JPH0638210Y2 - 自動変速機の油吸入装置 - Google Patents

自動変速機の油吸入装置

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JPH0638210Y2
JPH0638210Y2 JP1986154315U JP15431586U JPH0638210Y2 JP H0638210 Y2 JPH0638210 Y2 JP H0638210Y2 JP 1986154315 U JP1986154315 U JP 1986154315U JP 15431586 U JP15431586 U JP 15431586U JP H0638210 Y2 JPH0638210 Y2 JP H0638210Y2
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JP
Japan
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oil
oil pan
suction port
strainer
pan
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JP1986154315U
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JPS6360758U (ja
Inventor
和義 弓削
Original Assignee
ジャトコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、自動変速機の油吸入装置に関するものであ
る。
(ロ)従来の技術 従来の一般的な自動変速機では、自動変速機の下部にオ
イルパンが設けられており、この中に作動油がためられ
ている。オイルパン内の作動油はオイルストレーナを介
してオイルポンプによって吸入され、トルクコンバー
タ、クラッチ、ブレーキなどに供給される。オイルスト
レーナには下方に向けて開口する吸込口が設けられてお
り、これを通して作動油が吸入される。従って、オイル
ストレーナは、これの吸込口がオイルパンの底面に対し
て所定のすきまを設けて対面するように、オイルパンに
連結されずに配置されている。
(ハ)考案が解決しようとする問題点 しかし、このような従来の自動変速機の油吸入装置に
は、オイルパンが変形した場合などに油の吸入をするこ
とができなくなる場合があるという問題点がある。すな
わち、自動変速機のオイルパンが地面と接触して内側に
変形したような場合、変形したオイルパン底面がオイル
ストレーナの吸込口に近接することになる。このような
場合にはオイルストレーナの吸込口が変形したオイルパ
ンによって部分的又は全面的にふさがれてしまい、流路
面積が大幅に減少することになる。このような状態にな
ると、オイルポンプは油を十分に吸入・吐出することが
できず、自動変速機の正常な作動が得られないことにな
る。
また、オイルパンが変形してもオイルストレーナの吸込
口とオイルパンの底面との間にすきまが形成されるもの
が、実開昭61-94625号公報、実開昭61-94626号公報及び
実開昭57-81409号公報に示されている。
すなわち、実開昭61-94625号公報に示されるものは、オ
イルパン内の底面に、これと所定間隔をあけて位置する
ように設置具によって設置されるオイルストレーナをサ
クションパイプに上下方向に首振り旋回可能に結合して
なるものである。
また、実開昭61-94626号公報に示されるものは、オイル
パン内の底部に、これと所定間隔をあけて位置するよう
に連結具によって連結されるストレーナをサクションパ
イプと分割し、かつシール部材を介して着脱可能に結合
してなるものである。
また、実開昭57-81409号公報に示されるものは、シリン
ダブロックの底面にその内燃機関のオイルギャラリに連
通する吸入穴を開口させるとともに、オイルパン内面に
ステーを介して取付けられた潤滑油の吸入管の上端部
を、吸入穴にOリングを介して装着したものである。
しかしながら、上記実開昭61-94625号公報、実開昭61-9
4626号公報及び実開昭57-81409号公報に示されるものは
どれも、オイルパンにストレーナ又は吸入管を設置具、
又は連結具、又はステーによって設置又は連結するた
め、オイルパンが変形した際に、設置具、又は連結具、
又はステーによってオイルパンとストレーナの吸入口又
は吸入管の吸入穴との間のすきまは確保されるが、オイ
ルパンの変形に応じてストレーナ又は吸入管の位置が変
化してしまう。このため、ストレーナの吸入口又は吸入
管の吸入穴と、油面との位置が変化して、例えば吸込口
又は吸入穴の一部又は全部が油面から上に出てしまい、
空気を吸い込んでしまう可能性がある。
本考案は、このような問題点を解決することを目的とし
ている。
