JPH0639111A

JPH0639111A - パチンコ遊戯機

Info

Publication number: JPH0639111A
Application number: JP4199706A
Authority: JP
Inventors: 清 ▲荻▼野目; Kiyoshi Oginome
Original assignee: Nifco Inc
Current assignee: Nifco Inc
Priority date: 1992-07-27
Filing date: 1992-07-27
Publication date: 1994-02-15

Abstract

(57)【要約】【目的】様々なバリエーションの表示を行うことがで
き遊戯者に対するサービスの向上を図ることが可能なパ
チンコ遊戯機。【構成】パチンコ遊戯機の遊戯盤に液晶ディスプレイ
３８を設け、この液晶ディスプレイ３８に、ドライバ４
０、制御回路４２を介して４個のフレームメモリ４４、
４６、４８、５０を接続する。単一の画像を表示する場
合には単一のフレームメモリを用いて表示を行う。複数
の画像を合成して液晶ディスプレイ３８に表示する場合
には、各画像の画像データを一旦フレームメモリに保持
させた後にラスタ方向にスキャンし、画像が重なってい
る部分では予め定められた優先順位の高い画像が表示さ
れるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はパチンコ遊戯機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】パチン
コ遊戯機には種々のタイプがあるが、一例として表示部
を備えた補助ゲーム装置と、これに連動して所定回数開
放する変動入賞装置と、が遊戯盤に設けられたものがあ
る。補助ゲーム装置の表示部は、例えば、外周に数字、
絵等が記録された複数のドラムが所謂スロットマシーン
のように回転可能に配列されたスロットから成り、遊戯
盤に設けられた特定入賞口へ打球が入賞すると、スロッ
トが回転した後に停止して表示部に例えば三桁の数字が
表示されるようになっている。そして、表示された三つ
の数字が揃うと、特定遊戯状態、所謂大当たりとなり、
閉塞状態を維持していた変動入賞装置が断続的に開放さ
れ、打球の入賞率が急激に増加するように構成されてい
る。なお、表示部として蛍光表示管を用い、蛍光表示管
によって複数桁の数字を表示するようにしたものもあ
る。

【０００３】しかしながら、上記のような表示部では遊
戯者に対するサービスの向上を図ることを目的として、
予め定められた一定の数字や絵以外に趣向を変えて別の
表示をも行わせるることは不可能であった。このため、
一部のパチンコ遊戯機では、表示部を液晶等のディスプ
レイとこのディスプレイに表示する画像を記憶する単一
のフレームメモリとで構成し、フレームメモリにスロッ
トの回転等を表す画像、またはこれに類似すうる画像の
画像データを一旦保持させ、これをディスプレイの駆動
信号に変換することによってディスプレイに表示させる
ようにしたものが見受けられる。このような表示部で
は、フレームメモリに保持させる画像データを切換える
ことによってディスプレイへの表示画像を切換えること
が可能となる。

【０００４】しかしながら、液晶ディスプレイを備えた
表示部として現在見受けられるのは単一の画像（映像）
のみを表示するものであり、複数の画像を合成して表示
できる構成のものはない。このため、表示可能な画像の
バリエーションが少なく汎用性が低いので、遊戯者に対
するサービスの向上は望めない。

【０００５】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、様々なバリエーションの表示を行うことができ遊戯
者に対するサービスの向上を図ることが可能なパチンコ
遊戯機を得ることが目的である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るパチンコ遊戯機は、遊戯盤に配設され光
透過率を変更可能なドットがマトリックス状に配置され
て構成された液晶ディスプレイと、前記液晶ディスプレ
イに表示する画像を記憶する複数の記憶手段と、前記複
数の記憶手段に記憶された画像を重ね合わせて液晶ディ
スプレイに表示させると共に、各画像の重なっている部
分では予め定められた優先順位の高い画像が前記液晶デ
ィスプレイに表示されるように制御する制御手段と、を
有している。

【０００７】

【作用】本発明では、パチンコ遊戯機の遊戯盤に、光透
過率を変更可能なドットがマトリックス状に配置されて
構成された液晶ディスプレイを配設している。そして、
表示する画像を記憶する記憶手段を複数設け、各記憶手
段に記憶された画像を重ね合わせて表示すると共に、各
画像の重なっている部分では予め定められた優先順位の
高い画像が表示されるように制御する。このように、複
数の画像を合成して表示することができるので、例とし
て、所定の背景画像を所定の記憶手段に記憶させ、特定
のキャラクターの画像を別の記憶手段に記憶させると共
に該画像の優先順位を高くし、前記キャラクターが画面
内を移動するように画像データを変化させれば、ゲーム
機等で見受けられるように、特定のキャラクターが背景
の上を移動するような映像を表示することができる。こ
れにより例えば、遊戯盤に設けられた特定入賞口への入
賞に応じてキャラクターの移動や背景等を変化させ、パ
チンコ遊戯機のゲーム性を向上させることも可能であ
る。

