JPH0638547A - 変圧器の直流偏磁防止装置 - Google Patents

変圧器の直流偏磁防止装置

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JPH0638547A
JPH0638547A JP4184256A JP18425692A JPH0638547A JP H0638547 A JPH0638547 A JP H0638547A JP 4184256 A JP4184256 A JP 4184256A JP 18425692 A JP18425692 A JP 18425692A JP H0638547 A JPH0638547 A JP H0638547A
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JP
Japan
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transformer
inverter
output
magnetic flux
positive
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Application number
JP4184256A
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English (en)
Inventor
Yoshizo Akao
佳三 赤尾
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 系統と連系運転するインバ―タの出力側に接
続される変圧器の直流偏磁を防止する。 【構成】 出力電圧の正側及び負側のパルス幅を制御可
能なインバ―タ2の出力側に変圧器5を接続した装置に
おいて、前記変圧器5の鉄心ギャプ部の磁束を検出する
手段12と、この手段によって検出された磁束の正側及
び負側のピ―ク値を検出する手段16と、この手段の出
力に応答し前記磁束の正側と負側のピ―ク値が等しくな
るように前記インバ―タの出力電圧パルス幅を制御する
手段25を具備したことを特徴とする変圧器の直流偏磁
防止装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流を交流に変換する
インバ―タ装置の出力側に接続される変圧器の直流偏磁
を防止できる変圧器の直流偏磁防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲ―トタ―ンオフサイリスタ(以下単に
GTOと記す)等の半導体スイッチング素子から構成さ
れるインバ―タは、半導体スイッチング素子のスイッチ
ング時間のバラツキや半導体スイッチング素子をオン・
オフするゲ―ト信号パルス幅のバラツキにより、インバ
―タ出力電圧の電圧時間積が正負で等しくなくなりイン
バ―タの出力側に接続される変圧器を直流偏磁させるこ
とがある。
【0003】そこで従来より、種々の直流偏磁防止装置
が考えられて来た。その一例を図4に示す。図4におい
て、1は直流電源、2は公知のインバ―タで、そのゲ―
ト制御回路3のゲ―ト信号により出力電圧の正側及び負
側のパルス幅が制御される。5は変圧器、6は電力系統
で、インバ―タ2は変圧器5を介して電力系統と連系運
転される。11はインバ―タ2の出力電流I1 を検出す
るホ―ルCTでその出力はその内部の増幅器により電圧
信号に変換される。15はホ―ルCT11の出力信号を
所定期間積分することにより出力電流I1 に含まれる直
流分を検出する積分器、21は積分器15で検出された
直流分信号に応じてゲ―ト制御回路3の出力のゲ―ト信
号のパルス幅の補正を行う偏磁補正回路である。
【0004】図5は、何等かの原因でインバ―タ2の出
力電圧V1 の電圧時間積が正側と負側でアンバランスに
なった場合の各部の波形を表す図で、Φは変圧器5の鉄
心を通る磁束を表す。尚、この場合電力系統6の電圧V
2 (以下系統電圧V2 と記す)の波形は正弦波で且つ直
流分は含まないものとする。
【0005】次に、図4と図5を参照して従来装置の動
作を説明する。インバ―タ2の出力電圧V1 の電圧時間
積が正側と負側でアンクバランスになると、図5のハッ
チング部に示すように、出力電流I1 及び磁束Φも正側
と負側でアンバランスになる。積分器15は出力電流I
1 即ち、ホ―ルCT11の出力電圧の電圧時間積が正側
と負側で等しい場合には、出力は零であるが、図5の場
合アンバランス波形のため直流分が出力され。つづいて
偏磁補正回路は出力電圧V1 の正側と負側の電圧時間積
が等しくなるようにインバ―タ2のゲ―ト信号のパルス
幅を補正する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明は系統電圧
V2 が常に正弦波で且つ直流分を含まないという仮定で
進めてきた。一般に、図示しない系統の変圧器や力率改
善用のコンデンサが投入されると、系統電圧波形が一時
的に歪み直流分が生じることが知られている。以下この
場合の問題点について説明する。
【0007】図6はインバ―タ2が電力系統6に連系運
転される場合、変圧器5がインバ―タ2と電力系統6の
両方から励磁される様子を表した等価回路で、変圧器5
の等価回路は簡略化している。図6において、51,5
2,53はそれぞれ変圧器3の1次側洩れリアクタン
ス、2次側洩れリアクタンス、励磁リアクタンスであ
る。I11,I12はそれぞれインバ―タ2、電力系統6が
供給する励磁電流を表している。励磁電流I11に直流分
が含まれないとしても、系統電圧V2 が歪むと、励磁電
流I12は直流分が重畳されるが従来装置ではホ―ルCT
11がインバ―タ2に設置されているため該直流分を検
出できない。従って、変圧器5は直流偏磁する。この場
合のインバ―タ2の出力電圧V1 と変圧器5の鉄心を通
る磁束Φの波形を図7に示す。図7において、ΦP ,Φ
N はそれぞれ磁束Φの正側ピ―ク値と負側ピ―ク値を示
す。
【0008】インバ―タ2が進相無効電力を出力する運
転モ―ドでは、インバ―タ2の出力電圧は高めとなり、
変圧器5の磁束も増加する。この状態で図示しない系統
