JP2567536B2 - Paiー2の変異体 - Google Patents

Paiー2の変異体

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、プラスミノーゲン活性化因子インヒビタ
ー、PAI-2の遺伝子工学的に製造された変異体に関す
る。
微生物の寄託 E.コリ株BTA1445を、1987年2月11日、寄託番号ATCC5
3585として、ブダペスト条約の規定に従って、12301 Pa
rklawn Drive,Rockrille MD 20852,U.S.A.のAmerican T
ype Culture Collectionに寄託した。
技術背景 プラスミノゲーン活性化因子(PA)は、豊富な細胞外
チモーゲン、すなわちプラスミノーゲンをプラスミンに
転換するセリンプロテアーゼ、すなわち細胞外マトリッ
クスのすべての成分の分解を促進することができる活性
プロテアーゼである。(Danoなど.Adv Cancer Res.44:1
39〜266,1985)。
2種の異なったタイプのPAが哺乳類組織に認識され
る: (i)組織タイプのプラスミノーゲン活性化因子(t-P
A). t-PAは、527個のアミノ酸を含む1つのポリペプチド
類から構成される、約70,000の分子量を有するセリンプ
ロテアーゼである。プラスミンによる制限された消化に
基づいて、分子は1つのジスルフィド結合により結合さ
れる2つの鎖活性化因子に転換される。これは、その分
子のN末端部分に由来するH鎖(Mr38,000)及びCOOH−
末端領域を含んで成るL鎖(Mr32,000)を生成するArg2
75-I1e276ペプチド結合の分割により生じる。t-PAのL
鎖に位置する触媒部位は、His322,Asp371及びSer478か
ら成る。t-PAはプラスミノーゲンにおけるArg560-Va156
1結合の加水分解を特異的に触媒する。フィブリンは、t
-PAによりプラスミノーゲン活性化因子を強く刺激する
ことが見出された。
(ii)ウロキナーゼタイプのプラスミノーゲン活性化因
子(u-PA). u-PAは、50,000のMrを有し、そして1つのポリペプチ
ド及び2つのポリペプチド鎖形で存在する。1つの鎖形
は不活性プロ酵素であり、そして2つの鎖形は活性酵素
である。u-PAは、フィブリンの不在下で実質的なプラス
ミノーゲン活性化因子活性を有し、そしてその存在によ
り刺激されない。フィブリンに対するt-PAの高い親和性
は、それが繊維素溶解機能に最っとも関与され、そして
u-PAは細胞外タンパク質分解出来事、たとえば組織改造
及び破壊(すなわち、器官退縮、炎症反応及び特に悪性
腫瘍の侵入的増殖及び転移性広がり)に関与されること
を示唆する。
ヒトにおける血栓崩壊剤としてt-PA及び一本鎖u-PAの
実験的な使用が有望である。しかしながら、PAは、いく
つかの動物モデルから予測されるよりも、ヒトにおいて
より低い明白なフィブリン特異性を有することが明らか
になっており、臨床的な血栓崩壊治療において前記分解
剤又はそれらの投与スケムの追加の改良のための必要性
を示唆する。1つの可能性は、PAの全身性フィブリン溶
解効果を調整するためにPAの特異的に早い活性タンパク
質インヒビターの使用である。
最近の出来事は、ウロキナーゼ介在のプラスミノーゲ
ン活性化因子はまた、悪性細胞の侵入挙動に役割を演じ
ることができることを示唆する。少々の例外を伴って、
悪性細胞は、異常に高い量、PAを放す。Ossowski and R
eich(Cell,35;611〜619,1983)は、抗−ウロキナーゼ
抗体がニワトリの胚の漿尿膜上に接種されたヒト類表皮
癌細胞の転移を阻害したことを報告した。Bergmanなど
(Proc.Natl.Acad.Sci.83:966〜1000,1986)は、プロテ
アーゼネクシンI、すなわちウロキナーゼ及びプラスミ
ンの繊維芽細胞−分泌インヒビターが、ヒト繊維肉腫
(HT1080)細胞による細胞外マトリックス(ECM)の細
胞介在分解を効果的に阻害することを示した。最後に、
Sullivan and Quigley(Cell 45;905〜915,1986)は、P
Aに対するモノクローナル抗体がRous肉腫ウィルス−形
質転換性ニワトリ繊維芽細胞によるECMの分解を阻止す
ることを示す。ウロキナーゼの特異的プロテアーゼイン
ヒビターは、腫瘍組織における活性腫瘍細胞PAのレベル
を変えることにおいて臨界的な役割を演じ、そして従っ
て、インビボでの腫瘍の増殖及び侵入に影響を及ぼすこ
とが観察される〔Mignattなど.,Cell47;487(1986);Os
sowski,Cell 52:321(1988);Reichなど,Cancer Res.4
8:3307(1988)〕。
ウロキナーゼタイプのプラスミノーゲン活性化因子の
特異的インヒビターは近代医学に役割を有する他の指摘
が存在する。PAは、広範囲の炎症状態、たとえば関節炎
に関与される。プラスミンは、軟骨を分解することがで
き〔Lack,CH & Rogers,HJ(1958)Nature 182:948〕、
そしてプラスミンによる低レベルのフィブリン溶解活性
が滑膜に組織学的に検出された。PA/プラスミンシステ
ムは、リウマチ様細胞培養で検出され〔Werb,Zなど
(1977)Na Engl J Med 296,10117)、そして高レベル
のuPAがリウマチ様滑液に示された〔Mochan,E & Uhl,
J.(1984)J.Rheumato1 11,123〕。従って、関節におけ
るuPAの特異的インヒビターの使用は、この疾病に関与
される組織破壊を阻止することができる。
特異的PAインヒビターの適用が用いられ得る他の状態
は、疾病又は変形性関節炎、多発性硬化症、潰瘍性大腸
炎、SLE様疾患、乾癬、天疱瘡、角膜潰瘍、胃十二指腸
潰瘍、紫斑病、歯周炎、出血及び筋ジストロフィーのよ
うな状態を包含する。最後に、PAインヒビターは、2種
のトリプシンインヒビターが創傷組織の高められた引張
強さを有する結合組織の形成を高めることが示され〔Kw
aan,HC and Astrup,T(1969)Exp.Molec.Path.11,8
2〕、そしてケラチン細胞がuPA及びtPAの両者を生成す
ることが知られているので〔Giondahl-Hansen,J.など.
(1988)J.Invest Dermatal〕、特に皮膚創傷の治癒な
ど組織修復において有意な役割を有する。
PAインヒビター、すなわちセルピン遺伝子種類のメン
バー(Sprengers and Kluft,Blood 69:381〜387,1987)
は、4種の免疫学的に異なるグループに分類された: 1)内皮細胞タイプのインヒビター、PAI-1、 2)胎盤タイプのPA−インヒビター、PAI-2、 3)尿タイプのPA−インヒビター、PAI-3、 4)プロテアーゼネキシンI、DNI。
PAI-2(Mr約46,000)は、胎盤組織、単球及びヒト単
球細胞系U937から精製された。これらの異なった源から
のPAI-2インヒビターは、免疫学的に関係し、そしてヒ
ト胎盤及びヒトU937細胞系に由来するPAI-2の最近のcDN
A配列分析は、それらが同一であり、但し分子の2つの
形はたった3個の単一のアミノ酸残基において異なって
存在することを確証した。両cDNA形は、U937細胞から単
離された。(Schleuningなど.Mol.Cell.Biol.7:4564〜4
567,1987;Antalisなど.Proc.Natl.Acad.Sci 85:985〜98
9,1988)。PAI-2はu-PA及びt-PAの両者と反応し(一本
鎖のt-PAとよりも二本鎖t-PAとより反応する)、SDS安
定複合体を形成する。PAI-2はフィブリン又はフィブリ
ン結合t-PAに結合しない。
最っとも可能性ある生物学的に活性的なタンパク質に
良くあることだが、PAI-2は、インビボにおいてひじょ
うに少量生成され、そしてそれ自体、従来の生化学的ア
プローチにより精製し、そして特徴づけることは困難で
ある。細菌細胞におけるPAI-2の最近の発現(Antalis
.Proc.Natl.Acad.Sci. 85:985〜989,1988;Bunnなど,A
bstracts of the Second International Workshop on t
he Molec.and Cell.Biol.of Plasminogen Activation,B
rookhaven National Lab.,4月、1989)は、上記の種々
の可能性ある臨床的適用におけるその生物学的効率を評
価するために必要とされる精製されたPAI-2の量の生成
を可能にする。
発明の開示 PAI-2の完全なヌクレオチド配列の知識は、天然の分
子に比べて改良された性質を示すことができるPAI-2の
変異体を生成する特定の遺伝的操作を可能にする。
所望の改良された性質は、高められたインビボ半減
期、高められた又は変更された特異性及び/又は改良さ
れた医薬効果を包含する。
変更は、新しい適用分野を開く種々の性質又は産業上
の製造により従う変異体を供給し、従って改良された生
成方法を導びく。
PAI-2と他のセルピンとの間のユニークな差異は、C1
‐Dらせん間領域における33個の残基(66〜98)の追加
の拡張である〔Huber,R and Correll RW(1989)Bioche
mistry 28 8951〜8966〕。この領域は一般的に、オボア
ルブミンにおけるように短い9−残期の拡張に制限され
るか又は超科の他のメンバー(たとえばヒトα1−抗ト
リプシン、ヒト抗トロンビンIII)におけるように不在
である。この構造の有意性は未知である。本発明者は、
この領域がプロテアーゼに対して敏感であり、生成の
間、PAI-2の37kD形の発生を導びくことを発見した。PAI
-2調製物における37kDの汚染物の存在は、規定する権威
にたぶん許容されない。さらに、PAI-2の37kD形は、u-P
Aに結合できない。
従って、タロテアーゼに対して敏感でない生物学的に
活性的なPAI-2分子を供給することが所望される。所望
しない特徴を欠く特定のタンパク質の変異体を供給する
場合、その変異体が、特に変更が有意である場合、親タ
ンパク質の所望する生物学的活性を維持するであろうか
どうかを予測することは不可能である。PAI-2の66〜98
のアミノ酸領域がPAI-2にユニークである場合、分子の
この領域への変更が、たぶん、得られる分子を不活性化
にし又はその活性に対して逆効果を少なくとも有するこ
とが予測される。驚くべきことには、本発明の変異体
は、天然のPAI-2の生物学的活性を保持するが、プロテ
アーゼ感受性を欠く。
