JPH0635704U - トルク変動吸収装置 - Google Patents
トルク変動吸収装置Info
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- JPH0635704U JPH0635704U JP4519693U JP4519693U JPH0635704U JP H0635704 U JPH0635704 U JP H0635704U JP 4519693 U JP4519693 U JP 4519693U JP 4519693 U JP4519693 U JP 4519693U JP H0635704 U JPH0635704 U JP H0635704U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 効果的に振動吸収を行うこと。
【構成】 出力軸(11)及び駆動部材(13,14,
16,17)を含む駆動側慣性能率(J1)と従動部材
(20,21)を含む従動側慣性能率(J2)との割合
を0.7ないし1.4として、共振周波数を低いものと
した。
16,17)を含む駆動側慣性能率(J1)と従動部材
(20,21)を含む従動側慣性能率(J2)との割合
を0.7ないし1.4として、共振周波数を低いものと
した。
Description
【0001】
【0002】
本考案は、出力軸に固定される駆動部材、該駆動部材上に同軸的にかつ相対回 動可能に配される従動部材、該従動部材と前記駆動部材との間に介在するヒステ リシス機構、トルクリミツト機構及びダンパ機構から成るトルク変動吸収装置の 改良に関するものであり、自動車のフライホイール内に組込んだり、船舶のダン パとして、エンジンの振動吸収用に利用される。
【0003】
本考案に係わる従来技術として、例えば特開昭55−20964号公報のもの がある。
【0004】 これは、出力軸に固定される駆動部材、駆動部材上に同軸的にかつ相対回転可 能に配される従動部材、従動部材と駆動部材との間に介在するヒステリシス機構 、トルクリミツト機構及びダンパ機構から成るトルク変動吸収装置であり、エン ジンの振動をヒステリシス機構、ダンパ機構あるいはトルクリミツト機構で吸収 しようとするものである。
【0005】
しかしながら、エンジンの振動をヒステリシス機構、ダンパ機構あるいはトル クリミツト機構で効果的に吸収しようとするには、これら機構の設定値を決定す ると共に駆動側慣性能率と従動側慣性能率との割合の決定が重要であり、この割 合の採り方によつては、振動吸収装置の共振点がエンジンの常用回転数範囲の値 となり、車両の振動が増加したり、極端には装置自体が共振に耐えられなく破損 してしまう。
【0006】 本考案は、このような問題点を解消し、効果的に振動吸収を行うことを、その 技術的課題とするものである。
【0007】
【0008】
上記問題点を解決し、技術的課題を達成するために講じた手段は、出力軸及び 駆動部材を含む駆動側慣性能率と従動部材を含む従動側慣性能率との割合を0. 7ないし1.4としたことである。
【0009】
上記手段を講じた結果、共振周波数を低いものとすることができ、共振点がア イドル回転以下に設定されることとなる。これにより、効果的に振動吸収を行う ことができる。
【0010】
以下、本考案を実施例に基づいて説明する。
【0011】 図1及び図2に示されるように、エンジンの出力軸11にボルト12で固定さ れる駆動部材は、第1ドライブプレート13、アウタリング14、第2ドライブ プレート16、この3者13,14,16を締結するピン18、アウタリング1 4に嵌装されるリングギヤ15、第1ドライブプレート13の内周側にボルト3 0で締結されるインナリング17から成る。インナリング17の外周にはボール ベアリング19を介して、上記駆動部材と同軸的にかつ相対回転可能に従動部材 が配されている。この従動部材は、ベアリング19を嵌装するドリブンプレート 20、このドリブンプレート20にボルト31で締結されるフライホイール21 から成る。トルクリミツト機構は、ドリブンプレート20とフライホイール21 とで挟着される摩擦材22,22、ドリブンデイスク23,23、皿バネ24か ら成り、ダンパ機構はドリブンデイスク23と第1,第2ドライブプレート13 ,16との各窓に嵌装される座部材であるゴム33付きシート32及びコイルス プリング34から成る。また、駆動部材と従動部材との相対回転時に必要とする ヒステリシス機構は、第1ドライブプレート13に係止する緩衝用樹脂キヤツプ 27を有するスラストプレート26,このプレート26とドリブンプレート20 との間に配される摩擦材25、付勢用皿ばね28,ワイツシヤ29とから成る。
【0012】 また、フライホイール21には、クラツチデイスク40を介して、図示しない トランスミツシヨンへエンジン動力を伝達,遮断可能なクラツチカバー41が固 定されている。
【0013】 以上の構成において、エンジンからの動力は出力軸11を介し駆動部材13, 14,16に伝達され、第1,第2ドライブプレート13,16の窓の端部で一 方のシート32を押し、コイルスプリング34を圧縮して他方のシート32から ドリブンデイスク23へ伝達する。トルクリミツト機構はエンジンの最大出力よ り大きい値ですべりを生ずるようになつており、通常は従動部材であるフライホ イール21と一体回転し、前述のドリブンデイスク23で受けた動力は、そのま まフライホイール21へ伝達され、更にフライホイール21に固定されたクラツ チカバー41へ伝達される。従つて、エンジン振動等の動力変化はコイルスプリ ング34で緩減されると共に、コイルスプリング34の圧縮・伸長によつて駆動 部材と従動部材とが相対回転をし、ヒステリシス機構でヒステリシスを生ぜしめ 、エンジン振動等を吸収する。
【0014】 エンジン始動時からアイドリング時へ至る過程で、振動吸収装置はその共振点 を必ず通過する。この共振点での出力軸11からフライホイール21への動力は エンジン最大出力の何倍かの値であり、この瞬間の大動力を逃す機構としてトル クリミツト機構がある。
