JPH0636910A - トリミング用抵抗器 - Google Patents
トリミング用抵抗器Info
- Publication number
- JPH0636910A JPH0636910A JP4186488A JP18648892A JPH0636910A JP H0636910 A JPH0636910 A JP H0636910A JP 4186488 A JP4186488 A JP 4186488A JP 18648892 A JP18648892 A JP 18648892A JP H0636910 A JPH0636910 A JP H0636910A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistor
- electrode
- insulating substrate
- trimming
- midpoint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
- Details Of Resistors (AREA)
- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
- Non-Adjustable Resistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種電子機器に使用されているトリミング用
抵抗器において、高精度の抵抗値調整および抵抗温度特
性の向上を可能とすることを目的とする。 【構成】 絶縁基板１１上に設けられた抵抗体１３と、
この絶縁基板１１の１辺の中央に設けた中点電極１２ａ
と、中点電極１２ａと相対する絶縁基板１１の１辺の両
端に設けた外部電極１２ｂおよび１２ｃと、外部電極１
２ｂと１２ｃの間の絶縁基板１１の端から中点電極１２
ａに向かって設けた切断溝１７とから構成される。この
構成によって、高精度の抵抗値調整および抵抗温度特性
の向上が可能となる。
抵抗器において、高精度の抵抗値調整および抵抗温度特
性の向上を可能とすることを目的とする。 【構成】 絶縁基板１１上に設けられた抵抗体１３と、
この絶縁基板１１の１辺の中央に設けた中点電極１２ａ
と、中点電極１２ａと相対する絶縁基板１１の１辺の両
端に設けた外部電極１２ｂおよび１２ｃと、外部電極１
２ｂと１２ｃの間の絶縁基板１１の端から中点電極１２
ａに向かって設けた切断溝１７とから構成される。この
構成によって、高精度の抵抗値調整および抵抗温度特性
の向上が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機器に使用さ
れているトリミング用抵抗器に関するものである。
れているトリミング用抵抗器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のトリミング用抵抗器について、図
面により説明する。
面により説明する。
【０００３】図５（ａ）は従来のトリミング用抵抗器の
平面図、図５（ｂ）は図５（ａ）のａ−ａ’間の断面図
である。図５に示すように従来のトリミング用抵抗器
は、絶縁基板１の両端に外部電極２を形成し、この２つ
の外部電極２と接続するように絶縁基板１上に厚膜抵抗
体３を、また厚膜抵抗体３の表面を覆うように保護膜４
をそれぞれ積層して形成することにより構成されてい
る。なお、一般に絶縁基板１にはアルミナ基板が、外部
電極２には銀−パラジウム系の導電材料が、厚膜抵抗体
３には酸化ルテニウム系の抵抗材料が、また保護膜４に
はホウケイ酸鉛系の低融点ガラス等がそれぞれ用いられ
ている。
平面図、図５（ｂ）は図５（ａ）のａ−ａ’間の断面図
である。図５に示すように従来のトリミング用抵抗器
は、絶縁基板１の両端に外部電極２を形成し、この２つ
の外部電極２と接続するように絶縁基板１上に厚膜抵抗
体３を、また厚膜抵抗体３の表面を覆うように保護膜４
をそれぞれ積層して形成することにより構成されてい
る。なお、一般に絶縁基板１にはアルミナ基板が、外部
電極２には銀−パラジウム系の導電材料が、厚膜抵抗体
３には酸化ルテニウム系の抵抗材料が、また保護膜４に
はホウケイ酸鉛系の低融点ガラス等がそれぞれ用いられ
ている。
【０００４】このように形成された従来のトリミング用
抵抗器は、例えば次のように使用されている。
抵抗器は、例えば次のように使用されている。
【０００５】図７は、端子Ｘ−Ｙ間の抵抗値ＲＹと端子
Ｘ−Ｚ間の抵抗値ＲＺを調整することにより端子Ｘでの
電位（中点電位）を調整する回路を示す回路図である。
従来のトリミング用抵抗器のうち端子Ｘの電位調整に必
要とされる抵抗値ＲＹおよびＲＺに近い抵抗値のものを
選択し、回路に取り付けていた。そして、このように取
り付けた抵抗器のそれぞれに、例えばレーザートリミン
