JPH063741Y2 - 自動車のパネル構造 - Google Patents

自動車のパネル構造

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JPH063741Y2
JPH063741Y2 JP15388687U JP15388687U JPH063741Y2 JP H063741 Y2 JPH063741 Y2 JP H063741Y2 JP 15388687 U JP15388687 U JP 15388687U JP 15388687 U JP15388687 U JP 15388687U JP H063741 Y2 JPH063741 Y2 JP H063741Y2
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恵 田原
忠 大地
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、インナパネルとアウタパネルとから成る自動
車のパネル構造に関し、特に、トランクリッド等、イン
ナパネルとアウタパネルとの間に、弾性部材を介在させ
て、アウタパネルに張り剛性を持たせるパネル構造に関
するものである。
(従来技術) 従来より、自動車のトランクリッド等、インナパネルと
アウタパネルとから成るパネル構造において、上記両パ
ネル間の間隙を吸収して、アウタパネル側に張り剛性を
与えるために接着剤(シーラ)を上記両パネル間に充填
することが、一般に行われている。
しかしながら、トランクリッドのように、インナパネル
側に、ストライカやレインフォースメント(この部品
も、アウタパネル側に張り剛性を与えるためのもの)等
の艤装部品を取り付けることがあり、インナパネルに加
えてその艤装部品の自重、リッド開閉時のストライカ取
付部に作用する衝撃力、および、インナパネルに艤装部
品をボルトで締付ける時の締付け力などの影響が上記シ
ーラを介してアウタパネルに及ぶ。このため、これらの
作用力によりシーラ充填部位のアウタパネルがインナパ
ネル側に引張られて、そのシーラ充填部位のアウタパネ
ルの外面に歪が発生するといった問題があった。
従来より、上記のような歪の発生を防止せんとするもの
として、例えば特開昭61−24671号公報により、
インナパネルとの接着剤充填部に折曲部あるいは穴を設
けて対応しようとするものが提案されている。ところ
が、折曲部、穴ともにインナパネルの接着剤充填部、ひ
いてはアウタパネルの張り剛性を大きく低下させてしま
うことになり好ましくない。
また、実開昭59−92069号公報では、アウタパネ
ルと、インナ側のレインフォースメントとからなるリッ
ドにおいて、このレインフォースメントのアウタパネル
側位置にラバーを嵌着し、このラバーを上記アウタパネ
ル内面に当接させることが開示されている。ところが、
この場合、上記レインフォースメントにはストライカが
取付けられており、リッドの開閉の度、および、車体振
動の度に上記ラバーとアウタパネル内面とが擦れ、この
ため、そのアウタパネル内面の塗膜が剥がれて発錆を招
くおそれがある。しかも、上記ラバーは嵌着により取付
けられており、その作業に手間がかかるものとなる。
本考案は上述する問題点に鑑み、トランクリッド等、ス
トライカがインナパネルに取付けられたパネル構造にお
いて、アウタパネルの張り剛性を保持しつつアウタパネ
ルの歪の発生防止を、パネル表面に発錆を招くことな
く、しかも、容易な作業により実現することにある。
(考案の構成) 上記目的を達成するために、実用新案登録請求の範囲記
載の考案は、間隙を隔てて相対向するインナーパネルと
アウタパネルとから構成され、上記インナパネルにはス
トライカが取付けられ、このストライカの取付け部位の
上記インナパネルとアウタパネルとの相対向面間には上
記間隙を埋めるよう弾性体が介装されているものを前提
とする。このものにおいて、上記弾性体を上記インナパ
ネルとアウタパネルとの相対向面間で相対向するよう配
置された一対の弾性部材により構成する。そして、一方
の弾性部材を上記インナパネルに、他方の弾性部材を上
記アウタパネルにそれぞれ接着する。加えて、これら一
対の弾性部材の相対向面を互いに非接着状態で当接させ
る構成とするものである。
(作用) 上記構成では、インナパネルとアウタパネルとの相対向
面間に、両者の間隙を埋めるよう弾性体が介装されてい
るため、アウタパネルの張り剛性が保持される。そし
て、上記弾性体を構成する一対の弾性部材の相対向面が
非接着状態で当接されているため、ストライカ側からイ
ンナパネルに対してアウタパネルを引張る方向の外力が
作用しても上記両弾性部材が自由に離反可能であり、上
記外力のアウタパネルへの伝達が遮断される。このた
め、上記外力によるアウタパネルの歪の発生が防止され
る。
しかも、上記一対の弾性部材は一方がインナパネルに、
