JPH0639527U - 自動車用ドアチェッカー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドア開閉時における見栄えを向上した自動車
用ドアチェッカーを提供する。 【構成】 車体のドアピラー部にはブラケットを取付け
てドアをヒンジ支持する一方、ドア内部にはチェックプ
レートを設け、車体側のブラケットにはドア内部に延び
るアーム部を形成し、該アーム部にはチェックプレート
とともにドアの開閉を規制するチェック機構を設けたこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動車用ドアチェッカーに関し、特にドア開閉時における見栄え を向上したドアチェッカーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常、自動車においては、ドアの上下二箇所をヒンジで車体に支承し、中央部 分にドアチェッカーを設けてドアの開閉を規制し、狭いスペース内でドアが不意 に大きく開いて他の車両等に当たったり、ドアが不意に閉じて円滑な乗降が阻害 されたりするのを防止するのが一般的である。 従来の自動車用ドアチェッカーでは、ドア内にチェック機構を設け、車体側に アーム状のチェックプレートを水平面内で揺動自在に取付け、該チェックプレー トをドア内部に挿入してチェック機構内の一対のガイド部材で挟持し、ドアの開 閉動作を段階的に規制するという構造が採用されている（特開昭５５−８１９７ ７号公報及び実開昭６０−１７７２６６号公報、等参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、従来の自動車用ドアチェッカーでは、チェックプレートを車体側か らドア内部に延ばしている構造上、ドアの開放時にチェックプレートが見え、該 チェックプレートにはオイル等が付着しそこに塵や埃が積もって汚れているので 、見栄えの点であまり好ましいものではなかった。 この考案は、かかる問題点に鑑み、ドア開放時における見栄えを向上できるよ うにした自動車用ドアチェッカーを提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案に係る自動車用ドアチェッカーは、 「車体のドアピーラー部にブラケットを固定して、該ブラケットによりドアの ヒンジ側端部を開閉自在にヒンジ支持する一方、ドアのヒンジ側の内部に一端を ヒンジ支持したチェックプレートを配設し、 上記ブラケットからドアの内部空間に伸長するように該ブラケットに設けたア ーム部の先端に、 上記チェックプレートの案内部を設け、ドアの開閉を規制するチェック機構を 構成した」ことを要旨とする。 本考案に係る自動車用ドアチェッカーは車体側のブラケットによってドアをヒ ンジ支持した構造となっていることから、ドアヒンジと兼用してもよく、又従来 と同様に、ドアヒンジとは別体に設けてもよい。 また、チェックプレートはチェック機構との円滑な連携を確保するために水平 面内で回転自在に設けるのがよいが、ドア開閉動作時におけるチェック機構の相 対移動の軌跡に応じた形状とすれば固定してもよい。 さらに、本考案はチェック機構及びチェックプレートの配置にその特徴がある ので、チェック機構及びチェックプレートは従来のものと同様のものを使用する ことができる。

【０００５】

【作用】

ドアを開閉した場合、チェック機構がチェックプレートに対して相対的に移動 し、ドアの開閉位置においてその開閉動作を規制する。 その際、車体とドアの隙間には通常のドアヒンジに類似した構造の車体側ブラ ケットから延びるアーム部が見えるのみであり、従来のような汚れたチェックプ レートが見えることはない。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。 図１及び図２は本考案の一実施例による自動車用ドアチェッカーを示す。図に おいて、車体１にはドア２が設けられ、該ドア２は上下のヒンジ（図示せず）に よって開閉自在に取付けられ、該ドア２と車体との間にはドア開閉を規制するド アチェッカー３が設けられている。 このドアチェッカー３において、車体１のドアピラー部１０の段部１１にはブ ラケット３０がボルト・ナットによって固定され、又ドア２のヒンジ側端面には ブラケット３１がボルト・ナットによって固定され、車体側及びドア側の両ブラ ケット３０、３１は連結ピン３２によって相互に回転自在に連結されている。 また、ドア２内部にはチェックプレート３３が設けられ、該チェックプレート ３３はドアインナーパネル１５の内側に固定したブラケット３４及び取付ピン３ ５によって一端がヒンジ支持され、ドア２内部に水平面内で回動自在に取付けら れている。このチェックプレート３３は略平面円弧状をなし、該チェックプレー ト３３には詳細には図示していないが段部状の制御面が形成され、又チェックプ レート３３の自由端部にはドア２の全閉位置を規制するストッパ３６が設けられ ている。 他方、車体側ブラケット３０には水平方向に延びるアーム部３７が形成され、 該アーム部３７はドアインナーパネル１５の開口２０を通ってドア２の内部に延 び、その先端部にはチェック機構３８が設けられている。このチェック機構３８ は詳細には図示していないが、例えばチェックプレート３３を挟んでローラを配 設し該ローラをばね部材によってチェックプレート３３側に付勢して構成されて いる。

【０００７】 次に作用効果について説明する。 ドア２の閉状態においては、図１に示すように、チェック機構３８はチェック プレート３３の自由端側にてストッパ３６によって位置決めされている。 かかる状態からドア２を開いた場合、ドア２は連結ピン３２の回りに矢印Ａ方 向に回転し、その開放動作に伴って図２に示すようにチェックプレート３３が取 付ピン３５の回りに揺動しつつ、チェック機構３８がチェックプレート３３の取 付側に向けて相対移動し、チェック機構３８のローラがチェックプレート３３の 制御面の段部に嵌まり込んでドアの開閉動作が一時規制される。 ドア２を閉じる場合は、上記と逆の動作が行われるが、容易に理解できるので 、その詳細な説明は省略する。 従って、狭いスペース内でドア２が不意に大きく開いて他の車両等に当たった り、ドアが不意に閉じて円滑な乗降が阻害されたりするのを確実に防止できる。 また、ドア２の開放時には車体１とドア２の隙間から通常のドアヒンジに類似 した構造のブラケット３０、３１及びアーム部３７が少し見えるだけであり、従 来のように汚れたチェックプレートが外部から見えることはないので、ドア開閉 時の見栄えを大幅に向上できる。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように、本考案に係る自動車用ドアチェッカーによれば、ドアの開閉時 にドアと車体の隙間から汚れたドアチェッカーの構成部品が見えず、見栄えを大 幅に向上できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例による自動車用ドアチェッ
カーにおけるドア全閉状態を示す平面断面構成図であ
る。

【図２】 上記自動車用ドアチェッカーにおけるドア開
放状態を示す平面断面構成図である。

【符号の説明】

１ 車体 ２ ドア ３ ドアチェッカー ３０ 車体側ブラ
ケット ３１ ドア側ブラケット ３３ チェックプ
レート ３７ アーム部 ３８ チェック機
構

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車体のドアピーラー部にブラケットを固
   定して、該ブラケットによりドアのヒンジ側端部を開閉
   自在にヒンジ支持する一方、ドアのヒンジ側の内部に一
   端をヒンジ支持したチェックプレートを配設し、 上記ブラケットからドアの内部空間に伸長するように該
   ブラケットに設けたアーム部の先端に、 上記チェックプレートの案内部を設け、ドアの開閉を規
   制するチェック機構を構成したことを特徴とする自動車
   用ドアチェッカー。