JPH11341343A - 電子的撮像装置 - Google Patents

電子的撮像装置

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JPH11341343A
JPH11341343A JP10284953A JP28495398A JPH11341343A JP H11341343 A JPH11341343 A JP H11341343A JP 10284953 A JP10284953 A JP 10284953A JP 28495398 A JP28495398 A JP 28495398A JP H11341343 A JPH11341343 A JP H11341343A
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exposure
photometry
photometric
time
timing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を増大することなく構成でき、蛍光
灯などのフリッカが発生する光源下でも正しい露光量を
得ることのできる電子的撮像装置を提供する。 【解決手段】 フォーカスレンズ等を経てCCD により撮
像された信号は撮像回路,A/D変換器を経てAE( オート露
出) 処理回路とAF( オートフォーカス) 処理回路に入力
され、それぞれAE,AF 評価値をCPU に出力する。操作SW
のレリーズ操作が行われると、CPU は最初に測光用露光
を行いキ次ぎに該測光用露光により得られたAE評価値に
基づきプ1)測光用露光を行った後、本露光を行う。この
とき、CPU は各測光のタイミングが画面レートの3 n倍
(nは整数)となるように制御する。これにより、各測
光時の明るさが一致するものとなり、蛍光灯の光源下で
もフリッカに影響されることなく、正確な露光量を得る
ことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光灯などによる
フリッカの影響を受けることなく正確な露光量の制御が
可能な電子的撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号処理のディジタル化及び
画像信号圧縮技術の進歩に伴い、撮像した画像信号をデ
ィジタル化してメモリに記憶可能な電子的撮像装置が注
目されている。
【0003】このような電子的撮像装置においては、撮
像素子を用いて撮像した撮像信号をディジタル撮像デー
タとしてメモリに記憶することが可能であるため、例え
ばパーソナルコンピュータ等を利用して、その記憶撮像
データの編集や表示を容易に行うことができる。
【0004】一般に、このような電子的撮像装置を用い
て、被写体を撮像しようとすると、被写体を正確に再現
するためには、正確な被写体における露光量を得なけれ
ばならない。特に、撮像素子にCCDを用いた電子カメ
ラにおいては、CCDのダイナミックレンジが狭いため
に非常に正確な露出制御が要求される。
【0005】通常、静止画カメラでは撮影に先立ってオ
ートフォーカス(AF)でピントを合わせる。CCDの
出力を利用するコントラスト方式のAFでは、CCDの
出力が適切な振幅で出力されないと、精度良く合焦位置
を検出できない。また、AFを行う際は、絞りをできる
だけ開放にした方が被写界深度が浅くなるので、ピンボ
ケがわかりやすくなり、AF精度も向上する。
【0006】したがってAFを行う前には、ピンボケを
わかりやすくするために絞りを開放にし、CCD出力が
適切になるように露出を合わせる必要がある。
【0007】一方、実際に撮影を行う際は、シーンや撮
影状況に応じてプログラム線図により絞りを変化させる
必要がある。この場合、撮影と同じ絞り値で撮影の直前
に再度露出を確認した方が露出精度が向上する。
【0008】このようにシャッターレリーズから撮影ま
での間で、開放測光と絞り込み測光の2種類の露出制御
を行うことは、AF精度と露出精度の両方を確保するた
めには、必要不可欠である。
【0009】また、撮像時における露光に対し大きく影
響を及ぼすものとしては、被写体に光を照射する光源が
ある。例えば光源が蛍光灯で、電源周波数50Hzの東
日本地域で撮像する場合、1/100秒毎に点滅する蛍
光灯と電子的撮像装置のシャッタ・スピードとのずれか
らフリッカが発生してしまう。このため、このフリッカ
の影響によって蛍光灯の点灯周期に対するプリ測光と本
露光とのタイミングがずれてしまい、即ちプリ測光時の
明るさと本霧光時の明るさとが異なってしまうことか
ら、正しい露光量を得ることができないことになる。特
に、ダイナミックレンジが銀塩フィルムなどに比べて狭
い撮像素子を有する電子的撮像装置においては、重要な
問題である。
【0010】そこで、従来よりフリッカによる影響をい
かになくし、正しい露光量を得るための提案がなされて
おり、このような提案としては、例えば、特開平5−2
0741号公報、あるいは特開平6−14257号公報
等の文献に記載されているものがある。
【0011】また、繰り返し連続して撮影を行う連続撮
影時のフリッカの問題を解決するものとして特開平6−
205282号公報に記載されているものがある。
【0012】これらの提案内容を簡単に説明すると、特
開平5−20741号公報の提案では、光源光のフリッ
カを検出するための検出手段を設け、フリッカを検出し
たときは、プレ露光と本露光を光源光のフリッカに同期
させ、本露光において露光補正が必要な場合は本露光に
おける露光量の補正は、露光時問を補正せずに絞り値を
制御することにより、正しいホワイトバランス制御を行
うようにしたものである。
【0013】一方、特開平6−14257号公報の提案
では、光源光のフリッカを検出するための検出手段を設
け、フリッカを検出したときは、プログラム線図をシフ
トしてシャッタ速度を長くしフリッカの影響を少なくす
るようにしたものである。
【0014】さらに、特開平6−205282号公報の
提案では、連続撮影において照明光にフリッカがあると
判断したときはシャッタ・スピードを、照明光の光源の
交流電源の周期の整数倍にするようにしたものである。
【0015】ここで、電子的撮像装置内の回路規模及び
コストを考慮すると、フリッカを検出する検出手段を設
けずに既存の回路構成でフリッカに影響することなく、
正しい露光量が得られるように制御することが望まし
い。しかしながら、上述したような従来技術において
は、特開平5−20741号公報の提案ではフリッカを
検出するためのフリッカ検出手段が必要であり、また、
特開平6−14257号公報の提案にでも同様にフリッ
