JPH0635764B2 - 免震装置 - Google Patents
免震装置Info
- Publication number
- JPH0635764B2 JPH0635764B2 JP14547488A JP14547488A JPH0635764B2 JP H0635764 B2 JPH0635764 B2 JP H0635764B2 JP 14547488 A JP14547488 A JP 14547488A JP 14547488 A JP14547488 A JP 14547488A JP H0635764 B2 JPH0635764 B2 JP H0635764B2
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- JP
- Japan
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- fire
- laminated rubber
- rubber body
- seismic isolation
- ring
- Prior art date
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は積層ゴム支承に耐火性能を持たせた、免震装
置に関するものである。
置に関するものである。
免震構法の普及を図る、すなわち免震建物が高層化に対
応していくには積層ゴム支承等基礎絶縁型の免震装置
を、従来の二重床構造の間にではなく、階(柱)の中途
に設置する必要性が出てくるが、その設置に際しては免
震装置に耐火性能を付与することが不可欠な条件とな
る。
応していくには積層ゴム支承等基礎絶縁型の免震装置
を、従来の二重床構造の間にではなく、階(柱)の中途
に設置する必要性が出てくるが、その設置に際しては免
震装置に耐火性能を付与することが不可欠な条件とな
る。
この発明はこうした要求に応えてなされたもので、耐火
性能を有する積層ゴム支承を新たに提案しようとするも
のである。
性能を有する積層ゴム支承を新たに提案しようとするも
のである。
本発明では鋼板とゴムとからなる積層ゴム体の周囲に耐
火材料の、環状の耐火リングを、下端から上端に亘って
連続的に、積層状に配置し、この耐火リングで積層ゴム
体回りを被覆することにより積層ゴム支承に耐火性能を
付与する。更に積層ゴム体外周面と耐火リング内周面間
に空隙を設け、空気層を形成することによりこれを断熱
層とし、積層ゴム体回りの断熱効果を高め、積層ゴム体
を火災に対して耐火リングと空隙によって二重に保護す
る。
火材料の、環状の耐火リングを、下端から上端に亘って
連続的に、積層状に配置し、この耐火リングで積層ゴム
体回りを被覆することにより積層ゴム支承に耐火性能を
付与する。更に積層ゴム体外周面と耐火リング内周面間
に空隙を設け、空気層を形成することによりこれを断熱
層とし、積層ゴム体回りの断熱効果を高め、積層ゴム体
を火災に対して耐火リングと空隙によって二重に保護す
る。
この積層化される耐火リングは積層ゴム体の水平変形に
伴って水平方向にずれ変形を生じ、積層ゴム体に追随す
る。
伴って水平方向にずれ変形を生じ、積層ゴム体に追随す
る。
更にまた耐火リングを全高に亘って、これを高さ方向に
貫通する弾性材料の弾性ロープで連結する、もしくは耐
火リングの内周面全面に弾性材料の被膜材を接着するこ
とにより耐火リング自身にこれがずれ変形した際の、原
位置への復帰能力、すなわち復元性能を持たせる。
貫通する弾性材料の弾性ロープで連結する、もしくは耐
火リングの内周面全面に弾性材料の被膜材を接着するこ
とにより耐火リング自身にこれがずれ変形した際の、原
位置への復帰能力、すなわち復元性能を持たせる。
以下本発明を一実施例をす図面に基づいて説明する。
まず第1請求項記載の発明を説明する。
この発明の免震装置Aは第1図に示すように鋼板1aと
ゴム1bとを交互に積み重ねてなる積層ゴム体1の周囲
を耐火リング2で空気層gを介して被覆したものであ
る。
ゴム1bとを交互に積み重ねてなる積層ゴム体1の周囲
を耐火リング2で空気層gを介して被覆したものであ
る。
耐火リング2はロックウール、珪酸カルシウム,セラミ
ックファイバー等の耐火材料より環状に成型されたもの
で、積層ゴム体1回りに、その下端から上端まで、上下
の構造体に固定される上下フランジ3,3間に連続して
積み重ねられる。
ックファイバー等の耐火材料より環状に成型されたもの
で、積層ゴム体1回りに、その下端から上端まで、上下
の構造体に固定される上下フランジ3,3間に連続して
積み重ねられる。
耐火リング2の剛性は積層ゴム体1の鉛直剛性より小さ
く、上部構造体の鉛直荷重に追従し、上下フランジ3,
3間に完全に密着する。
