JPH06351185A - モータ及び電磁石 - Google Patents

モータ及び電磁石

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JPH06351185A
JPH06351185A JP13454593A JP13454593A JPH06351185A JP H06351185 A JPH06351185 A JP H06351185A JP 13454593 A JP13454593 A JP 13454593A JP 13454593 A JP13454593 A JP 13454593A JP H06351185 A JPH06351185 A JP H06351185A
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electromagnet
teeth
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Akira Hashimoto
昭 橋本
Hideto Nishimura
秀人 西村
Kazuo Hasegawa
和男 長谷川
Atsuo Onoda
篤夫 小野田
Hidetada Nagaoka
秀忠 長岡
Junji Kawada
順治 川田
Tadashi Sato
正 佐藤
Satoru Akutsu
悟 阿久津
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステータヨークを分割し、各々のティースに
巻線を施すコア付きラジアルギャップ型モータの結線処
理を簡単に行える生産性の良く信頼性の高いコア付きラ
ジアルギャップ型モータを提供することを目的としてい
る。 【構成】 チップ状のティース12にコイル14を巻回
し、ティース12にコイル14の始端と終端を係止する
電極部13を有する電磁石11を、固定部をなす鉄基板
6上に所定の間隔で配置固定し、鉄基板6に設けられた
回路パターン6bによって各々の電磁石11を結線す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気ディスクや
光ディスク駆動装置等に用いられる回転駆動源としての
コア付きラジアルギャップ型モータの構成に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来例1.近年、磁気ディスク、光ディ
スク等の駆動装置の小型化、薄型化、省電力化に伴い回
転駆動源であるコア付きラジアルギャップ型モータにも
構造、性能、工法で種々の検討がなされている。以下図
面を参照しながら、従来のコア付きラジアルギャップ型
モータについて説明する。図22ないし図24は特開平
2−133055号公報に開示されている従来のコア付
きラジアルギャップ型モータである。図22は断面図で
あり、図23は図22におけるステータヨーク8の平面
図を示したものであり、図24は図22におけるステー
タヨーク8へのコイル9の巻線を示したものである。
【0003】図において、1は一対の軸受け2に回転自
在に支持された回転軸、3はハブ4を介して回転軸1に
固定的に設けられたロータヨーク、5はロータヨーク3
の内周面に固着された円環状の多極着磁されたロータ磁
石、6は軸受け2を収納保持するハウジング部7を有す
る固定部であるベース、8はロータ磁石の磁極面と端面
が対向するようにハウジング部7に固定的に設けられた
磁性材からなる積層状のステータヨーク、9はステータ
ヨーク8のスロット部に巻回されたコイル、10はベー
ス6上に設けられたホール素子等のコア付きラジアルギ
ャップ型モータを駆動するための回路構成要素を配置し
たプリント基板である。
【0004】しかしながら上記構成例では、ステータヨ
ーク8の形状が複雑なためコイル9を巻線するのが非常
に困難であり、さらに特殊な巻線機を必要とするという
点から工法的な面からも巻線の簡略化が必要であるとい
う問題点がある。
【0005】この問題点を解決する方法として、図25
に示すような構成が上記公報に開示されている。これは
前記従来例のステータヨークをバックヨーク8aとティ
ース8bに分割し、ティース8bにコイル9を巻回した
後にバックヨーク8aとティース8bを嵌合接続すると
いうものである。
【0006】従来例2.図26ないし図28は特開昭5
5−139062号公報に開示されている従来の誘導電
動機の固定子コアを示す図である。図26(a)、
(b)に示すように固定子コアをスロット数と等しい個
数に分割して分割コア116aを形成する。スロット1
17と歯部119の一方の境界部で分割した形状つまり
一の歯部と一のスロット117に面した継鉄構成部12
0aとからなる同一形状の分割コア116aを形成して
おき、絶縁材料よりなるスプール124に巻いた巻線1
18を前記各分割コア116aの継鉄構成部120aに
はめあわせた後、各分割コア同士を接合することによ
り、固定子を製作することができる。上記のごとく固定
子コア116を分割する場合において、分割コア同士の
接合ははめあわせ用の凹部125とこれに対応した凸部
126とのはめあわせで仮接合し、最終的には樹脂モー
ルドにより固定する。さらに、図27〜図28のように
固定子コア116の継鉄構成部120と各歯部119と
を分割形成しておき、継鉄部120のスロット相当箇所
に巻線118を施した後歯部119を接合することによ
り、固定子を製作することができる。この場合、図27
のように、完全な環状をなす継鉄部120に対して絶縁
材料よりなる割形のスプールをはめて巻線するほか、図
28のように継鉄部120を複数に分割し、該分割継鉄
120bに対してスプールをはめて巻線するかまたはス
プールに巻いた巻線118を適宜はめた後、前記分割継
鉄120bを接合することができる。以上のように、こ
の従来例では、誘導電動機の固定子コアの巻線を能率的
に、かつ容易に行えるようにするため、固定子コアを分
割するという技術が開示されている。
【0007】従来例3.次に図29ないし図31は特開