カを検出するための検出する手段が必要である他、シャ
ッタ速度も限定されてしまう。
【0016】また、上記特開平6−205282号公報
の提案ではシャッタースピードを交流電源の周期の整数
倍にする必要があるので、交流電源の周期より短い高速
のシャッタースピードの設定ができない等の欠点があ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の電
子的撮像装置では、回路構成的にフリッカを検出する検
出手段を設けなくては、蛍光灯などのフリッカが発生す
る光源下では正しい露光量を得ることができず、結果と
して回路規模が増大してしまい、コストが高価となって
しまう。この点を考慮すると、フリッカを検出する検出
手段を設けずに既存の回路構成でフリッカに影響するこ
となく、正しい露光量が得られるように制御することが
望ましいが、従来技術ではそれを実施することができな
いという問題点があった。
【0018】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、回路規模を増大することなく構成できると
ともに、蛍光灯などのフリッカが発生する光源下でも正
しい露光量を得ることができる電子的撮像装置の提供を
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
電子的撮像装置は、撮像レンズにより結像された被写体
像を光電変換し映像信号を生成する撮像素子と、前記撮
像素子から1/60秒又は1/30秒の画面周期で映像
信号を読み出すための映像信号読出手段と、シャッター
レリーズ信号に応答して絞り開放状態にて開放測光を行
う第1の測光手段と、前記第1の測光手段による測光値
に基づいて絞り込み測光を行う第2の測先手段と、前記
第2の測光手段により得られた測光値に基づいて前記撮
像素子の露光量を制御する露光量制御手段と、前記開放
測光のタイミングと絞り込み測光のタイミングとの時間
間隔、及び前記絞り込み測光のタイミングと前記露光量
制御手段による露光のタイミングとの時間間隔を画面周
期の3n倍(nは整数)に制御する制御手段と、を具備
したものである。
【0020】請求項1記載の発明においては、撮像素子
によって撮像レンズにより結像された被写体像を光電変
換し映像信号を生成し、映像信号読出手段によって該撮
像素子から1/60秒又は1/30秒の画面周期で映像
信号を読み出す。撮像する際には、第1の測光手段によ
り、シャッターレリーズ信号に応答して絞り開放状態に
て開放測光を行い、次いで第2の測光手段により、前記
第1の測光手段による測光値に基づいて絞り込み測光を
行う。その後、露光量制御手段によって、前記第2の測
光手段により得られた測光値に基づいて前記撮像素子の
露光量を制御する。このとき、制御手段は、前記開放測
光のタイミングと絞り込み測光のタイミングとの時間間
隔、及び前記絞り込み測光のタイミングと前記露光量制
御手段による露光のタイミングとの時間間隔を画面周期
の3n倍(nは整数)に制御する。よって、フリッカを
検出する検出手段等の付加回路を付加することなく、測
光や露出のタイミングを制御することが可能となり、測
光時と同一の蛍光灯の点灯タイミングで本露光が行われ
るので、フリッカに影響されずに正しい露光量を得るこ
とができる。
【0021】請求項2に記載の発明の電子的撮像装置
は、請求項1に記載の電子的撮像装置において、前記第
1の測光手段による測光と前記第2の測光手段による測
光との間において、オートフォーカスを行うことを特徴
とするものである。
【0022】請求項2記載の発明においては、上記講求
項1の発明と同様に動作するが、前記第1の測光手段に
よる測光と前記第2の測光手段による測光との間におい
て、オートフォーカスを行うように制御される。この場
合、オートフォーカス動作時に伴う露光は前記第1の測
光手段で決定した露出、つまり絞り開放で行われるた
め、オートフォーカスの精度を向上させることができ、
またオートフォーカス動作期間の長さに拘わらず第2の
測光手段による測光は第1の測光手段による測光と同一
の蛍光灯の点灯タイミングで行われるので、フリッカに
影響されずに正しい露光量を得ることができる。
【0023】請求項3に記載の発明の電子的撮像装置
は、請求項1に記載の電子的撮像装置において、前記第
2の測光手段による測光と前記露光量制御手段による露
光との間において、前記絞り込み測光に基づいて絞りを
駆動することを特徴とするものである。
【0024】請求項3記載の発明においては、請求項1
の発明と同様に動作するが、前記第2の測光手段による
測光と前記露光量制御手段による露光との間において、
前記絞り込み測光に基づいて絞りを駆動するように制御
される。これにより、本露光するに際し、絞りを例えば
開放状態に駆動することにより、より確実なオート露出
制御を行うことができ、また絞りを駆動する期間の長さ
に拘わらず測光時と同一の蛍光灯の、点灯タイミングで
本露光が行われるので、フリッカに影響されることもな
い。
【0025】請求項4記載の発明の電子的撮像装置は、
所定駒数の連続撮影を行うことが可能な電子的撮像装置
であって、撮影レンズにより結像された被写体像を光電
変換し映像信号を生成する撮像素子と、該撮像素子から
1/60秒又は1/30秒の画面周期で映像信号を読み
出すための映像信号読出手段と、前記連続撮影における
露光動作に先立ち被写体の明るさを測光するための測光
手段と、該測光手段によって測光された測光値に基づい
て連続撮影における各駒の露光量制御を行う露光量制御
手段と、前記連続撮影の各駒の撮影における露光の時間
間隔を前記画面周期の3n倍(nは整数)に制御する制
御回路と、を備えたことを特徴とするものである。
【0026】請求項4記載の発明においては、撮影レン
ズにより結像された被写体像は光電変換素子によって映
像信号に変換され、前記映像信号は撮像素子から1/6
0秒又は1/30秒の画面周期で読み出される。連続撮
影における露光動作に先立ち、測光手段により被写体の
明るさが測光され、該測光手段により測光された同一の
測光値に基づいて、連続撮影の各駒における露光量制御
が行われる。制御回路は前記連続撮影における各露光の
時間間隔を前記画面周期の3n倍(nは整数)に制御す
る。これにより、連続撮影においては、照明光のフリッ
カに影響されることなく、連続撮影の最初の駒の撮影で
設定された同一の露光条件(露光時間、絞り値等)の条
件のもとで正確な露出制御制御が可能となる。
【0027】請求項5記載の発明の電子的撮像装置は、
所定駒数の連続撮影を行うことが可能な電子的撮像装置
