JPH0636712Y2 - 光源付きの飴 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、光源からの光を多色に
変化して飴に入光し、飴を導光体として飴全体から光
輝、放光を可能とした光源付きの飴に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】例えば、コンサート等において、雰囲気
を盛り上げるために「ペンライト」称する小型の懐中電
灯が使用されている。また、この小型の懐中電灯の先端
に液体とアルミ箔を封入した透明球体を取り付け、懐中
電灯の光を球体内に照射して球体から光を乱反射並びに
放光させる発光玩具が提供されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】前記「ペンライト」は
単なる照明機能のみの物品であり、発光玩具は単なる電
気装飾機能のみであり、何れも単一の機能しか持ってい
ない。

【０００４】本考案の目的は、色光の変更可能な照明、
電気装飾機能に加えて導光、放光部材が飴であることの
意外性と飴を賞味する楽しさを具備した飴菓子としての
機能を持った光源体付きの飴を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本考案の要旨とするところは、把持可能なハウジン
グに電池、電球及び反射板を内蔵し、前記ハウジングの
適所にスイッチを設け、前記反射板より前方に接続部が
形成されている光源体と、複数の穴が開口され前記接続
部内に固設した透光プレートと、この透光プレートと重
合並列して設けられた回転可能な色光変更用プレート
と、前記接続部に着脱可能なホルダーと、このホルダー
に保持された任意形状の透明又は半透明の飴とから構成
されものである。

【０００６】

【作用】上記の構成により、透光プレートの穴を通る光
源体からの光を色光変更用プレートを介して透明又は半
透明の飴に入光し、色光変更用プレートの回転によって
飴の色並びに飴から放つ光を変化させ、趣味的な照明、
電気装飾機能をもたらす。また、導光、放光体である飴
は、飴菓子として賞味し、飴がなくなればスペアを取付
けて反復使用を可能とするものである。

【０００７】

【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図１において、１は光源体である。この光源体１
は、把持可能なハウジング２と、このハウジング２に電
池４、電球ソケット５、電球６及び反射板７が内蔵さ
れ、ハウジング２の適所に前記電球６を点灯、消灯する
ためのスイッチ８とから構成され、前記ハウジング２の
前記反射板７より前方には後述する飴１８を着脱可能に
装着する接続部３が形成されている。

【０００８】前記接続部３内には、透光プレート９と色
光変更用プレート１１とが配設されている。前記透光プ
レート９は図３で示すように、板面に複数個の穴１０が
等間隔で開設されたものである。また、色光変更用プレ
ート１１は図２で示すように、前記透光プレート９の穴
１０と対応する窓穴が開設され、これに、任意色の着色
フィルム１２を施し、外周に摘み１３を備えた構造であ
る。

【０００９】前記色光変更用プレート１１は、前後２枚
の前記透光プレート９の間に介装され、支軸１４を中心
にして回転可能に支持されている。この色光変更用プレ
ート１１と透光プレート９の板面相互に凹凸係合する突
起２０及び凹部２１をが設けられ、色光変更用プレート
１１の回転に節度を持たせて所定の色位置で位置決め可
能としている。尚、透光プレート９は前後２枚の構成に
特定されるものではなく、前後何れか１枚でもよい。

【００１０】１８は飴である。この飴１８は導光、放光
体としての役目を果たすため、透明又は半透明である。
この飴１８は無色あるいは任意色に着色され、内部に気
泡あるいは金、銀その他任意色の小粒を点在したり、文
字、図柄等を埋設してもよい。また、形状は筒形、円柱
形、多角柱形、人物、動物その他、製造可能なあらゆる
形状への応用が可能である。

【００１１】前記飴１８はホルダー１５に保持されてい
る。このホルダー１５は、その底面にＴ字状の突起１７
が突設され、飴１８の基端が前記突起１７に係合して抜
け止め状態でホルダー１７に嵌装されている。そして、
ホルダー１５には、その外周に鍔状の垂れ受部１６を形
成することが好ましい。

【００１２】前記ホルダー１５は、前記光源体１に形成
されている接続部３に着脱可能に装着される。この装着
は図示のように、ねじ装着が抜け防止のために好適てあ
る。また、ねじ装着は接続部３に対し内ねじ装着、又は
外ねじ装着でもよい。