【０００８】また、所定の画像（映像）と、より優先順
位の高い文字等を表す画像と、を本発明に従って合成す
ることもできる。また、画面を分割し分割した各々に別
の画像を表示させることも可能である。さらに、従来の
ように単にスロットが回転する画像を表示すればよい場
合には、単一の記憶手段を用いればこの画像を表示でき
る。

【０００９】このように、本発明によればパチンコ遊戯
機の様々なバリエーションの表示を行うことができるの
で、遊戯者に対するサービスの向上を図ることができ
る。また、上述のように様々なバリエーションの表示を
行うことができるので、汎用性が高く、本発明を適用し
た表示部をユニット化してパチンコ機の様々な機種の表
示部として共通に使用することも可能となる。

【００１０】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図１には本実施例に係るパチンコ機１０が示され
ている。パチンコ機１０は保持枠１２を備えており、こ
の保持枠１２の前面上部位置には遊戯盤１４が嵌め込ま
れている。また、保持枠１２の前面下部位置にはパチン
コ球を供給する供給皿１６及び出球を貯留する受皿１８
が配設されている。さらに、この受皿１８の図１紙面右
側にはパチンコ球を発射する発射装置２０が配設されて
いる。発射装置２０は操作ダイヤル２２を備えており、
この操作ダイヤル２２を所定量回転することによりパチ
ンコ球が連続的に発射されるようになっている。

【００１１】上述した遊戯盤１４の下部には変動入賞装
置２４が配設されており、所定の場合にのみ断続的に開
放するように構成されている。また、遊戯盤１４の中央
部には、可変表示装置２６が配設されている。この可変
表示装置２６の両脇には、第１の特定入賞口２８がそれ
ぞれ配設されている。また、可変表示装置２６の下方に
は、第２の特定入賞口３０が配設されている。

【００１２】図２には、上述した可変表示装置２６が拡
大した状態で示されている。この可変表示装置２６は、
カラー液晶ディスプレイ３８を備えた表示部３２と、変
動入賞装置２４の開放回数をカウントする回数表示部３
４と、表示部３２の表示内容の変更途中で第１の特定入
賞口２８及び第２の特定入賞口３０へ入賞した打球の数
をプールして表示するための入賞球表示部３６と、を備
えている。

【００１３】液晶ディスプレイ３８は、各々一方の面に
透明電極が形成された一対のガラス基板を前記透明電極
が所定間隔隔てて向かい合うように配置し、かつ前記一
対のガラス基板の間に液晶を充填して構成されている。
液晶は電極を介して電圧が印加されると電極に挟まれた
部分の光透過率が電圧に応じて変化するが、前記透明電
極は、画像表示面を微小面積の１ドットを単位としてマ
トリックス状に区画したときの各ドットに対応する部分
毎に光透過率を変更可能な配置とされている。

【００１４】また各ドットには、例として図３に示すよ
うにＢ（ブルー）光またはＧ（グリーン）光またはＲ
（レッド）光を透過するフィルタが対応している。図３
に示す例では太線で示す６ドットが概念的な１画素を構
成しており、前記各画素の色及び輝度は各ドットの光透
過率、詳しくは液晶ディスプレイ３８の背面に配設され
た図示しないバックライトから射出され各ドットを透過
したＢまたはＧまたはＲの色の光の光量によって変化す
る。

【００１５】図４に示すように液晶ディスプレイ３８に
はドライバ４０が接続されており、ドライバ４０にはパ
チンコ機１０の作動を制御する制御回路４２が接続され
ている。また、制御回路４２には４個のフレームメモリ
４４、４６、４８、５０とＲＯＭ５２とが接続されてい
る。フレームメモリ４４、４６、４８、５０は、各々液
晶ディスプレイ３８に表示する１画面分のカラー画像を
保持可能とされている。またＲＯＭ５２には、制御回路
４２がパチンコ機１０の作動を制御するためのプログラ
ムと、液晶ディスプレイ３８に表示する画像の元となる
画像データと、が記憶されている。

【００１６】次に本実施例の作用を説明する。遊戯者が
操作ダイヤル２２を所定量回転させると、発射装置２０
からパチンコ球が発射される。このとき、制御回路４２
は例として図５に示すようなスロットを表す画像をＲＯ
Ｍ５２から取込み、例えばフレームメモリ４４等に一旦
保持させた後に、ラスタ方向に沿って各ドットのデータ
をスキャンしてドライバ４０へ順次出力する。ドライバ
４０では入力された各ドットのデータに基づいて、電圧
を印加する電極を順次切換えると共に各ドットの色及び
輝度が前記データに対応するように印加電圧の制御を行
う。これにより、図５に示すような画像が液晶ディスプ
レイ３８に表示される。なお、図５に示すような画像は
複数の画像を合成して生成する必要がないので、単一の
フレームメモリのみを用いれば表示することができる。

【００１７】発射装置２０から発射された打球が第１の
特定入賞口２８及び第２の特定入賞口３０のいずれかに
入賞すると、制御回路４２は液晶ディスプレイ３８に表
示している画像を、スロットが回転した後に数字が変化
した状態で停止するイメージで順次変化させる。これは
フレームメモリ４４等に保持されている画像データを上
記のイメージで順次変化させればよい。

