JPH0638932A - 血圧計の定速排気弁装置 - Google Patents
血圧計の定速排気弁装置Info
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- JPH0638932A JPH0638932A JP4200923A JP20092392A JPH0638932A JP H0638932 A JPH0638932 A JP H0638932A JP 4200923 A JP4200923 A JP 4200923A JP 20092392 A JP20092392 A JP 20092392A JP H0638932 A JPH0638932 A JP H0638932A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 排気速度の調節を容易に精度良くおこなえる
ようにする。 【構成】 排気弁体1の両端面を押圧することにより排
気弁体1に設けた両端面方向とほぼ平行なスリット2の
開口量を調整して排気速度を調節するように血圧計の定
速排気弁装置を形成する。このものにおいて、排気弁体
1を両端面が開口し外周面をその軸方向の中央部が外方
へ膨出する略楕円面になった円筒形に形成する。圧縮力
が斜めに作用しても排気弁体1は軸方向の中央部が膨出
する初期形状と相似形状に変形することになり、座屈等
の異常変形が発生することがなくなる。
ようにする。 【構成】 排気弁体1の両端面を押圧することにより排
気弁体1に設けた両端面方向とほぼ平行なスリット2の
開口量を調整して排気速度を調節するように血圧計の定
速排気弁装置を形成する。このものにおいて、排気弁体
1を両端面が開口し外周面をその軸方向の中央部が外方
へ膨出する略楕円面になった円筒形に形成する。圧縮力
が斜めに作用しても排気弁体1は軸方向の中央部が膨出
する初期形状と相似形状に変形することになり、座屈等
の異常変形が発生することがなくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血圧測定時に一定の速
度で減圧させるために血圧計に用いられる定速排気弁装
置に関するものである。
度で減圧させるために血圧計に用いられる定速排気弁装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆるオシロメトリック血圧計は、上
腕等に巻いたカフをエアポンプで所定圧力に加圧し、動
脈を圧迫して血流を一旦阻血した後、カフ内の圧力を定
速排気弁装置によって徐々に降下させ、動脈拍動に伴う
カフ内圧及び振動振幅のパターンをマイクロコンピュー
タで処理し、最高血圧及び最低血圧を測定するようにし
たものである。この血圧計に用いられる定速排気弁装置
の特性は、カフ内圧力を3〜4mmHg/sec程度の
一定の速度で、時間と共に直線的に降下させるのが望ま
しいとされている。
腕等に巻いたカフをエアポンプで所定圧力に加圧し、動
脈を圧迫して血流を一旦阻血した後、カフ内の圧力を定
速排気弁装置によって徐々に降下させ、動脈拍動に伴う
カフ内圧及び振動振幅のパターンをマイクロコンピュー
タで処理し、最高血圧及び最低血圧を測定するようにし
たものである。この血圧計に用いられる定速排気弁装置
の特性は、カフ内圧力を3〜4mmHg/sec程度の
一定の速度で、時間と共に直線的に降下させるのが望ま
しいとされている。
【0003】このような目的に用いられる定速排気弁装
置としては従来から各種のものが提供されているが、例
えば特開昭57−14321号公報に開示されるものが
知られている。このものは図5に示すように、ゴム等の
柔軟な弾性材よりなる排気弁体1を一端が閉じられ他端
が開口した円筒形に形成し、開口側の端部の外周にフラ
ンジ部1aを設けると共に排気弁体1にその長手方向に
沿う一対のスリット2を設けてある。この排気弁体1は
フランジ部1aを送気管6の内壁に密着させることによ
って気密を保持するように送気管6内に挿着してあり、
送気管6内に螺合して取り付けたリング状調圧ねじ7を
排気弁体1の開口側の端面に当接させてある。図5にお
いて8は連通溝、9は小透孔である。
置としては従来から各種のものが提供されているが、例
えば特開昭57−14321号公報に開示されるものが
知られている。このものは図5に示すように、ゴム等の
柔軟な弾性材よりなる排気弁体1を一端が閉じられ他端
が開口した円筒形に形成し、開口側の端部の外周にフラ
