JPH0638749B2 - ヒトアンギオゲニン(脈管形成因子)のためのcdna及び遺伝子及び発現方法 - Google Patents

ヒトアンギオゲニン(脈管形成因子)のためのcdna及び遺伝子及び発現方法

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JPH0638749B2
JPH0638749B2 JP50244786A JP50244786A JPH0638749B2 JP H0638749 B2 JPH0638749 B2 JP H0638749B2 JP 50244786 A JP50244786 A JP 50244786A JP 50244786 A JP50244786 A JP 50244786A JP H0638749 B2 JPH0638749 B2 JP H0638749B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は組換えDNA技術によるタンパク質製造に関す
る。より詳しくは、本発明は脈管形成活性を有するタン
パク質をコード化するDNA配列及びそれらの配列を発
現する方法に関する。
背景技術 脈管形成、血管網目の発達過程は固体腫瘍の増殖に必須
であり、且つ正常の傷治瘉及び増殖過程の一成分であ
る。それは又アテローム発生、関節炎及び糖尿病性網膜
症の病態生理学においても関係してきた。それは新たな
毛細血管の特定の刺戟に向けての方向付けられた増殖に
より特徴付けられる。この内皮細胞の移動により媒介さ
れる増殖は内皮細胞有糸分裂とは独立に進行することが
ある。
脈管形成の過程に対する原因となる分子メツセンジヤー
が長く探索されてきた。グリーンブラツト及びシユビツ
ク(Greenblatt and Shubik)は(J.Natl.Cancer Ins
t.41:111−124、1968)、腫瘍−誘発新血
管形成は核酸性物質により媒介されていると結論した。
引続き、各種の可溶性媒介物質が新血管形成の誘発に係
わつてきた。これらには、プロスタグランジン類〔アウ
エルバツハ(Auerbach)、Pick and Landy編「リンホカ
イン類(Lymphokines)」、69−88、Academic Pres
s,New York1981〕、ヒトウロキナーゼ〔ベルマン等
(Berman et al.)、Invest Opthalm.Vis.Sci.22:1
91−199、1982〕、銅〔ラジユ等(Raju et a
l.)、J.Natl.Cancer Inst.69:1183−118
8、1982〕及び各種「脈管形成因子」が含まれる。
脈管形成因子は腫瘍細胞、創傷流体〔バンダ等(Banda
et al.)、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 79:777
3−7777、1982年;バンダ等(Banda et al.)
米国特許4,503,038号明細書)及び網膜細胞
〔ダモーレ(D′Amore)、Proc.Natl.Acad.Sci.USA
78:3868−3072、1981年〕から得られ
てきた。腫瘍−由来の脈管形成因子は一般的に貧弱に特
徴付けられているにすぎない。フオークマン等(Folkma
n et al.)(J.Exp.Med.133:275−288、1
971年)はWalker256ラツト腹水腫瘍から腫瘍脈管
形成因子を単離した。この因子は毛細管内皮細胞に対し
て有糸分裂誘発性であり、RNaseにより不活性化され
た。チユアン等(Tuan et al.)(Biochemistry12:
3159−3165、1973年)はWalker256腫瘍
の非ヒストンタンパク質に有糸分裂誘発性及び脈管形成
活性を見出した。活性画分はタンパク質と炭水化物の混
合物であつた。各種動物及びヒト腫瘍は脈管形成因子を
産生することが示された〔フイリツプス及びクマール
(Phillips and Kumar)、Int.J.Cancer23;82−8
8、1979年〕が、しかしこれらの因子の化学的性質
は決定されなかつた。Walker256腫瘍からの低分子量
非タンパク質成分も又脈管形成及び有糸分裂誘発性であ
ることが示された〔ワイス等(Weiss et al.)、Br.J.C
ancer40:493−496、1979年〕。400〜
800ダルトンの分子量を有する脈管形成因子がフエン
スラウ等(Fenselau et al.)(J.Biol.Chem.256:
9605−9611、1981年)により均質になるま
で精製されたが、それは更に特徴付けられなかつた。ヒ
トの肺腫瘍細胞が高分子量担体及び低分子量の、おそら
くは非−タンパク質、活性成分よりなる脈管形成因子を
分泌することが示された〔クマール等(Kumar et al.)
Int.J.Cancer 32:461−464、1983年〕。
バレー等(Vallee et al.)(Experientia.41:1−
15、1985年)はWalker256腫瘍からの三つの画
分に関連した脈管形成活性を見出した。トルバート等
(Tolbert et al.)(米国特許4,229,531号明
細書)はヒト腺癌細胞系統HT−29からの脈管形成因
子の産生を開示しているが、しかしこの物質は単に部分
的に精製されたに過ぎず、化学的に特徴付けられなかつ
た。脈管形成因子の産生を荷う遺伝子の単離は少なくと
も部分的にこれらの因子の純度及び特徴付けの欠乏によ
りこれ迄報告されていない。
脈管形成因子の単離は高性能液体クロマトグラフイ〔バ
ンダ等(Banda et al.)、前記〕;溶媒抽出〔前記フオ
ークマン(Folkman)等〕;シリカゲル上クロマトグラ
フイ〔前記フエンスロウ(Fenselau)等〕、DEAEセ
ルロース〔前記ワイス(Weiss)等〕或いはSephadex
〔前記チユアン(Tuan)等〕及びアフイニテイクロマト
グラフイ〔前記ワイス(Weiss)等〕を用いてきた。
最近、バレー(Vallee)等(米国特許出願=Seria
l No.724,088、1985年4月17日出願及
び本出願と同時に出願したUSSN 、これら
の両者は本発明において準用する)はヒト腺癌細胞系統
からの脈管形成タンパク質を精製した。このアンギオゲ
ニンとして知られる精製タンパク質は化学的に特徴付け
られ、及びそのアミノ酸配列が決定された。
脈管形成因子は傷の治瘉において重要な役割を果し〔レ
チユラ等(Rettura et al.)FASEB abstract #
4309、第61回Annual Meeting、シカゴ1977
年〕、又、悪性のスクリーニング試験の開発において応