であって、 撮影レンズにより結像された被写体像を光
電変換し映像信号を生成する撮像素子と、該撮像素子か
ら1/60秒又は1/30秒の画面周期で映像信号を読
み出すための映像信号読出手段と、前記連続撮影におけ
る露光動作に先立ち被写体の明るさを測光するための測
光手段と、該測光手段によって測光された測光値に基づ
いて最初の駒の撮影の露光量の制御を行ない、引き続い
て行われる駒の撮影における露光時間又は絞り値を、直
前の駒の撮影において得られた映像信号に基づいて演算
し、該演算された露光時間又は絞り値に基づいて露光量
の制御を行う露光量制御手段と、前記連続撮影の各駒の
撮影における露光の時間間隔を前記画面周期の3n倍
(nは整数)に制御する制御回路と、を備えたことを特
徴とするものである。
【0028】請求項5記載の発明においては、撮影レン
ズにより結像された被写体像は光電変換素子によって映
像信号に変換され、前記映像信号は撮像素子から1/6
0秒又は1/30秒の画面周期で読み出される。連続撮
影における露光動作に先立ち、測光手段により被写体の
明るさが測光され、該測光手段により測光された測光値
に基づいて、連続撮影の最初の駒の露光量制御が行われ
る。露光量制御手段は、引き続いて行われる駒の撮影に
おける測光値を直前の駒の撮影において得られた映像信
号に基づいて演算し、該演算された測光値に基づいて露
光量制御を行う。制御回路は前記連続撮影の各駒の撮影
における露光の時間間隔を前記画面周期の3n倍(nは
整数)に制御する。これにより、連続撮影においては、
照明光のフリッカに影響されることなく、且つ連続撮影
においても被写体の時々刻々変化する被写体の明るさに
追従した正確な露光量制御が可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する、
【0030】(第1の実施の形態)図1及び図2は本発
明の電子的撮像装置の第1の実施の形態に係り、図1は
本発明の各実施の形態で用いられる電子的撮像装置の具
体的な構成例を示すブロック図であり、図2は第1の実
施の形態に採用された装置の制御動作を説明するための
タイミングチャートである。
【0031】図1に示す電子的撮像装置1は撮像光学系
として、ズームレンズ2双びフォーカスレンズ3とを有
し、これらのレンズを経て光線は絞り4を通って固体撮
像素子としてのCCD5に被写体像を結ぶ。
【0032】このCCD5で光電変換された信号は撮像
回路5に入力され、この撮像回路6により、映像信号が
生成され、この映像信号はA/D変換器7によってデジ
タルの映像信号(画像データ)に変換され、メモリ8に
一時格納される。
【0033】メモリ8に格納された画像データは所定の
画面レート(例えば1/30秒)で読み出されてD/A
変換器9でアナログの映像信号に変換された後、液晶表
示素子(LCDと略記)10で被写体像を表示する。
【0034】また、操作スイッチ24のレリーズスイッ
チを操作して記録操作を行った場合には、メモリ8の画
像データは圧縮/伸張回路11の圧縮回路で圧縮された
後、記録用メモリ2に記憶される。
【0035】また、再生操作が行われた場合には、記録
用メモリ12に圧縮されて記憶されたデータは圧縮/伸
張回路11の伸張回路で伸張されてメモリ8に一時記憶
され、その画像データはD/A変換器9でアナログの映
像信号に変換された後、液晶表示素子(LCD)10で
再生画像を表示する。
【0036】A/D変換器7によってA/D変換された
画像データはオート露出処理回路(AE処理回路と略
記)13とオートフォーカス処理回路(AF処理回路と
略記)14に入力される。AE処理回路13では、1フ
レーム(1画面)分の画像データの輝度値を積算する等
して被写体の明るさに対応したAE評価値を算出し、C
PU15に出力する。
【0037】また、AF処理回路14では、1フレーム
(1画面)分の画像データの輝度成分における高周波成
分をハイパスフィルタなどで抽出して、累積加算値を算
出する等して高域側の輪郭成分量等に対応したAF評価
値を算出し、CPU15に出力する。
【0038】CPU15にはタイミングジェネレータ
(TG回路と略記)16から画面レートに同期した所定
のタイミング信号が入力され、CPU15はこのタイミ
ング信号に同期して、各種の制御動作を行う。
【0039】このTG回路16のタイミング信号は撮像
回路6にも入力され、この信号に同期して、色信号の分
離等の処理を行う。
【0040】また、このTG回路16は所定のタイミン
グでCCD5を駆動するようにCCDドライバ17を制
御する。
【0041】CPU15はそれぞれ第1、第2、第3の
モータドライブ回路18, 19, 20を制御することに
より、第1、第2、第3のモータ21, 22, 23を介
して絞り4、フォーカスレンズ3、ズームレンズ2の駆
動を制御する。
【0042】つまり、CPU15まAE評価値を基に、
第1のモータドライブ回路18を制御して第1のモータ
21を回転駆動して、絞り4の絞り量を適正な値に調整
する、つまり、オート露出制御を行う。
【0043】また、CPU15はAF評価値を基に、第
2のモータドライブ回路19を制御して第2のモータ2
2を回転駆動して、AF処理回路14からのAF評価値
を得る。得. られたAF評価値により、CPU15はそ
の値が最大となるレンズ位置にフォーカスレンズ3を駆
動して、合焦状態に設定する、つまりオートフォーカス
を行う。
【0044】なお、本実施の形態ではAF評価値を得て
合焦位置に設定する場合、CCD5で被写体を1フレー
ム(1画面)撮像する際の画面レート(例えば1/30
秒)当たり、所定の送り量でフォーカスレンズ3を第2
のモータ22により駆動するようになっており、フォー
カスレンズ3はその光軸方向における可動範囲内で所定
の送り量づつ移動される。
【0045】操作スイッチ24におけるズームUPスイ
ッチが操作された場合には、その操作信号を受けてCP
U15は、第3のモータドライブ回路20を制御して第
3のモータ23を回転駆動して、ズームレンズ2を拡大
側に駆動する。
【0046】また、CPU15にはメモリとして例えば
電気的に書換可能で、不揮発性の読み出し専用メモリと
してのEEPROM25が接続されており、このEEP
ROM25にはCPU15を介して各種の制御等を行う
プログラムとか、各種の動作を行うのに使用されるデー
タ等が格納されており、この撮像装置1の電源がONさ
れた場合などに読み出されて使用される。
【0047】なお、CPU15は電池26の電圧を検出
して、所定の電圧値以下になった事を検出した場合に
は、LCD10で電池26の残量が少ないとか、電池の
充電或いは交換などを促す表示を行う。
