JPH063791B2 - X線マスクおよびその製造方法 - Google Patents
X線マスクおよびその製造方法Info
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- JPH063791B2 JPH063791B2 JP16853589A JP16853589A JPH063791B2 JP H063791 B2 JPH063791 B2 JP H063791B2 JP 16853589 A JP16853589 A JP 16853589A JP 16853589 A JP16853589 A JP 16853589A JP H063791 B2 JPH063791 B2 JP H063791B2
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- Japan
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- ray
- layer
- absorber
- silicon
- mask according
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- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は超LSIの製造に使用されるX線リソグラフィ
ー用マスクとその製造方法に関するものである。
ー用マスクとその製造方法に関するものである。
(従来の技術) 近年超LSIは益々高密度化し、そのパターンはサブミ
クロンオーダーが要求され、レジスト膜の解像力を高め
るために極超短波のX線が使用されるようになってき
た。従来のX線マスクではX線透過体としては、BN,
SiN,SiC,Si等のX線透過率の高い材料を用
い、X線吸収体としては、Au,W,Ta等のX線吸収
係数の大きい重金属材料を用いていた。
クロンオーダーが要求され、レジスト膜の解像力を高め
るために極超短波のX線が使用されるようになってき
た。従来のX線マスクではX線透過体としては、BN,
SiN,SiC,Si等のX線透過率の高い材料を用
い、X線吸収体としては、Au,W,Ta等のX線吸収
係数の大きい重金属材料を用いていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、これら従来のX線透過体−吸収体の組み合わせ
で形成されたX線マスクでは、吸収体パターニング後に
局所応力等が残留する為の歪や位置ずれの発生が不可避
であった。また、これらの異種材料の組み合わせでは、
界面に大きな歪が発生し、接着不良等の問題もあった。
従って、本発明の技術的課題はかかる諸問題を解決し、
歪、位置ずれ、接着不良などの欠陥のないX線リソグラ
フィー用マスクを提供することにある。
で形成されたX線マスクでは、吸収体パターニング後に
局所応力等が残留する為の歪や位置ずれの発生が不可避
であった。また、これらの異種材料の組み合わせでは、
界面に大きな歪が発生し、接着不良等の問題もあった。
従って、本発明の技術的課題はかかる諸問題を解決し、
歪、位置ずれ、接着不良などの欠陥のないX線リソグラ
フィー用マスクを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らはかかる課題を解決するためにX線リソグラ
フィー用マスクの材質、構造および製造方法を詳細に検
討した結果、本発明に到達した。本発明の要旨とすると
ころは、 X線吸収体と透過体の材質を同一のけい素とし、さらに
透過体には、ほう素を不純物としてドープしたもの使用
する、吸収体と透過体の厚さの比を3〜20対1とする等
を特徴としたX線マスクおよびけい素基板上にほう素を
ドープしたけい素よりなるX線透過層を形成し、その上
にエピタキシャル法によるけい素層を形成し、これをエ
ッチングしパターンを形成してX線吸収体とし、該けい
素基板層をエッチングにより除去する工程から成るX線
マスクの製造方法、また別途、けい素基板上にイオン打
ち込み装置でO−イオンを打ち込み、SIMOXと呼ば
れるSiO2層を形成し、さらに、900〜1200℃の温度範
囲でアニールし、SiO2層を一定の深さに形成し、こ
の上のSi基板層をエッチングし、パターン形成して、
X線吸収体パターンおよびX線透過体層を形成し、次い
で、裏面よりこの下のSi基板層をエッチングにより除
去し、さらに、このSiO2層をエッチングにより除去
する工程から成るX線マスクの製造方法にある。
