JPH063556Y2 - 歯科用インプラント材 - Google Patents
歯科用インプラント材Info
- Publication number
- JPH063556Y2 JPH063556Y2 JP1547489U JP1547489U JPH063556Y2 JP H063556 Y2 JPH063556 Y2 JP H063556Y2 JP 1547489 U JP1547489 U JP 1547489U JP 1547489 U JP1547489 U JP 1547489U JP H063556 Y2 JPH063556 Y2 JP H063556Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- implant material
- alveolar bone
- denture
- hole
- embedding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、義歯を上下顎に取り付ける際に使用される
歯科用インプラント材に関するものである。
歯科用インプラント材に関するものである。
一般に、義歯を上下顎に取り付ける場合、歯槽骨に、セ
ラミックス材料や金属材料からなる棒状または板状のイ
ンプラント材を埋設し、このインプラント材の上部に義
歯を固着することが行われている。
ラミックス材料や金属材料からなる棒状または板状のイ
ンプラント材を埋設し、このインプラント材の上部に義
歯を固着することが行われている。
上記上下顎に取り付けられる義歯には、食事の際のそし
ゃく力等、大きな力が加わることが多い。しかしなが
ら、上記のようなインプラント材は、歯槽骨との結合力
が弱いため耐久性が悪く短期間のうちに歯槽骨から外れ
てしまうという問題がある。そのため、歯槽骨に強力に
結合できるインプラント材として、特開昭61−176
339号公報に開示されているようなものが開発され一
部で使用されている。すなわち、このインプラント材
は、第4図および第5図に示すようなものであり、厚板
状からなる埋入部1の表面を、帯が段違いに交叉したよ
うな凹凸形状2に形成するとともに、その埋入部1に貫
通孔3を複数個穿設し、埋入部1の上端面中央部に義歯
支持部4を上方に向けて突設して構成されている。そし
て、このようなインプラント材を用いた義歯の取り付け
は、つぎのようにして行われる。まず、顎部5の歯肉部
5aを切開して義歯取り付け部を露呈させ、そこにドリ
ル等を用いて穴を設け、この穴に上記インプラント材の
埋入部1を埋め込み、義歯支持部4を歯肉部5aの表面
から突出させた状態で、歯肉部5aの切開部分を縫合す
る。ついで、一定期間(通常は2.5〜3ヵ月程度)放置
して歯槽骨5bのインプラント材埋入部を治癒させたの
ち、義歯支持部4に義歯6を取り付けることにより行わ
れる。この場合、上記インプラント材は、埋入部1の凹
凸形状2の凹部に、再生した骨組織が結合して歯槽骨5
bから外れにくくなるとともに、貫通孔3内にも再生し
成長した骨組織が入り込んで歯槽骨5bと強固に結合
し、顎部5から外れなくなる。しかしながら、上記のよ
うなインプラント材は、歯槽骨5bと強固に結合させる
ために、埋入部1が大形に形成されている。したがっ
て、取り付けの際、歯槽骨5bに大きな穴を開けなけれ
ばならず、その結果、治癒期間が長くなるという問題や
埋入部位に制約をうけるという問題が生じている外、義
歯支持部4の上部が歯肉部5aから突出しているため、
初期細菌感染が生じやすいという問題も有している。ま
た、上記インプラント材には、材質等に起因する耐久性
等の面から寿命があり、これを一度歯槽骨5bに取り付
けると、半永久的にそのままの状態にしておくというよ
うなことはできない。すなわち、インプラント材と歯肉
部5aとの間に初期細菌感染が生じ炎症が起きたりした
場合には、取り外す必要が生じる。このような場合に
も、上記インプラント材は、埋入部1が大形に形成され
ているため容易に歯槽骨5bから取り外すことができ
ず、これを取り外すために大きな骨欠損を生じる場合が
多い。
ゃく力等、大きな力が加わることが多い。しかしなが
ら、上記のようなインプラント材は、歯槽骨との結合力
が弱いため耐久性が悪く短期間のうちに歯槽骨から外れ
てしまうという問題がある。そのため、歯槽骨に強力に
結合できるインプラント材として、特開昭61−176