ンジ部1aを設けると共に排気弁体1にその長手方向に
沿う一対のスリット2を設けてある。この排気弁体1は
フランジ部1aを送気管6の内壁に密着させることによ
って気密を保持するように送気管6内に挿着してあり、
送気管6内に螺合して取り付けたリング状調圧ねじ7を
排気弁体1の開口側の端面に当接させてある。図5にお
いて8は連通溝、9は小透孔である。
【0004】このものにあって、調圧ねじ7を回して排
気弁体1の端面を押圧させると、排気弁体1は調圧ねじ
7と送気管6内の段部10との間に挟圧されて押し縮め
られ、スリット2が開口される。このスリット2の開口
度は調圧ねじ7を回して排気弁体1の押圧量を加減する
ことによって調整することができる。そして、送気管6
は血圧計のカフに接続されているものであり、カフから
排気をおこなうにあたって、空気は送気管6内の通気路
11から連通溝8を通って排気弁体1と送気管6の内壁
との間の間隙に形成される空気室12に入り、さらにス
リット2の開口を通過して排気弁体1内に流入して調圧
ねじ7内を通過した後、調圧ねじ7と送気管6の内周の
ねじ山の間隙を通って小透孔9から排出されるものであ
る。このものでは調圧ねじ7を回す量を調節してスリッ
ト2の開口量を調整することによって、排気速度を調節
してカフ内圧力を所定の降下速度に調節することができ
るものである。
気弁体1の端面を押圧させると、排気弁体1は調圧ねじ
7と送気管6内の段部10との間に挟圧されて押し縮め
られ、スリット2が開口される。このスリット2の開口
度は調圧ねじ7を回して排気弁体1の押圧量を加減する
ことによって調整することができる。そして、送気管6
は血圧計のカフに接続されているものであり、カフから
排気をおこなうにあたって、空気は送気管6内の通気路
11から連通溝8を通って排気弁体1と送気管6の内壁
との間の間隙に形成される空気室12に入り、さらにス
リット2の開口を通過して排気弁体1内に流入して調圧
ねじ7内を通過した後、調圧ねじ7と送気管6の内周の
ねじ山の間隙を通って小透孔9から排出されるものであ
る。このものでは調圧ねじ7を回す量を調節してスリッ
ト2の開口量を調整することによって、排気速度を調節
してカフ内圧力を所定の降下速度に調節することができ
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし図5の定速排気
弁装置にあって、調圧ねじ7を回して排気弁体1の押圧
量を加減することによってスリット2の開口量を調整す
るにあたって、排気弁体1の両端面の挟圧軸線が一致せ
ずずれていると、排気弁体1は座屈するなど異常変形を
してスリット2が開口しないことがあり、スリット2の
開口量を調整して排気速度の調節をおこなうことができ
なくなるおそれがあるという問題があった。また図4の
実施例では排気弁体1にフランジ部1aが設けられてい
るために一方の端部の肉厚が厚くなっており、排気弁体
1を押圧して変形させる際にこの一方の端部の肉厚の影
響で複雑な形状の変形をし、排気弁体1の圧縮量とスリ
ット2の開口量との関係がリニアにならず、スリット2
の開口量の調整が難しいという問題もあった。
弁装置にあって、調圧ねじ7を回して排気弁体1の押圧
量を加減することによってスリット2の開口量を調整す
るにあたって、排気弁体1の両端面の挟圧軸線が一致せ
ずずれていると、排気弁体1は座屈するなど異常変形を
してスリット2が開口しないことがあり、スリット2の
開口量を調整して排気速度の調節をおこなうことができ
なくなるおそれがあるという問題があった。また図4の
実施例では排気弁体1にフランジ部1aが設けられてい
るために一方の端部の肉厚が厚くなっており、排気弁体
1を押圧して変形させる際にこの一方の端部の肉厚の影
響で複雑な形状の変形をし、排気弁体1の圧縮量とスリ
ット2の開口量との関係がリニアにならず、スリット2
の開口量の調整が難しいという問題もあった。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、排気速度への調節を容易に精度良くおこうなうこ
とができる血圧計の定速排気弁装置を提供することを目
的とするものである。
あり、排気速度への調節を容易に精度良くおこうなうこ
とができる血圧計の定速排気弁装置を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、排気弁体1の
両端面を押圧することにより排気弁体1に設けた両端面
方向とほぼ平行なスリット2の開口量を調整して排気速
