JP2989711B2 - 血圧計の定速排気弁装置 - Google Patents

血圧計の定速排気弁装置

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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血圧測定時に一定の速
度で減圧させるために血圧計に用いられる定速排気弁装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血圧計は、上腕に巻いたカフをエアポン
プで所定圧力に加圧し、動脈を圧迫して血流を一旦阻血
した後、カフ内の圧力を定速排気弁装置によって徐々に
降下させ、動脈拍動に伴うカフ内圧及び振動振幅のパタ
ーンをマイクロコンピュータで処理し、最高血圧及び最
低血圧を測定するように形成されている。この血圧計に
用いられる定速排気弁装置の特性は、カフ内圧力を3〜
4mmHg/sec程度の一定の速度で時間と共に直線
的に降下させるものが好ましい。
【0003】このような定速排気弁装置として、実公昭
63−14809号公報等で提供されたものがある。図
4はその一例を示すものであり、鍔16付きカップ状に
弾性材料で排気弁1を形成すると共に鍔16の付近にお
いて排気弁1に長手方向に沿うスリット2を設け、排気
弁1をケース3内に配設し、この排気弁1の鍔16側の
端面にゴム押さえ17を介して当接させた押圧調整ねじ
具18をケース3内に螺合させることによって形成され
ているものであり、押圧調整ねじ具18を回して排気弁
1側に螺進させることによって、ゴム押さえ17を介し
て排気弁1を押圧して変形させることで図5(a)のよ
うにスリット2が閉じた状態から図5(b)のようにス
リット2を開口させるようにし、このスリット2の開口
を通してカフ内の空気を排気することができるようにし
てある。そしてこのものでは押圧調整ねじ具18を回す
量を調節して排気弁1を押圧する力を調節することによ
って図5(c)のようにスリット2の開口量を調節し、
排気速度を調節してカフ内圧力を所定の降下速度に調節
することができるものである。
【0004】図6は定速排気弁装置の他例を示すもので
あり、このものでは排気弁1を側面にスリット2を有す
る円筒状弾性体で形成してあり、外周にOリング20を
設けた押圧具5のガイド片32に被挿した状態で排気弁
1をケース3内に配設し、押圧具5に当接させた押圧調
整ねじ具18をケース3内に螺合させることによって形
成されている。このものでは押圧調節ねじ具18を回し
て排気弁1側に螺進させることによって、押圧具5によ
って排気弁1の一端を押圧して変形させ、スリット2の
開口量を調整することができるようにしてある。図7は
図6の変形例であり、エアーの排気経路を押圧具5内の
通気路22と押圧調整ねじ具18内の通気路23によっ
て形成するようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す従来例のも
のでは、ゴム押さえ17を介して押圧調整ねじ具18で
排気弁1を押圧することによって、ケース3の段部25
に排気弁1の鍔16を圧接させ、排気弁1の外周とケー
ス3の内周との間の空気室4の気密がこの鍔16によっ
て保持されるようにしてある。しかしこのものでは押圧
調整ねじ具18で排気弁1を押圧してスリット2の開口
量を調整する際に、押圧力の一部が鍔16を段部25に
圧接する力として吸収されることになり、スリット2の
開口量の調整の精度が悪くなって、所定の排気速度への
調節を精度良くおこなうことが難しいという問題があっ
た。
【0006】図6や図7はこのような問題を改善すべく
開発されたものであり、Oリング20で空気室4の気密
を保持すると共に排気弁1の各端面を押圧具5とケース
3の内面に圧接させることによっても空気室4の気密を
保持するようにしている。しかしこのものも、排気弁1
を変形させてスリット2の開口量を調節するために押圧
具5から排気弁1に作用する力の向きと、排気弁1の各
端面を押圧具5とケース3の内面に圧接させて気密を保
持するために押圧具5から排気弁1に作用する力の向き
とが一致するために、押圧具5による押圧力の一部が気
密の保持のための力として吸収されることになり、この
ものでもスリット2の開口量の調整の精度が悪くなると
いう問題があった。
【0007】また、図6や図7のものは、ケース3に設
けた吸入孔12にエアーチューブを接続するための筒部