339号公報に開示されているようなものが開発され一
部で使用されている。すなわち、このインプラント材
は、第4図および第5図に示すようなものであり、厚板
状からなる埋入部1の表面を、帯が段違いに交叉したよ
うな凹凸形状2に形成するとともに、その埋入部1に貫
通孔3を複数個穿設し、埋入部1の上端面中央部に義歯
支持部4を上方に向けて突設して構成されている。そし
て、このようなインプラント材を用いた義歯の取り付け
は、つぎのようにして行われる。まず、顎部5の歯肉部
5aを切開して義歯取り付け部を露呈させ、そこにドリ
ル等を用いて穴を設け、この穴に上記インプラント材の
埋入部1を埋め込み、義歯支持部4を歯肉部5aの表面
から突出させた状態で、歯肉部5aの切開部分を縫合す
る。ついで、一定期間(通常は2.5〜3ヵ月程度)放置
して歯槽骨5bのインプラント材埋入部を治癒させたの
ち、義歯支持部4に義歯6を取り付けることにより行わ
れる。この場合、上記インプラント材は、埋入部1の凹
凸形状2の凹部に、再生した骨組織が結合して歯槽骨5
bから外れにくくなるとともに、貫通孔3内にも再生し
成長した骨組織が入り込んで歯槽骨5bと強固に結合
し、顎部5から外れなくなる。しかしながら、上記のよ
うなインプラント材は、歯槽骨5bと強固に結合させる
ために、埋入部1が大形に形成されている。したがっ
て、取り付けの際、歯槽骨5bに大きな穴を開けなけれ
ばならず、その結果、治癒期間が長くなるという問題や
埋入部位に制約をうけるという問題が生じている外、義
歯支持部4の上部が歯肉部5aから突出しているため、
初期細菌感染が生じやすいという問題も有している。ま
た、上記インプラント材には、材質等に起因する耐久性
等の面から寿命があり、これを一度歯槽骨5bに取り付
けると、半永久的にそのままの状態にしておくというよ
うなことはできない。すなわち、インプラント材と歯肉
部5aとの間に初期細菌感染が生じ炎症が起きたりした
場合には、取り外す必要が生じる。このような場合に
も、上記インプラント材は、埋入部1が大形に形成され
ているため容易に歯槽骨5bから取り外すことができ
ず、これを取り外すために大きな骨欠損を生じる場合が
多い。
この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、小
形に形成しても歯槽骨組織に強固に結合でき、かつ交換
や取り外しの必要が生じた場合には、容易に取り外すこ
とができるインプラント材の提供をその目的とする。
形に形成しても歯槽骨組織に強固に結合でき、かつ交換
や取り外しの必要が生じた場合には、容易に取り外すこ
とができるインプラント材の提供をその目的とする。
上記目的を達成するため、この考案の歯科用インプラン
ト材は、上面に閉塞ねじ用のねじ穴が開口した有底円筒
状の義歯支持部の左右下部側に、横方向に延びる薄板状
の連結片を設け、この両連結片の先端に、円柱状埋入部
を上記義歯支持部と平行に設け、上記両円柱状埋入部の
周面に横方向に延びる底浅の小溝を所定間隔で複数個設
けるとともに、上記両連結片に前後に貫通する貫通孔を
設けたという構成をとる。
ト材は、上面に閉塞ねじ用のねじ穴が開口した有底円筒
状の義歯支持部の左右下部側に、横方向に延びる薄板状
の連結片を設け、この両連結片の先端に、円柱状埋入部
を上記義歯支持部と平行に設け、上記両円柱状埋入部の
周面に横方向に延びる底浅の小溝を所定間隔で複数個設
けるとともに、上記両連結片に前後に貫通する貫通孔を
設けたという構成をとる。
すなわち、この歯科用インプラント材においては、埋入
部が従来例のような板状という簡単な形状ではなく、有
底円筒状の義歯支持部の左右下部側から横方向に延びる
2個の連結片と、その先端に設けられた円柱状埋入部と
で構成されている。そして、上記両連結片には貫通孔が
設けられているとともに、上記両円柱状埋入部の周面に
横方向に延びる小溝が複数個設けられた複雑な形状に形
成されている。したがって、このインプラント材を小さ
く形成しても、これを歯槽骨に埋入したのち所定期間が
経過すると、上記両円柱状埋入部の小溝内および連結片
の貫通孔に、再生・成長した骨組織が入り込み、インプ
ラント材が歯槽骨に強固に結合するようになる。その結
果、取り付けの際に、歯槽骨に開ける穴を小さくするこ
とができ、治療期間が短縮できるとともに、患者に与え
る苦痛を軽減することができるようになる。また、上記
穴の位置決めの自由度が広がるようになる。さらに、イ
