JPH0639589U - 電動ミラー - Google Patents

電動ミラー

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JPH0639589U
JPH0639589U JP7665792U JP7665792U JPH0639589U JP H0639589 U JPH0639589 U JP H0639589U JP 7665792 U JP7665792 U JP 7665792U JP 7665792 U JP7665792 U JP 7665792U JP H0639589 U JPH0639589 U JP H0639589U
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rotating
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体として小型化を図ることができる電動ミ
ラーを提供することを目的とする。 【構成】 本考案に係わる電動ミラーは、車体前部に固
定の基部ハウジング体1に回動可能に回動ハウジング体
2が設けられ、基部ハウジング体1には回動ハウジング
体2の回動用の回動機構が設置され、回動ハウジング体
2には先端にミラーボディ装着のシャフト157を回転
させる回転機構が設置され、回動機構は駆動モータM1
と摩擦クラッチ機構とを備え、摩擦クラッチ機構が両面
摩擦力により駆動モータM1の回転を回動ハウジング体
2に伝達する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車体前部に設置のステーに基部ハウジング体を固定し、この基部ハ ウジング体に回動可能に回動ハウジング体を設け、回動ハウジング体に回転可能 にシャフトを設けて、シャフトの先端に装着のミラーボディを左右上下方向に回 動させる電動ミラーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図34に示すように、大型トレーラー等の大型車の車体前部、例えば、 運転台300の助手席側の側部に両端支持式のステー301を取り付け、このス テー301にアウトサイドミラーとしての電動ミラー302を固定したものが知 られている。
【0003】 この従来の電動ミラー302は、ステー301を中心にミラーボデイ303を 左右方向に回動させる回動機構を備えた基部ハウジング体304と、ミラーボデ ィ303を上下方向に回動させる回転機構を備えた回動ハウジング体305とを 備えている。
【0004】 基部ハウジング体304には回動ハウジング体305を左右方向に回動させる 駆動モータ、回転伝達ギヤ、クラッチ機構等が設けられている。また、回動ハウ ジング体305にはシャフト306を介してミラーボディ303を上下方向に回 動させる駆動モータ、回転伝達ギヤ、クラッチ機構等が設けられている。
【0005】 この従来の電動ミラー302は、ミラーボディ303の左右上下方向の回動を ステー301を中心に行うことができるので、比較的大きな回転角を得ることが できると共に、格納に便利であるという利点を有する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 ところで、基部ハウジング体304に設置の駆動モータの回転力を摩擦クラッ チ機構を介して回動ハウジング体305に伝達することにした場合に、この摩擦 力を確保するために、摩擦面積を大きくすると、それだけ摩擦クラッチ板が大き くなり、その分回動機構の設置スペースが大きくなって基部ハウジング体304 の小型化、回動ハウジング体305の小型化を図りにくいという問題点がある。