度を調節するようにした血圧計の定速排気弁装置におい
て、排気弁体1を両端面が開口し外周面と内周面がそれ
ぞれその軸方向の中央部が外方へ膨出する略楕円面にな
った円筒形に形成して成ることを特徴とするものであ
る。
両端面を押圧することにより排気弁体1に設けた両端面
方向とほぼ平行なスリット2の開口量を調整して排気速
度を調節するようにした血圧計の定速排気弁装置におい
て、排気弁体1を両端面が開口し外周面と内周面がそれ
ぞれその軸方向の中央部が外方へ膨出する略楕円面にな
った円筒形に形成して成ることを特徴とするものであ
る。
【0008】また本発明は、排気弁体1を両端面が開口
し外周面がその軸方向の中央部が外方へ膨出する略楕円
面になると共に内周面が円柱面となった円筒形に形成し
て成ることを特徴とするものである。
し外周面がその軸方向の中央部が外方へ膨出する略楕円
面になると共に内周面が円柱面となった円筒形に形成し
て成ることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】排気弁体1の開口する両端面を押圧して排気弁
体1を圧縮することによってスリット2の開口量を調整
するにあたって、排気弁体1を外周面がその軸方向の中
央部が外方へ膨出する略楕円面になった円筒形、すなわ
ちいわゆるビール樽形状に形成してあるために、圧縮力
が斜めに作用しても排気弁体1は軸方向の中央部が膨出
する初期形状と相似形状に変形することになり、座屈等
の異常変形が発生することがなくなる。
体1を圧縮することによってスリット2の開口量を調整
するにあたって、排気弁体1を外周面がその軸方向の中
央部が外方へ膨出する略楕円面になった円筒形、すなわ
ちいわゆるビール樽形状に形成してあるために、圧縮力
が斜めに作用しても排気弁体1は軸方向の中央部が膨出
する初期形状と相似形状に変形することになり、座屈等
の異常変形が発生することがなくなる。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。図1
は本発明の一実施例を示すものであり、図中15は定速
排気弁装置の本体となるケースである。ケース15は有
底円筒状に形成されるものであり、底部の側面には血圧
計のカフからの空気をケース15内に導入する配管16
を接続するための導入口17が設けてある。このケース
15の上端部の大径となった開口縁の内面には雌ねじ部
18が形成してある。図1の実施例ではケース15の上
部と下部の径を異なるものに形成しているが、必ずしも
この必要はなく、同一径であってもよい。また導入口1
7はケース15の側面でなく底面に設けるようにしても
よい。
は本発明の一実施例を示すものであり、図中15は定速
排気弁装置の本体となるケースである。ケース15は有
底円筒状に形成されるものであり、底部の側面には血圧
計のカフからの空気をケース15内に導入する配管16
を接続するための導入口17が設けてある。このケース
15の上端部の大径となった開口縁の内面には雌ねじ部
18が形成してある。図1の実施例ではケース15の上
部と下部の径を異なるものに形成しているが、必ずしも
この必要はなく、同一径であってもよい。また導入口1
7はケース15の側面でなく底面に設けるようにしても
よい。
【0011】また図1において21は通気孔22を中央
に上下に貫通させて設けることによって円筒形に形成さ
れる弁押圧体であって、下部の外周の溝部23にはOリ
ング24が取着してあり、下面の中央に外径を排気弁体
1の上端部の内径とほぼ等しい寸法に形成した円筒状の
弁保持片25が突出してある。この弁押圧体21はOリ
ング24でシール性を確保した状態でケース15内に上
下摺動自在に挿着してある。
に上下に貫通させて設けることによって円筒形に形成さ
れる弁押圧体であって、下部の外周の溝部23にはOリ
ング24が取着してあり、下面の中央に外径を排気弁体
1の上端部の内径とほぼ等しい寸法に形成した円筒状の
弁保持片25が突出してある。この弁押圧体21はOリ
ング24でシール性を確保した状態でケース15内に上
下摺動自在に挿着してある。
【0012】調圧ねじ7は中央に排気孔27を上下に貫
通させて設けて円筒状に形成してあって、その外周には
雄ねじ部28が設けてあり、調圧ねじ7の上面には調圧
ねじ7を回すための工具を差し込む操作溝29が設けて
ある。この調圧ねじ7は、外周の雄ねじ部28をケース
15の雌ねじ部18に螺合することによってケース15
に取り付けてある。また、調圧ねじ7の下面と上記弁押
