合成樹脂材の射出成形にて形成されている。
【0034】
図5(a)及び図5(b)に示すように、ナイロン樹脂製等の合成樹脂材の第1回転部材46における伝動歯車47の内径部には、内筒部46aを軸線に沿って長く形成し、この内筒部46aの一側切欠き部には、前記軸線方向に沿って延びる棒状の弾性体51を一体的に形成する。この弾性体51の自由端側には係止爪51aが半径外向きに一体的に形成されている。
【0035】
前記内筒部46aの半径外側には、円周に沿って3つ割りの扇状の基部46bが設けられている。さらに、前記3つ割りの基部46bの間には、フランジ48a付きの軸部48における3つの係合体52の先端爪部52aがそれぞれ嵌まる略矩形状の嵌合孔が穿設されており、各嵌合孔の外周側に係合部としての段部が形成されている。なお、前記3つ割りの基部46bには、前記軸部48と対向する側面に突設し、半径方向に延びる位置決め突起54が一体的に形成されている。
【0036】
ナイロン樹脂製等の合成樹脂材のフランジ48a付きの軸部48における筒状の基部48bから円盤状のフランジ48aが半径外方向に突出し、前記基部48bの一端には、半径がやや小さい断面円弧状の案内部が軸線方向に延びており、前記弾性体51及びその先端係止爪51aが前記基部48a及び案内部の内径部を軸線方向に貫通し得る。前記フランジ48aの半径中途部からは、前記基部48bと逆方向に、3つの係合体52が突出している。また、前記基部48bとフランジ48aとの付け根部には、前記第1回転部材46における各位置決め突起54が嵌まる位置決め孔55が穿設されている。
【0037】
さらに、前記左側板31aの外面のうち、前記巻取り側の伝動歯車47の外周縁よりも半径外側部位に、当該伝動歯車47付きの第1回転部材46の抜き出し防止部材を突設するものである。その第1実施形態は、図2〜図7に示すごとく、前記伝動歯車47の外周の一部を覆うように突設した円弧庇状の第1防止片70と、前記左側板31aの外面に横向きに突設した丸筒状の支持片71の両側から突出した鰭状の第2防止片72とからなり、第1防止片70及び第2防止片72にて伝動歯車47の外周のうち90度以上好ましくは180度以上を囲むように設定されている。
【0038】
このように構成すると、前記左側板31aの外側から伝動歯車47の外周をユーザーの指で摘もうとしても、当該伝動歯車47の外周のうちの半円以内の箇所しか摘むことができず、抜き出すための力が入らず、伝動歯車47を外す作業が非常に困難となり、実質上第1回転部材46の抜き出しを防止できるのである。
【0039】
上記の構成により、カートリッジ本体30における巻き取り側であって、実施形態では図4に示す左側板31aの外側から、軸孔50に対して第1回転部材46の基部46bを挿入し、前記側板31aの内側から、軸部48のフランジ48aを接近させ、前記軸孔50に3つの係合体52を挿入する。そして、各係合体52の各先端爪部52aを前記第1回転部材46における伝動歯車47の内径側の各嵌合孔53に嵌め入れる。これにより、各嵌合孔53の外周側の段部53aに各先端爪部52aが係合し、巻取り側左スプール38として一体となり、前記軸孔50、ひいてはカートリッジ本体30から抜け不能となるのである。
【0040】
また、巻取り側左スプール38として一体となった状態では、軸部48の基部48bと第1回転部材46における3つ割りの基部46bとの合わせ部での外周が円筒状となり、軸孔50に対する、伝動歯車47及び巻き取り側スプール38の回転中心軸線の位置決め部となる。
【0041】
上述の構成により、前記カートリッジ本体30に取替え用インクシートセットを装着する形態について説明する。取替え用インクシートセットは、前記供給側芯管40に新しいインクシート21を巻回したものと、巻き取り側芯管41とのセットであり、インクシート21の幅寸法は、芯管41の両端間の寸法に略等しくすることが好ましい。また、予め、新しいインクシート21の端部を前記芯管41の外周に接着テープ等にて取付けしておく。そして、前記第1回転部材46とフランジ48a付きの軸部48とをカートリッジ本体30の所定の軸孔50の箇所に抜け不能に装着して巻取り側左スプール38を構成しておく。そして、巻き取り側の芯管41の端部(左端)と前記巻取り側左スプール38における軸部48との間に中間連結体56を介挿し、前記軸部48に芯管41を差し込む。
【0042】
他方、前記芯管41の右端に巻き取り側右スプール39を差し込み装着する。供給側の芯管40の両端に、供給側左スプール36及び供給側右スプール37をそれぞれ差し込んで装着する。
【0043】