【0007】 本考案は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、全 体として小型化を図ることができる電動ミラーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に係わる電動ミラーは、上記の課題を解決するため、車体前部に固定の 基部ハウジング体に回動可能に回動ハウジング体が設けられ、前記基部ハウジン グ体には前記回動ハウジング体の回動用の回動機構が設置され、前記回動ハウジ ング体には先端にミラーボディ装着のシャフトを回転させる回転機構が設置され 、前記回動機構は駆動モータと摩擦クラッチ機構とを備え、該駆動モータの回転 力が前記摩擦クラッチ機構を介して前記回動ハウジング体に伝達される電動ミラ ーであって、前記摩擦クラッチ機構が両面摩擦力により前記駆動モータの回転を 前記回動ハウジング体に伝達することを特徴とする。
【0009】
【作用】
本考案に係わる電動ミラーによれば、基部ハウジング体に設置の駆動モータの 回転力が摩擦クラッチ機構の両面摩擦力により回動ハウジング体に伝達される。
【0010】
【実施例】
以下に、本考案に係わる電動ミラーの実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0011】 図1において、1は基部ハウジング体、2は回動ハウジング体である。基部ハ ウジング体1は取付基板部3と下カバー4とから大略構成される。この取付基板 部3は図2に示すように回動ハウジング体設置用の大径円状部5と車体前部の助 手席側に設置のステー6が取り付けられる小径円状部7とを有する。大径円状部 5にはその下部に下方に向かって起立する環状周壁8が形成されている。小径円 状部7には図1、図3に示すように下方に向かって延びる円筒形状挟持筒9が形 成されている。図1〜図3において、符号10は円筒形状挟持筒9のステー挿通 孔である。円筒形状挟持筒9は分割半円状筒部11を有し、分割半円状筒部11 はステー6を被分割半円状筒部12にセットした状態で4個のネジ部材13によ り被分割半円状筒部12に締結されてステー6が円形状挟持筒9に挟持される。 これにより、ステー6に電動ミラーが固定される。
【0012】 環状周壁8は、内側環状周壁14と外側環状周壁15との内外二重壁構造とさ れ、内側環状周壁14と外側環状周壁15との間は下カバー装着用の環状溝16 が形成されている。この環状溝16にはOリング17が介装されている。内側環 状周壁14の内側は回動機構設置空間とされている。取付基板部3の下面には、 図4に示すように、大径円状部5と小径円状部7との間に下カバー螺着用の2個 のネジ穴18,18が形成されると共に、内側環状周壁14の内側に下方に向か って突出する2個のボス部19,19が形成され、このボス部19,19には下 カバー螺着用のネジ穴20,20がそれぞれ形成されている。下カバー4はその 端部4aを環状溝16に嵌合させた状態で、4個のネジ部材21を用いて大径円 状部5に螺着される。
【0013】 取付基板部3の下面には、内側環状周壁14の内側に、回動機構部の構成部品 としてのウオーム・ウオームギヤ軸22(図5、図6参照)の両端を支承するた めの一対の軸受部23,24と、ウオーム・ウオームギヤ軸22の中間部を支承 する軸受部25と、二段歯車26の回動支軸27を支持する小判形状の軸受穴2 8と、上下方向に貫通する円形貫通孔29と、モータ取付基板30(図7、図8 参照)を取付けるためのネジ穴31を有する1個のボス部32とが形成されてい る。なお、モータ取付基板30の形状については後述する。
【0014】 一対の軸受部23,24にはモータ取付基板30を位置決めするための位置決 突起33,33が形成されていると共に、ボス部32と協働してモータ取付基板 30を固定するためのネジ穴34,34がそれぞれ形成されている。一対の軸受 部23,24にはその凹所23a、24aに軸受筒35(図5参照)がそれぞれ 嵌合され(他方の軸受筒は図示を略されている)、ウオーム・ウオームギヤ軸2 2の両端が一対の軸受筒に回転可能に支承されている。なお、25aはウオーム ・ウオームギヤ軸22の中間部が支承される半円形状の凹所である。