昭62−155758号公報に示された従来のブラシレ
スモータを示す図である。図29は平面対向型ブラシレ
スモータの側断面図を示している。図30は前記固定子
に用いられる分割巻コイルの斜視図である。図31はブ
ラシレスモータの固定子の平面図を示している。この技
術はモータ軸210と、そのモータ軸に固着されて一体
的に回転する固定磁化された回転子206と、所定の回
路パターンを有し、前記回転子に対向した印刷配線基板
218、及びその印刷配線基板上に前記回転子中心を中
心とする同心円上に施され通電により前記回転子に回転
力を与える複数相のn個の分割巻コイル221を含めて
なる固定子220とを具備したブラシレスモータにおい
て、前記印刷配線基板上の2n箇所の前記分割巻コイル
221のリード線処理部219のうち、n箇所のリード
線処理部219aを、前記印刷配線基板の外周側の部分
であって分割巻コイル221の外側に、他のn箇所のリ
ード線処理部219bを、前記印刷配線基板の内周側の
部分であって前記分割巻コイル221の外側に、それぞ
れ設けたことを特徴とするものである。この技術によれ
ばリード線処理部におけるハンダ付け作業時のショート
は起こらず、その作業性が向上する。また、固定子を小
型化することができるのでモータの小型化を実現するこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来例1に示したコア
付きラジアルギャップ型モータは以上のように構成され
ていたので、ステータヨークをバックヨークとティース
に分割してコイル巻線を簡略したとしても各々のティー
スに巻回されているコイルを結線する必要があり、コイ
ルの端末処理が複雑になり組み立て作業性が低下すると
いう問題点があった。さらに、各々のコイルをコイル端
末によって結線するので結線不良等が生じたり、結線部
がバックヨークとティースからなるステータ部に接触し
てショートする等の信頼性の面でも問題点があった。
【0009】従来例2に示した誘導電動機は固定子コア
を分割することにより巻線を容易にするものであるが、
各々の巻線を結線する必要があり、巻線の端末処理が複
雑になり、組立て作業性が低化するという問題点があっ
た。さらに、巻線を結線する際の結線不良等が生じた
り、結線部が他の部品に接触してショートする等の信頼
性の面でも問題点があった。
【0010】従来例3に示したブラシレスモータの固定
子は、リード線処理部を設けることにより結線作業を簡
略化したものであるが、この技術は平面対向型ブラシレ
スモータに対して適応しているものである。平面対向型
ブラシレスモータの場合には、分割巻コイルが複数個別
の独立した部品として存在しており、この分割巻コイル
をリード線処理部にハンダ付けする作業を簡略化したも
のである。従って、従来例1に示したコア付きラジアル
ギャップ型モータのようにコアを有するコイルの場合に
は、適応することができないという問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、コイル巻線を簡略化でき、コイ
ル間の結線が簡単に行える組み立て性の良い信頼性の高
いモータを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項第1項記載の発明
に係るモータは、円環状のロータ磁石と、前記ロータ磁
石の内周側若しくは外周側に対向するように固定された
ステータ部とを備えるコア付きラジアルギャップ型モー
タにおいて、前記ステータ部は、磁性材からなるチップ
状のティースと、ティースに巻装されたコイルと、コイ
ルの始端と終端を係止しているティースに一体的に設け
られている電極部を備えている電磁石を、固定部をなす
印刷配線処理された基板上に所定の間隔で配置固定され
ている。
【0013】また、請求項第2項記載の発明に係るモー
タは、1枚以上の磁性板からなるチップ状のティース
と、磁性板を保持する非磁性材からなる略ロ状の止め輪
とを有しており、コイルを止め輪に始端を係止した後に
ティースの所定位置に所望量巻回し、終端を止め輪に係
止された電磁石を備えている。
【0014】また、請求項第3項記載の発明に係るモー
タは、1枚以上の磁性板とからなるチップ状のティース
と、ティースに設けられた係合部と、係合部と係合しテ
ィースを保持する一端が開口した非磁性材からなる止め
輪を有しており、コイルを止め輪に始端を係止した後テ
ィースの所定位置に所望量巻回し、終端を止め輪に係止
する構成となっている。この際、止め輪の開口部側上面
がティースに巻回されたコイルの上面とほぼ同一高さ若
しくは低くなるように構成されていることが望ましい。
【0015】また、請求項第4項記載の発明に係るモー
タは、止め輪の外周部にはコイルの導体径以上の幅を有
する溝部、若しくは止め輪の一部にコイルの導体径以上
の幅を有する切り欠き部が設けられており、コイル始端
を溝部若しくは切り欠き部に少なくとも1回以上巻回し
た後にティースの所定位置に巻回し、終端を止め輪の溝
部若しくは切り欠き部に少なくとも1回以上巻回する構
成となっている。
【0016】また、請求項第5項記載の発明に係るモー
タは、止め輪の外周部にはコイルを係止できる弾性を有
する溝部、若しくは切り欠き部が設けられており、コイ
ルの始端及び終端を溝部若しくは切り欠き部に係止する
構成となっている。
【0017】また、請求項第6項記載の発明に係るモー
タは、止め輪には略V字状の切り欠き部が設けられてお
り、切り欠き部にコイルの始端と終端が係合保持されて
いる構成となっている。
【0018】また、請求項第7項記載の発明に係るモー
タは、チップ状のティースと止め輪が電気的に絶縁され
ており、止め輪が導電性材からなる構成となっている。
【0019】また、請求項第8項記載の発明に係るモー
タは、止め輪が非導電性材からなる絶縁部と電極である
端子部から構成されている。
【0020】請求項第9項記載の発明に係るモータは、
磁性材からなるチップ状のティースとティースに巻装さ
れたコイルとからなる電磁石と、これを収納保持する電
