JP3676124B2 - 医療用吸引調整器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、体液や血液などの吸引処置などに使用される、医療用吸引調整器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の吸引調整器は、ダイヤフラムを使用して吸引圧力を調整する機構となっている。
また、ピストン構造を採用したものとしては、特公平4−7254号の発明が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ダイヤフラム構造のものは、ダイヤフラムが取り付けられた弁ロッドを付勢するスプリングの押圧力を調整することによって吸引力を調整するようにしてある。この操作はダイヤルを回転させて行うのが一般的であるが、ダイヤルにはスプリングの押圧力がかかっているので回転に力がいり、またスムーズな回転を得られにくいという問題点があった。
また、上記特公平4−7254号のピストン構造を採用した発明においても、ピストン位置の調整はピストンを付勢するスプリングの押圧力を調整することで行うようになっているので、ダイヤフラム機構のものと同様の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の吸引調整器は、吸引口及び排出口を有する吸引調整器本体の一側に調整器カバーを取り付け、他側にダイヤル体を装着してある。前記吸引調整器本体に横孔が貫通して設けてあり、この横孔に弁ロッドが気密にかつ位置調整自在に装着してある。前記横孔と排出口を連通する流路と、前記吸引口と前記調整器カバーの内側に形成されたピストン室を連通する流路が設けてあり、前記弁ロッドにはその先端面から排出口側へ連通する流路が設けてある。
前記調整器カバーにはピストンが装着してあり、このピストンの先端は前記横孔に挿入され、ピストンの先端面と前記弁ロッドの先端とで弁を構成している。前記ピストンにはこれを前記横孔側へ付勢する調圧スプリングと、反対側へ付勢する補助スプリングとが装着されている。
前記弁ロッドは吸引調整器本体の横溝内壁に螺合され、前記弁ロッドを回転させることで弁ロッドの位置を調整し、前記弁を開閉し、もって吸引圧力を調整するようにしてある。
請求項2の発明は、弁ロッドの基端部をダイヤル体に固定し、ダイヤル体の回転によって弁ロッドの位置が調整できるようにしたものであり、請求項3の発明は、弁ロッドにストッパー凸部を環状に設け、このストッパー凸部を吸引調整器本体の基端部に環状に形成された凹部に位置させて、弁ロッドの移動範囲を規制するようにしたものである。
【0005】
【作用】
弁ロッドの先端がピストンの先端面に密着しているとき、吸引圧は0であり、弁ロッドをピストンから離れる方向へ移動させると、弁ロッドの先端がピストンの先端面から離れ、間隙が生じるので、吸引が開始される。
吸引開始によりピストン室が減圧されるので、ピストンは弁ロッド側へ移動
し、調整された圧力で平衡状態となり、一定圧での吸引が継続する。
ピストンと弁ロッドとの間隙を最大限まで拡げると、外部システムにおける最大吸引圧力まで対応可能である。
【0006】
【発明の実施の形態】
吸引調整器本体1の一側に調整器カバー2が取り付けてあり、他側に六角ナット3が螺合しており、この六角ナット3にダイヤル体4が装着してある。
前記吸引調整器本体1には横孔5が貫通させてあり、この横孔5に弁ロッド6が気密に装着してあり、弁ロッド6の基端側は前記六角ナット3を挿通してダイヤル体4内へ伸びている。
前記吸引調整器本体1のダイヤル体4側内壁にはダイヤル体側が開放したストッパー凹部7が環状に形成してあり、このストッパー凹部7にネジが形成してある。一方、前記弁ロッド6にはストッパー凸部8が環状に形成してあり、このストッパー凸部8にネジが形成してあり、前記ストッパー凹部7のネジに螺合している。前記ストッパー凹部7の開放端は六角ナット3によって閉塞されており、弁ロッド6の調整器カバー方向への移動はストッパー凸部8の先端側がストッパー凹部7の壁に当接することで規制され、ダイヤル体側への移動はストッパー凸部8の基端側が六角ナット3の内面に当接することにより規制される。
前記弁ロッド6の基端部はダイヤル体4に組み込まれたセットスクリュー9で固定され、ダイヤル体4を回転させると弁ロッド6が回転し、弁ロッドのネジ8とストッパー凹部7のネジとの噛み合わせにより、弁ロッド6が横孔5内を移動する。
図中符号10は弁ロッド6の位置を調整するための工具(ドライバー)を係止するための溝である。
【0007】
前記調整器カバー2内はピストン室11とし、ピストン12が装着してあり、ピストン12の先端部は前記横孔5に挿入され、その先端面は前記弁ロッド6の先端に当接し、弁ロッド6の先端とピストン12の先端面とで弁を構成するようにしてある。前記ピストン12と横孔5との間には間隙があり、流路が形成されるようにしてある。
前記ピストン12の基部にはスプリング受け13が形成してあり、このスプリング受け13と吸引調整器本体1との間に、ピストン12を調整器カバー2側へ付勢する調圧スプリング14が装着してあり、スプリング受け13と調整器カバー2との間にピストン12を弁ロッド6方向へ付勢する補助スプリング15が装着してある。
【0008】
前記吸引調整器本体1には、カテーテルなどを接続する吸引口となるホース口16、外部システム(吸引装置)17を接続する排出口となる開閉バルブ18が設けてある。そして、吸引調整器本体1には前記ホース口16からピストン室11に連通する流路19が設けてあり、弁ロッド6にはピストン室に臨むその先端から外壁へ連通する流路20が設けてあり、吸引調整器本体1に前記流路20から開閉弁18へ連通する流路21が設けてあり、ホース口16から開閉弁18へ連通し得るようにしてある。
図中符号22は圧力計、23は着脱自在なダイヤルプレートである。
【0009】
以下、上記のように構成された吸引調整器Aの作動を説明する。
弁ロッド6は、吸引調整器Aへの負荷が0のとき、その先端がピストン12の先端面に気密に当接するように調整する。
弁ロッド6の先端がピストン12の先端面に当接しているとき、この当接によって前記ホース口から開閉弁18に至る流路は閉塞されるので、外部システム17の吸引圧は遮断され、ホース口側における吸引圧は0となり、吸引されない。
【0010】