ンプラント材を小さく形成することができることに加え
て、埋入部の小溝が底浅に形成されているため、インプ
ラント材を歯槽骨から取り外す必要が生じた場合は、簡
単な手術により容易に取り外すことができる。
部が従来例のような板状という簡単な形状ではなく、有
底円筒状の義歯支持部の左右下部側から横方向に延びる
2個の連結片と、その先端に設けられた円柱状埋入部と
で構成されている。そして、上記両連結片には貫通孔が
設けられているとともに、上記両円柱状埋入部の周面に
横方向に延びる小溝が複数個設けられた複雑な形状に形
成されている。したがって、このインプラント材を小さ
く形成しても、これを歯槽骨に埋入したのち所定期間が
経過すると、上記両円柱状埋入部の小溝内および連結片
の貫通孔に、再生・成長した骨組織が入り込み、インプ
ラント材が歯槽骨に強固に結合するようになる。その結
果、取り付けの際に、歯槽骨に開ける穴を小さくするこ
とができ、治療期間が短縮できるとともに、患者に与え
る苦痛を軽減することができるようになる。また、上記
穴の位置決めの自由度が広がるようになる。さらに、イ
ンプラント材を小さく形成することができることに加え
て、埋入部の小溝が底浅に形成されているため、インプ
ラント材を歯槽骨から取り外す必要が生じた場合は、簡
単な手術により容易に取り外すことができる。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく説明す
る。
る。
第1図(a),(b),(c)はこの考案の一実施例を
示している。すなわち、図において、11はチタン合金
(Ti90%,A6%.V4%)製のインプラント材
であり、中央部が、上面に閉塞ねじ(第2図参照)12
ら合用のねじ穴13が開口した有底円筒状の義歯支持部
14に形成され、その下部側左右両側部から横方向に板
状の連結片15が竪向きの状態で延設されている。そし
て、その両連結片15の先端に、それぞれ円柱状の埋入
部16が、義歯支持部14と平行して設けられている。
17は上記両連結片15の中央部に設けられた貫通孔で
あり、18は上記埋入部16の周面に設けられた横方向
に延びる小溝である。この小溝18は底浅に形成されて
おり、上下に所定間隔を保って2個設けられている。ま
た、上記連結片16の上端縁は、それぞれ義歯支持部1
4側が下方に向かう傾斜に形成されており、上記両埋入
部16の下端面は、それぞれ外側が上方に向かう傾斜面
に形成されている。これをより詳しく述べると、上記イ
ンプラント材11は、全体の長さaが12.0mm,高さbが
7.0mm,厚みcが3.1mmに設定されており、その義歯支持
部14の直径は3.1mmに設定されている。ねじ穴13
は、深さが3.7mmで大径側の直径が2.18mm,小径側の直
径が1.69mmに設定されており、貫通孔17の直径はそれ
ぞれ2.0mmに設定されている。また、埋入部16は、と
もに内側部分の高さが5.0mmで、外側部分の高さが4.0mm
に設定されており、その最大直径(突条部19a,19
bおよび19cの直径)が2.2mm,小溝18の部分の直
径が1.2mmに設定されている。そして、突条部19aの
厚みが0.5mm,突条部19bの厚みが0.8mm,突条部19
cの最大厚みが1.5mm,小溝18の厚みがそれぞれ1,1mm
に設定されている。なお、両埋入部16の内側部分(義
歯支持部14側)は、連結片15に連結しているため小
溝18は設けられていない。また、このインプラント材
11の埋入部16の表面には、直径が25〜45μmmの
気孔を無数に有する、50〜75μmmの多孔質の被膜層
が形成されている。この被膜層は、インプラント材11
を構成するチタン合金と同一の合金をパウダー状にした
ものを、プラズマ溶射によりインプラント材11の表面
に吹き付けて形成されるものであり、ラップシェア強度
(ASTM F 1044)が14.5〜24MPa(21
00〜3500pis)で、張力強度(ASTM F
1147)が34〜48MPa(5000〜7000p
is)に設定されている。
示している。すなわち、図において、11はチタン合金
(Ti90%,A6%.V4%)製のインプラント材
であり、中央部が、上面に閉塞ねじ(第2図参照)12
ら合用のねじ穴13が開口した有底円筒状の義歯支持部
14に形成され、その下部側左右両側部から横方向に板
状の連結片15が竪向きの状態で延設されている。そし