極部を有するソケットを備え、電磁石を収納保持しコイ
ルの始端と終端が電極部に電気的に結合されたソケット
を、固定部をなす印刷配線処理された基板上に所定の間
隔で配置固定する構成となっている。
【0021】また、請求項第10項記載の発明に係るモ
ータは、コイルに始端と終端にはコンタクトピンが設け
られており、これをソケットに差し込むことによってソ
ケットの電極となる構成となっている。
【0022】請求項第11項記載の発明に係るモータ
は、磁性材からなるチップ状のティースとティースに巻
回されたコイルとからなる電磁石と、この電磁石を所定
の間隔で配置固定し結線する非磁性体からなる基板と、
この基板を所定位置に保持する磁性体からなる鉄基板と
から構成されている。
【0023】請求項第12項記載の発明に係るモータ
は、段付きの磁性材からなるチップ状のティース若しく
は段付きの磁性材と平板状の磁性材を積層したチップ状
のティースと前記ティースに巻回されたコイルとからな
る電磁石と、この電磁石を所定の間隔で配置固定される
基板と、電磁石の一端を支持する基板上に設けられてい
るリング状のスペーサとを有し、ティースには基板に取
り付ける際に基準となる取付部と前記取付部とは高さの
異なるコイルを巻回するコイル保持部を有しており、ス
ペーサによって前記コイル保持部の先端部を支持してい
る構成となっている。
【0024】請求項第13項記載の発明に係るモータ
は、略楔状の六角形を呈した接合端を有する磁性体から
なるチップ状のティースと、接合端と嵌合する略V字状
の切り欠き部を有するリング状のバックヨークから構成
されている。
【0025】請求項第14項記載の発明に係るモータ
は、磁性材からなるチップ状のティースを固定部をなす
印刷配線処理された基板上に所定の間隔で配置固定し、
配置固定されたティースの内周側若しくは上面または下
面にリング状のバックヨークを設けた構成となってい
る。
【0026】請求項第15項記載の発明に係るモータ
は、円弧部とロータ磁石と対向する極部と円弧部と極部
を連結する接続部とを有する磁性材からなるチップ状の
ティースを所定間隔で配置固定することによって前記円
弧部が接続されリング状のバックヨーク部を形成する構
成となっている。
【0027】請求項第16項記載の発明に係る電磁石
は、以下の要素を有するものである。(a)複数の磁性
材を重ねたコア、(b)上記コアに巻回されたコイル、
(c)上記コイルの端部に形成され基板の回路と接続さ
れることにより電磁石を基板に固定するとともに、接続
された回路から電磁石を動作させるための電力を供給す
る電極。
【0028】
【作用】請求項第1項記載の発明に係るモータは、磁性
材からなるチップ状のティースと、ティースに巻装され
たコイルと、コイルの始端と終端を係止しているティー
スに一体的に設けられている電極部を備えている電磁石
を、固定部をなす印刷配線処理された基板上に所定の間
隔で配置固定しているので、基板上に上記電極の位置と
一致するように電極処理部が設けられており基板に各々
の電磁石を結線するような回路パターンが設けられてい
れば、電磁石の電極と電極処理部を自動ハンダ等の手段
によってハンダ付けすることによって簡単に結線でき
る。
【0029】また、請求項第2項記載の発明に係るモー
タは、ティースを保持する略ロ状の止め輪にコイル始端
と終端を係止しているので、止め輪に係止されているコ
イル端子の被覆を除去しハンダペースト等を塗布するこ
とによって止め輪を簡単に電極にすることができる。
【0030】また、請求項第3項記載の発明に係るモー
タは、チップ状のティースに設けられた係合部と、係合
部と係合しティースを保持する一端が開口した非磁性材
からなる止め輪を有しており、コイルを止め輪に始端を
係止した後、ティースの所定位置に所望量巻回し、終端
を前記止め輪に係止する構成となっており、止め輪の開
口部側上面がティースに巻回されたコイルの上面とほぼ
同一高さ若しくは低くなるように構成されているので、
止め輪の部分を簡単に電極にすることができかつ電磁石
を薄くすることができる。
【0031】また、請求項第4項記載の発明に係るモー
タは、止め輪の外周部にはコイルの導体径以上の幅を有
する溝部、若しくは止め輪の一部にコイルの導体径以上
の幅を有する切り欠き部が設けられており、コイル始端
を溝部若しくは切り欠き部に少なくとも1回以上巻回し
た後にティースの所定位置に巻回し、終端を溝部若しく
は切り欠き部に少なくとも1回以上巻回しているので、
コイルの巻線によってコイル端子形成することが可能と
なり、かつ電極部を平坦に構成することができる。
【0032】また、請求項第5項記載の発明に係るモー
タは、止め輪の外周部にはコイルを係止できる弾性を有
する溝部、若しくは切り欠き部が設けられているので、
コイル巻回の際にコイルの始端及び終端を溝部若しくは
切り欠き部に引掛けることによってコイル端子が止め輪
に保持されるのでコイル端子を簡単に係止することがで
きる。
【0033】また、請求項第6項記載の発明に係るモー
タは、止め輪には略V字状の切り欠き部が設けられてい
るので、切り欠き部にコイルの始端と終端を引掛けるこ
とによってコイル端子が止め輪に保持されるのでコイル
端子を簡単に係止することができる。
【0034】また、請求項第7項記載の発明に係るモー
タは、チップ状のティースと止め輪が電気的に絶縁され
ており、止め輪が導電性材からなっているので止め輪を
電極にすることができ、止め輪を直接基板にハンダ付け
することができる。
【0035】また、請求項第8項記載の発明に係るモー
タは、止め輪が非導電性材からなる絶縁部と電極である
端子部から構成されているので、端子の熱容量が小さく
なるので比較的低熱容量で基板にハンダ付けでき、かつ
1つの止め輪に2つの電極を設けることができる。
【0036】また、請求項第9項記載の発明に係るモー
タは、チップ状のティースに巻装されたコイルからなる
電磁石を、収納保持しコイルの始端と終端が電極部に電
気的に結合されたソケットを、固定部をなす印刷配線処
理された基板上に所定の間隔で配置固定する構成となっ