【0048】本実施の形態では、撮像された映像信号の
明るさを決定する手段として、絞り4、CCD5内に設
けられた電子素子シャッタ(図示せず)及び撮像回路6
内に設けられた増幅器(図示せず)があり、これらは、
CPU15によって制御されるようになっている。
【0049】例えば、絞り4は、絞りの開閉が自由に調
整可能に駆動する構造のものでも良いが、本実施の形態
では、開閉の2段階方式に駆動する構造のものが用いら
れている。この理由は、構成の簡単な絞りを用いてコス
トを下げるためである。絞りの動作は、後述する測光制
御に行われる最初の測光時、絞りを開放状態にすること
で、できるだけ被写界深度を浅くし、ピンボケをわかり
やすくし、即ちAFの検出精度を向上させている。ま
た、絞り5は通常時はバネなどの力量により開放に保持
され、必要な時にモータに電流を流し絞りを閉じるよう
な2段階方式の駆動のものを採用することにより、開閉
に必要な電力の消費を低減することをねらつている。
【0050】また、CCD5内の電子素子シャッタは、
そのシャッタ速度がCCDドライバ17により制御され
ることで、撮像する被写体の光の蓄積時間を調整し、こ
れに応じて光電変換する信号の明るさの調整を行う。さ
らに撮像回路6内の増幅器(図示せず)は、生成した映
像信号の輝度レベルを増幅するもので、CPU15のゲ
インコントロール制御によって、その増幅率が可変され
ることで、映像信号の明るさの調節を行う。これによ
り、撮像時における明るさの調整が可能となる。
【0051】本実施の形態では、従来技術のようにフリ
ッカを検出する検出手段を設けずとも、蛍光灯などのフ
リッカの影響を受けることなく正確な露光量の制御が可
能である。
【0052】具体的には、CPU15の制御によって、
本露光前に2回の測光を行う。この場合、第1段階のレ
リーズ操作後最初に行われる1回目の測光(測光用露光
ともいう)時のタイミングと、2回目に行われるプリ測
光(プリ測光用露光ともいう)時のタイミングと、本霧
光時のタイミングとのそれぞれの時間間隔を、フリッカ
周期に影響されない画面周期の3n倍(nは整数)とな
るように、CPU15によって制御する。
【0053】例えば、測光用露光では、第1段階のレリ
ーズ操作が行われた後、最初のタイミング信号(例えば
垂直同期信号)のタイミングで絞り4の開放状態にて露
光を行い、少なくともAFを行わせる状態に明るさを合
わせるためのおよその露光値を得る。プリ測光用露光で
は、前記測光用露光によって得られた露光値を基にAE
処理回路13で算出されたAE評価値に基づいて再び測
光を行うことで、本露光時(撮像時)に極力近い状態の
露光値を得る。本露光は、前記プリ測光によって得られ
た露光値を基にAE処理回路13で算出されたAE評価
値に基づいて、最終的な露光、つまりこの露光によって
撮像時の露光が決定される。この場合、これらの測光時
のタイミングは、TG16からの供給されるタイミング
信号(例えば垂直同期信号:VD)を利用することで、
上述の如く画面周期(画面レート)の3n倍(nは整
数)となるように、CPU15によって制御される。
【0054】したがって、上記構成によれば、本露光前
に2回の測光を行うとともに、これらの測光時のタイミ
ング間隔を画面周期(画面レート)の3n倍(nは整
数)となるようにCPU15によって制御することで、
それぞれの測光時における光源の状態、つまり明るさを
一致させることが可能となり、蛍光灯などによるフリッ
カ周期の影響を受けることなく、正確な露光量を得るこ
とが可能となる。
【0055】スイッチ27は、1回の撮影で終了するシ
ングル撮影モードと、レリーズ信号がONしている間連
続的に複数回の撮影を行う連続撮影モードとを切り替え
るスイッチである。スイッチが、端子”S”に切り替え
られているときはシングル撮影モードとなり、スイッチ
が、端子”C”に切り替えられているときは連続モード
となる。
【0056】次に、本実施の形態の特徴的な動作を図2
を参照しながら詳細に説明する。
【0057】尚、図2において、図2(a)はレリーズ
の操作状態、図2(b)は絞り4開閉状態、図2(c)
は垂直同期信号、図2(d)は測光による露光、図2
(e)はCCDからの画像データの読み出し及びAE処
理、図2(f)はCPUによる露出演算処理、図2
(g)は電子素子シャッタ速度設定、図2(h)は撮像
回路6の増幅器によるゲイン調整をそれぞれ示してい
る。
【0058】本実施の形態はシングル撮影モードである
ので、スイッチ27は端子Sに切り替えられる。
【0059】いま、図1の電子的撮像装置1の電源投入
後、撮像モードに設定され、蛍光灯などの光源下での被
写体の撮像を行うものとする。このとき、ユーザが時刻
t 0にて操作SW24によるレリーズ操作を行ったもの
とすると、CPU15は、図中に示すように最初の垂直
同期信号VDが供給される時刻t 1にて絞り4の開放状
態で測光用露光を行うように制御して、少なくともAF
を行わせる状態に明るさを合わせるためのおよその露光
値を得る。
【0060】その後、次の垂直同期信号VDが供給され
る時刻t 2にて、この測光用露光時のCCD5により光
電変換された信号を読み込み、撮像回路6で映像信号に
生成された後、A/D変換器7によってディジタル化さ
れた画像データをAE処理回路13に与えてAE処理を
行い、このとき得られたAE評価値がCPU15に供給
される。
【0061】するとCPU15は、次の垂直同期信号V
Dが供給される時刻t3にて、供給されたAE評価値を
基に最適な被写体の明るさを得るのに必要な補正値の算
出演算処理を行い、これをAE評価値として更新しCP
U15内の図示しないメモリ等に一時保持する。
【0062】次に、CPU15は、次の垂直同期信号V
Dが供給される時刻t 4にてプリ測光用露光を行うが、
このプリ測光用露光を行う直前に、前記測光用露光によ
って得られ且つ保持しているAE評価値に基づいて、第
1のモータドライブ回路18を制御して第1のモータ2
1を回転駆動させて、絞り4を絞り、また同時にCCD
5内の電子素子シャッタ速度及び撮像回路6内の増幅器
の増幅率を調整し且つ設定した後に、プリ測光用露光を
行うように制御して、本露光時(撮像時)に極力近い状
態の露光値を得る。この場合、プリ測光時の開始タイミ
ングは、前記測光用露光時の開始タイミングから画面レ
ートの3n倍(nは整数)となるように制御される。
【0063】その後、次の垂直同期信号VDが供給され
る時刻t 5にて、このプリ測光用露光時のCCD5によ
り光電変換された信号を読み込み、撮像回路6で映像信
号に生成された後A/D変換器7によってディジタル化