上述のように、4箇所のスプール36、37、38、39のうち1箇所のスプール(実施形態では巻取り側左スプール38)がカートリッジ本体30に対して抜け不能に装着されているから、例えば前記の実施形態では伝動歯車47の配置側がカートリッジ本体30の左右いずれかであることが明瞭となり、ユーザーが新しいインクシート21に交換する場合に芯管40、41の両端を各スプールに取付けするときの方向等の誤りが少なくなり、迅速且つ容易にインクシート21の交換ができるのである。
【0044】
そして、前述のように、第1及び第2防止部材70、72の存在によりユーザーが勝手に伝動歯車47の外周を摘んで前記第1回転部材46を外すことができないから、カートリッジ本体30における正規の側に配置すべき伝動歯車47を取り外すことができず、従って、インクシート21の交換に際して誤った箇所に他の回転部材としてのスプール36、37、39を取付けてしまうこと等を確実に防止できるのである。
【0045】
抜き出し防止部材の第2実施形態としては、図示しないが、前述の円弧庇状の防止片であって、円周方向の長さの短いものを、間隔をおいて2〜3個突設することにより、伝動歯車47の外周のうち90度以上好ましくは180度以上を囲むように構成しても良い。他の実施形態としては、庇状でなくとも、多数の凸軸状の防止片を間隔をおいて伝動歯車47の外周のうち90度以上好ましくは180度以上を囲むように配置しても良いのである。
【0046】
なお、右側板31bの外面にも丸筒状の支持片71が横向きに突設されており、この左右一対の支持片71、71が本体ケース2における収納部13内の図示しない位置規制部に当接して、カートリッジ本体30の正常なセット状態を保持できるようにしている。
【0047】
上記実施形態では、本発明をファクシミリ装置に適用したが、もちろんこれに限るものではなく、プリンタ、複写機、あるいはそれらの複数の機能を備えた機器などの各種画像形成装置に用いることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した発明のインクシートカートリッジは、画像形成装置における収納部に、印字部を跨いで着脱可能に装着するインクシートカートリッジであって、インクシートの供給側スプールと巻取り側スプールとの各々の左右両端部を回転自在に支持するように配置した左右両側板を、前記供給側と巻取り側との上方間で前記インクシートの芯管の延びる方向に連結板にて連結し、前記インクシートの巻回部の上方間を連結する連結板には、インクシートの幅内であってその幅の中央部より左右いずれか一方に偏位した部位に、鰭状の把手を上向きに突設したものである。
【0049】
この構成により、請求項1の発明によれば、把手の位置が搬送用ローラの配置に対して左右いずれかに偏位しているから、これらの部品も互いに干渉することがなく、画像形成装置の高さを低くすることができる。
【0050】
そして、請求項1に記載の発明では、前記把手を有する連結板の上面には、画像形成装置における上ケース部を本体ケースに対して係脱するため係止手段の操作軸が嵌まり得る凹溝状のリブが、前記インクシートの芯管の延びる方向に沿って横長状に形成されているものである。この構成により、連結板の剛性が平板状のものより高くなり、湾曲し難いくくなっている。また、リブであっても連結板の上面に突出しないから、把手の摘み作業に支障がなく、インクシートカートリッジの取り扱いが容易になるという効果を奏する。
【0051】
そして、請求項に記載の発明は、画像形成装置における収納部に、印字部を跨いで着脱可能に装着するインクシートカートリッジであって、インクシートの供給側スプールと巻取り側スプールとの各々の左右両端部を回転自在に支持するように配置した左右両側板を、前記供給側と巻取り側との上方間で前記インクシートの芯管の延びる方向に連結板にて連結し、前記インクシートの巻回部の上方間を連結する連結板には、インクシートの幅内であってその幅の中央部より左右いずれか一方に偏位した部位に、鰭状の把手を上向きに突設し、前記把手には、画像形成装置における開閉可能な上ケース部の下面に下向きに突設する補強リブ部を回避するための上向き開放状の切り溝を設けたものであるから、これによっても、画像形成装置の高さを低くすることができるという効果を奏する。
【0052】
請求項3乃至5に記載の発明によれば、連結板の左右中央部にて左右長手の凹部を有し、この凹部の一部に把手が重複した位置となるから、この凹部側から把手の前面に親指を掛け、人指し指側を前記把手裏面側であって連結板の後縁側に掛けることにより、把手の高さを高くしなくても、ユーザーは指で把手部分を摘めることになり、カートリッジ本体の高さを低くしてコンパクトにできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ファクシミリ装置の側断面図である。