ているので、基板上に上記電極部の位置と一致するよう
に電極処理部が設けられており基板に各々の電磁石を結
線するような回路パターンが設けられていれば、電磁石
の電極と電極処理部を自動ハンダ等の手段によってハン
ダ付けすることによって簡単に結線できる。
【0037】また、請求項第10項記載の発明に係るモ
ータは、コイルに始端と終端にはコンタクトが設けられ
ており、これをソケットに差し込む構成となっているの
で、コンタクトを基板にハンダ付けする際の電極とする
ことができる。
【0038】請求項第11項記載の発明に係るモータ
は、チップ状のティースに巻回されたコイルからなる電
磁石と、この電磁石を所定の間隔で配置固定し結線する
非磁性体からなる基板と、この基板を所定位置に保持す
る磁性体からなる鉄基板とから構成されているので、電
磁石を鉄基板から浮かすためのスペーサが不用となる。
【0039】請求項第12項記載の発明に係るモータ
は、チップ状のティースを基板に取り付ける際に基準と
なる取付部と前記取付部とは高さの異なるコイルを巻回
するコイル保持部を設けており、スペーサによって前記
コイル保持部の先端部を支持している構成となっている
ので基板から容易に安定してティースを浮かすことがで
きる。また、取付部を基板にハンダ付けすることによっ
てティースを基板に固定することができる。
【0040】請求項第13項記載の発明に係るモータ
は、略楔状の六角形を呈した接合端を有する磁性体から
なるチップ状のティースと、接合端と嵌合する略V字状
の切り欠き部を有するリング状のバックヨークから構成
されているので、バックヨークに対して安定に位置決め
することができ、ティースをバックヨークに対して押し
つけることによってバックヨークとティースを密着させ
ることが可能となるので、ティースとバックヨーク間に
生じる空隙による磁気抵抗を小さくすることができる。
【0041】請求項第14項記載の発明に係るモータ
は、磁性材からなるチップ状のティースを固定部をなす
印刷配線処理された基板上に所定の間隔で配置固定し、
配置固定されたティースの内周側若しくは上面または下
面にリング状のバックヨークを設けた構成となっている
で、比較的簡単にティースを磁気的に結合することがで
きる。
【0042】請求項第15項記載の発明に係るモータ
は、円弧部とロータ磁石と対向する極部と円弧部と極部
を連結する接続部とを有する磁性材からなるチップ状の
ティースを所定間隔で配置固定することによって前記円
弧部が接続されリング状のバックヨーク部を形成する構
成となっているので、チップ状のティースを用いても特
にバックヨークを設ける必要がなくなる。
【0043】請求項第16項記載の発明に係る電磁石
は、電極が、コイルの端部を接続する接続部となるとと
もに電磁石を基板に結合する結合部となる。従って、こ
の電磁石は基板に対して表面実装することができる表面
実装部品として扱うことができる。
【0044】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図を
用いて説明する。図1は本実施例におけるコア付きラジ
アルギャップ型モータの斜視図である。なお、図中前記
従来の部材と同一若しくは同等の部材に関しては同一符
号を用いている。図において、1は一対の軸受け2に回
転自在に支持された回転軸、3はハブ4を介して回転軸
1に固定的に設けられたロータヨーク、5はロータヨー
ク4の内周面に固着された円環状の多極着磁されたロー
タ磁石、6はサーボIC等を搭載している固定部である
印刷配線処理された鉄基板、7は鉄基板6の中央部に固
定的に設けられ上記軸受け2を保持しているハウジング
である。11は、略T字状の3枚の磁性板を積層したテ
ィース12と、ティース12の端部に設けられた電極1
3と、電極13に始端と終端が係止され電極13間に巻
回されているコイル14とからなる電磁石である。電磁
石11は、鉄基板6上の所定位置に配置され、接着等の
手段によって鉄基板6に固定される。鉄基板6には、各
々の電磁石11の電極13と対応する位置に電極処理部
6aが設けられており、かつ、各々の電磁石11を結線
するための回路パターンが設けられている。15は、電
磁石11の端面と係合する凹部を有する電磁石11間を
磁気的に結合するバックヨークである。
【0045】回転軸1は軸受け2で支えられており、回
転軸1は軸受け2に対して自由に回転できるようになっ
ている。また、回転軸1はハブ4とロータヨーク3と結
合されている。さらに、ロータ磁石5はロータヨーク3
の内側に円環状に配置されている。ロータ磁石5はS極
とN極が順番に着磁された磁石である。このように、回
転軸1、ロータヨーク3、ハブ4、ロータ磁石5は一体
形成されており、モータのロータ部を形成している。従
って、電磁石11が所定の順番に磁化されることにより
ロータ磁石5との間で磁力が発生し、ロータ磁石5が回
転する。ロータ磁石5が回転することにより一体形成さ
れたロータヨーク3、ハブ4が回転し、さらには回転軸
1が回転する。
【0046】電磁石11は鉄基板6に対して固定配置さ
れており、鉄基板6、電磁石11、ハウジング7、バッ
クヨーク15によりモータのステータ部を構成してい
る。電磁石11は複数の磁性板を重ねたティースがコア
となり、このティース12の周りに巻かれたコイル14
と電極13から構成されている。この電極13はコイル
の始端と終端を接続するとともに、鉄基板6の電極処理
部6aと接続されることにより、電磁石11に対して電
力を供給する。また、電極13は電極処理部6aと結合
されることにより、電磁石11を鉄基板6に固定する。
従って、電極13は電磁石に対する電力の供給と電磁石
の鉄基板への固定の2つの機能を有しているものであ
る。
【0047】このように、電磁石をチップ化されたティ
ースとコイルとそのコイルを終端する電極を用いて構成
することにより、電磁石11を鉄基板に対して表面実装
することが可能になる。即ち、電磁石11自身を表面実
装部品として量産することが可能になるとともに、その
表面実装部品として製作された電磁石を基板上に自動配