された画像データをAE処理回路13に与えてAE処理
を行い、このとき得られたAE評価値がCPU15に供
給される。
【0064】すると、CPU15は、測光用露光時と同
様に、次の垂直同期信号VDが供給される時刻t 6に
て、再び供給されたAE評価値を基に最適な被写体の明
るさを得るのに必要な補正値の算出演算処理を行い、こ
れをAE評価値として更新しCPU15内の図示しない
メモリ等に一時保持する。そして、このプリ測光用露光
によって得られたAE評価値に基づき本露光時(撮像
時)の露出を制御する。
【0065】その後、CPU15による制御によって、
次の垂直同期信号VDが供給される時刻t 7にて本露光
が行われることになるが、この場合も本霧光時の開始タ
イミングは、前記プリ測光用露光時の開始タイミングか
ら画面レートの3n倍(nは整数)となるように制御さ
れる。
【0066】また、CPU15は、本露光を行う直前
に、前記プリ測光用露光によって得られ且つ保持してい
るAE評価値に基づいて、絞り4を絞ったまま、CCD
5内の電子素子シャッタ速度及び撮像回路6内の増幅器
の増幅率を調整し且つ設定した後に、本露光を行うよう
に制御する。
【0067】本霧光では、上述したように上記プリ測光
用露光によって得られたAE評価値に基づいて、最終的
な露光を行い、記録処理を行う。
【0068】記録動作は、一般の電子カメラの記録シー
ケンスと同様であり、被写体像の撮像後、CPU15
は、次の垂直同期信号VDが供給される時刻t 7から、
CCD5により光電変換された信号を読み込み、撮像回
路6で映像信号に生成された後、A/D変換器7によっ
てディジタル化された画像データをメモリ8に一時格納
し、その後このメモリ8に格納している画像データをD
/A変換器9を介してLCD10の画面上に表示させる
とともに、上記画像データを圧縮/伸張回路11を介し
て記録用メモリ12に記憶させるように制御する。
【0069】尚、上記実施の形態では、オートフォーカ
ス(AF処理)については測光用露光時以降、所定の期
間において適宜行われるようになっている。
【0070】こうして、撮像に伴う制御動作を完了し、
次の撮像時に伴うレリーズ操作に対応すべく待機状態と
なる。
【0071】したがって、本実施の形態によれば、レリ
ーズ操作後、1回目の測光用露光によってAFの精度を
向上させることができ、また1回目の測光用露光による
測光値に基づいてプリ測光用露光を行うことで本露光時
には正確な露光量を得て撮像することができる。また、
上記測光用露光時のタイミングとプリ測光用露光のタイ
ミングとの時間間隔、及びプリ測光用露光時のタイミン
グと本露光時のタイミングとの時間間隔が、画面レート
の3n倍(nは整数)となるように制御されることによ
り、蛍光灯などの光源下で撮像する場合でも、測光時と
同一の蛍光灯の点灯タイミングで本露光が行われるの
で、フリッカに影響されずに正しい露光量を得ることが
できる。これにより、フリッカ検出手段等の付加回路が
不要となり、回路規模の増大を防止してコスト低減化に
も寄与することができる。
【0072】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態について図3を参照しながら詳細に説明す
る。
【0073】図3は本発明の電子的録像装置の第2の実
施の形態を示し、該電子的撮像装置の制御動作を説明す
るためのタイミングチャートであり、図3(a)はレリ
ーズの操作状態、図3(b)は絞り4の開閉状態、図3
(c)は垂直同期信号、図3(d)は測光による露光、
図3(e)はCCDからの画像データの読み出し及びA
E処理、図3(f)はCPUによる露出漬算処理、図3
(g)は電子素子シャッタ速度設定、図3(h)は撮像
回路6の増幅器によるゲイン調整をそれぞれ示してい
る。
【0074】本実施の形態はシングル撮影モードである
ので、図1のスイッチ27は端子Sに切り替えられる。
【0075】本実施の形態では、上記第1の実施の形態
における制御動作とほぼ同様に動作するものであるが、
測光用露光時のタイミングとプリ測光用露光時のタイミ
ングとは画面レートの3n倍(nは整数)となるように
制御するとともに、測光用露光とプリ測光用露光との間
の期間にて、オートフォーカスを行うようにしたことが
前記第1の実施の形態とは異なる点である。
【0076】本実施の形態の構成は、第1の実施の形態
と同様であるが、CPU15による制御内容が異なる。
本実施の形態の制御動作内容の一例が図3に示されてい
る。
【0077】本実施の形態においては、撮像を開始する
ために、ユーザが時刻t 0にて操作SW24によるレリ
ーズ操作を行ったものとすると、CPU15は、前記第
1の実施の形態例と同様に最初の垂直同期信号VDが供
給される時刻t 1にて絞り4の開放状態で測光用露光を
行うように制御して、少なくともAFを行わせる状態に
明るさを合わせるためのおよその露光値を得る。
【0078】その後、次の垂直同期信号VDが供給され
る時刻t 2にて、この測光用露光時のCCD5により光
電変換された信号を読み込み、撮像回路6で映像信号に
生成された後、A/D変換器7によってディジタル化さ
れた画像データをAE処理回路13に与えてAE処理を
行い、このとき得られたAE評価値がCPU15に供給
される。
【0079】すると、CPU15は、次の垂直同期信号
VDが供給される時刻t 3にて、供給されたAE評価値
を基に最適な被写体の明るさを得るのに必要な補正値の
算出演算処理を行い、これをAE評価値として更新しC
PU15内の図示しないメモリ等に一時保持する。
【0080】次に、CPU15は、次の垂直同期信号V
Dが供給される時刻t 4にてオートフォーカスを行わせ
るとともに、このオートフォーカス実行に伴う露光、つ
まりAF用露光を行うように制御する。この場合、該A
F用露光を行う直前に、CPU15は、絞り4の絞り量
は開放状態のまま、前記測光用露光によって得られ且つ
保持しているAE評価値に基づいて、CCD5内の電子
素子シャッタ速度及び撮像回路6内の増幅器の増幅率を
調整し且つ設定した後に、AF用露光を行うように制御
して、オートフォーカス実行時の露光値を得る。
【0081】実際には、AF用露光はオートフォーカス
の実行期間に応じて行われるものであり、どれくらいの
期間を要するのか解らない。そこで、CPU15は、A
F用露光終了を確認すると、このAF用露光によって得
られたAE評価値に基づいて、第1のモータドライブ回
路18を制御して第1のモータ21を回転駆動させて、
絞り4の絞り量を閉じた状態にし、また同時にCCD5
内の電子素子シャッタ速度及び撮像回路6内の増幅器の
増幅率を調整し且つ設定し年後に、プリ測光用露光を行
