JP2585992Y2 - ダイヤフラム式スイッチ - Google Patents

ダイヤフラム式スイッチ

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JP2585992Y2
JP2585992Y2 JP3239092U JP3239092U JP2585992Y2 JP 2585992 Y2 JP2585992 Y2 JP 2585992Y2 JP 3239092 U JP3239092 U JP 3239092U JP 3239092 U JP3239092 U JP 3239092U JP 2585992 Y2 JP2585992 Y2 JP 2585992Y2
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JP
Japan
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diaphragm
case
bead portion
bead
pressure
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JP3239092U
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JPH0583984U (ja
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弘行 大沢
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Toyo Denso Co Ltd
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Toyo Denso Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、油圧作動するダイヤ
フラムにより開閉するダイヤフラム式スイッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】このようなものとして、例えば、実公昭
57−48251号公報に記載されたものがある。この
ものは、ケースと、このケース内に設けられた油圧通路
と、油圧通路を遮断して設けられたダイヤフラムと、こ
のダイヤフラムに取付けられた可動接点と、この可動接
点が接離するように油圧通路内に設けられた固定接点と
を備え、ダイヤフラムは周囲に形成された肉厚のビード
部をケースに設けられた締め付部で締め付けることによ
りケース内に支持されている。
【0003】図はこのようなダイヤフラムにおける一
般的なビード部の断面を示す。ダイヤフラム本体1の周
囲に形成されたビード部2は、先端が半円状断面をなす
変形部3と、ダイヤフラム本体1の延長上に形成された
平坦部4とを備える。
【0004】図はこのダイヤフラムをケースへ取付け
た状態を示し、ビード部2をケースに固定するための締
め付部5と、その内側に設けられた突部6との間にビー
ド部収容溝7が形成され、このビード部収容溝7内にビ
ード部2の変形部3側が嵌合され、さらにビード部2の
平坦部4側を押し圧部8で圧接することにより、主とし
て変形部3部分が圧縮変形されて固定されている。この
とき、ダイヤフラム本体1の基部と変形したビード部2
の間に鋭角部9が形成される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで図に示すも
のは、油圧によりダイヤフラム本体1へ白抜き矢示方向
の加圧を繰り返して受けると、鋭角部9に応力集中が生
じ易いため、やがてこの部分に亀裂が発生するおそれが
ある。
【0006】さらに、このビード部2はオイルシールを
兼ねるため、ケース側の締め付けが不十分であればオイ
ル漏れを生じ、一方、締め付け過ぎれば前述した鋭角部
9の鋭角がきつくなったり、図中に仮想線で示したよう
な突部6上への余肉部のはみ出しが生じる。したがって
締め付け量の調節が極めて微妙であり、スイッチ組立て
精度を高め難いという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本考案に係るダイヤフラム式スイッチは、前記従来例と
同様の構造を前提とし、さらにビード部の油圧を受ける
側に、ビード部がケースへ固定されたとき受圧面が油圧
のかかる方向へ向って凹曲面をなすように変形される肉
逃げ凹部を形成することを特徴とする。
【0008】
【作用】ビード部をケースの締め付部に締め付けて固定
すると、ビード部は圧縮されて変形するが、ビード部の
油圧を受ける側に、予め肉逃げ凹部が形成され、この受
圧面が油圧のかかる方向へ向って凹曲面をなすように変
形される。このとき、ビード部を強く締め過ぎてもダイ
ヤフラム本体基部とビード部との間に鋭角部が形成され
たり、余肉部がはみ出したりすることはない。そこで、
ダイヤフラムに油圧がかかっても受圧面には応力集中が
生じにくくなる。また、油圧により受圧面がおされるた
め、ビード部の周囲は締め付部側へ押し付けられ、シー
ル性が向上する。
【0009】
【実施例】図1乃至図3に基づいて一実施例を説明す
る。なお、従来例と同一機能部分については同一符号を
用い、必要な場合以外は図面に符号を示して重複した説
明を省略するものとする。
【0010】図1は実施例に係るダイヤフラムのビード
部2を示す断面であり、ビード部の 油圧を受ける側に、
ダイヤフラム本体1の基部と接続する部分に肉逃げ凹部
10が形成されている。ダイヤフラムは後述するように
大略円板状であり、ビード部2はダイヤフラムの周囲全
周に環状をなして形成され、さらに肉逃げ凹部10も全
周に環状をなして形成されている。
【0011】図1に示す肉逃げ凹部10の断面は、滑ら
かな連続曲線でビード部2内方へ湾曲した形状になって
おり、ビード部2はその肉厚中心線Cに対して左右非対
称、すなわちビード部の油圧を受ける側が肉抜きされた
状態になっている。
【0012】図2はビード部2を固定した状態であり、
ビード部収容溝7内に嵌合したビード部2は変形部3側
を中心に圧縮されて変形し、断面略円弧状の受圧面11
をなしている。受圧面11は突部6よりもビード部収容
溝7内方へ湾入している。
【0013】ケース側へ固定された状態におけるビード
部2の圧縮率は、約60乃至80%程度が好ましい。な