置し、通常の表面実装技術を用いて固定することが可能
になる。
【0048】この実施例で特徴となる点は、電磁石11
にコイルの始端と終端を係止する電極13が設けられて
いる点である。この電極13が電磁石に設けられている
ため、鉄基板6の電極処理部6aを用いることにより電
磁石の結線構成が非常に簡略化される。
【0049】このコア付きラジアルギャップ型モータは
以上のように構成されているので、コイル14の巻線が
簡略化される。また、電磁石11の電極13を自動ハン
ダ等の手段によって電極処理部6aにハンダ付けするこ
とのよって電磁石11を所望形に結線することができ、
結線作業が簡略化され組立性が向上する。また、鉄基板
6に設けられている回路パターン6bによって電磁石1
1の結線を行なっているので、結線不良や結線部がバッ
クヨーク15等に接触してショートする等の問題点がな
くなり、信頼性が向上する。
【0050】なお、以下の実施例については、上記実施
例に用いている部材と同一若しくは同等部材に関しては
同一符号を用い説明を省略する。
【0051】実施例2.次に図2ないし図4を用いて電
磁石11の電極構造について説明する。図2は電磁石1
1の斜視図、図3は電磁石11の鉄基板6への取付状態
を示す要部側面図、図4は電磁石11の鉄基板への取付
状態を示す要部平面図である。図において、12は略T
字状の2枚の磁性板を積層したティース、16は非磁性
材である熱硬化性樹脂で成形された略ロ字状の止め輪で
ある。また、6cは鉄基板6を構成する鉄板、6dは鉄
板6cの上に設けられた絶縁層、6eは絶縁層6d及び
回路パターン6bを覆う被膜である。
【0052】ティース12は、止め輪16によって保持
結合される。また、コイル14は始端14aを止め輪1
6に数ターン巻回した後に止め輪16間に所定量巻回
し、終端14bを他方の止め輪16に数ターン巻回して
いる。始端14aと終端14bのコイル被覆を熱処理に
よって除去することによって、始端14a及び終端14
bが電磁石の電極13となる。
【0053】この実施例で特徴となる点は、止め輪16
を用いている点である。止め輪16は、図3に示すよう
にティース12を鉄基板6から止め輪の厚み幅xだけ浮
かす機能を有している。このようにティース12を鉄基
板6から所定の距離だけ浮かすことにより、ティース1
2と鉄基板6の間で磁路を形成することを防止するため
である。ティース12と鉄基板6が接触してしまうと、
ティース12と鉄基板6の間に磁路が容易に形成されて
しまい、本来ティース12とロータ磁石5の間に磁路が
形成されるべきものが妨げられてしまう。このため、止
め輪16によってティース12を鉄基板6から所望の距
離だけ浮かす。
【0054】以上のように、コイル14の始端14aと
終端14bをティース12に設けられた止め輪16に巻
回することによって、簡単に電極13を形成することが
できる。電磁石11の鉄基板6への接続は、図3に示す
ようにコイル始端14a、終端14bのコイル被覆が除
去された電極13が電極処理部6aにハンダ付けされる
ことによってなされ、電磁石11の結線は図4に示すよ
うに鉄基板6に設けられた回路パターン6bによってな
される。なお、図4に示した回路パターンは3相モータ
の場合を示しており、回路パターンは図4に示したもの
に限らず、モータの種類やタイプによって異なるもので
あっても構わない。
【0055】実施例3.前記実施例では止め輪として、
略ロ字状のものを用いたが図5及び図6に示すように、
ティース17の両側部に設けられた係合部17aと係合
する爪部18aを有する上面が開口した熱硬化性樹脂に
よって成形された止め輪18を用いてもよい。爪部18
aは、上記開口部に設けられている。前記実施例と同様
に、止め輪18によってティース17は、保持されてお
り、コイル14は止め輪18の間に巻回されいる。ま
た、爪部18aの高さは、コイル14の上面とほぼ同一
か上面よりも低くなるように設けられている。このよう
に構成することによって、電磁石11の高さHを低くす
る事が可能となる。さらに、ティース17に止め輪18
を取り付ける際に、図5に示すように下方向から挿入で
きるスナップ構造となっているので止め輪18の取付が
簡単になる。
【0056】図6においては特にコイルの始端及び終端
と止め輪18との関係が示されていないが、図2及び図
3に示すコイルの始端及び終端の処理方法を図5及び図
6に示した止め輪18に対して適応することができる。
【0057】実施例4.前記実施例では、止め輪16の
外周にコイル14の始端14a及び14bを巻回した
が、図7に示すようにティース12を保持する熱硬化性
樹脂によって成形された止め輪19にコイル14の導体
径dよりも広い幅wの溝19aを設け、この溝19aに
コイル14の始端14aと終端14bを数ターン巻回す
ることによって、始端14aと終端14bの位置が幅w
内に決まるので、巻線が簡単になる。また、始端14a
と終端14bを止め輪19下面より突出しないようにで
きるので、伝磁石11の電極13を平坦化することが可
能となる。電極13が平坦であれば、鉄基板6上に安定
に電磁石11を載置できる。
【0058】実施例5.前記実施例では、止め輪19に
設けた溝19aによってコイル14の始端14aと終端
14bを位置決めし巻回したが、図8に示すようにティ
ース12を保持する熱硬化性樹脂によって形成された止
め輪20の側面下部に切り欠き部20aを設け、コイル
14の始端14aを係止することも可能である。図9は
図8の切り欠き部20aの拡大斜視図である。図9に示
されているように切り欠き部20aには、コイル14の
導体径程度の穴部20bとコイル14の導体径よりも狭
い切込み部20cが設けられており、コイル14の始端
14a若しくは終端14bを弾性的に保持できるように
なっているので、コイル14の始端14aと終端14b
を簡単に止め輪20に係止することができる。この場合
には、係止されている始端14a及び終端14bが電磁
石11の電極13となる。
【0059】このように切り欠き部20aを設けること