PAI-2への変化は、本発明の変異体を供給するため
に、DNAの特定部位突然変異誘発によりPAI-2の個々のア
ミノ酸を変性することによって又はDNA欠失又は挿入に
より大量に再構成することによって製造され得る。DNA
の実際の操作は一般的に、当業界における標準技法に従
って行なわれ得る。例示される特定の変化は、DNA欠失
により再構成することによって生成される。
本発明の第1の態様によれば、PAI-2の66-98アミノ酸
残基領域が少なくとも1つのプロテアーゼ感受性部位を
排除するために変更されているが、PAI-2の生物学的活
性及びPAI-2の65まで及び99からのアミノ酸は整合して
維持しているPAI-2変異体が供給される。好ましくは、
変異体は欠失変異体である。
本発明は特に、本明細書に定義されるようなPAI-2変
異体Δ66-98を提供し、ここでΔ66-98は、欠失されたPA
I-2アミノ酸配列(SEQ ID No.1)のアミノ酸66〜98を有
する。本発明はまた、特に、本明細書に定義されるよう
な変異体Δ74-96を提供し、ここでΔ74-96は欠失された
PAI-2アミノ酸のアミノ酸74〜96を有する。
本発明の第3の態様によれば、DNA分子が提供され、
この配列は第1の態様のPAI-2変異体をコードする。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様のDNA分子
及びベクターDNAを含んで成る組換えDNA分子が提供され
る。
典型的には、ベクターDNAは、プラスミドDNAである。
本発明の好ましいプラスミドベクターは、E.コリ発現
ベクター、たとえばPLプロモーター、lacプロモータ
ー、tacプロモーター又はtrpプロモーターに基づくベク
ター、pGEM4Z及びそれに由来するベクター、pSp70及び
それに由来するベクター、バキュロウィルストランスフ
ァーベクター、たとえばpAc373、pAc360及びそれらに由
来するベクター、哺乳類発現ベクター、たとえばpBPV-
1,pBPV-BV1,pdBPV-MMTneo,SV40に基づく発現ベクター、
たとえばpBTA613及びそれらに由来するベクター、ワク
シニアウィルス発現ベクター、レトロウィルス発現ベク
ター及び相同又は異種宿主における組換えDNA分子の発
現のために使用される他のベクターを包含する。
これらのベクターに由来するベクターは、これらのベク
ターに構造的な変更を行なうことによって得られるこれ
らのベクターである。変更のタイプの例は、特定のベク
ターからの発現を高めるために製造されるものを包含す
る。
pBTA613は哺乳類細胞発現ベクターである。外来性遺伝
子は、SV40初期プロモーターを上流に及びSV40ポリアデ
ニル化シグナルを下流に有する複数のクローニング部位
中にクローン化することによって発現される。pBTA613
は、次のフラグメントを順に含んで成る。SV40起原から
の345bpのPVuII-HindIIIフラグメント、pUC18からの51b
pのHindIII-EcoRI複数クローニング部位、pBR327からの
75bpのEcoRI-AatIIフラグメント、両端に結合されるAat
IIリンカーを有するpMSGからの853bpのBamHI-XhoIフラ
グメント、27bpのオリゴヌクレオチド(GGCCCATATGATAT
CTCGAGACTAGTC:配列識別番号4)、pBR327からの288bp
のEagI-SalIフラグメント、SV40起原からの345bpのPvuI
I-HindIIIフラグメント、pSV2-DHFRからのマウスジヒド
ロ葉酸レダクターゼをコードする743bpのHindIII-BalII
フラグメント、SV40の小さなtイントロン領域からの14
lbpのSau3Aフラグメント及びSV40初期ポリアデニル化領
域からの293bpのSau3Aフラグメント。dhfr遺伝子の5′
末端でのHindIII部位がSlヌクレアーゼを用いて欠失さ
れ、他の不和合端はSlヌクレアーゼを用いてフラッシュ
され、又はdNTP及びDNAポリマラーゼI(クレノウ)に
よりフィルインされた。
本発明の好ましい組換えDNA分子は、pBTA829,pBTA84
0,pMINDEL 74-96及びこれらの組換えDNA分子の誘導体を
含む。
これらの組換えDNA分子の誘導体は、これらの分子に
由来する分子であり、そして変更がコードされたPAI-2
変異体の発現の制御を改良し又は変えるためにDNA構造
体になされた分子を含む。本発明の組換えDNA分子誘導
体は、親分子の領域をコードするPAI-2変異体を維持す
る。
本発明の第5態様によれば、第4態様の組換えDNA分
子により形質転換された形質転換宿主細胞が提供され
る。
典型的には、宿主細胞系が適切なE.コリK-12株から誘
導される。それらはまた、真核生物から誘導され得、そ
してCOS細胞、CHO細胞、U937細胞、BHK-21細胞、Vero細
胞、CVl細胞、C127細胞及び昆虫スポドプテルスフルギ
ペルダSpodoptera frugiperde)及びボンビックスモ
Bombyx mori)に由来する細胞系を包含する。
本発明の第6態様によれば、第1態様のPAI-2変異体
を製造するための方法が提供され、この方法は、99から
65までのアミノ酸が整合して存続し、そして得られる変
異体がPAI-2の生物学的活性を保持するように、PAI-2を
コードするDNA分子の66-98アミノ酸残基領域からヌクオ
レチドを欠失することを含んで成る。
本発明の第7態様によれば、第4態様の組換えDNA分
子を製造するための方法が提供され、前記方法は、第3
態様のDNA分子をベクターDNA中に挿入することを含んで
成る。
本発明の第8態様によれば、第5態様の形質転換され
た宿主細胞を製造するための方法が提供され、前記方法
は、形質転換のために適切な宿主コンピテント細胞を製
造し、そして第4態様の組換えDNA分子により前記コン
ピテント宿主細胞を形質転換することを含んで成る。
本発明の第9態様によれば、第1態様の少なくとも1
種のPAI-2変異体の有効量、並びに医薬的に許容できる
キャリヤー、賦形剤及び/又は希釈剤を含んで成る治療
用及び/又は診断用組成物が提供される。使用され得る
医薬的に許容できるキャリヤー、希釈剤及び賦形剤は、
医薬製剤の調製に標準的に使用されるものから選択され
得る。診断目的のために使用される場合、前記物質はラ
ベルされた形で少なくとも1種の変異体を含んで成る。
PAI-2変異体は、放射性同位体、たとえばI131によりラ
ベルされ得、又は適切な酵素又は他の化学物質に接合さ
れ得る。少なくとも1種の変異体が、本明細書で定義さ
れる場合、Δ66-98及び/又はΔ74-96を含んでなるよう
な物質が特に供給される。抗体の生成のために使用され
る場合、組成物はアジュバントを含むことができる。
本発明の第10態様によれば、腫瘍侵入を阻害しそして
/又は腫瘍を処理するための方法が提供され、前記方法
は、第1態様のPAI-2変異体の治療的に効果的な量及び
/又は第9態様の組成物をそのような処理を必要とする
患者に投与することを含んで成る。
本発明の第11態様によれば、炎症疾患、たとえばリウ
マチ様関節炎、変形性関節炎、炎症性腸疾患、潰瘍性大
腸炎、乾癬又は天疱瘡の処理方法が提供され、前記方法
は、第1態様のPAI-2変異体の治療的に有効な量及び/
又は第9態様の組成物をそのような処理を必要とする患
者に投与することを含んで成る。
本発明の第12態様によれば、フィブリン溶解疾患、た
とえば全身性フィブリン溶解の処理方法が提供され、前
記方法は、第1態様のPAI-2変異体の治療学的に有効な
量及び/又は第9態様の組成物をそのような処理を必要
とする患者に投与することを含んで成る。
本発明の第13態様によれば、多発性硬化症、角膜又は
胃十二指腸潰瘍、紫斑病、歯周炎、出血及び筋ジストロ
フィーのような状態の処理方法が提供され、前記方法
は、第1態様のPAI-2変異体の治療的に有効な量及び第
9態様の組成物をそのような処理を必要とする患者に投
与することを含んで成る。
本発明の第14態様によれば、組織学的検体又はインビ
での腫瘍の境界を見出し、そして/又は定義するため
の方法が提供され、前記方法は、第2態様のラベルされ
たPAI-2変異体の有効量を検体に適用し、又はインビボ
イメージングの必要な宿主にそれを投与し、そしてイメ
ージングによりラベルの濃度の位置を決定することを含
んで成る。
本発明の第15態様によれば、血栓症のPA処理の臨床学
的効力を改良するための方法が提供され、前記方法は、
フィブリン溶解及び付随するフィブリン/ブィブリノー
ゲン分解の全身活性化を中和するために第1態様のPAI-
2変異体の治療的に有効な量及び第9態様の組成物をそ
のような処理を必要な宿主に投与することを含んで成
る。
本発明の第16態様によれば、第1態様のPAI-2変異体
に対する抗体が提供される。その抗体はモノクローナル
又はポリクローナル抗体のいづれかであり得る。
本発明の抗体は、PAI-2を検出するために使用され
得、そして従って、多くの疾病状態、たとえば単球白血
病、癌、胎児発育及び慢性炎症疾患の検出又はモニター
することに有用である。
本発明の第17態様によれば、第16態様の抗体を調製す
るための方法が提供され、前記方法は、第1態様のPAI-
2変異体の有効量及び/又は第9態様の組成物により免
疫適格宿主を感作することを含んで成る。
本発明の第18態様によれば、第16態様の抗体並びに医
薬的に許容できるキャリヤー、希釈剤及び/又は賦形剤
を含んで成る抗体組成物が提供される。
本発明の抗体組成物は、第16態様の抗体が使用され得
る疾患状態の検出又はモニターに使用される。
本発明の第19態様によれば、第16態様の抗体及び/又
は第18態様の抗体組成物を含んで成る診断試薬が提供さ
れる。
本発明の第20態様によれば、細胞毒素に結合される第
1態様の変異体を含んで成る接合体が提供される。本発
明の接合体の調製に使用され得る細胞毒素の例は:アビ
リン;リシン;メリチン;ゲロニン;及びジフテリア
Diphtheria)、破傷風、クロストリジウム属、ペルツ
シスPertussis)、シゲラShigella)、プスードモ
ナスPseudomonas)、コレラ又はE.コリ不安定毒素を
包含する。
これまでの研究は、ヒト結腸癌が隣接する無関係な組
織に存在するよりも有意に多量のウロキナーゼタイププ
ラスミノーゲン活性化因子を生成することを示した。PA
I-2は、この潰瘍関連プラスミノーゲン活性化因子に結
合し、そして阻害することができることが見出された
(Stephensなど.Blood 66 333〜337,1985)。従って、
