JPH0635753A - プログラムテスト方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はプログラムテスト方法に関し、各テ
スト項目をテストするために必要な被テストプログラム
及びテスト関連ファイルを一元管理して管理の手間がか
からず、変更されたプログラムのテストを簡単に行なう
ことのできることを目的とする。 【構成】 複数のテスト項目夫々に対応する被テストプ
ログラム名とテスト用の入力ファイル名と出力ファイル
名と比較ファイル名とをテスト項目管理ファイルに登録
し、上記テスト項目管理ファイルを参照してテストする
プログラムに入力ファイルと出力ファイルとを割当てて
上記プログラムを実行し、プログラムの実行後の出力フ
ァイルと上記テスト項目管理ファイルを参照して割当て
た比較ファイルとの一致比較を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はプログラムテスト方法に
関し、開発したプログラムのテスト方法に関する。

【０００２】ソフトウェア開発では、予定した機能が実
現されているかをテスト作業により確認する。一つのプ
ログラムは複数の機能を実現するため、その実現を確認
するテスト（以降テスト項目）も複数ある。よって、プ
ログラム本数が多くなり、また各プログラムで実現する
機能数が多くなるにつれて、テスト項目数が増えて、テ
ストの実行及び結果確認の作業負荷が高くなるだけでな
く、各テストに対応する入力データや出力データの管理
も困難になってくる。

【０００３】さらに、プログラムに変更があった場合
は、ディグレイド（機能低下）が発生していないかを確
認するため、変更前に実行した全テスト項目について、
再テストする必要がある。したがって、確認が終了した
データについても、再テストに備えて保存／管理する必
要がある。

【０００４】このように、テスト作業の効率化は、ソフ
トウェア開発の効率化における重要な項目の一つであ
る。

【０００５】

【従来の技術】従来のプログラムテストは手入力又はテ
ストデータ作成用プログラムでテストデータを作成して
テストを実行し、テスト結果をプリントアウトして確認
していた。

【０００６】また、プログラム変更時には、変更前のプ
ログラムをテストしたと同じテストデータにより変更さ
れたプログラムをテストし、そのテスト結果である出力
ファイルをファイル比較用ツール（プログラム）により
変更前のプログラムをテストした際のテスト結果である
比較ファイルと比較することが行なわれている。

【０００７】更に、テストデータを格納したテスト用入
力ファイル及び比較ファイル等のテスト関連ファイルは
そのファイル名を管理台帳に記入して管理していた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】プログラム本数の増加
及び各プログラム夫々の持つ機能が増加するにつれ、テ
スト項目が増加している。このため、各テスト項目をテ
ストするときに必要となるテスト用入力ファイル及び比
較ファイルと上記テスト項目との対応管理が困難になっ
ているという問題があった。

【０００９】また、従来のファイル比較用ツールでは変
更前及び変更後のプログラムの出力するテスト結果ファ
イル夫々のレコードを全フィールドについて比較し一致
するか否かを判別している。このため、ファイルの拡張
性を考慮してレコード内に余白のフィールドを持ってい
るファイルでは、この余白のフィールドの内容が不定で
あるため、上記ツールでは判別ができない。また、仕様
変更等によりファイルのレコードレイアウトが変更とな
った場合は上記ツールでは判別ができないという問題が
あった。

【００１０】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
各テスト項目をテストするために必要な被テストプログ
ラム及びテスト関連ファイルを一元管理して管理の手間
がかからず、また変更されたプログラムのテストを簡単
に行なうことのできるプログラムテスト方法を提供する
ことを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明のプログラムテス
ト方法は、テスト用の入力ファイルを用いてプログラム
を実行させて得られるテスト結果の出力ファイルと、比
較ファイルとの一致比較により上記プログラムをテスト
するプログラムテスト方法において、複数のテスト項目
夫々に対応する被テストプログラム名とテスト用の入力
ファイル名と出力ファイル名と比較ファイル名とをテス
ト項目管理ファイルに登録し、上記テスト項目管理ファ
イルを参照してテストするプログラムに入力ファイルと
出力ファイルとを割当てて上記プログラムを実行し、プ
ログラム実行後の出力ファイルと上記テスト項目管理フ
ァイルを参照して割当てた比較ファイルとの一致比較を
行なう。

【００１２】また、上記出力ファイルのレコードと比較
ファイルのレコードとの比較対象となるフィールドを比
較条件として指定し、上記比較条件に応じて一致比較を
行なう。