うように制御して、本霧光時(撮像時)に極力近い状態
の露光値を得る。
【0082】このとき、プリ測光用露光のタイミング
は、フリッカ周期に影響されないように前記測光用露光
時のタイミングから画面レートの3n倍(nは整数)と
なるよう制御される。
【0083】例えば、AF用露光が時刻7で終了したと
すると、プリ測光用露光は測光用露光の終了した時刻t
2から画面レートの3の2倍の時刻t 8までに完了する
ように制御される。プリ測光用露光は、AF用露光によ
って得られた露光値に基づいて露光を行う。
【0084】そしてCPU15は、上記時刻t 8にて、
プリ測光用露光時のCCD5により光電変換された信号
を読み込み、撮像回路6で映像信号に生成された後、A
/D変換器7によってディジタル化された画像データを
AE処理回路13に与えてAE処理を行い、このとき得
られたAE評価値がCPU15に供給される。
【0085】すると、CPU15は、測光用露光時と同
様に、次の垂直同期信号VDが供給される時刻t 9に
て、供給されたAE評価値を基に最適な被写体の明るさ
を得るのに必要な補正値の算出演算処理を行い、これを
AE評価値として更新しCPU15内の図示しないメモ
リ等に一時保持する。つまり、このプリ測光用露光によ
って得られたAE評価値が本露光時(撮像時)における
AE評価値に近いレベルのものとなる。
【0086】その後、CPU15による制御によって、
次の垂直同期信号VDが供給される時刻t 10にて本露
光が行われることになるが、この場合も本露光時の開始
タイミングは、前記プリ測光用露光時の開始タイミング
から画面レートの3n倍(nは整数)となるように制御
される。
【0087】また、CPU15は、本霧光を行う直前
に、前記プリ測光光用露光によって得られ且つ保持して
いるAE評価値に基づいて、絞り4を絞ったまま、CC
D5内の電子素子シャッタ速度及び撮像回路6内の増幅
器の増幅率を調整し且つ設定した後に、本露光を行うよ
うに制御する。
【0088】以降の動作については、上述の第1の実施
の形態と同様である。
【0089】したがって、本実施の形態によれば、測光
用露光とプリ測光用露光との間の期間において、オート
フォーカスを行うとともにオートフォーカス実行に伴う
AF用露光を行うように制御することで、オートフォー
カスの精度をより向上させることができる。
【0090】また、オートフォーカスの実行期間の長さ
に拘わらず、上記測光用露光時のタイミングとプリ測光
用露光のタイミングとの時間間隔、及びプリ測光用露光
時のタイミングと本露光時のタイミングとの時間間隔
が、画面レートの3n倍(nは整数)となるように制御
されることにより、蛍光灯などの光源下で撮像する場合
でも、測光時と同一の蛍光灯6点灯タイミングで本露光
が行われるので、フリッカに影響されずに正しい露光量
を得ることができ、前記第1の実施の形態と同様の効果
を得る。
【0091】(第3の実施の形態)
【0092】図4は本発明の電子的撮像装置の第3の実
施の形態を示し、該電子的撮像装置の制御動作を説明す
るためのタイミングチャートであり、図4(a)はレリ
ーズの操作状態、図4(b)は絞り4の開閉状態、図4
(c)は垂直同期信号、図4(d)は測光による露光、
図4(e)はCCDからの画像データの読み出し及びA
E処理、図4(f)はCPUによる露出演算処理、図4
(g)は電子素子シャッタ速度設定、図4(h)は撮像
回路6の増幅器によるゲイン調整をそれぞれ示してい
る。
【0093】本実施の形態はシングル撮影モードである
ので、図1のスイッチ27は端子Sに切り替えられる。
【0094】本実施の形態では、上記第2の実施の形態
における制御動作とほぼ同様に動作するものであるが、
測光用露光時のタイミングとプリ測光用露光時のタイミ
ング、及びプリ測光用露光のタイミングと本露光のタイ
ミングとは画面レートの3n倍(nは整数)となるよう
に制御するとともに、プリ測光用露光と本霧光との間の
期間にて、該ブリ測光用露光により得られた露光量に基
づき絞りの駆動制御を行うようにしたことが前記第2の
実施の形態とは異なる点である。
【0095】本実施の形態の構成は、第1の実施の形態
と同様であるが、CPU15による制御内容が異なる。
本実施の形態の制御動作内容の一例が図4に示されてい
る。
【0096】本実施の形態においては、このモードでの
撮像を開始するために、ユーザが時刻t 0にて操作SW
24によるレリーズ操作を行ったものとすると、CPU
15は、前記第2の実施の形態例と同様に最初の垂直同
期信号VDが供給される時刻t 1にて絞り4の開放状態
で測光用露光を行うように制御して、少なくともAFを
行わせる状態に明るさを合わせるためのおよその露光値
を得る。
【0097】その後、次の垂直同期信号VDが供給され
る時刻t 2にて、この測光用露光時のCCD5により光
電変換された信号を読み込み、撮像回路6で映像信号に
生成された後、A/D変換器7によってディジタル化さ
れた画像データをAE処理回路13に与えてAE処理を
行い、このとき得られたAE評価値がCPU15に供給
される。
【0098】すると、CPU15は、次の垂直同期信号
VDが供給される時刻t 3にて、供給されたAE評価値
を基に最適な被写体の明るさを得るのに必要な補正値の
算出演算処理を行い、これをAE評価値として更新しC
PU15内の図示しないメモリ等に一時保持する。
【0099】次に、CPU15は、次の垂直同期信号V
Dが供給される時刻t 4にてオートフォーカスを行わせ
るとともに、このオートフォーカス実行に伴う露光、つ
まりAF用露光を行うように制御する。この場合、該A
F用露光を行う直前に、CPU15は、絞り4の絞り量
は開放状態のまま、前記測光用露光によって得られ且つ
保持しているAE評価値に基づいて、CCD5内の電子
素子シャッタ速度及び撮像回路6内の増幅器の増幅率を
調整し且つ設定した後に、AF用露光を行うように制御
して、オートフォーカス実行時の露光値を得る。
【0100】CPU15は、AF用露光の終了を確認す
ると、このAF用露光によって得られたAE評価値に基
づいて、第1のモータドライブ回路18を制御して第1
のモータ21を回転駆動させて、絞り4の絞り量を閉じ
た状態にし、また同時にCCD5内の電子素子シャッタ
速度及び撮像回路6内の増幅器の増幅率を調整し且つ設
定した後に、プリ測光用露光を行うように制御して、本
霧光時(撮像時)に極力近い状態の露光値を得る。この
とき、プリ測光用露光のタイミングは、フリッカ周期に
影響されないように前記測光用露光時のタイミングから
画面レートの3n倍(nは整数)となるよう制御され
る。