生物学的に活性的なPAI-2変異体は、インビボ及び組織
学的検体の両者において潰瘍を同定し、そして定義する
ための試薬として適用される。腫瘍をインビボでイメー
ジ化するためには、本発明のPAI-2変異体は、適切な同
位体、たとえばTc-99m(Richardson,V.J.Brit.J.Cancer
40;35,1979)又はI-131(Begent,R.H.J.Lancet.10月2
日、1982)によりラベルされ得る。PAI-2変異体調製物
の投与の後、腫瘍の位置及び境界は、既知の放射性同位
体法、たとえばγ−カメライメージングにより決定され
得る。従って、PAI-2変異体は、小さな転移性癌、特に
手術介入の後に生じる癌の同定を可能にする敏感な方法
を提供する。組織学的検体の分析において、PAI-2変異
体又はそこに発生する抗体は、同位体、たとえばI131
よりラベルされ、又は適切な酵素又は他の化学試薬に接
合され得る。組織学的検体、たとえばバイオプシー断片
との接触に基づいて、本発明のPAI-2変異体は、分泌の
その場所で腫瘍タイププラスミノーゲン活性化因子に結
合し、それによって腫瘍の境界及びたぶん腫瘍の転移状
態を同定する。診断的適用の他に、PAI-2変異体はま
た、腫瘍の直接的な処理への使用のためにも向けられ
る。酵素の特定的インヒビターが、腫瘍がまわりの組織
に侵入する工程に包含される場合(Dano,k.など.,Adv.i
n Cancer Res.44,139,1985)、腫瘍増殖及び転移の制御
及び特に阻害が達成され得る。さらに、PAI-2変異体
は、増殖する腫瘍に直接レクチン又は毒素を運ぶ薬物投
与システムとして使用され得る。このシステムは、特異
性及びひじょうに可能性ある殺腫瘍能力についての多く
の利点を提供する。
ウロキナーゼタイプのプラスミノーゲン活性化因子が
包含される他の生物学的方法は、侵入及び組織破壊、た
とえば慢性炎症状態、たとえばリウマチ様関節炎に関係
する生理学的出来事を包含する。PAI-2変異体は、その
ような状態を改良することにおいて、インビボで投与さ
れる場合、治療効果を有することが示される。
本発明の第21態様によれば、第20態様の接合体並びに
医薬的に許容できるキャリヤー、希釈剤及び/又は賦形
剤を含んで成る細胞毒性組成物が提供される。
本発明の第22態様によれば、細胞毒性物質を腫瘍に運
ぶ方法が提供され、前記方法は、第20態様の接合体の有
効量及び/又は第21態様の細胞毒性組成物をそのような
処理の必要な宿主に投与することを含んで成る。
本発明の第23態様によれば、対照として第1態様の変
異体及び/又は第9態様の組成物及び第16態様の抗体、
第17態様の抗体組成物及び/又は第19態様の診断試薬を
含んで成る診断キットが提供される。
本発明の診断キットは、本発明の抗体が使用され得る
疾病及び状態の検出又はモニターに使用される。
図面の簡単な説明 第1図 PAI-2cDNA及びアミノ酸配列(配列識別番号
1)。矢印は、これまで同定された特異的切断点を示
す。
第2図 それぞれE.コリK-12及び昆虫細胞におけるPA
I-2及びその変異体の発現に使用される細菌性(pBTA64
1)及びバキュロウィルストランスファーベクター(pAc
372)。
第3図 誘発されていない(レーン1及び2)及び誘
発された(レーン3及び4)、プラスミドpBTA641を含
E.コリK-12細胞に由来するPAI-2の免疫学的検出。
第4図 欠失変異体Δ66-98(配列識別番号3)及び
Δ74-96(配列識別番号2)を創造するためにPAI-2内で
の特異的ヌクレオチド及びアミノ酸変化。変更された領
域は、66-98のために配列識別番号5;74-96のために配列
識別番号6に記載され;そして配列識別番号18における
天然の配列と比較される。
第5図 pBTAB29における欠失変異体Δ74-96を創造す
るために使用される、オリゴヌクレオチドA1(配列識別
番号7)及びA2(配列識別番号8)の配列。
第6図 欠失変異体Δ74-96を含むプラスミドpBTA829
の構成。(使用される略語:B,BgI II;H,HinfI;P,PstI;
E,EcoRI;PL、バクテリオファージλの左側のプロモータ
ー;T7、バクテリオファージT7からのプロモーター;
AP、耐アンピシリン遺伝子;CIAP、ウシ腸アルカリホス
ファターゼ) 第7図 u-PA結合実験において検出されるPAI-2特異
的バンド(第7図A)及びウロキナーゼ特異的バンド
(第7図B)の代表的な図。
第8図 pBTA840における欠失変異体Δ66-98を創造す
るために使用される、オリゴヌクレオチドA134/301(配
列識別番号9)、A134/304(配列識別番号10)及びA134
/305(配列識別番号11)の配列。PAI-2コード領域内で
のオリゴヌクレオチドの位置は、添付する番号により示
される。塩基の番号付けは第1図における通りである。
オリゴヌクレオチドA134/301及び134/305は、欠失さ
れる塩基244〜342を伴って、塩基235〜541のPAI-2コー
ド領域を拡張するDNAフラグメントを生成するためにPCR
反応に使用された。オリゴヌクレオチドA134/304及びSp
6配列プライマーは、欠失される塩基244〜342を伴っ
て、塩基49〜351のPAI-2コード領域を拡張するDNAフラ
グメントを生成するためにPCR反応に使用された。オリ
ゴヌクレオチドA134/301及びSp6配列プライマーは、欠
失される塩基244〜342を伴って、塩基49〜541のPAI-2コ
ード領域を拡張するDNAフラグメントを生成するために
上記2種のPCR反応に使用された。
第9図 欠失変異体、Δ66-98を含むプラスミドpBTA8
40の構成。(使用される略語:B,BgI II;E,EcoRI;P,Pst
I;PL、バクテリオファージλの左側のプロモーター;Sp
6、バクテリオファージSp6からのプロモーター;T7、バ
クテリオファージT7からのプロモーター;AP、耐アンピ
シリン遺伝子;CIAP、ウシ腸アルカリホスファターゼ;PC
R、ポリマラーゼ鎖反応)。
第10図 精製されたPAI-2Δ66-98のSDS-PAGE分析。PA
I-2欠失突然変異体66-98の12%ポリアクリルアミドゲル
(a)及びウェスターン(b)(抗−PAI-2ポリクロー
ナル抗体)。
第11図 U-PA、二本鎖t-PA及び1本鎖t-PAによる結合
実験において検出されるPAI-2特異的バンドの代表的な
図。
発明を実施するための最良の態様 本発明の組換えDNA分子及び形質転換された宿主が分
子生物学の標準技法を用いて調製される。
本発明の変異体を、特定の宿主に適切な標準条件下で
本発明の形質転換された宿主を培養し、そして標準技法
によりその培養物から変異体を分離することによって得
る。その変異体は、PAI-2への変化は、DNAの特定部位突
然変異誘発により又はDNA欠失又は挿入よる全体の再構
成によりPAI-2の個々のアミノ酸を変性することによっ
て行なわれ得る。これらの変化は、当業者によく知られ
ている種々の方法で達成され〔たとえば“Molecular Cl
oning,A Laboratory Manual"チャプター15“Site-direc
ted Mutagenesis of cloned DNA"J.Sambrook,E.F.Friys
ch,T.Maniatis(版)1989;“Current Protocols in Mol
ecular Biology"チャプター8“Mutagenesis of cloned
DNA"Ausubel,Brent,Kingston,Moore,Seidman,Smith an
d Struhl(版)1989〕、そしていづれか所望する変化に
より遺伝子又は遺伝子セグメントを創造するために、点
挿入及び欠失突然変異誘発のためのオリゴヌクオレチ
ド、ネスティド突然変異のための変性オリゴヌクオレチ
ド、長いオリゴヌクオレチドの組合せの使用;欠失突然
変異体を創造するためにBal31、DNアーゼI又はエキソ
ヌクレアーゼIIIの使用;化学物質の使用及びポリマラ
ーゼ鎖反応(PCR)の使用を包含する。これらの技法
は、PAI-2変異体を生成するために、PAI-2分子の66-98
アミノ酸残基領域を変更するために使用され得る。次
に、生成されるPAI-2変異体は、例1及び2に記載され
る技法によりスクリーンされ、37kD形の不在により明ら
かであり、そして例1及び2に記載されるようにΔ66-9
8及びΔ74-96のためにPAI-2の生物学的活性の維持につ
いて試験されるように、特定の変異体が、66-98のアミ
ノ酸残基領域におけるPAI-2のプロテアーゼ感受性を欠
くかどうかが決定され得る。
本発明の組成物は、変異体並びに医薬的に許容できる
キャリヤー、希釈剤及び/又は賦形剤を医薬調製の標準
の方法を用いて混合し、好ましくは均等に混合すること
によって調製される。
単一投与形を生成するために必要とされる変異体の量
は、処理される条件、処理される宿主及び投与の特定の
態様に依存して異なるであろう。いづれかの特定の患者
のための特定の投与レベルは、種々の要因、たとえば使
用される変異体の活性、年齢、体重、一般的な健康、性
別及び患者の栄養状態、投与の時間、投与路、排出の速
度、薬物の組合せ及び処理下の条件の厳正さに依存する
であろう。必要とされる量は、標準の医薬技法に従って
決定され得る。
組成物は、従来の非毒性で、医薬的に許容できるキャ
リヤー、希釈剤及び/又は所望により賦形剤を含む単位
投与配合で非経口投与され得る。
本発明の変異体の注射可能製剤、たとえば滅菌された
注射可能な水性又は油性懸濁液が、適切な分散及び湿潤
剤及び懸濁剤を用いて当業界で知られている技法により
配合され得る。滅菌された注射可能製剤はまた、たとえ
ば1,3−ブタンジオールにおける溶液として、非毒性非
経口性許容希釈剤又は溶媒中、滅菌された注射可能溶液
又は懸濁液でもあり得る。使用され得る許容できるビー
クル及び溶媒の中には、水、リンガー溶液、及び等張塩
化ナトリウム溶液が存在する。さらに、滅菌された固定
油が従来、溶媒又は懸濁媒体として使用される。この目
的のためには、いづれかの無刺激性固定油、たとえば合
成モノ−又はジグリセリドが使用され得る。さらに、脂
肪酸、たとえばオレイン酸は、注射可能物の調製に使用
され得る。
適切な投与システムが開発される場合、本発明の変異
体を経口的に又は局所的に投与することが可能であるこ
とが予測される。
抗体は、適切な宿主における標準の接種法を用いて発
生せしめられる。宿主は、本発明の変異体又は組成物に
より接種される。接種目的のために使用される組成物
は、アジュバントを含むことができる。
