JPH0728538B2 - Pwmインバータの制御装置 - Google Patents

Pwmインバータの制御装置

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JPH0728538B2
JPH0728538B2 JP2100366A JP10036690A JPH0728538B2 JP H0728538 B2 JPH0728538 B2 JP H0728538B2 JP 2100366 A JP2100366 A JP 2100366A JP 10036690 A JP10036690 A JP 10036690A JP H0728538 B2 JPH0728538 B2 JP H0728538B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は出力トランスを介して交流負荷に可変電圧可変
周波数の電力を供給する電圧形PWMインバータの制御装
置に関する。
(従来の技術) 近年、大容量の自己消弧素子(例えばゲートターンオフ
サイリスタ等)の開発が盛んに行なわれ、インバータ等
の電力変換装置に用いられるようになってきた。特に、
パルス幅変調制御(PWM制御)インバータは、直流を可
変電圧可変周波数の交流に変換することができ、誘導電
動機や同期電動機等の駆動電源として盛んに用いられる
ようになってきた。
このPWMインバータは、交流電動機等の負荷側の大容量
化に伴い、高電圧、大電流のものが必要となり、出力ト
ランスによって変換器の交流側を絶縁し、複数台の変換
器を多重運転することが行なわれている。
第4図は、従来のPWM制御インバータ装置の構成を示す
もので、出力トランスを介して交流負荷に電力を供給し
ている。
図中、Vdは直流電源、INVはPWM制御インバータ、PLはパ
イロットリアクトル、TRは出力トランス、LOADは交流負
荷である。インバータINVは自己消弧素子S1〜S4および
フリーホイリングダイオードD1〜D4で構成されている。
また、制御回路として、電流検出器CTPL,CTL、比較器C
1,C2、加算器A1,A2、制御補償回路GL(S),G
PL(S)、整流器DO1,DO2、サンプルホールド回路S
H1,SH2およびパルス幅変調制御回路PWMが用意されてい
る。
インバータINVは直流電圧VdをPWM制御によって可変電圧
可変周波数の交流電力に変換するもので、出力トランス
TRを介して交流負荷LOADに電力を供給している。
負荷電流ILは次のようにして制御される。
すなわち、電流検出器CTLにより負荷電流ILを検出し、
比較器C1に入力する。比較器C1では電流指令値IL *と上
記電流検出値ILを比較し、その偏差εL=IL *−ILを求め
る。当該偏差εLは次の電流制御補償回路により増幅さ
れ、加算器A1,A2を介して、PWM制御回路PWMに入力され
る。PWM制御回路PWMは当該入力信号eiに比例した電圧V1
を発生させるようにインバータINVをパルス幅変調制御
する。
IL *>ILとなった場合、偏差εLは正の値となり、インバ
ータINVの出力電圧V1を増加させ、負荷電流ILを増や
し、IL≒IL *となるように制御される。逆に、IL *<IL
なった場合、偏差εLは負の値となり、インバータINVの
出力電圧V1を減少させ、負荷電流ILを減らす。故に、や
はりIL≒IL *となって落ちつく。電流指令値IL *を正弦波
状に変化させれば、実電流ILもそれに追従して正弦波に
制御される。
加算器A1に入力されるもう一つの信号VL *は負荷LOADの
逆起電力等を前向きに補償するもので、上記負荷電流制
御の応答を改善するために加えられる。
出力トランスTRは、直流電源Vdと交流負荷LOADを絶縁す
る目的で、あるいは、複数台のインバータを多重運転す
るときに設置される。通常、このトランスの励磁電流は
インバータINVの出力電圧に比例した電圧を2次側に発
生するように流れる。出力周波数と電圧が比例するよう
な負荷、あるいは、定電圧定周波数の負荷ではこのトラ
ンスの励磁電流はほぼ一定値となる。
しかし、実際には、制御回路のドリフトや素子のスイッ
チング特性のアンバランス等により、インバータ側から
若干の直流バイアスが出力トランスに印加されることが
ある。直流電圧のバイアスがトランスに印加された場
合、徐々にトランスTRが偏磁し、最終的に鉄心が飽和し
て過大な励磁電流がトランスTRに流れるようになり、ト
