JPH0638078A - 被写体の照明光の強度変化に基づいて撮像装置の出力映像信号に生じるフリッカ雑音の除去回路 - Google Patents

被写体の照明光の強度変化に基づいて撮像装置の出力映像信号に生じるフリッカ雑音の除去回路

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JPH0638078A
JPH0638078A JP4210701A JP21070192A JPH0638078A JP H0638078 A JPH0638078 A JP H0638078A JP 4210701 A JP4210701 A JP 4210701A JP 21070192 A JP21070192 A JP 21070192A JP H0638078 A JPH0638078 A JP H0638078A
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Satoru Yoshida
悟 吉田
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子シャッタ機能を利用した特性の良いフリ
ッカ除去回路を得る。 【構成】 CCD撮像素子の出力映像信号の信号レベル値
と、このCCD撮像素子が適正露光状態の場合の目標値の
信号レベル値とを比較して、CCD撮像素子の露光時間と
適正露出時間との時間差のデータを求め、撮像装置の垂
直走査周期と被写体の照明光の強度変化の周期との違い
によって、出力映像信号に生じるフリッカ雑音の周期の
1周期前の垂直走査周期におけるCCD撮像素子の適正露
出時間に関するデータの記憶値と、前記の時間差のデー
タとを演算してCCD撮像素子の新たな露出時間値を定め
る電荷掃出駆動タイミングを指定するデータを求め、そ
のデータと別に設けた発振器16で発振された被計数パル
スを計数するカウンタ17で得られる計数値との一致する
時点を比較器14で検出し、一致点から垂直帰線期間内に
設定されている電荷読出駆動の時点までの期間だけに、
CCD撮像素子を被写体の光学像情報により露光させて出
力映像信号に生じるフリッカ雑音を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被写体の照明光の強度変
化に基づいて撮像装置の出力映像信号に生じるフリッカ
雑音の除去回路に関する。
【0002】
【従来の技術】撮像装置(テレビジョンカメラ)で被写
体を撮像する際には、太陽光による照明、スタジオの
A,B,C光源による照明の他に、通常の白熱灯による
照明や、蛍光灯による照明も使用される。ところで、被
写体の照明に使用される光源が、例えば商用交流電源に
よって点灯されている水銀蛍光灯のような場合には、被
写体の照明光の光強度が、商用交流電源周波数と対応す
る周期の1/2の周期で変化している。それで、例えば
商用交流電源周波数が50Hzで、撮像装置における垂
直走査周波数が60Hzの場合には、撮像装置から出力
される映像信号の信号レベルは、周知のように図5の
(a)に例示されているように20Hzの周波数と対応
する周期で変化するために映像信号にフリッカ雑音が発
生する。
【0003】前記の原因によって撮像装置の出力映像信
号に生じる信号レベルの変動を無くするのに、従来から
例えば特開昭52ー122039公報に開示されてい
るように、照明光源の交流電源から取出した交流信号
を、撮像装置における垂直走査周波数の信号により標本
抽出して得た信号に基づいてフリッカ打消用の信号を作
って、前記のフリッカ打消用の信号を映像信号に加える
ことにより、フリッカの無い状態の映像信号を得るよう
にするという提案や、あるいは特開昭62ー2322
78号公報に記載されているように、撮像素子の出力映
像信号に対する自動利得制御系中に、所定の順序に垂直
走査周期で切換えられる複数の積分回路を設けて、フリ
ッカの無い状態の映像信号が得られるようにするという
提案が行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した
の従来技術では照明光源を点灯させるための電源の周波
数を検出することが必要なために、装置の構成が煩雑な
ものとなって、機動性に劣る撮像装置になるという欠点
があり、また、前記したの従来技術では複雑な構成の
自動利得制御回路が必要とされるという点が問題にな
り、それの解決策が求められた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は信号電荷蓄積型
光電変換素子を用いて構成されている撮像装置において
被写体の照明光に基づいて撮像装置の出力映像信号に生
じるフリッカ雑音の除去回路であって、読出し駆動回路
の駆動動作により垂直走査周期で読出された信号電荷蓄
積型光電変換素子の信号電荷から得た映像信号を信号レ
ベル検出回路に与えて、信号電荷蓄積型光電変換素子の
出力映像信号の信号レベル値を検出する手段と、前記し
た信号レベル値の検出手段で検出された信号電荷蓄積型
光電変換素子の出力映像信号の信号レベル値と、前記の
信号電荷蓄積型光電変換素子が適正露光状態の場合に得
られるべき目標値の信号レベル値とを比較して、前記し
た出力映像信号を得た状態における信号電荷蓄積型光電
変換素子の露光時間と適正露出時間との差を示す時間差
のデータを求める手段と、撮像装置で採用している走査
標準における垂直走査周期と被写体の照明光の強度変化
の周期との違いによって撮像装置の出力映像信号に生じ
るフリッカ雑音の周期と対応する期間前の垂直走査周期
における信号電荷蓄積型光電変換素子の適正露出時間に
関するデータの記憶値と、前記した時間差のデータとを
演算して、信号電荷蓄積型光電変換素子の新たな露出時
間値を定める電荷掃出駆動タイミングを指定するデータ
を求める手段と、予め定められた一定周期の被計数パル
スを計数するカウンタで得られる計数値と前記の新たな
露出時間値を定める電荷掃出駆動タイミングを指定する
データのデータとの一致検出を行なう比較手段と、前記
した比較手段による一致検出の時点から垂直帰線期間内
に設定されている電荷読出駆動の時点までの期間だけに
信号電荷蓄積型光電変換素子に被写体の光学的情報が与
えられるようにする手段とを備えてなる被写体の照明光
の強度変化に基づいて撮像装置の出力映像信号に生じる