により、コイルを巻く場合にコイルの始端を切り欠き部
20aに係止してからコイルを巻き始めることができ
る。また、巻き終わってからコイルの終端を切り欠き部
20aに係止することができる。従って、コイルの巻き
始め及びコイルの巻き終わりにおいて巻線がたるむ、あ
るいはゆるむという不都合がなくなる。
【0060】実施例6.前記実施例では、切り欠き部2
0aによってコイル14の始端14a及び終端14bを
弾性的に保持するように構成したが、図10に示すよう
に切り欠き部20aに略V字上の切込み部20dを設
け、コイル14の始端14a及び終端14bを切込み部
20dに引掛けるようにして止め輪20に係止してもよ
い。
【0061】実施例7.前記実施例では、ティースの止
め輪を熱硬化性樹脂によって成形していたが、図11に
示すように略T字状の絶縁処理がされた磁性板を2枚積
層したティース12を、銅板で成形した外周に溝21a
を有する止め輪21によって保持し、コイル14の始端
14aを溝21aに数ターン巻回し、2つの止め輪21
の間に所定量巻回した後、終端14bを他方の止め輪2
1の溝21aに数ターン巻回し、始端14aと終端14
bのコイル被覆を熱処理等によって除去することによっ
て、止め輪21を電磁石11の電極13とすることが可
能となる。このように、止め輪21を非磁性の導電性材
で成形することによって止め輪21を電極13とするこ
とでき、止め輪21を前記鉄基板6の電極処理部6aに
直接ハンダ付けできるようになる。
【0062】実施例8.前記実施例では、止め輪を銅板
で成形したが、図12に示すように略T字状の磁性板を
2枚積層したティース12の先端側を樹脂によって成形
された止め輪16によって保持し、他端を樹脂によって
成形された略ロ字状の側面及び下面に切込み23aが設
けられている電極板23を保持する溝22aが設けられ
ている第2の止め輪22によって保持される構成として
もよい。なお、電極板23は、第2の止め輪22の両側
に各々設けられている。コイル14の始端14aと終端
14bは、電極板23の切込み23aに係止されてお
り、電気的にも電極板23に接続されているで、電極板
23が電磁石11の電極13となり、前記鉄基板6の電
極処理部6aにハンダ付けされる。電極板23は、前記
実施例の電極に比べて低熱容量であるので、比較的低熱
量で鉄基板6にハンダ付けできるようになる。
【0063】即ち図11に示すように止め輪21全てを
電極13とする場合には、電極13を熱することは止め
輪21を熱することになり、多くの熱容量を必要とす
る。これに対してこの実施例に示す図12のような電極
板23を用いる場合には、止め輪全体を熱するのではな
く電極板のみを熱するだけですむため、低熱容量でハン
ダ付けすることが可能になる。
【0064】実施例9.前記実施例では、2個の止め輪
を用いてティースを保持しコイルを巻回して電磁石11
を構成していたが、図13に示すように略T字状の磁性
板を2枚積層したティース12にコイル14を巻回し、
これをプラスチック樹脂で成形されたソケット24には
め込み、ソケット24側部の電極保持溝24aに設けら
れた切込み25aを有する電極25にコイル14の始端
14a及び終端14bが接続された構成の電磁石11で
もよい。電極25は前記鉄基板6の電極処理部6aにハ
ンダ付けされ、電磁石11が所望の形に結線される。
【0065】実施例10.前記実施例では、ソケット2
4に固定的に電極25を設けていたが、図14に示すよ
うにコイル14の始端14aと終端14bにコンタクト
ピン27を接続し、これをソケット26に設けられてい
るピン受け穴26aに挿入する構成としてもよい。この
場合、コンタクトピン27が電磁石11の電極となり、
コンタクトピン27が前記鉄基板6の電極処理部6aに
ハンダ付けされる。
【0066】実施例11.前記実施例では、電磁石11
を直接サーボIC等が搭載されている鉄基板6にハンダ
付けしていたが、図15に示すように略T字状の磁性板
を2枚積層したティース12中央にコイル14を巻回し
た電磁石11を、印刷配線処理されたガラスエポキシ基
板28上に配置固定し、ガラスエポキシ基板28上に設
けられた電極処理部28aに始端14a及び終端14b
をハンダ付けし、回路パターン28bによって各々の電
磁石11が結線されたものを前記鉄基板6上に載置して
もよい。なお、ガラスエポキシ基板28のコイル14と
対向する位置にはコイル14の逃げ穴28cが設けられ
ており、電磁石11(ティース12)の両端がガラスエ
ポキシ基板28の取付面に密着するようになっている。
このように、電磁石11を非磁性材からなるガラスエポ
キシ基板28上に配置結線することによって、鉄基板6
から電磁石11を簡単に浮かすことができ、ティース1
2中を通る磁束の漏れを減らすことができる。
【0067】このように、ティース12を鉄基板6から
浮かすのはティース12を通る磁束が鉄基板6に漏れる
ことを防ぐためである。前述したように、ティース12
と鉄基板6が接近するほど磁束が鉄基板に漏れ、ティー
ス12と鉄基板6の間で磁路を形成してしまう。これを
防止するため電磁石11(ティース12)を鉄基板6か
ら浮かす必要がある。この例では前述した実施例の止め
輪、あるいはソケットの代わりに鉄基板の間にガラスエ
ポキシ基板28を置き、電磁石11を浮かすようにした
ものである。
【0068】さらに、ガラスエポキシ基板であれば積層
基板とすることが可能となるので複雑な結線もできるよ
うになる。また、鉄基板6が不用な構成の場合には、ガ
ラスエポキシ基板28上に上記サーボIC等の電気部品
及び前記軸受け2、ハウジング7、バックヨーク15等
を配置してガラスエポキシ基板をコア付きラジアルギャ
ップ型モータの固定部としてもよい。
【0069】実施例12.前記実施例では、ティース1
2を構成する磁性板として段差のない平板を用いていた
が、図16に示すようにティース29を、前記鉄基板6
への固定部30aとコイル14が巻回される固定部30
aから所定量浮いたコイル保持部30bを有する略T字
状の第1のヨーク30と略T字状の第2のヨーク31と