お、圧縮率(%)は次式で与えられる。 圧縮率(%)=(L0−L1)/ L0×100 ここでL0は圧縮前の高さ、L1は圧縮時の高さであ
る。
【0014】なお、ビード部2の圧縮前の厚さをTとす
れば、これとL0及びL1との比が次の範囲になるよう
にすることが望ましい。 L0:L1:T=1.0:0.2乃至0.4:0.5乃至1.0
【0015】図3は実施例である油圧スイッチの全体断
面を示し、ケースを構成して互いに嵌合するアウターケ
ース12とインナーケース13はカシメにより連結さ
れ、アウターケース12には油圧通路14が形成されて
いる。
【0016】油圧通路14の出口部近傍には固定接点1
5が配置され、これに接離する可動接点16がダイヤフ
ラム本体1の中央部に取付けられている。可動接点16
はダイヤフラム本体1と皿状のリテーナ17を一体にカ
シメ止めしている。
【0017】リテーナ17はリターンスプリング18の
一端によりダイヤフラム本体1と共にビード部の油圧を
受ける側へ押されている。このため、可動接点16はノ
ーマルクローズになっている。リターンスプリング18
の他端はインナーケース13の中央部に取付けられたア
ジャストボルト19に支持されている。
【0018】図3中の符号20は空気通路であり、ダイ
ヤフラム本体1によりケース内を油室21と区画された
空気室22と大気とを連通している。なお、アウターケ
ース12とインナーケース13の嵌合部がそれぞれ締め
付部5と押し圧部8になっている。
【0019】そこで、油圧通路14を通してダイヤフラ
ム本体1に所定圧力以上の大きさの油圧がかかると、ダ
イヤフラム本体1がリターンスプリング18の弾力に抗
して図の上方へ移動でき、これにより可動接点16が固
定接点15から離れてスイッチが開となり、油圧を検知
することができる。
【0020】次に、本実施例の作用を説明する。図2に
おいて、ダイヤフラム本体1に白抜き矢示方向へ所定圧
力以上の大きさの油圧がかかると、その油圧は受圧面1
1にも加わる。ところが、受圧面11は断面略円弧状の
連続曲面であるから、ダイヤフラム本体1の基部に応力
集中が生じにくい。ゆえに、ダイヤフラム本体1が断続
的な加圧により反復振動しても、従来のような亀裂が生
じにくくなる。
【0021】そのうえ、受圧面11は突部6よりもビー
ド部収容溝7の内方へ向かって湾入して形成されてい
る。ゆえに、受圧面11に加わる油圧は、変形部3をビ
ード部収容溝7の底部へ押し付ける方向に作用するの
で、シール性能が向上する。したがって、多少締め付け
の程度が少なくても所定のシール性能を得ることができ
る。
【0022】さらに、受圧面11になる肉逃げ凹部10
は、図1に明らかなようにビード部2の油圧を受ける側
から内方へ湾入して形成されている。ゆえに、ビード部
2を多少強く締め過ぎても、ダイヤフラム本体1の基部
とビード部2の接続部との間に鋭角部が形成されず、か
つ余肉部が突部6を乗り越えるようにはみ出すこともな
い。したがって、締め付け量の管理条件が緩和され、組
立てが容易になる。
【0023】図4は、肉逃げ凹部10の別例を示してい
る。すなわち、ビード部2の油圧を受ける側を斜めにカ
ットしたものである。この例では変形部3の先端中央部
を含むように肉逃げ凹部10を形成している。但し、
の図から明らかなように肉逃げ凹部10は必ずしも滑ら
かな曲面で形成されることを要しない。
【0024】なお、この実施例並びに図1に示した実施
例を含め、いずれの場合も、肉逃げ凹部10はビード部
の油圧を受ける側に形成され、かつ肉厚中心に対して左
右非対称になるように形成されている。また、肉逃げ凹
部10の割合は約20乃至45%の範囲にすることが望
ましい。この割合は、図1及び図4の各図における非圧
縮時のビード部2の断面積を、肉逃げ凹部10を設けな
い場合の断面積(仮想線で囲む部分を含む断面積)で割
ったものである。
【0025】
【考案の効果】本考案は、ビード部の油圧を受ける側に
肉逃げ凹部を形成するとともに、ケースに固定したとき
変形された肉逃げ凹部の受圧面が油圧のかかる方向へ向
って凹曲面をなすように変形されるようにした。ゆえ
に、ダイヤフラムに油圧がかかっても受圧面に応力集中
を生じにくくさせることにより、耐久性を向上させるこ
とができる。また、受圧面が油圧を受けるためシール性
を向上でき、がつ多少締め付けを弱くした場合でも所定
のシール性を得易くなる。そのうえ、ビード部を強く締
めすぎてもダイヤフラム本体基部とビード部との間に鋭
角部が形成されたり、余肉部がはみ出したりすることが
ないので、締め付け量の管理条件が緩和され、組立作業
を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るダイヤフラムのビード部断面図
【図2】実施例に係るビード部の締め付け状態を示す断
面図
【図3】実施例に係る油圧スイッチの全断面図
【図4】別実施例に係る図1相当図
【図5】 従来例に係る図1相当図
【図6】 従来例に係る図2相当図
【符号の説明】
1:ダイヤフラム、2:ビード部、3:変形部、5:締
め付部、7ビード部収容溝、:8:押し圧部、10:肉
逃げ凹部、11:受圧面、14:油圧通路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、このケース内に設けられた油
    圧通路と、油圧通路を遮断して設けられたダイヤフラム
    と、このダイヤフラムに取付けられた可動接点と、この
    可動接点が接離するように油圧通路内に設けた固定接点
    とを備え、ダイヤフラムは周囲に形成された肉厚のビー
    ド部をケースに設けられた締め付部で締め付けることに
    よりケース内に固定されるダイヤフラム式スイッチにお
    いて、ビード部の油圧を受ける側に、ビード部がケース
    へ固定されたとき受圧面が油圧のかかる方向へ向って凹
    曲面をなすように変形される肉逃げ凹部を形成すること
    を特徴とするダイヤフラム式スイッチ。
JP3239092U 1992-04-17 1992-04-17 ダイヤフラム式スイッチ Expired - Lifetime JP2585992Y2 (ja)

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JPH0583984U JPH0583984U (ja) 1993-11-12
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