フィー用マスクの材質、構造および製造方法を詳細に検
討した結果、本発明に到達した。本発明の要旨とすると
ころは、 X線吸収体と透過体の材質を同一のけい素とし、さらに
透過体には、ほう素を不純物としてドープしたもの使用
する、吸収体と透過体の厚さの比を3〜20対1とする等
を特徴としたX線マスクおよびけい素基板上にほう素を
ドープしたけい素よりなるX線透過層を形成し、その上
にエピタキシャル法によるけい素層を形成し、これをエ
ッチングしパターンを形成してX線吸収体とし、該けい
素基板層をエッチングにより除去する工程から成るX線
マスクの製造方法、また別途、けい素基板上にイオン打
ち込み装置でO−イオンを打ち込み、SIMOXと呼ば
れるSiO2層を形成し、さらに、900〜1200℃の温度範
囲でアニールし、SiO2層を一定の深さに形成し、こ
の上のSi基板層をエッチングし、パターン形成して、
X線吸収体パターンおよびX線透過体層を形成し、次い
で、裏面よりこの下のSi基板層をエッチングにより除
去し、さらに、このSiO2層をエッチングにより除去
する工程から成るX線マスクの製造方法にある。
以下、本発明を詳細に説明する。
先ず、X線吸収体と透過体の材質を、これらを形成する
基板をも含めて検討した結果、全てを同一のけい素とす
ることで従来の異種材料間界面に生ずる各種の歪や、位
置ずれ、接着不良を低減化することができた。このけい
素は単結晶、多結晶の何れでも使用できるが、好ましく
は単結晶が良い。また、けい素は、X線吸収係数が小さ
いため、X線吸収体の膜厚をX線透過体に用いるけい素
メンブレン膜厚よりも大きくする必要があり、膜厚比を
3以上とすることでX線透過率に差異をつけた。しかし
膜厚比を20以上とするとパターンエッチング時にパタ
ーン形状の異状、変形、応力歪み等の問題が生じるた
め、好ましい膜厚比の範囲を3以上20以下、さらに好
ましくは5以上10以下とするのが良い。例えば、6Å
波長のX線透過率をSi膜厚比で考えた場合、図1にお
いて、a/b=10倍とすると、露光されるレジスト
[ポリメチルメタクリレート(以下PMMAと略記す
る)製とした場合]の露光量の比率は、X線透過体の部
分でX線吸収体部の約20倍に達することが図2より明
らかである。従って、同一Siで、膜厚比に差をつけ
て、厚い方をX線吸収体、薄い方をX線透過体として、
使用することは充分可能である。また、X線透過体とし
てのけい素メンブレンは不純物をドープしたものでも、
しないものでも良い。ただし、下のけい素基板との選択
エッチングが可能となるようにするため、不純物をドー
プしない場合には、O−イオン打ち込み工程とそれに続
く温度範囲900〜1200℃下でのアニール工程により、一
定の深さにSiO2層を形成した。また、不純物をドー
プしたものでは、各種エッチング薬品に対する耐薬品性
に優れている点からBドープSiを選択した。
基板をも含めて検討した結果、全てを同一のけい素とす
ることで従来の異種材料間界面に生ずる各種の歪や、位
置ずれ、接着不良を低減化することができた。このけい
素は単結晶、多結晶の何れでも使用できるが、好ましく
は単結晶が良い。また、けい素は、X線吸収係数が小さ
いため、X線吸収体の膜厚をX線透過体に用いるけい素
メンブレン膜厚よりも大きくする必要があり、膜厚比を
3以上とすることでX線透過率に差異をつけた。しかし
膜厚比を20以上とするとパターンエッチング時にパタ
ーン形状の異状、変形、応力歪み等の問題が生じるた
め、好ましい膜厚比の範囲を3以上20以下、さらに好
ましくは5以上10以下とするのが良い。例えば、6Å
波長のX線透過率をSi膜厚比で考えた場合、図1にお
いて、a/b=10倍とすると、露光されるレジスト
[ポリメチルメタクリレート(以下PMMAと略記す
る)製とした場合]の露光量の比率は、X線透過体の部
分でX線吸収体部の約20倍に達することが図2より明
らかである。従って、同一Siで、膜厚比に差をつけ
て、厚い方をX線吸収体、薄い方をX線透過体として、
使用することは充分可能である。また、X線透過体とし
てのけい素メンブレンは不純物をドープしたものでも、
しないものでも良い。ただし、下のけい素基板との選択
エッチングが可能となるようにするため、不純物をドー
プしない場合には、O−イオン打ち込み工程とそれに続
く温度範囲900〜1200℃下でのアニール工程により、一
定の深さにSiO2層を形成した。また、不純物をドー
プしたものでは、各種エッチング薬品に対する耐薬品性
に優れている点からBドープSiを選択した。
具体的には、5×1019〜2×1020atm/ccのほう素をドー