用を有するので〔クラグスバーン等(Klagsburv et a
l.)、Cancer Res.36:110−114、1976
年;及びブレム等(Brem et al.)、Science195:8
80−881、1977年〕、脈管形成タンパク質をそ
れらの治療及び診断における応用を可能にするのに十分
な量を製造することは明らかに有利である。遺伝子工学
の技術はこれらのタンパク質の製造水準を増大するのに
理想的に適したものである。脈管形成タンパク質をコー
ド化する遺伝子のクローニングがその様な大規模製造の
必要な第一段階である。
更に、ある種の腫瘍生成物による汚染が受入れられない
場合であるヒトの治療の場合などのように、これらのタ
ンパク質を非−腫瘍細胞から得ることが望ましい場合が
ある。本発明は従つて組換えDNA技術を用いて非−腫
瘍細胞において脈管形成タンパク質の製造を提供するも
のである。
発明の開示 簡単に述べると、本発明は脈管形成活性を有するタンパ
ク質をコード化するDNA配列を開示する。アンギオゲ
ニンをコード化するDNA配列、又はアンギオゲニンと
実質的に同一な活性を有するタンパク質も又開示され
る。このDNA配列はcDNA或いはゲノムDNAから
得られ、或いはDNA合成技術により調製される。
本発明は更に脈管形成活性を有するタンパク質をコード
化するDNA配列を含んでなるベクターを開示する。ア
ンギオゲニンと実質的に同一な生物活性を有するタンパ
ク質をコード化するDNA配列を含んでなるベクターも
又開示される。これ等のベクターは更にそのDNA配列
の上流に且つ操作可能に連結されたプロモータ配列を含
んでなる。一般的に、これらのベクターは選択的マーカ
ーも又含み、且つ用いられる宿主細胞に応じて制御配
列、ポリアデニル化シグナル、エンハンサー及びRNA
スプライス部位などの要素を含んでよい。
本発明の付加的側面は脈管形成活性を有するタンパク質
を産生するようにトランスフェクト又は形質転換された
細胞を開示する。アンギオゲニンと実質的に同一の生物
学的活性を有するタンパク質を産生するようにトランス
フェクト又は形質転換された細胞も又開示される。これ
らの細胞は脈管形成活性を有するタンパク質をコード化
するDNA配列を含んでなる発現ベクターを含有するよ
うにトランスフェクト又は形質転換される。
本発明の更にもう一つの側面は脈管形成活性を有するタ
ンパク質の製造方法を開示する。この方法は(a)宿主細
胞中に脈管形成活性を有するタンパク質をコード化する
DNA配列を含んでなるベクターを導入し、(b)この宿
主細胞を適当な培地中で増殖させ、及び(c)このDNA
配列によりコード化され及びこの宿主細胞により産生さ
れたタンパク質生成物を単離することを含んでなる。ア
ンギオゲニンと実質的に同一な生物学的活性を有するタ
ンパク質の製造方法も又開示される。これらの方法によ
り製造されるタンパク質も又開示される。
本発明のその他の側面は詳細な説明及び図面を参照して
明らかとなるであろう。
図面の簡単な説明 第1図はヒト腺癌HT−29細胞から精製されたアンギ
オゲニンのアミノ酸配列を図示する。
第2図はアンギオゲニンcDNA及びゲノムクローンの
配列決定のために用いられる計画を図示するものであ
る。頂部部分はcDNAを指し、及び底部部分はゲノム
DNAを指す。実線の棒はコード化領域を示し、矢印は
配列決定された断片を示す。三つのAlu配列の位置及
び方向は大きな斜線を付した矢印により示される。
第3図はλHAGIにおけるゲノムDNAインサートの
配列の一部を図示する。pHAG1のcDNAインサー
トはヌクレオチド252において置換を有するゲノムD
NAのヌクレオチド106〜731に対応する。
第4図は哺乳動物細胞発現ベクターpHAGF−MT−
DHFRの造成を図示する。
第5図及び第6図は酵母発現ベクターpYAGFの造成
を図示する。
発明を実施するための最良の態様 発明を提示する前に、以下に用いる幾つかの用語を定義
する。
生物学的活性とは生物学的関係において(即ち生物体に
おいて或いはin vitroの複製において)分子により行わ
れるある機能或いは機能の組である。アンギオゲニンに
ついては、生物学的活性はその脈管形成活性により特徴
付けられる。
脈管形成活性は、組織における血管発達の化学的刺戟で
ある。それは一般的に各種細胞タイプにより産生される
拡散性物質と相関する。脈管形成活性はヒヨコ胚漿尿膜
アツセイ〔ナイトン等(Knighton et al.)、Br.J.Canc
er35:347−356、1977年〕及び/又はウサ
ギ角膜移植アツセイ〔ランガー及びフオークマン(Lang
er and Folkman)、Nature263:797−800、1
976年〕における陽性応答により特徴付けられる。
DNA造成物(DNA construct)はヒトの介入によりさ
もなくば自然においては存在しないように組合わされ及
び配列されたDNAのセグメントを含有するように改変
されたDNA分子或いはその様な分子のクローンであ
る。
脈管形成タンパク質は腫瘍細胞及び網膜細胞を含む各種
細胞タイプにより産生される。最近迄、これらのタンパ
ク質はそれらの化学的及び物理的特徴付けを可能にする
のに十分な純度で得られていなかつた。新規多段−精製
方法の応用により、以後アンギオゲニンと称する脈管形
成タンパク質の具体例がヒト腫瘍細胞系統の培養培地か
ら精製された。タンパク質配列の決定は対応するDNA
配列の単離及びこれらの配列の組換えDNA技術による
発現を可能にした。
脈管形成タンパク質の単離はイオン変換クロマトグラフ
イによる調整細胞培地の分別に引続く高性能液体クロマ
トグラフイに基づくものである。
腫瘍細胞が本発明による脈管形成タンパク質の好ましい
源であるが、その他のタイプの細胞、特に網膜細胞は脈
管形成因子を産生することが知られている。特に好まし
い細胞系統はヒト腺癌細胞系統HT−29〔フオグ及び
トレンプ(Fogh and Trempe)、Fogh編Human Tumor Ce
lls in Vitro、115−160、Plemun.ニユーヨーク
1975年〕である。HT−29単離体は受入番号HT
B38及びCRL8905の下にアメリカンタイプ カ
ルチヤー コレクシヨン(American Type Culture Coll
eotion)に寄託されている。これらの細胞は公知の方法
に従つて、例えばダルベツコーの改変イーグル培地或い
はその他の適当な培地内の単層培養として培養される。
好ましい培地は2mM L−グルタミン及び5%熱不活性
化ウシ胎児血清(DME/5)を補給されたダルベツコ