圧体21の上面にはそれぞればね受け座30,31を設
け、調圧ねじ7と弁押圧体21の間にばね33が取り付
けてあり、ばね33を介して調圧ねじ7から弁押圧体2
1に押圧力を作用させるようにしてある。このばね33
は必ずしも必要ではなく、調圧ねじ7で弁押圧体21を
直接押圧する構造に形成してもよい。
通させて設けて円筒状に形成してあって、その外周には
雄ねじ部28が設けてあり、調圧ねじ7の上面には調圧
ねじ7を回すための工具を差し込む操作溝29が設けて
ある。この調圧ねじ7は、外周の雄ねじ部28をケース
15の雌ねじ部18に螺合することによってケース15
に取り付けてある。また、調圧ねじ7の下面と上記弁押
圧体21の上面にはそれぞればね受け座30,31を設
け、調圧ねじ7と弁押圧体21の間にばね33が取り付
けてあり、ばね33を介して調圧ねじ7から弁押圧体2
1に押圧力を作用させるようにしてある。このばね33
は必ずしも必要ではなく、調圧ねじ7で弁押圧体21を
直接押圧する構造に形成してもよい。
【0013】また、排気弁体1はゴム等の柔軟な弾性体
によって両端が開口した略円筒形に形成してあり、その
壁面の中央部には長手方向(両端開口方向と平行)に沿
って切り込んでスリット2が形成してある。排気弁体1
は図2乃至図4に示すように、外周面をその軸方向の中
央部が外方へ膨出する略楕円面になった円筒形、すなわ
ちいわゆるビール樽形状に形成してある。図2及び図3
の実施例では排気弁体1の内周面もその軸方向の中央部
が外方へ膨出する略楕円面に形成してあり、図2の実施
例では排気弁体1の肉厚が長手方向の全長に亘って等し
くなるようにしてある。図4の実施例では排気弁体1の
内周面を円柱面に形成してある。この排気弁体1は一端
部を弁押圧体21の弁保持片25に嵌合した状態でケー
ス15内に取り付けてあり、排気弁体1の上端の開口端
面が弁押圧体21の下面に密着すると共に排気弁体1の
下端の開口端面がケース15の底面に密着することによ
って排気弁体1の外周と内周との間の気密が保たれるよ
うにしてある。
によって両端が開口した略円筒形に形成してあり、その
壁面の中央部には長手方向(両端開口方向と平行)に沿
って切り込んでスリット2が形成してある。排気弁体1
は図2乃至図4に示すように、外周面をその軸方向の中
央部が外方へ膨出する略楕円面になった円筒形、すなわ
ちいわゆるビール樽形状に形成してある。図2及び図3
の実施例では排気弁体1の内周面もその軸方向の中央部
が外方へ膨出する略楕円面に形成してあり、図2の実施
例では排気弁体1の肉厚が長手方向の全長に亘って等し
くなるようにしてある。図4の実施例では排気弁体1の
内周面を円柱面に形成してある。この排気弁体1は一端
部を弁押圧体21の弁保持片25に嵌合した状態でケー
ス15内に取り付けてあり、排気弁体1の上端の開口端
面が弁押圧体21の下面に密着すると共に排気弁体1の
下端の開口端面がケース15の底面に密着することによ
って排気弁体1の外周と内周との間の気密が保たれるよ
うにしてある。
【0014】上記のようにして形成される定速排気弁装
置にあって、操作溝29に工具を差し込んで調圧ねじ7
を回して下方へ螺進させると、ばね33が圧縮されてば
ね力により弁押圧体21は下方へ変位し、弁押圧体21
で排気弁体1を押圧させることができる。そしてこのよ
うに排気弁体1を押圧すると、排気弁体1の両開口端面
が弁押圧体21とケース15の底面との間で挟圧されて
圧縮力を受け、排気弁体1は長手方向の中央部が外方へ
膨らむ変形をし、この変形に伴ってスリット2を図2
(a)に想像線で示すように開口させることができるも
のであり、この開口量は弁押圧体21の移動量に応じた
排気弁体1の変形量で調節することができる。
置にあって、操作溝29に工具を差し込んで調圧ねじ7
を回して下方へ螺進させると、ばね33が圧縮されてば
ね力により弁押圧体21は下方へ変位し、弁押圧体21
で排気弁体1を押圧させることができる。そしてこのよ
うに排気弁体1を押圧すると、排気弁体1の両開口端面
が弁押圧体21とケース15の底面との間で挟圧されて
圧縮力を受け、排気弁体1は長手方向の中央部が外方へ
膨らむ変形をし、この変形に伴ってスリット2を図2
(a)に想像線で示すように開口させることができるも
のであり、この開口量は弁押圧体21の移動量に応じた
排気弁体1の変形量で調節することができる。
【0015】そしてこのように排気弁体1の両開口端面
を押圧して排気弁体1を圧縮するにあたって、排気弁体
