JPH0637736B2 - 織機の異常処理装置 - Google Patents

織機の異常処理装置

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JPH0637736B2
JPH0637736B2 JP20108285A JP20108285A JPH0637736B2 JP H0637736 B2 JPH0637736 B2 JP H0637736B2 JP 20108285 A JP20108285 A JP 20108285A JP 20108285 A JP20108285 A JP 20108285A JP H0637736 B2 JPH0637736 B2 JP H0637736B2
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賢一 岩谷
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、製織工程で予め定めた異常が発生したときに
動作させるべきアクチュエータと、このアクチュエータ
に動作信号を出力する動作指令手段とを有する織機の異
常処理装置に関する。
[従来の技術] 従来、この種の織機の異常処理装置としては例えば特開
昭59-228047 号公報に開示される技術がある。これは、
第18図に示す基本構造となる流体噴射式織機、詳しく
は、緯糸送給方式としてエアーガイド式(クローズドタ
イプ)を採用した空気噴射式織機において実施される。
同図において、1は緯糸供給部(図示略)から測長機構
(図示略)を経た緯糸21を所定量貯留する貯留パイプ、
2 は常閉のメイングリッパ2a及び常開の補助グリッパ2b
を有するグリッパ装置、3 は往復揺動されるスレー4 に
固定された主ノズルであり、貯留パイプ1 からの緯糸21
がクリッパ装置2 を介して主ノズル3 に導かれている。
また、5 は後述するように緯入れされた緯糸21をスレー
4 上の筬によって織前C1 に筬打ちした後に緯入れ側布
端にて切断するカッタである。
更に、6 は製織工程で緯入れが正規に行なわれなかった
という異常、いわゆる緯入れミス発生の際に、この緯入
れミスに係る緯糸21(以下、「ミス糸M」という。)を
吸引する吸引パイプで、この吸引パイプ6 は同図で示す
ように通常退避した状態にあり、上記緯入れミス発生の
際に、主ノズル3 の先端部まで進出してミス糸Mを吸引
するようになっている。7 は先端に緯糸分離部材7bを取
付けたベルト7aとこのベルト7aを進退駆動する駆動部7c
とを有する緯糸分離装置で、この緯糸分離装置7 は上記
緯入れミス発生の際に、ベルト7aが進出し、緯糸分離部
材7bによって当該ミス糸Mを織布Cから分離するように
なっている。また8 は緯入れミス発生の際に、緯入れミ
ス信号13を出力する緯糸検知器、29は経糸である。
9 は織機の通常の製織動作を制御する制御装置であり、
一方、緯入れミス発生という異常が発生した際に緯入れ
ミス信号13を入力したときは、当該ミス糸Mが筬打ちさ
れた後、主ノズル3 に連ねたまま、かつミス糸Mを織前
C1 に露出させて当該織機を停止させ、この露出したミ
ス糸Mを吸引パイプ6 の吸引作用と緯糸分離装置7 の分
離作用により織前C1 から除去し、ミス糸Mの除去後に
織機の再始動制御を行う。これら、制御装置9 、吸引パ
イプ6 及び緯糸分離装置7 等により異常処理装置を構成
している。
上記のような構造となる織機の基本的な動作は以下のよ
うになる。
緯入れ時期が近づくと、先ず主ノズル3 から空気が噴射
され、該時期の到来とともに常閉のメイングリッパ2aが
開放するので、緯糸21が主ノズル3 からスレー4 上に多
数並設された緯糸ガイド部材の案内孔(図示せず)内に
射出されて反緯入れ側まで飛走し、ここで緯入れが終了
する。次にスレー4 が織前C1 側に前進を始めると、前
記緯入れされた緯糸21もスレー4 と同動する。さらにス
レー4 が前進すると、緯糸ガイド部材の案内孔のスリッ
ト(図示せず)より緯糸21が筬打ち直前に脱出し、前記
筬によって織前C1 に打込まれる。このとき経糸29はほ
ぼ閉口状態にある。次いで筬が後退を始めると、緯糸切
断装置5 がいま打込まれた緯糸21を切断して主ノズル3
から切離する。この過程から経糸29の上糸、下糸の関係
が反転して次の開口を形成してゆく。
ここで、前記緯入れに際し、緯入れミスという異常が生
じると、反緯入れ側に設けた緯糸検知器8 が緯糸21の不
在を検出して緯入れミス信号13を出力し、織機の制御装
置9 はこの緯入れミス信号13に基づき停止信号を出力し
て織機を所定の停止位相のもとに停止させる。この停止
位相は筬打ち直前付近に設定され、織機の慣性を考慮し
て停止までに1.5 サイクル程度の慣性動作を行なわせ
る。
この慣性動作中において、カッタ5 を一時的に不動作状
態にしてミス糸Mの筬打ち後の緯糸切断時期での当該ミ
ス糸M切断を中止し、ミス糸Mを主ノズル3 に連ねたま
ま逆U字形状をなして緯糸21a を射出するので織機停止
時にはこのミス糸Mが上記射出された緯糸21a を介して
主ノズル3 につながった状態となっている(第19図参
照)。そして、この状態において、吸引パイプ6 が主ノ
ズル3 の先端部に進出して緯糸21a を吸引し、次に別設
した他のカッタ(図示せず)がミス糸Mを主ノズル3 と
吸引パイプ6 との間で切断する。そして、ミス糸Mは吸
引パイプ6 の吸引力により引張られた状態となる。
その後、当該織機を逆転動作し、経糸29の上糸、下糸の
関係を反転させて当該ミス糸Mが緯入れされたサイクル
の最大開口状態を再現することによりミス糸Mを織前C
1 に露出させる。尚、この逆転動作時に、グリッパ装置
2 におけるメイングリッパ2aの解放及び主ノズル3 から
の空気噴射が行なわれるが、グリッパ装置2 における補
助グリッパ2bが閉鎖状態となるので、主ノズル3 内の緯
糸21は射出されることはない。上記のようにミス糸Mが
織前C1 に露出されると、緯糸分離装置7 のベルト7aが
進出し、その先端の緯糸分離部材7bが吸引パイプ6 の吸
引力により引き張られた状態のミス糸Mと織布Cの織前
C1 との間に割って入るかたち(第20図参照)とな
り、ベルト7aの進出によって緯糸分離部材7bが反緯入れ
側布端まで達すると、ミス糸Mが吸引パイプ6 内に完全
に吸引され、織布Cの織前C1 から除去される。その
後、吸引パイプ6 及びベルト7aは退避位置まで復帰さ
れ、当該織機は自動的に再始動される。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、従来の異常処理装置では、織機が製織動作
中、緯入れミスが発生していないにも拘らず異常処理装
置が勝手に動作してしまい、緯入れミス、経糸切れ、ま
た最悪の場合、織機の故障や破損といった重大問題が生
じる懸念がある。
それは、織機が製織動作中においては、主モータが回転
していること、又各種ソレノイドバルブ類が高速でO
N,OFF動作していうことから、どうしても誘導ノズ
ルが出てしまう。すると、これら誘導ノイズが制御装置
内へ接地系統や信号系統を介して混入することとなり、
その結果電子回路が誤動作してしまうためである。
そこで、本発明の課題は、織機が製織動作中、制御装置
の電子回路が誤動作したとしてもアクチュエータを動作
させないことである。
[問題点を解決するための手段] そこで、上記問題点を解決するために本発明は、製織工
程で予め定めた異常が発生したときに動作させるべきア
クチュエータと、このアクチュエータに動作信号を出力
する動作指令手段とを有する織機の異常処理装置におい
て、 上記アクチュエータが、本来動作すべき時期にてステッ
プ信号を出力する動作時期設定手段と、この動作時期設
定手段からステップ信号が出力されるときに当該アクチ
ュエータに対する動作指令手段の機能を有効にする許可
手段とを備えることにした。
[作用] 製織工程で予め定めた異常が発生したときは、動作時期
設定手段が、アクチュエータが本来動作すべき時期にて
ステップ信号を出力する。すると、許可手段が動作指令
手段の機能を有効にする。すると、動作指令手段が上記
異常に対応するアクチュエータに動作信号を出力する。
そこで、アクチュエータが動作する。そして、異常に対