動物の接種のための適切なアジュバントは、油エマル
ジョン、たとえばMarcol 52:Montanido 888(MarcolはE
ssoの商標であり、MontanideはSEPPIC,Parisの商標であ
る)、スクアラン又はスクアレン、アジュバント65(ピ
ーナッツ油、マンニドモノオレエート及びアルミニウム
モノステアレートを含む)、鉱物ゲル、たとえばアルミ
ニウムヒドロキシド、アルミニウムホスフェート、カル
シウムホスフェート及びみょうばん、界面活性剤、たと
えばヘキサデシルアミン、オクタデシルアミン、リゾレ
シチン、ジメチルジオクタデシルアンモニウムブロミ
ド、N,N−ジオクタデシル−N′,N′−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)−プロパンジアミン、メトキシヘキサデ
シルグリセロール及びプルロニックポリオール、ポリア
ニオン、たとえばピラン、デキストランスルフェート、
ポリアクリル酸及びカルボポール、ペプチド及びアミノ
酸、たとえばムラミルジペプチド、ジメチルグリシン、
タフトシン及びトレハロースジミコレートを包含する
が、但しこれだけには限定されない。本発明の変異体は
また、リポソーム又は他の微小キャリヤー中への導入に
続いて、又は多糖類、タンパク質又はポリマーへの接合
の後、投与され得る。本発明に使用するために適切な他
のアジュバントは、変異体並びに原核又は真核生物起原
の膜タンパク質、たとえばTraTを含んで成る接合体を含
む。
投与のための路、投与される投与形及び注射の頻度
は、当業者により最適化され得るすべての要因である。
典型的には、初めの接種後、数週間後、1又は複数回の
追加免疫が行なわれ、その効果は、変異体に対する高い
力価の抗体の生成である。
本発明の変異体に対するモノクローナル抗体は、モノ
クローナル抗体生成のための標準技法を用いて調製され
得る。
抗体組成物は、抗体並びに医薬的に許容できるキャリ
ヤー、希釈剤及び/又は賦形剤を医薬調製の標準方法を
用いて混合し、好ましくは均質混合することによって調
製される。
接合体組成物は、接合体並びに医薬的に許容できるキ
ャリヤー、希釈剤及び/又は賦形剤を医薬調製の標準方
法を用いて混合し、好ましくは均質混合することによっ
て調製される。
接合体は、接合体合成のための標準技法を用いて調製
され得る。接合体は、細胞毒性薬物に結合される本発明
のPAI-2変異体を供給するために、必要な場合、結合剤
を用いて化学的に又は組換えDNA技法により調製され
る。
単一投与形を調製するために必要とされる接合体の量
は、処理される条件、処理される宿主及び投与の特定の
態様に依存して異なるであろう。いづれか特定の患者の
ための特定の投与レベルは、種々の要因、たとえば使用
される接合体の活性、年齢、体重、一般的な健康、性別
及び患者の栄養状態、投与の時間、投与の経路、排出の
速度、薬物の組合せ、及び処理下の条件の厳正さに依存
するであろう。使用される量は、標準の医薬技法により
決定され得る。
接合体組成物は、従来の非毒性で、医薬的に許容でき
るキャリヤー、希釈剤及び/又は所望により賦形剤を含
む単位投与配合で非経口投与される。
診断キットは、適切な濃度での抗体並びに医薬的に許
容できるキャリヤー、希釈剤及び/又は賦形剤を配合す
ることによって調製される。本発明の既知濃度の変異体
の陽性対照は同様にして調製される。陰性対照は、キャ
リヤー、希釈剤及び/又は賦形剤のみを含んで成る。診
断キットの例は、腫瘍診断を包含し、ここで試薬は、本
発明の抗体を含んで成り、そして陽性対照は本発明の変
異体を含んで成る。
プラスミド 本研究に使用される種々のプラスミドは、pBTA438に
由来した。プラスミドpBTA438は、pUC18にクローンされ
たPAI-2をコードする1.6KbのcDNAから成る〔Yanisch-Pe
rronなど,Gene 33:103〜119(1985)〕。pBTA438を用い
て、E.コリ株JM109〔Yanisch-Perronなど,Gene 33:103
〜119(198)〕を形質転換し、株BTA1445を生成し、こ
れを、1987年2月11日、寄託番号第53585号としてAmeri
can Type Culture Collection,12301 Parklawn Drive,R
ockuille,MD 20852、USAに寄託した。
プラスミドpBTA641を、次のようにしてpBTA438から誘
導することができる。pBTA438を、XhoII及びDraIにより
部分消化し、そして1550bpのフラグメントを単離し、そ
してBglII及びSmaIにより切断されたベクターpLK58に連
結する。得られたプラスミドpBTA446をBglIIにより線状
化し、そして配列GATCT(N)16ATGGAG(配列識別番号12)
(Nはいづれかのヌクオレチドを表わす)を有し、細菌
リボソーム結合部位及び天然のPAI-2遺伝子の初期ヌク
オレチドを含む合成二本鎖の27マーのオリゴヌクオレチ
ドに連結し、プラスミドpBTA641を生成する。プラスミ
ドpBTA447はpBTA641と同一であるが、但し、配列GATCT
(N)15ATGGAG(配列識別番号13)を有する細菌リボソー
ム結合部位を含む26マーのオリゴヌクオレチドが前記27
マーの代わりに使用された。
プラスミドpMINS71を次のようにして誘導した:pBTA64
1からのBglII-EcoRIのPAI-2遺伝子フラグメントを、Bgl
II/EcoRI部位でpSp72(Promega)中に挿入し;27ベクタ
ーからのBglII-SacIのPAI-2遺伝子フラグメントを、付
着HindIII-BglII末端を有する合成アダプターによる三
段階連結でpGEM4Z(Promega)のHindIII/SacI部位に挿
入し、pMIMS71を得た。
予備例1 A.PAI-2の細菌発現 pBTA447及びpBTA641を含む、誘発された(42℃での細
胞のインキュベーションにより)及び誘発されていない
(30℃でのインキュベーション)E.コリK-12宿主細胞の
細胞抽出物を、ヒトPAI-2に対する親和性精製モノクロ
ーナル(Biopool)又はポリクローナル抗体を用いてPAI
-2の存在についてスクリーンした。ウロキナーゼ−PAI-
2複合体の形成を特徴とする生物学的活性を、ウロキナ
ーゼの存在下で電気泳動移動度のシフトにより評価し
た。第3図に示されるように、ヒト胎盤インヒビターに
対するモノクローナル抗体及び沃素化されたプロテイン
Aを用いてウェスターントランスファーにより可視化さ
れたPAI-2タンパク質バンド(Mr46kD)が、誘発された
(42℃)サンプルに存在する。低分子量(Mr37,000)の
免疫学的に交差反応するタンパク質バンドがまた観察さ
れ、それはPAI-2分子の可能性あるタンパク質分解性切
断を示す。
B.37kD形の精製 (i)細胞増殖及び溶解 プラスミドpBTA447を有するE.コリK-12細胞を、10lの
発酵器において38℃で24時間、熱誘発し、そして次に細
胞を、17,000×gで20分間の遠心分離により回収した。
合計524gの湿量の細胞を、発酵ブイヨン8lから回収し
た。
細胞(524g)を、1mMのEDTA及び1mMのPMSFを4℃で含
む0.1MのNaホスフェート緩衝液(pH7.0)溶液1500ml中
に懸濁し、そして8000psiでMartin-Gaulinプレスを通し
ての4回の通過により溶解した。このプレスを上記緩衝
液300mlにより洗浄し、そして溶解物及び洗浄液を組合
した。この溶液に、MgCl2を添加し、2mMの最終濃度に
し、そしてその溶液を17,700×gで60分間、遠心分離し
た。この遠心分離から得られる上清液(1600ml)を、3
0,100×gで60分間、再遠心分離し、残る不溶性物質を
除去し、そして上清液を回収した。この上清液(1570m
l)に、固体硫酸アンモニウム574.6gを添加し、60%飽
和溶液を得、その溶液を15分間攪拌し、そして次に、3
0,000×gで30分間、遠心分離した。PAI-2を含む、その
得られたペレットを8当分し、そして−20℃で貯蔵し
た。
(ii)DEAE-Sephacelクロマトグラフィー 0〜60%の硫酸アンモニウム沈殿物の1/8アリコート
を、1mMのEDTA及び0.1MのDTTを含む0.1MのNaホスフェー
ト緩衝液(pH7.0)200mlに溶解し、そして37℃で90分間
インキュベートした。次にこの溶液を、1mMのEDTA及び
0.05%の2−メルカプトエタノールを含む0.1MのNaホス
フェート緩衝液(pH7.0)により500mlに希釈し、そして
同じ緩衝液に対して4℃で48時間、透析した。次にその
透析された溶液を、上記緩衝液で平衡化されたDEAE-Sep
hacelカラム(4.4cm×10cm)に適用し、そして280nmで
の吸光度が低線に戻るまで、溶出した。同じ緩衝液にお
ける0〜0.5MのNaClの2lの線状グラジェントを適用し、
そしてカラムを2ml/分の流速で溶出した。10mlの画分を
集め、そして200μlのアリコートをSDS-PAGEにより分
析し、そしてウェスターン分析した。PAI-2を、これら
の条件下で、58mM〜81mMのNaClの間で溶出し、そしてこ
れらの画分をプールし、そして0.05%の2−メルカプト
エタノールを含む1mMのNaホスフェート緩衝液(pH7.0)
に対して4℃で48時間透析した。
(iii)ヒドロキシルリ灰石クロマトグラフィー 前段階からの透析されたPAI-2を、0.05%の2−メル
カプトエタノールを含む1mMのNaホスフェート緩衝液(p
H7.0)で平衡化されたBiogel HPTの3.2cm×15cmカラム
に適用し、そしてそのカラムを同じ緩衝液により、280n
mでの吸光度が低線に戻るまで、洗浄した。1mM〜200mM
のNaホスフェートの1の線状グラジェントを適用し、
そしてカラムを1ml/分の流速で溶出した。6mlの画分を
集めた。カラムから溶出するPAI-2をSDS-PAGE及びウェ
スターンブロットを用いて検出し、そして還元条件下
で、2つの明確な免疫学的に交差反応するタンパク質バ
ンドを示した。これらのPAI-2の2種の形の分子量は、
約46kD及び約37kDであった。
(iv)高圧液体クロマトグラフィー PAI-2のこれらの2種の形を分解するために、PAI-2を
含むBiogel HPTカラムからのアリコートを、0.1%TFA
中、アセトニトリルのグラジェントを用いてVydac C4 H
PLCカラム上でクロマトグラフィー処理した。このクロ
マトグラフィーは2つの主要ピークを示し、非還元性SD
S-PAGEにより決定される場合、前者はPAI-2の37kD形を
