JPH0635384Y2

JPH0635384Y2 - 電気コネクター

Info

Publication number: JPH0635384Y2
Application number: JP1988057260U
Authority: JP
Inventors: 義次藤浦; 茂石川
Original assignee: アンプインコーポレーテッド
Priority date: 1988-04-27
Filing date: 1988-04-27
Publication date: 1994-09-14
Anticipated expiration: 2003-04-27
Also published as: JPH01165574U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、電気コネクター、さらに詳しくは、プリント
回路基板の面実装用として好適な多極コネクターに関す
る。

（従来の技術と課題）最近における電子システムの実装密度の増加を求める要
求から、電気コネクターを含む電気部品をプリント回路
基板に直接実装する必要が生じている。通常、部品の面
実装に用いられる手段は半田接合である。しかし、回路
基板に面実装されたコネクターは、回路基板に形成され
ているスルーホールを使用して実装されているそれに較
べて、該コネクターのコンタクトの回路基板に対する接
合強度が著しく低い。また、別の回路基板に面実装され
ている相手コネクターに対する挿抜操作時におけるコン
タクトの撓みが半田接合部（電気的接合部）に大きな応
力を生じさせる。その結果、半田接合部に破断やクラッ
クなどの不良を引き起こすことになる。

しかしながら、従来、前述した面実装技術にともなう課
題を有効かつ簡便に解決することができる手段が提案な
いし教示されていない。

本考案の目的は、回路基板に対する固定用レッグ部を有
する保持フレームをコネクターのハウジングに嵌着する
ことにより、前述の課題を有効かつ簡便に解決すること
ができるコネクターを提供することにある。

（課題を解決するための手段）前記目的を達成するための本考案に係るコネクターは、
互いに嵌合する一対のハウジングと、該ハウジングの各
々の内部に位置するコンタクト部及び該コンタクト部に
連続し該ハウジングの各々の外へ延出して回路基板の各
々に半田付されるレッグ部を有するコンタクトとを含
む。

前記ハウジングの各々は、外周面に一体的に嵌着された
金属製の保持フレームの各々を備えている。前記保持フ
レームの各々は、一端に前記回路基板の各々に対接する
開口端から外方向へ延出して該回路基板の各々に半田付
されるほぼ櫛歯状の固定用レッグ部と、他端に互いに相
手の前記保持フレームとの嵌合部とを有する。前記保持
フレームの各々の、前記回路基板の各々に対する対向面
には、前記回路基板の各々に対する保持用クリップが突
出形成されている。

（作用）前記構成を有する本考案に係るコネクターによれば、前
記ハウジングに嵌着された前記保持フレームの固定用レ
ッグ部が回路基板に半田接合される。したがって、各回
路基板に面実装されている一対のコネクターが挿抜時、
前記コンタクトのレッグ部が撓み、該レッグ部に位置し
て当該回路基板に半田接合されているシグナル用接合部
に破断力が直接的に及ぶことがない。

（実施例）図面を参照して、本考案に係る実施例を説明すると、以
下のとおりである。

第１図および第２図において、互いに嵌合する一対のハ
ウジング10,11には、互いに接触する複数対のコンタク
ト12,13が配列装填されている。ハウジング10,11は、プ
リント回路基板30,31との対向面からバネ性の保持用ク
リップ14,15が突出し、これらがそれぞれ回路基板30,31
に設けられた係止孔（図示せず）に係入することによ
り、回路基板30,31に保持されている。コンタクト12,13
は、導電性金属から作られていて、それぞれハウジング
10,11内に位置するコンタクト部12a,13aと、それぞれに
連続してハウジング10,11外へ延出するとともに該コン
タクト部と交差する外方向へ屈曲するレッグ部12b,13b
とからなり、それらの先端近傍にそれぞれの回路基板3
0,31側へ円弧状に弯曲するシグナル用接合部16を有す
る。