応する処理が行われることとなる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明に係る異常処理装置18のブロック図を示
す。
同図において、17は製織工程で予め定めた異常が発生し
たときに動作させるアクチュエータ、16はこのアクチュ
エータ17に動作信号を出力する動作指令手段、14は上記
アクチュエータ17が本来動作すべき時期にてステップ信
号を出力する動作時期設定手段、15は上記動作時期設定
手段14からステップ信号が出されているときに当該アク
チュエータ17に対する動作指令手段16の機能を有効にす
る許可手段である。
第2図は本発明に係る異常処理装置18を実施する空気噴
射式織機の構成図であり、緯糸送給方式として補助ノズ
ル式(オープンタイプ)を採用している。
同図において、129 は第3図に示すようにマイクロコン
ピュータ79、自動再始動回路78等により構成する制御装
置である。そしてアクチュエータ15とで本発明に係る異
常処理装置18が構成されている。上記マイクロコンピュ
ータ79は動作指令手段16、許可手段15を有しており、こ
れらの機能を達成するためにステップ信号、及び各種検
知器からの信号に基づいてアクチュエータ15(具体的に
はソレノイドバルブ、主モータ、補助モータ、電磁クラ
ッチ等)に動作信号を所定のタイミングで出力してい
る。また、上記マイクロコンピュータ79は、オペレータ
が操作する始動準備スイッチ130 、始動スイッチ131 、
停止スイッチ132 からのON,OFF信号、アングルセ
ンサ133 からの角度信号等に基づいて通常の織機の製織
動作を制御する機能も有する。128 はステップ信号の不
存在、経糸切れといった自動復帰できない異常状態が発
生したときマイクロコンピュータ79が点灯する異常ラン
プである。上記自動再始動回路78は動作時期設定手段14
の機能を有しており、緯入れミス等が生じたとき、マイ
クロコンピュータ79が異常処理のプログラムを実行する
過程で、各種検知器からの信号及びマイクロコンピュー
タ79からの停止信号SS、主軸停止信号S、始動準備信
号SJに基づいてステップ信号を生成し、マイクロコン
ピュータ79に出力している。この自動再始動回路78の詳
細は第4図に示すものであり、NANDゲート321 〜33
4 、コンデンサC1 と抵抗R1 の並列回路よりなる微分
回路341 〜354 、これらの微分回路341 〜354 からのト
リガ信号によりカウントアップするカウンタ155 、この
カウンタ155 からのカウント値により各出力端子T0 〜
T13からステップ信号S0 〜S13を出力するデコーダ15
6 及びNANDゲートの入力側に位置するタイマーT1
〜T13より構成している。当該回路78の詳細な動作につ
いては後述する。
次に、基本的な製織動作に関係する構成について説明す
る。第2図に戻り、20は緯糸給糸体、21は緯糸、22は緯
糸張力付与装置、23は緯糸測長貯留装置、25は主ノズ
ル、26は牽引パイプ、27は筬、28は主ノズル25と経糸29
との間に配設した緯糸切断用のカッタ、30は筬保持体、
31A 〜31D は筬保持体30に所定の間隔で固定した補助ノ
ズルである。緯糸張力付与装置22はパイプ33の両端部に
ノズル34,35が固定されており、それぞれパイプ33内に
圧力空気を噴出するようにその噴出方式を定めてある。
ノズル35は始動準備スイッチ130 をON操作すると開弁
され、織機の主モータ50への給電が中止されると閉弁す
るソレノイドバルブ36および逆流防止用のチェックバル
ブ37を介して圧力空気供給源38に連通してある。ノズル
34は手動バルブ39,逆流防止用のチェックバルブ40を介
して圧力空気供給源38に連通してある。したがって織機
運転時はノズル35からノズル34側へ圧力空気を噴出して
織糸21を緯糸測長貯留装置23側から牽引するようにして
緯糸21に張力を付与するようにしてある。手動バルブ39
を開弁するとノズル35側へ圧力空気を噴出して緯糸21を
パイプ33へ引き通すことができる。
緯糸測長貯留装置23は伝動ケース41内に中空の回転軸42
が回転自在に支持されており、またその先端部にドラム
43が回転自在に支持されている。そして、このドラム43
は図示しない磁石により静止状態に保持されている。回
転軸42の中間には巻付腕44が固定され、これによりドラ
ム43に緯糸21を巻付ける。さらに回転軸42には、被動プ
ーリ45が固定され駆動プーリ46との間に張設したベルト
47により回転されるようになっている。
48,49は緯糸21の係止体であり、緯入れ1回分の緯糸21
を測長し貯留する目的に用いられるもので、緯入れ時期
が到来するまで係止体49をドラム43に係入してその背後
に緯入れ1回分(例えば4巻)の糸21をドラム43に巻付
けて貯留し、緯入れ時期がくると、係止体48を前記貯留
された緯糸21の背後からドラム43に係入するとともに係
止体49を該ドラム43から引抜きこれによって上記緯入れ
1回分の緯糸21が巻きほどかれるようにしたものであ
る。また、係止体49には作用片76が固着されており、ド
ラム43から係止体49が抜け出た位置でフレームFに固定
した近接スイッチ77と相対し、この近接スイッチがON
になるようになっている。そして、この近接スイッチ77
の出力は制御装置129 に接続されている。69は糸ガイド
である。
この緯糸測長貯留装置23の詳細構造は例えば特公昭59-3
2577号と同様である。
24は空気噴射による牽引作用を利用した牽引装置24であ
り、その詳細構造は第5図(A) に示すように、逆流防止
用のチェックバルブ153 、ミス糸Mを牽引する際に制御
装置129 内のマイクロコンピュータ79により動作状態と
されるソレノイドバルブ154 、牽引パイプ26、導入パイ
プ152 で構成している。この牽引パイプ26は緯入れ側端
の筬27に固定され、筬27の空気案内溝27A の側方の吸引
口26A を有する。そして、この吸引口26A の上側には噴
射口150 が位置し、下側には導入口151 が位置してい
る。この導入口151 に連通して可撓性の導入パイプ152
を設け、網状の糸くず受122 内に端部を位置させてあ
る。上記チェックバルブ153 は圧力空気供給源38に接続
してある。吸引口26A 付近における牽引パイプ26の縦断
面図を示せば、第5図(B) のようになっている。そし
て、ミス糸Mを牽引する際は、チェックバルブ153 、ソ
レノイドバルブ154 を介して圧力空気供給源38からの圧
力空気が噴射される。すると、この噴射気流Jにより緯
糸21a は牽引パイプ26の下流側へ順次吸引されて、緯糸
21a の牽引がなされる。
更に、同図において、牽引パイプ26の導入口151 の近く
には緯糸判別装置81が取付けられており、該装置81は織
機の停止過程でわずかに経糸開口内にU字形に射出され
た緯糸21a を牽引して導入口151 内に吸引した後、上記
緯糸21a が完全に経糸開口内から除去されたかどうかを
検出する目的に使用するものである。緯糸判別装置81は
緯糸検知器160 、判別回路163 で構成している。緯糸検
知器160 は上記緯糸21a が牽引パイプ26内にU字形状に
牽引されたときに、緯糸21a の先端部付近に取付けられ
ており、第5図(B) (第5図(A) のA−A線断面図)に
示すように一対の投光器161 、受光器162 で構成してい
る。判別回路163 は投光器161 と受光器162 の間に緯糸
21a が存在するときに緯糸判別信号164 をON、一方緯
糸21a が存在しないときに同信号164 をOFFとする。
緯糸判別信号164 のOFF状態は織機停止過程で経糸開
口内にU字形に射出された緯糸21a を牽引装置24で牽引
する際に、例えば補助ノズル31A に緯糸21a が引掛って
緯糸切れが生じたことを表示するものである。この緯糸
判別信号164 は制御装置129 に配線されている。
第2図に戻り、50は補助モータ等で構成した逆転装置11
を例えば内蔵した主モータであり、この主モータ50はベ
ルト52,プーリ53を介して主軸51を駆動する。主軸51は
経糸開口装置や送り出し装置などの経糸系(図示せず)
を駆動すると共に、プーリ54,ベルト55を介して従動軸
