JPH0639661U - ステアリングコラム - Google Patents
ステアリングコラムInfo
- Publication number
- JPH0639661U JPH0639661U JP075592U JP7559292U JPH0639661U JP H0639661 U JPH0639661 U JP H0639661U JP 075592 U JP075592 U JP 075592U JP 7559292 U JP7559292 U JP 7559292U JP H0639661 U JPH0639661 U JP H0639661U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clamp
- fixed
- vehicle body
- ripping member
- steering column
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Steering Controls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アッパークランプにエネルギー吸収部材とし
てのリッピング部材を用いるとキーロック機構が収縮ス
トロークを小さくするステアリングコラムの設計自由度
の制約を、ロアークランプにリッピング部材を用いて解
決する。 【構成】 軸方向収縮可能なステアリングシャフト5を
同軸で収納したジャケットチューブ2に、車体から離脱
可能なアッパークランプ1を固定し、かつ、下端部にリ
ッピング部材7を固定するとともに、該リッピング部材
7と連結されてその上部を覆うロアークランプ8を車体
に固定して構成した。
てのリッピング部材を用いるとキーロック機構が収縮ス
トロークを小さくするステアリングコラムの設計自由度
の制約を、ロアークランプにリッピング部材を用いて解
決する。 【構成】 軸方向収縮可能なステアリングシャフト5を
同軸で収納したジャケットチューブ2に、車体から離脱
可能なアッパークランプ1を固定し、かつ、下端部にリ
ッピング部材7を固定するとともに、該リッピング部材
7と連結されてその上部を覆うロアークランプ8を車体
に固定して構成した。
Description
【0001】
この考案は、ロアークランプにエネルギー吸収構造を持たせたステアリングコ ラムに関する。
【0002】
一般に、自動車のステアリングコラムは、衝突事故に際し運転乗員がステアリ ングホイールに激突する所謂2次衝突事故を防止するため、ステアリングコラム が軸方向下方へ収縮する構造が採用される。
【0003】 ステアリングコラムの収縮構造は、ステアリングシャフトとこれを同軸で包囲 するジャケットチューブをそれぞれアッパー側とロアー側とに2分して互いに軸 端部で入れ子式に嵌合し、とりわけジャケットチューブには所定の圧入荷重を掛 けて嵌合させる。
【0004】 そして、このステアリングコラムを車体に取り付ける際、アッパー側をアッパ ークランプで車体から離脱可能に固定するとともに、ロアー側をロアークランプ で車体に固定して取り付ける。すなわち、アッパークランプにはステアリングコ ラムを固定するとともに、スライダーブロックを係合させ、そのスライダーブロ ックを車体にボルトで固定する。したがって、ステアリングホイールに乗員の荷 重が負荷されると、アッパー側がロアー側に向けて収縮するとともに、アッパー クランプが車体から離脱する。
【0005】 しかして、近時、金属板を引き裂くことによるエネルギー吸収効果を利用した ステアリングコラムが提案され、その実効性が検証されて、今や普及しつつある 。このエネルギー吸収構造は、アッパークランプを車体に離脱不能に固定すると ともに、このアッパークランプに収納されるリッピング部材をアッパーチューブ に固定したものであって、リッピング部材には乗員の荷重入力があると曲げ変形 しながら引き裂かれる切込部が設けられている。
【0006】
しかしながら、アッパークランプ内にリッピング部材を収納した場合、アッパ ークランプは車体から離脱不能であるので、ジャケットチューブが収縮してリッ ピング部材が曲げ変形しながら引き裂かれるとき、ステアリングシャフトに設け たキーロック部に直交すべくステアリングコラムに略直交方向で突設されたキー ロック機構がアッパークランプに衝接してジャケットチューブの軸方向移動は停 止することとなる。したがって、この場合のステアリングコラムはアッパークラ ンプからキーロック機構までの間隔しか収縮ストロークがないことになり、ステ アリングコラム設計の自由度が制約される不都合がある。
【0007】 そのため、収縮ストロークを大きく取り、かつ、設計の自由度を高めるべく、 ロアークランプにリッピング機能を持たせることが考えられるが、ステアリング コラムの支持力を高めるためにロアークランプの肉厚を大きくするとエネルギー 吸収効果に制約が伴い、逆に、エネルギー吸収効果を高めるためにロアークラン プの肉厚を薄くすれば支持力が低下するという矛盾を含んでいる。
【0008】 そこで、この考案は、ロアークランプにリッピング部材を用い、かつ、収縮ス トロークの大きなステアリングコラムを得ることを目的とする。
【0009】
この考案にかかるステアリングコラムは、軸方向収縮可能なステアリングシャ フトを同軸で収納したジャケットチューブに、車体から離脱可能なアッパークラ ンプを固定し、かつ、下端部にリッピング部材を固定するとともに、該リッピン グ部材と連結されて上部を覆うロアークランプを車体に固定してなることを特徴 とする。
【0010】
【作用】 ジャケットチューブに車体から離脱可能なアッパークランプを固定し、かつ、 リッピング部材を介在してロアークランプが連結しているので、ステアリングシ ャフトを介して乗員の荷重入力があると、アッパークランプが車体から離脱して ジャケットチューブと一体で軸方向移動し、ロアークランプに連結したリッピン グ部材を引き裂くことによりエネルギーを吸収する。
【0011】
以下この考案の実施例を図に基づき説明する。図1から図3に示すように、ア ッパークランプ1はジャケットチューブ2に溶接にて固定された板体の両翼部に スライダーブロック3,3を離脱可能に係合し、このスライダーブロック3,3 の長孔3a,3aにボルト(図示略)を挿入して車体に固定される。スライダー ブロック3は所定値以上の荷重入力があるとアッパークランプ1から離脱し、ボ ルトとともに車体に残るように、アッパークランプ1に形成した略V字型の切欠 部4,4に嵌合する溝部を有し、かつ、3点で樹脂モールド3bにて連結してあ る。
【0012】 ジャケットチューブ2はステアリングシャフト5を同軸で回転自在に収納し、 アッパークランプ1の近傍にキーロック部6を取り付けるようにし、下端部にリ ッピング部材7を連結し、そのリッピング部材7はロアークランプ8に連結され ている。ロアークランプ8は、図4及び図5に示すように、左右両側にフランジ 部9を形成して補強したプレートの下端部左右に略U字型の切欠部10,10を 形成し、車体に固定したボルトにその切欠部10を嵌合してナット等で締付けて 車体に固定するようにし、かつ、上端部左右に角孔11,11を形成している。
