JP3110651B2 - ステアリングコラム装置 - Google Patents

ステアリングコラム装置

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JP3110651B2 JP07105127A JP10512795A JP3110651B2 JP 3110651 B2 JP3110651 B2 JP 3110651B2 JP 07105127 A JP07105127 A JP 07105127A JP 10512795 A JP10512795 A JP 10512795A JP 3110651 B2 JP3110651 B2 JP 3110651B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車の操向装置にお
けるステアリングコラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステアリングコラム装置は、自動車の操
向輪を操舵するための装置であって、車体に固定したジ
ャケットチューブにステアリングシャフトが貫通し、ス
テアリングシャフトの上端部にステアリングホイールを
軸着し、下端部に自在継手を介して中間シャフトを連結
してなり、中間シャフトはステアリングギヤボックスに
軸方向移動可能に連結される。
【0003】ところで、自動車の衝突事故等による乗員
の安全を確保するために、ステアリングコラム装置は、
事故の直後に車体前部部品が後退してステアリングコラ
ム装置を突き上げて運転乗員が負傷する事態(一次衝
突)に対処するために、中間シャフトを軸方向へ収縮可
能に形成し、また、運転乗員が慣性力でステアリングホ
イールに衝突して負傷する事態(二次衝突)に対処する
ために、ステアリングコラム装置を離脱可能に車体に結
合したり、ジャケットチューブとステアリングシャフト
が共に所定以上の荷重入力にて軸方向へ収縮する構成、
若しくは、ジャケットチューブとそれを車体に連結する
アッパークランプとの間に、金属の塑性変形と切り裂き
によるエネルギー吸収部材を介在させたりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エネルギー吸収構造は、構造的に複雑で部品点数が多く
なるために、コスト高をもたらす欠点があった。
【0005】そこで、この発明は一次衝突及び二次衝突
事故から運転乗員を安全に保護するための性能を満足
し、かつ、単純でコスト安価なステアリングコラム装置
を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるステア
リングコラム装置は、ジャケットチューブにステアリン
グシャフトが貫通し、ステアリングシャフトの上端部に
ステアリングホイールが軸着され、ステアリングシャフ
トの下端部に中間シャフトを連結する自在継手が軸着さ
れ、前記ジャケットチューブの上端部付近に車体に連結
するアッパークランプが固定される一方、ジャケットチ
ューブの下端部付近に車体に連結するロアークランプが
固定されてなるステアリングコラム装置において、前記
ジャケットチューブとステアリングシャフトとをそれぞ
れ一体品で形成し、前記アッパークランプは二次衝突時
に車体前部側へ変位可能なエネルギー吸収部材を備え、
かつ、前記ロアークランプは車体取付部と、車体取付部
と一体で車体後部側へ所定の角度曲げ形成された変形
を有し、変形部には前記車体取付部に当接可能な回
転ストッパーが垂設されてなり、ロアークランプの変形
部は二次衝突時に車体前部側へ塑性可能であるとと
もに、一次衝突時に前記車体取付部に当接して車体後部
側へ塑性変形を前記回転ストッパー阻止することを
特徴とする。
【0007】
【作用】一次衝突において車体前部部品が車体後方へ移
動すると、中間シャフトの収縮構造によりストローク吸
収がなされるとともに、ロアークランプの回転ストッパ
ーが車体取付部に当接して変形部の車体後部側への塑性
変形を阻止してロアークランプの変位を防止するため、
ステアリングコラム装置全体としての突き上げは生じな
い。
【0008】二次衝突においてステアリングシャフトと
ジャケットチューブが共に車体前方へ移動すると、アッ
パークランプに備えたエネルギー吸収部材が塑性変形す
ることにより、衝撃エネルギーを吸収するとともに、ロ
アークランプの変形部が塑性変形することで、ストロー
クを吸収する。
【0009】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づき説明
する。図1,2に示すように、ステアリングシャフト1
とジャケットチューブ2はそれぞれ一体品からなり、ジ
ャケットチューブ2にステアリングシャフト1が貫通
し、ステアリングシャフト1は軸受3,4にてジャケッ