【図2】 インクシートカートリッジの平面図である。
【図3】 インクシートカートリッジの左側面図である。
【図4】 インクシートカートリッジの部品の裏返した状態での分解斜視図である。
【図5】 (a)は第1回転部材46とフランジ付き軸部48と中間連結体56との連結位置関係を示す拡大断面図、(b)は連結状態を示す拡大断面図である。
【図6】 インクシートカートリッジの前方左側から見た斜視図である。
【図7】 インクシートカートリッジの前方右側から見た斜視図である。
【符号の説明】
2 本体ケース
4 記録紙
5 給紙トレイ体
6 上ケース部
20 インクシートカートリッジ
21 インクシート
24 連結板
25 供給側シートスプール
26 巻き取り側シートスプール
30 カートリッジ本体
31a,31b 側板
35 把手
36〜39 スプール
40、41 芯管
42 内筒部
43、48a フランジ部
45 歯車部
46 第1回転部材
47 伝動歯車
48 軸部
56 中間連結体
73 切り溝
74 凹部
76 リブ

Claims (7)

  1. 画像形成装置における収納部に、印字部を跨いで着脱可能に装着するインクシートカートリッジであって、
    インクシートの供給側スプールと巻取り側スプールとの各々の左右両端部を回転自在に支持するように配置した左右両側板を、前記供給側と巻取り側との上方間で前記インクシートの芯管の延びる方向に連結板にて連結し、
    前記インクシートの巻回部の上方間を連結する連結板には、インクシートの幅内であってその幅の中央部より左右いずれか一方に偏位した部位に、鰭状の把手を上向きに突設し、
    前記把手を有する連結板の上面には、画像形成装置における上ケース部を本体ケースに対して係脱するための係止手段の操作軸が嵌まり得る凹溝状のリブが、前記インクシートの芯管の延びる方向に沿って横長状に形成されている
    ことを特徴とするインクシートカートリッジ。
  2. 画像形成装置における収納部に、印字部を跨いで着脱可能に装着するインクシートカートリッジであって、
    インクシートの供給側スプールと巻取り側スプールとの各々の左右両端部を回転自在に支持するように配置した左右両側板を、前記供給側と巻取り側との上方間で前記インクシートの芯管の延びる方向に連結板にて連結し、
    前記インクシートの巻回部の上方間を連結する連結板には、インクシートの幅内であってその幅の中央部より左右いずれか一方に偏位した部位に、鰭状の把手を上向きに突設し、
    前記把手には、画像形成装置における開閉可能な上ケース部の下面に下向きに突設する補強リブ部を回避するための上向き開放状の切り溝を設けたことを特徴とするインクシートカートリッジ。
  3. 前記連結板の左右中央部には、前記芯管の延びる方向に沿って長手であって、前記巻回部の外周に接近する方向に突出する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクシートカートリッジ。
  4. 前記凹部の一部に重複するように、前記把手を形成したことを特徴とする請求項に記載のインクシートカートリッジ。
  5. 前記連結板は、巻回部の上方間と左右両側板の端部とに跨がるように断面略L字状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクシートカートリッジ。
  6. 前記画像形成装置の本体ケースには原稿読取部に原稿を分離搬送するためのフィードローラを配置し、該フィードローラの側方に位置するように、前記把手をインクシートの幅内であってその幅の中央部より左右いずれか一方に偏位した部位に配置したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクシートカートリッジ。
  7. 前記画像形成装置の本体ケースの上面を覆う上ケース部が設けられ、その上ケース部は後端に設けられた回動支点を中心に本体ケースの後端に対して上下回動可能に枢着されており、
    前記インクシートカートリッジは、前記回動支点の近い側に前記供給側スプール、前記回動支点から離れる側に前記巻取り側スプールが位置するように収納され、前記巻取り側スプールの巻回部に対向する連結板に前記把手を形成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクシートカートリッジ。
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