26がケース3の側面から突出しており、この筒部26
の突出によって血圧計の内部に組み込むスペースが大き
くなり、血圧計を小型化することが難しくなるという問
題もあった。本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、所定の排気速度への調節を精度良くおこなうこと
ができる血圧計の定速排気弁装置を提供することを第一
の目的とし、小型化することができる血圧計の定速排気
弁装置を提供することを第二の目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る血圧計の定
速排気弁装置は、側面にスリット2を有する円筒状弾性
体で形成される排気弁1をケース3内周面との間に空気
室4を設けるようにケース3内に収納すると共に、排気
弁1の端面を軸方向に押圧して排気弁1のスリット2の
開口量を調節する押圧具5をケース3内に収納し、排気
弁1の両端部の内周部分を外方に押圧して排気弁1の両
端部の外周部分をケース3の内周面に圧接させる圧接手
段6を押圧具5に設けると共に排気弁1が押圧される際
に内径が縮小することを規制する内径規制手段8を押圧
具5に設けて成ることを特徴とするものである。
【0009】本発明にあって、押圧具5が排気弁1を押
圧する動作に伴って圧接手段6が排気弁1に作用するよ
うにすることができる。また本発明にあって、押圧具5
の排気弁1の一端に当接する面に設けられた、外周面が
突出側程外径が小さくなるテーパ面になった凸台部7a
と、ケース3の排気弁1の他端に当接する面に設けられ
た、外周面が突出側程外径が小さくなるテーパ面になっ
た凸台部7bとで圧接手段6を形成することができる。
【0010】さらに本発明にあって、排気弁1の両端部
の外周部分を外方へ膨出させてシール部9を形成するこ
とができる。さらに本発明にあって、カフに接続される
エアーチューブ10をケース3の外周に被嵌し、ケース
3の外周にエアーチューブ10の内側においてエアー導
入溝11を設けると共にエアー導入溝11をエアーチュ
ーブ10内と連通させ、ケース3に設けた吸入孔12に
よってエアー導入溝11を空気室4内と連通させるよう
にすることができる。
【0011】
【作用】排気弁1の両端部の内周部分を外方に押圧して
排気弁1の両端部の外周部分をケース3の内周面に圧接
させる圧接手段6を設けているので、排気弁1のスリッ
ト2の開口量を調節するために排気弁1の端面を押圧具
5で押圧する軸方向の力と異なる方向の力の作用で排気
弁1の両端部の外周部分をケース3の内周面に圧接させ
て空気室4の気密を保持することができる。また排気弁
1が押圧される際に内径が縮小することを規制する内径
規制手段8を押圧具5に設けているので、押圧具5で排
気弁1を軸方向に押圧するにあたって、排気弁1が内方
へ撓むように変形することを防止してスリット2の開口
量の調整を確実におこなうことができる。
【0012】また、ケース3の外周にエアー導入溝11
を設けると共にケース3に設けた吸入孔12によってエ
アー導入溝11を空気室4内と連通させるようにするこ
とによって、ケース3の外周に直接エアーチューブ10
を被嵌して取り付けることが可能になり、エアーチュー
ブ10を取り付けるための筒部をケース3に突出させて
設ける必要がなくなる。
【0013】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。図1
は本発明の一実施例を示すものである。ケース3は有底
円筒状に形成されるものであり、側面には吸入孔12を
設けると共に血圧計のカフからの空気をケース3内に導
入するエアーチューブ(図示省略)を接続するための筒
部26が突設してある。このケース3の底面の中央には
貫通孔28が設けてあり、またケース3の上端部の開口
縁の内面には雌ねじ部29が形成してある。さらにケー
ス3の底面の中央部には貫通孔28を囲むように外周面
がテーパ状になった円錐台形状の凸台部7bが突設して
ある。
【0014】排気弁1は図2に示すように、ゴム等の両
端が開口した円筒状弾性体で形成してあり、その壁面の
中央部には長手方向(両端開口方向)に沿って切り込ん
でスリット2が形成してある。排気弁1の上下両端面に
はそれぞれ内周面がテーパ状になった円錐台形状の凹部
30a,30bが凹設してあり、また排気弁1の上下両
端部の外周部にはシール部9が全周に亘って膨出させて
設けてある。
【0015】押圧具5は外周の全周にガイド用鍔36を
