JPH0639869U

JPH0639869U - 吊荷切離装置

Info

Publication number: JPH0639869U
Application number: JP7631992U
Authority: JP
Inventors: 早男山下
Original assignee: 早男山下
Priority date: 1992-11-05
Filing date: 1992-11-05
Publication date: 1994-05-27

Abstract

(57)【要約】【目的】クレーン作業における吊荷の切離が容易であ
る。【構成】クレーンにより吊荷の吊揚げを行う吊りワイ
ヤー(2) の先端部に、手元操作により吊荷側を切り離す
切離装置(5) を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、護岸工事などのクレーン作業に使用できる吊荷切離装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、クレーンにより吊荷を吊揚げてこれを所定の場所に放擲する場合は、吊荷を吊ったワイヤー側の掛金を、作業者が手作業により切離して作業を行うものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記の従来例では、クレーン側のワイヤーを吊荷側より切離すために、吊荷の放擲場所に作業者が待機する必要があり、特に、吊荷を水中で放擲する場合は作業者が水中にもぐって掛金を外す必要があった。また、クレーン工事の現場が危険な場所である場合は、作業者が安全に作業ができなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、クレーンにより吊荷の吊揚げを行う吊りワイヤーの先端部に、手元操作により吊荷側を切り離す切離装置を設けてなる吊荷切離装置を提供せんとするものである。

【０００５】また、本考案は、上記切離装置には、吊荷側の吊り具を係止する係止ピンと、同係止ピンの係止状態を解除するピン解除レバーを有する切離具本体を設けていると共に、同ピン解除レバーには、係止ピンを係止状態に付勢する押しバネを設けるものである。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づき具体的に説明すると、１は各種の重量物である吊荷Ａを吊下げるジグクレーンであって、吊りワイヤー２を巻取るウインチを設けている。

【０００７】４は吊りワイヤー２の下端に固着するシャックルであって、同シャックル４には、切離装置５を介して吊荷Ａ側の吊り具６を吊装している。

【０００８】そして、上記切離装置５は、図２に示す如く、左右一対の側板７，８を連結間座９，９を介して一体的に連結して切離具本体5Aを構成すると共に、同切離具本体5Aの上側10及び下側11には、各々ピン用挿通孔12,13 を穿設している。14は上側のピン用挿通孔12に嵌装する係止ピン、15は下側のピン用挿通孔13に嵌装する係止ピンである。

【０００９】また、右側板８には、横方向に枢支軸16を位置させて、同枢支軸16により側面視く字形状に形成されたピン解除レバー17を作動自在に枢着している。

【００１０】 18は枢支軸16を支持するボス座、19はピン解除レバー17のテコ側17-1を常時開き状態に付勢する押しバネ、20はピン解除レバー17の作動テコ側17-2の下端に設ける二又状の係合部で、同係合部20は、下側の係止ピン15の頭部15-1に嵌合状に係止している。15-2は係止ピン15の頭部15-1に設ける鍔部、15-3は凹部である。そして、上記押しバネ19の付勢作用により係止ピン15をピン用挿通孔13に挿入状態としている。

【００１１】また、ピン解除レバー17のテコ側17-1の上端係止部21には、解除操作用の操作ワイヤー22が連結されている。23は、右側板８の上部に固着する釣形の保持具であって、同保持具23は操作ワイヤー22を引掛け状に保持している。また、同操作ワイヤー22の手元側には手元操作具22A を連結している。

【００１２】 24は上側係止ピン14の引抜けを止める割ピン、25は下側の係止ピン15により吊装されるシャックルで、吊荷側の吊り具６を連結している。

【００１３】本考案の実施例は上記のように構成されており、したがって、ジグクレーン１により重量物である吊荷Ａを吊り上げて、これを水中などに降ろす場合は、ジグクレーン側の吊りワイヤー２に切離装置５を連結すると共に、吊荷Ａに吊り具６を連結し、同吊り具６を切離装置５に連結する。そして、吊荷Ａ及び吊り具６は、切離装置５の係止ピン15により保持されながら吊装され、所定の場所に降されたときに切離される。

【００１４】まず、手元操作具22A により解除操作用の操作ワイヤー22を引張ると、ピン解除レバー17のテコ側17-1が押しバネ19を圧縮しながら引き寄せられる。そして、作動テコ側17-2が係止ピン15を引抜き方向に作動する。

【００１５】したがって、吊り具６は係止ピン15より外れ、この状態で吊りワイヤー２を上昇させると吊り具６は切離状態５より切離される。

【００１６】以上の如く、上記実施例においては、吊荷の吊り揚げを行う吊りワイヤー２の先端に、手元操作により吊荷側を切離す切離装置５を設けたものであるから、吊荷を例えば水中や、危険な場所であっても簡単に放擲することができ、作業者が水中にもぐったり、危険な場所まで行って係止ピンを外す必要がないものである。

【００１７】したがって、クレーン作業を安全に、かつ、能率的に行うことができるものである。また、吊り具を切離す切離装置の構造が簡単であると共にコストが安く製作できるものである。

【００１８】

【考案の効果】

本考案によれば、吊荷の吊り揚げを行う吊りワイヤーの先端に、手元操作により吊荷側を切離す切離装置を設けたものであるから、吊荷を例えば水中や、危険な場所であっても簡単に放擲することができ、作業者が水中にもぐったり、危険な場所まで行って係止ピンを外す必要がないものである。

【００１９】したがって、クレーン作業を安全に、かつ、能率的に行うことができるものである。また、吊り具を切離す切離装置の構造が簡単であると共にコストが安く製作できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る吊荷切離装置の使用状態を示す側
面図。

【図２】同切離装置の要部を示す側面図。

【図３】係止ピンを示す斜視図。

【符号の説明】

２吊りワイヤー５切離装置 5A 切離具本体６吊り具 15 係止ピン 17 ピン解除レバー 19 押しバネ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】クレーンにより吊荷の吊揚げを行う吊り
ワイヤー(2) の先端部に、手元操作により吊荷側を切り
離す切離装置(5) を設けてなる吊荷切離装置。
【請求項２】上記切離装置(5) には、吊荷側の吊り具
(6) を係止する係止ピン(15)と、同係止ピン(15)の係止
状態を解除するピン解除レバー(17)を有する切離具本体
(5A)を設けていると共に、同ピン解除レバー(17)には、
係止ピン(15)を係止状態に付勢する押しバネ(19)を設け
てなる請求項１記載の吊荷切離装置。