【００１３】また、上記出力ファイルのレコードレイア
ウトが比較ファイルのレコードレイアウトから変更され
たとき両レコードレイアウトの対応関係を比較条件とし
て指定し、上記比較条件に応じて一致比較を行なう。

【００１４】

【作用】本発明においては、テスト項目管理ファイルに
各テスト項目に対応する被テストプログラム名とテスト
用の入力ファイル名と出力ファイル名と比較ファイル名
とが登録されているため一元管理することができ、プロ
グラムの追加、変更時にも簡単に対応できる。

【００１５】また、出力ファイルに余白のフィールドが
ある場合、この余白のフィールドを比較対象外とする比
較条件を指定することにより、出力ファイルと比較ファ
イルの比較対象のフィールドのみを比較して変更された
プログラムのテスト結果が正常か異常かを判別できる。

【００１６】また、出力ファイルのレコードレイアウト
が変更になった場合は両レコードレイアウトの対応関係
を比較条件として指定することにより、両ファイルのレ
コードを項目毎に比較して変更されたプログラムのテス
ト結果が正常か異常かを判別できる。

【００１７】

【実施例】図１は本発明方法の機能構成図を示す。同図
中、対象テスト項目ファイル１０にはレコードの全フィ
ールドを比較ＣＡＳＥ１、レコードが比較対象外フィー
ルド（余白のフィールド）を含むＣＡＳＥ２、レコード
レイアウトが変更されたＣＡＳＥ３等の今回テストしよ
うとする対象テスト項目が格納されている。また、テス
ト項目管理ファイル１１にはテスト項目毎に対応する被
テストプログラム名、入力ファイル名、出力ファイル名
及び比較ファイル名が登録されている。

【００１８】被テストプログラム起動部１２は対象テス
ト項目ファイル１０を参照して対象テスト項目が与えら
れると、このテスト項目でテスト項目管理ファイル１１
を参照し、その内容に従ってテストデータを格納した複
数の入力ファイルＩＮ１〜３から所定の入力ファイル１
３及びテスト結果を格納する複数の出力ファイルＯＵＴ
１〜３から所定の出力ファイル１４を割当て、テスト項
目管理ファイルで指定された被テストプログラム１５を
起動して実行させる。

【００１９】上記の処理は対象テスト項目ファイル１０
に格納された全ての対象テスト項目について繰り返され
る。

【００２０】比較部１７には比較条件ファイル１８より
テスト項目とその比較条件が与えられる。比較条件はＣ
ＡＳＥ２の場合には対象外フィールドの範囲として与え
られ、ＣＡＳＥ３の場合には出力ファイル上と比較ファ
イル上夫々でのレイアウトである。比較部１７はテスト
項目管理ファイル１１を参照して各テスト項目に対応す
る出力ファイル１４と比較ファイル１９とを出力ファイ
ルＯＵＴ１〜３及び比較ファイルＣＯＭＰ１〜３の内か
ら選択し、比較条件に従って比較する。この比較結果は
全テスト項目について例えば一覧リスト２０として出力
する。

【００２１】図２は新規作成プログラムのテスト方法の
フローチャートを示す。同図中、ステップＳ１でプログ
ラムを新規に作成し、次にステップＳ２でこのプログラ
ムの有する機能をテストするためのテスト用の入力ファ
イル及び比較ファイルを作成し、対象テスト項目ファイ
ル１０及びテスト項目管理ファイル１１及び比較条件フ
ァイル１８夫々を新規プログラムのテスト項目に対応し
て更新する。この入力ファイル及び比較ファイルは手入
力又はテストデータ作成プログラムにより作成する。

【００２２】この後ステップＳ３で被テストプログラム
起動部１２により作成されたプログラムを起動させて実
行し、これによって出力ファイルが作成される。

【００２３】次のステップＳ４では比較部１７により比
較条件ファイル１８の条件に従って出力ファイルと比較
ファイルとを比較する。

【００２４】次にステップＳ５では上記の比較結果より
出力ファイルの全レコードが比較ファイルと一致したか
どうかを判定し、不一致であればステップＳ６で作成し
たプログラムを修正しステップＳ３に戻る。

【００２５】図３はプログラム変更時のテスト方法のフ
ローチャートを示す。同図中、ステップＳ７でプログラ
ムの変更を行なう。次にステップＳ８で以前の入力ファ
イルが使えるかどうかを判定し、使えない場合はステッ
プＳ９で入力ファイルを作成し、これに対応して対象テ
スト項目ファイル１０及びテスト項目管理ファイル１１
を更新する。