の変圧器等が投入され系統電圧V2 が歪むと、従来装置
では、電力系統6が供給する励磁電流I12に含まれる直
流分を抑制することができないので、変圧器5が飽和す
ることがあった。その結果、図示しない過電流保護リレ
―が動作し、システム停止に至るという問題があった。
【0009】本発明の目的は、このような問題を解決す
るためになされたもので、系統電圧波形が歪んでも、イ
ンバ―タの出力側に接続された変圧器の直流偏磁を防止
できる変圧器の直流偏磁防止装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、インバ―タ出力側に接続された変圧器の鉄
心のギャップ部の磁束を検出する手段と、この手段で検
出された磁束の正側と負側のピ―ク値を検出する手段
と、このピ―ク値検出手段に応じてインバ―タの出力パ
ルス幅を制御する手段を具備したことを特徴とするもの
である。
【0011】
【作用】本発明は、上記手段を具備することにより、イ
ンバ―タの出力側に接続された変圧器が直流偏磁した場
合に、該変圧器の鉄心ギャップ部を通る磁束の正側と負
側のピ―ク値が等しくなるようにインバ―タの出力電圧
パルス幅を制御するものである。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を締す構成図であ
り、図4と同一部に同一符号を付してその説明は省略す
る。図2は図1における変圧器5の鉄心を簡略化して表
現した図である。図3は本発明の動作を説明するための
タイムチャ―トである。
【0013】図1において、12は変圧器5の鉄心ギャ
ップ部を通る磁束を検出するホ―ル素子、13はホ―ル
素子12の出力を増幅する増幅器でその出力は電圧波形
である。16は増幅器13の出力信号の正側及び負側の
ピ―ク値を個別に検出するピ―ク値検出回路、17はピ
―ク値検出回路16より出力される正負のピ―ク値を加
算し正負ピ―ク値の差分を得るための加算器、25は加
算器17の出力信号の極性と大きさに応じてゲ―ト制御
回路3の出力ゲ―ト信号のパルス幅の補正を行う偏磁補
正回路である。図2において、55は変圧器5の鉄心で
ある。
【0014】前述のように構成することにより、系統電
圧V2 が歪み、変圧器5の磁束が図7のように正負アン
バランスになったとすると、図7においてΦP >ΦN の
ため加算器17には磁束の正負ピ―ク値の差分信号Δe
が現れる。続いて偏磁補正回路25は差分信号Δeが零
になるようゲ―ト制御回路3の出力のゲ―ト信号パルス
幅の補正を行う。パルス幅の補正が行われた後の出力電
圧V1 と磁束Φの波形を図3に示す。図3の磁束Φにつ
いては、0はパルス幅補正前の零点、0´はパルス幅補
正後の零点を表わす。パルス幅の補正が行われる結果、
磁束の正負ピ―ク値は等しくなるので系統電圧V2 が歪
んでも変圧器5は飽和することはない。以上は単相イン
バ―タの例で説明したが、三相インバ―タの場合にも本
発明が適用できることは言うまでもない。その場合は少
くとも2台の主脚鉄心のギャップ部にホ―ル素子を設置
し、少くとも3相のうち2相の磁束を制御すれば良い。
【0015】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、磁束
検出部はインバ―タ主回路とは電気的に絶縁されるの
で、インバ―タ主回路が高電圧化しても磁束検出部の絶
縁耐圧を上げる必要はなく、安価な変圧器の直流偏磁防
止装置を提供出来る。更に、系統電圧が歪んでもインバ
―タの出力側に接続された変圧器がその影響で飽和する
ということがなくインバ―タが保護停止しなくなるの
で、システムの稼動率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す変圧器の直流偏磁防止
装置の構成図。
【図2】[図1]のインバ―タ出力側の変圧器の鉄心の
簡略図。
【図3】本発明の動作を説明するためのタイムチャ―
ト。
【図4】従来の変圧器の直流偏磁防止装置の構成図。
【図5】従来の変圧器の直流偏磁防止装置の動作を説明
するためのタイムチャ―ト。
【図6】従来の変圧器の直流偏磁防止装置を説明するた
めの変圧器の等価回路。
【図7】従来の変圧器の直流偏磁防止装置の動作を説明
するためのタイムチャ―ト。
【符号の説明】
1 …直流電源 2 …イ
ンバ―タ 3 …ゲ―ト制御回路 5 …変
圧器 6 …電力系統 11 …ホ
―ルCT 12 …ホ―ル素子 13 …増
幅器 15 …積分器 16 …ピ
―ク値検出回路 17 …加算器 21,25 …偏
磁補正回路 51,52…洩れリアクタンス 53 …励
磁リアクタンス器 55 …鉄心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力電圧の正側及び負側のパルス幅を制
    御可能なインバ―タの出力側に変圧器を接続した装置に
    おいて、前記変圧器の鉄心ギャプ部の磁束を検出する手
    段と、この手段によって検出された磁束の正側及び負側
    のピ―ク値を検出する手段と、この手段の出力に応答し
    前記磁束の正側と負側のピ―ク値が等しくなるように前
    記インバ―タの出力電圧パルス幅を制御する手段を具備
    したことを特徴とする変圧器の直流偏磁防止装置。
JP4184256A 1992-07-13 1992-07-13 変圧器の直流偏磁防止装置 Pending JPH0638547A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008228537A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Nissin Electric Co Ltd 並列補償型瞬時電圧低下停電対策装置及びその瞬停・停電対策方法、直列補償型瞬時電圧低下対策装置及びその瞬停対策方法、ならびに、自立運転機能付並列接続型交直変換装置及びその交直変換方法
CN103439605A (zh) * 2013-08-28 2013-12-11 国家电网公司 变压器直流偏磁能力的检测方法

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