56に固定されたプーリ57を駆動する。尚、プーリ54と57
との伝動比は1対1である。そして、従動軸56はクラッ
チ機構75を介して補助駆動機構74における軸62に連結さ
れている。ここで、クラッチ機構75,補助駆動機構74の
詳細な構造は例えば第6図に示すようになっている。同
図において、従動軸56にはワンポジションクラッチ58の
一方の突部59A を有するクラッチ片59がスプライン構造
等により一体に回動可能に、かつ摺動可能に、かつ圧縮
スプリング60により他方のクラッチ片61側に付勢されて
いる。前記突部59A と噛み合う凹部61A を有するクラッ
チ片61は伝動ケース41に支持した軸62に固定されてい
る。また、前記クラッチ片59はその溝59B に挿入したシ
フタ63により前記凹部61A に突部59A が噛み合う位置
と、噛み合わない位置とに選択的に位置される。このシ
フタ63はエアーアクチュエータ64の作動ロッド64A に固
定してある。エアーアクチュエータ64は第2図に示すソ
レノイドバルブ65を介して圧力空気供給源38に連通して
ある。前記軸62には電磁クラッチ71を介して歯車72を取
付けてある。73は伝動ケース41に固定した補助モータで
あり、その出力軸に固定した歯車73A は歯車72に噛み合
っている。また、124,125 はリミットスイッチであり、
クラッチ片59が右方に移動して突部59A が凹部61A から
外れたときにリミットスイッチ125 がON状態になり、
前記突部59A と凹部61A とが噛み合った時にリミットス
イッチ124 がON状態になるよう配設してある。400 は
近接スイッチ、401 はクラッチ片61の所定周面位置に突
出した作用片であり、作用片401 が近接スイッチ400 に
近接した時に近接スイッチ400 がON状態となる。
第2図に戻り、補助駆動機構74の前記軸62にはプーリ66
が固定してあり、軸67,68に固定したプーリ67A,68A と
の間にベルト70を張設してある。軸68には前記駆動プー
リ46を固定してある。前記プーリ66,67A,68Aは同一径
であり、従って伝動比は1対1である。
主ノズル25は筬保持体30に固定してある。この主ノズル
25には圧力空気供給源38から調圧器98,エアータンク9
9,始動準備スイッチ130 のON操作に連動して開弁
し、主モータ50の給電停止に基づいて閉弁するソレノイ
ドバルブ100 および開閉弁95を介して圧力空気を供給す
るようにしてある。この開閉弁95は軸67に固定したカム
96により開閉レバー97を揺動させることにより所定のタ
イミングで開閉される。補助ノズル31A 〜31D にはチェ
ックバルブ104,エアータンク102,カム80A 〜80D の作動
により主軸51の所定角度において制御装置129 の制御に
て開弁及び閉弁する開閉弁103A〜103Cを介して圧力空気
供給源38に接続してある。
105 は緯糸測長貯留装置23と主ノズル25との間に介在す
る緯糸21の把持及び把持解放を行なう緯糸ブレーキ装置
である。この緯糸ブレーキ装置105 はフレームFに固定
されており、その具体的な構成は第7図 (A)〜(C) に示
すようになっている。すなわち、フレームFに立設した
ブラケット106 にロータリーソレノイド107 を固定し、
その出力軸108 に固定した可動棒109 にパイプ状のゴム
片110 を嵌合してある。この可動棒109 をはさむように
コ字状の固定片111 を前記ブラケット106 に固定してあ
る。固定片111 にもパイプ状のゴム片112 を嵌合してあ
る。そして、ロータリーソレノイド107 の励磁により可
動棒109 を固定片111 側に回動させてゴム片110 および
112 が緯糸21を圧接するようにしてある。
第2図に戻り、前記カッタ28の具体的な構成は例えば第
8図に示すようになっている。同図において、フレーム
Fに固定したブラケット218 に回動自在に設けた回動軸
219 に可動刃216Aが固定されると共に、前記ブラケット
218 側に固定刃216Bが固定されている。この可動刃216A
と固定刃216Bとで緯糸21の受け入れ開口220 を形成して
いる。そして可動刃216Aの時計回り方向の回動により鋏
切り運動を行なうようになっている。前記回動軸219 に
は先端部にカムフォロワ221 を取付けた駆動レバー222
を固定してある。この駆動レバー222 は先端部とフレー
ムFとの間に張設した引張スプリングSによりカムフォ
ロワ221 をカム223 に当接させてある。このカム223 は
織機の主軸51と同期して回転する回転軸224 に固定して
あり、主軸51の回転角度にして5゜(主軸回転角度の0
゜を筬打ちとする。)近傍にて前記鋏切り運動をするよ
う谷部223Bを形成してある。223Aは山部である。また上
記駆動レバー222 の下方にはカットミス装置10が設けら
れている。その詳細は第9図に示すようになっている。
駆動レバー222 の真下、すなわち、回動平面P内に位置
して、固定軸231 を配設し、この固定軸231 に阻止片23
0 を回動自在に枢着してある。前記固定軸231 はフレー
ムFに固定したブラケット233 に固定してある。阻止片
230 の上端部は平面状になっており、駆動レバー222 の
当接部222Aと相対した際、平行になるように設定してあ
る。そして、カムフォロワ221 がカム223 の山部223Aと
相対しているときは、阻止片230 と駆動レバー222 との
間にわずかな間隙が生じるよう設定してある。阻止片23
0 の下部には電磁アクチュエータ234 のアーマチャー23
5 の先端に固定した押圧片236 が当接してある。アーマ
チャー235 には係止片237 が固定してある。前記電磁ア
クチュエータ234 は前記ブラケット233 に固定してあ
る。238 は前記係止片237 の移動を規制するストッパで
あり、前記ブラケット233 にビス239 によって位置調整
可能に固定してある。阻止片230 の前記押圧体236 の当
接部と反対側部に押圧体240 を設けてある。この押圧体
240 は前記ブラケット233 の穴232 に摺動自在に嵌合し
てあり、前記押圧体240 とブラケット233 との間に配設
した圧縮スプリング241 により同図で左方に付勢されて
いる。この付勢により阻止片230 は時計回り方向に回動
されてその先端部が駆動レバー222 の回動域から退避す
るようになっている。このとき、前記係止片237 がスト
ッパ238 に当接して阻止片230 のそれ以上の回動を阻止
している。前記圧縮スプリング241 の付勢力は振動など
により阻止片230 が駆動レバー222 の回動域に進出しな
い程度の弱いものである。
第2図に戻り、12は主ノズル25から空気噴射と共に射出
される緯糸21を反緯入れ側に導くための緯糸送給装置で
あり、その具体的な構成は第10図及び第11図(第1
0図のB−B線断面)のようになっている。各図におい
て27は筬、82および83はそれぞれ筬27の筬枠および筬羽
である。各筬羽83の前面(織前C1 がわの面)は山形に
突出してその頂部に凹所84が形成されており、筬羽83の
列にはこれらの凹所84の列によって空気案内溝27A が構
成されている。30は筬27を固定保持している筬保持体
で、スレー88に取付けられている。筬保持体30の緯入れ
側に固定した主ノズル25が空気案内溝27A に向って開口
している。31A 〜31C は補助ノズルであり、空気案内溝
27A の前位に所定のピッチで配列されている。このよう
な緯糸送給装置12において、いま緯入れ時期が到来する
と主ノズル25からの噴射空気によって空気案内溝27A 内
に緯糸21が射出され、次いで主ノズル25に最も近い補助
ノズル31A から斜め上方反緯入れ側に向けて空気が噴射
される。この噴射気流Jはその一部が筬羽83の列の背後
へ逐次逸出し、残部が凹所84の内面、殊に底面85から反
射しつつ上記の逸出気流に引かれて空気案内溝27A の底
部付近に比較的安定な流域を作りながら反緯入れ側へと
案内されてゆく。そして上記射出された緯糸21の先方部
分がこの気流Jに乗って飛走されてゆく。この緯糸21の
先方部分が次位の補助ノズル31B のところへ到達する
頃、該補助ノズル31B から空気噴射がなされ、かかる動
作が順々に次位の補助ノズルに受継がれて該緯糸21が緯