ランスTRを焼損するだけでなく、インバータINVを構成
する素子を過電流によって、破壊するおそれさえある。
そこで、出力トランスと並列にパイロットリアクトルPL
を接続し、このパイロットリアクトルPLの偏磁を監視
し、その偏磁量に応じてインバータINVの出力電圧を補
正してトランスTRの偏磁を防止している。
すなわち、まず、パイロットリアクトルPLに流れ込む電
流IPLを電流検出器CTPLによって検出する。この電流検
出値IPLを整流回路DO1およびDO2に入力し、正側電流IPL
(+)と負側電流IPL (-)に分離する。次のサンプルホール
ド回路SH1およびSH2により上記正側電流IPL (+)のピーク
値IPL (+) PEAKと負荷電流IPL (-)のピーク値IPL (+) PEAK
出力周波数の半サイクル毎にホールドしておく。さら
に、比較器C2により上記正側電流ピーク値IPL (+) PEAK
負荷側電流ピーク値IPL (-) PEAKを比較し、その偏差ε
PEAK=IPL (+) PEAK−IPL (-) PEAKを求める。当該偏差ε
PEAKを次の制御補償回路GPL(S)で反転積分し、前記
トランスの偏磁を補正するための直流バイアス電圧ΔV
DCを加算器A2を介してPWM制御回路PWMに入力する。
例えば、インバータINVを構成する素子のバラツキによ
り、出力電圧に正側の直流バイアスΔVBIASが印加され
た場合、トランスTRおよびパイロットリアクトルPLは共
に徐々に正側に偏磁して行く。その結果、サンプルホー
ルド回路SH1の出力IPL (+) PEAKがSH2の出力IPL (-) PEAK
り大きくなって偏差εPEAKは正の値となり、制御補償回
路GPL(S)で反転積分され、補償電圧ΔVDCを負の値に
する。故に、この補償電圧ΔVDCが前記直流バイアス電
圧ΔVBIASを打ち消すように働き、トランスTRおよびパ
イロットリアクトルPLの偏磁を防止することができる。
上記従来のPWMインバータ装置は、出力トランス付イン
バータの台数を増やすことにより、容量の増大を図るこ
とができ、かつ、インバータを多重化パルス幅変調制御
することにより高調波の少ない正弦波出力が得られると
いう特徴がある。
(発明が解決しようとする課題) しかし、この従来の電力変換装置は次のような問題点が
ある。
すなわち、出力トランスTRの偏磁を検出するためにパイ
ロットリアクトルPLを用いているが、偏磁が発生したと
き、このパイロットリアクトルPLに流れ込む電流IPL
出力トランスTRの励磁電流Ioとが完全に比例せず、どち
らかが先に偏磁してしまうことがある。このため、まだ
トランスTRが偏磁していないのに補償電圧ΔVDCを加え
てしまったり、逆に、トランスTRの偏磁が発生している
のにまだ補償電圧ΔVDCを与えることができないという
矛盾が発生する。このように、パイロットリアクトルPL
の鉄心の飽和特性と出力トランスTRの鉄心の飽和特性を
合わせることが難しく、適正な偏磁防止制御ができない
欠点があった。また、このパイロットリアクトルPLの容
量は出力トランスTRの1割程度の容量となり、装置全体
に占める割合も大きく、コストを上げる原因にもなって
いた。
さらに、上記従来の偏磁防止制御は出力周波数の半サイ
クル毎に電流のピーク値をサンプルホールドしているた
め、当該出力周波数が低くなると、検出のための時間遅
れが長くなり、その間に偏磁が拡大し、トランスを焼損
したり、過電流によりインバータを構成する素子を破壊
させてしまうことがある。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたもので、従来
装置で用いていたパイロットリアクトルを省略し、か
つ、インバータの出力周波数の高低にかかわらず、瞬間
瞬時出力トランスの偏磁を補正できるようにしたPWMイ
ンバータの制御装置を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 以上の目的を達成するために、本発明装置は、交流負荷
と、当該負荷に出力トランスを介して可変電圧可変周波
数の電力を供給するパルス幅変調制御(PWM)インバー
タと、前記交流負荷に流れる電流を制御する手段と、前
記出力トランスの一次電流を制御する手段と、当該一次
電流制御および前記負荷電流制御手段からの各出力信号
の和に基づいて前記電力変換器のゲート信号を与えるパ
ルス幅変調制御回路とを具備している。
(作用) PWMインバータは、直流電力を可変電圧可変周波数(VVV