含み、そして後者はPAI-2の46kD形を含む。PAI-2の約37
kD形のアミノ酸配列は、配列−Lys Gly Ser Tyr Pro As
p Ala Ile Leu Gln Ala Gln Ala Ala Asp(配列識別番
号14)を示した。
この配列は、PAI-2の成熟形の残基87で出発するPAI-2
の形に対応し、そしてグルタミン86−リシン87(Q86-K8
7)ペプチド結合はタンパク質分解に対してひじょうに
敏威であることを示唆する。約37kDの類似する免疫学的
交差反応性形がまた、U937細胞からの天然に存在するPA
I-2の精製の間;観察され、Q86-K87ペプチド結合でのタ
ンパク質分解性切断が哺乳類及び細菌細胞の両者で生じ
ることを示唆し、そしてこの結合がひじょうに不安定で
ある概念を支持する。
C.37kD形の精製 プラスミドpBTA641を有するE.コリ細胞を、10lの発酵
器において38℃で24時間、熱誘発し、そして次に細胞
を、17,000×gで20分間の遠心分離により回収した。
(i)細胞溶解 この発酵5lから得られた細胞ペレットを、1mMのEDT
A、10mMのε−アミノカプロン酸(ε−ACA)及び10mMの
2−メルカプトエタノールを含む50mMのNaホスフェート
緩衝液(pH6.6)800mlに懸濁し、そして9000psiでMarti
n-Gaulin15MRホモジナイザーを通しての6回の通過によ
り溶解した。この得られた溶解物(900ml)に、MgCl2
添加し、2mMにし、そしてその懸濁液を17,700×gで1
時間、4℃で遠心分離した。
(ii)硫酸アンモニウム沈殿 上記遠心分離からの上清液に、固体硫酸アンモニウム
を添加し、30%飽和溶液を得た。その溶液を4℃で30分
間攪拌し、そして次に、沈殿物を、17,700×gで1時
間、4℃での遠心分離により除いた。上清液(760ml)
を、追加の固体硫酸アンモニウムの添加により50%飽和
に調整し、そして4℃で30分間の攪拌に続いて、その上
清液を17,700×gで1時間、4℃で遠心分離した。この
沈殿段階から回収されたペレットを、緩衝液B(50mMの
クエン酸ナトリウム、1mMのEDTA、10mMのε−ACA及び10
mMの2−メルカプトエタノール、pH5.5)に溶解し、200
mlの最終体積を得た。次に、この溶液を、4℃で一晩、
緩衝液B20体積に対して透析した。
(iii)フェニルセファロースクロマトグラフィー 透析された溶液を、硫酸アンモニウム中で1Mにし、そ
してそのサンプル(286ml)を、緩衝液A(これは1Mの
硫酸アンモニウムを含む緩衝液Bである)で平衡化され
たフェニルセファロースカラム(5cm×19cm;Vt=373m
l)に、100ml/時の流速で適用した。サンプルの負荷に
続いて、カラムを、280nm(A280)での吸光度が低線に
戻るまで、緩衝液Aにより洗浄し、そして次に、800ml
の緩衝液A〜800mlの緩衝液Bの線状グラジェントを適
用した。10mlの画分を集めた。グラジェントの完結後、
カラムを50mMのグリシン(pH9.0)により、A280が低線
に戻るまで洗浄した。Coleman and Green(Methods in
Enzymology80:408〜418,1981)のウロキナーゼ阻害によ
り及び免疫学的ドットブロットアッセイにより決定され
るように、PAI-2を画分75〜150に溶出した。これらの画
分をプールし(850ml)、そして硫酸アンモニウムの添
加により60%飽和にし、沈殿せしめた。ペレットを、1
7,700×gで30分間、4℃での遠心分離により回収し、
そして緩衝液C(25mMの硼酸ナトリウム、1mMのEDTA、1
0mMのε−ACA、10mMの2−メルカプトエタノール、pH9.
0)に溶解した。
(iv)Sephacryl S200クロマトグラフィー PAI-2を含む溶液(25ml)を、緩衝液Cで平衡化され
たSephacryl S200カラム(3.3cm×95cm)に適用し、そ
して40ml/時の流速で溶出した。6mlの画分を集め、そし
てウロキナーゼ阻害、SDS-PAGE及びドットブロットアッ
セイにおける免疫学的交差反応性によりPAI-2について
分析した。PAI-2を含む画分(画分52-90)をプールし、
そして60%飽和硫酸アンモニウムにより沈殿せしめた。
ペレットを、17,700×gで30分間、4℃での遠心分離に
より回収し、そして緩衝液Aに再溶解した。この溶液の
pHをHClにより5.5に調整し、そして進行した沈殿物を、
17,700×gで30分間、4℃での遠心分離により除去し
た。
(v)2回目のフェニルセファロースクロマトグラフィ
ー 上清液をフェニルセファロースカラム(5cm×10cm)
に60ml/時の流速で適用した。負荷の後、カラムを緩衝
液Aにより洗浄し、そして次に、緩衝液A及び緩衝液B
の線状グラジェントを、上記(iii)に記載されるよう
にして適用した。グラジェントの完結後、カラムを、50
mMのグリシン(pH9)により洗浄し、そしてPAI-2を含む
画分をSDS-PAGE及びウェスターンブロットにより同定し
た。PAI-2を含む画分15-27をプールし、60%硫酸アンモ
ニウムにより沈殿せしめ、そして緩衝液C15mlに再溶解
した。
(vi)2回目のSephacryl S200クロマトグラフィー 上記2回目のフェニルセファロースカラムからのPAI-
2含有サンプルを、緩衝液Cにより平衡化されたSephacr
yl S200カラム(2.5cm×95cm)に適用し、そして30ml/
時の流速で溶出した。2.6mlの画分を集め、そしてSDS-P
AGEによりPAI-2について分析した。
(vii)逆相HPLC 2回目のSephacryl S200カラムからの画分のSDS-PAGE
は、2−メルカプトエタノールの存在下で電気泳動され
る場合、約46kD及び37kDの分子量を有する2種のタンパ
ク質の存在を示した。これらのタンパク質のバンドは、
“B.37kD形の精製”で観察されたバンドに類似する。こ
れらの2種の形を分解するために、上記2回目のSephac
ryl S200カラムからの画分106のアリコート90μlを、
0.1%のTFA中、アセトニトリルのグラジェントを用い
て、Vydac C4逆相HPLCカラム上でクロマトグラフィー処
理した。このカラムから溶離される主要吸光度ピークの
前縁は主に37kDのタンパク質を含んだ。この画分のアミ
ノ酸配列は、アミノ酸残基81で出発するPAI-2の配列に
相当するFMQQIQKGSY(Pha Met Gln Gln Ile Gle Lys Gl
y Ser Tyr:配列識別番号15)のN−末端配列を示した。
従って、このPAI-2の形は、グリシン80−フェニルアラ
ニン81結合でPAI-2の成熟形のタンパク質分解から生じ
たことが結論づけられた。
この方法によりE.コリ中に過剰発現されたPAI-2の精
製及び特に、リシン特異的プロテアーゼのインヒビター
としてのε−ACAの包含は、Q86-K87結合で切断からPAI-
2を保護するが、しかしこの部位の上流でのたった6個
のアミノ酸領域で切断からそれを保護しない観察は、そ
の分子のこの領域がプロテアーゼ切断に対してひじょう
に敏感である観点を強化する。
D.37kD形の精製 上記で観察されるタンパク質分解が他の宿主における
発現より妨げられるかいづれかを決定するために、PAI-
2をバクュロウィルス昆虫細胞系において過剰発現せし
めた〔Lucknow and Summers,Biotechnology 6:47〜55,1
988)。発現された生成物を、段階(i)〜(iv)を用
いて、“C.37kD形の精製”に記載されているようにして
実質的に精製した。但し、(ii)における50%硫酸アン
モニア沈殿段階が排除された。Sephacryl S-200カラム
から溶出するPAI-2を、還元条件下でSDS-PAGE及びウェ
スターンブロットにより検出した。この分析は、PAI-2
の46kD及び37kD形の両者の存在を示し、これは前で観察
されたように、分子のタンパク質分解が生じることを示
唆する。この切断の部位をさらに定義するために、Seph
acryl S-200クロマトグラフィー段階から得られたPAI-2
プールを、20mMのグリシン、10mMのEDTA及び10mMの2−
メルカプトエタノール(pH9.0)溶液に対して透析し、
そして次に、そのサンプル(30ml)を、Q−セファロー
スカラム(0.9cm×24cm)に60ml/時の流速で適用した。
このカラムから阻止されないで溶出され及びSDS-PAGE上
でのPAI-2は、Mr約37kD及び約46kDの2種のクーマシー
ブリリアントブルー染色バンドを示した。この物質のア
ルコートのN−末端アミノ酸配列は、下記に示されるよ
うに一本の配列を示した:GFMQQIQKGSYDDAI(すなわちGl
y Phe Met Gln Gln Ile Gln Lys Gly Ser Try Pro Asp
Ala Ile:配列識別番号16)。十分な長さのPAI-2のため
の確実なN−末端配列は観察されず、これは、昆虫細胞
に発現される場合、PAI-2の46kD形がブロックされたN
−末端を含むことを示唆する。類似する結果が、U937細
胞(Kruithofなど.J.Biol.Chem 216:11207〜11213,198
6)及び胎盤Andreasenなど261:7644〜7651,1986)か
ら単離された十分な長さのPAI-2に関して観察された。
その観察された配列は、システイン79とグリシン80との
間に生じるタンパク質分解に適合し、G80-F81切断部位
からの上流のたった1つのペプチド結合が、“C.37kD形
の精製”においてE.コリから精製されるPAI-2に関して
観察された。
これらの結果は、PAI-2分子のこの領域のタンパク質
分解敏感性の高い程度をさらに確証する。
E.PAI-2のK87A変異体の精製 アミノ酸残基87がLysからAlaに変えられた変異体PAI-
2の創造と、PAI-2コード領域からファージM13ベクターm
p18にトランスファーした後、特定部位突然変異誘発に
より達成した。一本鎖ファージDNAの調製及び使用、並
びに突然変異誘発された配列を含む2つのオリゴヌクオ
レチド〔(5′‐CAG CAG ATC CAG GCA GGT AGT TAT CC
T-3′(配列識別番号17)、配列識別番号17の5′‐AGG
ATA ACT ACC TGC CTG GAT CTG CTG-3′補体)〕の使用
を、前に記載のように行なった(Amezsham:オリゴヌク
オレチド指図のインビトロ突然変異誘発システム)。
PAI-2のK87A変異体を、プラスミドpBTA674を有するE.