設けると共に下面の中央に外周面がテーパ状になった円
錐台形状の凸台部7aを突設して形成されるものであ
り、凸台部7aの下面の中央には円柱状の嵌合突部31
aが突設してある。嵌合突部31aの下面の中央にはさ
らにガイド片32が突設してあり、ガイド片32の先部
の外周には円板状の嵌合突部31bが突設してある。こ
の嵌合突部31bの一部には通気用切欠部33が設けて
ある。
【0016】上記排気弁1は上端面の凹部30aを凸台
部7aにはめ込むようにして押圧具5の下側に装着され
るものであり、排気弁1の内周の上端部内に嵌合突部3
1aが、内周の下端部内に嵌合突部31bが嵌合される
ようにしてある。この状態で排気弁1と押圧具5とをケ
ース3内に差し入れて、ケース3の凸台部7bに排気弁
1の下面の凹部30bを嵌め合わせると共に押圧具5の
ガイド片32の先端を貫通孔28に挿入し、そして外周
に雄ねじ部35を設けた押圧調整ねじ具18をケース3
の雌ねじ部29に螺合させてケース3内に取り付けるこ
とによって、定速排気弁装置を組み立てることができ
る。ここで、排気弁1に上記のようにシール部9を膨出
させて設けておくと、シール部9がケース3の内周と排
気弁1との間のスペーサの作用をなして、ケース3内に
排気弁1とを同心円の配置で精度良く配置することがで
き、排気弁1を薄肉で精度良好に形成することができる
ものである。
【0017】上記のように形成される定速排気弁装置に
あって、押圧調整ねじ具18を回して押圧具5を押圧
し、押圧具5を排気弁1側へ移動させると、押圧具5の
下面とケース3の底面の間で排気弁1が軸方向に圧縮さ
れると共に押圧具5の凸台部7aとケース3の凸台部7
bが排気弁1の上下の各凹部30a,30bに食い込
み、排気弁1の上下両端部の内周部分を外方に押圧して
排気弁1の上下両端部の外周部のシール部9をケース1
の内周面に圧接させることができる。このように押圧具
5の凸台部7aとケース3の凸台部7bによって排気弁
1の両端部の内周部分を外方に押圧して排気弁1の両端
部の外周部分をケース3の内周面に圧接させる圧接手段
6を形成することができるものであり、ケース3の内周
と排気弁1の外周との間に形成される空気室4の気密を
この圧接で保持することができるものである。そして上
記のように押圧具5で排気弁1を軸方向に押圧して圧縮
させると、図1にみられるように排気弁1は長手方向の
中央部がビール樽のように膨らむ変形を受け、この変形
に伴ってスリット2を開口させることができるものであ
る。押圧調整ねじ具18を回す角度に応じた押圧具5の
移動量に応じて排気弁1の変形量を調節することができ
るものであり、この排気弁1の変形量でスリット2の開
口量を調節し、スリット2の開口量で排気速度を調節し
てカフ内圧力を所定の降下速度に調節することができる
ものである。
【0018】また、このように押圧具5で排気弁1を軸
方向に押圧するにあたって、排気弁1が内方へ撓むよう
に変形するとスリット2を開口させることができず、ス
リット2の開口量の調節ができなくなるおそれがある
が、排気弁1の内周には押圧具5に設けた嵌合突部31
a,31bが嵌合されているために、排気弁1の内径が
縮小することを防ぐことができる。このように押圧具5
に設けた嵌合突部31a,31bによって排気弁1が押
圧される際に内径が縮小することを規制する内径規制手
段8を形成することができるものであり、内径規制手段
8で排気弁1が内方へ撓むように変形することを防止し
て、スリット2の開口量の調整を確実におこなうことが
できるものである。
【0019】ここで、排気弁1のシール部9の外径はケ
ース3の内径よりわずかに小さく形成してあり、定速排
気弁装置の組立時にケース3内に排気弁1を挿入し易く
なるようにしてある。そして定速排気弁装置を組み立て
た後に押圧調整ねじ具18を少し回して押圧具5を排気
弁1側へ少し移動させて少しでも排気弁1を押圧させる
と、圧接手段6の作用で排気弁1の上端部と下端部の外
周部が外方へ押圧されてすぐに気密を確保すことができ
る。さらに押圧調整ねじ具18を回して押圧具5を排気
弁1側移動させ、排気弁1を押圧することによってスリ
ット2を開口させたり開口量を調節したりすることがで
きるものである。
【0020】尚、排気弁1のシール部9の外径をケース
3の内径よりわずかに大きく形成することもできる。こ
の場合にはケース3内に排気弁1を圧入する必要があ
り、組み立てが多少不便になるが、最初からシール部9
がケース3内に圧接していて気密がなされているため