フリッカ雑音の除去回路を提供する。
【0006】
【作用】読出し駆動回路の駆動動作によって垂直走査周
期で読出された信号電荷蓄積型光電変換素子(CCD撮
像素子)の信号電荷をサンプルホールドして得た映像信
号を信号レベル検出回路に与えて、前記したCCD撮像
素子の出力映像信号の信号レベル値を検出する。前記し
た信号レベル値の検出回路によって検出されたCCD撮
像素子の出力映像信号の信号レベル値と、前記のCCD
撮像素子が適正露光状態の場合に得られるべき目標値の
信号レベル値とを比較して、前記した出力映像信号を得
た状態におけるCCD撮像素子の露光時間と適正露出時
間との差を示す時間差のデータを求める。撮像装置で採
用している走査標準における垂直走査周期と被写体の照
明光の強度変化の周期との違いによって、撮像装置の出
力映像信号に生じるフリッカ雑音の周期の1周期前の垂
直走査周期におけるCCD撮像素子の適正露出時間に関
するデータの記憶値と、前記の時間差のデータとを演算
して、CCD撮像素子の新たな露出時間値を定める電荷
掃出駆動タイミングを指定するデータを求める。そし
て、前記の新たな露出時間値を定める電荷掃出駆動タイ
ミングを指定するデータと、別に設けた発振器で発振さ
れた一定周期の被計数パルスを計数するカウンタで得ら
れる計数値との一致する時点を比較器で検出して、前記
の比較器によって検出された前記の一致点から垂直帰線
期間内に設定されている電荷読出駆動の時点までの期間
だけに、CCD撮像素子を被写体の光学像情報により露
光させる。
【0007】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の被写体の
照明光の強度変化に基づいて撮像装置の出力映像信号に
生じるフリッカ雑音の除去回路の具体的な内容を詳細に
説明する。図1は本発明の被写体の照明光の強度変化に
基づいて撮像装置の出力映像信号に生じるフリッカ雑音
の除去回路の一実施例のブロック図であり、図2は図1
に示す撮像装置のフリッカ雑音の除去回路の動作を説明
するためのタイミングチャートである。また、図3は信
号電荷蓄積型光電変換素子の出力映像信号の信号レベル
値と、前記の信号電荷蓄積型光電変換素子が適正露光状
態の場合に得られるべき目標値の信号レベル値とを比較
して、前記した出力映像信号を得た状態における信号電
荷蓄積型光電変換素子の露光時間と適正露出時間との差
を示す時間差のデータを求める際に用いられるルックア
ップテーブルを説明するための図、図4は比較手段にお
ける一致検出の時点が走査標準における水平走査周期の
帰線期間以外の期間中に存在するように補正演算が行な
われるようにする場合の説明図、図5は本発明の撮像装
置のフリッカ雑音の除去回路の動作の説明図、図6は本
発明の撮像装置のフリッカ雑音の除去回路によってフリ
ッカ雑音が除去された状態の映像信号をモデル化して示
す波形図である。
【0008】本発明の被写体の照明光の強度変化に基づ
いて撮像装置の出力映像信号に生じるフリッカ雑音の除
去回路の一実施例を示す図1において、1は信号電荷蓄
積型光電変換素子として使用されるCCD撮像素子であ
り、以下の説明では前記したCCD撮像素子1が縦型オ
ーバーフロードレイン構造のCCD撮像素子であるとさ
れている。そして、前記したCCD撮像素子1における
信号電荷の掃出駆動々作や、信号電荷の読出し動作等は
駆動回路9によって行なわれる。CCD撮像素子1から
読出された信号は、信号処理部2でサンプルホールドさ
れて映像信号X(t)となり、積分回路3に与えられると
ともに、図示されていない映像信号処理回路にも供給さ
れる。前記した積分回路3では、前記した映像信号X
(t)を各垂直走査周期毎に積分した信号I(t)を発生
し、それを制御回路TCにおけるアナログデジタル変換
器10に供給する。
【0009】前記した制御回路TCは、前記したアナロ
グデジタル変換器10と、ランダムアクセスメモリ(記
憶装置)4と、中央演算処理装置11と、リードオンリ
ーメモリ12と、16ビット比較レジスタ13と、比較
器14と、D型フリップフロップ15と、発振器16
と、16ビットカウンタ17と、16ビット取込レジス
タ18等を備えていて、例えばワンチップのマイクロコ
ントローラとして構成されている構成部分と、タイミン
グ発生器5と、基準発振器(CCD撮像素子の駆動のた
めの基準発振器)6と、ゲート回路(第1のゲート回
路)7と、ゲート信号SHGが供給されるゲート回路
(第2のゲート回路)8等の構成部分などを備えて構成
されている。
【0010】CCD撮像素子の駆動のための基準発振器
6からの発振波が供給されるタイミング発生回路5では
各種の信号を発生して、駆動回路9、ゲート回路7等に
供給する。前記したゲート回路7では、タイミング回路
5から供給されている図2の(c)に示されている信号
VDと、図2の(e)に示されている信号IDとに基づ
いて生成された図2の(g),(h)に示されている信号
DVD1,DVD2をゲート信号として、タイミング発生
回路5からゲート回路7に供給されている図2の(f)
に示されているような信号SUB1、すなわち、走査標
準で定められている水平帰線期間中の所定の時間位置の
水平走査周期の電荷掃出パルスSUB1をゲートして、
図2の(i)に示されているような信号SUB2を出力
してゲート回路8に供給する。前記の図2の(i)に示
す信号SUB2は、垂直帰線期間中で信号IDが最初に
ハイレベルの状態からローレベルの状態に変化した時点
から、図2の(b)に示されている電荷読出しパルスS
Gの直前に信号IDがハイレベルの状態からローレベル
の状態に変化する時点までの間に連続してローレベルの
状態になっているものである。
【0011】すなわち、前記した信号DVD1は垂直帰
線期間の開始の時点にハイレベルの状態からローレベル
の状態になる垂直走査周期の信号VDが、ハイレベルの
状態からローレベルの状態になった時点の後に、信号I
Dが最初にハイレベルの状態からローレベルの状態にな
った時点から、図2の例では8水平走査期間にわたって
ローレベルの状態になる信号であり、また、前記した信
号DVD2は垂直帰線期間の開始の時点にハイレベルの
状態からローレベルの状態になる垂直走査周期の信号V
Dが、ハイレベルの状態からローレベルの状態になった