プしたけい素のエピタキシャル層を形成し、このメンブ
レン化の際に、下のけい素基板との選択エッチングが可
能となるようにした。この際、Bドープ量が5×1019at
m/cc以下では、パターンエッチングやバックエッチング
時の耐薬品性がなくなり、2×1020atm/cc以上では偏析
が生じ、均一にドープ出来ない。また、このけい素メン
ブレン層の厚さは、X線透過率の確保と、自立膜として
の強度を確保するための厚さとして0.5〜4μmの範囲
が好ましい。また、吸収体用けい素層としては、不純物
の混入を気にする必要はなく、重金属等が含まれていて
も良いため、安価なプロセスで形成できる。材質として
同一けい素を用いた吸収体を透過体の差異は膜厚比を3
以上20以下とすることで解決しているが、特に、積極
的に吸収体層に不純物をドーピングしていくことで、S
N比も改良できることが判った。この不純物としては、
原子番号がけい素の14より大きい元素がよく、ドープ
量はパターニング時のエッチングレートを低下させない
程度が好ましい。また、X線吸収体けい素基板上にW、
Ta、Au等の重金属の薄膜層を形成し、X線吸収能力
を高める方法を併用しても良い。ただし、このとき、本
発明の目的である吸収体歪の低減化のためには、これら
重金属吸収体層はX線吸収体およびX線透過体としての
けい素層全体の1/10以下の膜厚のものでなければならな
い。その理由を(I)式で説明する。
プしたけい素のエピタキシャル層を形成し、このメンブ
レン化の際に、下のけい素基板との選択エッチングが可
能となるようにした。この際、Bドープ量が5×1019at
m/cc以下では、パターンエッチングやバックエッチング
時の耐薬品性がなくなり、2×1020atm/cc以上では偏析
が生じ、均一にドープ出来ない。また、このけい素メン
ブレン層の厚さは、X線透過率の確保と、自立膜として
の強度を確保するための厚さとして0.5〜4μmの範囲
が好ましい。また、吸収体用けい素層としては、不純物
の混入を気にする必要はなく、重金属等が含まれていて
も良いため、安価なプロセスで形成できる。材質として
同一けい素を用いた吸収体を透過体の差異は膜厚比を3
以上20以下とすることで解決しているが、特に、積極
的に吸収体層に不純物をドーピングしていくことで、S
N比も改良できることが判った。この不純物としては、
原子番号がけい素の14より大きい元素がよく、ドープ
量はパターニング時のエッチングレートを低下させない
程度が好ましい。また、X線吸収体けい素基板上にW、
Ta、Au等の重金属の薄膜層を形成し、X線吸収能力
を高める方法を併用しても良い。ただし、このとき、本
発明の目的である吸収体歪の低減化のためには、これら
重金属吸収体層はX線吸収体およびX線透過体としての
けい素層全体の1/10以下の膜厚のものでなければならな
い。その理由を(I)式で説明する。
δ・・・X線吸収体の応力 ta・・X線吸収体の膜厚 ts・・X線透過体の膜厚 σ・・・X線透過体の応力 Es・・ヤング率 k・・・係数 (I)式に示されるX線吸収体の応力δを小さくするた
め、(I)式中のta/tsを1/10以下として、応力δ
を1桁以上低く設定することを可能にするためである。
この原理は、図5および図6の比較で明らかなように、
一般に普及しているX線マスク(図3)のものに比べ、
本発明によるX線マスク(図4)では、(I)式中のt
sに相当する部分の膜厚が非常に大きいため、全体とし
て、吸収体の応力δを大幅に低減することができる。図
4の場合、taに相当するのはcの厚さ(W、Ta、A
u等の重金属Mから成るX線吸収体層(7))、tsに
相当するのはa+bの厚さ(a:Siから成るX線吸収
体層(5)、b:Siから成るX線透過体層(6))で
ある。従って、cの厚さをa+bの厚さの1/10以下と設
定することにより、吸収体応力δを1/10以下に低減でき
る。
め、(I)式中のta/tsを1/10以下として、応力δ
を1桁以上低く設定することを可能にするためである。
この原理は、図5および図6の比較で明らかなように、
一般に普及しているX線マスク(図3)のものに比べ、
本発明によるX線マスク(図4)では、(I)式中のt
sに相当する部分の膜厚が非常に大きいため、全体とし
て、吸収体の応力δを大幅に低減することができる。図
4の場合、taに相当するのはcの厚さ(W、Ta、A
u等の重金属Mから成るX線吸収体層(7))、tsに
相当するのはa+bの厚さ(a:Siから成るX線吸収
体層(5)、b:Siから成るX線透過体層(6))で