【0015】 ウオーム・ウオームギヤ軸22はウオーム36とウオームギヤ37とを有する 。回動支軸27は図5に示すように小判形状の端部27aを有し、この端部27 aが小判形状の軸受穴28に嵌合されて大径円状部5に回転不能に支持される。 この回動支軸27には二段歯車26が回転可能に支承される。二段歯車26は小 径歯車38とウオームギヤ39とからなり、ウオームギヤ39はウオーム36に 噛合され、小径歯車38は小判形状の装着孔40が形成された減速ギヤ41(図 5参照)に噛合される。モータ取付基板30には、図7に示すように各ネジ穴に 対向されるネジ挿通孔42、位置決突起33に嵌合される位置決穴43、回動支 軸27の他端部を支承する軸受筒37が形成されると共に、モータ取付用の起立 壁44、図3に示す駆動モータM1の出力軸45の樹脂軸受46を支持する起立 壁47が形成されている。
【0016】 駆動モータM1はその前端面がネジ部材48,48により起立壁44に固着さ れている。駆動モータM1の出力軸45にはウオーム49が設けられ、このウオ ーム49はウオームギヤ37に噛合される。樹脂軸受46は起立壁47に嵌合さ れ、樹脂軸受50には出力軸45の先端が回転可能に支承される。図3、図7、 図8に示すようにモータ取付基板30にはウオームギヤ37がウオーム49に臨 むように切欠51が形成されている。モータ取付基板30にはウオーム36が臨 む開口51´が形成されている。駆動モータM1の後端には図3に示すようにノ イズ防止用の回路基板52が設けられている。
【0017】 図9はこの回路基板52の平面図を示している。この回路基板52には3個の コンデンサ53,54,55と1個の過電流防止用のサーミスタ56とが設けら れている。サーミスタ56は一部図示が略されている。この回路基板52は駆動 モータM1と駆動モータM2(図1参照)とに共用されている。この回路基板5 2の回路図を図10に示す。回路パターン57はサーミスタ56を介して回路パ ターン58に接続されている。回路パターン58はコンデンサ55を介して回路 パターン59に接続されると共に、駆動モータM1の一電源端子60に電気的に 接続されている。この接続は一電源端子60を回路基板52の挿入孔に挿入し半 田付けを行うことにより為される。
【0018】 回路パターン59にはコンデンサ53,54の一脚部が接続され、コンデンサ 54の他脚部は回路パターン61に接続されている。コンデンサ53の他脚部は 回路パターン62に接続されている。回路パターン62は駆動モータM1の他電 源端子63に電気的に接続されている。この接続は他電源端子63を回路基板5 2の挿入孔に挿入し半田付けを行うことにより為される。アース用リード線64 が回路パターン59から引き出され、その引出し端部には図3に示すようにアー ス片65が設けられている。このアース片65はモータ取付基板30をネジ部材 48´により固定するときに一緒にモータ取付基板30に固着される。回路パタ ーン57と回路パターン62とからリード線66,67が引き出されている。回 路パターン61からリード線68,69が引き出されている。回路パターン58 からはリード線70が引き出されている。リード線69,70は駆動モータM2 の電源端子45´、45´にそれぞれ接続され、リード線66,67,68はワ イヤーチューブにより束ねられてコネクタに導かれる。リード線66,67は駆 動モータM1の電源供給に用いられ、コンデンサ53,55の作用によりノイズ の低減が図られる。リード線69,70は駆動モータM2の電源供給に用いられ 、コンデンサ54,55の作用によりノイズの低減が図られ、コンデンサ55は 駆動モータM1,M2のノイズ防止に共用されている。なお、駆動モータM1, M2の回転方向の切り換えは、各モータへの通電方向を切り換えることにより行 う。
【0019】 取付基板部3には、図2、図11に示すように、その上部に回動ハウジング体 2の回動軸部としての円形ボス部71が突出形成されていると共に、回動ハウジ ング体3の回動角度を規制する係合突起72が形成されている。
【0020】 円形ボス部71の外周にはOリング73が嵌着されている。円形貫通孔29は その円形ボス部71の中央に設けられている。この円形貫通孔29には下部にフ ランジ部74を有するブッシュ部材75(図1参照)が嵌合されている。円形ボ ス部71の上面71aはクラッチ板セット面とされている。この上面71aには 図12に示す輪板状のクラッチ板76がセットされ、このクラッチ板76は周回 り方向に所定間隔を開けて延出長さの異なる切欠77が形成されている。円形ボ ス部71にはクラッチ板76の切欠77に対応させて係合突起78がその周回り 方向に形成されている。上面71aには係合突起78の基部に沿って逃げ溝79 が形成されている。この逃げ溝79は上面71aにクラッチ板76をセットした ときの平面出し(クラッチ板76が係合突起78の基部に付着の異物などにより 傾いてセットされるのを防止する)に寄与する。