【0015】 慣性能率は、コイルスプリング34の前後で動力伝達経路を2分して設定する 。すなわち、駆動側慣性能率J1は、出力軸11を含むエンジンの回転部材,駆 動部材13,14,16,17、リングギヤ15、ボルト12,30、ピン18 、スラストプレート26、皿ばね28、ワツシヤ29等を含めて計算し、また従 動側慣性能率J2は、フライホイール21、ドリブンプレート20、ボルト31 、摩擦材22、ドリブンデイスク23、皿バネ24、クラツチカバー41等を含 めて計算するのが望ましい。更にベアリング19、摩擦材25、コイルスプリン グ34、摩擦材33,32は半分ずつを駆動側、従動側慣性能率J1,J2に含 めるのが望ましい。
【0016】 以上の慣性能率において、その割合を0.7ないし1.4とした場合、図3に 示されるように、共振周波数を低くすることができ、共振点がアイドル回転以下 となる。これにより、効果的に振動吸収を行うことができる。
【0017】
以上の如く、共振周波数を低くすることで、共振点がアイドル回転以下とされ る。これにより、エンジン自体の振動を効果的に吸収して低減することができる 。
【図1】本発明に係るトルク変動吸収装置の断面図であ
る。
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】慣性能率と共振周波数との関係特性図である。
11 出力軸 13 第1ドライブプレート(駆動部材) 14 アウタリング(駆動部材) 16 第2ドライブプレート(駆動部材) 17 インナリング(駆動部材) 20 ドリブンプレート(従動部材) 21 フライホイール(従動部材) 22 摩擦材(トルクリミツト機構) 23 ドリブンデイスク(トルクリミツト機構) 24 皿バネ(トルクリミツト機構) 25 摩擦材25(ヒステリシス機構) 26 スラストプレート(ヒステリシス機構) 28 付勢用皿ばね(ヒステリシス機構) 29 ワツシヤ(ヒステリシス機構) 32 シート(ダンパ機構) 34 コイルスプリング(ダンパ機構) J1 駆動側慣性能率 J2 従動側慣性能率
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関の出力軸に連結される駆動部
材、該駆動部材に同軸且つ相対回転可能に配される従動
部材、該従動部材と前記駆動部材との間に介在するヒス
テリシス機構、トルクリミツト機構及びダンパ機構から
成る振動吸収装置を有するトルク変動吸収装置におい
て、前記出力軸及び駆動部材を含む駆動側慣性能率と前
記従動部材を含む従動側慣性能率との割合を0.7ない
し1.4としたトルク変動吸収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4519693U JPH0635704U (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | トルク変動吸収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4519693U JPH0635704U (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | トルク変動吸収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0635704U true JPH0635704U (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=12712524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4519693U Pending JPH0635704U (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | トルク変動吸収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0635704U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011094656A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Aisin Seiki Co Ltd | ダンパ装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55132435A (en) * | 1979-03-30 | 1980-10-15 | Toyota Motor Corp | Rotary vibration absorbing device for vehicle internal combustion engine |
-
1993
- 1993-08-19 JP JP4519693U patent/JPH0635704U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55132435A (en) * | 1979-03-30 | 1980-10-15 | Toyota Motor Corp | Rotary vibration absorbing device for vehicle internal combustion engine |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011094656A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Aisin Seiki Co Ltd | ダンパ装置 |
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