ある。従って、cの厚さをa+bの厚さの1/10以下と設
定することにより、吸収体応力δを1/10以下に低減でき
る。
次に、本発明のX線マスクの製造方法の1実施態様を図
5の工程に従って説明する。
5の工程に従って説明する。
1)先ず、けい素(Si)基板(1)[工程A]上面に
CVD法によりほう素(B)ドープSiエピタキシャル
層(2)を形成する。[工程B] 2)この上に、ノンドープSiエピタキシャル膜(3)
を同上方法により形成する。[工程C] 3)この上にタングステン(W)膜をスパッタリング法
で形成する。
CVD法によりほう素(B)ドープSiエピタキシャル
層(2)を形成する。[工程B] 2)この上に、ノンドープSiエピタキシャル膜(3)
を同上方法により形成する。[工程C] 3)この上にタングステン(W)膜をスパッタリング法
で形成する。
4)これにフォトレジストをスピンコートし、パターン
を形成する。
を形成する。
5)このレジストパターンを用い、W膜をハロンガスド
ライエッチングでパターニングした後、レジスト層を除
去する。
ライエッチングでパターニングした後、レジスト層を除
去する。
6)さらに、このW膜パターンを用いて、下層のエピタ
キシャルSi層のみをCF4ドライエッチングでパター
ニングする。 ・・・[工程D] 7)該けい素基板をバックエッチングで除去し、メンブ
レン化する。 ・・・[工程E] また、別の製造方法の1実施態様を図6の工程に従って
説明する。
キシャルSi層のみをCF4ドライエッチングでパター
ニングする。 ・・・[工程D] 7)該けい素基板をバックエッチングで除去し、メンブ
レン化する。 ・・・[工程E] また、別の製造方法の1実施態様を図6の工程に従って
説明する。
1)先ず、けい素(Si)基板(1)にO−イオンを打
ち込み、900〜1200℃の温度でアニールしてSiO2層
(SIMOX)(4)を一定の深さに形成する。・・・
・・・・・・・[工程G] 2)SiO2層の上のSi基板層をエッチングし、パタ
ーン形成して、X線吸収体Siパターン(5)およびX
線透過体シリコン層(6)を同時形成する。 ・・・
・[工程H] 3)X線透過体層の下のSi基板層をバックエッチング
により除去する。・・・・・・[工程I] 4)さらにSi基板層の上のSiO2層をエッチングに
より除去する。 ・・・[工程J] 5)オールシリコンX線マスクの完成品 ・・・[工
程K] さらに、他の製造方法の1実施態様を図7の工程順に説
明する。
ち込み、900〜1200℃の温度でアニールしてSiO2層
(SIMOX)(4)を一定の深さに形成する。・・・
・・・・・・・[工程G] 2)SiO2層の上のSi基板層をエッチングし、パタ
ーン形成して、X線吸収体Siパターン(5)およびX
線透過体シリコン層(6)を同時形成する。 ・・・
・[工程H] 3)X線透過体層の下のSi基板層をバックエッチング
により除去する。・・・・・・[工程I] 4)さらにSi基板層の上のSiO2層をエッチングに
より除去する。 ・・・[工程J] 5)オールシリコンX線マスクの完成品 ・・・[工
程K] さらに、他の製造方法の1実施態様を図7の工程順に説
明する。
1)O−イオンの打ち込み、アニール、SiO2層形
成。 ・・・[工程M] 2)W膜(7)スパッタリング。・・[工程N] 3)W膜およびSi基板のパターニング ・・・[工
程O] 4)Si基板のバックエッチング。 ・[工程P] 5)SiO2層の除去。 ・・・[工程Q] 6)X線マスクの完成。 ・・・[工程R] 次に、本発明の具体例を実施例を挙げて説明するが、本
発明はこれらの限定されるものではない。
成。 ・・・[工程M] 2)W膜(7)スパッタリング。・・[工程N] 3)W膜およびSi基板のパターニング ・・・[工
程O] 4)Si基板のバックエッチング。 ・[工程P] 5)SiO2層の除去。 ・・・[工程Q] 6)X線マスクの完成。 ・・・[工程R] 次に、本発明の具体例を実施例を挙げて説明するが、本
発明はこれらの限定されるものではない。
(実施例) 3″φ、600μmt、面方位<100>のSi基板上に
CVD法で7×1019atm/ccのBドープSiエピタキシャ
ル膜を2μm厚さで形成した。さらに、その上に同様の
方法でノンドープSiエピタキシャル膜を10μm厚さで
形成した。この上に、0.1μm厚さのW膜をスパッタリ
ングで形成した。これにフォトレジストをスピンコート
し、パターン形成をした。このレジストパターンを用
い、0.1μm厚さW膜をハロンガスドライエッチングで
パターニングした後、レジスト層を除去した。更に、こ
