JPH0639151Y2 - 液体封入ブッシュ - Google Patents

液体封入ブッシュ

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JPH0639151Y2
JPH0639151Y2 JP1988034019U JP3401988U JPH0639151Y2 JP H0639151 Y2 JPH0639151 Y2 JP H0639151Y2 JP 1988034019 U JP1988034019 U JP 1988034019U JP 3401988 U JP3401988 U JP 3401988U JP H0639151 Y2 JPH0639151 Y2 JP H0639151Y2
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JP
Japan
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groove
sleeve
liquid
outer peripheral
outer sleeve
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1988034019U
Other languages
English (en)
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JPH01139142U (ja
Inventor
真人 安部
Original Assignee
エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Publication date
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は液体封入ブッシュに関し、特に、インナスリ
ーブと第1アウタスリーブとを弾性体を介して一体に成
形し、さらに外周に環状の第2アウタスリーブを装着し
て、互いに分離した液室を形成してなる液体封入ブッシ
ュに関するものである。
〔従来の技術〕
一般にこの種の液体封入ブッシュは、低周波における大
きな損失係数と、高周波における小さい動ばね定数と
が、両方同時に得られることが重要である。
そして、低周波における大きな損失係数と、高周波にお
ける小さい動ばね定数とを、両方同時に得るためには、
オリフィスを太く長くすることが有効である。
そこで、従来は、インナスリーブに溝を加工して、この
溝を液室と連通したオリフィスとして使用するようにな
っている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来のものにあっては、イン
ナスリーブに加工した溝では太く長いオリフィスを形成
することが困難であるため、低周波における大きな損失
係数と、高周波における小さい動ばね定数とを、両方同
時に得ることができないという問題点を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題点を解決
して、低周波における大きな損失係数と、高周波におけ
る小さい動ばね定数とを、両方同時に得ることのできる
液体封入ブッシュを提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は前記のような目的を達成するため、インナス
リーブと、このインナスリーブの外周側に所定の間隔を
おいて配設され、外周面に全周に渡る溝が穿設されると
ともに、この溝の近傍に内外周面を貫通する2つの開口
部が周方向に所定の間隔をおいて穿設され、かつ、外周
面に前記溝と前記各開口部との間を連通する切込部が穿
設されている環状の第1アウタスリーブと、前記インナ
スリーブと前記第1アウタスリーブと間を一体に連結す
るとともに、前記各開口部に対応する部分に窪み部がそ
れぞれ形成され、かつ、一部が前記溝内に回り込んで前
記溝を所定の長さに設定する弾性体と、前記第1アウタ
スリーブの外周側に嵌合される環状の第2アウタスリー
ブとを具え、前記窪み部に対応する部分に液体を封入し
た液室を形成するとともに、前記溝に対応する部分に前
記切込部を介して前記両液室間を連通するオリフィスを
形成したものである。
〔作用〕
この考案は前記のような手段を採用したことにより、第
1アウタスリーブの外周に形成された溝は、太く長いオ
リフィスとして使用されることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
第1図および第2図にはこの考案による液体封入ブッシ
ュの一実施例が示されており、この液体封入ブッシュ
は、インナスリーブ1と第1アウタスリーブ2とを弾性
体(ゴム)3を介して一体に成形し、さらに外周に環状
の第2アウタスリーブ4を装着して、2つの互いに分離
した液室5、5を形成したものである。
第1アウタスリーブ2は第3図〜第6図に示すように、