【0021】 クラッチ板76は図13に示すように金属板81に摩擦板82を圧着して形成 されている。このクラッチ板76は摩擦板82が上面を向くようにして上面71 aに位置決めセットされる。このとき、クラッチ板76の切欠77の周方向の延 出長さが異なっているため、クラッチ板76の上面71aに対する上下面の取り 付けを逆にしてしまう誤着防止を兼ねている。
【0022】 回動ハウジング体2は図1に示すように円板状回動基板83と上カバー84と から構成されている。円板状回動基板83の下面には、図14に示すようにブッ シュ部材75に嵌合される回転軸筒85と、回転軸筒85と同心の環状周壁86 と、係合突起87とが形成されている。また、円板状回動基板83にはその回転 軸筒85と環状周壁86との間に摺接板88(図15参照)が回転不能に密嵌さ れている。係合突起87は係合突起72に係合可能に臨まされ、取付基盤3に対 する円板状回動基板83の回動角度を規制する。摺接板88にはその周回り方向 に切欠89が形成され、円板状回動基板83にはこの切欠89に対応する係合突 起90が環状周壁86に沿って形成されている。なお、91は三日月形状の凹所 である。円板状回動基板83はその回転軸筒85をブッシュ部材75に挿通した 状態で環状周壁86をOリング73を介して円形ボス部71に嵌合させることに より取付基板部3に回動可能に装着されて、摺接板88とクラッチ板76の摩擦 板82とが対向される。
【0023】 円板状回動基板83の上面には、回転軸筒85の軸穴92の周回り方向に所定 間隔を開けて位置決穴93,93,93(図14の破線を参照)が所定角度毎に 形成されている。回転軸筒85には回転伝達シャフト94が挿通される。回転伝 達シャフト94の頭部には図16に示すように押えフランジ95が形成されてい る。押えフランジ95の下部には図17に示すようにクラッチベース96(図1 8参照)を位置決めする係合突起97が周回り方向に形成されている。係合突起 97の基部には、この基部を巡る逃げ溝98が形成されている。この逃げ溝98 は逃げ溝79と同様の役割を有する。クラッチベース96にはその係合突起97 に対応させて切欠96aが周回り方向に形成されている。クラッチベース96と 押えフランジ95との間には図1に示すようにクラッチ板99が介在されている 。クラッチ板99は図19〜図21に示すように金属板100の両端面に摩擦板 101,101が圧着されて形成されている。金属板100の外周側でその周回 りには下方に向かって湾曲して位置決穴93,93,93(図14参照)に嵌合 される係合片102,102,102が形成されている。クラッチベース96と 円板状回動基板83との間には円板形状の摺接板103が設けられている。
【0024】 回転伝達シャフト94には図16に示すようにその軸部104に小判形状のギ ヤ装着部105が形成されている。そのギヤ装着部105は取付基盤3の下面に 突出していると共に、減速ギヤ41の装着孔40を貫通している。その減速ギヤ 41の背後からギヤ装着部105には図1に示す押えスプリング106が貫挿さ れる。そして、回転伝達シャフト94の中央には案内孔107が形成されている 。駆動モータM2の電源端子45´,45´(図1参照)に半田接続されたリー ド線69,70はその案内孔107を通して回動ハウジング体2から基部ハウジ ング体1に導かれる。ギャ装着部105の後端にはその周回り方向に環状溝10 8(図16参照)が形成されている。押えスプリング106の背面には円板状の 押え金109(図1参照)が設けられ、この押え金109の内周側には環状溝1 08の周壁に係合される係合片110が形成されている。押えスプリング106 はその押え金109により圧縮された状態で押え金109と減速ギヤ41との間 に介装され、その弾発付勢力によりクラッチ機構の互いに対向する面が密着され る。