コリK-12細胞の1培養物から精製した。このプラスミ
ドは、pBTA641と同一であるが、しかしPAI-2DNAがPAI-2
の変異体形により置換されている。
精製を、“C.37kD形の精製”、段階(i)〜(iv)に
記載されるようにして実質的に行なったが、但し、段階
(ii)における50%硫酸アンモニウム沈殿が排除され
た。還元SDS-PAGE及びウェスターンブロットによる、Se
phacryl S-200カラムから溶出される画分の分析は、PAI
-2の46kD及び37kDの両者の存在を示し、これはリシン87
からアラニン残基への突然変異誘発が、敏感なプロテア
ーゼとして前で同定された領域におけるPAI-2分子の切
断を妨害するのに失敗したことを示唆する(B.37kD形の
精製を参照のこと。) 実施例1 プロテアーゼ感受性部位の削除 PAI-2中のプロテアーゼ感受性部位を含むHinfI-PstI
セグメントを、HinfIおよびPstI粘着末端を有する合成
オリゴヌクオレチド(図5参照)により置き換え、アミ
ノ酸74〜96(74と94を含む)が除去された変異体PAI-2
を作製した。この欠失変異体の作製に含まれる出来事を
図6に記載する。本質的には、pBTA641からのBglII-Hin
fI断片、pMINS71からのPstI-BglII断片、およびアニー
リングしたオリゴヌクオレチドA1(配列番号7)とA2
(配列番号7)の間の三部連結により中間ベクター中に
欠失変異体を構築せしめた。構築された欠失PAI-2を中
間ベクターから切り出し、そしてpBTA641中の生体のPAI
-2と交換してpBTA829を作製した。
オリゴヌクオレチド(図5の配列番号7と8)をAppl
ied BiosystemsのDNA合成装置(モデル380A)上で合成
し、ポリアクリルアミドゲルから精製した。相補性オリ
ゴヌクオレチド(A1:配列番号7およびA2:配列番号8)
を1:1のモル比で混合し、5単位のT4ポリヌクレオチド
キナーゼを使って65mM Tris-HCl pH7.5、10mM MgCl2、5
mM ジチオトレイトール、1mM ATP中でリン酸化した。
混合物を65℃で10分間加熱し、次いで室温までゆっくり
冷却してアニーリングさせた。次のようにして種々の制
限断片を調製した。精製プラスミドDNAの制限酵素消化
は製造業者により推奨される緩衝液中で行った。Tris−
酢酸塩緩衝液中の0.8-1.5%Sea-Plaque アガロース(F
MC Corporation)上でのゲル電気泳動によりプラスミド
から必要なDNA断片を分離した(Maniatisら、1982)。
臭化エチジウムでの染色およびUV照射により断片を可視
化した。適当な断片を含むアガロースのバンドをゲルか
ら切り取り、65℃で融解し、そしてDNAをフェノール/
クロロホルム/イソアミルアルコールで3回抽出した。
次いでエタノールでDNAを沈澱させた。
ベクターは典型的には次のように調製した。プラスミ
ドDNAを適当な制限酵素で消化し、消化物を同容量のフ
ェノール/クロロホルム/イソアミルアルコールで抽出
し、そして2.5容のエタノールでDNAを沈澱させた。消化
したDNAを50mM Tris-HCl pH9.0、1mM MgCl2、0.1mM ZnC
l2、1mMスペルミジン中に再懸濁し、1〜2単位の子ウ
シ腸アルカリホズファターゼ(Boehringer Mannheim)
と共に37℃にて30〜60分間インキュベートした。酵素を
70℃で15分間熱不活性化し、次いでDNAをフェノール/
クロロホルム/イソアミルアルコールで抽出し、そして
エタノールで沈澱させた。
連結は次のようにして行った。ベクターと挿入DNAと
を1:1〜1:5(挿入断片が100bpより小さい場合には1:1
0)のモル比で20μlの容量の1mM ATP、10mM MgCl2、5m
M DTT、65mM Tris-HCl pH7.5中に混合した。0.1〜1単
位のT4DNAリガーゼ(Boehringer Mannheim)を用いて16
℃にて一晩連結を行った。コンピテント大腸菌(E.col
i)K2宿主(Hanahan,J.Mol.Biol.166:557-580、1983)
中への形質転換用に連結混合物から5〜10μlを取っ
た。100μg/mlのアンピシリンを含むトリプトン−大豆
寒天プレート上へ塗布することにより、形質転換体を選
択した。
個々のコロニーからプラスミドDNAを抽出し、制限分
析により正しい組換えプラスミドを同定した。欠失が作
られたPAI-2遺伝子の領域を配列決定し、変化を確かめ
た。配列決定は、取扱い説明書に記載されたようにして
Sequenase DNA Sequemsing Kit(USB)を使って二本鎖
プラスミドDNA上で行った。使用したプライマーはT7プ
ライマー(Promega)であった。
細菌構成物および発現 ベクターpLK58中のラムダPLプロモーターの支配下にP
AI-2の完全コード配列および欠失変異体を配置し、ATG
の上流の合成オリゴヌクオレチドは該開始コドンから適
当な距離のところに細菌性リボソーム結合部位を提供
し、生来のPAI-2配列をコードするプラスミドpBTA641と
欠失変異体Δ74-96をコードするプラスミドpBTA829を得
た。
それらのプラスミドを用いて、ラムダの熱不安定性リ
プレッサーcI857を含む大腸菌K-12ΔHIΔtrpを形質転換
せしめた。形質転換細胞をTSB培地(Oxoid)中で28℃に
て一晩増殖させた。次いで細胞をMEM培地(Mottら、Pro
c.Natl.Acad.Sci.82:88-92,1985)中に希釈し、1.0のOD
600まで28℃にて一晩増殖させ、予め温めた(48℃)MEM
培地を同体積添加し温度を38℃に平衡化した。38℃で4
時間増殖させた後、8000×gでの15分間の遠心により細
胞を収得した。細胞ペレットをBehs緩衝液(10mM P−ク
ロロ水銀安息香酸、10mM EDTA(Na)2、10mM 1,10−フェ
ナチオリン、100mM リン酸塩、pH7.0)中に再懸濁し、
そして16,000psiでのフレンチプレスへの2回の通過
(氷上)により溶解せしめた。溶解細胞からの上清を80
00×gでの15分間の遠心により清澄化し、そしてヒトPA
I-2に対するアフィニティー精製モノクローナル抗体(B
iopool)またはポリクローナル抗体を使って、PAI-2の
存在について試験した。後述のようにして、ウロキナー
ゼ−PAI-2の形成の特徴を示すウロキナーゼの存在下で
の電気泳動移動度のシフトにより、生物活性を評価し
た。
u-PA結合実験 ウロキナーゼに結合する前記PAI-2欠失変異体の能力
を、ウロキナーゼ結合実験において測定した。Δ74-96
変異体は生来のPAI-2に比較してかなり変わった分子で
あるので、変異体が生物活性を有するか否かを予測する
ことは不可能である。生来の(即ちpBTA641から発現さ
れるもの)もしくはΔ74-96変異体(即ちpBTA829から発
現されるもの)を発現する溶解細胞、または全くPAI-2
を発現しない細胞(即ちpBTA836を含む細胞)からの透
明な上清に、ウロキナーゼ(LMW,American Diagnostic
a)を添加した。負の対照として、ウロキナーゼを添加
しない溶解物を使った。プラスミドpBTA836は、BglIIお
よびEcoRIでの消化によりPAI-2を切除し、次にクレノウ
酵素を使ったフィルイン反応および連結反応によりPAI-
2遺伝子を欠くプラスミドを再形成することからpBTA641
から誘導した。
室温で90分間反応を進行させた。次いでSDSおよび2
−メルカプトエタノールを含む緩衝液を添加した後、試
料を3分間煮沸し、そしてPAI-2に対するヤギポリクロ
ーナル抗体(図7A)またはウロキナーゼに対するウサギ
ポリクローナル抗体(7図B)のいずれか一方を使っ
て、SDS-PAGEおよびウエスタンブロッティングにより分
析した。第一抗体に対して向けられた第二抗体−HRP接
合体を使って、結合した抗体を検出した。
図7はそのような実験の結果を示す。生来のまたはΔ
74-96変異体のPAI-2を含む溶解物へのウロキナーゼの添
加は、PAI-2に対して向けられたポリクローナル抗体
(図7A、レーンcおよびe)またはウロキナーゼに対し
て向けられたポリクローナル抗体(図7B、レーンcおよ
びe)と反応する約69kDのSDS安定性複合体の形成をも
たらした。ウロキナーゼの不在下、またはPAI-2を欠く
細胞溶解物においては、PAI-2に対する抗体(図7A、レ
ーンb,d,f,g)またはウロキナーゼに対する抗体(図7
B、レーンb,d,f,g)を使って、そのような複合体は検出
できなかった。それらの結果はウロキナーゼ−PAI-2複
合体の形成に特有であり、生来のPAI-2と変異Δ74-96PA
I-2の両方がウロキナーゼを結合することができ、よっ
て両者が生物活性を有することを示す。
タンパク質分解感受性の除去 生来のPAI-2(即ちpBTA641由来)を発現する大腸菌細
胞において、SDS-PAGEおよびウエスタン移行後にPAI-2
特異抗体により検出された主要生産物は、生来のPAI-2
を表す46kD形、および分解産物を表す37kD形である(図
3、レーン3および4;図7A、レーンb)。特異Δ74-96P
AI-2(即ちpBTA829由来)を発現する細胞においては、3
7kDの分解産物は検出できなかった(図7A、レーン
d)。それらの結果は、変異体Δ74-96PAI-2が生来のPA
I-2のタンパク質分解感受性を有さないことを示す。
実施例2 プロテアーゼ感受性部位の除去 オーバーラップ伸長による部位特異的突然変異誘発の
ポリメラーゼチェーン反応(PCR)技術(Hoら、Gene77:
51-59,1989)を使って、PAI-2コード領域から、アミノ
酸66-98(66と98を含む)をコードするDNA配列を除去し
た。PCR反応において使用したオリゴヌクオレチドは図
8に示され(配列番号9,10および11)、そしてこの欠失
変異体の作製の概略を図9に示す。
簡単に言えば、PCR反応において使用した中間ベクタ
ーにPAI-2DNAを移行し、アミノ酸66-98(66と98を含
む)をコードする配列が除去されているBglII/PstI断片
を作製した。PCR生成BglII/PstI断片を中間ベクター中
の生来の断片と交換し、そして独立した5つの形質転換
体からの全BglII/PstI領域を配列決定した。生来のPAI-
2との唯一の相違がアミノ酸66-98(66と98を含む)をコ
ードする配列の欠失であるそれらの形質転換体のうちの
1つから、PAI-2DNAを回収し、そしてベクターpLK58中
に連結せしめ、pBTA840を作製した。
オリゴヌクオレチド(図8:配列番号9,10および11)を
Applied BiosystemsのDNA合成装置(モデル380A)上で
合成し、トリチル基を残しておき、製造業者の教示に従
ってオリゴヌクオレチド精製カートリッジ(Applied Bi
osystems,カタログ番号400771)上で精製した。1つの
オリゴSp6プライマーはPromega社から購入した。
PCR反応は、100ピコモルのオリゴヌクオレチドおよび
0.35ピコモルのEcoRI線状化PAI-2プラスミドを使って、
50mM KCl、10mM Tris-HCl pH8.3、1.5mM MgCl2、0.01%
(v/v)ゼラチン、200μM dNTP、2.5U amplitaq(Perki
n-Elmer Cetus)中で実施した。1分間の変性(94
℃)、1分間のアニーリング(50℃)および1分間の伸
長(74℃)を伴う25サイクルに設定されたGene Machine
(Innovonics)上でPCR反応を行った。PCR生成物をSeph
acryl S-200カラム上で、またはTris−酢酸緩衝液(Man
iatisら、1982)中での1.5%sea-plaqueアガロース(FM
C Corporation)上でのゲル電気泳動、次いで臭化エチ
ジウム染色、UV照射による可視化、および製造業者の教
示に従ったNACSカラム(BRL)上でのアガロースゲル切
片からの精製により精製した。
他の必要なDNA断片は、0.8-1.5%のsea-plaqueアガロ
ース上でのゲル電気泳動によりプラスミドDNAから分離
し、そしてPCR生成物について上述したようにして精製
した。
ベクターは典型的には次のようにして調製した。プラ