(ニ)問題点を解決するための手段 本考案は、オイルパン底面が変形したような場合にも、
オイルストレーナの吸込口と油面との相対位置が変化し
ないようなすきま確保機構を設けることにより上記問題
点を解決する。すなわち、本考案による自動変速機の油
吸入装置は、 オイルパン(12)の上方にこれとは独立してバルブボデ
ィ(14)が配置されており、オイルストレーナ(16)
は、これの吸込口(18)がオイルパン(12)底面に対面
して開口するようにバルブボディ(14)によって固定支
持されており、オイルパン(12)内にためられた作動油
をオイルストレーナ(16)の吸込口(18)から吸入して
バルブボディ(14)に供給するように構成されるものに
おいて、 オイルパン(12)底面とオイルストレーナ(16)の吸込
口(18)とが互いに近接する方向に相対変位をした場合
にオイルストレーナ(16)の吸込口(18)がオイルパン
(12)底面に密着することを阻止するすきま確保機構
が、オイルストレーナ(16)及びオイルパン(12)底面
の少なくともいずれか一方に設けられており、 前記すきま確保機構は、オイルストレーナ(16)の吸込
口(18)の外縁部又はオイルパン(12)底面からオイル
パン(12)底面又はオイルストレーナ(16)の吸込口
(18)に向かって伸び出した複数の突起部(18a)によ
って構成されており、それぞれの突起部(18a)先端部
とオイルパン(12)底面又はオイルストレーナ(16)の
吸込口(18)との間にすきまが形成されるように構成さ
れていることを特徴とする。
なお、上記かっこ内の符号は、後述する実施例の対応す
る部材を示す。
(ホ)作用 オイルパンとオイルストレーナとは連結されておらず、
すきま確保機構の突起部の先端部とオイルパン底面又は
オイルストレーナの吸込口との間には、すきまが形成さ
れるように構成されている。このため、オイルパンが変
形してその底面がオイルストレーナの吸込口に接近した
としても、あらかじめ想定した変形量よりも大きいすき
まを設定しておくことにより、突起部の先端部と相手部
材とが接触することはない。従って、オイルストレーナ
の吸込口の油面に対する相対位置は変化しないので、オ
イルストレーナの吸込口が油面より上に出るようなこと
がなく、オイルポンプは、油の吸入量が減少したり、空
気を吸い込んだりするようなことがない。また、オイル
パン底面があらかじめ想定した変形量よりも大きく変形
して、突起部の先端部と相手部材とが接触したとして
も、突起部の長さ分だけ、オイルパン底面とオイルスト
レーナの吸込口との間にはすきまが形成されるため、最
低限必要な流路面積を確保することができる。これによ
り、オイルポンプは、正常に油の吸入及び吐出を行うこ
とができ、自動変速機を正常に作動させることができ
る。
(ヘ)実施例 以下、本考案の実施例を添付図面の第1〜4図に基づい
て説明する。
第2図に示すように自動変速機のケーシング10の下部に
オイルパン12が取り付けられており、オイルパン12内に
は所定量の作動油が満たされている。ケーシング10の下
部に設けられたバルブボディ14の下部にオイルストレー
ナ16が固定されている。オイルストレーナ16は下方に向
けて開口する吸込口18を有している。オイルストレーナ
16とオイルパン12とは連結されていない。
オイルストレーナ16の吸込口18を斜め下方から見た図を
第1図に示す。方形の吸込口18の四隅にそれぞれ所定長
さの突起部18aが設けられている。突起部18aの下端部と
オイルパン12の底面との間には正常な状態では第3図に
示すように所定のすきまsが形成される寸法関係として
ある。このすきまsは、オイルパン12底面が地面に衝突
して変形してもオイルストレーナ16の突起部18aに接触
しないように、あらかじめオイルパン12底面の変形量を
想定して設定されている。
次にこの実施例の作用について説明する。通常の状態で
はオイルストレーナ16の吸込口18とオイルパン12との間
に十分なすきまが形成されており(第3図におけるh+
s)、作動油は大きな抵抗を受けることなく吸込口18か
ら吸入される。
オイルパン12が地面と接触して変形したような場合にも
次のようにして作動油の吸入が行われる。すなわち、変
形によりオイルパン12の底面が持ち上げられても、変形
量が図3におけるsより小さい場合は、オイルパン12の
底面は突起部18aに接触しない。従って、オイルストレ
ーナ16とオイルパン12とは連結されていないので、オイ
ルストレーナ16の吸込口18の油面に対する相対位置が変
化することはない。これにより、オイルストレーナ16の
吸込口18が油面から上に出てしまい、空気を吸い込んで
しまうということはない。
また、オイルパン12の底面があらかじめ想定したよりも
大きく変形して変形量がs以上になった場合は、第4図
に示すように、オイルパン12の底面が突起部18aに接触
し、これによりオイルパン12の底面がこれ以上吸込口18