【0025】 減速ギヤ41が駆動モータM1により回転されると、回転伝達シャフト94が 一体回転する。その回転伝達シャフト94が回転すると、その回転力がクラッチ 板99に伝達される。クラッチ板99には両面に摩擦板101が設けられて、ク ラッチベース96と押えフランジ95とに摺接されているので、そのクラッチ板 99の直径を大きくして摩擦面積を大きくしなくとも、摩擦面積を確保すること ができる。すなわち、回転伝達シャフト94の回転力はクラッチベース96とこ れに摺接する摩擦板101との摩擦力と押えフランジ95とこれに摺接する摩擦 板101との摩擦力によりクラッチ板99に伝達され、このクラッチ板99によ り回動ハウジング体2が回動される。これにより、ミラーボディが図22に示す ようにステー6を中心に左右方向(矢印A方向)に振られることになる。回動ハ ウジング体2が所定角度回転されると、その係合突起87が基部ハウジング体1 の係合突起72に係合し、これにより回動ハウジング体2の回動が停止される。 なおも、駆動モータM1に通電しつづけると、クラッチ板99の摩擦力に回転伝 達シャフト94の回転力が打ち勝ち、回転伝達シャフト94が空回りする。これ により、駆動モータM1に過大な負荷が加わるのが防止され、駆動モータM1の 焼き付き防止が図られている。なお、円形ボス部71と円板状回動基板83との 間に介装のクラッチ板76は、回動ハウジング体2の回動位置を保持する役割を 果たす。
【0026】 円板状回動基板83には、図23、図24に示すように、その上部に支持ブラ ケット111が起立形成されている。その支持ブラケット111には後述する回 転伝達媒介筒を挿通するための円形開口112が形成され、この円形開口112 には図25に拡大して示すように後端にフランジ部113を有する軸受筒114 が嵌合されている。支持ブラケット111の前面側にはその円形開口112の周 壁部分であってその下部に後述するミラー取付軸(シャフト)の回動範囲を制限 するための係合突起115が形成されている。また、支持ブラケット111の円 形開口112の周回りには、位置決突起116が形成されている。この円形開口 112の前面側の周壁には位置決突起116に位置決めされて円板状の摺接板1 17が装着される。この摺接板117の形状は図15に示す摺接板88と同一形 状であり、その位置決突起116に対応する切欠も摺接板88の切欠89と同一 である。
【0027】 支持ブラケット111には三個のネジ螺着部118,118,118が設けら れている。このネジ螺着部118は図26に示すモータ取付基板119のネジ挿 通孔に対応して形成されている。支持ブラケット111の下部には位置決突起1 21が形成されている。支持ブラケット111は図27に示す二段歯車122の 回動支軸123を支承するための小判形状の軸受穴124(図24参照)と駆動 モータM2の出力軸45(図1参照)を受けるための樹脂軸受125とウオーム ・ウオームギヤ軸126(図27参照)の両端部を支承する軸受部127,12 7とウオーム・ウオームギヤ軸126の中間部を支承する軸受部128とを有す る。
【0028】 回動支軸123はその一端部123aが軸受穴124の形状に対応して小判形 状とされ、この回動支軸123は回転不能に支持ブラケット111に支承されて いる。ウオーム・ウオームギヤ軸126はその両端が円筒軸受129,129に 回転可能に支承され、その各円筒軸受129,129は各軸受部127,127 に形成されている半円形状の凹所130,130に嵌合されている。ウオーム・ ウオームギヤ軸126は図27に示すウオーム131とウオームギヤ132とを 有する。二段歯車122は小径歯車133とウオームギヤ134とから構成され 、この二段歯車122はそのウオームギヤ134がウオーム131に噛合される ようにしてかつ回転可能に回動支軸123に支承される。
