JPH0636183B2 - 複数画像表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、複数の画像を同時に表示させる機能を有する
複数画像表示装置に関する。

（従来の技術） 医療用断層撮像装置等の画像によって診断する装置にお
いて、複数の再構成画像の差を知ることは臨床的には同
一患者の同一の患部の経時的変化を知ること、或いは造
影剤注入前後の断層像の変化を知ること等の意義があ
る。その手法の一つとして計算機により二つの再構成画
像の対応する画素毎のＣＴ番号の差を計算する方法があ
るが、この場合、二つの再構成画像の撮影部位が同一
で、画面内での位置が一致することが必要で、撮影部位
を固定することの困難なことが多い。従って、画像の比
較のため画像表示装置に複数の画像を同一画面に表示す
る表示機能を持った装置が多く用いられている。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、単一画像表示の場合に比べて複数画像表示の場
合は、各画像の選択方法や、各画像毎の変更方法が煩雑
であり、又、変更方法が定められていて自由度が無いた
め目的に合った操作ができないことが多い。従って、次
のような問題点があった。

（１）画像の選択は画像番号が連続であっても、必ず各
画像の画像番号を入力しなければならない。

（２）各画像を変更する場合でも、その都度画像番号を
入力して変更し、単純に順送りの変更ができない。

（３）画像の正逆送りを可能にしているものもあるが、
その場合一括して変更してしまい、１画像のみを変更す
る等の自由度が無い。

（４）ウインド幅，ウインドレベルの変更も多くの場合
一括で各画像のウインド幅，ウインドレベルはすべて同
じであるものが多い。尚、ここでウインド幅とは、広い
ダイナミックレンジのＣＴ値のうちで診断する目的に応
じて必要なＣＴ値がブラウン管上の表示に含まれるよう
に設定する範囲のことであり、また、ウインドレベルと
は、このウインド幅の中央値のことである。

（５）画像毎にウインド幅，ウインドレベルを変更でき
るものも有るが、単一画像表示の場合のようなウインド
変更釦やトラックボールによる変更では無く、英字数字
キーボード（以下ＡＮボードという）からの数値入力で
あり、操作性は非常に悪い。

本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的
は、複数のフレームの画像データが一画面として表示さ
れているときに、フレームを部分変更したり全変更をし
たりすることが容易にできる複数画像表示装置を実現す
ることである。

（問題点を解決するための手段） 前記の問題点は、記憶された複数フレームの画像データ
を一画面として表示する複数画像表示装置において、 複数フレームの画像データを記憶する画像データ記憶手
段と、 表示モードが入力される入力手段と、 画像データ記憶手段に記憶された複数フレームの画像デ
ータから一画面分の表示用の画像データを生成するフレ
ーム制御手段と、 このフレーム制御手段からの一画面分の画像データを表
示する表示手段とを備え、 前記フレーム制御手段は、入力手段から入力された表示
モードが部分変更モードであるときは、注目されたフレ
ームの画像データのみを変更して一画面分の表示用の画
像データを生成し、 入力手段から入力された表示モードが全変更モードであ
るときは、全フレームの画像データを変更して一画面分
の表示用の画像データを生成することを特徴とする複数
画像表示装置により解決される。

（作用） 表示モードが部分変更モードであるときは、注目された
フレームの画像データのみが変更されて一画面分の表示
用の画像データが生成され、表示モードが全変更モード
であるときは、全フレームの画像データが変更して一画
面分の表示用の画像データが生成される。これにより、
複数のフレームの画像データが一画面として表示されて
いるときに、フレームを部分変更や全変更が容易に実現
される。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。