のW膜パターンを用いて、下層のエピタキシャルシリコ
ン層のみをCF4ドライエッチングでパターニングし
た。この段階では、0.1μm厚W層は完全に除去され、
吸収体パターンの厚さが8.5μmとなっていた。第1図
A部拡大図でエピタキシャルSi(X線吸収体)の膜厚
aとBドープSi(X線透過体)の膜厚bとの膜厚比は
a/b=8.5/2μm=4.25倍であった。次に、裏面より6
00μmtのSi基板を30mmφの範囲でKOH水溶液でバ
ックエッチングで除去し、X線リソグラフィー用マスク
を得た。このマスクに1GJのSORを照射し、その前
後でのパターン位置歪を測定したところ、平均で10ppm
以下であった。
CVD法で7×1019atm/ccのBドープSiエピタキシャ
ル膜を2μm厚さで形成した。さらに、その上に同様の
方法でノンドープSiエピタキシャル膜を10μm厚さで
形成した。この上に、0.1μm厚さのW膜をスパッタリ
ングで形成した。これにフォトレジストをスピンコート
し、パターン形成をした。このレジストパターンを用
い、0.1μm厚さW膜をハロンガスドライエッチングで
パターニングした後、レジスト層を除去した。更に、こ
のW膜パターンを用いて、下層のエピタキシャルシリコ
ン層のみをCF4ドライエッチングでパターニングし
た。この段階では、0.1μm厚W層は完全に除去され、
吸収体パターンの厚さが8.5μmとなっていた。第1図
A部拡大図でエピタキシャルSi(X線吸収体)の膜厚
aとBドープSi(X線透過体)の膜厚bとの膜厚比は
a/b=8.5/2μm=4.25倍であった。次に、裏面より6
00μmtのSi基板を30mmφの範囲でKOH水溶液でバ
ックエッチングで除去し、X線リソグラフィー用マスク
を得た。このマスクに1GJのSORを照射し、その前
後でのパターン位置歪を測定したところ、平均で10ppm
以下であった。
(発明の効果) 本発明により作製されたX線マスクは、従来品に比較し
て 1)全層をけい素で形成するため、界面でのミスマッチ
がなく、接着不良がない。
て 1)全層をけい素で形成するため、界面でのミスマッチ
がなく、接着不良がない。
2)局所応力が小さく抑えられる。
3)パターンの位置ずれ、歪が小さい。
等の優れた性能を有し、超LSI製造用のX線リソグラ
フィー用マスクとして好適に使用される。
フィー用マスクとして好適に使用される。
図1はX線吸収体層とX線透過体層の厚さの比を示す説
明図。 図2はX線露光されたレジスト(PMMA)の露光量の
比率を示す説明図。 図3は従来公知のX線マスク。 図4は本発明のX線マスクの1実施態様。 図5は本発明製造方法の1実施態様でA〜Eの工程順に
縦断面図で示しさらにF部拡大図を示す。 図6は本発明製造方法の1実施態様をG〜Kの工程順に
縦断面図で示しさらにL部拡大図を示す。 図7は本発明製造方法の1実施態様でM〜Rの工程順に
縦断面図で示しさらにS部拡大図を示す。 図中記号はつぎの通り。 1・・・Si基板 2・・・BドープSi膜(X線透過体) 3・・・エピタキシャルSi膜(X線吸収体) 4・・・SiO2層(SIMOX) 5・・・Si(X線吸収体) 6・・・Si(X線透過体) 7・・・M (X線吸収体) a・・X線吸収体Si膜厚さ(μm) b・・X線透過体Si膜厚さ(μm) c・・X線吸収体M膜厚さ(μm)
明図。 図2はX線露光されたレジスト(PMMA)の露光量の
比率を示す説明図。 図3は従来公知のX線マスク。 図4は本発明のX線マスクの1実施態様。 図5は本発明製造方法の1実施態様でA〜Eの工程順に
縦断面図で示しさらにF部拡大図を示す。 図6は本発明製造方法の1実施態様をG〜Kの工程順に
縦断面図で示しさらにL部拡大図を示す。 図7は本発明製造方法の1実施態様でM〜Rの工程順に
縦断面図で示しさらにS部拡大図を示す。 図中記号はつぎの通り。 1・・・Si基板 2・・・BドープSi膜(X線透過体) 3・・・エピタキシャルSi膜(X線吸収体) 4・・・SiO2層(SIMOX) 5・・・Si(X線吸収体) 6・・・Si(X線透過体) 7・・・M (X線吸収体) a・・X線吸収体Si膜厚さ(μm) b・・X線透過体Si膜厚さ(μm) c・・X線吸収体M膜厚さ(μm)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 智 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内 審査官 中西 一友
Claims (11)
- 【請求項1】共にけい素から成るX線吸収体およびX線