【0029】 モータ取付基板119には図26、図28に示すように円形開口112と対応 する位置に後述するミラー取付軸の突出を許容する開口135が形成され、その 下部近傍にモータ取付用の有底筒状突起136が形成されている。駆動モータM 2はその前端面が有底筒状突起136に密着されて一対のネジによりモータ取付 基板119に螺着固定されている。駆動モータM2の出力軸45にはウオーム1 37が固着されている。このウオーム137はウオームギヤ132に噛合され、 モータ取付基板119にはそのウオームギヤ132の回動域に臨む開口138が 形成されると共に、回動支軸123の他端部123bを軸支するための円筒軸受 139が突出形成されると共に、支持ブラケット111の下部に形成されている 位置決突起121が嵌合される位置決用嵌合穴140が形成されている。モータ 取付基板119は位置決突起121に位置決用嵌合穴140を嵌合させ、回動支 軸123の他端部123bを円筒軸受139に挿通させた状態でネジ120´に より支持ブラケット111に固定される。モータ取付基板119の上端は図1、 図28に示すように屈曲されてカバー取付板部141とされ、そのカバー取付板 部141にはネジ穴142が形成されている。
【0030】 円板状回動基板83の下部周辺部には図1に示すようにOリング143が嵌着 され、上カバー84はOリング143を介して円板状回動基板83に嵌着される と共に、ネジ144によりモータ取付基板119に固着される。上カバー84に は図25に示すようにその正面に略正方形状の開口145が形成され、その開口 周壁の角部にはネジ穴(図示を略す)が形成されている。この開口145には図 29に示すように略正方形状の蓋部材146がネジ部材147により螺着される もので、蓋部材146は上カバー84の開口周壁に対応する形状を有している。 その蓋部材146の中央には案内孔148が形成され、蓋部材146の前面には 案内孔148を囲むようにして環状周壁149が形成されている。蓋部材146 の背部にはパッキン装着用の環状段部150と複数個の位置決突起151とが形 成されている。
【0031】 パッキン152は上カバー84と蓋部材146との間に介装されていて、環状 段部150と蓋部材146とに密接される段部153と、円筒状部154とを有 する。段部153には位置決突起151に嵌合される位置決穴155が形成され ている。円筒状部154にはその外周と内周とに周回り方向に巡る環状溝156 がその軸方向に間隔を開けて複数個形成されていて、シール性の向上並びにミラ ー取付軸157の回転を極力妨げないように設定されている。ミラー取付軸15 7は、先端にボールジョイント部(図示を略す)、中間部に円形状のフランジ部 158(図1、図25参照)、後端に挿通軸部159を有する。フランジ部15 8にはパッキン152の円筒状部154と嵌合される円形状の嵌合段部160が 形成されている。フランジ部158には係合用の切欠161が所定の角度範囲に 渡って形成されている。ミラー取付軸157の挿通軸部159には図30〜図3 2に示す回転伝達媒介筒162が挿通される。尚、ボールジョイント部には図3 4に示したミラーボディ303と同様のものが回動可能に取り付けられる。
【0032】 回転伝達媒介筒162には、中央に軸線に沿う筒穴163が形成されていると 共に、前部に摩擦クラッチ板セット用のフランジ部164が形成されている。そ のフランジ部164の前面には、図25に示す摩擦クラッチ板165を位置決め するための係合突起166が形成されている。
【0033】 フランジ部164の背面には、図25に示す摩擦クラッチ板167を位置決め するための位置決突起168が形成されている。フランジ部164の前面と背面 とには、各突起166,168の基部を巡るようにして逃げ溝169,170が 形成されている。この逃げ溝169,170の役割も逃げ溝79の役割と同様で ある。この摩擦クラッチ板165,167は金属板に摩擦板を圧着して形成され るもので、図12、図13に示す摩擦クラッチ板76と同一形状を有しており、 図25において171,172は摩擦板82に対応する摩擦板を示している。