第１図は本発明の一実施例の概略構成図である。実施例
の装置の説明に先立って、この装置によって表示され変
更される画面を、第２図によって説明する、本装置によ
って行う画像変更のモードには部分変更モード，第１全
変更モード，第２全変更モード及びテクニック表示モー
ドの４種類がある。（イ）図は部分変更モードの説明
図、（ロ）図は第１全変更モードの図、（ハ）図は第２
全変更モードの図である。各図の左側は変更前、右側は
変更後の画像番号の配列を示している。図において、Ａ
はフレーム数が９で、画像番号が１番〜９番の画像を図
に示す順序に配列したフォーマットの画面で、太線枠は
注目フレームマークである。Ａ′は正送りで変更された
画面で注目フレームマーク内の画像番号６が７に変更さ
れており、他の画像は変更されない。Ｂは図のように第
１〜第３フレームには画像番号１〜３、第４〜第６フレ
ームには画像番号１０〜１２、第７〜第９フレームには
画像番号１５，１６，１８を表示したフォーマットの画
面で、第１全変更モードにより正送りして画面Ｂ′が得
られる。画面Ｂ′では画面Ｂの各画像番号が全て１番ず
つ追加されてずれて表示されている。尚、単一画像表示
から複数画像表示に変更して全変更モードを選択した場
合の画像番号の配列は連続番号で、画面Ｂのようにはな
らない。図の場合は部分変更モードからモード変更した
場合の画面の図を示している。Ｃ′は画面Ｃの各画像の
画像番号にフレーム数に等しい数である９を加えた画像
番号に変更し、ページを１ページめくるような変更を受
けた画面である。

次に、第１図により実施例の装置を説明する。図におい
て、１はその内部に画面に表示するフレームの最大数に
相当するセクションを設け、各フレームのセクションに
は、フレームのオンオフ，画像のオンオフ，ウインド幅
又はウインドレベルの変更の可否情報，画面上に表示す
る位置，後出の画像データメモリ内の画像データの位置
及び現在のウインド幅，ウインドレベル等の情報が書き
込まれているフレーム管理記憶部である。２は画像表示
形式の設定，表示フォーマットの設定，各フレームに表
示する画像の選定，表示画像の変更，変更のモードの選
択等の情報を入力する入力装置で、第３図に示すように
構成されている。この入力装置２は他の表示その他の用
途の入力も行うため、本実施例の用途に用いる釦は図に
示すように一部のみである。２１は複数画像表示シーケ
ンスを起動するための複数画像表示釦である。２２は単
一画像表示に変更するためのノーマル釦で、複数画像表
示画面を単一画像表示画面に変更する。２３，２４は画
像送りを指令する釦で、２３は正送り釦、２４は逆送り
釦である。この釦によって行われる画像の変更はモード
によって異なる。その変更の態様は第２図によって説明
した通りである。逆送り釦２４を押せば各モードにおい
て、各フレームの画像番号から１又はフレーム数を減じ
た変更が行われる。２５は表示画面が複数画像表示の全
変更モード又はテクニック表示モードで表示されていた
時、部分変更モードに変更して各フレームに表示されて
いる画像を変更する画像呼び出しシーケンスを起動する
時に用いる画像呼び出し釦である。２６はテンキー釦、
２７はＡＮボードで、数字入力をする場合はテンキー釦
２６とＡＮボード２７の何れを使用しても同様に入力す
ることができる。各入力釦により入力された情報は主制
御部３に送り込まれる。４は主制御部３から送り込まれ
た各情報を記憶し、その内容を入力装置２からの要求に
基づいて主制御部３を経由してフレーム管理記憶部１に
書き込む主記憶部である。主制御部３の構成と、入力装
置２と主記憶部４との関連を第４図に示す。図におい
て、第１図と同じ部分には同じ符号を用いてある。３１
は入力装置２の複数画像表示釦２１を押すことにより動
作し、モード入力により各フレーム管理部３２，３３に
指令を出す複数画像表示制御部である。３２は主記憶部
４の第１画像情報セクションに画像情報の出し入れを行
う第１フレーム管理部、３３は同じく第ｎ画像情報セク
ションに対して画像情報の出し入れを行う第ｎフレーム
管理部である。３４は単一画像表示の場合に単一フレー
ム管理部３５に指令を出す単一画像表示制御部で、単一
フレーム管理部３５は主記憶部４の単一画像情報セクシ
ョンに画像情報の出し入れを行う。主記憶部４には図に
示すように表示の種類，モード，注目フレーム番号、第
１〜第ｎ画像情報及び単一画像情報のセクションがあ
り、表示の種類，モード，注目フレーム番号のセクショ
ンには複数画像表示制御部３１の制御を受けて、それぞ
れ現在の表示が複数画像表示か単一画像表示かの種別，
現在選択されているモードの種類，部分変更モードにお
ける注目フレーム番号が書き込まれる。又、各画像情報
のセクションには断層像か透視像か等の種別等各フレー
ムに表示される画像に関する情報が書き込まれている。
再び第１図において、５は多くの画像の画像情報及び画
像データが格納されており、複数画像表示制御部３１の
要求に基づき、各フレーム管理部３２，３３を経由して
フレーム管理記憶部１に画像情報を、画像データメモリ
６に画像データを転送する外部記憶装置である。