て、その両連結片15の先端に、それぞれ円柱状の埋入
部16が、義歯支持部14と平行して設けられている。
17は上記両連結片15の中央部に設けられた貫通孔で
あり、18は上記埋入部16の周面に設けられた横方向
に延びる小溝である。この小溝18は底浅に形成されて
おり、上下に所定間隔を保って2個設けられている。ま
た、上記連結片16の上端縁は、それぞれ義歯支持部1
4側が下方に向かう傾斜に形成されており、上記両埋入
部16の下端面は、それぞれ外側が上方に向かう傾斜面
に形成されている。これをより詳しく述べると、上記イ
ンプラント材11は、全体の長さaが12.0mm,高さbが
7.0mm,厚みcが3.1mmに設定されており、その義歯支持
部14の直径は3.1mmに設定されている。ねじ穴13
は、深さが3.7mmで大径側の直径が2.18mm,小径側の直
径が1.69mmに設定されており、貫通孔17の直径はそれ
ぞれ2.0mmに設定されている。また、埋入部16は、と
もに内側部分の高さが5.0mmで、外側部分の高さが4.0mm
に設定されており、その最大直径(突条部19a,19
bおよび19cの直径)が2.2mm,小溝18の部分の直
径が1.2mmに設定されている。そして、突条部19aの
厚みが0.5mm,突条部19bの厚みが0.8mm,突条部19
cの最大厚みが1.5mm,小溝18の厚みがそれぞれ1,1mm
に設定されている。なお、両埋入部16の内側部分(義
歯支持部14側)は、連結片15に連結しているため小
溝18は設けられていない。また、このインプラント材
11の埋入部16の表面には、直径が25〜45μmmの
気孔を無数に有する、50〜75μmmの多孔質の被膜層
が形成されている。この被膜層は、インプラント材11
を構成するチタン合金と同一の合金をパウダー状にした
ものを、プラズマ溶射によりインプラント材11の表面
に吹き付けて形成されるものであり、ラップシェア強度
(ASTM F 1044)が14.5〜24MPa(21
00〜3500pis)で、張力強度(ASTM F
1147)が34〜48MPa(5000〜7000p
is)に設定されている。
このインプラント材11の歯槽骨への取り付けに際して
は、まず、歯肉部5aを切開し、歯槽骨5bの義歯取り
付け部にドリル等を用いて、上方から見下ろした状態が
第1図(a)の外周と同形になるような穴を開ける。つ
いで、義歯支持部14の上端面を、歯槽骨5bの上端面
に揃えた状態(第2図参照)で、インプラント材11を
上記歯槽骨5bの穴に埋め込み、義歯支持部14のねじ
穴13に、閉塞ねじ12をら合させる。つぎに、歯肉部
5a切開部分を縫合して閉じ第2図の状態にする。そし
て、所定期間(75日程度)放置してインプラント材1
1を歯槽骨5bに固定させたのち、上記歯肉部5aを再
び切開してインプラント材11の義歯支持部14を露呈
させる。ついで、閉塞ねじ12を取り外すとともに、義
歯支持部14にインプラントヘッド(図示せず)をねじ
穴13を利用して取り付け、これに義歯を接着固定す
る。この際、上記両連結片15の貫通孔17および両埋
入部16の小溝18内に、再生し成長した骨組織が入り
込んで、インプラント材11が歯槽骨5bに強固に結合
される。また、インプラント材11埋設後一定期間経過
し、上記インプラント材11の取り外しの必要が生じた
場合には、インプラント材11が小形に形成されている
とともに、歯槽骨組織と結合している小溝18が底浅に
形成されているため、簡単な手術によって容易に取り外
すことができる。
は、まず、歯肉部5aを切開し、歯槽骨5bの義歯取り
付け部にドリル等を用いて、上方から見下ろした状態が
第1図(a)の外周と同形になるような穴を開ける。つ
いで、義歯支持部14の上端面を、歯槽骨5bの上端面
に揃えた状態(第2図参照)で、インプラント材11を
上記歯槽骨5bの穴に埋め込み、義歯支持部14のねじ
穴13に、閉塞ねじ12をら合させる。つぎに、歯肉部
5a切開部分を縫合して閉じ第2図の状態にする。そし
て、所定期間(75日程度)放置してインプラント材1
1を歯槽骨5bに固定させたのち、上記歯肉部5aを再
び切開してインプラント材11の義歯支持部14を露呈
させる。ついで、閉塞ねじ12を取り外すとともに、義
歯支持部14にインプラントヘッド(図示せず)をねじ
穴13を利用して取り付け、これに義歯を接着固定す
る。この際、上記両連結片15の貫通孔17および両埋
入部16の小溝18内に、再生し成長した骨組織が入り