ハウジング10,11は剛性金属板で形成されている保持フ
レーム17,18を備える。保持フレーム17,18はハウジング
10,11の少なくとも上下開口端面を除く外周面に嵌着さ
れている。この嵌着状態は、保持フレーム17,18の両側
基端の一部19,20がハウジング10,11の外周面に形成され
ている条溝21,22にかしめられることにより維持されて
いる。保持フレーム17,18は、回路基板30,31に対接する
外周開口端から外方向へ延出するほぼ櫛歯状の固定用レ
ッグ部23を有する。保持フレーム17は、その基端近傍か
ら延出する部分17aがハウジング10から離間し、ハウジ
ング10,11の嵌合状態では、その離間部にハウジング11
及び保持フレーム18の一部が位置する。また、ハウジン
グ10,11の嵌合状態では、保持フレーム17,18は、固定用
レッグ部23の反対側の端部（嵌合部）が互いに嵌合す
る。一方、回路基板30,31には、シグナル用接合部16及
び固定用レッグ部23の配列に対応して半田ペーストの塗
布でパッド部32,33が設けられている。各パッド部32,33
には、例えば、ベーパーフェイズ法により、シグナル用
接合部16及び固定用レッグ部23が半田接合される。

なお、図示されていないが、ハウジング10,11に互いに
接触するグランド用コンタクトも装填されている場合に
は、それらコンタクトのレッグ部も当該回路基板に半田
接合される。

第３図に示すように、前記クリップ14,15に替えて、保
持フレーム17,18の当該回路基板に対する対向面に保持
用クリップ14′,15′を形成してあってもよい。

（考案の効果）本考案に係るコネクターによれば、次の効果を奏する。

（１）コネクターの回路基板への面実装において、回路
基板に半田付けする固定用レッグ部を有する保持フレー
ムが該コネクターのハウジングの外周面に嵌着されてい
るから、該ハウジングは該固定用レッグ部を介して該回
路基板に接合されることができる。したがって、前記コ
ネクターのコンタクトと前記回路基板との結合力が強く
なり、一対のコネクターの挿抜に際して該コンタクトが
撓み、該コンタクトのレッグ部と該回路基板との接合部
に破断やクラックなどの不良を引き起こすおそれがな
く、電気的接続の高い信頼性を獲得することができる。
さらに、前記固定用レッグ部が外方向へ延出しているか
ら、半田ブリッジの検査や補修が容易である。

（２）前記保持フレームは、ハウジングの外周面のほと
んどを被覆することにより、シールド効果をも有する。

（３）ハウジング及び保持フレームの一方に突出形成さ
れた保持用クリップは、コネクターを回路基板に装着し
た状態での保持機能はもとより、コネクターを回路基板
に装着する際のコネクターの位置決め及び仮保持用とし
ての機能をも有し、コンタクトのレッグ部の回路基板に
対する半田付け工程による電気的接続を確実に行うのに
極めて有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係るコネクターの実施例であって、
一対のコネクターの一方が一方の回路基板（他の回路基
板は省略）に面実装されかつ互いに嵌合している断面
図。第２図は、一対のコネクターがそれぞれの回路基板に面
実装されかつ互いに嵌合している断面図。第３図は、コネクターを回路基板に保持させるためのク
リップを該コネクターのハウジングに嵌着された保持フ
レームに形成されている別例を示す該フレームの部分斜
視図。 10,11…ハウジング 12,13…コンタクト 12a,13a…コンタクト部 12b,13b…レッグ部 14,15,14′,15′…保持用クリップ 17,18…保持フレーム 23…固定用レッグ部 30,31…回路基板 40…開口端

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】互いに嵌合する一対のハウジングと、該ハ
ウジングの各々の内部に位置するコンタクト部及び該コ
ンタクト部に連続し該ハウジングの各々の外へ延出して
回路基板の各々に半田付されるレッグ部を有するコンタ
クトとを含み、前記ハウジングの各々は、外周面に一体的に嵌着された
金属製の保持フレームの各々を備え、前記保持フレームの各々は、一端に前記回路基板の各々
に対接する開口端から外方向へ延出して該回路基板の各
々に半田付されるほぼ櫛歯状の固定用レッグ部と、他端
に互いに相手の前記保持フレームとの嵌合部とを有し、前記保持フレームの各々の、前記回路基板の各々に対す
る対向面には、前記回路基板の各々に対する保持用クリ
ップが突出形成されていることを特徴とする電気コネク
ター。