【００２６】次にステップＳ１０で比較ファイルとして
以前の出力ファイルを使用でき、以前の比較条件ファイ
ル１８をそのまま使用できるかどうかを判定して、使用
できる場合はステップＳ１１で以前の出力ファイルを比
較ファイルし、これに対応してテスト項目管理ファイル
１１を更新する。使用できない場合はステップＳ１２で
比較ファイルを新たに作成し、これに対応して比較条件
ファイル１８を更新する。

【００２７】この後、ステップＳ１３で被テストプログ
ラム起動部により変更したプログラムを起動させて実行
し、これによって出力ファイルが作成される。

【００２８】次のステップＳ１４では比較部１７により
比較条件ファイル１８の条件に従って出力ファイルと比
較ファイルとを比較する。

【００２９】次にステップＳ１５では上記の比較結果よ
り出力ファイルの全レコードが比較ファイルと一致した
かどうかを判定し、不一致であればステップＳ１６で作
成したプログラムを修正しステップＳ１３に戻る。

【００３０】ここで、ＣＡＳＥ１〜３について詳しく説
明する。ＣＡＳＥ１では図４（Ａ）に示す出力ファイル
のレコードと図４（Ｂ）に示す比較ファイルのレコード
とを全フィールド比較して一致か不一致かを判別する。
ＣＡＳＥ２では図４（Ｃ）に示す出力ファイルのレコー
ドと図４（Ｄ）に示す比較ファイルのレコード夫々の６
１バイト以降が余白フィールドであるため、両レコード
の１バイト目から６０バイト目までを比較する。

【００３１】ＣＡＳＥ３では図４（Ｅ）に示す変更前の
レコードレイアウト、つまり比較ファイルのレコードレ
イアウトの図４（Ｇ）に示すレコードが、図４（Ｆ）の
レコードレイアウトに示す如く項目ＩＴＥＭ２，３夫々
が１バイト拡大され、５バイトの項目ＩＴＥＭ４が追加
されて図４（Ｈ）に示すレコードに変更されている場合
では、図５に示す如く項目ＩＴＥＭ１は両レコードの５
バイトをそのまま比較する。項目ＩＴＥＭ２は数字項目
なので変更後のレコードレイアウトである出力レコード
の０を削除して右詰めにして少ない方のバイト数（５バ
イト）について比較する。項目ＩＴＥＭ３は英字項目な
ので出力レコードを左詰めにして少ない方のバイト数
（５バイト）について比較する。項目ＩＴＥＭ４は比較
ファイルのレコードに対応項目がないので比較対象とし
ない。

【００３２】図６及び図７は比較部１７の実行する比較
処理のフローチャートを示す。

【００３３】図６において、ステップＳ２１ではテスト
項目管理ファイル１１から該当するテストケースＣＡＳ
Ｅ１〜３のいずれかを読み込み、ステップＳ２２でこの
テストケースの情報より比較しようとする出力ファイル
ＯＵＴ１〜３のいずれか及び比較ファイルＣＯＭＰ１〜
３のいずれかを割り当て、ステップＳ２３で比較条件フ
ァイル１８を読み込む。

【００３４】次に比較条件ファイル１８の内容が比較対
象外フィールドのみを指示しているか（ＣＡＳＥ２）、
レコードレイアウトの対応のみを指定しているか（ＣＡ
ＳＥ３）、比較対象外フィールドとレコードレイアウト
の対応を混合指定しているか、指定なしか（ＣＡＳＥ
１）を、ステップＳ２４，Ｓ２６，Ｓ２８，Ｓ３０夫々
で判別する。

【００３５】比較対象外フィールドのみ指定している場
合は、ステップＳ２５で出力ファイルのレコードと比較
ファイルのレコードとを比較対象の全フィールドについ
て比較する。レコードレイアウトの対応のみを指定して
いる場合は出力ファイルのレコードのデータ項目がなく
なるまでステップＳ２７のデータ項目対応の比較処理を
繰り返す。比較対象外フィールドとレコードレイアウト
の対応の混合指定の場合はステップＳ２９のデータ項目
対応の比較処理を比較対象フィールド内で出力ファイル
のレコードのデータ項目がなくなるまで繰り返す。指定
なしの場合はステップＳ３１で出力ファイルのレコード
と比較ファイルのレコードとの全フィールドを比較す
る。