トチューブに回転可能に支持され、そのステアリングシ
ャフト1の上端部にステアリングホイール(図示略)が
軸着され、ステアリングシャフト1の下端部には自在継
手5を形成するヨーク6が軸着される。ジャケットチュ
ーブ2の上端部付近にはアッパークランプ7が固定さ
れ、ジャケットチューブ2の下端部付近にはロアークラ
ンプ8が固定されている。
【0010】アッパークランプ7は、図1〜5に示すよ
うに、ジャケットチューブ2が貫通する円孔7aを有し
てジャケットチューブ2を抱持する後壁7bと、後壁7
bからジャケットチューブ2の左右両側で前方へ延びる
側壁部7c,7cと、その側壁部7cの後部に形成され
た切込部7d,7d(図1参照 但し一側部のみ図示)
と、側壁部7cから上方へ延びて水平に折り曲げられた
車体取付部7e,7eを有し、その車体取付部7eに穿
設された透孔7fにボルト(図示略)を挿通して車体9
に連結される。車体取付部7e,7eの車体前側には両
側壁部7cを結合する補強体10が連結されている。
【0011】更に、このアッパークランプ7の車体前側
でジャケットチューブ2の両端にアッパークランプ7の
側壁部7c,7cと当接可能な略L字形の突出部11
a,11aを有する断面略U字形の上動ストッパー11
が取り付けられている。これは自在継手5と中間シャフ
ト15との間に角度がついているため、一時衝突時に中
間シャフト18が突き上げられ、ステアリングシャフト
1とジャケットチューブ2が軸心からずれて上方に移動
する場合、L字形の突出部11a,11aの端面がアッ
パークランプ7の側壁部7c,7cと当接して確実に移
動を阻止するようにしている。
【0012】ロアークランプ8は、図1,2,6に示す
ように、車体取付部8aの左右両側に、車体前側に向け
て開いた切欠部8b,8bが形成され、この切欠部8b
をボルト(図示略)が挿通する。この車体取付部8aの
車体前側から下方へ斜めに曲げ形成された変形部8cが
板状に延伸し、その変形部8cの上面左右両側には車体
取付部8aの下部へ向けて垂設された板体からなる一対
の回転ストッパー12が設けられている。回転ストッパ
ー12の上端部は車体取付部8aと平行であり、かつ、
離間し、下端部は変形部8cと溶接され、又は一体形成
されている。変形部8cから一体で、車体取付部8aと
直交方向へ延伸するジャケット取付部8dが形成され、
そのジャケット取付部8dに穿設した円孔8eをジャケ
ットチューブ2が貫通する。
【0013】ステアリングシャフト1とヨーク6とは一
体となって回転可能に結合され、このヨーク6には十字
軸13を介してヨーク14が連結され、このヨーク14
にはシャフト15が結合している。シャフト15はパイ
プ状体であり、これに嵌合してロッド状体のシャフト1
6が嵌合し、それらの嵌合部はバンド17で所定の荷重
にて収縮可能に緊締されて軸方向収縮可能な中間シャフ
ト18を形成している。軸方向に収縮可能な中間シャフ
トとしては、上記構造に限ることなく、蛇腹構造等によ
り曲げ収縮するもので同様の効果が得られる。シャフト
16の下端部はステアリングギヤボックスに連結するた
めの自在継手19が軸着されている。
【0014】次に上記実施例の作用について説明する
と、衝突事故における一次衝突の場合、図7に最内側の
実線で示されるように、車体前部部品が後退すると、ま
ず中間シャフト18を介してステアリングシャフト1が
突き上げられてジャケットチューブ2が上方へ移動しよ
うとするが、ロアークランプ8のジャケット取付部8d
及び変形部8cが車体取付部8aを中心として上方へ回
動し、これにより、回転ストッパー12,12が車体取
付部8aの下面に衝接して変形部8cの回動を阻止する
ことで荷重を受ける。さらに、上動ストッパー11がア
ッパークランプ7の側壁部前側に衝接してジャケットチ
ューブ2の移動を阻止する。
【0015】そして、中間シャフト18のバンド17が
緊締する所定荷重以上の荷重が生じると、シャフト16
は上方へ突き上げられ、シャフト15内に軸方向へ収縮
してストローク吸収を行う。したがって、一次衝突によ
りステアリングコラム装置が全体として上方へ突き上げ
られることはなく、乗員の安全が確保できる。
【0016】ついで、二次衝突の場合、図7に2点鎖線
で示すように、ステアリングシャフト1がジャケットチ
ューブ2と共に前方へ移動することにより、アッパーク
ランプ7の後壁7bと側壁部7c,7cとの間で塑性変
形(カーリング)しながら切込部7d,7dに達する
と、切込部7d,7dが切り裂かれ、かつ、ロアークラ
ンプ8の変形部8cが車体取付部8aとの曲げ部から変
形し、ジャケット取付部8dが車体前側へ回動して変位
する。
【0017】したがって、アッパークランプ7の左右の
切込部7dの切り裂きと、後壁7bと側壁部7c,7c
との間の塑性変形により、衝突エネルギーは吸収され、
