JPH0639701B2 - 堆積膜形成法 - Google Patents

堆積膜形成法

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JPH0639701B2
JPH0639701B2 JP8550786A JP8550786A JPH0639701B2 JP H0639701 B2 JPH0639701 B2 JP H0639701B2 JP 8550786 A JP8550786 A JP 8550786A JP 8550786 A JP8550786 A JP 8550786A JP H0639701 B2 JPH0639701 B2 JP H0639701B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はシリコンを含有する堆積膜、とりわけ機能性膜
殊に半導体デバイス、感光デバイス画像入力用のライセ
ンサー撮像デバイスなどに用いる多結晶シリコン又は単
結晶シリコンの堆積膜を形成するのに好適な方法に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の多結晶膜の形成法としては、主として、常圧CV
D法,LPCVD法,プラズマCVD法などがあり、こ
れらの方法で作成した多結晶膜の結晶の粒径を拡大する
か或いは単結晶化させる方法としては、レーザ電子ビー
ム等の照射、或いはフラツシユランプ、線状ヒータ等に
よる加熱等のアニール手段によって、多結晶膜の一部を
溶融し、溶融部分を移動させながら、再結晶化させるラ
テラル・シーデイングエピキシーと呼ばれるものがあ
る。
しかし、従来の多結晶形成法では結晶粒径の制御や粒界
に存在する欠陥の補償、或いは結晶面を揃えることが困
難であるため、前述のアニールにおいて高エネルギーで
溶融させる必要があった。そのため、堆積した時点で平
坦であった膜でも、溶融一固化に伴う堆積変化により表
面にでこぼこが生じ、LSIなどの半導体装置に応用す
る点で問題がある。又、下地基板に絶縁膜を堆積し、そ
の上に多結晶シリコンの層を形成する場合や、基板上に
トランジスタなどの素子を形成してから前述のアニール
処理をする場合等、高エネルギーの溶融に伴ない下地基
板、或いは絶縁膜、或いは下地基板に形成した素子等に
熱的損傷を与えたり、不純物が拡散したりする問題があ
る。
従って、従来の多結晶膜形成法で作成した膜を従来のア
ニール方法で多結晶の粒径を拡大するか或いは単結晶化
した場合、LSI等の半導体装置に応用するには多くの
困難な点がある。
〔発明の目的〕
本発明の目的は配向性のそろった良質の多結晶膜を得ら
れる新しい多結晶膜形成法を開示し、該形成法の堆積の
前期或いは堆積中或いは堆積後に堆積膜に光或いはマイ
クロ波等の電磁波又は電子線等の輻射線を照射するか又
は熱を加えることによって、従来のアニール技術よりも
低エネルギーで多結晶の粒径の拡大或いは単結晶化を行
ない、従来のアニール技術の欠点をなくして、表面を平
坦にし、下地基板等の熱的損傷や不純物拡散をおさえて
容易に多結晶の粒径の拡大或いは単結晶化する方法を提
供することにある。
〔発明の概要〕
本発明の堆積膜形成法は、基体温度保持手段によって所
定の温度に保持された基体上に堆積膜を形成する為の成
膜空間内に、ケイ素とハロゲンを含む化合物を分解する
ことにより生成される活性種(A)と、該活性種(A)
と化学的相互作用をする成膜用化学物質より生成される
活性種(B)とを、夫々別々に導入し化学反応させるこ
とによって前記基体上に堆積膜を形成する堆積膜形成法
に於いて、前記堆積膜形成の際に、前記堆積膜に対して
エツチング作用を有するガス又はその活性種を堆積膜成
長表面に供給して、前記堆積膜の表面にエツチング作用
を施すと共に、前記基体温度保持手段とは別の膜加熱手
段による格子の再配列を施すことで、特定の面方位の結
晶成長を優先的に行うことを特徴とする。
〔作用〕
まず本発明の多結晶膜堆積法について説明する。
本発明の方法では堆積膜を形成するための、成膜空間に