時点の後に、図2の例では信号IDが4回目にハイレベ
ルの状態からローレベルの状態になった時点から8水平
走査期間にわたってローレベルの状態になる信号であ
り、前記のゲート回路7は、垂直帰線期間の開始の時点
付近から、図2の(b)に示されている電荷読出しパル
スSGの直前に信号IDがハイレベルの状態からローレ
ベルの状態に変化する時点までの間に連続してローレベ
ルの状態になっている状態の信号SUB2を出力する。
そして、前記した信号SUB2が供給されているゲート
回路8には、D型フリップフロップ15から出力された
図2の(j)に例示されているゲート信号SHGが後述
のように供給されることにより、ゲート回路8からは図
3の(k)に示されているような信号SUB3が駆動回
路9に供給されて、CCD撮像素子1の露出時間が設定
されるのである。
【0012】さて、CCD撮像素子1から読出された信
号が、信号処理部2でサンプルホールドされて映像信号
X(t)となり、それが積分回路3で各垂直走査周期毎に
積分された信号I(t)は、制御回路TC中のアナログデ
ジタル変換器10によってデジタル信号とされた後に、
中央演算処理装置11に入力されるが、前記のようにア
ナログデジタル変換器10から中央演算処理装置11に
入力されたデジタルデータCUV(t)は、そのデジタ
ルデータCUV(t)を得るのに用いられた映像信号X
(t)を発生させた垂直走査期間における映像信号の信
号レベルを示している。そして前記のようにして中央演
算処理装置11に入力された映像信号の信号レベルのデ
ジタルデータCUV(t)は、その映像信号が発生され
た垂直走査期間にCCD撮像素子1に設定されていた露
出時間と対応して得られたものであるから、前記した映
像信号の信号レベルのデジタルデータCUV(t)と、C
CD撮像素子1が適正露光状態の場合に得られるべき目
標値の信号レベル値のデジタルデータY−Refとを比
較すれば、前記の映像信号の信号レベルのデジタルデー
タCUV(t)が露出不足の状態で得られたものか、ある
いは露出過多の状態で得られたものか、もしくは適正露
出の状態で得られたものかを知ることができる。
【0013】図3においてY−Refという表示は、C
CD撮像素子1が適正露光(適正露出)状態の場合にCC
D撮像素子1から出力される映像信号の信号レベル、す
なわちCCD撮像素子1から出力される映像信号の信号
レベルの目標値であって、前記のCCD撮像素子1の出
力映像信号の信号レベルの目標値Y−Refの表示位置
よりも上方に、階段状に記載されているY−Zone
(+1)〜Y−Zone(+4)の表示は、適正露出の状態
の場合よりも過大な露出状態でCCD撮像素子1が映像
信号を発生した場合の信号レベルを4段階にグループ分
けして示したものであり、また前記した映像信号の信号
レベルの目標値Y−Refの表示位置よりも下方に、階
段状に記載されているY−Zone(−1)〜Y−Zon
e(−4)の表示は、適正露出の状態の場合よりも過小な
露出状態でCCD撮像素子1が映像信号を発生した場合
の信号レベルを4段階にグループ分けして示したもので
あり、図3において縦軸には映像信号の信号レベルのデ
ジタルデータCUV(t)を示している。
【0014】中央演算処理装置11では、それに入力さ
れた映像信号の信号レベルのデジタルデータCUV
(t)と、CCD撮像素子1が適正露光状態の場合に得
られるべき目標値の信号レベル値のデジタルデータY−
Refとを比較して、入力された映像信号の信号レベル
のデジタルデータCUV(t)が、図3に示されている
Y−Zone(−4)からY−Zone(+4)までの範囲
に設定された9つの信号レベル段階の内の何れの信号レ
ベル段階に対応しているのかを調べて、対応している信
号レベル段階を定め、また、前記した映像信号の信号レ
ベルのデジタルデータCUV(t)を発生させた垂直走査
期間にCCD撮像素子1に設定されていた露出時間のデ
ータCUT(t){電荷掃出駆動の終了の時点から図2の
(a)に示されている電荷読出しパルスSGの時間位置
までの期間と対応して、図2の最下方に露出時間として
示されている部分を表わしているデータ}をランダムア
クセスメモリ(記憶装置)4から読出し、次いで前記の
映像信号の信号レベルのデジタルデータCUV(t)と対
応している信号レベル段階と、記憶装置4から読出され
た露出時間のデータCUT(t)とをアドレスに用いて、
ルックアップテーブルから前記した出力映像信号を得た
状態におけるCCD撮像素子1の実際の露出時間と適正
露出時間との差を示す時間差のデータDELTを求め
る。
【0015】ところで、中央演算処理装置11に対して
順次の垂直走査周期毎に入力される映像信号の信号レベ
ルのデジタルデータCUV(t)は、既述のようにそれ
ぞれの映像信号が発生された垂直走査期間にCCD撮像
素子1に設定されていた露出時間と対応して得られたも
のになっているが、順次の垂直走査周期毎に撮像装置装
置から出力される映像信号は、撮像装置で採用している
走査標準における垂直走査周期と被写体の照明光の強度
変化の周期との違いによって、例えば図5の(a)に例示
してある映像信号X(t)のように順次の垂直走査周期
毎の映像信号の大きさが所定の周期で変動しているもの
になっている。図5の(a)は、周波数が50Hzの商
用交流電源で点灯されることにより、100Hzで光強
度が変化している蛍光灯からの照明光によって照明され
ている被写体を、垂直走査周波数が60Hzの撮像装置
で撮像した場合に、撮像装置から出力される映像信号を
例示したものであり、前記の例の場合における撮像装置
の映像信号の大きさは、図5の(a)に例示されている
ように20Hzの周波数と対応する周期で変化している
ものになる。
【0016】図5の(b)は垂直走査周期の信号VDを示
したものであり、また図5の(c)〜(e)は、前記の
ように撮像装置で採用された走査標準における垂直走査
周波数60Hzと、被写体の照明光の強度変化の周波数
100Hzとの違いによって映像信号に生じた図5の
(a)に例示されている20Hzの周波数での大きさの変
動と対応する20Hzの繰返し周波数を有する切換信号
φ1〜φ3を示している。図5の(c)に示す信号φ1は、
図5の(a)中に示されている映像信号における期間V3
と対応している切換信号であり、また、図5の(d)に