1は外周面がその軸方向の中央部が外方へ膨出する略楕
円面になった円筒形、すなわちいわゆるビール樽形状に
形成してあるために、排気弁体1は軸方向の中央部が膨
出する無荷重の初期形状と相似形状に変形することにな
り、例え圧縮力が斜めに作用しても排気弁体1は長手方
向の中央部がさらに外方へ膨出するようにしか変形しな
いものであり、従って、排気弁体1の圧縮量とスリット
2の開口量との関係がリニアになり、スリット2の開口
量の調整を容易に且つ精度良くおこなうことが可能にな
るものである。また座屈等の異常変形が発生することが
なくなり、スリット2の確実な開口が保証されるもので
ある。
を押圧して排気弁体1を圧縮するにあたって、排気弁体
1は外周面がその軸方向の中央部が外方へ膨出する略楕
円面になった円筒形、すなわちいわゆるビール樽形状に
形成してあるために、排気弁体1は軸方向の中央部が膨
出する無荷重の初期形状と相似形状に変形することにな
り、例え圧縮力が斜めに作用しても排気弁体1は長手方
向の中央部がさらに外方へ膨出するようにしか変形しな
いものであり、従って、排気弁体1の圧縮量とスリット
2の開口量との関係がリニアになり、スリット2の開口
量の調整を容易に且つ精度良くおこなうことが可能にな
るものである。また座屈等の異常変形が発生することが
なくなり、スリット2の確実な開口が保証されるもので
ある。
【0016】次に、本発明に係る定速排気弁装置の動作
について説明する。まずエアポンプ(図示省略)によっ
てカフが所定圧力まで加圧されるとエアポンプが停止さ
れ、カフ内の高圧の空気は配管16を通ってケース15
の導入口17に導かれ、排気弁体1の外周とケース15
の内周との間に形成される空気室37内に流入する。空
気室37の上面は弁押圧体21に設けられたOリング2
4によって密封性が保持されており、排気弁体1の上下
両端面と空気室37との密封性も弁押圧体21で排気弁
体1が弁押圧体21とケース15の底面に押圧されてい
ることによって保持されている。従って、空気室37に
至った高圧空気はスリット2の開口のみを通って排気弁
体1の内側に至り、弁押圧体21の通気孔22と調圧ね
じ7の排気孔27から排気されるが、排気弁体1の内側
は通気孔22と排気孔27によって外部と連通している
ためにその圧力は大気圧と等しくなっている。このため
に高圧空気が流入する空気室37と排気弁体1の内側と
の間には圧力差が生じ、この排気弁体1の内外の圧力差
はスリット2の開口を閉じる方向の力として働き、スリ
ット2の開口は圧力を受けない状態よりも狭くなる。こ
の結果、空気室37に至る空気の圧力が高いときにはス
リット2の開口は小さくなって排気弁体1を通過して排
出される空気量が減少することになり、定速排気特性を
得ることができるものである。
について説明する。まずエアポンプ(図示省略)によっ
てカフが所定圧力まで加圧されるとエアポンプが停止さ
れ、カフ内の高圧の空気は配管16を通ってケース15
の導入口17に導かれ、排気弁体1の外周とケース15
の内周との間に形成される空気室37内に流入する。空
気室37の上面は弁押圧体21に設けられたOリング2
4によって密封性が保持されており、排気弁体1の上下
両端面と空気室37との密封性も弁押圧体21で排気弁
体1が弁押圧体21とケース15の底面に押圧されてい
ることによって保持されている。従って、空気室37に
至った高圧空気はスリット2の開口のみを通って排気弁
体1の内側に至り、弁押圧体21の通気孔22と調圧ね
じ7の排気孔27から排気されるが、排気弁体1の内側
は通気孔22と排気孔27によって外部と連通している
ためにその圧力は大気圧と等しくなっている。このため
に高圧空気が流入する空気室37と排気弁体1の内側と
の間には圧力差が生じ、この排気弁体1の内外の圧力差
はスリット2の開口を閉じる方向の力として働き、スリ
ット2の開口は圧力を受けない状態よりも狭くなる。こ
の結果、空気室37に至る空気の圧力が高いときにはス
リット2の開口は小さくなって排気弁体1を通過して排
出される空気量が減少することになり、定速排気特性を
得ることができるものである。
【0017】
【発明の効果】上記のように本発明は、排気弁体の両端
面を押圧して排気弁体を圧縮することによって排気弁体
に設けたスリットの開口量を調整するに際して、排気弁
体を両端面が開口し外周面をその軸方向の中央部が外方
へ膨出する略楕円面になった円筒形に形成したので、排
気弁体は軸方向の中央部が膨出する無荷重の初期形状と