入れされる。
第2図に戻り、上述のような緯糸送給装置12を介して主
ノズル25からの緯糸21が飛来する反緯入れ側には当該緯
糸21を吸引する牽引装置113 及び当該緯糸21の飛来を検
知する緯糸検知器32が設けられている。ここで、上記牽
引装置113 の具体的な構成は第12図に示すように筬27
の反緯入れ側の親羽114 に形成した導入口115 (筬27の
空気案内溝27A の延長上に形成してある)を横断するよ
う空気を噴射する噴射口116 とそれを受ける導入口117
が形成してある。噴射口116 は噴射パイプ118 により所
定の時期に開弁されるメカニカルバルブ140,ソレノイド
バルブ119,チェックバルブ120 を介して圧力空気供給源
38に接続してある。前記導入口117 は導入パイプ121 を
介してカゴ状の糸くず受122 に導通している。
第2図において、300 は通常退避位置にあり、後述する
ように緯入れミスが発生した場合に主ノズル25の先端部
まで進出し、緯糸21を切断するカッタであり、その具体
的な構成は第13図に示すようになっている。同図にお
いて、302 はフレームFに固定されるブラケット306 に
固定したエアーアクチュエータであり、その突出ロッド
303 の先端部に固定したブラケット310 に固定刃309 が
固定してある。このブラケット310 に固定したピン308
に可動刃307 が回動自在に枢着してある。前記エアーア
クチュエータ302 はソレノイドバルブ301 ,チェックバ
ルブ311 を介して圧力空気供給源38に接続してある。前
記可動刃307 の端部にはロッド312 がピン313 により枢
着してある。このロッド312 はブラケット306 に摺動自
在に貫通しており、ストッパ305,314,315 がそれぞれ
ビスにより固定してある。316 はブラケット306 に固定
した筒体であり、これに前記ロッド312 が挿通してい
る。この筒体316 の両端面はストッパ316A,316Bになっ
ている。前記可動刃307 とブラケット310 との間には圧
縮スプリング317 が介装してある。織機作動中はエアー
アクチュエータ302 に圧力空気が供給されないためロッ
ド303 が内蔵のスプリング(図示せず)により引き込め
られているので、ストッパ315 がストッパ316Bに当接し
て、その移動を制限され、かつ圧縮スプリング317 によ
り可動刃物307 を反時計方向に回動させて開口304 を形
成し、筬27の揺動範囲外に位置している。エアーアクチ
ュエータ302 に圧力空気が供給されるとロッド303 が筬
27側に突出する。このとき、ストッパ305 がストッパ31
6Aに当接するまでは圧縮スプリング317 の反発力により
可動刃307 が反時計方向に回動されて開口304 を形成し
ている。この開口304 の大きさはストッパ314 のロッド
312 に対する位置により設定されている。ロッド303 が
突出してストッパ305 がストッパ316Aに当接すると、ロ
ッド312 の進行が阻止されるため可動刃307 を時計回り
方向に回動させる。このときは緯糸21が開口304 に位置
している。そしてさらにロッド303 が突出すると、さら
に可動刃307 が同方向に回動して緯糸21を切断する。こ
の切断が終了する直後にロッド303 の突出が阻止される
ようエアーアクチュエータ302 の位置を定めてある。ソ
レノイドバルブ301 が閉弁されると、エアーアクチュエ
ータ302 内蔵のスプリングによりロッド303 が筬27側か
ら後退する。これに伴ない、まず圧縮スプリング317 に
よりストッパ314 がブラケット310 に当接するまで可動
刃307 が反時計回り方向に回動させられ、つぎにロッド
312 と一体に筬27側からカッタ300 が後退しストッパ31
5 がストッパ316Bに当接してその動きを中止し待機す
る。
一方、第2図において、主軸51には第14図に示すよう
な例えば1゜ごとのスリット137 とそのうちの一のスリ
ットと同角度位置となる他のスリット138 とを設けた円
板134 が同軸に装着されており、更にこの円板134 をは
さんで投光器135 と受光器136 とが設けられている。こ
の投光器135 及び受光器136 は上記円板134 に設けたス
リット137, 138に対して夫々一対ずつ設けられるもので
ある。そして、アングルセンサ133 が上記スリット138
に対応した受光器136 からのパルス信号に基づいて主軸
51の基準角度(0゜)を検出すると共に、上記スリット
137 に対応した受光器136 からのパルス信号に基づいて
主軸51の基準角度(0゜)からの回転角度を検出するよ
うにしている。
次に、上述したような構成における異常処理装置18の動
作について説明するが、まず空気噴射式織機における通
常の製織動作を第15図に示す主軸51の回転角度に基づ
いたタイミングチャートに従って説明する。
オペレータが始動準備スイッチ130 をON操作すると、
マイクロコンピュータ79内の異常ランプ128 の消灯及び
緯入れミスフラッグをリセットした後、まず以下の様な
準備動作が行われる。すなわち、ソレノイドバルブ36,
100,104が開弁、電磁クラッチ71及び電磁ブレーキ123
が解放、ロータリソレノイド107 がOFFされ、これに
より緯糸21はノズル35からの空気噴射により張力が付与
される。また緯糸ブレーク装置105 の可動棒109 が第7
図(A) のように固定片111 から離れて、これらの間に狭
持されていた緯糸21を解放する。更に、電磁ブレーキ12
3 が解放されたので主モータ50に給電すれば、主モータ
50は回転可能な状態となる。
この状態で主軸51は織機の始動位置である 300゜の位置
を保持しているが、ついでオペレータが始動スイッチ13
1 をON操作すると、主モータ50に給電がなされて主モ
ータ50が回転することから織機が始動する。
織機運転時はソレノイドバルブ65が閉弁されているので
ワンポジションクラッチ58の凹部61A と突部59A とが嵌
合しており、ワンポジションクラッチ58は接続状態にな
っている。従って主モータ50により主軸51が回転されて
経糸系を駆動すると共に軸62が回転駆動される。これに
より軸67,68が回転駆動される。この軸68の回転により
回転軸42が主軸51と同じ回転比にて回転されるので、巻
付腕44がドラム43に緯糸21を巻付け始め、緯入れ時期迄
には係止体48,49の間に緯入れ1回分の緯糸21が巻付け
られて緯糸21の測長及び貯留が行なわれる(主軸回転角
度90゜付近まで)。
そして、緯入れ開始直前にカム96により開閉弁95が開弁
され、主ノズル25から圧力空気を噴射し、その直後、係
止体49がドラム43より抜け出し主ノズル25から圧力空気
と共に緯糸21が射出される。この時、補助ノズル 31A〜
31C のソレノイドバルブ103A〜103Cは緯糸21の先方部分
の進行に合わせて順次開弁し、所定時間経過後順次閉弁
する。また、ソレノイドバルブ119 は主軸190 ゜で開弁
し、350 ゜で閉弁する。この各補助ノズル 31A〜31C か
らの空気噴射により緯糸21は各筬羽83の凹所84に案内さ
れた状態で反緯入れ側に飛走する(緯入れ期間は主軸角
度90゜付近から主軸角度230 ゜付近までである。)。こ
のように緯糸21が反緯入れ側に飛走し、布端部に到達す
ると、ドラム43の係止体48,49 間に貯留されていた緯糸
21が全て解除されており、係止体48に緯糸21が引掛る直
前に、メカニカルバルブ140 が開弁すると共に、カム96
により開閉弁95が閉弁し、既に牽引装置113 における導
入口115 に挿通している緯糸21の先方部分を、噴射口11
6 からの噴射空気により導入口117 に吹き込み、緯糸21
の牽引を行なう。緯入れ終了後、係止体49がドラム43に
係入し、その後に係止体48がドラム43から抜け出た状態
でさらに牽引が続行される。この牽引は筬打ちが行なわ
れる直前まで続行される(主軸角度190 ゜付近から主軸
角度350 ゜付近まで)。そして、主軸51の角度 0゜位置
にて筬打ちが行なわれる。筬打ち後、主軸51の角度 5゜
位置近傍にてカッタ28が上記のように緯入れされた緯糸
21を切断する。
なお、上記のように係止体49がドラム43に係止し、その