示す信号φ2は、図5の(a)中に示されている映像信号
における期間V1と対応している切換信号であり、ま
た、図5の(e)に示す信号φ3は、図5の(a)中に示
されている映像信号における期間V2と対応している信
号である。
【0017】さて、今、例えば図5中に#1として示さ
れている時点から#2として示されている時点までの期
間{図5の(c)に示す切換信号φ1がハイレベルの期間
で、図5の(a)にV3(0)の表示のある期間}中に、C
CD撮像素子1に被写体の光学像が露出される時間は、
制御回路TC中の記憶装置4から読出された露出時間の
データCUTφ1(t){図5の(g)参照}によって決定
されたものである。そして、前記した露出時間のデータ
CUTφ1(t)によって決定された露出時間にわたって
被写体の光学像が与えられることによってCCD撮像素
子1の光電変換部に発生した信号電荷は、図5中に#2
として示されている時点から#3として示されている時
点までの期間{図5の(d)に示す切換信号φ2がハイレ
ベルの期間で、図5の(a)にV1(1)の表示のある期
間}中に、既述のように図1中の信号処理部2でサンプ
ルホールドされて映像信号X(t)とされてから、積分回
路3で信号I(t)とされた後に、アナログデジタル変換
器10によりデジタルデータCUVφ1(t)とされ
て、中央演算処理装置11に入力される。
【0018】ところで、アナログデジタル変換器10か
ら前記のように中央演算処理装置11に入力されたデジ
タルデータCUVφ1(t)は、図5中に#2として示
されている時点から#3として示されている時点までの
期間{図5の(d)に示す切換信号φ2がハイレベルの期
間で、図5の(a)にV1(1)の表示のある期間}にCC
D撮像素子1から出力された映像信号の信号レベルを表
わしており、それは記憶装置4から読出された露出時間
のデータCUTφ1(t){図5の(g)参照}によって定
められた時間にわたって、図5中に#1として示されて
いる時点から#2として示されている時点までの期間
{図5の(c)に示す切換信号φ1がハイレベルの期間
で、図5の(a)にV3(0)の表示のある期間}中に、C
CD撮像素子1に被写体の光学像が与えられることによ
って生じた映像信号の信号レベルである。
【0019】中央演算処理装置11では、それに入力さ
れた映像信号の信号レベルのデジタルデータCUVφ1
(t)と、CCD撮像素子1が適正露光状態の場合に得
られるべき目標値の信号レベル値のデジタルデータY−
Refとを比較して、入力された映像信号の信号レベル
のデジタルデータCUVφ1(t)が、図3に示されて
いるY−Zone(−4)からY−Zone(+4)までの
範囲に設定された9つの信号レベル段階の内の何れの信
号レベル段階に対応しているのかを調べて、対応してい
る信号レベル段階を定め、また、前記した映像信号の信
号レベルのデジタルデータCUVφ1(t)を発生させた
垂直走査期間にCCD撮像素子1に設定されていた露出
時間のデータCUTφ1(t)を記憶装置4から読出し、
次いで前記の映像信号の信号レベルのデジタルデータC
UVφ1(t)と対応している信号レベル段階と、記憶装
置4から読出された露出時間のデータCUTφ1(t)と
をアドレスに用いて、ルックアップテーブルから前記し
た出力映像信号を得た状態におけるCCD撮像素子1の
実際の露出時間と適正露出時間との差を示す時間差のデ
ータDELTを求める。
【0020】前記したCCD撮像素子1の実際の露出時
間と適正露出時間との差を示す時間差のデータDELT
を求めるために用いられるルックアップテーブルとして
は、例えば図3における横軸の方向に複数(例えば1
6)個の露出時間の設定範囲を設け、与えられた映像信
号の信号レベルのデジタルデータCUV(t){前記した
映像信号の信号レベルのデジタルデータCUVφ1(t)
の他に、後述のように添字がφ2,φ3のように異なって
いる映像信号の信号レベルのデジタルデータもあるため
に、それらの各デジタルデータを区別することなく記述
する際には映像信号の信号レベルのデジタルデータCU
V(t)のように記載されることもある}と対応して図3
における縦軸方向で決定された信号レベル段階と、記憶
装置4から読出された露出時間のデータCUT(t){前
記した露出時間のデータCUTφ1(t)の他に、後述の
ように添字がφ2,φ3のように異なっている露出時間の
データもあるために、それらの各デジタルデータを区別
することなく記述する際には映像信号の信号レベルのデ
ジタルデータCUT(t)のように記載されることもあ
る}と対応して横軸方向で決定された露出時間の設定範
囲とによって定められた領域に、CCD撮像素子1の実
際の露出時間と適正露出時間との差を示す時間差のデー
タDELTを記憶してあるような構成態様のものが使用
できる。なお、前記したルックアップテーブルの構成に
用いられるCCD撮像素子1の実際の露出時間と適正露
出時間との差を示す時間差のデータDELTとしては、
制御ループの動作に際してハンチングが生じることのな
いように、制御ループに設定された不感帯幅内に入るよ
うなデータを用いる。また、前記したルックアップテー
ブルは、図1中に示されているリードオンリーメモリ1
2のブロック中に含まれている。
【0021】中央演算処理装置11では、前記のルック
アップテーブルから得たCCD撮像素子1の実際の露出
時間と適正露出時間との差を示す時間差のデータDEL
Tと、記憶装置4から読出したCCD撮像素子1に設定
されていた露出時間のデータCUTφ1(t)とを演算し
て、新たな露出時間のデータCUTφ1(t+1)を演算結
果として得て、前記の新たな露出時間のデータCUTφ
1(t+1)を中央演算処理装置11の記憶装置4に記憶す
る。中央演算処理装置11の記憶装置4に記憶された前
記の新たな露出時間のデータCUTφ1(t+1)は、図5
の(g)に示されているように、図5中に#4として示
されている時点から、#5として示されている時点まで
の期間{図5の(c)に示す切換信号φ1がハイレベル
の期間で、図5の(a)にV3(1)の表示のある期間}中
に、前記の記憶装置4から読出されて前記の期間にCC
D撮像素子1に与えられる被写体の光学像の露出時間の
決定に用いられる。
【0022】次に、図5中に#2として示されている時
点から#3として示されている時点までの期間{図5の