に、押圧具5による排気弁1の変形は総てがスリット2
の開口の調節に作用することになって、スリット2の開
口調節を気密とは完全に独立させることができ、極微量
の排気調整をする場合に有利になるものである。
【0021】図3は本発明の他の実施例を示すものであ
り、ケース3の底面に貫通孔28を設けず、ケース3の
側面にその下端から吸入孔12に至るエアー導入溝11
が凹設してある。また押圧具5にはその上面の中央とガ
イド片32の側面とで開口する通気路22が設けてある
と共に、押圧調整ねじ具18の上下面の中央に開口する
通気路23が設けてあり、この通気路22,23を連通
させてある。そしてカフに接続されるエアーチューブ1
0がケース3の外周に被嵌してあり、エアー導入溝11
をエアーチューブ10の内周で覆うようにしてある。こ
のものではカフから高圧のエアーがエアーチューブ10
を通して送られると、エアーはエアーチューブ10に連
通するエアー導入溝11を通って空気室4に至り、さら
に排気弁1のスリット2の開口を通過して通気路22、
23から排気される。このようにこのもではケース3の
外周に直接被嵌してエアーチューブ10を接続すること
ができるために、エアーチューブ10を接続するための
筒部をケース3に突出させて設けるような必要がなくな
り、突出部がなくなって定速排気弁装置を血圧計の内部
に組み込むためのスペースを小さくすることができ、血
圧計を小型化することができるものである。またこのよ
うにケース3の外周に筒状の突出部を設ける必要がなく
なるために、ケース3を樹脂成形品で作成するにあたっ
て金型形状がシンプルになって製造が容易になるもので
ある。
【0022】次に、本発明に係る定速排気弁装置の動作
について説明する。まずエアポンプ(図示省略)によっ
てカフを所定圧力まで加圧させた後にエアポンプを停止
させると、カフ内の高圧の空気はエアーチューブ10を
通ってケース3の吸入孔12に導かれ、排気弁1の外周
とケース3の内周との間の空気室4内に流入する。空気
室4に至った高圧空気はスリット2の開口のみを通って
排気弁1の内側に至り、図1の実施例では通気用切欠部
33と貫通孔28を通過して排気され、また図3の実施
例では通気路22,23を通過して排気される。従って
排気弁1の内側は外部と連通しているために圧力は大気
圧と等しくなっている。このために高圧空気が流入する
空気室4と排気弁1の内側との間には圧力差が生じる
が、この圧力差はスリット2の開口を閉じる方向の力と
して働き、空気室4に至る空気の圧力が高いときにはス
リット2の開口は小さくなって開口を通過できる空気流
が減少するというように定速排気特性を得ることができ
るものである。
【0023】
【発明の効果】上記のように本発明は、側面にスリット
を有する円筒状弾性体で形成される排気弁をケース内周
面との間に空気室を設けるようにケース内に収納すると
共に、排気弁の端面を軸方向に押圧して排気弁のスリッ
トの開口量を調節する押圧具をケース内に収納し、排気
弁の両端部の内周部分を外方に押圧して排気弁の両端部
の外周部分をケースの内周面に圧接させる圧接手段を設
けるようにしたので、排気弁のスリットの開口量を調節
するために排気弁の端面を押圧具で押圧する軸方向の力
と異なる方向の力の作用で排気弁の両端部の外周部分を
ケースの内周面に圧接させて空気室の気密を保持するこ
とができ、スリットの開口調節の機能と気密の機能とを
分担させることができて、気密の機能の影響少なくスリ
ットの開口調節を精度良くおこなうことができ、所定の
排気速度への調節を精度良くおこなうことができるもの
である。また、排気弁が押圧される際に内径が縮小する
ことを規制する内径規制手段を押圧具に設けたので、押
圧具で排気弁を軸方向に押圧するにあたって、排気弁が
内方へ撓むように変形することを内径規制手段で防止す
ることができ、スリットの開口量の調整を確実におこな
うことができるものである。
【0024】また、押圧具が排気弁を押圧する動作に連
動して圧接手段が排気弁に作用するようにしたので、圧
接手段を動作させる操作を別途おこなう必要がなく、操
作性が良くなるものである。さらに、押圧具の排気弁の
一端に当接する面に設けられた、外周面が突出側程外径
が小さくなるテーパ面になった凸台部と、ケースの排気
弁の他端に当接する面に設けられた、外周面が突出側程
外径が小さくなるテーパ面になった凸台部とで圧接手段
を形成するようにしたので、テーパ面を有する凸台部で
排気弁の両端部の内周部分を確実に外方に押圧して、排