込んで、インプラント材11が歯槽骨5bに強固に結合
される。また、インプラント材11埋設後一定期間経過
し、上記インプラント材11の取り外しの必要が生じた
場合には、インプラント材11が小形に形成されている
とともに、歯槽骨組織と結合している小溝18が底浅に
形成されているため、簡単な手術によって容易に取り外
すことができる。
このように、この考案の歯科用インプラント材11は、
連結片15および埋入部16が再生し成長する骨組織と
強固に結合しやすい複雑な形状に形成されているため、
耐久性がよくなり長時間にわたって歯槽骨5bに固定さ
れるようになる。また、大きさが小さく設定されている
ため、歯槽骨5bに開ける穴を小さくすることができ、
治癒期間が短縮できるとともに、患者に与える苦痛を軽
減することができるようになる。さらに、穴の位置決め
の自由度が広がる。また、インプラント材11の大きさ
が小さいことに加えて、小溝18が底浅に形成されてい
るため、インプラント材11を歯槽骨5bから取り外す
必要が生じた場合は、簡単な手術により容易に取り外す
ことができる。さらに、インプラント材11の材質とし
てチタン合金を使用しているためイオン化が極めて活性
的(自然電極電位が卑に高い)であり、その有効的な効
果(Ca2+イオン,コラーゲン,プロテオグリカン等の吸
着効果)により治癒期間がさらに短縮できるようにな
る。また、インプラント材11の全体を顎部5内に埋入
するようになっているため、初期細菌感染の予防にもな
る。
連結片15および埋入部16が再生し成長する骨組織と
強固に結合しやすい複雑な形状に形成されているため、
耐久性がよくなり長時間にわたって歯槽骨5bに固定さ
れるようになる。また、大きさが小さく設定されている
ため、歯槽骨5bに開ける穴を小さくすることができ、
治癒期間が短縮できるとともに、患者に与える苦痛を軽
減することができるようになる。さらに、穴の位置決め
の自由度が広がる。また、インプラント材11の大きさ
が小さいことに加えて、小溝18が底浅に形成されてい
るため、インプラント材11を歯槽骨5bから取り外す
必要が生じた場合は、簡単な手術により容易に取り外す
ことができる。さらに、インプラント材11の材質とし
てチタン合金を使用しているためイオン化が極めて活性
的(自然電極電位が卑に高い)であり、その有効的な効
果(Ca2+イオン,コラーゲン,プロテオグリカン等の吸
着効果)により治癒期間がさらに短縮できるようにな
る。また、インプラント材11の全体を顎部5内に埋入
するようになっているため、初期細菌感染の予防にもな
る。
第3図は、この考案の他の実施例を示している。このイ
ンプラント材20は、突条部21aおよび21bの厚み
がそれぞれ0.5mm,突条部21cの最大厚みが1.5mm,小
溝22の厚みが0.9mmに設定されている。したがって、
埋入部23の高さdが4.0mmになり、前後の高さeが6,0
mmになっている。それ以外の部分は、上記実施例と同様
に構成されている。したがって、同一部分に同一符号を
記している。このように構成したため、さらに、小形に
なるり歯槽骨5bに開ける穴の深さを浅くすることがで
きる。その他の作用効果については、上記実施例と同様
である。
ンプラント材20は、突条部21aおよび21bの厚み
がそれぞれ0.5mm,突条部21cの最大厚みが1.5mm,小
溝22の厚みが0.9mmに設定されている。したがって、
埋入部23の高さdが4.0mmになり、前後の高さeが6,0
mmになっている。それ以外の部分は、上記実施例と同様
に構成されている。したがって、同一部分に同一符号を
記している。このように構成したため、さらに、小形に
なるり歯槽骨5bに開ける穴の深さを浅くすることがで
きる。その他の作用効果については、上記実施例と同様
である。
なお、上記実施例では、インプラント材を構成する材料
として、チタン合金を使用しているが、合金ではなくチ
タンを使用してもよい。また、コーティング材として
は、チタン合金の外、チタン,アルミ,アルミ合金等も
使用もできる。
として、チタン合金を使用しているが、合金ではなくチ
タンを使用してもよい。また、コーティング材として
は、チタン合金の外、チタン,アルミ,アルミ合金等も
使用もできる。
以上のように、この考案の歯科用インプラント材は構成
されているため、小形に形成しても歯槽骨に強固に結合
するようになる。そして、小形に形成することにより、