吸引圧を調整するときは、ホース口16を閉じてダイヤル体4を左回転させる。ダイヤル体4を左回転させるとネジ8の噛み合わせによって弁ロッドはダイヤル体側(図中右側)移動し、弁ロッド6の先端がピストン12の先端面から離れ、間隙が生じるので、ピストン室11に作用する吸引圧が圧力計22に表示される。この表示により弁ロッド4の位置を所望の吸引圧に合わせて設定する。
このとき、ホース口16から開閉弁18に至る流路が開通しているので、ホース口16にカテーテルなどを接続すると、吸引が開始される。
調整された圧力に基づき、一定圧での吸引が継続する。
【0011】
吸引圧は弁ロッド6とピストン12の先端面との間隙の大きさによって変化する。そして、間隙を最大とすれば、外部システムの吸引圧の限度までの吸引圧を得ることができる。
なお、前記弁ロッド6は吸引調整器本体1の係止凹部7によって移動範囲を規制されている。この移動範囲は弁ロッド6の流路20に形成した環状凹部20aの幅に対応させてあるので、設定吸引圧の変更によって弁ロッドの位置が変化しても、弁ロッド6の吸引される流体は流路20から流路21へスムーズに流れ、調整した吸引圧力と実際の吸引量とに誤差が生じることがない。
【0012】
上記実施形態においては、弁ロッド6と調整器本体1の内壁との螺合によって弁ロッド6が移動するようにしたが、弁ロッド6を六角ナット3の孔に螺合させることもできる。
また、ピストン12を2本のスプリング14、15で保持するようにしたが、1本のスプリングのみとすることも可能である。
【0013】
【発明の効果】
この発明によれば、吸引圧の調整は弁ロッドの位置を調整することにより行うが、弁ロッドは従来のダイヤフラム方式と異なり、スプリングの影響を受けていない。したがって、ダイヤル体を回転させることによって弁ロッドはスムーズに回転するので、圧力調整を円滑に行うことができる。したがって、調整が迅速となり、かつ微調整も容易となる。
また、従来のダイヤフラム方式よりも部品点数が減少し、かつ組立時の調整も殆ど不要であるから、コストを削減することができ、かつ小型化も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明実施形態の断面図である。
【図2】 同じく正面図である。
【符号の説明】
A 吸引調整器
1 吸引調整器本体
2 調整器カバー
3 六角ナット
4 ダイヤル体
5 横孔
6 弁ロッド
7 ストッパー凹部
8 ストッパー凸部
9 セットスクリュウ
10 溝
11 ピストン室
12 ピストン
13 スプリング受け
14 調圧スプリング
15 補助スプリング
16 ホース口
17 外部システム
18 開閉弁
19 流路
20 流路
21 流路
22 圧力計
23 ダイヤルプレート
Claims (3)
- 吸引口及び排出口を有する吸引調整器本体の一側に調整器カバーが取り付けてあり、他側にダイヤル体が装着してあり、
前記吸引調整器本体に横孔が貫通して設けてあり、この横孔に弁ロッドが気密にかつ位置調整自在に装着してあり、前記横孔と排出口を連通する流路と、前記吸引口と前記調整器カバーの内側に形成されたピストン室を連通する流路が設けてあり、
前記弁ロッドにはその先端面から排出口側へ連通する流路が設けてあり、
前記調整器カバーにはピストンが装着してあり、このピストンの先端は前記横孔に挿入され、ピストンの先端面と前記弁ロッドの先端とで弁を構成し、
前記ピストンにはこれを前記横孔側へ付勢する調圧スプリングと、反対側へ付勢する補助スプリングとが装着され、
前記弁ロッドは前記吸引調整器本体の横溝内壁に螺合され、
前記弁ロッドを回転させることで弁ロッドの位置を調整し、前記弁を開閉し、もって吸引圧力を調整するようにした、
医療用吸引調整器 - 弁ロッドは、基端部はダイヤル体に固定し、ダイヤル体の回転によって弁ロッドの位置が調整できるようにした、請求項1記載の医療用吸引調整器
- 弁ロッドには、ストッパー凸部が環状に設けてあり、このストッパー凸部が吸引調整器本体の基端部に環状に形成された凹部に位置し、弁ロッドの移動範囲を規制するようにした、請求項1又は2に記載の医療用吸引調整器
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP18215399A JP3676124B2 (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 医療用吸引調整器 |
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JP18215399A JP3676124B2 (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 医療用吸引調整器 |
Publications (2)
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JP2001009022A JP2001009022A (ja) | 2001-01-16 |
JP3676124B2 true JP3676124B2 (ja) | 2005-07-27 |
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ID=16113295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP18215399A Expired - Fee Related JP3676124B2 (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 医療用吸引調整器 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104284631A (zh) * | 2012-04-26 | 2015-01-14 | 吉鲁斯恩特公司 | 手术器械 |
CN103893841B (zh) * | 2008-05-02 | 2016-05-11 | 凯希特许有限公司 | 具有调节压力能力的手动致动减压治疗泵 |
-
1999
- 1999-06-28 JP JP18215399A patent/JP3676124B2/ja not_active Expired - Fee Related
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