直後に係止体48がドラム43から抜け出すと、次のサイク
ルの緯入れ1回分の緯糸21が係止体48と係止体49との間
に移動し、以後上記と同様の工程が繰返し行われること
により、織布Cが製織されていく。
上記のような通常の製織動作を制御するのは制御装置12
9 内のマイクロコンピュータ79であり、制御手順をフロ
ーチャートで示せば第16図(A),(B) のようになってい
る。同図において、前述したような準備動作にかかる制
御(1〜3)及び始動時にかかる制御(4,5) を行った後、所
定の主軸角度にてソレノイドバルブ103A〜103C、119 の
ON,OFF制御(6〜17) を行う。そして、緯糸検知器
32からの緯入れミス信号13のON,OFFに基づく緯入
れミスの監視(18)、経糸切れ信号のON,OFFに基づ
く経糸切れの監視(19)及び停止スイッチ132 のON,O
FF操作の監視(20)を行っている。最後に主軸角度350
゜にてソレノイドバルブ119 を閉弁する(21,22) 。
前記のように通常の製織工程が行われている過程で、緯
入れに際し、例えば、緯糸21の先方部分が補助ノズル31
A 〜31C 等に引掛って緯入れミスが生じた異常状態を想
定する。すると、本発明に係る異常処理装置18を構成す
る制御装置129 内のマイクロコンピュータ79が第16図
(B) 〜(E) のフローチャートに従って、織機の停止制
御、ミス糸Mの牽引、再始動制御を行うこととなる。
第16図(B) のステップ(18)に示すように、緯入れミス
が生じると緯糸検知器32は筬打ちの過程でそれを検知
し、緯入れミス信号13をONとする。するとマイクロコ
ンピュータ79はこれを判別し(18)、緯入れミスフラッグ
をセットした後(23)、停止信号SSを自動再始動回路78に
出力すると共に主軸51の角度を緯入れミスの生じた次の
サイクルの 180゜に設定する(24)。
次に、自動再始動回路78からのステップ信号S1 のO
N,OFFを調べるが(25)、後述するように既にONと
なっているので、次の処理(30)に進む。なお、以下の処
理においては、後述するように自動再始動回路78がマイ
クロコンピュータ79のアクチュエータ15に対する制御に
対応して各々の所定時期でステップ信号をON状態にし
ているものである。
そして、第16図(B) の処理ステップ30を示すように、
慣性運動を考慮して上記設定した停止角度の 180゜にて
織機の停止をすべく主モータ50への給電停止、電磁ブレ
ーキ123 の励磁制御、ソレノイドバルブ100,103A〜103
C,119の閉弁制御、緯糸ブレーキ装置105 におけるロー
タリーソレノイド107 及びカットミス装置10における電
磁アクチュエータ234 及びソレノイドバルブ154 の励磁
制御を行なう(30)。この時、緯糸ブレーキ装置105 は緯
糸21の把持状態になり、緯糸21が射出されない状態とな
ると共に、カッタ28が非動作状態となる。一方、上記織
機の停止制御に基づく停止過程でミス糸Mは織前C1 に
筬打ちされる。そして、開閉弁95,ソレノイドバルブ10
3A〜 103C が開弁し、ソレノイドバルブ100 と開閉弁95
及びソレノイドバルブ103A〜103Cとソレノイドバルブ10
3A〜103Dとの間の配管に残留している圧力空気が主ノズ
ル25及び補助ノズル31A 〜31C から噴出し、かつ係止体
49がドラム43から抜け出す。しかし、前記緯糸ブレーキ
装置105が緯糸21を把持しているので、緯糸21は主ノズ
ル25より射出されない。しかしながら、実際は緯糸ブレ
ーキ装置105 のロータリソレノイド107 が通電状態とな
って後、可動棒109 が回転することにより緯糸21を完全
に把持するまでには若干の時間が必要である。従って、
前述した緯糸21a がわずかに経糸開口内に射出される。
更にカッタ28の可動刃216Aは電磁アクチュエータ234 が
励磁されているので回動しない。
主軸51が完全に停止し、アングルセンサ133 からの角度
信号に基づいて、制御装置129 は当該停止を認識する(3
1)。この停止角度 180゜では筬27が織前C1 より最後退
位置にあり、経糸29の開口度は最大となっており、ミス
糸Mは織前C1 に筬打ちされた状態となっていると共
に、上記停止過程でわずかに射出された緯糸21a を介し
て主ノズル25に連ねている(第17図(A) )。
マイクロコンピュータ79は上記停止を認識すると、この
停止原因が緯入れミスであるか否かを判断するが(32)、
停止原因は前記想定したように緯入れミス(緯入れミス
フラッグがセット状態となっている。)であり、ステッ
プ信号S2 のONを確認した後(33)、ソレノイドバルブ
36を閉弁後(36)、ソレノイドバルブ65を開弁する(37)。
上記ソレノイドバルブ65の開弁によりワンポジションク
ラッチ58が解放する。これによりリミットスイッチ125
がON(38)、他方のリミットスイッチ124 がOFFとな
り(39)、ワンポジションクラッチ58の状態変化を検出す
る。
次に電磁ブレーキ123 を解放すると共に主モータ50を逆
回転させて(40)、主軸角度が90゜になったら(41)、電磁
ブレーキ123 を動作させると共に主モータ50の給電を停
止する(42)。
次に、牽引装置24のソレノイドバルブ154 を所定時間開
弁する(42)。すると、圧力空気供給源38からの圧力空気
がチェックバルブ153 、ソレノイドバルブ154 を通じて
牽引パイプ26に噴射気流Jとなって噴出する。そこで、
織機の停止過程で経糸開口内にわずかに射出された緯糸
21a は牽引パイプ26内に吸入される。従って、ミス糸M
は牽引パイプ26による吸引力により引張られた状態とな
る(第17図(B) 参照)。そして、4秒間待ってステッ
プ信号S3 のONを確認すると(44)、次の処理(47)へ進
む。
次に電磁ブレーキ123 を解放すると共に、主モータ50を
逆回転方向に起動して 360゜(主軸1回転分)回転させ
る(47)。主軸51が 360゜逆回転すれば主軸51は緯入れミ
スの生じたサイクルの 180゜となり、アングルセンサ13
3 によりこの位置を検出すると(48)、主モータ50への給
電を停止すると共に電磁ブレーキ123 を励磁して主モー
タ50を制動する。これと同時に緯糸ブレーキ装置105 の
ロータリーソレノイド107 をOFFして緯糸21の把持を
解放する(49)。以上の動作により、経糸29は最大開口状
態となりミス糸Mが織前C1 に露出する(第17図(C)
参照)。
次に、ステップ信号S4 のONを確認したら(50)、電磁
クラッチ71を動作させた後、補助モータ73を回転させて
ドラム43上に緯入れ1回分の緯糸21を測長し、貯留して
いく(53)。そこで、係止体49がドラム43より抜け出て、
近接スイッチ77がONとなったら(54)、上記緯入れ1回
分の緯糸21が貯留されているので、補助モータ73への給
電を停止して、回転を停止させる(55)(第17図(D) 参
照)。
次に、ステップ信号S5 のONを確認したら(56)、ソレ
ノイドバルブ103A〜103Cを開弁して補助ノズル31A 〜31
C より空気噴射を行って後述する緯糸射出に備える。ま
た、ソレノイドバルブ119 を開弁することにより牽引装
置113 の牽引作用を働かせる(59)。
次にステップ信号S6 を確認したら(60)、ソレノイドバ
ルブ100 を開弁する(63)。すると、係止体49が既に抜け
出ていることから、主ノズル25及び補助ノズル31A 〜31
C からの噴射空気Jにより緯糸21がミス糸に連なったま
ま略V字形状に経糸29の開口内に射出される。このとき
ミス糸Mが織布Cの織前C1 から引きはがされてしまう
と、補助ノズル31A 〜31C に緯糸21が引掛ってしまうこ
とがあるため、上記射出された緯糸21の先端部が牽引装
置113 に達するまで、緯入れ側でミス糸Mを保持してお
くことがよい。そして、既に準備作動において、ソレノ
イドバルブ119 が開弁状態になっていると共に、現在の
停止位置(180゜)にてメカニカルバルブ140 が開弁状態
となるから上記射出された緯糸21の先方部分が噴射口11
6 からの噴射空気にさらされ、導入口117 内に吹き込ま
れて牽引される。この反緯入れ側からの牽引によりミス