画像データメモリ６は外部記憶装置５から転送された画
像データを一旦格納し、フレーム制御部７の要求により
各フレームに表示すべき画像データを出力して表示器８
に表示させる。９は各フレームに表示する画像のウイン
ド幅とウインドレベルを変更するときに変更データを入
力するウインド入力器である。

次に、上記のように構成された実施例の動作を説明す
る。装置の動作開始時には単一画像が表示器８に表示さ
れる。入力装置２の複数画像表示釦２１を押すと複数画
像表示のシーケンスが始まる。複数画像表示の時、複数
画像表示制御部３１はモードスイッチ（テンキー釦２６
又はＡＮボード２７による数字入力）により各フレーム
管理部３２，３３に指令を出す。部分変更モードの時に
は注目フレームを管理しているフレーム管理部のみに画
像番号入力による画像の変更又は正逆送りによる画像の
変更要求を行う。第１，第２全変更モードの時には各フ
レーム管理部３２，３３に順次画像の変更（正逆送りの
み）要求を行う。尚、第２全変更モードの時はフレーム
数に等しい画像のスキップ数も通知する。テクニック表
示モード時には各フレーム管理部３２，３３にスキャン
に関する情報等を表示するように指令する。各フレーム
管理部３２，３３は複数画像表示制御部３１から受けた
要求により画像の属性（断層像かスカウト像か等）を示
す画像情報及び画像データを外部記憶装置５から読み出
し、画像データを画像データメモリ６に転送すると共
に、フレーム管理記憶部１にフレーム表示情報を設定す
る。部分変更モードにおいて、第２図の画面Ａに示され
た太線枠の注目フレームマークの移動は、テンキー釦２
６の矢印釦で行うことができる。

画像データモメリ６に転送された画像データはフレーム
制御部７の制御により、フレーム管理記憶部１からの各
フレームセクションに書き込まれたフレームオンオフ，
画像オンオフ情報と、画像データメモリ６内の画像デー
タの位置情報に基づき読み出されて表示器８で表示され
る。

次に、上記の実施例の装置による動作シーケンスを第５
図〜第８図によって説明する。

入力装置２の複数画像表示釦２１を押すと主制御部３の
複数画像表示制御部３１が起動し、第５図のフローチャ
ートに示す動作を行う。

ステップａ 現在表示されている表示の種類が複数画像表示かどうか
を主記憶部４に問い合わせる。単一画像表示である場合
ステップｂに進む。

ステップｂ 表示するフレームの数，フレームの配列順序等のフォー
マットに関する問い合わせが会話形式で表示器８の画面
に現れる。

ステップｃ 入力装置２のＡＮボード２７によりフォーマットを設定
する。この設定情報は主記憶部４の各フレームセクショ
ンに各フレーム管理部３２，３３を経由して書き込まれ
る。

ステップｄ 設定モードに関する問い合わせが会話形式で表示器８の
画面に現れる。

ステップｅ 設定モードを数字で入力装置２のＡＮボード２７によっ
て入力する。入力したモード情報は主記憶部４に書き込
まれる。

例えば１；部分変更 ２；第１全変更 ３；第２全変更 ４；テクニック表示 ステップｆ ステップｅで入力したモードの情報に基づいて分肢が選
ばれる。選ばれたモードが部分変更モードであった場合
ステップｇに進む。