透過体より成るX線マスク。 - 【請求項2】X線吸収体の厚さがX線透過体の厚さより
大である請求項1記載のX線マスク。 - 【請求項3】X線吸収体のX線透過体に対する厚さの比
が3〜20対1である請求項1または2記載のX線マス
ク。 - 【請求項4】X線透過体の厚さが0.5〜4μmである請
求項1、2または3記載のX線マスク。 - 【請求項5】X線透過体が不純物をドープしたけい素よ
り成る請求項1または4記載のX線マスク。 - 【請求項6】不純物がほう素である請求項5記載のX線
マスク。 - 【請求項7】X線吸収体が不純物をドープしたけい素よ
りなる請求項1記載のX線マスク。 - 【請求項8】不純物のドープ量がX線吸収体のパターニ
ング時のエッチングレートを低下させない程度である請
求項7記載のX線マスク。 - 【請求項9】X線吸収体として、W、Ta、Au等の重
金属から成る膜を、けい素から成るX線吸収体上にけい
素層の1/10以下の膜厚で形成したことを特徴とする請求
項1〜8のいづれかに記載のX線マスク。 - 【請求項10】けい素基板上にほう素を0.5〜2×10
20atm/ccの範囲でドープしたけい素よりなるX線透過層
を形成し、その上にエピタキシャル法によりけい素層を
形成し、これをエッチングしパターンを形成してX線吸
収体とし、該けい素基板層をエッチングにより除去する
工程から成る請求項1〜9のいづれかに記載のX線マス
クの製造方法。 - 【請求項11】けい素基板上にO-イオンを打ち込み、9
00〜1200℃の温度範囲でアニールし、SiO2層を一定
の深さに形成し、この上のSi基板層をエッチングし、
パターン形成して、X線吸収体パターンおよびX線透過
体層を形成し、この下のSi基板層をエッチングにより
除去し、さらに、このSiO2層を除去する工程から成
る請求項1〜9のいづれかに記載のX線マスクの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16853589A JPH063791B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | X線マスクおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16853589A JPH063791B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | X線マスクおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0334412A JPH0334412A (ja) | 1991-02-14 |
JPH063791B2 true JPH063791B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=15869822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16853589A Expired - Lifetime JPH063791B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | X線マスクおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063791B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5568634A (en) * | 1978-11-20 | 1980-05-23 | Fujitsu Ltd | Manufacture of mask for x-ray exposure |
JPS5898923A (ja) * | 1981-12-09 | 1983-06-13 | Seiko Epson Corp | X線露光ホトマスク |
JPS6161252A (ja) * | 1984-09-03 | 1986-03-29 | Sony Corp | リ−ルサ−ボ装置 |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP16853589A patent/JPH063791B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0334412A (ja) | 1991-02-14 |
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