於いて、プラズマと生起させる代りにケイ素とハロゲン
を含む化合物を分解することにより生成される活性種
(A)と成膜用の化学物質より生成される活性種(B)
との共存下に於いて、化学的相互作用を生起させるた
め、形成される堆積膜はプラズマによる生成されたイオ
ンによるスパツタリングや電子等の悪影響を受けない。
又、本発明によれば、成膜空間の雰囲気温度、基体温度
を所望に従って任意に制御することにより安定したCV
D法とすることができる。
本発明の方法が従来のCVD法と違う点の1つは、あら
かじめ成膜空間とは異なる空間(以下活性化空間とい
う)に於いて活性化された活性種を使う事である。これ
により、従来のCVD法より成膜速度を飛躍的に伸ばし
たり、又堆積膜形成の際の基体温度も一層の低温化を図
ることが可能になり、更に加えて、エツチング種の効果
によって結晶の一定面方位のみをもった多結晶膜、配向
性の強く、グレインサイズの大きな、良質の膜の堆積が
可能となった。
本発明の方法が従来のCVD法と異なる第2の点は、外
部よりハロゲン、ハロゲン化合物で代表されるエツチン
グ作用を有するガス又、その励起種が生成され、導入さ
れ、基体表面上に上記のハロゲン系物質が存在する場合
に、膜堆積の最中に、エツチング作用が生じることであ
る。Siの多結晶成長時には成長速度の面方位依存性が
ある。これは膜堆積方法や堆積条件により異なるが、本
発明の方法では(110)>(111)>(100)が
優勢である。
この条件下でエツチングガスの種類条件を適当に選択す
ることにより、より強い配向性の(110)>>(11
1)>>(100)条件を実現出来、強いては(11
0)面のみにして配向したグレインサイズの大きな膜の
堆積が可能となる。
もちろん条件により配向面方位の制御も可能である。
本発明が従来のCVD法と異なる第3の点は、基体温度
保持手段と異なる膜加熱手段による膜加熱工程を含むこ
とである。即ち、このことにより、膜表面が平坦で下地
基板等に与える熱的損傷や不純物拡散をおさえて結晶粒
径を拡大或いは単結晶化でき、膜の電気的特性を向上で
きる。
本発明では、成膜空間に導入される活性化空間(A)か
らの活性種(A)は生産性及び取扱い易さなどの点か
ら、その寿命が0.1秒以上、より好ましくは1秒以上、
最適には10秒以上あるものが所望に従って選択されて
使用され、この活性種(A)の構成要素が成膜空間で形
成される堆積膜を構成する成分を構成するものとなる。
又、成膜用の化学物質は活性化空間(B)に於いて活性
化エネルギーを作用されて活性化されて、成膜空間に導
入され、堆積膜を形成する際、同時に活性化空間(A)
から導入され、形成される堆積膜の構成成分となる構成
要素を含む活性種(A)と化学的に相互作用する。
本発明において、活性化空間(A)に導入されるケイ素
とハロゲンを含む化合物としては、例えば鎖状又は環状
シラン化合物の水素原子の一部乃至全部をハロゲン原子
で置換した化合物が用いられ、具体的には、例えば、S
iuY2u+2(uは1以上の整数、YはF,Cl,B
r及びIより選択される少なくとも一種の元素であ
る。)で示される鎖状ハロゲン化ケイ素、SivY
(vは3以上の整数、Yは前述の意味を有する。)で示
される環状ハロゲン化ケイ素、SiuHxYy(u及び
Yは前述の意味を有する。x+y=2u又は2u+2で
ある。)で示される鎖状又は環状化合物などが挙げられ
る。
具体的には、例えば、 SiF,(SiF,(SiF, (SiF,Si,Si, SiHF,SiH,SiCl, (SiCl,SiBr, (SiBr,SiCl,SiBr, SiHCl,SiHCl,SiHCl, SiHBr,SiHi,SiCl などのガス状態の又は容易にガス化し得るものが挙げら
れる。
活性種(A)を生成させるためには、前記ケイ素とハロ
ゲンを含む化合物に加えて、必要に応じてケイ素単体等
他のケイ素化合物、水素、ハロゲン化合物(例えばF
ガス、Clガス、ガス化したBr,I)などを併
用することができる。
本発明において、活性化空間(A)で活性種(A)を生
成させる方法としては、各々の条件、装置を考慮してマ