ステップｇ 単一画像表示で表示されていた画像を表示器８の画面の
第１フレームに表示する。

ステップｈ 注目フレームマークが第２フレーム上に第２図の画面Ａ
の太線枠のように現れる。

ステップｉ 第６図の画像呼び出しシーケンスに入る。

ステップｊ（第６図参照） 注目フレームマークで囲んだ第２フレームに表示する画
像番号を表示画面上に会話形式で問い合わせる。

ステップｋ 入力装置２のＡＮボード２７で画像番号を入力する。

ステップ 各フレームに対する画像番号の入力が終ったか、即ち、
ステップｋで終了の入力をしたかどうかの判断をする。

ステップｍ ステップｋで入力した画像番号の画像が第２フレームに
現れる。

ステップｎ 注目フレームマークを第３フレームに移動するように主
制御部３により指令される。

ステップｏ ステップｎにより移動した注目フレームマークが画面上
の第３フレームに表示される。次にステップｊに戻って
逐次全フレームに画像を表示させる。全フレームに画像
が表示されればステップｋで終了の入力をして、ステッ
プでエンドに進み、部分変更モードにおける各フレー
ムの画像設定を終る。

次に、ステップｅでモードを第１又は第２全変更モード
に選んだ場合、第５図のステップｐに進む。

ステップｐ ステップｇと同様に単一画像表示の画像が第１フレーム
に表示される。

ステップｑ 全フレームの画像表示が終ったか主記憶部４に問い合わ
せる。終っていないのでステップｒに進む。

ステップｒ 第２フレームの画像情報をサーチする。この画像情報は
第１フレームに表示された画像の次の番号のものに決め
られている。

ステップｓ ステップｒで選択された画像を表示する。

次に、ステップｑに戻り、再びステップｒ，ｓと進み、
全フレームの画像表示が終ればエンドに進んで設定は終
る。全変更モードでは画像は必ず単一画像表示で表示さ
れていた画像を第１フレームの画像とし、以下連続番号
の画像が表示される。

ステップｅのモード入力でテクニック表示を選んだ場合
ステップｔに進む。

ステップｔ 単一画像表示の時点で表示された画像番号の画像に関す
るテクニック表示が第１フレームのテクニック表示とし
て表示画面に現れる。

ステップｕ 全フレームのテクニック表示が終ったか主記憶部４に問
い合わせる。

ステップｖ 第２フレームのテクニック情報をサーチする。このテク
ニック情報は第１フレームに表示された画像番号の次の
番号の画像に関するテクニック情報に決められている。

ステップｗ ステップｖで選択されたテクニック情報を表示する。次
にステップｕに戻り全フレームのテクニック表示が終れ
ばエンドに進み設定は終る。

複数画像表示釦２１を押してステップａでチェックし、
既に複数画像表示がされていれば、ステップｂ′以下の
モード変更シーケンスに移る。

ステップｂ′ 変更するモードの問い合わせが表示画面に現れる。

ステップｃ′ 変更するモードをステップｅに示した記号により入力装
置２のＡＮボード２７により入力する。

ステップｄ′ 選んだモードが部分変更モードであればステップｅ′に
進む。

ステップｅ′ 全フレームが終ったかチェックする。第１フレームなの
でステップｆ′に進む。

ステップｆ′ 第１フレームの画像が表示される（第１，第２全変更モ
ードからのモード変更では画像は全画像が表示されたま
まである。）注目フレームマークはモード変更前から書
き込まれている主記憶部４の注目フレームマークセクシ
ョンの指定するフレームに現れる。例えば注目フレーム
マークが第５フレームに有るものとする。

ステップｇ′ 部分変更モードにおいては、ウインド幅とウインドレベ
ルは注目フレームにおいてのみ変更できることになって
おり、第１フレームについてはウインド変更否をを設定
する。ステップｅ′に戻って繰り返し、第５フレームに
おいてウインド変更可を設定する。続いて、全フレーム
が終了するまで続けて全フレームが終了したときステッ
プｅ′からエンドに至る。

モード変更を全変更モードにする場合、ステップｈ′に
進む。部分変更モードからのモード変更の場合は画像が
各フレームに表示されているので変更は無い。テクニッ
ク表示からの変更の場合、テクニック表示されている画
像番号の画像が各フレームにステップを追って逐次表示
される。