【００１８】液晶ディスプレイ３８に表示する数字が揃
うと特定遊戯状態、所謂大当たりとなる。この場合、制
御回路は変動入賞装置２４が断続的に開放され、回数表
示部３４に変動入賞装置２４が現在何回目の開放状態な
のかが表示されるように制御する。また、このとき制御
回路４２は液晶ディスプレイ３８に遊戯者の興をそそる
ための画像（映像）を表示する。

【００１９】本実施例では一例として最初に図６に示す
ような画像を表示し、図７乃至図１３に示すように連続
的に変化させる。具体的には背景画像（図７参照）、キ
ャラクター６０、キャラクター６２（図９参照）、キャ
ラクター６４（図１２参照）の画像データをＲＯＭ５２
から取り込んで異なるフレームメモリに保持させる。本
実施例では各キャラクターの画像に背景画像よりも高い
優先順位が予め付与されており、表示する画像データを
ラスタ方向に沿ってスキャンし、画像が重なる部分では
背景画像の画像データよりもキャラクターの画像データ
を優先し、前記部分のドットではドライバ４０へキャラ
クターの画像データを出力する。これにより、前記重な
っている部分ではキャラクターの画像が表示されるよう
に合成されて液晶ディスプレイ３８に表示されることに
なる。

【００２０】また、各キャラクターの位置等が図６乃至
図１３に示すイメージで徐々に変化するように、各キャ
ラクターの画像データを変化させる。なお、図１３に示
す画像においてキャラクター６４が掲示している数字は
変動入賞装置２４の開放回数であり、開放回数の増加に
伴って変化させる。液晶ディスプレイ３８にこのような
画像を表示することによりパチンコ遊戯機１０のゲーム
性を向上させることができる。なお、図６乃至図１３に
示す画像は単なる一例であり、本実施例のパチンコ遊戯
機１０の液晶ディスプレイ３８には様々なバリエーショ
ンの表示を行うことができるので、遊戯者に対するサー
ビスを向上させることができる。

【００２１】また、上述のように表示部３２の液晶ディ
スプレイ３８に様々なバリエーションの画像を表示する
ことができるので、表示部３２の汎用性が高い。このた
め、本実施例の表示部３２をユニット化し、様々な機種
のパチンコ機の表示部として共通に用いることも可能と
なる。これに伴って、表示部３２をパチンコ機の受注と
無関係に計画的に生産することができるので、表示部の
コスト、さらにはパチンコ機のコストをも低く抑制する
ことができる。

【００２２】なお、本実施例ではカラー液晶ディスプレ
イ３８を用いていたが、モノクロの液晶ディスプレイを
用いてもよい。また、本実施例では４個のフレームメモ
リを用いていたが、本発明はこの個数に限定されるもの
ではない。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように本発明では、遊戯盤
に液晶ディスプレイを配設し、複数の記憶手段に記憶さ
れた画像を重ね合わせて表示すると共に、各画像の重な
っている部分では予め定められた優先順位の高い画像が
表示されるように制御するので、様々なバリエーション
の表示を行うことができ遊戯者に対するサービスの向上
を図ることが可能となる、という優れた効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例に係るパチンコ機を示す正面図であ
る。

【図２】パチンコ機の可変表示装置を示す拡大正面図で
ある。

【図３】カラー液晶ディスプレイの画素の配列を示す概
念図である。

【図４】制御回路及び周辺機器の接続を示す概略ブロッ
ク図である。

【図５】液晶ディスプレイに通常表示するスロットの画
像の例を示す平面図である。

【図６】液晶ディスプレイに表示する画像の例を示す平
面図である。

【図７】液晶ディスプレイに表示する画像の例を示す平
面図である。

【図８】液晶ディスプレイに表示する画像の例を示す平
面図である。

【図９】液晶ディスプレイに表示する画像の例を示す平
面図である。

【図１０】液晶ディスプレイに表示する画像の例を示す
平面図である。

【図１１】液晶ディスプレイに表示する画像の例を示す
平面図である。

【図１２】液晶ディスプレイに表示する画像の例を示す
平面図である。

【図１３】液晶ディスプレイに表示する画像の例を示す
平面図である。

【符号の説明】

１０パチンコ機３２表示部３８液晶ディスプレイ４２制御回路４４フレームメモリ４６フレームメモリ４８フレームメモリ５０フレームメモリ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊戯盤に配設され光透過率を変更可能な
ドットがマトリックス状に配置されて構成された液晶デ
ィスプレイと、前記液晶ディスプレイに表示する画像を記憶する複数の
記憶手段と、前記複数の記憶手段に記憶された画像を重ね合わせて液
晶ディスプレイに表示させると共に、各画像の重なって
いる部分では予め定められた優先順位の高い画像が前記
液晶ディスプレイに表示されるように制御する制御手段
と、を有するパチンコ遊戯機。