イクロ波、RF、低周波、DC等の電気エネルギー、ヒ
ータ加熱、赤外線加熱等による熱エネルギー、光エネル
ギーなどの活性化エネルギーが使用される。
上述したものに、活性化空間(A)で熱、光、電気など
の励起エネルギーを加えることにより、活性種(A)が
生成される。
本発明の方法で用いられる活性化空間(B)に於いて、
活性種(B)を生成させる前記成膜用の化学物質として
は、水素ガス及び/又はハロゲン化合物(例えばF
ス、Clガス、ガス化したBr,I等)が有利に
用いられる。又、これらの成膜用の化学物質に加えて、
例えばヘリウム、アルゴン、ネオン等の不活性ガスを用
いることもできる。これらの成膜用の化学物質の複数を
用いる場合には、あらかじめ混合して活性化空間(B)
内にガス状態で導入することもできるし、或いはこれら
の成膜用の化学物質をガス状態で夫々独立した供給源か
ら各個別に供給し、活性化空間(B)に導入することも
できるし、又夫々独立の活性化空間に導入して、夫々個
別に活性化することも出来る。
本発明において、成膜空間に導入される前記活性種
(A)と前記活性種(B)との量の割合は、成膜条件、
活性種の種類などで適宜所望に従って決められるが、好
ましくは10:1〜1:10(導入流量比)が適当であ
り、より好ましくは8:2〜4:6とされるのが望まし
い。
本発明におけるエツチング作用を有するガスまたは活性
種としては、F,Cl、ガス化したBr,I
どのハロゲン、CHF,CF,C,CC
,CBrF,CCl,CClF,CCl
,CClなどのハロゲン化炭素、BC
,BFなどのハロゲン化ホウ素をはじめとするS
,NF,PFなどのハロゲン化物、更にこれら
のガスによるF*,Cl*などのラジカル,CF
CCl などのイオンが用いられる。これらは混合し
て用いることもできるし、膜に影響を及ぼさない程度の
,Hその他ガスを添加してエツチング特性をコン
トロールすることができる。
これらのガスまたは活性種の膜面に於るエツチングガス
の導入法としては、別にエツチング空間を配して成膜と
交互にくり返してもよいし、成膜空間中にエツチング活
性を有した状態で導入して、成膜と同時にエツチング作
用をさせて、結晶性膜の成長方向を限定するという効果
を与えて、本発明の目的を達してもよい。
前述の多結晶膜堆積法においては、堆積の前期あるいは
堆積中あるいは堆積後に堆積膜と膜加熱手段である光あ
るいはマイクロ波等の電磁波または電子線等の輻射線を
照射するかまたは熱を加えることによって、多結晶の結
晶粒径を増大させあるいは単結晶化することができる。
前記において、堆積の前期とは、前記堆積法によって2
000Å以下、好ましくは1000Å以下の極く薄い膜
を堆積した後の時点であり、2000Å以下、好ましく
は1000Å以下の膜を堆積した時点で堆積を中止し、
光あるいはマイクロ波等の電磁波または電子線等の輻射
線を照射するかまたは熱を加えることによって、200
0Å以下、好ましくは1000Å以下の極く薄い膜の多
結晶の粒径を拡大するかまたは単結晶化し、配向面のそ
ろった下地膜を生成する。その後前記堆積法により、下
地膜の配向面にそろった配向性のよい堆積を行なうこと
により、所望の膜厚で膜全体にわたり、多結晶膜の粒径
の拡大もしくは単結晶化が可能となる。以上のように1
000Å以下の極く薄い膜に輻射線を照射または加熱す
ることにより、従来よりも低いエネルギーで多結晶の粒
径の拡大もしくは単結晶化ができ、発熱量も少ないので
下地基板等に与えられる損傷または不純物拡散も従来よ
りおさえることができる。また、前記処理した極く薄い
下地膜の上に堆積することにより、膜表面を平坦にする
ことができる。
次に堆積中とは、前記多結晶膜堆積法の堆積と同時に光
あるいはマイクロ波等の電磁波または電子線等の輻射線
を照射するかまたは熱を加えることであり、堆積してい
る膜の表面層のみを前記処理することにより、従来より
も低エネルギーで多結晶の粒径の拡大もしくは単結晶化
が可能となる。したがって発熱量が少なく、下地基板等
に与える損傷、不純物拡散も少なく、表面も平坦にでき