【0034】 回転伝達用媒介筒162の後端部には減速ギヤ173に形成された小判形状の 装着孔174と係合する小判形状のギヤ装着部168´が形成されている。回転 伝達媒介筒162は摩擦クラッチ板165,167を坦持した状態で軸受筒11 4に挿通され、支持ブラケット111の軸受筒114への挿通の際に、減速ギヤ 173は小径歯車133に噛合された状態でギヤ装着部168´に装着される。 ミラー取付軸157の挿通軸部159は、フランジ部158の係合用の切欠16 1が係合突起115に臨むようにして回転伝達媒介筒162の筒穴163を通し て、支持ブラケット111からモーター取付基板119に向かって突出される。 その挿通軸部159の後端には、図1に示す押え金175(押え金109と同一 形状を有している)を受けるための受け止め溝(受け止め溝108と同一形状で ある)がその周回り方向に形成されている。挿通軸部159には後端から押圧バ ネ176が挿通され、押圧バネ176は押え金175により圧縮される。なお、 177はバネ受板である。ミラー取付軸157はその押圧バネ176によって、 フランジ部158が支持ブラケット111に接近する方向に付勢されて、フラン ジ部158と摩擦クラッチ板165との互いに対向する面が密着されると共に、 摩擦クラッチ板167と摺接板117とはその互いに対向する面が密着される。 ここで、クラッチ板165とフランジ部158との間の摩擦力はクラッチ板16 7と摺接板117との間の摩擦力に等しいかそれよりも小さく設定されている。
【0035】 駆動モータM2を回転させると、その回転がウオームー・ウオームギヤを介し て減速ギヤ173に伝達される。回転伝達媒介筒162は減速ギヤ173と一体 回転可能に構成されているので、回転伝達媒介筒162が減速ギヤ173と一体 に回転する。回転伝達媒介筒162が回転すると、一対のクラッチ板165,1 67が回転伝達媒介筒162と共に一体回転し、クラッチ板165を介してミラ ー取付軸157が図29に示すように矢印B−Bの範囲内で回転される。ミラー 取付軸157が所定角度回転して、係合突起115が切欠161の端部161a に係合すると、ミラー取付軸157の回転が停止する。なおも駆動モータM2に 通電をし続けると、クラッチ板165とフランジ部158との間の摩擦力に打ち 勝ち、回転伝達媒介筒162が空回りする。これにより、駆動モータM2に過大 な負荷が加わることが防止される。
【0036】 また、駆動モータM2への通電を断って、所定の位置でミラー取付軸157の 回転を停止させた場合には、摩擦クラッチ板165とフランジ部158との間の 摩擦力によりミラー取付軸157がその所定の位置に保持されるので、走行中に ミラーボディ303の調節位置がずれることも防止される。
【0037】 ミラー取付軸157を強制的に回転させる外力が加わった場合には、クラッチ 板167と摺接板117との間の摩擦力がクラッチ板165とフランジ部158 との間の摩擦力とほぼ等しいか、或はそれ以上に設定されているので、ミラー取 付軸157を回転させるとクラッチ板165とフランジ部158との間ですべり を起こし、ミラー取付軸157のみが回転し、回転伝達媒介筒162は回転しな い。従って、ミラー取付軸157に不測の外力が加わったとしても、その外力が 減速ギヤに加わることが防止される。
【0038】 図33は、基部ハウジング体1の駆動モータM1の回転を回動ハウジング体2 に伝達するクラッチ機構の変形例を示し、一対のクラッチベース200,201 の片面に摩擦板202,203を圧着形成し、この一対のクラッチベース200 ,201の間に摺接板204を介在させて回転伝達シャフト94に貫挿し、回転 伝達シャフト94の回転をクラッチベース200,201を介して摺接板204 に伝達することにより回動ハウジング体2の円板状回動基板83に伝達すること にしたものである。
【0039】 この図33において、符号205は位置決穴93に嵌合される係合片を示し、 摺接板204の形状は摩擦板を有しない点を除いて図19に示す摩擦クラッチ板 99と同一であり、クラッチベース200,201の形状は摩擦板を有する点を 除いて図18に示すクラッチベース96と同一の形状である。このものは、両面 に摩擦板を有する摩擦クラッチ板99を用いるクラッチ機構に較べて部品点数が 一枚多くなるという不利益はあるが、従来に較べてクラッチ板の直径を大きくす ることなく回転伝達力を確保することができる。
【0040】
【効果】
