JP2561836Y2 - チルトステアリングコラムのアジャストストッパー構造 - Google Patents

チルトステアリングコラムのアジャストストッパー構造

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JP2561836Y2
JP2561836Y2 JP1852092U JP1852092U JP2561836Y2 JP 2561836 Y2 JP2561836 Y2 JP 2561836Y2 JP 1852092 U JP1852092 U JP 1852092U JP 1852092 U JP1852092 U JP 1852092U JP 2561836 Y2 JP2561836 Y2 JP 2561836Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車の操向装置にお
けるチルトステアリングコラムのアジャストストッパー
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、チルトステアリングコラムはス
テアリングホイールの上下位置調節を可能にして運転乗
員の最適運転姿勢を確保できるようにしたステアリング
コラムである。これは、例えば、図5に示したように、
ステアリングシャフト1を同軸的に嵌挿したアッパージ
ャケット2の下面に、コ字形のディスタンスブラケット
10を固定し、該ディスタンスブラケット10内に両端
部が固定ブラケット8の長孔11,11を貫通する締付
ボルト9が、そのつば部9aにアジャストストッパー1
2とプッシュナット17を、また螺部9bに長孔11に
係合する回り止め部材15とワッシャー16及びナット
14を嵌挿して上下動可能に構成され、かつ、ナット1
4にチルトレバー13を固着してなり、チルトレバー1
3の回動操作により、固定ブラケット8をディスタンス
ブラケット10に締付け又はその解除ができるように構
成されている。
【0003】アジャストストッパー12は合成樹脂から
なり、図6に示したように、締付ボルト9のつば部9a
に形成したセレーションと係合するセレーションを内周
面に形成した孔12aと、その孔12aの上下方向の直
径で相対向して形成されて長孔11に係合する突起部1
2b,12bとを有する。このアジャストストッパー1
2とボルト9のつば部9aとの間には、図7に示したよ
うな、中心部に締付ボルトの頭部9cを挟着する放射状
の孔を穿設した円盤状のプッシュナット17が装着され
ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のチルトステアリングコラムによれば、車両衝突事故
に際して乗員がステアリングホイールに激突する2次衝
突が生じ、その衝突荷重がステアリングコラムの軸線に
対し斜め方向への荷重入力となり、所定の締付荷重で固
定している締付ボルト9にディスタンスブラケット10
を介して過大な衝撃荷重を入力することとなるとき、締
付ボルト9及びアジャストストッパー12は長孔11の
上端部11aまで移動する。
【0005】そのような場合、アジャストストッパー1
2が長孔11の上端部11aに激突し、長孔11に係合
する突起部12b,12bがその上端部11aと締付ボ
ルト9のつば部9aに挟まれて剪断を生じ、よってアジ
ャストストッパー12が割れたり、破損する可能性があ
った。
【0006】これは、長孔11の上端部11aと締付ボ
ルト9のつば部9aの肉厚部がそれぞれ食い違い構造と
なっており、かつ、図6に示したように、突起部12b
がアジャストストッパー12の背面に突出形成されてい
て、その突出部12bが長孔11に挿入されているこ
と、及びアジャストストッパー12が合成樹脂からな
り、剪断に弱いためである。
【0007】このため、エアバッグ装置などをステアリ
ングホイールに装着した場合、上記衝突事故時の衝撃入
力が顕著である。そのため、アジャストストッパー12
を金属で形成して強度を高くすればよいが、そうすると
重量的に重くなるほか、特殊の形状をしているから成形
加工が複雑となってコスト高となる不都合がある。
【0008】そこで、この考案は上記不都合を解決する
ことを目的としてなされた。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案にかかるチルト