ロアークランプ8dが車体前側へ回動することでストロ
ーク吸収を行うというものである。
【0018】そのため、ステアリングシャフト1とジャ
ケットチューブ2は、軸方向及び水平方向前方へ移動す
るため、軸方向の荷重だけでなく、水平方向の荷重に対
しても、衝突エネルギーが吸収されるため、エネルギー
吸収の効率が良くなると共に、エネルギー吸収特性が安
定する。
【0019】なお、エネルギー吸収構造は、前記部材に
限る事なく、ステアリングシャフト1とジャケットチュ
ーブ2が二次衝突時に車体前部側へ変位可能なエネルギ
ー吸収部材であればよい。
【0020】また、キーロックされた状態でステアリン
グホイールが捩られた場合、ロアークランプも捩られよ
うとするが、回転ストッパー12,12のどちらか一方
が車体取付部8aの下面と衝突することで捩り強度が向
上する。
【0021】かくして、この発明によると、車両衝突事
故時における、一次衝突によるストローク吸収と突き上
げ荷重の阻止、及び、二次衝突による衝撃エネルギーの
吸収が、アッパークランプ7とロアークランプ8のみで
行えるため、部品点数の削減ができてコストの低下を図
ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、ジャケ
ットチューブとステアリングシャフトとをそれぞれ一体
品で形成し、アッパークランプは二次衝突時に車体前部
側へ変位可能なエネルギー吸収部材を備え、かつ、ロア
ークランプは車体後部側へ所定の角度で曲げ形成された
変形部を有してそれが二次衝突時に車体前部側へ変位可
能であるとともに、一次衝突時にその変形を阻止する回
転ストッパーを有するから、車両衝突事故時における、
一次衝突によるストローク吸収と突き上げ荷重の阻止、
及び、二次衝突による衝撃エネルギーの吸収が、アッパ
ークランプとロアークランプのみで行えるため、部品点
数の削減ができてコストの低下を図ることができると云
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す一部断面側面図
【図2】図1の要部平面図
【図3】図1のA矢視要部図
【図4】図1のB矢視要部図
【図5】図1のC矢視要部図
【図6】図1のD−D断面図
【図7】作用説明図
【符号の説明】
1…ステアリングシャフト 2…ジャケットチューブ 7…アッパークランプ 7d…切込部 8…ロアークランプ 8c…変形部 9…車体 11…上動ストッパー 12…回転ストッパー 18…中間シャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−234877(JP,A) 特開 平6−219284(JP,A) 特開 平2−234878(JP,A) 実開 平5−65747(JP,U) 実開 昭62−77080(JP,U) 実開 平1−175967(JP,U) 実開 平1−175968(JP,U) 実開 平6−1115(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/04 - 1/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジャケットチューブにステアリングシャ
    フトが貫通し、ステアリングシャフトの上端部にステア
    リングホイールが軸着され、ステアリングシャフトの下
    端部に中間シャフトを連結する自在継手が軸着され、前
    記ジャケットチューブの上端部付近に車体に連結するア
    ッパークランプが固定される一方、ジャケットチューブ
    の下端部付近に車体に連結するロアークランプが固定さ
    れてなるステアリングコラム装置において、 前記ジャケットチューブとステアリングシャフトとをそ
    れぞれ一体品で形成し、前記アッパークランプは二次衝
    突時に車体前部側へ変位可能なエネルギー吸収部材を備
    え、かつ、前記ロアークランプは車体取付部と、車体取
    付部と一体で車体後部側へ所定の角度曲げ形成された
    変形部を有し、変形部には前記車体取付部に当接可能
    な回転ストッパーが垂設されてなり、ロアークランプの
    変形部は二次衝突時に車体前部側へ塑性可能である
    とともに、一次衝突時に前記車体取付部に当接して車体
    後部側へ塑性変形を前記回転ストッパー阻止するこ
    とを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 【請求項2】 前記ジャケットチューブに上動ストッパ
    ーがアッパークランプの前側で取り付けられていること
    を特徴とする請求項1記載のステアリングコラム装置。
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