(d)に示す切換信号φ2がハイレベルの期間で、図5の
(a)にV1(1)の表示のある期間}中に、CCD撮像素
子1に被写体の光学像が露出される時間は、制御回路T
C中の記憶装置4から読出された露出時間のデータCU
Tφ2(t){図5の(g)参照}によって決定されたもの
であり、前記の露出時間のデータCUTφ2(t)によっ
て決定された露出時間にわたり被写体の光学像が与えら
れることによってCCD撮像素子1の光電変換部に発生
した信号電荷は、図5中に#3として示されている時点
から#4として示されている時点までの期間{図5の
(e)に示す切換信号φ3がハイレベルの期間で、図5の
(a)にV2(1)の表示のある期間}中に、既述のように図
1中の信号処理部2でサンプルホールドされて映像信号
X(t)とされてから、積分回路3で信号I(t)とされた
後に、アナログデジタル変換器10によりデジタルデー
タCUVφ2(t)とされて、中央演算処理装置11に
入力される。
【0023】そして、前記のように中央演算処理装置1
1に入力されたデジタルデータCUVφ2(t)は、図
5中に#3として示されている時点から#4として示さ
れている時点までの期間{図5の(e)に示す切換信号φ
3がハイレベルの期間で、図5の(a)にV2(1)の表示
のある期間}にCCD撮像素子1から出力された映像信
号の信号レベルを表わしており、それは記憶装置4から
読出された露出時間のデータCUTφ2(t){図5の
(g)参照}によって定められた時間にわたって、図5中
に#2として示されている時点から#3として示されて
いる時点までの期間{図5の(d)に示す切換信号φ2が
ハイレベルの期間で、図5の(a)にV1(0)の表示のあ
る期間}中に、CCD撮像素子1に被写体の光学像が与
えられることによって生じた映像信号の信号レベルであ
る。
【0024】中央演算処理装置11では、それに入力さ
れた映像信号の信号レベルのデジタルデータCUVφ2
(t)と、CCD撮像素子1が適正露光状態の場合に得
られるべき目標値の信号レベル値のデジタルデータY−
Refとを比較して、入力された映像信号の信号レベル
のデジタルデータCUVφ2(t)が、図3に示されて
いるY−Zone(−4)からY−Zone(+4)までの
範囲に設定された9つの信号レベル段階の内の何れの信
号レベル段階に対応しているのかを調べて、対応してい
る信号レベル段階を定め、また、前記した映像信号の信
号レベルのデジタルデータCUVφ2(t)を発生させた
垂直走査期間にCCD撮像素子1に設定されていた露出
時間のデータCUTφ2(t)を記憶装置4から読出し、
次いで前記の映像信号の信号レベルのデジタルデータC
UVφ2(t)と対応している信号レベル段階と、記憶装
置4から読出された露出時間のデータCUTφ2(t)と
をアドレスに用いて、ルックアップテーブルから前記し
た出力映像信号を得た状態におけるCCD撮像素子1の
実際の露出時間と適正露出時間との差を示す時間差のデ
ータDELTを求める。
【0025】中央演算処理装置11では、前記したルッ
クアップテーブルから得たCCD撮像素子1の実際の露
出時間と適正露出時間との差を示す時間差のデータDE
LTと、記憶装置4から読出したCCD撮像素子1に設
定されていた露出時間のデータCUTφ2(t)とを演算
して、新たな露出時間のデータCUTφ2(t+1)を演算
結果として得て、前記の新たな露出時間のデータCUT
φ2(t+1)を中央演算処理装置11の記憶装置4に記憶
する。中央演算処理装置11の記憶装置4に記憶された
前記の新たな露出時間のデータCUTφ2(t+1)は、図
5の(g)に示されているように、図5中に#5として
示されている時点から、#6として示されている時点ま
での期間{図5の(d)に示す切換信号φ2がハイレベ
ルの期間で、図5の(a)にV1(2)の表示のある期間}
中に、前記の記憶装置4から読出されて前記の期間にC
CD撮像素子1に与えられる被写体の光学像の露出時間
の決定に用いられる。
【0026】次いで、図5中に#3として示されている
時点から#4として示されている時点までの期間{図5
の(e)に示す切換信号φ3がハイレベルの期間で、図
5の(a)にV2(1)の表示のある期間}中に、CCD撮
像素子1に被写体の光学像が露出される時間は、制御回
路TC中の記憶装置4から読出された露出時間のデータ
CUTφ3(t){図5の(g)参照}によって決定された
ものであり、前記の露出時間のデータCUTφ3(t)に
よって決定された露出時間にわたり被写体の光学像が与
えられることによってCCD撮像素子1の光電変換部に
発生した信号電荷は、図5中に#4として示されている
時点から#5として示されている時点までの期間{図5
の(c)に示す切換信号φ1がハイレベルの期間で、図5
の(a)にV3(1)の表示のある期間}中に、既述のよう
に図1中の信号処理部2でサンプルホールドされて映像
信号X(t)とされてから、積分回路3で信号I(t)とさ
れた後に、アナログデジタル変換器10によりデジタル
データCUVφ3(t)とされて、中央演算処理装置1
1に入力される。
【0027】そして、前記のように中央演算処理装置1
1に入力されたデジタルデータCUVφ3(t)は、図
5中に#4として示されている時点から#5として示さ
れている時点までの期間{図5の(c)に示す切換信号φ
1がハイレベルの期間で、図5の(a)にV3(1)の表示
のある期間}にCCD撮像素子1から出力された映像信
号の信号レベルを表わしており、それは記憶装置4から
読出された露出時間のデータCUTφ3(t){図5の
(g)参照}によって定められた時間にわたって、図5中
に#3として示されている時点から#4として示されて
いる時点までの期間{図5の(e)に示す切換信号φ3が
ハイレベルの期間で、図5の(a)にV2(0)の表示のあ
る期間}中に、CCD撮像素子1に被写体の光学像が与
えられることによって生じた映像信号の信号レベルであ
る。
【0028】中央演算処理装置11では、それに入力さ
れた映像信号の信号レベルのデジタルデータCUVφ3
(t)と、CCD撮像素子1が適正露光状態の場合に得
られるべき目標値の信号レベル値のデジタルデータY−
Refとを比較して、入力された映像信号の信号レベル
のデジタルデータCUVφ3(t)が、図3に示されて