本考案に係わる電動ミラーは以上説明したように、基部ハウジング体に設置の 駆動機構の駆動モーターの回転力が摩擦クラッチ機構の両面摩擦力により回動ハ ウジング体に伝達されるので、その摩擦クラッチ機構の摩擦板の摩擦面積を大き くしなくともその回転伝達力を確保することができ、電動ミラーの全体の小型化 を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電動ミラーの要部の縦断面図であ
る。
【図2】同じく、取付基板部の平面図である。
【図3】同じく、基部ハウジング体の内部構成を示す一
部を破断した底面図である。
【図4】同じく、取付基板部の底面図である。
【図5】同じく、回動機構部のギヤ構成を示す説明図で
ある。
【図6】同じく、ウオーム・ウオームギヤ軸の正面図で
ある。
【図7】同じく、基部ハウジング体に固定されたモータ
取付基板の平面図である。
【図8】同じく、基部ハウジング体に固定されたモータ
取付基板の断面図である。
【図9】同じく、回路基板の正面図である。
【図10】同じく、ノイズ防止用の回路図である。
【図11】同じく、取付基板部の正面図である。
【図12】同じく、クラッチ板の平面図である
【図13】同じく、図12のC−C線に沿う断面図であ
る。
【図14】同じく、円板状回動基板の底面図である。
【図15】同じく、摺接板の平面図である。
【図16】同じく、回転伝達シャフトの一部を破断した
正面図である。
【図17】同じく、回転伝達シャフトの底面図である。
【図18】同じく、クラッチベースの平面図である。
【図19】同じく、クラッチ板の底面図である。
【図20】同じく、クラッチ板の正面図である。
【図21】同じく、図19のD−D線に沿う断面図であ
る。
【図22】同じく、回動ハウジング体の一部を破断した
平面図である。
【図23】同じく、円板状回動基板の縦断面図である。
【図24】同じく、円板状回動基板の背面図である。
【図25】同じく、回動ハウジング体の要部の拡大断面
図である。
【図26】同じく、電動ミラーの一部を破断した背面図
である。
【図27】同じく、回転伝達機構部のギヤ構成を示す説
明図である。
【図28】同じく、モータ取付基板の縦断面図である。
【図29】同じく、シャフトを切断した状態の電動ミラ
ーの正面図である。
【図30】同じく、回転伝達媒介筒の正面図である。
【図31】同じく、回転伝達媒介筒の平面図である。
【図32】同じく、回転伝達媒介筒の底面図である。
【図33】同じく、クラッチ機構の変形例を示す要部の
分解斜視図である。
【図34】従来の電動ミラーをステーに取り付けた状態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…基部ハウジング体 2…回動ハウジング体 41…減速ギヤ 96…クラッチベース 99…クラッチ板 M1…駆動モータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部に固定の基部ハウジング体に回
    動可能に回動ハウジング体が設けられ、前記基部ハウジ
    ング体には前記回動ハウジング体の回動用の回動機構が
    設置され、前記回動ハウジング体には先端にミラーボデ
    ィ装着のシャフトを回転させる回転機構が設置され、前
    記回動機構は駆動モータと摩擦クラッチ機構とを備え、
    該駆動モータの回転力が前記摩擦クラッチ機構を介して
    前記回動ハウジング体に伝達される電動ミラーであっ
    て、前記摩擦クラッチ機構が両面摩擦力により前記駆動
    モータの回転を前記回動ハウジング体に伝達することを
    特徴とする電動ミラー。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61175052U (ja) * 1985-04-22 1986-10-31
JPH01229732A (ja) * 1988-03-09 1989-09-13 Ichikoh Ind Ltd 自動車用アウトサイドミラー

Patent Citations (2)

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