ーの改変イーグル培地である。この培地は定期的に更新
され、及び細胞は公知の操作に従つて継代培養される。
細胞培地から脈管形成タンパク質の単離を容易にするた
めに、細胞をそれらが一度集密的成長に達したならば、
血清のない維持培地を移すのが好ましい。好ましい維持
培地は血清のない、がしかしL−グルタミンを5mMの濃
度で含有するDME/5である。
細胞が培養され、維持された調整培地として知られる培
地を次いで細胞から取出し、及び好ましくは過して細
胞残滓を除去し、次いで処理して高分子量タンパク質を
除去する。好ましい処理方法は酸性化、例えば氷酢酸を
5%(v/v)の濃度に添加した後、遠心分離を行う方
法である。又、過し酸性化された培地を更に精製工程
にかける前に濃縮することも望ましい。
過され、処理された培地を次いでカルボキシメチルセ
ルロース(CMセルロース)などのカチオン交換マトリ
ツクス上でクロマトグラフイにかける。この処理された
調整培地を凍結乾燥し、0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液
pH6.6中で戻してマトリツクスにかけるのが好まし
い。その様な条件下において、脈管形成因子はマトリツ
クスに結合し、1MNaClを含有する同一緩衝液で溶
出される。
カチオン交換マトリツクスからの溶出液は更に逆相高性
能液体クロマトグラフイにより分別される。この溶出液
を凍結乾燥し、適当な溶媒例えば水中0.1%トリフルオ
ロ酢酸(TFA)などの溶媒中で戻し、及び第二の溶媒
の勾配をカラムにかけることにより溶出される。0.08%
TFAを含有するイソプロパノール/アセトニトリル/
水(5:5:4v/v/v)の線形勾配が好ましい。H
PLCカラムから溶出された物質を次いで透析して溶媒
を除去し、凍結乾燥し、又戻す。
戻されたHPLCカラム溶出液を次いで脈管形成活性の
アツセイを行い、活性画分を同定する。脈管形成活性に
対する幾つかのアツセイは良く知られており、ヒヨコ胚
漿尿膜アツセイ〔ナイトン等(Knighton et al.)Br.J.
Cancer 35:347−356、1977年〕及び角膜
移植アツセイ〔ランガー及びフオークマン(Langer and
Folkman)、Nature 263:797−800、197
6年〕などが挙げられる。
HT−29細胞が出発物質として用いられる場合には、
二つの活性画分がHPLCカラムから得られる。一つの
画分はMr約16000の主たるタンパク質成分とより少
量のMr約14,000種を含有する。第二の画分はアン
ギオゲニンと命名されたMr約14,000の単一タンパ
ク種を含有する。更に分析すると、アンギオゲニンは9.
5より大きい等電点及びアミノ酸配列分析により約1
4,193ダルトンの分子量を有することが判明した。
驚くべきことに、殆んどの前記脈管形成因子と対照的
に、アンギオゲニンは通常のアツセイにおいては有糸分
裂誘発性ではなかった。アンギオゲニンのアミノ酸配列
は膵臓リボヌクレアーゼに35%相同であることが判明
した。
脈管形成タンパク質が実質的に純粋な形態で得られた場
合に、そのアミノ酸配列は公知の方法、例えばエドマン
分解〔エドマン及びベツグ(Edman及びBegg)、Eur.J.B
iochem、1:80−91、1967年〕により決定され
た。全アミノ酸配列を決定する必要はない。好ましく
は、少なくとも5〜10個のアミノ酸の配列が決定され
る。
このアミノ酸配列から、DNAプローブが設計される。
一般的には、このアミノ酸配列をコード化する全ての可
能性あるDNA配列に対応するプローブの族を設計する
必要がある。その様なプローブはDNAクローンをスク
リーニングする際に偽の陽性シグナルを最少にするため
に少なくとも14個のヌクレオチドの長さであるのが好
ましい。適当なプローブは公知の方法により合成される
か〔総説としてイタクラ(Itakura)、Trends in Bioch
emical Science、Elsevier Biochemical Press、198
2年参照〕或いは商業上の供給者から購入される。
cDNA(相補的DNA)及び/又はゲノムDNAライ
ブラリーを次いで調製し、及び通常のハイブリダイゼー
シヨン技術を用いてブローブを用いてスクリーニングす
る。その様なライブラリーの調製技術は良く知られてい
る〔例えば、ローン等(Lawn et al.)Cell 15:1
157−1174、1978年;及びマイケルソン等
(Michelson et al.)Proc.Natl.Acad.Sci.USA80:
472−476、1983年参照〕。プローブにハイブ
リダイズするクローンを次いで選択し、配列決定する。
或いは又、十分な量の純粋な脈管形成タンパク質が得ら
れるならば、それを用いて抗体を調製し、この抗体を次
いで用いて発現cDNAライブラリーをスクリーニング
してよい〔ヤング及びデービス(Young and Davis)、P
roc.Natl.Acad.Sci.USA80:1194−1198、
1983年〕。
全長のcDNAクローンが得られるならば、それを脈管
形成タンパク質を製造するのに使用するために直接に発
現ベクターに挿入してよい。全長のcDNAクローンが
欠ける場合には、残りのコード化配列は幾つかの方法に
より得られ、及び全長のコード化配列が次いで造成され
る。cDNAクローンは追加のcDNAライブラリーを
スクリーニングするために或いはゲノムDNAライブラ
リーをスクリーニングするためのプローブとして使用さ
れてよい。タンパク質のアミノ酸配列が知られているな
らば、欠けている物質を合成し、そのcDNA及び/又
はゲノムDNA断片に連結して完全なコード化配列が造
成される。幾つかの状況下においては、コード化配列は
適当な操作及び本発明により製造される脈管形成タンパ
ク質の分泌を容易にするために更にリーダーペプチドを
コード化するのが好ましい。リーダーペプチドは脈管形
成ペプチド自身のそれであつても或いは特別の宿主細胞
において機能する異種リーダーペプチドであつてよい。
脈管形成タンパク質をコード化する全長のDNA配列が
得られた場合には、それは次いで適当な発現ベクター中
に挿入される。本発明を実施するのに使用される発現ベ
クターは更に脈管形成タンパク質をコード化するDNA
配列に操作可能に連結されたプロモータを含んでなる。
ある場合においては発現ベクターは更に選択される宿主
細胞に応じて複製の原点並びに発現レベルを制御及び/
又は高める配列を含んでなるのが好ましい。適当な発現
ベクターはプラスミド類或いはウイルス類から得られ、
或いは両者の要素を含んでよい。
本発明を実施するのに用いられる好ましい原核宿主は細
菌エツシエリシア・コリ(Eschericia coli)の菌株で
あるが、しかし、バチルス(Bacillus)その他の属も又
有用である。これらの宿主を形質転換し、それらにクロ
ーン化された外来遺伝子を発現するための技術は良く知
られている〔例えばマニアテイス等(Maniatis et a
l.)、Molecular Cloning:A Laboratory Monual、Cold S
pring Horbor Laboratory、1982年参照〕。細菌宿
主中で外来遺伝子を発現するために用いられるベクター
は一般的に抗生物質耐性のための遺伝子などの選択可能
なマーカー及び宿主細胞内で機能するプロモータを含有
する。適当なプロモータとしては、trp〔ニコルス及び
ヤノフスキー(Nichols and Yanofsky)Meth、in Enzymol
ogy101:155、1983年〕lac〔カサダバン等
(Casadaban et al.)、J.Bact、143:971−98
0、1980年〕及びλファージプロモータ系などが挙
げられる。細菌を形質転換するために必要なプラスミド
類としては、pBR322〔ポリバー等(Bolivar et a
l.)Gene2:95−113、1977年〕、pUCプラ
スミド類〔メツシング(Messing)、Meth.in Enzymolog
y101:20−77、1983年;及びビエイラ及び
メツシング(Vieira and Messing)、Gene19:259
−268、1982年〕、pCQV2〔クイーン(Quee
n)、J.Mol.Appl.Genet、2:1−10、1983
年〕及びそれらの誘導体などが挙げられる。
酵母サツカロミセス・セレビジアエ(Saccharomyces ce
revisae)などの真核微生物も又宿主細胞として使用さ
れる。酵母を形質転換するための技術はベツグス(Begg
s)により説明されている(Nature275:104−1
08、1978年)。酵母内に使用する発現ベクターと
してはYRp7〔ストルール等(Struhl et al.)、Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA76:1035−1039、1
979年〕、YEp13〔ブローチ等(Broach et a
l.)、Gene8:121−133、1979年〕、pJD
B248及びpJDB219〔前記ベツグス(Begg
s)〕及びそれらの誘導体などが挙げられる。その様な
ベクターは一般的にtrpl変異を有する宿主株内における
選択を可能にする栄養マーカーTRPなどの選択可能な
マーカーを含んでなる。酵母発現ベクター内に用いるの
に好ましいプロモータとしては、酵母糖分解遺伝子から
のプロモータ〔リツツマン等(Ritzeman et al.)J.Bio
l.Chem、255:12073−12080、1980
年;アルバー及びカワサキ(Alber and Kawasaki)、
J.Mol.Appl.Genet.1:419−434、1982
年〕或いは〔Young et al.)Genetic Engineering of M
icroorganisms for Chemicals、ホランダー等(Hollaen
der et al.)編、p.335、Plenum、ニユーヨーク、
1982年;及びアンマラー(Ammerer)、Meth.in Enz
ymology101:192−201、1983年〕などが
挙げられる。酵母形質転換体において産生された脈管形
成タンパク質の精製を容易にし、及び適当なジスルフイ
ド結合形成を得るために、シグナル配列、好ましくは分
泌タンパク質をコード化する酵母遺伝子からのものを脈
管形成タンパク質のためのコード化配列に連結してよ
い。特に好ましいシグナル配列はMFα1遺伝子のプレ
ープロ領域である〔カージヤン及びヘルスコビツツ(Ku
rjan and Herskowitz)、Cell30:933−943、
1982年〕。
より高等な真核細胞も又本発明を実施する際の宿主細胞
として役立つ。培養された哺乳動物細胞が好ましい。哺
乳動物細胞に用いるための発現ベクターは哺乳動物細胞
に導入された外来遺伝子の転写を指示することのできる
プロモータを含んでなる。特に好ましいプロモータはマ
ウスメタロチオネイン−1(MT−1)プロモータであ
る〔パルミター等(Palmiter et al.)Science222:
809−814、1983年〕。この発現ベクター内に
は又挿入部位の下流に位置したポリアデニル化シグナル
が含有されている。このポリアデニル化シグナルはクロ
ーン化された脈管形成タンパク質遺伝子のそれであるか
或いは異種遺伝子から誘導されてよい。
クローン化された遺伝子配列は次いで例えばリン酸カル
シウム−媒介トランスフエクシヨン〔ウイグラー等(Wi
gler et al.)、Cell:725、1978年;コラロ及
びピアソン(Coraro and Pearson)、Somatic Cell Gen
etics7:603、1981年;グラハム及びフアン・
デル・エブ(Graham and Van der Eb)、Virology5
2:456、1973年〕により培養された哺乳動物細
胞中に導入される。DNA及びリン酸カルシウムよりな
る沈殿が形成され、この沈殿を細胞に適用する。細胞の
幾つかはDNAを吸収し、それを細胞内部に数日間維持
する。これらの細胞の小部分(典型的に10-4)がこの
DNAをゲノム中に組み込む。これらの組込み物を同定
するために、選択可能な表現型(選択可能なマーカー)
を与える遺伝子が一般的に対象遺伝子と共に細胞中に導
入される。好ましい選択可能なマーカーとしては、ネオ
マイシン、ハイグロマイシン、及びメトトレキセートな
どの薬品に耐性を付与する遺伝子が挙げられる。選択可
能なマーカーは別個のプラスミドで対象遺伝子と同時に
細胞中に導入されるか、或いはそれらは同一のプラスミ
ドで導入されてよい。
組み込まれた遺伝子配列のコピー数はある種の選択可能
なマーカー(例、メトトレキセートに耐性を付与するジ
ハイドロホレートレダクターゼ)を用いる増幅により増
大される。この選択可能なマーカーは対象遺伝子と共に
細胞中に導入され、及び薬物選択が適用される。薬物濃
度を次いで各工程において耐性細胞を選択しながら段階
的に増大する。増大したコピー数のクローン化配列につ
いて選択することにより、発現レベルが実質的に増大さ
れる。
本発明により製造された脈管形成タンパク質は前記の如
く宿主細胞或いは細胞培地からカチオン交換クロマトグ
ラフイ及び高性能液体クロマトグラフイにより精製され
る。
その他の脈管形成タンパク質が上記方法により単離され
る。異つた細胞系統は異つた物性を有する脈管形成タン
パク質を産生することが期待される。加えて、遺伝的多
型性或いはタンパク質若しくはそれらの前駆体の細胞−
媒介修飾(cell-mediated modification)による変化物
が存在することがある。更に、ある脈管形成タンパク質
のアミノ酸配列は変更された生物学的活性を有するタン
パク質を製造するために遺伝子技術により改変される。
例えば、アンギオゲニンとリボヌクレアーゼの間の相同
性に基き、位置26、39、57、81、92及び10
7におけるcys残基、位置13及び14におけるヒスチ
ジン、及び位置40におけるリジンは部位特異性突然変
異誘発による他のアミノ酸による置換に好ましい部位で
ある〔ゾラー等(Zoller et al)Manual for Advanced
Technique in Molecular Cloning Course、Cold Spring
Harbor Laboratories、1983年〕。得られたDNA
配列はアンギオゲニンと実質的に同一のアミノ酸配列を
有するが、しかし、より高い或いはより低いレベルの脈
管形成活性を示すタンパク質をコード化するものであ
る。生物学的活性の増大はより低い投与量レベルの使用
を許容することを可能にする。減少された脈管形成活性
を有するか或いは全く脈管形成活性を有さないが、しか
しある種の構造的特徴を保持する分子は内皮その他の細
胞上のレセプターになお結合することが可能であり、及
び、作用部位を閉塞することにより天然タンパク質の作
用に対する拮抗剤を形成し、その結果、脈管形成−関連
病態の治療への接近を与える。その様なタンパク質は本
発明の範囲内のものである。
本発明に従つて製造された脈管形成タンパク質を用い
て、それらを適当な担体と組合わせることにより治療或
いは診断組成物が製造される。これらの治療組成物を用
いて哺乳動物における血管網目の発達が促進され、例え
ば心臓発作に引続く副行循環を誘発するか或いは例えば
関節その他の位置における傷の治癒は促進する。好まし
くは、本発明による治療組成物は静脈内に投与するか或
いは傷の部位に直接局所適用により投与される。例え
ば、良くスポーツに関連した傷或いは変形性関節症にお
いて起こるようにひざ或いは肩の半月に傷が生ずる場合
には、傷の箇所における脈管形成タンパク質の注射が引
裂かれた或いは外傷を受けた繊維軟骨物質の治癒を促進
する。有効投与量は病態の重さ及び標的組織に応じて異
る。更に、脈管形成タンパク質は抗体の存在を測定する
ために或いは免疫診断試薬として用いるための抗体を産
生するためにこのタンパク質を利用することにより悪性
の存在のスクリーニングにおける診断用途を有する。こ
のタンパク質を含有する診断組成物は抗原−抗体複合体
の形成に適した条件下において生物学的試料とインキユ
ベートされる。複合体の形成(即ち試料中における抗体
の存在)が次いで検出される。その様なアツセイの技術
は良く知られており、例えば酵素結合免疫吸着剤アツセ
イ〔ホラー等(Voller et al.)、The Enzyme Linked I
mmunosorbent Assay、Dynatech Laboratories Inc.19
79年〕或いはウエスタンブロツトアツセイ〔例えば、
タウビン等(Towbin et al.)、Proc.Natl Acad、Sci.
USA76:4350、1979年〕などがある。同様
に、ある脈管形成タンパク質に対する抗体を含んでなる
診断組成物を用いて生物学的試料内におけるそのタンパ
ク質の存在を測定することができる。これらの脈管形成
タンパク質は又脈管形成に関連する障害の治療に有用で
ある脈管形成阻害剤を開発するために用いられてもよ
い。組換えDNAはこれらの用途に必要とされる量でこ
れらのタンパク質を製造するための優れた方法を提供す
る。
実 験 材料及び方法 制限酵素、T4DNAリガーゼ、T4キナーゼ、アルカ
リホスフアーゼ、エンドヌクレアーゼBal31及びDN
AポリメラーゼI(E.コリ)のクレノウ断片はBethes
da Research Loboratories或いはNew England Biolabs
から購入した。逆転写酵素(鳥骨随腫ウイルス)はSeik
agakuU.S.A.Inc.から得た。ジデオキシヌクレオ
チドトリホスフエート、デオキシヌクレオシドトリホス
フエート。pBR322及びpUC13はP−L Bioc
hemicalsから購入した。ジデオキシ配列決定のための万
能プライマー(ヘプタデカマー)はNew England Biolab
sから購入し、及び〔α−32P〕dATP、〔γ−
32P〕ATP及び〔35S〕dATPαSはAmershamから
得られた。
実施例1:アンギオゲニンをコード化するcDNA及び
ゲノム配列の単離 ヒトcDNAライブラリーはプラスミドpUC13をク
ローニングベクター(前記マニアテイス等)を用いてヒ
ト肝臓ポリ(A)−mRNAから調製した。このプラス
ミドは予めそろPstI部位においてGで尾部を付された
ものであつた。〔マイケルソン及びオーキン(Michelso
n & Orkin)1982年〕。26個の合成オリゴヌクレ
オチド類〔CCCTGAGGCTTAGC(A/G)T
C(A/G)TA(A/G)TG(C/T)TG〕の混
合物はP−L Biochemicalsから購入し、ハイブリダイ
ゼーシヨンプローブとして用いた。このヌクレオチド混
合物はGln-His-Tyr-Asp-Ala-Lys-Pro-Gln-Glyをコード
化するヌクレオチド配列と相補的である。この配列は大
腸腺癌細胞系統HT−29から単離されたヒトアンギオ
ゲニンのアミノ−末端領域に存在する(第1図参照)。
このヌクレオチド混合物をT4キナーゼ及び〔32P〕A
TPで約3×10cpm/μgの比活性に放射標識化
し、ワラス等(Wallace et al.)の方法(Nucleic Acid
s Res.9:879−894、1981年)による肝臓ラ
イブラリーからの350,000個の形質転換体子のス
クリーニングに用いた。プローブと強くハイブリダイズ
した7個の組換えプラスミドを単離し、セシウムクロラ
イド勾配遠心分離により精製した。陽性クローンの各々
のDNAインサートを各種制限酵素で消化し、ポリアク
リルアミドゲル電気泳動により分析した。それらの配列
はマクサム及びギルバート(Maxam & Gilbert)の化学
分解法(Meth.in Enzymology 65:499−560、
1980年)により決定した。各配列は2回以上決定さ
れ、85%を越える配列が両方の鎖について決定され
た。
最も大きいcDNAインサートを含有するプラスミド
(pHaG1)を次いで第2図の頂部に示される計画に
従つてマクサム及びギルバートの方法(前記)に従つて
配列決定した。このcDNAインサートは697個のヌ
クレオチドを含有し、及び5′末端に12個のG、短い
非コード化配列、24個(或いは22個)のアミノ酸の
シグナルペプチドをコード化するリーダー配列、123
個のアミノ酸の成熟タンパク質をコード化する369個
のヌクレオチド、停止コドン、3′非コード化配列の1
75個のヌクレオチド、36個のヌクレオチドのポリ
(A)テール、及び3′末端上の23個のCを含むもの
であつた。このcDNAインサートはヌクレオチド25
2の置換を有する(残基23においてGlyをコード化す
る)第3図に示したゲノムDNA配列のヌクレオチド1
06〜731に対応する。プラスミドpHAG1は受入
れ番号40192としてアメリカン・タイプ・カルチヤ
ー・コレクシヨン(American Type Cultur
eCollection)に寄託されている。
約3×10個のλCharon4Aバクテリオフアージより
なるヒトゲノムライブラリー〔マニアテイス等(Maniat
is et al.)、Cell15:687−702、1978
年〕をニツクトランスレーシヨンにより放射標識化され
たクローンpHAG1のcDNA挿入でスクリーニング
を行つた〔リグビー等(Rigby et al.)、J.Mol.Bio
l.113:237−251、1977年〕。ベントン及
びデービス(Benton & Davis)の方法(Science19
6:181−182、1977年)により同定されたλ
HAG1と称される一つの強くハイブリダイズするフア
ージクローンをプラーク精製し、このフアージDNAを
プレートリシス(platelysis)法(マニアテイス等、1
982年、前記)により単離した。このゲノムインサー
トは各種制限酵素で消化して分析した。このインサート
をPvuIIで消化して生成したDNA断片は大きさが約5
キロ塩基であり、cDNAプローブに強くハイブリダイ
ズした。この断片をプラスミドpBR322中にサブク
ローニングし、Amershamのクローニング及び配列決定マ
ニユアルに説明されているような〔35S〕dATPαS
を用いてジデオキシ法によりDNA配列決定に付した
〔メツシング等(Messing et al.)、Nucleic Acids Re
s.9:309−321、1981年;ノランダー等(No
rrander et al.)、Gene26:101−106、198
3年〕。このフアージゲノムインサートをKpnIで消化
することにより生成したプローブに強くハイブリダイズ
した約3kbのDNA断片をM13mp18フアージベクタ
ー中にサブクローニングし、合成オリゴヌクレオチドプ
ローブをプライマーとして用いてDNA配列決定に付し
た。ゲノムDNAのエンドヌクレアーゼBal31による
系統的削除はポンツ等(Poncz et al.)(Proc.Natl.Ac
ad.Sci.USA79:4298−4302、1982
年)、グオ及びウ−(Guo & Wu)(Meth.in Enzymology
100:60−96、1983年)により説明されてい
るのと実質的に同様にして行つた。約95%のゲノムD
NA配列は2回以上決定され、50%を越えるゲノム配
列は両方の鎖について決定された。この配列の一部はア
ンギオゲニンのコード化配列に対応した。ベクターλH
AG1は受入番号40193としてアメリカン・タイプ
・カルチヤー・コレクシヨンに寄託されている。
アンギオゲニンに対する遺伝子は又λHAG1をPvuII
で消化することにより生成した約5キロベースのDNA
断片中にも見出された。このDNA断片はpBR322
中にサブクローニングされ、第2図の底部に示される計
画を用いてジデオキシ鎖停止方法によりDNA配列決定
に付された。ヒトアンギオゲニンに対する完全な遺伝子
の配列(第3図)はこの遺伝子が約800個のヌクレオ
チドを含有し、遺伝子のコード化及び3′非コード化領
域において介在配列がないことを示した。しかしなが
ら、5′側面配置領域(flanking region)におけるイ
ントロンの可能性は最も大きいcDNAさえこの領域に
達しなかったので排除することはできない。
アンギオゲニンに対する遺伝子はその側面配置領域にお
いて、3個のAlu繰返し配列〔シユミツト及びジエリ
ネツク(Schmid & Jelinek)、Science 216:10
65−1070、1982年〕を含有する(第2図及び
第3図)。第一番目のAlu繰返しは遺伝子の隣接5′
側面配置領域に位置しているのに対し、第二番目は隣接
3′側面配置領域に存在した。これらの二つのAlu繰
返しは同一の反転配向にあつた。第三番目のAlu繰返
しは遺伝子の3′側面配置領域において第二のAlu配
列から約500個のヌクレオチドの下流に位置し、30
0個のヌクレオチド配列の3′末端上においてポリ
(A)を有する典型的な配向状態にあつた。更に、各A
lu繰返しは一対の短い直接繰返し配列が側面配置され
ていた。これらの3個のAlu繰返しに対するヌクレオ
チド配列はシユミツト及びジユリネツク(前記)のコン
センサスAlu配列に約87%相同であつた。
仮のTATAボツクス〔ゴールドバーグ、M.L.(Go
ld-berg、M.L.)、博士論文、スタンフオード大
学、1979年〕及び転写開始部位はそれぞれ−32及
び+1のヌクレオチドにおいて同定されたが、しかし、
隣接部においては潜在的CAATボツクスは見出されな
かつた。しかしながら、TCAATの配列は提案された
TATAボツクスから約190bp上流であるヌクレオ
チド−225において同定された。3′末端におけるポ
リアデニル化即ちメツセンジヤーRNAのプロセッシン
グに含まれる2個のAATAAA配列〔プラウドフツト
及びブラウンリー(Proudfoot & Brownlee)Nature 2
63:211−214、1976年〕はヌクレオチド7
05及び707において同定された。mRNAのポリア
デニル化は第二のAATAAA配列の末端から20ヌク
レオチド下流であるヌクレオチド731において生ず
る。3′末端におけるmRNAのポリアデニル化或いは
切断にも含まれる〔バーゲツト(Berget)Nature 30
9:179−182、1984年〕CACTGのコンセ
ンサス配列はヌクレオチド747から出発して存在し
た。交互のプリン及びピリミジンを有する32個のヌク
レオチドの伸長はヌクレオチド1416から出発して見
出された。この配列は遺伝子における左手方向へリツク
ス構造即ちZ−DNAに対する潜在的領域を与える〔リ
ツチ等(Rich et al.)Ann.Rev.Biochem.53:791
−846、1984年〕。アンギオゲニンに対する遺伝
子の側面配置領域並びに相補的領域におけるコンピユー
タサーチは開放読取りフレームを示さなかつた。
ヒトアンギオゲニンのアミノ酸配列はヒトリボヌクレア
ーゼと約35%相同である。これらの二つのタンパク質
の構造は第4図において比較され、そこで共通残基は丸
で囲んである。直接タンパク質配列分析により決定され
たジスルフイド結合の位置は更にリボヌクレアーゼとの
相同性を強調する。
実施例2:トランスフエクシヨンされた哺乳動物細胞に
おけるアンギオゲニンの製造 トランスフエクシヨンされた哺乳動物細胞において、ア
ンギオゲニンを発現するためにアンギオゲニンゲノムコ
ード化配列(HAGF)、マウスメタロチオネイン−1
(MT−1)プロモータ、及びSV40プロモータに連
結したDHFR選択可能マーカーを含んでなる発現ベク
ターpHAGF−MT−DHFRを造成した。
第4図に示す如く、HAGFインサートはPvuII断片と
してλHAG1から単離され、SmaIと線形化されたpB
R322中に挿入された。得られたプラスミドを次いで
HAGF配列の5′未翻訳領域において切断するBglII
で消化した。このDNAを次いでBal31で消化して、
転写開始部位らヌクレオチド+7における5′末端を有
するHAGF配列を生成した。このDNAを次いでBam
HIで消化した。得られた断片末端をDNAポリメラー
ゼI(クレノウ断片)を用いて平滑化し、pBR322
及びHAGFコード化配列よりなる断片を0.7%アガロ
ースゲル上の電気泳動により精製した。このDNAをゲ
ルから抽出し、再四形化した。得られたpBR322−
HAGFと称されるプラスミドをBamHI及びEco
RIで消化し、アンギオゲニン配列よりなる−3kb断
片を0.7%アガロースゲル上で電気泳動により精製し
た。
最終発現ベクターを次いで次の様にして造成した。マウ
スメタロチオネイン(MT−1)プロモータ、ヒト第IX
因子コード化配列、SV40プロモータ、及び修飾DH
FR遺伝子〔レビンソン等(Levinson et al.)、ヨー
ロツパ特許公開公報117,060号〕を含んでなるp
MTFIX〔クラチ及びパルミター(Kurachi and Polmit
er)、Thrombosis and Hemostasis 54:282、1
985年〕をBam HI及びEco RIで消化した(第4
図)。pCU13配列及びSV40−DHFR発現単位
を含んでなる断片をゲル精製した。この断片を次いでBa
m HI−Eco RI HAGF断片に連結した。得られ
たベクターをpHAGF−MT−DHFRと命名した
(第4図)。
プラスミドpHAGF−MT−DHFRを次いで赤子の
ハムスター腎臓(BHK)細胞中に標準的リン酸カルシ
ウム−媒介トランスフエクシヨン操作により移した。ベ
クターを含有する細胞を3.7g/ NaHCO、1
0%熱不活性化ウシ胎児血清及び抗生物質を補給したグ
ルコース及びグルタミンを含有するダルベツコーに変成
イーグル培地(Gibco)中において5%CO中で37
℃において増殖させた。プラスミドを含有する細胞を次
いで培養培地内においてMTXの濃度を逐次増大させる
ことによりメトトレキセート(MTX)耐性について選
択した。用いられたMTX濃度は1μM、10μM、1
00μM及び1mMであつた。1mM MTXの存在下
において生残つた細胞を次いで80μMZnSO
2μM CdSO、或いはこれらの二つの塩の混合物
を培養培地に添加することにより誘導した。
アンギオゲニンmRNAはダーナム及びパルミター(Du
rnam and Palmiter)により説明されたのと実質的に同
様にしてアツセイを行つた(Analyt.Biochem.131:
385−393、1983年)。約2.9kbインサート中
の全アンギオゲニン遺伝子を含有するM13mp18ク
ローンからのセンス鎖DNAを用いて標準曲線を作成し
た。アンギオゲニンのアミノ酸35〜41に対するコー
ド化配列に相補的なドデカオリゴヌクレオチドをその
5′末端において32Pで標識化し、溶液ハイブリダイゼ
ーシヨンにおけるプローブとして用いた。
メツセンジヤーRNAレベルはCd++誘導を用いると2
0倍を越えて上昇し、及びZn++誘導に対しては15倍
を越えた。
アンギオゲニンの存在を測定するために、誘導され、調
整された培地を酸性化し、凍結及び解凍し、遠心分離
し、及び上澄液を水に対して透析して凍結乾燥した。凍
結乾燥された物質を次いで0.1Mナトリウムリン酸緩衝
液pH6.6中に溶解し、及びそれに対して透析し、担体
としてリゾチームを補給した。透析された試料をCM−
52セルロースカラムにかけ、部分的に精製されたアン
ギオゲニンを1M NaClを含有する同一緩衝液で溶
出した。溶出液をC18逆相HPLCカラムにかけ、上
記と同様にして分別した。腫瘍−由来アンギオゲニンの
クロマトグラフイ及び電気泳動特性を有するタンパク質
が得られた。
得られたタンパク質について、刊行された操作を用いて
CAM法により脈管形成活性を測定した。
実施例3:酵母におけるアンギオゲニンの製造 形質転換された酵母内でアンギオゲニンを発現するベク
ターは第6図に図示される。それは、酵母ADHIIプロ
モータ〔ヤング等(Young et al.)Genetic Engineerin
g of Microorganisms for Chemicals、Hollaeneler等編
p.335、Plenum、ニユーヨーク、1982年〕、M
Fα1プレ−プロ配列の部分〔カージヤン及びヘルスコ
ビツツ(Kurjan and Herskowitz)、Cell 30:93
3−943、1982年〕、及びHAGF配列よりなる
発現単位を含有する。
ADHII遺伝子の一部は約1530bpのSph I断片と
してプラスミドpADR2から得られる〔バイヤー及び
ヤング(Beier and Young)、Nature 300:724
−728、1982年〕。この断面をM13フアージベ
クター中にサブクローニングし、配列GTA ATA
CAC AGA ATT CAT TCC AGA A
Aを有する突然変異誘発性プライマーを用いてゾラー等
(Zoller et al.)(Manual for Advanced Technigues
in Molecular Cloning Course、Cold Spring Harbor Lab