いるY−Zone(−4)からY−Zone(+4)までの
範囲に設定された9つの信号レベル段階の内の何れの信
号レベル段階に対応しているのかを調べて、対応してい
る信号レベル段階を定め、また、前記した映像信号の信
号レベルのデジタルデータCUVφ3(t)を発生させた
垂直走査期間にCCD撮像素子1に設定されていた露出
時間のデータCUTφ3(t)を記憶装置4から読出し、
次いで前記の映像信号の信号レベルのデジタルデータC
UVφ3(t)と対応している信号レベル段階と、記憶装
置4から読出された露出時間のデータCUTφ3(t)と
をアドレスに用いて、ルックアップテーブルから前記し
た出力映像信号を得た状態におけるCCD撮像素子1の
実際の露出時間と適正露出時間との差を示す時間差のデ
ータDELTを求める。
【0029】中央演算処理装置11では、前記したルッ
クアップテーブルから得たCCD撮像素子1の実際の露
出時間と適正露出時間との差を示す時間差のデータDE
LTと、記憶装置4から読出したCCD撮像素子1に設
定されていた露出時間のデータCUTφ3(t)とを演算
して、新たな露出時間のデータCUTφ3(t+1)を演算
結果として得て、前記の新たな露出時間のデータCUT
φ3(t+1)を中央演算処理装置11の記憶装置4に記憶
する。中央演算処理装置11の記憶装置4に記憶された
前記の新たな露出時間のデータCUTφ3(t+1)は、図
5の(g)に示されているように、図5中に#6として
示されている時点から、#7として示されている時点ま
での期間{図5の(e)に示す切換信号φ3がハイレベ
ルの期間で、図5の(a)にV2(2)の表示のある期間}
中に、前記の記憶装置4から読出されて前記の期間にC
CD撮像素子1に与えられる被写体の光学像の露出時間
の決定に用いられる。
【0030】前記のように、中央演算処理装置11では
順次の垂直走査周期毎に、新たな露出時間のデータCU
T(t+i){ただしiは自然数}を演算によって求め
て、それを記憶装置4に記憶するが、それとともに、前
記の新たな露出時間のデータCUT(t+i){ただしi
は自然数}に対して、その時点における16ビットカウ
ンタ17の計数値とを加算した数値を16ビット比較レ
ジスタ13に与える。前記の16ビット比較レジスタ1
3に設定された数値、すなわち、新たな露出時間のデー
タCUT(t+i){ただしiは自然数}と、その時点
における16ビットカウンタ17の計数値との加算値は
比較器14に与えられる。前記の比較器14では、16
ビット比較レジスタ13に設定された数値と16ビット
カウンタ17の計数値が一致した時点に一致パルスを発
生して、それをD型フリップフロップ15のクロック端
子に与える。それにより、前記の比較器14から一致パ
ルスが供給された時点に、D型フリップフロップ15の
Q出力端子はハイレベルの状態からローレベルの状態に
変化して、図2の(i)に示されているような信号SH
Gをゲート回路8に供給することになる。
【0031】前記した比較器14に対して計数値を供給
している16ビットカウンタ17は発振器16から被計
数パルスが与えられている。前記の発振器16としては
任意の発振周波数のものが使用でき、使用する発振器1
6として高い周波数の発振器を使用すれば、短い露出時
間を高い精度で可変することが容易となる。前記した1
6ビットカウンタ17の計数値は、既述のように比較器
14に供給されているとともに、16ビット取込レジス
タ18にも与えられている。そして前記した16ビット
取込レジスタ18では、タイミング発生回路5から送出
された図2の(c)に示されている垂直走査周期のVD
信号の前縁の時点に、16ビットカウンタ17の計数値
を取込んで、その数値を中央演算処理装置11に供給す
る。そして、前記の中央演算処理装置11では、前記の
ように16ビットカウンタ17の計数値を取込んだ16
ビット取込レジスタ18の数値を、既述のように新たな
露出時間のデータCURT(t+i){ただしiは自然
数}に加算して、それを16ビット比較レジスタ13に
与える。また、前記の中央演算処理装置11では、図2
の(a)に示されている電荷読出しパルスSGの直後の
時間位置にD型フリップフロップ15のプリセット端子
に信号を供給して、D型フリップフロップ15から出力
される信号SHGをローレベルの状態からハイレベルの
状態に変化させる。
【0032】前記のようにして制御回路4から出力され
た信号SHGがゲート信号として供給されたゲート回路
(第2のゲート回路)8では、既述したゲート回路7か
ら供給されている図2の(i)に示されている信号SU
B2が、前記した信号SHGによってゲートされること
により、図2の(k)に示されているような信号SUB
3とされて駆動回路9に供給される。駆動回路9は前記
したゲート回路8から供給された信号SUB3によって
CCD撮像素子1の電荷掃出駆動々作を行なうととも
に、電荷読出し駆動々作とを行なって、所望の高精度
で、かつ、円滑な露出時間制御の下での撮像動作が行な
われるようにする。図2を見れば良好に理解できるよう
に、垂直帰線期間内においては発振器16の発振波の周
期をステップとする微細な制御が可能である。図2に例
示してあるタイムチャートは、信号電荷蓄積型光電変換
素子1として使用されるCCD撮像素子が縦型オーバー
フロードレイン構造のCCD撮像素子のあるとされてい
る。そして、前記したCCD撮像素子1における信号電
荷の掃出駆動々作や、信号電荷の読出し動作等は駆動回
路9によって行なわれる。
【0033】図1に示されている制御回路TC中に設け
られている発振器16としては、既述のように任意の発
振周波数の発振波を発生できるものが使用できるから、
発振器16として、CCD撮像素子の駆動のための基準
発振器として動作する発振器6の発振周波数とは全く関
連のない周波数の発振波を発振する発振器が使用される
場合もあり、そのような場合には前記した2つの発振器
16,6からの発振波は非同期の関係となって、既述し
た信号SHGが垂直帰線期間内でハイレベルの状態から
ローレベルの状態に変化する時点が、水平帰線期間内の
時間位置になることも生じるが、その際には前記した信
号SHGによるゲート動作が確実に行なわれ得ないこと
が起こる。
【0034】前記の問題は、制御回路4における比較器
14による一致検出の時点が走査標準における水平走査