グを施すことにより抵抗値ＲＹおよびＲＺを調整して、
必要とする端子Ｘの中点電位調整を行っていた。
Ｘ−Ｚ間の抵抗値ＲＺを調整することにより端子Ｘでの
電位（中点電位）を調整する回路を示す回路図である。
従来のトリミング用抵抗器のうち端子Ｘの電位調整に必
要とされる抵抗値ＲＹおよびＲＺに近い抵抗値のものを
選択し、回路に取り付けていた。そして、このように取
り付けた抵抗器のそれぞれに、例えばレーザートリミン
グを施すことにより抵抗値ＲＹおよびＲＺを調整して、
必要とする端子Ｘの中点電位調整を行っていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トリミング用抵抗器は、１シートの絶縁基板に複数個の
厚膜抵抗体をスクリーン印刷して形成されるため、厚膜
抵抗体の抵抗値にばらつきが生じていた。また、回路に
トリミング用抵抗器を取り付けた際にもばらつきが発生
していた。そのため、これらの抵抗値のばらつきをレー
ザートリミングでトリミング用の溝を設けて調整するこ
とにより、目的の中点電位を得ていた。ところが、従来
のトリミング用抵抗器は図６に示すように、切断溝が長
くなるほど高い修正倍率が得られるが、逆に切断溝が少
し長くなると大きく修正倍率が変わるため、レーザート
リミングにより高精度の抵抗値が得にくくなるという問
題点があった。
トリミング用抵抗器は、１シートの絶縁基板に複数個の
厚膜抵抗体をスクリーン印刷して形成されるため、厚膜
抵抗体の抵抗値にばらつきが生じていた。また、回路に
トリミング用抵抗器を取り付けた際にもばらつきが発生
していた。そのため、これらの抵抗値のばらつきをレー
ザートリミングでトリミング用の溝を設けて調整するこ
とにより、目的の中点電位を得ていた。ところが、従来
のトリミング用抵抗器は図６に示すように、切断溝が長
くなるほど高い修正倍率が得られるが、逆に切断溝が少
し長くなると大きく修正倍率が変わるため、レーザート
リミングにより高精度の抵抗値が得にくくなるという問
題点があった。
【０００７】また、図７に示すＲＹとＲＺに異なる抵抗
値のトリミング用抵抗器を必要とする場合、厚膜抵抗体
には面積抵抗値の異なる抵抗ペーストを使用するため、
抵抗体の抵抗温度特性が異なることがあった。この場
合、レーザートリミングで抵抗値を調整しておいても、
その後使用する温度環境により、抵抗値が変動し、端子
Ｘでの電位が変化してしまうという問題点もあった。
値のトリミング用抵抗器を必要とする場合、厚膜抵抗体
には面積抵抗値の異なる抵抗ペーストを使用するため、
抵抗体の抵抗温度特性が異なることがあった。この場
合、レーザートリミングで抵抗値を調整しておいても、
その後使用する温度環境により、抵抗値が変動し、端子
Ｘでの電位が変化してしまうという問題点もあった。
【０００８】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、高精度の抵抗値調整および抵抗温度特性の向上を
可能にすることを目的としている。
ので、高精度の抵抗値調整および抵抗温度特性の向上を
可能にすることを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、絶縁基板上に設けられた抵抗体と、この抵抗
体と接続しかつ前記絶縁基板上にそれぞれ三角形の頂点
となるように形成した第１電極、第２電極および中点電
極と、前記第１電極および第２電極との接続部間にある
前記抵抗体の端から前記中点電極に向かいかつ前記第１
電極と前記中点電極間の電流経路および前記第２電極と
前記中点電極間の電流経路のうち少なくとも一方と交差
するように連続して設けたトリミング用溝とを有する構
成となっている。
本発明は、絶縁基板上に設けられた抵抗体と、この抵抗
体と接続しかつ前記絶縁基板上にそれぞれ三角形の頂点
となるように形成した第１電極、第２電極および中点電
極と、前記第１電極および第２電極との接続部間にある
前記抵抗体の端から前記中点電極に向かいかつ前記第１
電極と前記中点電極間の電流経路および前記第２電極と
前記中点電極間の電流経路のうち少なくとも一方と交差
するように連続して設けたトリミング用溝とを有する構
成となっている。
【００１０】
【作用】本発明は、切断溝を自在の方向に入れることに
より高精度の抵抗値調整が可能になるとともに、１つの
抵抗体のみで形成することにより温度環境の影響に対す
る抵抗温度特性を向上させることができる。
より高精度の抵抗値調整が可能になるとともに、１つの
抵抗体のみで形成することにより温度環境の影響に対す
る抵抗温度特性を向上させることができる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の一実施例によるトリミング用
抵抗器について、図面を用いて説明する。図１はプリン