oratories、1983年)により説明されるのと実質的
に同様して突然変異誘発を行つた。突然変異誘発フアー
ジの複製形態はSphI及びEcoRIで消化し、及び約17
6bpの部分的ADHIIにプロモータ断片を精製した。
プロモータの上流部分を次いで約176bp断片、AD
HII(pADR2から)の約1kb Bam HI−SphI断
片及びBamHI+EcoRI切断pUC13を連結すること
により修復した。得られたプラスミドをpUCADH2
と命名した(第6図)。
第5図を参照すると、MFα1遺伝子をYEp13〔ナ
スミス及びタツチエル(Nasmyth and Tatchell)Cell
19:753−764、1980年〕のBamHI部位に
クローン化され、matα突然変異の相補により同定さ
れた部分的Sau3A断片の酵母ゲノムライブラリーから
得られた。一つのその様なクローンをpZA2と命名す
る。MFα′配列を−71の位置においてHinfIで切断
し、末端をDNAポリメラーゼI(クレノウ断片)を用
いて充填し、EcoRIリンカーを付加する。
シグナル配列を次いでEcoRI-HindIII断片として単離
し、pUC12中にサブクローニングしてプラスミドp
UCPPαFを造成する。
HAGFコード化配列をλHAG1から1115bpA
ccI断片として単離する。この断片末端をDNAポリ
メラーゼI(クレノウ断片)を用いて平滑化し、Hind I
IIリンカーを末端に付加する。得られた断片をHind III
及びEcoRVで消化し、約666bp断片をゲル精製す
る。SalIリンカーをEcoRV末端に連結し、断片するSa
lIにより切断し、約674bpの断片をゲル精製す
る。
このHAGF配列を次いでMFα1シグナル配列の一部
に連結する。プラスミドpUCPPαFをPstI及びH
indIIIで消化し、237bp断片を単離する。この
約674bp HAGF断片及び237bp MFα1
断片をPstI+SalI切断pUC13に連結する。得られ
た組換えプラスミドをPstI及びSalIで消化し、約91
1bp MFα1−HAGF断片をゲル精製し、PstI
+SalI切断M13mp10に挿入する(複製形態)。
MFα1のLys-Argプロセス部位とアンギオゲニンの第
1アミノ酸の間の正確な連結は突然変異誘発性プライマ
ーTGG ATA AAA GAC AGG ATA
ACTCを用いて得られた組換えフアージのin vitroの
突然変異誘発により達成される。突然変異誘発フアージ
の複製形態はPstI及びSalIで切断され約880bpの
MFα1−HAGF断片をゲル精製する。
第6図を参照すると、ADHII−MFα1−HAGF発
現単位が次いで組立てられる。プラスミドpUCADH
2をBamHI及びEcoRIで切断し、約1200bpのA
DHII断片がゲル精製される。プラスミドpUCPPα
FをEcoRI及びHind IIIで切断し、約340bdMF
α1断片をゲル精製する。これらの二つの断片をBamH
I+Hind III切断pUC12に連結してpUCADHP
Pを造成する。このプラスミドをBamHI及びPstIで消
化し、約1300bpADHII−MFα1断片を精製す
る。この断片及び約880bpのMFα1−HAGF断
片を次いで三重連結でBamHI+SalI切断pUC12に
連結する。得られたプラスミドをpUCAMAと命名す
る。
この酵母発現ベクターpYAGFはpUCAMAからの
BamHI−Hind III発現単位断片をBamHI+Hind III消
化YEp13に連結することにより造成した。
酵母細胞はpYAGFにより形質転換され、常法により
培養された。アンギオゲニンは実質的に上記と同様にし
て細胞抽出物或いは培養培地から精製した。
以上の説明から、本発明の特別の実施態様が例示を目的
として説明されたが、各種修正が本発明の趣旨及び範囲
から離れることなくなされることが了解されるであろ
う。従つて、本発明は請求の範囲以外には限定されるも
のではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/02 C12R 1:865)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脈管形成活性或はアンギオゲニンと実質的
    に同一の生物学的活性を有するタンパク質をコード化す
    る、下記に示すアミノ酸配列をコード化するDNA: Gln1−Asp−Asn−Ser−Arg−Tyr−Thr−His−Phe−Leu
    −Thr−Gln−His−Tyr−Asp15−Ala−Lys−Pro−Gln−G
    ly−Arg−Asp−Asp−Arg−Tyr−Cys−Glu−Ser−Ile−M
    et30−Arg−Arg−Arg−Gly−Leu−Thr−Ser−Pro−Cys
    −Lys−Asp−Ile−Asn−Thr−Phe45−Ile−His−Gly−A
    sn−Lys−Arg−Ser−Ile−Lys−Ala−Ile−Cys−Glu−A
    sn−Lys60−Asn−Gly−Asn−Pro−His−Arg−Glu−Asn
    −Leu−Arg−Ile−Ser−Lys−Ser−Ser75−Phe−Gln−V
    al−Thr−Thr−Cys−Lys−Leu−His−Gly−Gly−Ser−P
    ro−Trp−Pro90−Pro−Cys−Gln−Tyr−Arg−Ala−Thr
    −Ala−Gly−Phe−Arg−Asn−Val−Val−Val105−Ala−
    Cys−Glu−Asn−Gly−Leu−Pro−Val−His−Leu−Asp−
    Gln−Ser−Ile−Phe120−Arg−Arg−Pro123−OH。
  2. 【請求項2】該配列をコード化するDNAがcDNAで
    ある請求の範囲第1項記載のDNA。
  3. 【請求項3】該配列をコード化するDNAがゲノムDN
    Aの断片である請求の範囲第1項記載のDNA。
  4. 【請求項4】該タンパク質がそのアミノ末端にシグナル
    ペプチドを包含する請求の範囲第1項記載のDNA。
  5. 【請求項5】TATAボックス配列及び転写開始部位を
    包含する5′非−コード化領域を含む請求の範囲第1項
    記載のDNA。
  6. 【請求項6】ポリアデニル化シグナルを包含する3′非
    −コード化領域を含む請求の範囲第1項記載のDNA。
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