歯槽骨に開ける穴を小さくすることができ、治癒期間が
短縮できるとともに、患者に与える苦痛を軽減すること
ができるようになる。また、上記穴の位置決めの自由度
が広がるようになる。さらに、インプラント材を小さく
することができることに加えて、小溝が底浅に形成され
ているため、インプラント材を歯槽骨から取り外す必要
が生じた場合は、簡単な手術により容易に取り外すこと
ができるようになる。
されているため、小形に形成しても歯槽骨に強固に結合
するようになる。そして、小形に形成することにより、
歯槽骨に開ける穴を小さくすることができ、治癒期間が
短縮できるとともに、患者に与える苦痛を軽減すること
ができるようになる。また、上記穴の位置決めの自由度
が広がるようになる。さらに、インプラント材を小さく
することができることに加えて、小溝が底浅に形成され
ているため、インプラント材を歯槽骨から取り外す必要
が生じた場合は、簡単な手術により容易に取り外すこと
ができるようになる。
第1図(a)はこの考案の一実施例の平面図、第1図
(b)はその正面図、第1図(c)は第1図(b)のA
−A′断面図、第2図はそれを歯槽骨に埋設した状態を
示す説明図、第3図は他の実施例の正面図、第4図は従
来例のインプラント材を歯槽骨に埋入した状態を示す縦
断面図、第5図はそのインプラント材の側面図である。 11…インプラント材、12…閉塞ねじ、13…ねじ
穴、14…義歯支持部、15…連結片、16…埋入部、
17…貫通孔、18…小溝
(b)はその正面図、第1図(c)は第1図(b)のA
−A′断面図、第2図はそれを歯槽骨に埋設した状態を
示す説明図、第3図は他の実施例の正面図、第4図は従
来例のインプラント材を歯槽骨に埋入した状態を示す縦
断面図、第5図はそのインプラント材の側面図である。 11…インプラント材、12…閉塞ねじ、13…ねじ
穴、14…義歯支持部、15…連結片、16…埋入部、
17…貫通孔、18…小溝
Claims (2)
- 【請求項1】上面に閉塞ねじ用のねじ穴が開口した有底
円筒状の義歯支持部の左右下部側に、横方向に延びる薄
板状の連結片を設け、この両連結片の先端に、円柱状埋
入部を上記義歯支持部と平行に設け、上記両円柱状埋入
部の周面に横方向に延びる底浅の小溝を所定間隔で複数
個設けるとともに、上記両連結片に前後に貫通する貫通
孔を設けたことを特徴とする歯科用インプラント材。 - 【請求項2】表面に、溶射コーティングによる多孔質の
被膜層が形成されている請求項(1)記載の歯科用インプ
ラント材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1547489U JPH063556Y2 (ja) | 1989-02-13 | 1989-02-13 | 歯科用インプラント材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1547489U JPH063556Y2 (ja) | 1989-02-13 | 1989-02-13 | 歯科用インプラント材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02106204U JPH02106204U (ja) | 1990-08-23 |
JPH063556Y2 true JPH063556Y2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=31227561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1547489U Expired - Lifetime JPH063556Y2 (ja) | 1989-02-13 | 1989-02-13 | 歯科用インプラント材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063556Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-02-13 JP JP1547489U patent/JPH063556Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02106204U (ja) | 1990-08-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |