JPH0637303U

JPH0637303U - 長靴下

Info

Publication number: JPH0637303U
Application number: JP8088092U
Authority: JP
Inventors: 康正平塚
Original assignee: 株式会社ナイガイ
Priority date: 1992-10-13
Filing date: 1992-10-13
Publication date: 1994-05-17

Abstract

(57)【要約】【目的】様々な体形の着用者に適応し、ずり落ちやず
れを防止し、足にフィットする着用感のよい靴下を得
る。【構成】長靴下の脚前半部（１）と足甲部（２）パー
ル編（３）で編成し、脚後半上部（４）を比較的ピッチ
の細いリブ編（５）で編成し、脚後半下部（６）を比較
的ピッチの粗いリブ編（７）で編成する。【効果】縦方向への動きの大きい脚前半部（１）と足
甲部（２）に縦方向への伸長性と復元力の大きいパール
編（３）を用いて、靴下のずれを防止する効果を得、横
方向に伸長性と復元力の大きいリブ編を用いて周囲長の
変化に適応させ、靴下のずり落ちやずれを防ぐ効果を得
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、着用時のずれやずり落ちを防ぎ足全体にフィットする様にした靴下に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の靴下としては脚前半部及び足甲部をパール編とし、脚後半部をリブ編にしたものがある（例えば、実公昭３６−１４９３２）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来技術では脚前半部及び足甲部をパール編とし、脚後半部をリブ編としたことにより、脚部への密着、足首部のたるみ防止などの効果を有するものである。

【０００４】しかしながら、ひざ下部からふくらはぎ部を経て足甲部に至る間の人体脚部の各部位の周囲長の差異、関節や筋肉の動き、関節や筋肉の動きにより生ずる脚各部位の周囲長の変化、着用者個々の脚部形態の差異などに対し、広範囲にわたって適応可能なものではなく、靴下のずれや、ずり落ちの防止、脚各部への適度な締め付け、脚各部の動き等に対し即応し得るものではない。

【０００５】本考案は、従来技術の有する課題を解消させ、人体脚部の様々な形態に適応し、人体脚部の動きによる靴下のずれやずり落ちを防止し得る靴下を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成させるため、本考案の靴下は脚前半部及び足甲部をパール編とし、これにより人体の足首部の屈伸運動や足甲部の動きに即応し得る。

【０００７】また、靴下の脚後半上部をピッチの比較的細いリブ編とし、これにより、人体脚部のひざ下からふくらはぎ部の各部分の形態と動きに適応をし得る。

【０００８】更に、靴下の脚後半下部を比較的ピッチの粗いリブ編とし、これにより人体脚部のふくらはぎ下部から、足首部の形態と動きに適応し得るものである。

【０００９】

【作用】

パール編は縦方向への伸張性と復元力が大であって、人体脚部において縦方向に屈伸運動の比較的多い足首部から足甲部の部分をパール編としたことにより、靴下の該部分が人体の動きに適応し得る作用をなすものである。

【００１０】リブ編は横方向への伸張性と復元力が大であって、特に脚後半上部、つまり、ひざ下からふくらはぎの部分を比較的ピッチの細いリブ編としたことにより、人体の脚部において比較的周囲長の大なる該部分に適応して横方向に伸長する作用と、リブ編の復元力によりひざ下部及びふくらはぎ部をしめつけて、ずり落ち防止する作用をなすものである。

【００１１】また、靴下の脚後半下部を比較的ピッチの粗いリブ編としたことにより、脚後半上部に比較して、ややソフトな復元力が得られ人体のふくらはぎ下部から足首に至る部分をかるくフィットさせる作用をなすものである。

【００１２】

【実施例】

実施例に示す靴下はひざ下までの長さを有するハイソックスと称される長靴下であって、第一図は実施例に示す長靴下の着用状態を示す側面図であり、第２図は実施例に示す長靴下の側面図である。以上本考案の実施例を図面に基づいて説明する。本考案による長靴下は履口部（８）、脚前半部（１）、脚後半上部（４）、脚後半下部（６）、踏部（９）、足甲部（２）、足底部（１０）、爪先部（１１）の各部分より、構成されている。

【００１３】履口部（８）は弾性糸を挿通して編成される。脚前半部（１）及び足甲部（２）はパール編（３）で編成されている。編成にあたっては２×１あるいは２×２のパール編が望ましい。

【００１４】脚後半上部（４）は比較的ピッチの細いリブ編（５）で編成されている。編成のあたっては１×１のリブ編が望ましい。

【００１５】脚後半下部（６）は比較的ピッチの粗いリブ編（７）で編成されている。編成にあたっては脚後半上部（４）のリブ編よりピッチを粗くしたリブ編にする必要があり５×２のリブ編が望ましい。

【００１６】靴下を編成する際、靴下各部の周囲長を人体の脚各部の周囲長に対応させるために、靴下編機の度目を調整して対応させる方法が一般的であるがこの度目の調整のみで靴下脚部の周囲長を変化させた場合、靴下の締め付け力は弱く、靴下のずれやずり落が発生し易く履き心地のよいものではない。リブ編組織は他の編組織に比べ横方向への伸長性が大きく、かつ、編組織による復元力すなわち締め付け力が大であるため、脚後半上部（４）及び脚後半下部（６）をリブ編にすることにより、この部分の締め付け力を大ならしめるものである。ひざ下部（１２）からふくらはぎ部（１３）を特にピッチの細いリブ編（５）にし、靴下の締め付け力を大きくし、また、ふくらはぎ部（１３）の下方から足首部（１４）をピッチの粗いリブ編（７）としこの部分の締め付け力をソフトなものにしている。

【００１７】

【考案の効果】

縦方向への伸長性と復元力の大きいパール編を脚前半部及び足甲部に用いたことにより、人体の足首部や足甲部などの縦方向への人体の動きに即応し得る効果を有するものである。

【００１８】横方向への伸長性と復元力の大きいリブ編を脚後半部に用いたことにより、人体脚部の周囲長の変化に即応し得るものであって、このうち、脚後半上部を比較的大なる伸長性と復元力を有するピッチの細いリブ編としたことにより、人体のひざ下部及びふくらはぎ部の周囲長に適応させ、また、リブ編の復元力によりふくらはぎ部及びひざ下部への締め付け大ならしめ、同時に履口部に挿通され編成された弾性糸による締め付け力と相なって、靴下のずれやずり落ちを防止する効果を有するものである。

【００１９】脚後半下部はピッチの比較的粗いリブ編であって、人体のふくらはぎの下方から足首にいたる各部分の周囲長の変化に即応し、該部分にソフトな締め付けを与え、靴下のずれやずり落ちを防ぐ効果を有するものである。

【００２０】以上の様に本考案は人体脚部の形態と脚各部の動きに即応し、ずれやずり落ちを防ぎ脚各部に良好にフィットする機能と良好な着用感を有する実用的価値の高い靴下である。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例に示す長靴下の着用状態を示す側面図で
ある。

【図２】実施例に示す長靴下の側面図である。

【符号の説明】

１脚前半部２足甲部３パール編４脚後半上部５ピッチの細いリブ編６脚後半下部７ピッチの粗いリブ編８履口部９踏部１０足底部１１爪先部１２ひざ下部１３ふくらはぎ部１４足首部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】脚前半部（１）及び足甲部（２）をパー
ル編（３）とし脚後半上部（４）をピッチの細いリブ編
（５）とし、脚後半下部（６）をピッチの粗いリブ編
（７）としたことを特徴とする長靴下。