ステアリングコラムのアジャストストッパー構造は、ア
ッパージャケットに連結したディスタンスブラケット内
の締付ボルトが、つば部にアジャストストッパーとプッ
シュナットを、螺部にワッシャー及びナットを螺合して
固定ブラケットの側壁部に形成した長孔に係合し、ナッ
トに固着したチルトレバーを回動して固定ブラケットを
ディスタンスブラケットに締付け又はその締付けを解除
するようにしたチルトステアリングコラムにおいて、前
記長孔に係合するアジャストストッパーの突起部を覆う
舌片部をプッシュナットに設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成によれば、ディスタンスブラケット及
び締付ボルトを介してアジャストストッパーが長孔の上
端部に激突しても、アジャストストッパーの突起部はプ
ッシュナットの舌片部で覆われているので、突起部が直
接に固定ブラケットの長孔上端部に激突することはな
く、しかもその舌片部が剪断力を遮断する。したがっ
て、アジャストストッパーが破断や破損することを防止
できる。
【0011】
【実施例】次に、この考案の実施例を図面に基づき説明
する。図1から図3において、ステアリングホイールを
装着するアッパーシャフト1は、アッパージャケット2
に軸受3を介して回転可能に軸支され、アッパージャケ
ット2はロアージャケット4にスペーサー5を介在して
軸方向で収縮可能に嵌合してコラムジャケットを形成
し、またアッパーシャフト1はロアーシャフト6に軸方
向収縮可能に異形断面で嵌合し、ステアリングホイール
の回転トルクをステアリングギヤボックスに伝達でき
る。アッパージャケット2はリップメンバー7を介在し
て固定ブラケット8に昇降可能に支持され、固定ブラケ
ット8は車体に固定される。
【0012】リップメンバー7は、アッパージャケット
2を抱持するように固定された前壁部7aと、その前壁
部7aの左右両側に、カーリングを生じる円弧部7b,
7bを介して側方へそれぞれ延びる側壁部7c,7cと
からなるブラケットで、円弧部7bと側壁部7cとの間
にリッピングを生じる切り込み部7d,7dがそれぞれ
形成されている。切り込み部7dは、ステアリングホイ
ールに乗員が衝突してステアリングコラムに荷重が入力
される方向とほぼ平行に形成されている。
【0013】このリップメンバー7の側壁部7c,7c
はそれぞれ固定ブラケット8に形成したストッパー8
a,8aに当接してリップメンバー7が作動するときの
反力を受けるようになっている。さらに、リップメンバ
ー7の側壁部7c,7cの下部には締付ボルト9を貫通
するための透孔が穿設されている。
【0014】そして側壁部7c,7c間にディスタンス
ブラケット10をその両端部を連結して介在させ、その
ディスタンスブラケット10を貫通する締付ボルト9
が、固定ブラケット8の左右側壁に穿設した長孔11,
11を貫通するとともに、その締付ボルト9のつば部9
aをアジャストストッパー12の孔12aに挿入してセ
レーション係合させ、アジャストストッパー12の突起
部12bを長孔11に係合し、かつ、締付ボルト9の螺
部9bにはチルトレバー13の回転規制をする金属製の
回り止め部材15とワッシャー16を嵌挿し、かつ、ナ
ット14を螺合し、そのナット14にはチルトレバー1
3を固着してある。
【0015】さらに、ボルト9の頭部9cとアジャスト
ストッパー12との間にはプッシュナット19が弾装さ
れる。このプッシュナット19は、図4に示したよう
に、前記長孔11に係合する舌片部19a,19aを直
径方向の周縁部に相対向して形成してなり、この舌片部
19aはアジャストストッパー12の突起部12b,1
2bの外側面を覆って、長孔11の上端部11aと当接
できる形状をしている。
【0016】なお、アッパージャケット2の下面に固定
したブラケット20はディスタンスブラケット10の下
部に回り込むフック部21,21を有する。
【0017】次に上記実施例の作用について説明する
と、チルトレバー13を正方向へ回動操作すると、ナッ
ト14が螺部9bを軸方向へ移動し、それによりナット
14がワッシャー16から離れると固定ブラケット8の
側壁部がディスタンスブラケット10を押圧するのを解
除し、よってディスタンスブラケット10及び締付ボル