から構成して中央部にコイル14を巻回してもよい。固
定部30aを鉄基板6に接着等の手段によって固定する
ことによって、電磁石11が鉄基板6に固定される。3
2は電磁石11の先端部を支持しているガラスエポキシ
でつくられた印刷配線処理された結線基板であり、コイ
ル14の始端14aと終端14bは結線基板32にハン
ダ付けされている。結線基板32によって電磁石11は
所定の形に結線される。電磁石11を鉄基板6に固定す
る手段の一つとして、固定部30aを鉄基板6にハンダ
付けすることも考えられる。このように、段差を有する
第1のヨーク30をティース29に用いることによっ
て、電磁石11(ティース29)の先端部及びコイル1
4の巻回部を鉄基板6から簡単に浮かすことが可能とな
る。
【0070】実施例13.前記実施例では、バックヨー
ク15に矩形状の凹部を設け、これに電磁石11の端面
を係合させることによって磁気的に各々の電磁石11を
接続する例を示したが、図17に示すように、略T字状
の先端部に切り欠き部33aと他端部に略楔状の六角形
を呈した接合部33bを有する磁性材からなるティース
33と、ティース33を保持し、コイル14の始端14
aと終端14bを係止する止め輪20からなる電磁石1
1を、略V字状の接合溝34aを有するバックヨーク3
4にティース33の接合部33bと接合溝34aが係合
するように接続し、ティース33の先端部に設けられて
いる切り欠き部33aと係合し前記電磁石11をバック
ヨーク34の方向に付勢する例えばベリリウムカッパー
からなる電磁石付勢ばね35から構成されていてもよ
い。このように構成することによって、バックヨーク3
4と電磁石11の嵌合が略V字状の楔による係合である
ので、接合部33bと接合溝34aの間に空隙が生じに
くく、磁気抵抗を小さくすることが可能となる。
【0071】実施例14.前記実施例では、電磁石11
とバックヨークの接合に係合部を設けて嵌合させる構成
としていたが、図18に示すように電磁石11の内周側
にリング状のバックヨーク36を配してもほぼ同様の効
果が得られる。また、図19に示すように電磁石11の
ティース12の上面にバックヨーク37を配置する構成
でもほぼ同様の効果が得られる。図18及び図19に示
す場合には、バックヨーク36,37はティース12の
端部に接触していることが望ましいが、必ずしも接触し
ていない場合でも構わない。
【0072】実施例15.前記実施例では、各々電磁石
11を接合するためにバックヨークを設けていたが、図
20に示すように先端部に前記ロータ磁石5と対向する
磁極部38aと他端にバックヨークをなす円弧部38b
を有するティース38と、ティース38を保持する止め
輪20と、止め輪20に始端14a及び終端14bが係
止された止め輪20の間に巻回されたコイル14を有す
る電磁石11を、円弧部38bを接続し、内周側にリン
グ状バックヨーク部が形成されるように構成してもよ
い。このように構成することによって、特にバックヨー
クを設けなくともよくなる。
【0073】この実施例では、円弧部38bは図20に
示すような形状をしているが、他の形状を有している場
合でも構わない。即ち、電磁石11を接続することによ
り、円弧部38bがリング状のバックヨーク部を形成で
きるものであれば、円弧部38bはどのような形状を呈
していても構わない。
【0074】実施例16.前記実施例では、ティース1
2を止め輪20によって保持した後にコイル14を巻回
する構成であったが、図21に示すように略T字状の磁
性板を2枚積層固着したティース39と、空心でティー
ス39に嵌合するように巻回されたコイル40と、ティ
ース39と嵌合するティース保持部41aとティース3
9に嵌合されたコイル41を載置するコイル保持部41
bとコイル40の始端40aと終端40bを係止する電
極部41c,41dを有するホルダー41とからなる構
成の電磁石11であってもよい。この構成では、ティー
ス39をホルダ41のティース保持部41aに通した後
に、ティース39にコイル40を嵌合固定し、始端40
a及び終端40bを電極部41c,41dに接続するこ
とになる。電磁石11の鉄基板6への接続は、前記実施
例と同様に電極部41c,41dが電極処理部6aにハ
ンダ付けされることによって行なわれる。
【0075】実施例17.上記実施例では、アウターロ
ータタイプのコア付きラジアルギャップ型モータを例に
説明したが、同様の構成をインナーロータタイプのコア
付きラジアルギャップ型モータにも適用可能である。
【0076】実施例18.上記実施例では、ロータ磁石
5が円環状の1つの磁石で構成されている場合を示した
が、必ずしも1つの磁石から構成されていなくてもよ
い。即ち、極性のある複数の磁石を順に円環状に配置し
ても構わない。
【0077】実施例19.上記実施例においては、ティ
ース12の形状をT形とする場合について説明したが、
ティース12の形状はT形である場合に限らず、I形や
J形であっても構わない。あるいは、その他の形状であ
っても構わない。
【0078】実施例20.上記実施例においては、止め
輪が略ロ字状、あるいは開口部を有するものを示した
が、止め輪の形状はその他の形状であっても構わない。
止め輪はティース12を構成する複数の磁性板を結合し
て止めるとともに電極となり、かつティース12を鉄基
板6から浮かせる役目を持っているものであり、これら
の機能を達成するものであればどのような形状を有して
いるものであっても構わない。
【0079】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、コア付
きラジアルギャップ型モータのステータ部を分割して複
数の電磁石によって構成しても結線作業性等が損なわれ
ず、コイル巻線の簡単な組立性の良いコア付きラジアル
ギャップ型モータが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるコア付きラジアルギ
ャップ型モータの斜視図。
【図2】本発明の実施例2におけるコア付きラジアルギ
ャップ型モータの電磁石の斜視図。