周期の帰線期間以外の期間中に存在するように中央演算
処理装置11で補正演算が行なわれるようにすることに
より解決できる。すなわち、既述した16ビット取込レ
ジスタ18が、順次の垂直走査周期毎の信号VD{図2
の(c)参照}の前縁の時間位置で取込んだ16ビット
カウンタ17の計数値によって与えられる順次の垂直走
査周期毎の信号VDの前縁の時間位置の情報TVD
(t)と、CCD撮像素子1の水平走査周期Th(固定
の値)とによって、順次の水平走査期間の中央の時間位
置{例えば図4の(a)中に示されているPh(n+1),
Ph(n),Ph)n−1)…}は、次の(1)式によって
求められる。 Ph=TVD(t)−(n−0.5)Th …(1)
【0035】そして、例えば図2の(a)中で点線によ
り補正前の時間位置のように指示してある時間位置のよ
うに、水平走査期間の中央の時間位置Ph(n)から±
0.5Thだけずれた時間位置で、図2の(b)に示さ
れているように信号SHGがハイレベルの状態からロー
レベルの状態に変化するように、既述したCCD撮像素
子1の露出時間のデータCURT(t)が設定された場合
には、中央演算処理装置11では、次の(2)式 CURT(t)'=CURT(t)−{CURT(t)−Ph
(n)}=Ph(n) …(2) の演算によって求めた時間位置、すなわち、図2の
(a)中の水平走査期間の中央の時間位置Ph(n)の
時間位置において、図2の(c)に示されているように
信号SHGがハイレベルの状態からローレベルの状態に
変化するように、既述したCCD撮像素子1の露出時間
のデータCURT(t)を、前記の(2)式によって補正
演算して得たCCD撮像素子1の露出時間のデータCU
RT(t)’に変更して、前記の補正された新たな露出時
間のデータCURT(t)’に対して、その時点における
16ビットカウンタ17の計数値とを加算した数値を1
6ビット比較レジスタ13に設定する。
【0036】ところで、制御回路4中に設けられている
発振器16として、CCD撮像素子の駆動のための基準
発振器として動作する発振器6の発振周波数とは全く関
連のない周波数の発振波を発振する発振器が使用されて
おり、かつ、CCD撮像素子の駆動のための基準発振器
として動作する発振器6を、例えば他の映像信号処理用
機器と同期結合させた状態で動作させたり、垂直走査周
期を機器の動作用の電源周波数に同期させた状態とした
場合などには、CCD撮像素子1の水平走査周期Thが
変動しているものになるから、CCD撮像素子1の水平
走査周期Thが固定値であることを前提として、順次の
水平走査期間の中央の時間位置{例えば図4の(a)中
に示されているPh(n+1),Ph(n),Ph(n−1)
…}を求めるために使用した既述の(1)式 Ph=TVD(t)−(n−0.5)Th …(1)
は使用することができないことになる。
【0037】それで、CCD撮像素子の駆動のための基
準発振器として動作する発振器6からの発振波の周波数
の変化により、CCD撮像素子1の水平走査周期Thが
変動している状態になっている場合には、16ビット取
込レジスタ18に順次の垂直走査期間毎に取込まれた1
6ビットカウンタ17の計数値TVD(t)における1
垂直走査周期の前後の計数値から、次の(3)式、 Th={TVD(t)−TVD(t−1)}/N …
(3) (ただし、Nは1垂直走査周期中の水平走査期
間数) を用いた演算によって水平走査周期Thを
求めた後に、既述の(1),(2)式の演算によって補
正された新たな露出時間のデータCURT(t)’を求め
るようにするのである。なお、これまでに説明した本発
明の実施例は、信号電荷蓄積型光電変換素子が縦型オー
バーフロードレイン構造のCCD撮像素子の場合に関す
るものであったが、本発明の実施に当ってはどのような
構造の信号電荷蓄積型光電変換素子についても適用でき
ることはいうまでもない。例えば、信号電荷蓄積型光電
変換素子として、所謂、FT型のCCD撮像素子が使用
された場合においては、垂直帰線期間内における逆送パ
ルスの発生のタイミングを、図2の(j)に示されてい
る信号SHGの立下りの時点とし、また、垂直帰線期間
外における逆送パルスの発生のタイミングは、前記した
信号SHGの立下りの時点の直後に現われる水平帰線期
間内の時点とすれば、既述と同様な露光時間の制御がで
きる。
【0038】これまでの説明から明らかなように、本発
明の被写体の照明光の強度変化に基づいて撮像装置の出
力映像信号に生じるフリッカ雑音の除去回路は、信号電
荷蓄積型光電変換素子に対する露光量の制御が、信号電
荷蓄積型光電変換素子における信号電荷の蓄積時間の伸
縮制御によって行なうことができる点をうまく利用し
て、被写体の照明光の強度変化と対応して信号電荷蓄積
型光電変換素子における信号電荷の蓄積時間を伸縮制御
させるようにしているので、被写体の照明光の強度変化
に基づいて、撮像装置の出力映像信号に例えば図5の
(a)に例示されているようなフリッカ雑音を生じさせ
るような場合でも、本発明のフリッカ雑音の除去回路の
動作によって図6に例示されているように、撮像装置の
出力映像信号におけるフリッカ雑音は良好に除去される
のである。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の被写体の照明光の強度変化に基づいて
撮像装置の出力映像信号に生じるフリッカ雑音の除去回
路は、読出し駆動回路の駆動動作によって垂直走査周期
で読出された信号電荷蓄積型光電変換素子(CCD撮像
素子)の信号電荷をサンプルホールドして得た映像信号
を信号レベル検出回路に与えて、前記したCCD撮像素
子の出力映像信号の信号レベル値を検出し、検出された
CCD撮像素子の出力映像信号の信号レベル値と、前記
のCCD撮像素子が適正露光状態の場合に得られるべき
目標値の信号レベル値とを比較して、前記した出力映像
信号を得た状態におけるCCD撮像素子の露光時間と適
正露出時間との差を示す時間差のデータを求め、また、
撮像装置で採用している走査標準における垂直走査周期
と被写体の照明光の強度変化の周期との違いによって、
撮像装置の出力映像信号に生じるフリッカ雑音の周期の
1周期前の垂直走査周期におけるCCD撮像素子の適正
露出時間に関するデータの記憶値と、前記の時間差のデ