【0101】例えば、AF用露光が時刻7で終了したと
すると、ブリ測光用露光は測光用露光の終了した時刻t
2から画面レートの6倍の時刻t 8までに完了するよう
に制御される。ブリ測光用露光は、AF用露光によって
得られた露光値に基づいて露光を行う。
【0102】そして、CPU15は、上記時刻t 8に
て、プリ測光用露光時のCCD5により光電変換された
信号を読み込み、撮像回路6で映像信号に生成された
後、A/D変換器7によってディジタル化された画像デ
ータをAE処理回路13に与えてAE処理を行い、この
とき得られたAE評価値がCPU15に供給される。
【0103】すると、CPU15は、測光用露光時と同
様に、次の垂直同期信号VDが供給される時刻t 9に
て、供給されたAE評価値を基に最適な被写体の明るさ
を得るのに必要な補正値の算出演算処理を行い、これを
AE評価値として更新しCPU15内の図示しないメモ
リ等に一時保持する。
【0104】その後、CPU15による制御によって、
本露光が行われることになるが、この場合も本露光時の
開始タイミングは、前記プリ測光用露光時の開始タイミ
ングから画面レートの3n倍(nは整数)となるように
制御される、
【0105】また、CPU15は、本露光を行う直前
に、前記プリ測光用露光によって得られ且つ保持してい
るAE評価値に基づいて、第1のモータドライブ回路1
8を制御して第1のモータ21を回転駆動させて、絞り
4の絞り量を再び開放状態にし、絞り4の絞り量が開放
状態のまま、CCD5内の電子素子シャッタ速度及び撮
像回路6内の増幅器の増幅率を調整し且つ設定した後
に、本霧光を行うように制御する。
【0106】以降の動作については、上述の第1の実施
の形態と同様である。
【0107】したがって、本実施の形態によれば、プリ
測光用露光と本霧光との間の期間において、ブリ測光用
露光で得られたAE評価値に基づいて絞り4を開放状態
となるよう駆動制御することにより、より確実に露光量
検出を行うことができ、よって、オート露出制御の精度
をより向上させることができる。
【0108】また、絞りを駆動する期間の長さに拘わら
ず、上記測光用露光時のタイミングとプリ測光用露光の
タイミングとの時間間隔、及びプリ測光用露光時のタイ
ミングと本露光時のタイミングとの時間間隔が、画面レ
ートの3n倍(nは整数)となるように制御されること
により、蛍光灯などの光源下で撮像する場合でも、測光
時と同一の蛍光灯の点灯タイミングで本露光が行われる
ので、フリッカに影響されずに正しい露光量を得ること
ができ、前記第1の実施の形態と同様の効果を得る。
【0109】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態について図5を参照しながら詳細に説明す
る。
【0110】本実施の形態は連続撮影モードであるの
で、図1においてスイッチ27は端子Cに切り替えられ
る。
【0111】本実施の形態の連続撮影においては、図5
のタイミングチャートに示す時刻t11までの動作は既
述の本発明の第2の実施の形態と同じであるので、以下
の説明においては時刻t11以後の動作について説明す
る。
【0112】既述のとおり、本露光時の開始タイミング
は、プリ測光用露光時の開始タイミングから画面レート
の3n倍(nは整数)となるように制御されるが、本実
施の形態においては、連続撮影の場合は図5(a)のレ
リーズ信号がONの期間中は、最初の本露光におけるの
と同一の測光値に基づいて露光条件(露光時間、絞り
値)が決定され露光量が制御される。また、各露光の時
間間隔が画面周期の3n倍(nは整数)になるように制
御される。図5の時刻tnにおいてレリーズ信号がOF
Fにされると連続撮影は終了する。ここで、本露光、又
はCCD5からの画像データを読み出し中に、上記時刻
tnにおいてレリーズ信号がOFFした場合は、CCD
5からの画像データが完全に読み出されてから連続撮影
を終了する。
【0113】このように、連続撮影における各露光の時
間間隔を前記画面周期の3n倍(nは整数)に制御する
ことにより、連続撮影においても、照明光のフリッカに
影響されることなく、連続撮影の最初の駒の撮影で設定
された任意の露光時間及び絞り値の条件のもとで正確な
露出制御制御が可能となる。
【0114】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態について図6を参照しながら詳細に説明す
る。
【0115】本実施の形態は連続撮影モードであるの
で、図1においてスイッチ27は端子Cに切り替えられ
る。
【0116】既述の本発明の第4の実施の形態において
は、連続撮影の各駒において同一の露光条件(露光時間
や絞り値等)のもとで露光量制御を行ったが、本実施の
形態においては、連続撮影の各駒における露光量制御
を、連続撮影中に時々刻々変化する被写体の明るさにも
追従して正確な露光量制御を行うようにしたものであ
る。
【0117】本実施の形態の連続撮影においても、既述
の本発明の第4の実施の形態と同様に、図5のタイミン
グチャートに示す時刻t11までの動作は既述の本発明
の第2の実施の形態と同じであるので、以下の説明にお
いては時刻t11以後の動作にのみ説明する。本実施の
形態においては、最初の駒の撮影における本露光時の開
始タイミングは、プリ測光用露光時の開始タイミングか
ら画面レートの3n倍(nは整数)となるように制御さ
れる。
【0118】最初の駒の撮影における本露光が終了する
と、つぎにCCD5から画像データが読み出される。続
いて、この画像データ(測光値)に基づいて、次回の駒
の撮影における適正露光量を得るに必要な本露光の露光
条件が決定される。ここで、もし被写体の明るさに変化
がなければ、前回と同一露光条件で露光量制御が行われ
るが、被写体の明るさが変化すれば、露光量は前回と異
なる露光条件で制御されることになる。つぎに、前回の
本露光開始から画面周期の3n倍(nは整数)の時間間
隔で次の駒の本露光の制御(露光量制御)が行われる。
同様にして、連続撮影における各駒の直前の駒の撮影に
おいて得られた映像信号(直前の駒の撮影においてCC
D5から読み出された画像データ)に基づいて以降の駒
の撮影における露光量が制御される。
【0119】図6の時刻tnにおいてレリーズ信号がO
FFにされると連続撮影は終了する。ここで、本露光、
又はCCD5からの画像データを読み出し中に上記時刻
tnにおいてレリーズ信号がOFFした場合は、CCD
5からの画像データが完全に読み出されてから連続撮影
を終了する。
【0120】このようにして、本実施の形態において
は、連続撮影においても、照明光のフリッカに影響され