【００３６】この後、ステップＳ３２で比較結果を一覧
リスト２０に出力する。

【００３７】図７はデータ項目対応の比較処理のフロー
チャートを示す。まず、出力ファイルのレコードのデー
タ項目と比較ファイルのレコードのデータ項目とが同じ
長さか（図５のＩＴＥＭ１）、右詰めのデータ項目で長
さが異なるか（図５のＩＴＥＭ２）、左詰めのデータ項
目で長さが異なるか（図５のＩＴＥＭ３）、比較ファイ
ルのレコードに対応するデータ項目がないか（図５のＩ
ＴＥＭ４）をステップＳ４０，Ｓ４２，Ｓ４４，Ｓ４６
夫々で判別する。

【００３８】同じ長さの場合はステップＳ４１で両レコ
ードのデータ項目をそのまま比較する。右詰めのデータ
項目で長さが異なる場合はステップＳ４３で両レコード
のデータ項目を右詰めとしてデータ長の短い方のバイト
数だけ比較する。左詰めのデータ項目で長さが異なる場
合はステップＳ４５で両レコードのデータ項目を左詰め
としてデータ長の短い方のバイト数だけ比較する。比較
ファイルのレコードに対応するデータ項目がない場合は
ステップＳ４７で比較を行なわない。

【００３９】このように、テスト項目管理ファイル１１
に各テスト項目に対応する被テストプログラム名とテス
ト用の入力ファイル名と出力ファイル名と比較ファイル
名とが登録されているため一元管理することができ、プ
ログラムの追加、変更時にも簡単に対応できる。

【００４０】また、出力ファイルに余白のフィールドが
ある場合、この余白のフィールドを比較対象外とする比
較条件を指定することにより、出力ファイルと比較ファ
イルの比較対象のフィールドのみを比較して変更された
プログラムのテスト結果が正常か異常かを判別できる。

【００４１】また、出力ファイルのレコードレイアウト
が変更になった場合は両レコードレイアウトの対応関係
を比較条件として指定することにより、両ファイルのレ
コードを項目毎に比較して変更されたプログラムのテス
ト結果が正常か異常かを判別できる。

【００４２】なお、上記実施例の比較結果一覧リスト２
０の他に、比較結果が異常の場合にどのフィールドで異
常となったかを表わす比較結果詳細リストを比較部１７
より出力しても良い。

【００４３】

【発明の効果】上述の如く、本発明のプログラムテスト
方法によれば、各テスト項目をテストするために必要な
被テストプログラム及びテスト関連ファイルを一元管理
して管理の手間がかからず、また変更されたプログラム
のテストを簡単に行なうことができ、出力ファイルに余
白のフィールドがある場合、又は出力ファイルと比較フ
ァイルとのレコードレイアウトに変更がある場合にも変
更されたプログラムのテストを簡単に行なうことがで
き、実用上きわめて有用である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明方法の機能構成図である。

【図２】新規作成プログラムのテスト方法のフローチャ
ートである。

【図３】プログラム変更時のテスト方法のフローチャー
トである。

【図４】本発明方法の比較方法を説明するための図であ
る。

【図５】本発明方法の比較方法を説明するための図であ
る。

【図６】比較処理のフローチャートである。

【図７】比較処理のフローチャートである。

【符号の説明】

１１ テスト項目管理ファイル １３ 入力ファイル １４ 出力ファイル １５ 被テストプログラム １７ 比較部 １８ 比較条件ファイル １９ 比較ファイル ２０ 比較結果一覧リスト

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 テスト用の入力ファイルを用いてプログ
   ラムを実行させて得られるテスト結果の出力ファイル
   と、比較ファイルとの一致比較により上記プログラムを
   テストするプログラムテスト方法において、 複数のテスト項目夫々に対応する被テストプログラム名
   とテスト用の入力ファイル名と出力ファイル名と比較フ
   ァイル名とをテスト項目管理ファイルに登録し、 上記テスト項目管理ファイルを参照してテストするプロ
   グラムに入力ファイルと出力ファイルとを割当てて上記
   プログラムを実行し、 プログラム実行後の出力ファイルと上記テスト項目管理
   ファイルを参照して割当てた比較ファイルとの一致比較
   を行なうことを特徴とするプログラムテスト方法。
2. 【請求項２】 請求項１記載のプログラムテスト方法に
   おいて、 上記出力ファイルのレコードと比較ファイルのレコード
   との比較対象となるフィールドを比較条件として指定
   し、 上記比較条件に応じて一致比較を行なうことを特徴とす
   るプログラムテスト方法。
3. 【請求項３】 請求項１記載のプログラムテスト方法に
   おいて、 上記出力ファイルのレコードレイアウトが比較ファイル
   のレコードレイアウトから変更されたとき両レコードレ
   イアウトの対応関係を比較条件として指定し、 上記比較条件に応じて一致比較を行なうことを特徴とす
   るプログラムテスト方法。