ト基板１５上に配設した本実施例のトリミング用抵抗器
の平面図、図２（ａ），（ｂ）は本発明のトリミング用
抵抗器の平面図及びＡ−Ａ’線に沿った断面図である。
絶縁基板１１の１辺の中央には中点電極１２ａが、中点
電極１２ａと相対する絶縁基板１１の１辺の両端部には
第１および第２電極に相等する外部電極１２ｂ，１２ｃ
がそれぞれ三角形の頂点となるように形成されている。
そして、中点電極１２ａおよび外部電極１２ｂ，１２ｃ
のすべてに接続するように厚膜よりなる抵抗体１３が形
成され、この抵抗体１３の表面を覆うように保護膜１４
が積層して形成されている。なお、一般に絶縁基板板１
１にはアルミナ基板が、中点電極１２ａおよび外部電極
１２ｂ，１２ｃには銀−パラジウム系の導電材料が、抵
抗体１３には酸化ルテニウム系の抵抗材料が、また保護
膜１４にはホウケイ酸鉛系の低融点ガラス等がそれぞれ
用いられている。
抵抗器について、図面を用いて説明する。図１はプリン
ト基板１５上に配設した本実施例のトリミング用抵抗器
の平面図、図２（ａ），（ｂ）は本発明のトリミング用
抵抗器の平面図及びＡ−Ａ’線に沿った断面図である。
絶縁基板１１の１辺の中央には中点電極１２ａが、中点
電極１２ａと相対する絶縁基板１１の１辺の両端部には
第１および第２電極に相等する外部電極１２ｂ，１２ｃ
がそれぞれ三角形の頂点となるように形成されている。
そして、中点電極１２ａおよび外部電極１２ｂ，１２ｃ
のすべてに接続するように厚膜よりなる抵抗体１３が形
成され、この抵抗体１３の表面を覆うように保護膜１４
が積層して形成されている。なお、一般に絶縁基板板１
１にはアルミナ基板が、中点電極１２ａおよび外部電極
１２ｂ，１２ｃには銀−パラジウム系の導電材料が、抵
抗体１３には酸化ルテニウム系の抵抗材料が、また保護
膜１４にはホウケイ酸鉛系の低融点ガラス等がそれぞれ
用いられている。
【００１２】このように構成されたトリミング用抵抗器
は、図１に示すように中点電極１２ａおよび外部電極１
２ｂ，１２ｃを、配線基板１５に形成した３個のはんだ
付け用ランド１６ａ，１６ｂおよび１６ｃにそれぞれは
んだで接続し、そして２個の外部電極１２ｂ，１２ｃが
接続されたはんだ付け用ランド１６ｂ，１６ｃを抵抗器
端子とし、中点電極１２ａが接続されたはんだ付け用ラ
ンド１６ａを中間端子とした。このように抵抗器端子１
６ｂ，１６ｃに接続された２個の外部電極１２ｂと１２
ｃとの接続部間にある抵抗体１３の端から中点電極１２
ａに向い、かつ外部電極１２ｂと中点電極１２ａ間の電
流経路および外部電極１２ｃと中点電極１２ａ間の電流
経路と交差するように右折あるいは左折させながら、ト
リミング用溝である切断溝１７を抵抗体１３にレーザー
トリミングにより連続して設けることによって、中間端
子と２個の抵抗器端子それぞれとの間の抵抗値の平衡関
係を調整する。
は、図１に示すように中点電極１２ａおよび外部電極１
２ｂ，１２ｃを、配線基板１５に形成した３個のはんだ
付け用ランド１６ａ，１６ｂおよび１６ｃにそれぞれは
んだで接続し、そして２個の外部電極１２ｂ，１２ｃが
接続されたはんだ付け用ランド１６ｂ，１６ｃを抵抗器
端子とし、中点電極１２ａが接続されたはんだ付け用ラ
ンド１６ａを中間端子とした。このように抵抗器端子１
６ｂ，１６ｃに接続された２個の外部電極１２ｂと１２
ｃとの接続部間にある抵抗体１３の端から中点電極１２
ａに向い、かつ外部電極１２ｂと中点電極１２ａ間の電
流経路および外部電極１２ｃと中点電極１２ａ間の電流
経路と交差するように右折あるいは左折させながら、ト
リミング用溝である切断溝１７を抵抗体１３にレーザー
トリミングにより連続して設けることによって、中間端
子と２個の抵抗器端子それぞれとの間の抵抗値の平衡関
係を調整する。
【００１３】図３は、本実施例の中点電極１２ａと外部
電極１２ｂ間の抵抗値Ｒ1および中点電極１２ａ外部電
極１２ｃ間の抵抗値Ｒ2の変化を示す抵抗値変化特性図
で、図４はその等価回路図である。切断溝１７の形状を
直線状とせず、図１に示すように右折あるいは左折させ
ることにより、Ｒ1＝Ｒ2、Ｒ1＞Ｒ2あるいはＲ1＜Ｒ2と
なるように変化させることができる。したがって、本実
施例によれば、中点電極１２ａと外部電極１２ｂ間およ
び中点電極１２ａと外部電極１２ｃ間の電位の平衡関係
を調節することができるような回路を構成することが可
能となる。
電極１２ｂ間の抵抗値Ｒ1および中点電極１２ａ外部電
極１２ｃ間の抵抗値Ｒ2の変化を示す抵抗値変化特性図
で、図４はその等価回路図である。切断溝１７の形状を
直線状とせず、図１に示すように右折あるいは左折させ
ることにより、Ｒ1＝Ｒ2、Ｒ1＞Ｒ2あるいはＲ1＜Ｒ2と
なるように変化させることができる。したがって、本実
施例によれば、中点電極１２ａと外部電極１２ｂ間およ
び中点電極１２ａと外部電極１２ｃ間の電位の平衡関係