F)の交流電力に変換する。インバータと交流負荷の間
には出力トランスが設置される。
まず、前記交流負荷に流れ込む負荷電流を検出し、当該
負荷電流を指令値に従って制御する。これはPWMインバ
ータの本来の役目である。一方、出力トランスの一次電
流を検出し、当該トランスから必要な電圧を発生するよ
うな励磁電流の指令値と上記負荷電流の指令値の和をと
って一次電流の指令値として与え、当該指令値と一次電
流検出値を瞬間瞬時比較しながら適正な値に制御する。
このように、本発明装置では、負荷電流と出力トランス
の一次電流を常に適正な値に制御しているため、例え、
素子のアンバランス等により出力トランスに直流バイア
ス電圧が印加されても、直ちに補正制御され、トランス
の偏磁を防止できる。
なお、負荷電流制御の信号と一次電流制御の信号が並列
にインバータに与えられるため、両制御系が干渉し合う
ことが懸念されるが、2つの制御系のうち、どちらか一
方の制御ゲインを小さくすることにより干渉をなくすこ
とができる。特に、出力トランスの偏磁は急激には進行
しないので、トランスの一次電流制御系のゲインを下げ
る方が現実的である。
このようにして、本発明装置は、パイロットリアクトル
を用いることなく出力トランスの偏磁を防止することが
でき、インバータの出力周波数の高低にかかわらず、ト
ランスの一次電流を適正な値に制御することが可能とな
り、信頼性の高いPWM制御インバータ装置を提供でき
る。
(実施例) 第1図は、本発明のPWMインバータ装置の一実施例を示
す構成図である。
図中、Vdは直流電圧源、INVはPWM制御インバータ、TRは
出力トランス、LOADは交流負荷である。インバータINV
は自己消弧素子(例えば、ゲートタンオフサイリスタ:G
TO)S1〜S4とフリーホイーリングダイオードD1〜D4で構
成されている。
また、制御回路として、電流検出器CTL,CT1、比較器
C1,C2、電流制御補償回路G1(S),GL(S)、加算器
A1,A2、およびパルス幅変調制御回路PWMが用意されて
いる。
以下説明を簡単にするため、出力トランスTRの1次/2次
巻数比を1として説明する。
まず、この多重インバータINVのPWM制御動作を説明す
る。
第2図は、第1図のインバータINVのPWM制御動作を説明
するためのタイムチャート図を示す。
PWM制御の搬送信号(三角波)X,Y(Xの反転値)と制御
入力信号eiを比較し、ゲート信号g1,g2を作る。すなわ
ち、 ei≧Xのとき、g1=1で、素子S1:オン、S2:オフ ei<Xのとき、g1=0で、素子S1:オフ、S2:オン となる。また ei≧Yのとき、g2=1で、素子S3:オフ、S4:オン ei<Yのとき、g2=0で、素子S3:オン、S4:オフ となる。
インバータINVの出力電圧V1は、素子S1〜S4のオン、オ
フによって次のように決定される。
S1とS4がオンのとき、V1=+Vd S2とS3がオンのとき、V1=−Vd その他のモードのとき、V1=0 となり、第2図の最下段の波形が得られる。その平均値
V1(破線で示す)は前述の制御入力信号eiに比例した値
となる。
このように、インバータINVの出力電圧V1は、PWM制御の
搬送波周波数の2倍の周波数で制御されることになる。
トランスTRが飽和しない限り、負荷LOADに印加される電
圧V2は上記電圧V1に等しくなる。
次に、負荷電流制御の動作説明を行なう。
電流検出器CTLにより、負荷LOADに流れ込む電流(負荷
電流)ILを検出し、比較器C1に入力する。比較器C1は上
記電流検出値ILと負荷電流指令値IL *を比較し、その偏
差εL=IL *−ILを求める。当該偏差εLを次の電流制御
補償回路GL(S)で増幅し、加算器A1,A2を介してPWM
制御の入力信号eiとしている。
IL *>ILとなった場合、偏差εLは正の値となり、インバ
ータINVの出力電圧V1を増加させ、負荷電流ILを増や
し、IL≒IL *となるように制御される。
逆に、IL *<ILとなった場合、偏差εLは負の値となり、
インバータINVの出力電圧V1を減少させ、負荷電流IL
減らす。故に、やはりIL≒IL *となって落ちつく。電流
指令値IL *を正弦波状に形成させれば、実電流ILもそれ
に追従して正弦波に制御される。
加算器A1に入力されるもう一つの信号VL *は負荷LOADの
逆起電力等を前向きに補償するもので、上記負荷電流制
御の応答を改善するために加えられる。