【0013】 リッピング部材7は断面L字型であって、ジャケットチューブ2を連結する円 環部12とロアークランプ8の略3分の2程度の面積を有するプレート13との 間をつなぐ折曲部13aとからなり、その折曲部13aとプレートの連結部にジ ャケットチューブ2を挟んで切込部14,14が設けられ、かつ、その切込部1 4,14の外方に立曲げたフック部15,15をそれぞれ形成してある。フック 部15はロアークランプ8に形成した角孔11に挿入されてロアークランプ8と 連結されるとともに、プレート13の角部等の要所はピボット溶接16等でロア ークランプ8と連結してある。
【0014】 ステアリングシャフト5はジャケットチューブ2内でアッパー側のロッド5a とロアー側のチューブ5bがセレーション部17を介して軸方向収縮可能に嵌合 してなり、また、そのセレーション部17の上下両端部近傍に環状凹部18,1 8が形成され、その環状凹部18には樹脂19が充填されている。ジャケットチ ューブ2の上端部内周面に段部を形成してその段部に軸受20が嵌合固定され、 その軸受20はロッド5aに形成した環状段部21に嵌合している。
【0015】 ジャケットチューブ2の下端部とチューブ5bとの間には環状のスペーサー2 2が介在している。ステアリングシャフト5の上端部はジャケットチューブ2か ら突出してステアリングホイール(図示略)を軸着し、また、下端部はジョイン ト23を介して中間シャフト24が連結される。
【0016】 そこで、上記実施例の作用を説明すると、図1において、ステアリングホイー ルに乗員が衝突してステアリングシャフト5に矢示方向の荷重入力Fがあると、 樹脂19が切れてロッド5aがチューブ5b側へ移動してステアリングシャフト 5が収縮するとともに、軸受20を介してジャケットチューブ2がロアークラン プ8に向けて軸方向移動する。
【0017】 したがって、アッパークランプ1がスライダーブロック3,3から離脱し、ま た、リッピング部材7は先ず初めに折曲部13aがカーリングし、続いて切込部 14,14からプレート13が引き裂かれるという2段荷重によりエネルギー吸 収をする。
【0018】 このとき、リッピング部材7の上面をロアークランプ8が覆うとともに、リッ ピング部材7のプレート13はピボット溶接16にてロアークランプ8に固定さ れているので、プレート13が上方へめくれ上がることもなく、ロアークランプ 8にガイドされてスムーズなリッピングがなされる。
【0019】 なお、リッピング部材7のカーリング作用を安定させるために、リッピング部 材の折曲部ローラーを介在させてもよい。
【0020】
以上説明したこの考案によれば、ジャケットチューブに車体から離脱可能なア ッパークランプを固定し、かつ、リッピング部材を介してロアークランプを取付 けたので、ステアリングシャフトに荷重入力があるとジャケットチューブはアッ パークランプと一体となって軸方向下方へ移動し、リッピング部材が先ず折れ曲 がり続いて引き裂くから、キーロック機構がアッパークランプに衝突することが なくて、収縮ストロークに影響が生じることはなく、したがって、ステアリング コラム設計の自由度が制約されることはない。
【0021】 また、ジャケットチューブの下端部はリッピング部材を介して強度のあるロア ークランプに支持されているので、リッピング部材の肉厚を薄くしても支持強度 に悪影響を与えることはない。
【0022】 さらに、エアバッグとノン・アバッグ等のエネルギー吸収特性を変更したい場 合にも、リッピング部材のみを変更することで対応できる。
【図1】この考案の実施例を示す半断面側面図。
【図2】アッパークランプの平面図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】ロアークランプの平面図。
【図5】ロアークランプの正面図。
【図6】ロアークランプの縦断面図。
1…アッパークランプ 2…ジャケットチューブ 3…スライダーブロック 5…ステアリングシャフト 6…キーロック部 7…リッピング部材 8…ロアークランプ
Claims (1)
- 【請求項1】 軸方向収縮可能なステアリングシャフト
を同軸で収納したジャケットチューブに、車体から離脱
可能なアッパークランプを固定し、かつ、下端部にリッ
ピング部材を固定するとともに、該リッピング部材と連
結されてその上部を覆うロアークランプを車体に固定し
てなることを特徴とするステアリングコラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP075592U JPH0639661U (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | ステアリングコラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP075592U JPH0639661U (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | ステアリングコラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0639661U true JPH0639661U (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=13580630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP075592U Expired - Lifetime JPH0639661U (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | ステアリングコラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639661U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011162106A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-25 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS634780B2 (ja) * | 1981-12-16 | 1988-01-30 | Tee Pak Inc |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP075592U patent/JPH0639661U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS634780B2 (ja) * | 1981-12-16 | 1988-01-30 | Tee Pak Inc |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011162106A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-25 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
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