ト9は長孔11,11に沿って上下動でき、したがって
リップメンバー7が上下動してアッパージャケット2の
傾斜角度を自由に調節することができる。
【0018】また、チルトレバー13を逆方向へ回動操
作すると、ナット14が螺部9bを軸方向へ移動し、ナ
ット14がワッシャー16に密接して固定ブラケット8
の側壁部をディスタンスブラケット10に締め付けれ
ば、設定したアッパージャケット2の傾斜角度はディス
タンスブラケット10と固定ブラケット8及びワッシャ
ー16間の摩擦抵抗により固定される。
【0019】そこで、チルト設定をした状態において、
例えば車両衝突事故に際し、ステアリングホイールに乗
員が衝突してその荷重がステアリングコラムに掛かり、
ステアリングコラムに曲げモーメントが加わると、アッ
パージャケット2は、リップメンバー7とディスタンス
ブラケット10と一体となって、締付ボルト9を長孔1
1,11に沿って上方へ移動させる衝撃を受け、所定の
締付荷重で固定している締付ボルト9が過大な力に負け
て長孔11,11に沿って上方へ移動し、アジャストス
トッパー12は長孔11の上端部に激突する。
【0020】このとき、アジャストストッパー12は、
その突起部12bがプッシュナット19の舌片部19a
で覆われているので、直接に長孔11の上端部11aと
激突することなく、舌片部19aが剪断力を遮断するか
ら、剪断作用を生じることなく、したがって、剪断作用
により割れたり破損することがない。
【0021】また、ブラケット20のフック部21,2
1がディスタンスブラケット10を引っかけてアッパー
ジャケット2と締付ボルト9とを一体にするから、リッ
プメンバー7に所定外の過大な変形力を生じさせない。
そして、その後、乗員の荷重はステアリングコラムの軸
方向へ集中してリップメンバー7の円弧部7b,7bが
カーリングし、かつ、切り込み部7d,7dがリッピン
グを生じることによって衝撃エネルギーを吸収する。
【0022】そして、アッパージャケット2はロアージ
ャケット4側へ、またアッパーシャフト1はロアーシャ
フト6側へ、それぞれ収縮するが、このときブラケット
20のフック部21は、ディスタンスブラケット10か
ら容易に離脱することができるので、収縮作用に悪影響
を与えることはない。
【0023】
【考案の効果】以上説明したこの考案によれば、締付ボ
ルトが貫通するアジャストストッパーが固定ブラケット
の長孔を移動して長孔の上端部に激突した場合に、アジ
ャストストッパーが長孔の上端部と締付ボルトに挟まれ
て圧縮され、突起部にかかる剪断力を遮断する舌片部を
プッシュナットに形成したので、アジャストストッパー
は割れたり、破損することなく保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示すステアリングコラム
の側面図。
【図2】図1の一部断面正面図。
【図3】要部断面拡大図。
【図4】要部の部分斜視図。
【図5】従来例の説明図。
【図6】従来例の説明図。
【図7】従来例の説明図。
【符号の説明】
8…固定ブラケット 9…締付ボルト 9a…つば部 9b…螺部 10…ディスタンスブラケット 11…長孔 12…アジャストストッパー 12b…突起部 13…チルトレバー 14…ナット 15…回り止め部材 16…ワッシャー 19…プッシュナット 19a…舌片部 16…ワッシャー

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アッパージャケットに連結したディスタ
    ンスブラケット内の締付ボルトが、つば部にアジャスト
    ストッパーとプッシュナットを、螺部にワッシャー及び
    ナットを螺合して固定ブラケットの側壁部に形成した長
    孔に係合し、ナットに固着したチルトレバーを回動して
    固定ブラケットをディスタンスブラケットに締付け又は
    その締付けを解除するようにしたチルトステアリングコ
    ラムにおいて、前記長孔に係合するアジャストストッパ
    ーの突起部を覆う舌片部をプッシュナットに設けたこと
    を特徴とするチルトステアリングコラムのアジャストス
    トッパー構造。
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