次に、トランスTRの一次電流制御の動作説明を行なう。
電流検出器CT1によりトランスTRの一次電流I1を検出
し、比較器C2により一次電流指令値IL *と比較する。そ
の偏差ε1=I1 *−I1を次の電流制御補償回路G1(S)で
増幅し、加算器A2を介して、パルス幅変調制御回路PWM
に入力する。
I1 *>I1となった場合、偏差ε1は正の値となり、PWM制
御回路PWMの入力信号eiを増加させる。故に、インバー
タINVの出力電圧V1が増えて、トランスTRの一次電流I1
を増加させる。
逆に、I1 *<I1となった場合、偏差ε1は負の値となり、
PWM制御回路PWMの入力信号eiを減少させる。故に、イン
バータINVの出力電圧V1が減って、トランスTRの一次電
流I1は減少する。従って、I1≒I1 *となるように制御さ
れる。
ここで、上記一次電流指令値I1 *は、負荷電流の指令値I
L *とトランスの励磁電流の指令値Io *の和によって与え
られる。当該励磁電流の指令値Io *は、負荷側に必要な
電圧VLをトランスTRから発生するように、次式の如く与
えられる。ただし、MはトランスTRの相互インダクタン
ス、ωは出力角周波数である。
Io *=VL */jωM …(1) 従って、一次電流指令値I1 *は、次式のように与えられ
る。
I1 *=IL *+Io *=IL *+VL */jωM …(2) このように、本発明装置では、負荷電流IL及び出力トラ
ンスの一次電流I1を常に適正な値に制御しているため、
例え、素子のアンバランス等により出力トランスに直流
バイアス電圧が印加されても、直ちに補正制御され、ト
ランスの偏磁を防止できる。
なお、負荷電流制御の信号と一次電流制御の信号が並列
にインバータに与えられるため、両制御系が干渉し合う
ことが懸念されるが、2つの制御系のうち、どちらか一
方の制御ゲインを小さくすることにより干渉をなくすこ
とができる。特に、出力トランスの偏磁は急激には進行
しないので、一次電流制御系のゲインを下げる方が現実
的である。
第3図は、本発明のPWM制御インバータ装置の別の実施
例を示す構成図である。
図中、Vdは直流電圧源、INV−1,INV−2は第1および第
2のPWM制御インバータ、TR1,TR2は出力トランス、LOA
Dは負荷である。インバータINV−1,INV−2は第1図と
同様に構成されている。また、負荷LOADは抵抗RL、イン
ダクタンスLLおよび逆起電力VCからなっている。また、
制御回路として、電流検出器CTL,CT1、CT2、比較器C1
〜C3、電流制御補償回路G1(S),G1(S),G
L(S)、加算器A1〜A2およびパルス幅変調制御回路PWM
1,PWM2が用意されている。
この装置では、2台のインバータINV−1,INV−2をトラ
ンスTR1,TR2を介して多重運転している。すなわち、第
1のPWM制御回路PWM1に与える搬送波信号X1,Y1(X1
反転値)と第2のPWM制御回路PWM2に与える搬送波信号X
2,Y2(X2の反転値)との位相を90°ずつずらしてPWM制
御を行なっている。ここで、トランスTR1の1次/2次巻
数比を1:1と仮定すれば、当該トランスTR1の2次電圧V
12はインバータINV−1の出力電圧V11に一致する。同様
に、トランスTR2の出力電圧V22もV21に一致する。
負荷LOADには当該トランスTR1,TR2の2次電圧V12とV22
の和が印加される。該負荷電圧VL=V12+V22の等価キャ
リア周波数は上記多重運転の効果により、PWM制御搬送
波周波数の4倍の値が得られる。故に、負荷LOADに供給
される電流の脈動はきわめて小さな値となる。
負荷電流ILは2台のインバータINV−1,INV−2の出力電
圧を同時に調製することにより制御している。
すなわち、電流検出器CTLで負荷電流ILを検出し、比較
器C3により負荷電流指令値IL *との偏差εL=IL *−IL
求める。その偏差εLを電流制御補償回路GL(S)で増
幅し、加算器A1を介してPWM1の入力信号ei1とし、加算
器A2を介してPWM2の入力信号ei2としている。
IL *>ILとなった場合、偏差εLは正の値となり、入力信
号ei1,ei2を増やし、負荷電圧VL=V12+V22を増加させ
る。故に、負荷電流ILが増加し、IL≒IL *に制御され
る。逆に、IL *<ILとなった場合、偏差εLは負の値とな
り、入力信号ei1,ei2を減らし、負荷電圧VL=V12+V22
を減少させる。故に、負荷電流ILが減少し、やはり、IL