る。さらに前記堆積法で使用する、ハロゲンあるいはヘ
ロゲンの化合物又はその励起種により、膜中のダングソ
ングボンドの終端に寄与しない余分な水素が引き抜かれ
ることにより、結晶粒径が拡大し、結晶粒界のダングリ
ングボンドがハロゲンの原子又は水素により効果的に終
端されることにより、結晶粒界の電気的特性が向上し、
結果として膜全体の電気的特性が向上する。
最後に、堆積後とは、前記多結晶膜堆積法による、堆積
終了後の時点であり、該時点で光あるいはマイクロ波等
の電磁波または電子線等の輻射線を照射するかまたは熱
を加えることによって、多結晶の粒径を拡大するかもし
くは単結晶化することができる。ここで前記堆積法によ
り堆積した多結晶膜が、配向面のそろった多結晶膜であ
り、膜中の水素濃度が低いことから、従来よりも低いエ
ネルギーで前記処理をして、多結晶の粒径を拡大する
か、もしくは単結晶化することができる。したがって発
熱量から少なく下地基板等に与える損傷、不純物拡散も
少なく、表面も平坦にできる。
以上説明した全ての方法は、いずれも絶縁膜をつけた基
板上に多結晶を成長させるのに特に有効である。
〔実施例〕
まず本発明の多結晶膜形成法の実施例を示し、次に光あ
るいはマイクロ波等の電磁波または電子線等の輻射線の
照射または加熱の実施例を示して本発明の詳細な説明を
行なう。
まず本発明に適用可能な多結晶膜の形成装置について説
明する。
第1図は本発明方法の実施される堆積膜形成装置の一例
の概略構成を示す部分断面図である。
第1図に於いて、101はその内部でシリコン薄膜の堆
積が行なわれる堆積室であり、堆積室101内は排気口
106を通して不図示の排気系に接続され、堆積室10
1内を所望の圧力に保持することができる。
堆積室101には励起種(A)であるSiとハロゲンを
含むラジカルの導入管102と励起種(B)である水素
ラジカルの導入管103がそれぞれ1対の組になって設
けられている。各ラジカルの導入管の先は作用室10
8,108′の所で太く、又出口109,109′で細
くなっている。堆積室101内にはローラー110によ
り紙面に垂直な方向に往復移動可能な様に基体支持体1
04が保持されている。そして該支持体104上には堆
積用の基体105が保持されている。出口109,10
9′より出た各ラジカルは堆積室101内の基体近傍で
混合し反応して基体上で膜を形成する。
シリコンとハロゲンとを含むラジカルと水素ラジカルと
は、それぞれ図示しない加熱炉あるいはプラズマ室等の
ラジカル生成部においてそれぞれの原料ガスから生成せ
しめられた後に、それぞれ導入管102,103から作
用室108,108′内に導入される。その量は加熱
炉、又はプラズマ室よりガスソース側のマスフローコン
トローラーによって制御される。
ローラー110は基板105を移動させて基板上全面に
シリコン薄膜を堆積するのに供せられる。
導入管111は化学的あるいは物理的エツチング活性を
有する別のガスのため導入管であり、場合によって不図
示の加熱炉、プラズマ炉で励起されて、ガスを出口11
4まで導く。出口114から膜にアタツクするエツチン
グ活性を有するガスが放出されて、膜の特定の成長方向
以外の結合を選択的に切断排除する。エツチング活性ガ
スの導入はこのような別導入管による他、原料ガスとの
反応性が低い場合には、原料ガスと混合して導入管10
2,103から導入することもできる。
次に前述の形成装置を用いた、本発明に適用可能な多結
晶膜形成の例を示す。
基体として平板状のガラス基板(コーニング社製#70
59)を用い第1図の装置を用いて該基板上にシリコン
薄膜を形成した。
シリコンとハロゲンを含むラジカルの形成用の原料ガス
としてSiFガスを用い、これを1100℃に保った
反応炉に流入させ分解した後、導入管102から作用室
108へ放出した。これと同時にHガスを導入管10
3に流入せしめ該導入管3に2.45GHzのマイクロ波を
0.5W/cm2のパワーで導入し放電を生じせしめ、H
分解させ作用室108に放出した。基板温度は250℃
に保った。
更にこれと同時に導入管111からFを流入させ、2.