他方がアウタパネルにそれぞれ接着されて、両弾性部材
の相対向面が非接着状態で当接されているため、上記外
力や振動入力の際、上記両弾性部材の相対向面が擦れる
だけで、両弾性部材とインナパネルもしくはアウタパネ
ルとが直接接触することはなく、パネルの塗膜面での擦
れ発生が確実に防止されるため、従来構造のように弾性
部材とアウタパネルとの擦れに起因する発錆が確実に防
止される。
さらに、上記各弾性部材は接着によりインナパネルもし
くはアウタパネルに取付けられるため、従来構造におけ
る嵌着による取付けと比べ、その作業の容易化が図られ
る上、弾性部材の取付け部位を特別な取付け構造にする
必要がなくなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について第1図〜第3図に従って
説明する。
第1図は、自動車ボディ1におけるトランクリッド2の
全体斜視図を示し、第2図は、トランクリッド2の後部
開放端側の詳細構造を第1図におけるA−A断面として
示したものである。
上記トランクリッド2は、間隙10を隔てて相対向する
インナパネル3とアウタパネル4とから構成されてお
り、このアウタパネル4には図示しないストップランプ
を取付けるための開口部5が形成されている。そして、
上記インナパネル3には、上記開口部5によるアウタパ
ネル4の剛性低下を防ぐためのレインフォースメント6
が取付けられており、このレインフォースメント6には
下方に向けてストライカ7が取付けられている。つま
り、このストライカ7は、上記レインフォースメント6
を介してインナパネル3に取付けられている。
一方、上記ボディ1には上記ストライカ7を係脱可能に
係止するキャッチ8が取付けられており、このキャッチ
8は上記ストライカ7を係止することにより上記トラン
クリッド2を閉状態に保つようになっている。なお、第
2図中9はウェザストリップを示す。
そして、このようなトランクリッドの後部開放端におけ
る構造において、上記ストライカ7のインナパネル3へ
の取付け部位、すなわち、上記レインフォースメント6
の前側(第2図の右側)屈曲部とインナパネル3との接
合部位における上記インナパネル3とアウタパネル4と
の相対向面間には、第3図に示すように一対のゴム部材
(弾性部材)11,11よりなる弾性体が介装されてい
る。この一対のゴム部材11,11は上記相対向面間で
相対向するよう配置されており、一方のゴム部材11が
接着剤12を介して上記相対向面の一方であるインナパ
ネル3に接着されている一方、他方のゴム部材11が上
記相対向面の他方であるアウタパネル4に上記一方のゴ
ム部材11と同様に接着剤12を介して接着されてい
る。この一対のゴム部材11,11の厚みと、両接着剤
12,12の厚みとの合計が上記間隙10の幅とほぼ同
じとなるように設定されており、これにより、上記両パ
ネル3,4間の間隙10を埋めてアウタパネル4に張り
剛性を与えるようになっている。そして、上記一対のゴ
ム部材11,11の相対向面は非接着状態で当接されて
おり、両ゴム部材11,11が上記インナパネル3とア
ウタパネル4との相対向面間で自由に離反可能となって
いる。
次に、本実施例の組付け手順を説明する。まず、インナ
パネル3およびアウタパネル4を組付けるに先立ち、各
々組付けた際に相対向することになる所定の両部位に、
接着剤12をそれぞれ塗布するとともに、その塗布した
上に、ゴム材11をそれぞれ接着する。その後、両パネ
ル3,4を相対向させて上記両ゴム部材の相対向面を互
いに当接させて所定の間隙10を隔てた状態にし、その
状態の両パネル3,4の端部をヘミング加工して組付け
るとともに、レインフォースメント6およびストライカ
7等の艤装部品を組付けてトラクリッド2を組み付け
る。そして、このトランクリッド2をボディ1側に組付
ける。
上記構成の実施例においては、インナパネル3とアウタ
パネル4との相対向面間に、両者の間隙10を埋めるよ
う一対のゴム部材11,11よりなる弾性体が介装され
ているため、アウタパネル4の張り剛性を保持すること
ができる。
そして、上記インナパネル3側からトランクリッド2の
開閉などに伴い、ストライカ7側からレインフォースメ
ント6を介してインナパネル3に引張り力などの外力が
作用しても、上記一対のゴム部材11,11の一方がイ
ンナパネル3に、他方がアウタパネル4にそれぞれ接着
され、かつ、両ゴム部材11,11の相対向面が非接着
状態で当接されて両ゴム部材11,11が自由に離反可
能であるため、上記外力のアウタパネル4への伝達を確
実に遮断することができる。このため、上記外力による
アウタパネル4の歪の発生を防止することができる。
しかも、上記インナパネル3とアウタパネル4とは上記
一対のゴム部材11,11を介して両者11,11の相
対向面で当接しているため、上記外力や振動入力の際、
上記両ゴム部材11,11の相対向面が擦れるだけで、
各ゴム部材11とインナパネル3もしくはアウタパネル