≒IL *に制御される。ここで、加算器A3に加えられる信
号VL *は上記負荷電流制御の応答を改善するためのもの
で、負荷側の電圧を前向きに補償している。このVL *
次式のように与えられる。
VL *=(Vc*+jωLL・IL *+RL・IL *)/2 …(3) さて、第3図の装置において、インバータINV−1,INV−
2を構成する素子のスイッチング特性のバラツキ等によ
り若干の直流バイアスがトランスTR1,TR2に印加され、
直流偏磁を発生させる可能性がある。そこで、この第3
図の装置では、2台のトランスの一次電流を検出し、各
インバータによって一次電流制御を行なっている。ま
ず、電流検出器CT1によってトランスTR1の一次電流I1
検出し、比較器C1に入力する。比較器C1では一次電流指
令値I1 *と上記検出値I1とを比較し、偏差ε1=I1 *−I1
を求める。この偏差ε1を次の電流制御補償回路G
1(S)で増加し、加算器A1を介してPWM1に入力する。
I1 *>I1となつた場合、偏差ε1は正の値となり、PWM制
御回路PWM1の入力信号ei1を増加させる。故に、インバ
ータINV−1の出力電圧V11が増えて、トランスTR1の一
次電流I1を増加させる。逆に、I1 *<I1となった場合、
偏差ε1は負の値となり、PWM制御回路PWM−1の入力信
号ei1を減少させる。故に、インバータINV−1の出力電
圧V11が減って、トランスTR1の一次電流I1は減少する。
従って、I1≒I1 *となるように制御される。トランスTR2
の一次電流I2も同様に制御される。
同様に、3台以上のインバータの多重運転でも各出力ト
ランスの一次電流を制御しながら負荷電流を制御するこ
とができる。
以上は単相出力のインバータについて説明したが、2相
以上のPWMインバータでも同様に実施できることは言う
までもない。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明のPWMインバータの制御装置によ
れば、パイロットリアクトルを用いることなく出力トラ
ンスの偏磁を防止することができ、装置の小型軽量化お
よびコストの逓減が図れる。また、インバータの出力周
波数の高低にかかわらず、負荷電流およびトランスの一
次電流を適正に制御することが可能となり、信頼性の高
いPWM制御インバータ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のPWM制御インバータ装置の一実施例を
示す構成図、第2図は第1図の装置のPWM制御動作を説
明するためのタイムチャート図、第3図は本発明装置の
別の実施例を示す構成図、第4図は従来のPWM制御イン
バータ装置の構成図である。 Vd……直流電圧源 INV……PWM制御インバータ TR……トランス、LOAD……交流負荷 S1〜S4……自己消弧素子 D1〜D4……フリーホイーリングダイオード CTL,CT1……電流検出器 C1,C2……比較器、A1,A2……加算器 G1(s)……一次電流制御回路 GL(S)……負荷電流制御補償回路 PWM……パルス幅変調制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流負荷と、当該負荷に出力トランスを介
    して可変電圧可変周波数の電力を供給するパルス幅変調
    制御(PWM)インバータにおいて、前記交流負荷に流れ
    る電流の検出値と、負荷電流指令値との偏差を出力する
    負荷電流制御手段と、前記出力トランスの一次電流の検
    出値と、一次電流指令値との偏差を出力する一次電流制
    御手段と、当該一次電流制御手段および前記負荷電流制
    御手段からの各出力信号の和に基づいて前記電力変換器
    のゲート信号を与えるパルス幅変調制御回路とを具備し
    てなるPWMインバータの制御装置。
  2. 【請求項2】前記負荷電流制御手段の制御ゲインを前記
    一次電流制御手段の制御ゲインより高くしたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のPWMインバータの制
    御装置。
JP2100366A 1990-04-18 1990-04-18 Pwmインバータの制御装置 Expired - Lifetime JPH0728538B2 (ja)

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