ステップｈ′ 第１フレームなのでステップｉ′に進む。

ステップｉ′ 第１フレームの画像が表示される。（テクニック表示か
らのモード変更の場合） ステップｊ′ ウインド変更を可に設定、ステップｈ′に戻り各フレー
ムに画像を表示し、ウインド変更の可を設定してエンド
に至る。

テクニック表示モードに変更する場合、部分変更，全変
更の場合と同様に各フレームを順番にテクニック表示に
し、テクニック表示ではウインド幅とレベルの変更はで
きないので全フレームのウインド変更を否に設定する。
各ステップについての説明は同様なので省略する。モー
ド変更の場合、ステップｃ′でモードを入力すれば以後
のステップは装置内部で自動的に行われる。

以上のようにして設定された画面において部分変更モー
ドの注目フレームを移動させて他のフレームとするシー
ケンスは第７図に示す通りである。テンキー釦２６の矢
印釦を移動方向に応じて押す。

ステップａ 移動方向が左か右の場合は画像番号が通常１の増減で済
むが上か下の場合は番号が飛ぶのでＣＰＵが近道等を計
算して次の注目フレームをサーチする。

ステップｂ 移動したフレームに注目フレームマークが表示されてエ
ンドに至る。

次に、それぞれ設定されたモードにおいて、画像送りを
行うシーケンスを第８図により説明する。入力装置２の
正送り釦２３を押したとする。ステップａに進む。

ステップａ モードを主記憶部４に問い合わせる。部分変更モードで
あればステップｂに進む。

ステップｂ 注目フレームマークのあるフレームに示されている画像
番号に１を加えて該当する画像番号の画像情報をサーチ
する。第２図の例では画面Ａの注目フレームの画像番号
が６なので画像番号７の画像情報を主記憶部４において
サーチする。

ステップｃ 画像番号７の画像を表示してエンドに至る。

第１全変更モードを選んだ場合、ステップｄに進む。こ
のモードでは全フレームの画像番号に１番ずつ加えて表
示する。

ステップｄ フレームは終ったかどうかを主記憶部４に問い合わせ
る。第１フレームなのでステップｅに進む。

ステップｅ 画像番号２の画像情報を主記憶部４においてサーチす
る。

ステップｆ 画像番号２の画像を第１フレームに表示する。

ステップｄに戻って各フレームについて行い、第２図の
画面Ｂ′のように変更してエンドに至る。第２全変更モ
ードを選んだ場合、ステップｇに進む。

ステップｇ フレームは終ったかどうかを主記憶部４に問い合わせ
る。第１フレームなのでステップｈに進む。

ステップｈ 現在表示されている画面のフレーム数は第２図（３）の
９フレームなので各画像番号に９を加える。第１フレー
ムの画像番号は１０になる。画像番号１０の画像情報を
主記憶部４においてサーチする。

ステップｉ 画像番号１０の画像を第１フレームに表示する。ステッ
プｇに戻って第２フレーム以下画像変更を行い、９フレ
ームが終ればエンドに至る。

テクニック表示を選んだ場合、ステップｊで画像送りは
拒絶されてエンドに至る。

以上の画像正逆送りモードは、正送り釦２３又は逆送り
釦２４を押すことにより自動的に装置内部で処理され
る。

以上詳細に説明したように、本実施例において、画像変
更モードを設定してモード指定を行うことにより正送り
釦又は逆送り釦を押すだけで、１枚のみの画像変更，全
画像変更，ページめくり等の画像変更が簡単に行えるよ
うになり、操作性が良く、画像変更の自由度の高い複数
画像表示機能を実現することができた。又、ウインド幅
やレベルも部分変更モードで１フレーム毎に変更するこ
とができる。