両端間の中央に、液室5、5にそれぞれ対応した2つの
開口部6、6が円周方向に180°隔てて形成され、また
開口部6、6に隣接して外周に環状の溝7が形成されて
いる。
そして、両開口部6、6の一側から溝7に切込部8、8
がそれぞれ形成され、円周方向に沿って両切込部8、8
間の距離が短い方の溝部分7aには、インナスリーブ1と
第1アウタスリーブ2とが弾性体(ゴム)3によって加
硫接着される際ゴムを埋め込み、それにより両液室5、
5は、切込部8、8および、円周方向に沿って両切込部
8、8間の距離が長い方の溝部分7b(すなわち、オリフ
ィス)を介して、互いに連通している。
次に、前記のものの作用について説明する。
まず、半径方向に荷重がかかると、液室5、5に液圧が
作用するが、液室5、5内の液体は、切込部8、8およ
び溝部分7b(すなわち、オリフィス)を介して液圧を減
衰させる方向に流れて、荷重を減衰させる。
このとき、オリフィス、すなわち、溝部分7bは、第1ア
ウタスリーブ2の外周に形成されているため長さが長
く、しかも任意の太さに形成できるため、太く長いオリ
フィス(溝部分7b)が形成され、その結果、低周波にお
ける大きな損失係数と、高周波における小さい動ばね定
数とが、両方同時に得られることとなる。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成して、インナスリーブと第
1アウタスリーブとの間を弾性体で一体に連結して、弾
性体の一部を第1アウタスリーブの外周面の溝内に回し
込んで溝の長さを調整するとともに、第1アウタスリー
ブの外周面に第2アウタスリーブを嵌合することで、弾
性体の窪み部に対応する部分に液室を、第1アウタスリ
ーブの溝に対応する部分に二液室間を連通するオリフィ
スを形成するようにしたので、溝内に回し込む弾性体の
量を調整して溝の長さを所望の値に設定するだけで所望
のオリフィス特性が得られることになる。したがって、
低周波域における大きな損失係数と、高周波域における
小さい動ばね定数とを容易に得ることが可能となる。
また、インナスリーブと第1アウタスリーブとの間を弾
性体を介して一体に連結し、その上で第1アウタスリー
ブの外周側に第2アウタスリーブを嵌合しただけの簡単
な構造のものであるので、製造が容易となり、安価なも
のを提供することができることになる等の優れた効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案による液体封入ブッシュ
の一実施例を示し、第1図は第2図のI−I線に沿った
断面図、第2図は第1図のII-II線に沿った断面図、第
3図は第1図および第2図のものの第1アウタスリーブ
の正面図、第4図は第3図のIV-IV線に沿った断面図、
第5図は第4図のV−V線に沿った断面図、第6図は第
4図のVI-VI線に沿った断面図である。 1……インナスリーブ 2……第1アウタスリーブ 3……弾性体 4……第2アウタスリーブ 5……液室 5a……窪み部 6……開口部 7……溝 7a、7b……溝部分 8……切込部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】インナスリーブ(1)と、このインナスリ
    ーブ(1)の外周側に所定の間隔をおいて配設され、外
    周面に全周に渡る溝(7)が穿設されるとともに、この
    溝(7)の近傍に内外周面を貫通する2つの開口部
    (6)(6)が周方向に所定の間隔をおいて穿設され、
    かつ、外周面に前記溝(7)と前記各開口部(6)
    (6)との間を連通する切込部(8)(8)が穿設され
    ている環状の第1アウタスリーブ(2)と、前記インナ
    スリーブ(1)と前記第1アウタスリーブ(2)と間を
    一体に連結するとともに、前記各開口部(6)(6)に
    対応する部分に窪み部(5a)(5a)がそれぞれ形成さ
    れ、かつ、一部が前記溝(7)内に回り込んで前記溝
    (7)を所定の長さに設定する弾性体(3)と、前記第
    1アウタスリーブ(2)の外周側に嵌合される環状の第
    2アウタスリーブ(4)とを具え、前記窪み部(5a)
    (5a)に対応する部分に液体を封入した液室(5)
    (5)を形成するとともに、前記溝(7)に対応する部
    分に前記切込部(8)(8)を介して前記両液室(5)
    (5)間を連通するオリフィスを形成したことを特徴と
    する液体封入ブッシュ。
JP1988034019U 1988-03-15 1988-03-15 液体封入ブッシュ Expired - Lifetime JPH0639151Y2 (ja)

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JPH01139142U JPH01139142U (ja) 1989-09-22
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