糸Mは織前C1 から順次引きはがされて、主ノズル25か
ら導入口117 まで真直ぐに伸びる(第17図(E) 参
照)。このソレノイドバルブ100,103Cの開弁はミス糸M
が織前C1 から引きはがされるに十分な時間行われる。
また、ミス糸Mの牽引時間は、織前C1 よりミス糸Mが
完全に除去されるに十分な時間となるよう予め設定して
ある。
次に、ステップ信号S7 のONを確認すると(64)、ソ
レノイドバルブ154 を開弁する(67)し、牽引装置24の牽
引作用を働かせる。このような状態でステップ信号S8
のONを確認すると(68)、ソレノイドバルブ301 を開弁
する(71)。そこで、カッタ300 が主ノズル25の先端部ま
で進出し、その先端部に位置する緯糸21を当該カッタ30
0 が切断する。すると、切断された緯糸21は導入口117
に吹き込まれ、導入パイプ121 を介して糸くず受122 内
にすてられる(第17図(F) 参照)。そして、ソレノイ
ドバルブ301 を閉弁することによりカッタ300 を退避位
置に復帰させると共にソレノイドバルブ100,103A〜103C
及び119 を閉弁する(71A) 。次に、ステップ信号S9 の
ONが確認されると(72)、電磁クラッチ71を動作させる
と共に、補助モータ73を回転させることにより緯入れ1
回分の緯糸21をドラム43上に測長し、貯留していく(7
5)。そこで、係止体49がドラム43より抜け出て、近接ス
イッチ77がONとなったら(76)、補助モータ73への給電
を中止する(77)。
次に、ステップ信号S10のONを確認すると(78)、電磁
ブレーキ123 を解放すると共に主モータ50を 240゜逆回
転させ(81)、主軸51を緯入れミスの生じた前のサイクル
の 300゜(織機始動位置)に合わせ(82)、主モータ50へ
の給電を停止すると共に電磁ブレーキ123 を励磁して主
モータ50を完全に停止させる(83)(第17図(G) 参
照)。
次に、ステップ信号S10のONを確認すると(84)、補助
モータ73を回転させて緯糸21をドラム43に貯留し始める
(87)。クラッチ片61の回転角度が 300゜を過ぎたころで
は近接スイッチ400 がONになる(88)。近接スイッチ40
0 がONになってから、ソレノイドバルブ65を閉弁する
(89)。そして、所定時間経過後(90)、上記閉弁によりエ
アーアクチュエータ64のシフタ63が第2図で左方向に移
動しワンポジションクラッチ58を嵌合可能な状態とす
る。しかし、ワンポジションクラッチ58は前述したよう
に 300゜でしか嵌合しないようになっており、上述のよ
うにクラッチ片61は 300゜を過ぎているのでワンポジシ
ョンクラッチ58はまだ嵌合しない。従って補助モータ73
はクラッチ片61をクラッチ片59に摺動させながらさらに
回転する。そして次の 300゜で突部59A が凹部61A に突
入する。すると、補助モータ73は主軸51側の機械的負荷
により強制的に停止させられる。この直後に電磁クラッ
ク71をOFFして解放状態にすると共に補助モータ73へ
の給電を停止する(91)。この段階でクラッチ片61の回転
トルクが消失しクラック片59がさらに左方向へ移動して
突部59A と凹部61A とが完全に嵌合し、リミットスイッ
チ124 がONになる。
一方、係止体48,49 はドラム43に所定のタイミングで係
入及び退出しており、係止体49が退出したときに緯糸21
は主ノズル25より射出されるが、牽引パイプ26からの噴
射気流Jにより導入パイプ152 中へ吸入されて緊張状態
で待機している。
リミットスイッチ124 がONになると(92)、ステップ信
号S12のONを確認して(93)、ソレノイドバルブ301 を
閉弁し(95A) 、上記緊張状態における緯糸21をカッタ30
0 によって切断する(第17図(I) 参照)。
その後、始動準備信号SJを自動再始動回路78へ出力した
後(96)、電磁ブレーキ123 を解放する(97)。そして、ス
テップ信号S13のONを確認すると(98)、ソレノイドバ
ルブ154, 301を閉弁、カットミス装置10の電磁アクチ
ュエータ234 をOFFして、阻止片230 を駆動レバー22
2 の揺動範囲から外し、カッタ28により鋏切り運動が可
能な状態とする。またソレノイドバルブ36,100,103A
〜103C,119 を開弁し、主モータ50に給電し、最後に、
緯入れミスフラッグをリセットすることにより一連の始
動準備を整えた後、第16図(A) におけるステップ(6)
に進み、織機を自動的に再始動させる。
次に、自動再始動回路78の動作を第4図を参照しながら
説明する。
緯入れ過程においてマイクロコンピュータ79が緯糸検知
器32により緯糸21の不存在を検知すると停止信号SSを出
力する。この停止信号SSにより織機を主軸51の角度を18
0 ゜で停止させる。この停止過程において、カッタ28を
不作動にしているので緯入れミス糸Mは主ノズル25側と
連なっている。
前記停止信号SSによりロータリーソレノイド107 がON
になり可動棒109 により緯糸21を挟持するが、前記次の
製織サイクルの緯入れ位相の初期で挟持が始まるため、
わずかに緯入れがなされる。すなわち、この停止位相は
筬27がほぼ最後退位置の緯入れ位相であるため、この停
止過程に主ノズル25から前記ソレノイドバルブ100 と開
閉弁との間の残留空気が噴射されるためである。この緯
入れされた緯糸21a はソレノイドバルブ154 の開弁によ
る噴射口150 からの噴射気流Jにより牽引されて、経糸
開口内から除去される。
前記マイクロコンピュータ79からの停止信号SSはNAN
Dゲート321 にも送られるが、この入力は停止信号SSに
よりLレベルからHレベルになる。このときNANDゲ
ート321 にはデコーダ356 の端子T0 からHレベルのス
テップ信号S0 信号が出力される(通常の織機運転中は
常にこのステップ信号S0 はHレベルになっている)。
また、タイマーT1 からHレベルの信号を受けているの
で出力がHレベルからLレベルに変って微分回路341 で
トリガ信号に変換する。これにより、カウンタ355 は0
から1にカウントアップする。そのため、デコーダ356
は端子T1 からHレベルのステップ信号S1 を出力す
る。これによりソレノイドバルブ100,103A,103B,103Cお
よび119 を閉弁する。このステップ信号S1 はNAND
ゲート322 にも送られる。
このNANDゲート322 には前記緯糸判別装置81から緯
度糸判別信号164 がHレベルで入力しており、また前記
アングルセンサ133 からは所定時間以上パルス信号が送
られてこないと、すなわち主軸51の回転が停止すると、
主軸停止信号SがLレベルからHレベルに変るのでNA
NDゲート122 の出力もHレベルからLレベルに変り、
このときに微分回路342 からトリガ信号が出力されて、
カウンタ355 は1つカウントアップして2になる。も
し、緯糸判別装置81から緯糸判別信号164 がなければ
カウントアップしないので、そのままで停止している。
これを受けてデコーダ356 は端子T2 からHレベルのス
テップ信号S2 を出力する。このステップ信号S2 によ
りマイクロコンピュータ74のプログラムではソレノイド
バルブ154 を開弁して緯糸21a を牽引する。この間にソ
レノイドバルブ65を開弁して作動ロッド64A を突出さ
せ、シフタ63によりクラッチ片59を右方に摺動させて、
クラッチ58を切る。そして、電磁ブレーキ123 をOF
F、補助モータ73を逆転でONし90゜で停止する。こ
れが終了して後、タイマーT3 により4秒計時してステ
ップ信号S3 の待ち状態となる。
一方、この信号S2 はNANDゲート323 にも送られ
る。このNANDゲート323 には前記信号S2 を受けて
計時を開始し、4秒後に出力がLレベルからHレベルに
なるタイマーT3 およびアングルセンサ133 が90゜に
なったところで、LレベルからHレベルに変る信号線が
接続してある。したがって、前記4秒間の後、すなわち
織機の停止過程で射出された緯糸21a れを経糸開口内か
ら牽引して除去すると共にワンポジションクラッチ58を
切るに十分な時間経過後に前記アングルセンサ133 が9
0゜になったこととアンドを取るようにしている。この