スミドDNAを適当な制限酵素で37℃にて1〜2時間消化
した。制限消化物に子ウシ腸アルカリホスファターゼ
(CIAP Boehringer Mannheim、1〜2単位)を直接添加
し、37℃にて1時間インキュベーションを続けた。或る
場合、平滑末端または、3′突出末端を生じる制限酵素
を使用する時、CIAPとのインキュベーションを37℃で30
分間そして50℃で30分間行った。CIAP酵素を70℃で15分
間熱不活性化し、そしてDNAをフェノール/クロロホル
ム/イソアミルアルコールで抽出し、次いでエタノール
で沈澱させた。
連結および大腸菌K12宿主の形質転換は実施例1に記
載した通りに行った。或る場合には、連結は4℃で48時
間または16℃で4〜6時間であった。
アルカリ変性後、Mutiwell Microtitre Sequencing S
ystem Kit(Amercham)を使って、取扱い説明書に記載
されたようにして、二本鎖プラスミドDNA上でBglII/Pst
I領域の配列決定を行った。
この作業に使用したプラスミドは上記のようにして誘
導した。
大腸菌(E.coli)中での発現 プラスミドpBTA840を用いて、ラムダの熱不安定性リ
プ レッサーcI857を含む大腸菌ΔH1Δtrp宿主を形質転
換せしめた。単一の形質転換体をTSB培地中で28℃にて
一晩増殖させ、得られた培養物を用いて10lの醗酵槽に
接種した。大腸菌細胞を38℃にて24時間熱誘導し、17,0
00×gでの20分間の遠心により細胞を回収した。
Δ66-98およびΔ74-96PAI-2の精製 PAI-2変異体Δ66-98およびΔ74-96は、該分子を発現
する大腸菌細胞から、生来の分子の精製において使用さ
れる方法、即ちPhenyl-Sepharoseクロマトグラフィー、
Sephacryl S200クロマトグラフィー、イオン交換クロマ
トグラフィーおよび/または逆相HPLCを含む方法によ
り、精製することができる。それらの方法は国際特許出
願PCT/AU85/00191(WO 86/01212)および国際特許出願P
CT/AU87/00067(WO 87/05628)において記載されてお
り、そしてΔ66-98の精製の結果を図10に示す。
u-PA、二本鎖t-PAおよび一本鎖t-PA結合実験 u-PA、二本鎖t-PAおよび一本鎖t-PAに結合する変異体
Δ66-98の能力を、実施例1に記載したものと同様な結
合実験において調べた。Δ66-98PAI-2(配列番号3)の
結合特性を生来のPAI-2(即ちpBTA641から発現されたも
の)(配列番号1)、Δ74-96変異体(即ちpBTA829から
発現されたもの)(配列番号2)、およびpBTA641から
発現されたPAI-2と3つのアミノ酸が異なる生来のPAI-2
の第二の形(Shleuningら、Mol.Cell Biol.7:4564-456
7,1987)により示されたものと比較した。別の生来のPA
I-2はpBTA683から発現された。PAI-2の第二の形におい
て見つかる3アミノ酸に変更する部位特異的突然変異誘
発によりpBTA641からプラスミドpBTA683を誘導した〔Sh
leuningら、Mol.Cell Biol.7:4564-4567 1987)〕。
種々のPAI-2(各々0.25μg)を、25mM Tris-HCl pH
7.5、75mM MaCl、2.5mM EDTAおよび0.5% TX-100中で、
u-PA(3.75μg、Behring)、二本鎖t-PAまたは一本鎖t
-PA(各々3.75μg、American Diagnostica)と共に室
温で160分間インキュベートした。試料を10%SDS−ポリ
アクリルアミドゲル上で分析し次いでウエスタンブロッ
ティングした。ブロットをPAI-2に対するヤギポリクロ
ーナル抗体で探索し、結合した抗体を抗−ヤギ−HRP接
合体により検出した(図11)。
全PAI-2(2種の生来形および2種の欠失変異体)が
同等な結合特性を示した。u-PA、二本鎖t-PAまたは一本
鎖t-PAとインキュベートすると、PAI-2の高分子量SDS安
定成形が認められた。そのような高分子量形は、PAI-2
とそれらのプラスミノーゲン活性化因子との間の複合体
の形成の特徴を示す。
タンパク質分解感受性の除去 変異体Δ74-96と同様に、生来のPAI-2の精製時に観察
された37kDの分解産物は、変異体Δ66-98の精製調製物
中に検出されなかった(図10)。
産業上の利用可能性 本発明のPAI-2変異体は、腫瘍を有する患者または慢
性炎症状態、例えば関節リウマチを患っている患者にお
いて、治療薬および診断薬として使用することができ
る。
特異的PA阻害剤の適用が利用可能である他の状態とし
ては、変形性関節症、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、SL
E様疾患、乾癬、天疱瘡、角膜潰瘍、胃十二指腸潰瘍、
紫斑、歯周炎、出血および筋ジストロフィーといった症
状および疾患が挙げられる。特異的PA阻害剤は、PAを伴
う血栓崩壊療法への補助剤として用いることができる。
というのは、そのような処置の副作用、即ち全身性フィ
ブリン溶解現象の発生率および過酷さを減少させるから
である。最後に、2種のトリプシン阻害剤が結合組織の
形成を増強し、創傷組織の破断強さを増加させることが
示されており〔Kwaan,HCおよびAstrup,T(1969)Exp.Mo
lec.Path.11,82〕、そして、角質細胞がuPAとtPAの両方
を生産することが知られている〔Grondahl-Hansen,Jら
(1988)J.Invest.Dermatol.〕ので、PA阻害剤は皮膚創
傷の治癒および組織の修復において重要な役割を有する
ことができる。
本発明の変異体に対する抗体は、単球性白血病、ガ
ン、胎児発達および慢性炎症性疾患といった病的状態ま
たは状態の検出もしくは追跡において有用であろう。
配列の列挙 (1)一般的情報 (i)出願者:Goss,Neil Howard(アメリカ) Richard
son,Michael Andrew(アメリカ) Biotech Australia
Pty Limited(アメリカ以外の国) (ii)発明の表題:PAI-2の変異体 (iii)配列の数:18 (iv)通信先: (A)住所:Griffith Hack & Co (B)通り:71 York Street (C)市:Sydney (D)州:New South Wales (E)国:AUSTRALIA (F)郵便番号:2000 (v)コンピューター読み取りフォーム (A)媒体タイプ:3 1/2インチの2DDフロッピーディス
ク (B)コンピューター:Macintosh (C)操作システム:Macintosh,6.04及びそれ以上 (D)ソフトウェアー:Microsoft word 4 (vi)現出願日:入手できない (A)出願番号: (B)出願日: (C)分類: (vii)前出願日: (A)出願番号:AU PJ7924 (B)出願日:1989年12月20日 (2)配列識別番号1についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:1610個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA〜mRNA (A)説明:ヒトプラスミノーゲン活性化因子インヒビ
タータイプ2タンパク質をコードする (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型:N/A (vi)起源: (A)生物名:ホモサピエンス (B)株名: (C)個体・単離クローン名: (D)分化の程度: (E)ハプロタイプ (F)組織の種類: (G)細胞の種類:単球 (H)セルライン:U937 (I)オルガネラ名: (vii)直接の起源: (A)ライブラリー名: (B)クローン名:BTA 1445 (viii)ゲノム内での位置: (A)染色体/セグメント名:18 (B)染色体上の位置:18q21-q23 (C)単位: 配列識別番号2についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:1512個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA〜mRNA (A)説明:アミノ酸74-96が欠失されているヒトプラ
スミノーゲン活性化因子インヒビタータイプ2タンパク
質をコードする (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型:N/A (vi)起源: (A)生物名:ホモサピエンス (B)株名: (C)固体・単離クローン名: (D)分化の程度: (E)ハプロタイプ (F)組織の種類: (G)細胞の種類:単球 (H)セルライン:U937 (I)オルガネラ名: (vii)直接の起源: (A)ライブラリー名: (B)クローン名:BTA 1916 (ix)特徴: (A)名称/キー PAI-2変異体 (B)位置:アミノ酸74-96 (C)同定方法:実験による (D)他の情報:プロテアーゼ感受性部位の除去の生成
物はウロキナーゼ組織プラスミノーゲン活性化因子に結
合する 配列識別番号3についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:1482個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA〜mRNA (A)説明:アミノ酸66-98が欠失されているヒトプラ
スミノーゲン活性化因子インヒビタータイプ2タンパク
質をコードする (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型:N/A (vi)起源: (A)生物名:ホモサピエンス (B)株名: (C)個体・単離クローン名: (D)分化の程度: (E)ハプロタイプ (F)組織の種類: (G)細胞の種類:単球 (H)セルライン:U937 (I)オルガネラ名: (vii)直接の起源: (A)ライブラリー名: (B)クローン名:BTA 1922 (ix)特徴: (A)名称/キー PAI-2変異体 (B)位置:欠失されたアミノ酸66-98 (C)同定方法:実験による (D)他の情報:プロテアーゼ感受性部位の除去、生成
物はウロキナーゼ組織プラスミノーゲン活性化因子に結
合する 配列識別番号4についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:27個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:他の核酸 説明:合成DNAオリゴヌクオレチド (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (xi)配列の説明:配列識別番号4 GGCCCATATG ATATCTCGAG ACTAGTC 27 配列識別番号5についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:9個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA〜mRNA (A)説明:66-98アミノ酸欠失変異体における欠失され
たアミノ酸を示すPAI-2分子における塩基対241〜348の
コード領域 (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列の説明:配列識別番号5 配列識別番号6についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:39個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA〜mRNA (A)説明:74〜96アミノ酸欠失変異体における欠失さ
れたアミノ酸を示すPAI-2分子における塩基対241〜348
のコード領域 (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列の説明:配列識別番号6 配列識別番号7についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:18個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:他の核酸 (A)説明:74-96アミノ酸コード領域欠失変異体におけ