又、画像変更時に、例えば画像番号順，断層像の位置の
順序及び装置に指定された画像再構成方式による画像と
特別に設けた画像再構成方式による画像（例えば、骨を
強調したり、一部拡大したりするような画像）との表示
を適宜に配列した順序等のモードを設定して、正逆送り
を行うことにより画像の相互の比較等種々の応用が可能
になる。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものでは無い。例
えば部分変更モードにおいて、注目フレームの画像を変
更した場合、その注目フレームの前後のフレームの画像
も注目フレームの画像を基準に画像が変更される第９図
に示すようなモードを設けてもよい。第９図は注目フレ
ームの画像番号を２から１０に変更して、その前後の画
像番号も注目フレームの番号の１０を基準にして変更さ
れたモードを示している。

（発明の効果） 以上詳細に示したように本発明によれば、複数のフレー
ムの画像データが一画面として表示されているときに、
フレームを部分変更したり全変更をしたりすることが容
易にできる複数画像表示装置を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の概略構成図、第２図は本実
施例の画像変更モードの説明図、第３図は入力装置の外
観図、第４図は主制御部の構成を示す図、第５図は複数
画像表示シーケンスの説明図、第６図は画像呼び出しシ
ーケンスの説明図、第７図は注目フレーム移動シーケン
スの説明図、第８図は画像正逆送りシーケンスの説明
図、第９図は部分変更モードの他の実施例の図である。 １……フレーム管理記憶部 ２……入力装置、３……主制御部 ４……主記憶部、５……外部記憶装置 ６……画像データメモリ、７……フレーム制御部 ８……表示器、９……ウインド入力器 ２１……複数画像表示釦、２２……ノーマル表示釦 ２３……正送り釦、２４……逆送り釦 ２５……画像呼び出し釦、２６……テンキー釦 ２７……ＡＮボード ３１……複数画像表示制御部 ３２……第１フレーム管理部 ３３……第ｎフレーム管理部 ３４……単一画像表示制御部 ３５……単一フレーム管理部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】記憶された複数フレームの画像データを一
   画面として表示する複数画像表示装置において、 複数フレームの画像データを記憶する画像データ記憶手
   段と、 表示モードが入力される入力手段と、 画像データ記憶手段に記憶された複数フレームの画像デ
   ータから一画面分の表示用の画像データを生成するフレ
   ーム制御手段と、 このフレーム制御手段からの一画面分の画像データを表
   示する表示手段とを備え、 前記フレーム制御手段は、入力手段から入力された表示
   モードが部分変更モードであるときは、注目されたフレ
   ームの画像データのみを変更して一画面分の表示用の画
   像データを生成し、 入力手段から入力された表示モードが全変更モードであ
   るときは、全フレームの画像データを変更して一画面分
   の表示用の画像データを生成することを特徴とする複数
   画像表示装置。
2. 【請求項２】前記フレーム制御手段は、各フレームのウ
   インド幅若しくはウインドレベルの情報を有し、この情
   報を個別に書き換えて一画面分の表示用の画像データを
   生成することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   複数画像表示装置。
3. 【請求項３】前記フレーム制御手段は、各フレームの画
   像番号情報を有し、入力手段から入力された表示モード
   が部分変更モードであるときは注目されたフレームの画
   像番号情報を書き換え、注目されたフレームの画像デー
   タのみを変更した一画面分の表示用の画像データを前記
   画像番号情報に応じて生成することを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の複数画像表示装置。
4. 【請求項４】前記フレーム制御手段は、各フレームの画
   像番号情報を有し、入力手段から入力された表示モード
   が第一の全変更モードであるときは、画像送りの指示を
   受けて全ての画像番号情報の画像番号が一ずつ増減する
   ように書き換え、全フレームの画像データを変更した一
   画面分の表示用の画像データを前記画像番号情報に応じ
   て生成することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の複数画像表示装置。
5. 【請求項５】前記フレーム制御手段は、各フレームの画
   像番号情報を有し、入力手段から入力された表示モード
   が第二の全変更モードであるときは、画像送りの指示を
   受けて、画像番号情報に格納されている最大の画像番号
   以降のフレーム若しくは格納されている最小の画像番号
   以前のフレームになるよう全ての画像番号情報を一括し
   て書き換え、全フレームの画像データを変更した一画面
   分の表示用の画像データを前記画像番号情報に応じて生
   成することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の複
   数画像表示装置。