相似形状に変形することになり、例え圧縮力が斜めに作
用しても排気弁体は長手方向の中央部がさらに外方へ膨
出するようにしか変形しないものであって、座屈等の異
常変形が発生することがなくなり、スリットの開口量の
調整を容易に且つ精度良くおこなうことができるもので
ある。
面を押圧して排気弁体を圧縮することによって排気弁体
に設けたスリットの開口量を調整するに際して、排気弁
体を両端面が開口し外周面をその軸方向の中央部が外方
へ膨出する略楕円面になった円筒形に形成したので、排
気弁体は軸方向の中央部が膨出する無荷重の初期形状と
相似形状に変形することになり、例え圧縮力が斜めに作
用しても排気弁体は長手方向の中央部がさらに外方へ膨
出するようにしか変形しないものであって、座屈等の異
常変形が発生することがなくなり、スリットの開口量の
調整を容易に且つ精度良くおこなうことができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すものであり、(a)は
断面図、(b)は底面図である。
断面図、(b)は底面図である。
【図2】本発明において用いる排気弁体の一実施例を示
すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図であ
る。
すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図であ
る。
【図3】本発明において用いる排気弁体の他の実施例を
示すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図であ
る。
示すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図であ
る。
【図4】本発明において用いる排気弁体のさらに他の実
施例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面
図である。
施例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面
図である。
【図5】従来例の断面図である。
1 排気弁体 2 スリット
Claims (2)
- 【請求項1】 排気弁体の両端面を押圧することにより
排気弁体に設けた両端面方向とほぼ平行なスリットの開
口量を調整して排気速度を調節するようにした血圧計の
定速排気弁装置において、排気弁体を両端面が開口し外
周面と内周面がそれぞれその軸方向の中央部が外方へ膨
出する略楕円面になった円筒形に形成して成ることを特
徴とする血圧計の定速排気弁装置。 - 【請求項2】 排気弁体を両端面が開口し外周面がその
軸方向の中央部が外方へ膨出する略楕円面になると共に
内周面が円柱面となった円筒形に形成して成ることを特
徴とする請求項1に記載の血圧計の定速排気弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4200923A JPH0638932A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 血圧計の定速排気弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4200923A JPH0638932A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 血圧計の定速排気弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0638932A true JPH0638932A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16432529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4200923A Withdrawn JPH0638932A (ja) | 1992-07-28 | 1992-07-28 | 血圧計の定速排気弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0638932A (ja) |
-
1992
- 1992-07-28 JP JP4200923A patent/JPH0638932A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991005 |