るPAI-2遺伝子のHinfI/PstI領域を置換するための合成D
NAアダプター (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型:中間部 (xi)配列の説明:配列識別番号7 配列識別番号8についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:11個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:他の核酸 (A)説明:74-96アミノ酸コード領域欠失変異体におけ
るPAI-2遺伝子のHinfI/PstI領域を置換のための配列識
別番号7のアダプターへの相補的配列 (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:Yes (v)フラグメント型: (xi)配列の説明:配列識別番号8 GCT TGT GCT GG 11 配列識別番号9についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:22個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:他の核酸 (A)説明:PAI-2の66-98アミノ酸欠失変異体をコード
する遺伝子を創造するためにPCR反応への使用のための
合成DNAオリゴヌクオレチド (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:Yes (v)フラグメント型: (xi)配列の説明:配列識別番号9 CCT CTT CTG CAG ATT CTA GGA A 22 配列識別番号10についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:29個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:他の核酸 (A)説明:PAI-2の66-98アミノ酸欠失変異体をコード
する遺伝子を創造するためにPCR反応への使用のための
合成DNAオリゴヌクオレチド (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:Yes (v)フラグメント型: (xi)配列の説明:配列識別番号10 AT CTG CAG CGG CTC CCA CTT CAT TAA ACT 29 配列識別番号11についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:28個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:他の核酸 (A)説明:PAI-2の66-98アミノ酸欠失変異体をコード
する遺伝子を創造するためにPCR反応への使用のための
合成DNAオリゴヌクオレチド (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型: (xi)配列の説明:配列識別番号11 GTG GGA GCC GCT GCA GAT AAA ATC CAT T 28 配列識別番号12についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:27個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:他の核酸 (A)説明:合成DNAオリゴヌクオレチド (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型: (xi)配列の説明:配列識別番号12 GATCTNNNNN NNNNNNNNNN NATGGAG 27 配列識別番号13についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:26個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:他の核酸 (A)説明:合成DNAオリゴヌクオレチド (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (xi)配列の説明:配列識別番号13 GATCTNNNNN NNNNNNNNNN ATGGAG 26 配列識別番号14についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:15個の塩基対 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型:N−末端フラグメント (xi)配列の説明:配列識別番号14 配列識別番号15についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:10個のアミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型:N−末端フラグメント (xi)配列の説明:配列識別番号15 配列識別番号16についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:15個のアミノ酸 (B)型:アミノ酸 (C)鎖の数: (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:ペプチド (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型:N−末端フラグメント (xi)配列の説明:配列識別番号16 配列識別番号17についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:27個の塩基対 (B)型:ヌクオレチド (C)鎖の数:一本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:他の核酸 (A)説明:合成DNAオリゴヌクオレチド (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (xi)配列の説明:配列識別番号17 配列識別番号18についての情報 (i)配列の特徴: (A)長さ:108個の塩基対 (B)型:核酸 (C)鎖の数:二本鎖 (D)トポロジー:直鎖状 (ii)配列の種類:cDNA〜mRNA (A)説明:PAI-2の欠失変異体のための領域における差
異を示す天然のPAI-2コード配列の塩基241〜348 (iii)ハイポセティカル:No (iv)アンチセンス:No (v)フラグメント型: (xi)配列の説明:配列識別番号18
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 5/10 9281−4B C12N 5/00 B (72)発明者 リチャードソン,マイケル アンドリュ ー オーストラリア国,ニュー サウス ウ ェールズ,2085,ベルローズ,ベノーラ プレイス 1 (56)参考文献 特開 昭63−276491(JP,A) 特表 平1−500640(JP,A)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】66-98アミノ酸残基領域が少なくとも1つ
    のプロテアーゼ感受性部位を排除するために変更されて
    いるPAI-2変異体であって、PAI-2の生物学的活性を維持
    していることを特徴とするPAI-2変異体。
  2. 【請求項2】前記変異体が、66-98アミノ酸残基領域に
    おける少なくとも1つのアミノ酸残基が欠失されている
    欠失変異体である請求の範囲第1項記載のPAI-2変異
    体。
  3. 【請求項3】PAI-2のアミノ酸74-96(74及び96を包含す
    る)が欠失されているPAI-2変異体。
  4. 【請求項4】PAI-2のアミノ酸66-98(66及び98を包含す
    る)が欠失されているPAI-2変異体。
  5. 【請求項5】ラベルされた形で存在する請求の範囲第1
    〜4項のいづれか1項記載のPAI-2変異体。
  6. 【請求項6】ラベルが放射性同位体、酵素及び科学物質
    から成る群から選択される請求の範囲第5項記載のPAI-
    2変異体。
  7. 【請求項7】DNA分子であって、その配列が請求の範囲
    第1〜4項のいづれか1項記載のPAI-2変異体をコード
    することを特徴とするDNA分子。
  8. 【請求項8】請求の範囲第7項記載のDNA分子及びベク
    ターDNAを含んで成る組換えDNA分子。
  9. 【請求項9】前記ベクターDNAがプラスミドDNAである請
    求の範囲第8項記載の組換えDNA分子。
  10. 【請求項10】前記プラスミドDNAが、E.コリ発現ベク
    ター、バキュロウィルストランスファーベクター、哺乳
    類発現ベクター、ワクシニアウィルス発現ベクター及び
    レトロウィルス発現ベクターから成る群から選択される
    請求の範囲第9項記載の組換えDNA分子。
  11. 【請求項11】前記E.コリ発現ベクターが: PLプロモーターに基づくE.コリ発現ベクター; lacプロモーターに基づくE.コリ発現ベクター; tacプロモーターに基づくE.コリ発現ベクター; trpプロモーターに基づくE.コリ発現ベクター; pGEM4Z及びそれに由来するプラスミド;及び pSp70及びそれに由来するプラスミドから成る群から選
    択される請求の範囲第10項記載の組換えDNA分子。
  12. 【請求項12】前記バキュロウィルストランスファーベ
    クターが、pAc373,pAc360及びそれらに由来するプラス
    ミドから成る群から選択される請求の範囲第10項記載の
    組換えDNA分子。
  13. 【請求項13】前記哺乳類発現ベクターが: pBPV-1;pBPV-BV1;pdBPV-MMTneo;SV40基礎の発現ベクタ
    ー、たとえばpBTA613;及びそれらに由来するプラスミド
    から成る群から選択される請求の範囲第10項記載の組換
    えDNA分子。
  14. 【請求項14】PAI-2の74-96のアミノ酸残基が欠失した
    アミノ酸配列をコードするDNAを含有する組換えベクタ
    ーがpBTA829。
  15. 【請求項15】PAI-2の66-98のアミノ酸残基が欠失した
    アミノ酸配列をコードするDNAを含有する組換えベクタ
    ーがpBTA840。
  16. 【請求項16】請求の範囲第8項記載の組換えDNA分子
    により形質転換された形質転換宿主細胞。
  17. 【請求項17】前記宿主細胞が、E.コリK12株、真核生
    物に由来する細胞及び昆虫スポドプテラ フルギペルダ
    Spodopterafrugiperde)及びボンビックス モリBo
    mbyx mori)に由来する細胞系から成る群から選択され
    る請求の範囲第16項記載の形質転換宿主細胞。
  18. 【請求項18】前記真核生物に由来する細胞が、COS細
    胞、CHO細胞、U937細胞、BHK-21細胞、Ver細胞、CVI細
    胞及びC127細胞から成る群から選択される請求の範囲第
    17項記載の形質転換宿主細胞。
  19. 【請求項19】請求の範囲第8項記載の組換えDNA分子
    を生成するための方法であって、請求の範囲第7項記載
    のDNA分子をベクターDNA中に挿入することを含んで成る
    方法。
  20. 【請求項20】請求の範囲第16項記載の形質転換宿主を
    生成するための方法であって、形質転換のための適切な
    宿主細胞をコンピテントにし、そして請求の範囲第8項
    記載の組換えDNA分子により前記宿主コンピテント細胞
    を形質転換することを含んで成る方法。
  21. 【請求項21】組織学的検体での腫瘍の境界を位置決定
    し、そして/又は定義するための方法であって、請求の
    範囲第5項記載のラベルされたPAI-2変異体を検体に適
    用し、そしてラベルの集中の位置を像化することによっ
    て決定することを含んで成る方法。
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