を調節することができるような回路を構成することが可
能となる。
【００１４】なお、本実施例においては切断溝１７を波
形に形成したが、平衡関係を調整するために切断溝１７
を他の形状、例えばＹ字状のように枝分かれする形状に
形成しても同様の効果を得られることは言うまでもな
い。
形に形成したが、平衡関係を調整するために切断溝１７
を他の形状、例えばＹ字状のように枝分かれする形状に
形成しても同様の効果を得られることは言うまでもな
い。
【００１５】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、切断溝を
自在の方向に入れることにより抵抗値を微調整でき、ま
た１つの抵抗体から形成されることにより、温度環境の
影響に対する抵抗温度特性も良好となり、精度の高い抵
抗値調整が可能なトリミング用抵抗器を実現することが
できる。
自在の方向に入れることにより抵抗値を微調整でき、ま
た１つの抵抗体から形成されることにより、温度環境の
影響に対する抵抗温度特性も良好となり、精度の高い抵
抗値調整が可能なトリミング用抵抗器を実現することが
できる。
【図１】本発明の一実施例によるトリミング用抵抗器を
示す平面図
示す平面図
【図２】（ａ），（ｂ）は同実施例によるトリミング用
抵抗器の抵抗値調整前の状態を示す平面図および断面図
抵抗器の抵抗値調整前の状態を示す平面図および断面図
【図３】同実施例によるトリミング用抵抗器の抵抗値変
化特性図
化特性図
【図４】本実施例におけるトリミング用抵抗器の等価回
路図
路図
【図５】（ａ），（ｂ）は従来のトリミング用抵抗器を
示す平面図及び断面図
示す平面図及び断面図
【図６】従来のトリミング用抵抗器の抵抗値変化特性図
【図７】従来のトリミング用抵抗器を用いた回路の回路
図
図
１１ 絶縁基板 １２ａ 中点電極 １２ｂ，１２ｃ 外部電極 １３ 抵抗体 １７ 切断溝
Claims (1)
- 【請求項１】絶縁基板上に設けられた抵抗体と、この抵
抗体と接続しかつ前記絶縁基板上にそれぞれ三角形の頂
点となるように形成した第１電極、第２電極および中点
電極と、前記第１電極および第２電極との接続部間にあ
る前記抵抗体の端から前記中点電極に向かってかつ前記
第１電極と前記中点電極間の電流経路および前記第２電
極と前記中点電極間の電流経路のうち少なくとも一方と
交差するように連続して設けたトリミング用溝とから構
成したトリミング用抵抗器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4186488A JPH0636910A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | トリミング用抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4186488A JPH0636910A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | トリミング用抵抗器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0636910A true JPH0636910A (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=16189368
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4186488A Pending JPH0636910A (ja) | 1992-07-14 | 1992-07-14 | トリミング用抵抗器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0636910A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106898444A (zh) * | 2015-12-18 | 2017-06-27 | 三星电机株式会社 | 电阻器元件及具有该电阻器元件的板 |
-
1992
- 1992-07-14 JP JP4186488A patent/JPH0636910A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106898444A (zh) * | 2015-12-18 | 2017-06-27 | 三星电机株式会社 | 电阻器元件及具有该电阻器元件的板 |
| CN106898444B (zh) * | 2015-12-18 | 2020-09-04 | 三星电机株式会社 | 电阻器元件及具有该电阻器元件的板 |
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