ように主軸51が90゜で停止すると、補助ノズル31A〜
31C の頂部が経糸29の下糸面から抜け出るため前記緯糸
21a の牽引除去の際に補助ノズル31A 〜31C に緯糸21a
が引掛って引き出せなくなることを防止するためであ
る。
前記タイマーT3 がLレベルからHレベルになると、N
ANDゲート323 の出力もLレベルになるため、微分回
路343 でトリガ信号とし、カウンタ355 をカウントアッ
プして3とし、デコーダ356 の端子T3 からHレベルの
信号S3 を出力する。この信号S3 によりマイクロコン
ピュータ79は電磁ブレーキ123 を解放し、主モータ50を
逆転で起動して、主軸角度180 ゜で停止し、ミス糸Mを
織前C1 に露出させる。
前記信号S3 は、またNANDゲート324 とタイマーT
4 に送られる。タイマT4 は所定時間、すなわち前記逆
転による180゜の位置での停止が終了するに十分な時
間、例えば4秒後に出力がLレベルからHレベルに変る
ので、NANDゲート324 の出力もHレベルからLレベ
ルになる。従って、前記NANDゲート324 の出力信号
は微分回路344 でトリガ信号となり、カウンタ355 を1
つカウントアップさせる。これによりカウンタ355 は4
を出力するのでデコーダ356 は端子T4 からHレベルの
ステップ信号S4 を出力する。
この信号S4 によりマイクロコンピュータ79は電磁クラ
ッチ71をONすると共に補助モータ73をONし、軸62、
軸68、プーリ68A を介して巻付腕44を回転させ、ドラム
43に緯入れ1回分の緯糸21を巻付ける。そして、この巻
付けは巻付腕44の巻付けと連動して動くところの係止体
49がドラム43に突入して後、再び抜け出て作用片76が近
接スイッチ77と相対して近接スイッチ77がONになるま
で行われるのでドラム43は係止体48と49との間に緯入れ
1回分の緯糸21が貯留される。また前記信号S4 はNA
NDゲート325 にも送られるため、前記のように係止49
がドラム43から抜け出て、近接スイッチ77がONにな
り、その出力がLレベルからHレベルになると、NAN
Dゲート325 の出力はHレベルからLレベルになる。そ
のため、微分回路345 はトリガ信号を出力し、カウンタ
355 を1つカンウントアップさせて5にする。デコーダ
356 はこのトリガ信号を受けて端子T5 からHレベルの
信号S5 を出力する。
この信号S5 によりマイクロコンピュータ79はソレノイ
ドバルブ119,103A〜103Cを開弁する。また、この信号S
5 はNANDゲート326 およびタイマーT6 に送られ
る。タイマーT6 はこの信号S5 を受けてから、所定時
間、例えば2秒後に出力がLレベルからHレベルに変
る。これによりNANDゲート326 の出力もHレベルか
らLレベルに変るので微分回路346 はトリガ信号を出力
し、カウンタ355 を1つカウントアップして6を出力す
る。これを受けてデコーダ356 は端子T6 からHレベル
の信号S6 を出力する。
この信号によりマイクロコンピュータ79はソレノイドバ
ルブ100 を開弁し、主ノズル25から空気を噴射してドラ
ム43に巻付けた緯糸21を補助ノズル31A 〜31C からの噴
射気流Jと共に反緯入れ側に吹き送ると共に、ソレノイ
ドバルブ119 からの空気噴射により導入パイプ121 へ緯
糸21を吹き込んで牽引する。これにより緯糸21はミス糸
Mと共に略V字状を呈しつつ、すなわち、ミス糸Mが緯
糸21の反度入れ側への進行により織前C1 から引きはが
されるようにして除去される。このとき、緯糸検知器32
が緯糸21を検知すると、その出力がLレベルからHレベ
ルに変る。
一方、前記信号S6 は前記検知器32の出力と共にNAN
Dゲート327 とタイマーT7 に送られる。タイマーT7
は所定時間、すなわち緯糸21が検知器32に到達する十分
な時間、例えば信号S6 を受けてから2秒後にLレベル
からHレベルに変る。これによりNANDゲート327 の
出力はHレベルからLレベルに変るので微分回路347 は
トリガ信号を出力し、カウンタ355 を1つカウントアッ
プさせることにより7とする。これによりカウンタ355
は、端子T7 からHレベルのステップ信号S7 を出力す
る。
この信号S7 を受けてマイクロコンピュータ79はソレノ
イドバルブ154 を開弁して、牽引装置24の噴射口150 か
ら圧力空気を噴出して緯糸21を牽引する。
一方、この信号S7 はNANDゲート328 とタイマーT
8 に供給される。このタイマーT8 は前記信号S7 を受
けてから所定時間、例えば2秒後に出力がLレベルから
Hエベルに変るので、NANDゲート328 の出力もHレ
ベルからLレベルに変り、これにより微分回路348 はト
リガ信号を出力してカウンタ355 を1つカウントアップ
して8にする。この信号を受けてデコーダ356 は端子T
8 からHレベルの信号S8 を出力する。
この信号S8 によりマイクロコンピュータ79はソレノイ
ドバルブ301 を開弁させてカッタ300 を進出させ、牽引
装置24と緯糸29との間で緯糸21を切断する。
一方、この信号S8 はNANDゲート328 、タイマーT
9 に送られる。タイマーT9 は前記信号S8 を受けてか
ら、カッタ300 が緯糸21を切断してそれがすべて導入パ
イプ121 内に牽引されるに十分な時間、例えば5秒後に
LレベルからHレベルに変るものである。またNAND
ゲート329 には、緯糸検知器32が接続され、それから緯
糸不在を検知するとLレベルからHレベルに変るもので
ある。したがって、緯糸21が導入パイレ121 内に牽引さ
れれば緯糸検知器32からの出力はHレベルになり、また
タイマーT9 の出力は5秒後にHレベルになるので、N
ANDゲート239 の出力はHレベルからLレベルにな
る。よって微分回路349 はトリガ信号を出力するのでカ
ウンタ355 は1つカウントアップして9を出力する。こ
れを受けてデコーダ356 は端子T9 からHレベルの信号
S9 を出力する。
この信号S9 をマイクロコンピュータ79が受けると緯入
れ1回分の緯糸21をドラム43上に測長及び貯留する。
一方、上記信号S9 はNANDゲート330 に送られて係
止体49に取付けた近接スイッチ77からの信号とアンドが
とられる。ドラム43上に緯入れ1回分の緯糸21が貯留さ
れると上記近接スイッチ77がONとなるので、NAND
ゲート330 のアンドが成立し出力がHレベルとなる。そ
こで、カウンタ355 が1つカウントアップされて、その
カウント値は9から10となる。そして、デコーダ356
はこれを受けて出力端子T10よりHレベルのステップ信
号S10を出力する。
この信号S10によりマイクロコンピュータ79はソレノイ
ドバルブ119 、 103A〜103Cを閉弁し、かつ電磁ブレー
キ123 をOFFして、更に主モータ50を逆転しONし、
最初の300゜(織機始動位置)、すなわち緯入れミス
が生じた製織サイクルの前の製織サイクルの300゜に
して、電磁ブレーキ123 をON、主モータをOFFして
停止し、主軸56側の始動体制を整える。
この信号S10はNANDゲート331 とタイマーT10にも
送られる。このタイマーT10は前記300゜までの逆転
に十分な時間経過後、例えば5秒後に出力がLレベルか
らHレベルになる。これによりNANDゲート331 の出
力はHレベルからLレベルになるため、微分回路351 は
トリガ信号を出力し、カウンタ355 を1つカウントアッ
プして11にする。これによりデコーダ356 は端子T11
からHレベルの信号S11を出力する。
この信号S11出力により、マイクロコンピュータ79は補
助モータ73を駆動し、巻付腕44を回動させてドラム43に
緯糸21を巻付け、軸62の位相が300゜、すなわち、作
用片401 が近接スイッチ400 と相対して、近接スイッチ
400 がONになると、ソレノイドバルブ65を閉弁する。
これによりエアーアクチュエータ64内のスプリング(図
示せず)により作動ロッド64A が引き込まれてクラッチ
片59の突部59A をクラッチ片61の凹部61A に当接させる
が、このワンポジションクラッチ58は1つの位相(30
0゜)でしか噛み合わないようになっていることから、
もう1回転して300゜になったところで突部59A が凹