に接近することが防止される。従って、第4図に示すよ
うに、オイルパン12が変形した状態においても突起部18
aの高さhだけすきまが形成されるため、高さh×吸込
口18の全周長さだけの流路面積が確保される。この流路
面積は吸込口18を通して最低限必要な作動油を吸入する
ことができる大きさとしてある。従って、流路が狭くな
ることによるキャビテイションの発生、油圧低下などの
不具合を防止することがでる。
従って、オイルパン12が変形した状態でも自動変速機の
正常な運転を続行することができる。
なお、この実施例ではオイルストレーナ16側にすきま確
保機構である突起部18aを設けたが、これに代えてオイ
ルパン12側に突起部を設けることもでき、またオイルス
トレーナ16及びオイルパン12の両側に突起部を設けるこ
ともできる。
(ト)考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、オイルスト
レーナとオイルパンとを連結せず、すきま確保機構の突
起部の先端部とオイルパン底面又はオイルストレーナの
吸込口との間にすきまが形成されるように構成したの
で、オイルストレーナとオイルパンとの相対的変位が発
生したような場合であっても、あらかじめ想定した変位
量よりも大きいすきまを設定しておくことにより、突起
部の先端部と相手部材とが接触しないので、オイルスト
レーナの吸込口と油面との相対位置が変化することがな
い。また、オイルストレーナとオイルパンとがあらかじ
め想定した変位量よりも大きく相対変位して、突起部の
先端部と相手部材とが接触したとしても、最低限必要な
流路面積を確保することができるため、自動変速機の正
常な機能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はオイルストレーナの吸込口を示す斜視図、第2
図は自動変速機の部分断面図、第3図は正常な状態の吸
込口とオイルパンとの関係を示す図、第4図はオイルパ
ンが変形した場合の吸込口とオイルパンとの関係を示す
図である。 12……オイルパン、16……オイルストレーナ、18……吸
込口、18a……突起部(すきま確保機構)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルパン(12)の上方にこれとは独立し
    てバルブボデイ(14)が配置されており、オイルストレ
    ーナ(16)は、これの吸込口(18)がオイルパン(12)
    底面に対面して開口するようにバルブボデイ(14)によ
    って固定支持されており、オイルパン(12)内にためら
    れた作動油をオイルストレーナ(16)の吸込口(18)か
    ら吸入してバルブボデイ(14)に供給するように構成さ
    れる自動変速機の油吸入装置において、 オイルパン(12)底面とオイルストレーナ(16)の吸込
    口(18)とが互いに近接する方向に相対変位をした場合
    にオイルストレーナ(16)の吸込口(18)がオイルパン
    (12)底面に密着することを阻止するすきま確保機構
    が、オイルストレーナ(16)及びオイルパン(12)底面
    の少なくともいずれか一方に設けられており、 前記すきま確保機構は、オイルストレーナ(16)の吸込
    口(18)の外縁部又はオイルパン(12)底面からオイル
    パン(12)底面又はオイルストレーナ(16)の吸込口
    (18)に向かって伸び出した複数の突起部(18a)によ
    って構成されており、それぞれの突起部(18a)先端部
    とオイルパン(12)底面又はオイルストレーナ(16)の
    吸込口(18)との間にすきまが形成されるように構成さ
    れていることを特徴とする自動変速機の油吸入装置。
JP1986154315U 1986-10-09 1986-10-09 自動変速機の油吸入装置 Expired - Lifetime JPH0638210Y2 (ja)

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JPS6360758U JPS6360758U (ja) 1988-04-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5781409U (ja) * 1980-11-07 1982-05-20
JPH0336740Y2 (ja) * 1984-11-29 1991-08-05
JPS6194626U (ja) * 1984-11-29 1986-06-18

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JPS6360758U (ja) 1988-04-22

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