45GHzのマイクロ波を0.7W/cm2のパワーで放電せし
め、作用室113へ放出した。
この時各ガスの量比を、流量比においてFの流量/S
流量を5/100,20/100,30/10
0,60/100,80/100(単位sccm)と変
化させて、各々1時間、圧力0.5Torrで維持すると
表1の様な特性の膜が、次に前述の多結晶膜形成法の前
期において、光あるいはマイクロ波等の電磁波または電
子線等の輻射線の照射または加熱を行なう実施例を示
す。
(実施例1) まず第2図のようにガラス基板201の上に前述の多結
晶膜堆積法により、前述の堆積条件のうち、表1の中で
最もグレインサイズの大きく、配向性のよい、NO.3の
サンプルの条件で、多結晶膜202を1000Å堆積し
た。
次に第3図のように基板を反応室313からアニール室
314へ試料を搬送し、基板温度200℃で0.2Tor
rのH中でArイオンレーザを用いて、石英窓15を
通し、1Wの出力で試料上のビーム径50μmで走査速
度50cm/secで、走査のピツチ35μmでアニー
ルを行なった結果、結晶粒径は平均2300Åから平均
2μmに拡大した。またX線回析測定によれば面方位
(1,1,0)に相当する(2,2,0)の配向面のピ
ークの強度が5倍以上増大した。
さらにアニール終了後の試料を反応室313にもどし、
前述と同じ表1のNO.3のサンプルの条件で多結晶膜4
16を4000Å堆積した。これを第4図に示す。その
結果平均3μm以上の粒径の多結晶膜が得られた。膜表
面は凹凸の差が100Å以下の平坦さであり、ドリフト
モビリテイを測定した結果330cm2/v・sであっ
た。
(実施例2) 実施例1と全く同じ条件で1000Åの多結晶膜を堆積
し、試料をアニール室に搬送して、石英窓315を通し
て、波長193nm、パルス幅30nsecのArFエ
キシマレーザーを210mJ/cm2で100パルス、2
50℃に保った試料に照射した。その結果多結晶膜の粒
径は平均1μm以上に成長した。次に実施例1と同じ条
件で多結晶膜を4000Å堆積した結果、膜表面の凹凸
80Å以下、平均粒径1.5μm以上、移動度180cm2
v/sの多結晶膜が得られた。
次に多結晶膜の堆積中に堆積膜を光あるいはマイクロ波
等の電磁波または電子線等の輻射線を照射するかまたは
熱を加える実施例を示す。
(実施例3) 第1図の実験装置の反応室の側壁の一部に石英窓を取り
つけ、外部にハロゲンランプ18を配置し、基板上にロ
ーラーによる移動方向と垂直の巾1mm以下の直線状に
集光する。これを第5図に示す。
第5図の装置を用い、実施例1の表1のNO.3と同条件
で多結晶膜を堆積する。このとき、堆積と同時にハロゲ
ンランプ518を照射し、不図示のローラーにより、試
料を2mm/secで矢印のように移動させた。このと
きハロゲンランプ光が集光された試料表面の温度は60
0℃であった。
以上の方法でローラーにより試料を往復移動させて多結
晶膜を5000Å堆積した。
その結果平均3μmの粒晶粒径の多結晶膜が得られ、表
面の凹凸は100Å以下で、移動度は380cm2/v・
sであった。
(実施例4) 第1図の実験装置において基板表面から3mmのキヨリ
に、ローラーによる試料の移動方向と垂直に、タングス
テン線状ヒーターを配置する。
線状ヒーターを850℃に加熱し、ローラーにより試料
を1.5mm/secで移動させながら、実施例1の表1
のNO.3と同条件で5000Åの他結晶膜を堆積させ
た。その結果結晶粒径は平均2μm表面の凹凸は100
Å以下、移動度は290cm2/v・sであった。
最後に多結晶膜成膜後に、光あるいはマイクロ波等の電
磁波または電子線等の輻射線の照射または加熱を行なう
実施例を示す。
(実施例5) 実施例1の表1のNO.3と全く同じ条件で、5000Å
の多結晶Siをガラス基板上に形成した。堆積終了後試
料を第6図の電子線照射装置にうつした。電子銃601
から出た電子は偏向電極603a,603bと制御電極
602a,602bとによって試料604上に電子の加
速収束ビームを照射する。加速電圧7KVでビーム電流
2mA、ビーム径100μに絞った電子ビームを350
℃の基板温度に保った試料604に照射し、走査速度4
00mm/sec行送りピツチ50μで10-7の減圧中
で走査したところ、結晶粒径が平均1μm表面の凹凸2