ることなく、且つ被写体の時々刻々変化する被写体の明
るさに追従した正確な露光量制御が可能となる。
【0121】尚、本発明の第4、第5の実施の形態にお
いては、連続撮影の各駒における本露光開始の時間間隔
を画面周期の3倍としているが3n倍(nは整数)であ
ればよい。また、本実施の形態は既述の本発明の第2の
実施の形態に適用した例を示したが、既述の本発明の第
1の実施の形態又は第3の実施の形態にも同様に適用で
きるものである。
【0122】また、本発明に係る第1乃至第5の実施の
形態においては、開閉の2段階方式に駆動する構造の絞
りを用いたことについて説明したが、これに限定される
ものではなく、絞りの開閉が自由に調整可能に駆動する
構造のものを用いても良い。
【0123】また、第1乃至第5の実施の形態において
は、操作SWのレリーズスイッチが、一段式スイッチの
ものを用いたことについて説明したが、2段式のレリー
ズスイッチを用いるようにしても良い。この場合、第1
のレリーズスイッチをONする第1のレリーズ操作では
測光用露光、プリ測光用露光等の露光を介してAE、A
Fへの設定がなされ、第2のレリーズスイッチがONす
る第2のレリーズ操作により、本露光、つまり、実際の
撮影を行う構成となる。また、このときのそれぞれの露
光のタイミングについても、同様に画面レートの3n倍
(nは整数)となるように制御することで、フリッカに
よる影響を防止することができる。
【0124】尚、上述した各実施の形態等を部分的等で
組み合わせて構成される実施の形態等も本発明に属する
ものである。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、蛍
光灯などのフリッカが発生する光源下でもフリッカを検
出する付加回路等を付加することなく、フリッカに影響
されずに正しい露光量を得ることが可能となる。また、
連続撮影においても照明光のフリッカに影響されること
なく、画面周期に依存しない露光時間による正確な露光
量制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電子的撮像装置の
構成例を示すプロツク図。
【図2】第2の実施の形態の制御動作を説明するための
タイミングチャート図。
【図3】第3の実施の形態の制御動作を説明するための
タイミングチャート図。
【図4】第3の実施の形態の制御動作を説明するための
タイミングチャート図。
【図5】第4の実施の形態の制御動作を説明するための
タイミングチャート図。
【図6】第5の実施の形態の制御動作を説明するための
タイミングチャート図。
【符号の説明】 1 電子的撮像装置、 2 ズームレンズ 3 フォーカスレンズ、 4 絞り、 5 CCD、 6 撮像回路、 7 A/D変換器、 8 メモリ、 9 D/A変換器、 10 LCD、 11 圧縮/伸張回路、 12 記録用メモリ、 13 AE処理回路、 14 AF処理回路、 15 CPU、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像レンズにより結像された被写体像を光
    電変換し映像信号を生成する撮像素子と、 前記撮像素子から1/60秒又は1/30秒の画面周期
    で映像信号を読み出すための撮像信号読出手段と、 シャッターレリーズ信号に応答して絞り開放状態にて開
    放測光を行う第1の測光手段と、 前記第1の測光手段による測光値に基づいて絞り込み測
    光を行う第2の測光手段と、 前記第2の測光手段により得られた測光値に基づいて前
    記撮像素子の露光量を制御する露光量制御手段と、 前記開放測光のタイミングと絞り込み測光のタイミング
    との時間間隔、及び前記絞り込み測光のタイミングと前
    記露光量制御手段による露光のタイミングとの時間間隔
    を画面周期の3n倍(nは整数)に制御する制御手段
    と、を具備したことを特徴とする電子的撮像装置。
  2. 【請求項2】前記第1の測光手段による測光と前記第2
    の測光手段による測光との間において、オートフォーカ
    スを行うことを特徴とする請求項1に記載の電子的撮像
    装置。
  3. 【請求項3】前記第2の測光手段による測光と前記露光
    量制御手段による露光との間において、前記絞り込み測
    光に基づいて絞りを駆動することを特徴とする請求項1
    に記載の電子的撮像装置。
  4. 【請求項4】所定駒数の連続撮影を行うことが可能な電
    子的撮像装置であって、 撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換し映像
    信号を生成する撮像素子と、 該撮像素子から1/60秒又は1/30秒の画面周期で
    映像信号を読み出すための映像信号読出手段と、 前記連続撮影における露光動作に先立ち被写体の明るさ
    を測光するための測光手段と、 該測光手段によって測光された測光値に基づいて連続撮
    影における各駒の露光量制御を行う露光量制御手段と、 前記連続撮影の各駒の撮影における露光の時間間隔を前
    記画面周期の3n倍(nは整数)に制御する制御回路
    と、 を備えたことを特徴とする電子的撮像装置。
  5. 【請求項5】所定駒数の連続撮影を行うことが可能な電
    子的撮像装置であって、 撮影レンズにより結像された被写体像を光電変換し映像
    信号を生成する撮像素子と、 該撮像素子から1/60秒又は1/30秒の画面周期で
    映像信号を読み出すための映像信号読出手段と、 前記連続撮影における露光動作に先立ち被写体の明るさ
    を測光するための測光手段と、 該測光手段によって測光された測光値に基づいて最初の
    駒の撮影の露光量の制御を行ない、引き続いて行われる
    駒の撮影における露光時間又は絞り値を、直前の駒の撮
    影において得られた映像信号に基づいて演算し、該演算
    された露光時間又は絞り値に基づいて露光量の制御を行
    う露光量制御手段と、 前記連続撮影の各駒の撮影における露光の時間間隔を前
    記画面周期の3n倍(nは整数)に制御する制御回路
    と、 を備えたことを特徴とする電子的撮像装置。
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JP2009251164A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Nikon Corp 露出演算装置および撮像装置

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