部61A に突入する。そして緯糸測長貯留装置23の始動体
制を整える。この状態では補助モータ73がONであって
も主軸56側の負荷によって回転できない。その後、所定
時間の経過により電磁クラッチ71と補助モータ73がOF
Fになり、この段階でクラッチ片61の回転トルク消失に
よりクラッチ片59が左方に移動して完全に噛み合う。こ
の噛み合いによりマイクロスイッチ124 がONとなり、
このスイッチ124 はHレベルを出力する。また前記緯糸
巻付けの間に係止体49がドラム43から抜け出ること、ま
たソレノイドバルブ154 が開弁していることで噴射口15
0 からの空気噴射により前記緯糸21が牽引装置24内に牽
引されドラム43と牽引装置24との間の緯糸21は緊張状態
で待機する。
前記信号S11はNANDゲート322 とタイマーT12に送
られる。タイマーT11は前記緯糸21の巻付けに十分な時
間、例えば信号S11を受けてから5秒後にLレベルから
Hレベルに出力が変る。そのときには、マイクロスイッ
チ124 の出力はすでにHレベルであるから、タイマーT
11の出力変化によってNANDゲート332 の出力はHレ
ベルからLレベルに変るので、微分回路352 はトリガ信
号を出力する。これによりカウンタ355 は1つカウント
アップして12にする。これを受けてデコーダ356 は端
子T12からHレベルの信号S12を出力する。
この信号S12によりマイクロコンピュータ79は移動準備
信号SJを出力して、電磁クラッチ71をOFFし、電磁ブ
レーキ123 をOFFする。
この信号S12はNANDゲート333 とタイマーT12に送
られる。タイマーT12は前記始動準備が終了するに十分
な時間、例えば信号S12を受けてから5秒後に出力がL
レベルからHレベルになり、NANDゲート333 の出力
もHレベルかLレベルになる。これによって微分回路35
3 はトリガ信号を出力してカウンタ355 を1つカウント
アップさせ、13を出力させる。これを受けたデコーダ
356 は端子T13からHレベルの信号S13を出力する。
この信号S13によりマイクロコンピュータ79はソレノイ
ドバルブ154,100 を閉弁すると共に、主モータ50を駆動
して織機を再始動させる。
一方、この信号S13はNANDゲート334 、タイマーT
13に送られる。タイマーT13は信号S13を受けてから所
定時間、例えば、5秒後に出力がLレベルからHレベル
になる。またNANDゲート334 にはマイクロコンピュ
ータ79からHレベルの前記始動準備信号SJが送られて
いるのでタイマーT13の出力がLレベルからHレベルに
なったときNANDゲート334 の出力はHレベルからL
レベルになる。これにより微分回路354 はトリガ信号を
出力し、カウンタ355 を1つカウントアップ、すなわち
リセットして端子T0 からHレベルの信号S0 を出力す
る。
一方、この信号S13は、前記NANDゲート321 に接続
してあるタイマーT1 に供給する。このタイマーT1 は
所定時間、例えば60秒経過後に出力がLレベルからH
レベルになるようにしてある。したがって、織機の始動
後65秒の間に、停止信号SSが入力してもNANDゲ
ート321 の出力はLレベルにならないのでカウントアッ
プせず、したがって、自動再始動が行なわれないように
してある。つまり、通常の織機運転時においては、デコ
ーダ356 の出力信号S0 のみHレベル、そして信号S1
〜S13はLレベルになっている。
ところで、通常の製織動作中に、織機の制御装置129 内
の電子回路が誤動作してしまい、例えばマイクロコンピ
ュータ79内のプログラムが第16図(D) のステップ68の
前に暴走した場合を想定する。
すると、ステップ68のステップ信号判断ルーチンでステ
ップ信号S8 はONかどうかが確認される。そして、所
定時間監視を続ける(69)。しかしながら、前述したよ
うに自動再始動回路78はまだステップ信号S8 をマイク
ロコンピュータ79に出力していないことから所定時間経
過した後に、異常ランプ128 を点灯して(70)、待機状態
となる。
従って、ステップ71に進まないことからカッタ300 は動
作せず、もし動作していたら、カッタ300 が筬27等に衝
突して織機が故障、破損したであろうという重大な不具
合を未然に防止できることとなる。
また、他の処理ステップに暴走した場合も、同様に処理
されるものである。
[効果] 以上説明したように本発明によれば、緯入れミス等の異
常が発生した際、アクチュエータを動作させるべき正し
いと時期にステップ信号が動作時期設定手段から動作指
令手段に出力される。
そこで、動作指令手段がアクチュエータを動作させる前
にステップ信号が存在しているかどうかを判断した後、
ステップ信号が存在しているときに動作信号を出力して
いることから本来動作するべき時期にてアクチュエータ
を動作させることができる。
従って、異常が発生していないにも拘らず異常処理装置
が勝手に動作した場合は、上記ステップ信号が出ていな
いことから、アクチュエータの誤動作、また織機の破損
や故障を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係る異常処理装置のブロック図、第2
図は本発明を実施する空気噴射式織機の構成図、第3図
は第2図に示す実施例のブロツク図、第4図は第3図に
示す自動再始動回路の詳細回路図、第5図〜第14図は
第2図に示す空気噴射式織機の各部詳細図、第15図は
織機の主軸回転角度に基づく各部のタイミングチャー
ト、第16図はマイクロコンピュータのフローチャー
ト、第17図は第2図に示す空気噴射式織機の緯入れミ
ス発生時におけるミス糸除去過程を示す図、第18図〜
第20図は従来例である。 14……動作時期設定手段 15……許可手段 16……動作指令手段 17……アクチュエータ 18……異常処理装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製織工程で予め定めた異常が発生したとき
    に動作させるべきアクチュエータ(17)と、このアクチュ
    エータ(17)に動作信号を出力する動作指令手段(16)とを
    有する織機の異常処理装置において、 上記アクチュエータ(17)が、本来動作すべき時期にてス
    テップ信号を出力する動作時期設定手段(14)と、この動
    作時期設定手段(14)からステップ信号が出力されている
    ときに当該アクチュエータ(17)に対する動作指令手段(1
    6)の機能を有効にする許可手段(15)とを備えた織機の異
    常処理装置(18)。
JP20108285A 1985-06-29 1985-09-11 織機の異常処理装置 Expired - Lifetime JPH0637736B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20108285A JPH0637736B2 (ja) 1985-09-11 1985-09-11 織機の異常処理装置
US06/879,319 US4781221A (en) 1985-06-29 1986-06-27 Mispicked weft yarn removing method and system therefor
EP86108798A EP0207470B1 (en) 1985-06-29 1986-06-27 Mispicked weft yarn removing method and system therefor
CN86104321.9A CN1005636B (zh) 1985-06-29 1986-06-28 去除错纬纬纱方法及其系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20108285A JPH0637736B2 (ja) 1985-09-11 1985-09-11 織機の異常処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6262975A JPS6262975A (ja) 1987-03-19
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