【００１３】１９は前記飴１８の外部を覆うキャップで
あり、好ましくは透明又は半透明のプラスチック製のも
のである。

【００１４】本考案は上記の通りの構造であるから、ス
イッチ８により電球６を点灯することにより、その光は
透光プレート９の穴１０で一定位置のみを透光し、この
穴１０に対応している色光変更用プレート１１の着色フ
ィルム１２で着色光となり、飴１８に入光する。飴１８
に入光した光は飴１８を導光体として先端では集束光と
なって照明し、周囲は飴全体から光輝、放光される。

【００１５】この飴全体からの光輝、放光は、色光変更
用プレート１１を回転して色を変化させることができ、
飴１８自体に着色している場合では、色光変更用プレー
ト１１で変更した色と飴１８の色との混合色を具現し
て、多色に変化する面白味があり、また、飴１８の内部
に気泡あるいは金、銀その他任意色の小粒を点在した
り、文字、図柄等を埋設したりすると、前記多色の変化
に加えて趣味的な電気装飾効果を具現し、パーテイ、コ
ンサート、ゲームその他、およそ人が集まる所では楽し
く雰囲気を盛り上げるための小道具として使用される。

【００１６】このような電気装飾の小道具として使用す
る場合には、飴１８にはキャップ１９が嵌装されている
ため、飴１８は衛生的であり、また、飴１８の基部はホ
ルダー１５のＴ字状の突起１７に係合しているため振り
動かしても抜け落ちることがない。

【００１７】さらに、キャップ１９を取り外して飴１８
を賞味することができ、これは前記電気装飾の小道具と
しての使用中であっても可能である。このとき、垂れ下
がる溶けた飴はホルダー１５の外周の鍔状の垂れうけ部
１６で受け止められ、光源体１のハウジング２を把持し
ている手に飴が付着する汚れや接続部３への流れこみが
防止される。

【００１８】飴１８が消耗したときには、スペアの飴１
８をホルダー１５と共に交換し、光源体１は反復して使
用する。

【００１９】

【考案の効果】以上のように本考案は、回転可能な色光
変更用プレートによって色光変更する把持可能な光源体
に、ホルダーを介して任意形状の透明又は半透明の飴を
着脱可能に装着し、飴を導光並びに放光体とした構成で
あるから、パーテイ、コンサート等で多色に変化富む趣
味的な電気装飾の小道具として利用される他に、飴は飴
として賞味する楽しさが加わり、多目的、多機能を有し
ている。また、飴を保持したホルダーに垂れ受けが形成
されているため、光源体を把持している手に飴が付着す
る汚れや接続部への流れこみが防止される利点を有して
いる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一部破断正面図

【図２】色光変更用プレートの正面図

【図３】透光プレートの正面図断面図

【符号の説明】

１ 光源体 ２ ハウジング ３ 接続部 ４ 電池 ５ 電球ソケット ６ 電球 ７ 反射板 ８ スイッチ ９ 透光プレート １０ 穴 １１ 色光変更用プレート １２ 着色フィルム １３ 摘み １４ 支軸 １５ ホルダー １６ 垂れ受け １７ 突起 １８ 飴 １９ キャップ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 把持可能なハウジングに電池、電球及び
   反射板を内蔵し、前記ハウジングの適所にスイッチを設
   け、前記反射板より前方に接続部が形成されている光源
   体と、複数の穴が開口され前記接続部内に固設した透光
   プレートと、この透光プレートと重合並列して設けられ
   た回転可能な色光変更用プレートと、前記接続部に着脱
   可能なホルダーと、このホルダーに保持された任意形状
   の透明又は半透明の飴とから構成されたことを特徴とす
   る光源付きの飴。
2. 【請求項２】 把持可能なハウジングに電池、電球及び
   反射板を内蔵し、前記ハウジングの適所にスイッチを設
   け、前記反射板より前方に接続部が形成されている光源
   体と、複数の穴が開口され前記接続部内に固設した透光
   プレートと、この透光プレートと重合並列して設けられ
   た回転可能な色光変更用プレートと、鍔状の垂れ受け部
   が形成され前記接続部に着脱可能なホルダーと、このホ
   ルダーに保持された任意形状の透明又は半透明の飴とか
   ら構成されたことを特徴とする光源付きの飴。