気弁の両端部の外周部分をケースの内周面に確実に圧接
させることができ、空気室の気密効果を高めることがで
きるものである。
【0025】さらに、排気弁の両端部の外周部分を外方
へ膨出させてシール部を形成するようにしたので、排気
弁の両端部の外周部分をケースの内周面に圧接させるに
あたってシール部によってケースの内周面に確実に密着
させることができ、空気室の気密性を高く得ることがで
きるものである。
【0026】加えて、カフに接続されるエアーチューブ
をケースの外周に被嵌し、ケースの外周にエアーチュー
ブの内側においてエアー導入溝を設けると共にエアー導
入溝をエアーチューブ内と連通させ、ケースに設けた吸
入孔によってエアー導入溝を空気室内と連通させるよう
にしたので、ケースの外周に直接エアーチューブを被嵌
して取り付けることが可能になって、エアーチューブを
取り付けるための筒部をケースに突出させて設ける必要
がなくなるものであり、エアーチューブを接続するため
の筒部をケースに突出させて設けるような必要がなくな
って、定速排気弁装置を血圧計の内部に組み込むための
スペースを小さくすることができ、血圧計を小型化する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】同上に用いる排気弁を示すものであり、(a)
は断面図、(b)は平面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すものであり、(a)
は断面図、(b)は底面断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】排気弁の動作を示すものであり、(a),
(b),(c)はそれぞれ正面図である。
【図6】他の従来例の断面図である。
【図7】さらに他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 排気弁 2 スリット 3 ケース 4 空気室 5 押圧具 6 圧接手段 7a 凸台部 7b 凸台部 8 内径規制手段 9 シール部 10 エアーチューブ 11 エアー導入溝 12 吸入孔

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面にスリットを有する円筒状弾性体で
    形成される排気弁をケース内周面との間に空気室を設け
    るようにケース内に収納すると共に、排気弁の端面を軸
    方向に押圧して排気弁のスリットの開口量を調節する押
    圧具をケース内に収納し、排気弁の両端部の内周部分を
    外方に押圧して排気弁の両端部の外周部分をケースの内
    周面に圧接させる圧接手段を押圧具に設けると共に排気
    弁が押圧される際に内径が縮小することを規制する内径
    規制手段を押圧具に設けて成ることを特徴とする血圧計
    の定速排気弁装置。
  2. 【請求項2】 押圧具が排気弁を押圧する動作に伴って
    圧接手段が排気弁に作用するようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の血圧計の定速排気弁装置。
  3. 【請求項3】 押圧具の排気弁の一端に当接する面に設
    けられた、外周面が突出側程外径が小さくなるテーパ面
    になった凸台部と、ケースの排気弁の他端に当接する面
    に設けられた、外周面が突出側程外径が小さくなるテー
    パ面になった凸台部とで圧接手段を形成するようにした
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の血圧計の定速
    排気弁装置。
  4. 【請求項4】 排気弁の両端部の外周部分を外方へ膨出
    させてシール部を形成して成ることを特徴とする請求項
    1乃至のいずれかに記載の血圧計の定速排気弁装置。
  5. 【請求項5】 カフに接続されるエアーチューブをケー
    スの外周に被嵌し、ケースの外周にエアーチューブの内
    側においてエアー導入溝を設けると共にエアー導入溝を
    エアーチューブ内と連通させ、ケースに設けた吸入孔に
    よってエアー導入溝を空気室内と連通させて成ることを
    特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の血圧計の
    定速排気弁装置。
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