く、上部構造体の鉛直荷重に追従し、上下フランジ3,
3間に完全に密着する。
第2図は耐火リング2積み重ねの要領を示したものであ
るが、本免震装置Aは図示するように下部のフランジ3
上に積層ゴム体1を設置した後、環状、または半環状に
分割された耐火リング2を積み重ね、その上に上部のフ
ランジ3を載せることにより、もしくは積層ゴム体1
と、別個に積層化した耐火リング2とを複合化すること
により製作される。
るが、本免震装置Aは図示するように下部のフランジ3
上に積層ゴム体1を設置した後、環状、または半環状に
分割された耐火リング2を積み重ね、その上に上部のフ
ランジ3を載せることにより、もしくは積層ゴム体1
と、別個に積層化した耐火リング2とを複合化すること
により製作される。
この耐火リング2は、積層ゴム体1の水平変形時に例え
ば隣接する耐火リング2,2同士が互いに係止していく
等の機構で、積層ゴム体1の変形と同時に水平方向にず
れ変形を生ずる状態に積み重ねられる。
ば隣接する耐火リング2,2同士が互いに係止していく
等の機構で、積層ゴム体1の変形と同時に水平方向にず
れ変形を生ずる状態に積み重ねられる。
また図示するように積層ゴム体1の外周面と耐火リング
2内周面間には上下にスペーサ6,6を介在させる等に
より空隙(空気層)gが設けられる。
2内周面間には上下にスペーサ6,6を介在させる等に
より空隙(空気層)gが設けられる。
この空隙gは耐火リング2の熱を遮断する断熱層となっ
ている。
ている。
次に第2請求項記載の発明を説明する。
この発明の免震装置Aは第1請求項発明の、積層化され
た耐火リング2を第3図−I、第4図−Iに示すように
高さ方向に貫通する、ゴム紐等弾性材料の弾性ロープ4
で連結し、ずれ変形後の復元性能を耐火リング2に持た
せたものである。
た耐火リング2を第3図−I、第4図−Iに示すように
高さ方向に貫通する、ゴム紐等弾性材料の弾性ロープ4
で連結し、ずれ変形後の復元性能を耐火リング2に持た
せたものである。
弾性ロープ4は第3図−IIに示すように積層ゴム体1の
周方向に所要間隔をおいて配置され、耐火リング2を全
高に亘って貫通し、両端は第3図−Iのように上下のフ
ランジ3,3に接着、もしくは第4図−Iのように上端
と下端の耐火リング2,2に固定される。
周方向に所要間隔をおいて配置され、耐火リング2を全
高に亘って貫通し、両端は第3図−Iのように上下のフ
ランジ3,3に接着、もしくは第4図−Iのように上端
と下端の耐火リング2,2に固定される。
前者の場合、免震装置Aは予め弾性ロープ4を上下のフ
ランジ3,3に接着後、分割された耐火リング2を、こ
れに弾性ロープ4を挿通して設置し、上下の隣接する耐
火リング2,2を耐火用接着剤で固着して製作され、後
者の場合も同様に弾性ロープ4を上下端の耐火リング
2,2に固定しておいて製作される。
ランジ3,3に接着後、分割された耐火リング2を、こ
れに弾性ロープ4を挿通して設置し、上下の隣接する耐
火リング2,2を耐火用接着剤で固着して製作され、後
者の場合も同様に弾性ロープ4を上下端の耐火リング
2,2に固定しておいて製作される。
この弾性ロープ4によって連結された耐火リング2は第
4図−IIに示すように積層ゴム体1と同時に水平方向に
ずれ変形を生じた後、耐火リング2,2間で弾性ロープ
4が大きな伸び変形をし、この伸びによって耐火リング
2は自身で原位置に復帰する能力を保有することにな
る。
4図−IIに示すように積層ゴム体1と同時に水平方向に
ずれ変形を生じた後、耐火リング2,2間で弾性ロープ
4が大きな伸び変形をし、この伸びによって耐火リング
2は自身で原位置に復帰する能力を保有することにな
る。
弾性ロープ4は連結された耐火リング2を一体化すると
ともに、上下のフランジ3,3と耐火リング2間に設置
されたスペーサ6,6によって積層ゴム体1と同様の変
形状態をもたらす役目を兼ねる。
ともに、上下のフランジ3,3と耐火リング2間に設置
されたスペーサ6,6によって積層ゴム体1と同様の変
形状態をもたらす役目を兼ねる。
続いて第3請求項記載の発明を簡単に説明する。
この発明は第2請求項発明の弾性ロープ4に代え、第5
図−I,IIに示すように耐火リング2の内周面全面に弾
性材料の被膜材5を接着し、同じく耐火リング2に復元
性能を持たせたものである。
図−I,IIに示すように耐火リング2の内周面全面に弾
性材料の被膜材5を接着し、同じく耐火リング2に復元
性能を持たせたものである。
この発明では積層ゴム体1と、被膜材5を接着して積層
化された耐火リング2とを別個に製作し、建物への据え
付け時に両者が複合化される。
化された耐火リング2とを別個に製作し、建物への据え
付け時に両者が複合化される。
この発明でも被膜材5によって耐火リング2は第2請求