4との擦れの発生を確実に防止することができ、従来構
造における弾性部材とアウタパネルとが直接当接してい
る場合と比べ、弾性部材とアウタパネルとの擦れに起因
する塗膜剥がれを確実に防止することができ、発錆を確
実に防止することができる。
さらに、上記各ゴム部材11は接着剤12を用いて所定
部位に載置するだけでインナパネル3もしくはアウタパ
ネル4に接着固定することができるため、その作業を容
易に行うことができる上、その取付けを行う部位を特別
な構造にする必要がなく、その取付け構造の自由度を増
大させることができる。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
この他種々の変形例を包含するものである。すなわち、
例えば本実施例では、弾性部材としてゴム部材11,1
1を用いたが、これに限らず、樹脂系で弾性のある部材
であるならば何でも用いることができる。
また、本実施例では、インナパネル3およびアウタパネ
ル4に各々接着剤12を塗布し、その塗布上にゴム部材
11,11を接着しているが、これに限らず、例えばあ
らかじめ接着剤12を塗布したゴム部材11,11をそ
のまま、インナパネル3およびアウタパネル4に接着し
てもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の自動車のパネル構造によ
れば、トランクリッド等、インナパネルとアウタパネル
とから成るパネル構造において、インナパネルとアウタ
パネルとの相対向面間に介装される一対の弾性部材の一
方をインナパネルに、他方をアウタパネルにそれぞれ接
着し、かつ、両弾性部材の相対向面を非接着状態で当接
させているため、ストライカ側からインナパネルに対し
てアウタパネルを引張る方向の外力が作用しても上記両
弾性部材が自由に離反することにより、上記外力のアウ
タパネルへの伝達を確実に遮断することができ、上記外
力によるアウタパネルの歪の発生を確実に防止すること
ができる上、アウタパネルの張り剛性をも付与すること
ができる。
加えて、上記インナパネルとアウタパネルとは上記一対
の弾性部材を介してその両弾性部材の相対向面で当接し
ているため、上記インナパネルに外力が作用したり振動
が入力したりして両パネルが相対的にずれる挙動を生じ
ても、上記両弾性部材の相対向面が擦れるだけで、各弾
性部材とインナパネルもしくはアウタパネルとの間の擦
れの発生を確実に防止することができ、従来構造におけ
る弾性部材とアウタパネルとが直接当接している場合と
比べ、弾性部材とアウタパネルとの擦れに起因する塗膜
剥がれを確実に防止することができ、発錆を確実に防止
することができる。
さらに、上記各弾性部材は接着によりインナパネルもし
くはアウタパネルに取付けられるため、従来構造におけ
る嵌着による取付けと比べ、その作業を容易に行うこと
ができる上、その取付けを行う部位を特別な構造にする
必要がなく、その取付け構造の自由度を増大させること
ができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は自動車ボディにおけるトランクリッドを示す全
体斜視図、第2図は第1図のA−A′断面図、第3図は
インナパネルとアウタパネルとの間の弾性部材を示す部
分拡大図である。 2…トランクリッド、3…インナパネル、4…アウタパ
ネル、7…ストライカ、10…間隙、11…ゴム部材
(弾性部材;弾性体)、12…接着剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】間隙を隔てて相対向するインナーパネルと
    アウタパネルとから構成され、上記インナパネルにはス
    トライカが取付けられ、このストライカの取付け部位の
    上記インナパネルとアウタパネルとの相対向面間には上
    記間隙を埋めるよう弾性体が介装されている自動車のパ
    ネル構造において、 上記弾性体は上記インナパネルとアウタパネルとの相対
    向面間で相対向するよう配置された一対の弾性部材によ
    り構成され、一方の弾性部材は上記インナパネルに、他
    方の弾性部材は上記アウタパネルにそれぞれ接着されて
    おり、 これら一対の弾性部材の相対向面が互いに非接着状態で
    当接されていることを特徴とする自動車のパネル構造。
JP15388687U 1987-10-07 1987-10-07 自動車のパネル構造 Expired - Lifetime JPH063741Y2 (ja)

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JP4685906B2 (ja) * 2008-07-22 2011-05-18 トヨタ自動車株式会社 車両用フード構造
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