00Å以下移動度160cm2/v・sの多結晶膜が得ら
れた。
(実施例6) 実施例1の表1のNO.3と全く同条件で、5000Åの
多結晶Siをガラス基板上に形成し、0.1Torrの水
素ガス中で第7図のように下部固定ヒーター701上に
試料702をのせ上部可動ヒーター703を1mm/s
ecで移動させる。このとき下部固定ヒーター701を
600℃に上部可動ヒーター703を1100℃に上部
可動ヒーターと試料表面のキヨリは2mmにした。その
結果平均結晶粒径1μm以上、表面の凹凸150Å以
下、移動度180cm2/v・sの多結晶膜が得られた。
以上の実施例ではガラス基板上に多結晶Si膜を成長さ
せたものであるが、ガラス基板上にグロー放電法等で窒
化シリコン膜、酸化シリコン膜等の絶縁膜を形成し、絶
縁膜上に多結晶Si膜を成長させることも可能である。
また堆積後にアニールする場合は、TFTなどの素子を
形成した後に、半導体通路部のみをレーザーアニール、
電子ビームアニールなどを行なうことも可能である。も
ちろん成膜条件各種アニール方法、条件などは以上の実
施例に限られるものではない。
〔発明の効果〕
結晶の一定面方位を持つ膜のみを優先的に堆積すること
を特徴とする多結晶堆積膜形成法において、該形成法の
堆積前期あるいは堆積中あるいは堆積後に堆積膜を光あ
るいはマイクロ波等の電磁波または電子線等の輻射線を
照射するかまたは熱を加えることによって、多結晶の結
晶粒径を従来方法より低エネルギーで拡大することがで
きる。
そのため、膜表面が平坦で下地基板等の熱的損傷や不純
物拡散をおさえて、移動度その他の電気的特性を向上で
き、高性能のTFLやLSIなどの半導体装置への応用
が可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明堆積膜形成法の適用可能な堆積膜形成装
置の一例を示す断面図。 第2図は本発明によって作成した堆積膜の断面図。 第3図は本発明の実施の一例を示す断面図。 第4図は本発明によって作成した別の堆積膜の断面図。 第5図は本発明による別の実施の一例を示す断面図。 第6図は本発明による電子線を用いた実施の一例を示す
断面図。 第7図は本発明によるヒーターを用いた実施の一例を示
す断面図である。 101……堆積膜 102……シリコンとハロゲンを含むラジカルの導入管 103……水素ラジカルの導入管 104……基板ホルダー 105……基板 106……排気ポート 107……プラズマ発光領域 108,108′……作用室 109,109′……出口 110……ローラー 111……エツチングガス導入管 114……出口 201……形成基板 202……1000Åの多結晶Si堆積膜 305,305′……基板 313……反応室 314……アニール室 315……石英窓 411……形成基板 412……多結晶Si膜 416……多結晶Si膜 504……基板ホルダー 505……基板 516……4000Åの多結晶Si堆積膜 517……石英窓 518……ハロゲンランプ 601……電子銃 602a,b……制御電極 603a,b……偏向電極 604a,b……制御電極 701……下部固定 ヒータ 702……試料 703……上部可動ヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体温度保持手段によって所定の温度に保
    持された基体上に堆積膜を形成する為の成膜空間内に、
    ケイ素とハロゲンを含む化合物を分解することにより生
    成される活性種(A)と、該活性種(A)と化学的相互
    作用をする成膜用化学物質により生成される活性種
    (B)とを、夫々別々に導入し化学反応させることによ
    って前記基体上に堆積膜を形成する堆積膜形成法に於
    て、前記堆積膜形成の際に、前記堆積膜に対してエツチ
    ング作用を有するガス又はその活性種を堆積膜成長表面
    に供給して、前記堆積膜の表面にエツチング作用を施す
    と共に、前記基体温度保持手段とは別の膜加熱手段によ
    る格子の再配列を施すことで、特定の面方位の結晶成長
    を優先的に行うことを特徴とする堆積膜形成法。
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