ータとを演算して、CCD撮像素子の新たな露出時間値
を定める電荷掃出駆動タイミングを指定するデータを求
めて、前記の新たな露出時間値を定める電荷掃出駆動タ
イミングを指定するデータと、別に設けた発振器で発振
された一定周期の被計数パルスを計数するカウンタで得
られる計数値との一致する時点を比較器で検出し、前記
の比較器によって検出された前記の一致点から垂直帰線
期間内に設定されている電荷読出駆動の時点までの期間
だけに、CCD撮像素子を被写体の光学像情報により露
光させるようにしたものであって、この本発明の被写体
の照明光の強度変化に基づいて撮像装置の出力映像信号
に生じるフリッカ雑音の除去回路では、信号電荷蓄積型
光電変換素子に対する露光量の制御が、信号電荷蓄積型
光電変換素子における信号電荷の蓄積時間の伸縮制御に
よって行なうことができる点をうまく利用して、被写体
の照明光の強度変化と対応して信号電荷蓄積型光電変換
素子における信号電荷の蓄積時間を伸縮制御させるよう
にしているので、露出時間が短い場合に撮像装置の出力
映像信号中に生じる大きなフリッカ雑音も安定な動作に
より良好に除去乃至は軽減できる点は、既述した従来例
のように自動利得制御回路によってフリッカ雑音の除去
を行なうようにした場合に、露出時間が短くなった場合
に生じる大きなフリッカの除去をも安定に行なうことが
できるような自動利得制御回路を構成することが困難で
あったことに比べて大きな特徴となるのであり、本発明
によれば既述した従来の問題点を容易に解決することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被写体の照明光の強度変化に基づいて
撮像装置の出力映像信号に生じるフリッカ雑音の除去回
路の一実施例のブロック図である。
【図2】図1に示す撮像装置のフリッカ雑音の除去回路
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】出力映像信号を得た状態における信号電荷蓄積
型光電変換素子の露光時間と適正露出時間との差を示す
時間差のデータを求める際に用いられるルックアップテ
ーブルを説明するための図である。
【図4】比較手段における一致検出の時点が走査標準に
おける水平走査周期の帰線期間以外の期間中に存在する
ように補正演算が行なわれるようにする場合の説明図で
ある。
【図5】本発明の撮像装置のフリッカ雑音の除去回路の
動作の説明図である。
【図6】本発明の撮像装置のフリッカ雑音の除去回路に
よってフリッカ雑音が除去された状態の映像信号をモデ
ル化して示す波形図である。
【符号の説明】 1…CCD撮像素子、2…信号処理回路、3…積分回
路、4…記憶装置(RAM)、5…タイミング発生器、
6…発振器(CCD撮像素子の駆動のための基準発振
器)、7…ゲート回路(第1のゲート回路)、8…ゲー
ト回路(第2のゲート回路)、10…アナログデジタル
変換器、11…中央演算処理装置、12…リードオンリ
ーメモリ、13…16ビット比較レジスタ、14…比較
器、15…D型フリップフロップ、16…発振器、17
…16ビットカウンタ、18…16ビット取込レジス
タ、TC…制御回路、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号電荷蓄積型光電変換素子を用いて構
    成されている撮像装置において被写体の照明光に基づい
    て撮像装置の出力映像信号に生じるフリッカ雑音の除去
    回路であって、読出し駆動回路の駆動動作により垂直走
    査周期で読出された信号電荷蓄積型光電変換素子の信号
    電荷から得た映像信号を信号レベル検出回路に与えて、
    信号電荷蓄積型光電変換素子の出力映像信号の信号レベ
    ル値を検出する手段と、前記した信号レベル値の検出手
    段で検出された信号電荷蓄積型光電変換素子の出力映像
    信号の信号レベル値と、前記の信号電荷蓄積型光電変換
    素子が適正露光状態の場合に得られるべき目標値の信号
    レベル値とを比較して、前記した出力映像信号を得た状
    態における信号電荷蓄積型光電変換素子の露光時間と適
    正露出時間との差を示す時間差のデータを求める手段
    と、撮像装置で採用している走査標準における垂直走査
    周期と被写体の照明光の強度変化の周期との違いによっ
    て撮像装置の出力映像信号に生じるフリッカ雑音の周期
    と対応する期間前の垂直走査周期における信号電荷蓄積
    型光電変換素子の適正露出時間に関するデータの記憶値
    と、前記した時間差のデータとを演算して、信号電荷蓄
    積型光電変換素子の新たな露出時間値を定める電荷掃出
    駆動タイミングを指定するデータを求める手段と、予め
    定められた一定周期の被計数パルスを計数するカウンタ
    で得られる計数値と、前記の新たな露出時間値を定める
    電荷掃出駆動タイミングを指定するデータとの一致検出
    を行なう比較手段と、前記した比較手段による一致検出
    の時点から垂直帰線期間内に設定されている電荷読出駆
    動の時点までの期間だけに信号電荷蓄積型光電変換素子
    に被写体の光学的情報が与えられるようにする手段とを
    備えてなる被写体の照明光の強度変化に基づいて撮像装
    置の出力映像信号に生じるフリッカ雑音の除去回路。
JP4210701A 1992-07-16 1992-07-16 被写体の照明光の強度変化に基づいて撮像装置の出力映像信号に生じるフリッカ雑音の除去回路 Pending JPH0638078A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0924052A (ja) * 1995-07-12 1997-01-28 Fuji Photo Film Co Ltd 手術用蛍光画像撮像装置
US7133075B2 (en) 2002-06-19 2006-11-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Image capturing apparatus and method for reducing a flicker effect

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