項発明と同様にずれ変形後、自身で原位置に復帰できる
ことになる。
項発明と同様にずれ変形後、自身で原位置に復帰できる
ことになる。
この発明は以上の通りであり、積層ゴム体は周囲に積層
された耐火リングによって被覆されるため耐火性能が付
与されると同時に、空隙によって断熱効果が高められる
ことになり、また第2,第3請求項発明では弾性ロー
プ、または被膜材によって耐火リングが復元能力を有す
るため積層ゴム体と同時に耐火リングを挙動させること
ができる。
された耐火リングによって被覆されるため耐火性能が付
与されると同時に、空隙によって断熱効果が高められる
ことになり、また第2,第3請求項発明では弾性ロー
プ、または被膜材によって耐火リングが復元能力を有す
るため積層ゴム体と同時に耐火リングを挙動させること
ができる。
第1図は第1請求項発明の実施例を示した一部断面図、
第2図は耐火リング積み重ねの様子を示した断面図、第
3図−I,IIは第2請求項発明の実施例を示したそれぞ
れ側面図,平面図、第4図−I,IIは免震装置の変形の
様子を示した断面図、第5図−I,IIは第3請求項発明
の実施例を示したそれぞれ側面図,平面図である。 A……免震装置、1……積層ゴム体、1a……鋼板、1
b……ゴム、2……耐火リング、3……フランジ、4…
…弾性ロープ、5……被膜材、6……スペーサ、g……
空隙。
第2図は耐火リング積み重ねの様子を示した断面図、第
3図−I,IIは第2請求項発明の実施例を示したそれぞ
れ側面図,平面図、第4図−I,IIは免震装置の変形の
様子を示した断面図、第5図−I,IIは第3請求項発明
の実施例を示したそれぞれ側面図,平面図である。 A……免震装置、1……積層ゴム体、1a……鋼板、1
b……ゴム、2……耐火リング、3……フランジ、4…
…弾性ロープ、5……被膜材、6……スペーサ、g……
空隙。
Claims (3)
- 【請求項1】鋼板とゴムとを交互に積み重ねてなる積層
ゴム体の周囲に、耐火材料からなる環状の耐火リング
を、積層ゴム体外周面と耐火リング内周面間に空隙を設
け、その下端から上端に亘って連続的に、積層状に配置
し、この耐火リングで積層ゴム体回りを空気層を介して
被覆してあることを特徴とする免震装置。 - 【請求項2】積層ゴム体の周方向に所要間隔をおいて、
耐火リングが全高に亘ってこれを高さ方向に貫通する弾
性材料の弾性ロープで連結されていることを特徴とする
第1請求項記載の免震装置。 - 【請求項3】耐火リングの内周面に全高に亘って弾性材
料の被膜材が接着されていることを特徴とする免震装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14547488A JPH0635764B2 (ja) | 1988-06-13 | 1988-06-13 | 免震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14547488A JPH0635764B2 (ja) | 1988-06-13 | 1988-06-13 | 免震装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01312136A JPH01312136A (ja) | 1989-12-15 |
JPH0635764B2 true JPH0635764B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=15386086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14547488A Expired - Lifetime JPH0635764B2 (ja) | 1988-06-13 | 1988-06-13 | 免震装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635764B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2553211Y2 (ja) * | 1990-06-11 | 1997-11-05 | 昭和電線電纜株式会社 | 耐火性免震アイソレータ |
-
1988
- 1988-06-13 JP JP14547488A patent/JPH0635764B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01312136A (ja) | 1989-12-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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