【図3】実施例2の要部側面図。
【図4】実施例2における電磁石の結線状態を示す平面
図。
【図5】本発明の実施例3におけるコア付きラジアルギ
ャップ型モータの電磁石の分解斜視図。
【図6】実施例3の電磁石の斜視図。
【図7】本発明の実施例4におけるコア付きラジアルギ
ャップ型モータの電磁石の側面図。
【図8】本発明の実施例5におけるコア付きラジアルギ
ャップ型モータの電磁石の斜視図。
【図9】図8の部分拡大図。
【図10】本発明の実施例6におけるコア付きラジアル
ギャップ型モータの電磁石の要部拡大図。
【図11】本発明の実施例7におけるコア付きラジアル
ギャップ型モータの電磁石の斜視図。
【図12】本発明の実施例8におけるコア付きラジアル
ギャップ型モータの電磁石の斜視図。
【図13】本発明の実施例9におけるコア付きラジアル
ギャップ型モータの電磁石の分解斜視図。
【図14】本発明の実施例10におけるコア付きラジア
ルギャップ型モータの電磁石の分解斜視図。
【図15】本発明の実施例11におけるコア付きラジア
ルギャップ型モータの要部斜視図。
【図16】本発明の実施例12におけるコア付きラジア
ルギャップ型モータの要部斜視図。
【図17】本発明の実施例13におけるコア付きラジア
ルギャップ型モータの要部平面図。
【図18】本発明の実施例14におけるコア付きラジア
ルギャップ型モータの要部平面図。
【図19】本発明の実施例14におけるコア付きラジア
ルギャップ型モータの要部平面図。
【図20】本発明の実施例15におけるコア付きラジア
ルギャップ型モータの要部平面図。
【図21】本発明の実施例16におけるコア付きラジア
ルギャップ型モータの電磁石の分解斜視図。
【図22】従来のコア付きラジアルギャップ型モータの
断面図。
【図23】図22のコア付きラジアルギャップ型モータ
に用いられているステータヨークの平面図。
【図24】図22のコア付きラジアルギャップ型モータ
におけるステータヨークへのコイルの巻線状態を示す平
面図。
【図25】従来の改良実施例におけるコア付きラジアル
ギャップ型モータの要部分解平面図。
【図26】特開昭55−139062号公報に開示され
ている従来の誘導電動機の固定子コアを示す図。
【図27】特開昭55−139062号公報に開示され
ている従来の誘導電動機の固定子コアを示す図。
【図28】特開昭55−139062号公報に開示され
ている従来の誘導電動機の固定子コアを示す図。
【図29】特開昭62−155758号公報に示された
従来のブラシレスモータの固定子を示す図。
【図30】特開昭62−155758号公報に示された
従来のブラシレスモータの固定子に用いられる分割巻コ
イルの斜視図。
【図31】特開昭62−155758号公報に示された
従来のブラシレスモータの固定子を示す図。
【符号の説明】
5 ロータ磁石 6 鉄基板 6a 電極処理部 6b 回路パターン 11 電磁石 12 ティース 13 電極 14 コイル 14a 始端 14b 終端 15 バックヨーク 16 止め輪 17 ティース 17a 係合部 18 止め輪 18a 爪部 19 止め輪 19a 溝 20 止め輪 20a 切り欠き部 20b 穴部 20c 切込み部 20d 切込み部 21 止め輪 21a 溝 22 第2の止め輪 23 電極板 24 ソケット 25 電極 26 ソケット 26a ピン受け穴 27 コンタクトピン 28 ガラスエポキシ基板 28a 電極処理部 28b 回路パターン 28c 逃げ穴 29 ティース 30 第1のヨーク 30a 固定部 30b コイル保持部 31 第2のヨーク 32 結線基板 33 ティース 33a 切り欠き部 33b 接合部 34 バックヨーク 34a 接合溝 35 電磁石付勢ばね 36 バックヨーク 37 バックヨーク 38 ティース 38a 磁極部 38b 円弧部 39 ティース 40 コイル 41 ホルダ
フロントページの続き (72)発明者 小野田 篤夫 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社情報電子研究所内 (72)発明者 長岡 秀忠 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株式 会社情報電子研究所内 (72)発明者 川田 順治 鎌倉市上町屋730番地 三菱電機エンジニ アリング株式会社鎌倉事業所内 (72)発明者 佐藤 正 郡山市栄町2番25号 三菱電機株式会社郡 山製作所内 (72)発明者 阿久津 悟 郡山市栄町2番25号 三菱電機株式会社郡 山製作所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するロータ部と固定配置されたステ
    ータ部とを備えたモータにおいて、前記ステータ部は、
    磁性材からなるティースと、ティースに巻回されたコイ
    ルと、コイル端部に設けられた電極部を有する複数の電
    磁石と、前記複数の電磁石を前記ロータ部に対向するよ
    うに配置固定するとともに、配置された電磁石の電極部
    に電力を供給するための配線処理がされた基板とを備え
    たことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記電磁石は、1枚以上の磁性板からな
    るティースと、磁性板を保持する非磁性材からなる止め
    具とを有しており、前記コイルの始端と終端を止め具に
    係止して電極部を形成することを特徴とする請求項第1
    項記載のモータ。
  3. 【請求項3】 前記電磁石は、1枚以上の磁性板からな
    るティースと、前記ティースに設けられた係合部と、前
    記係合部と係合し前記ティースを保持する一端が開口し
    た非磁性材からなる止め具を有しており、少なくとも前
    記コイルの始端と終端のいずれかを止め具に係止して電
    極部を形成することを特徴とする請求項第1項記載のモ
    ータ。
  4. 【請求項4】 前記止め具の一部には前記コイルの導体
    径以上の幅を有する凹部が設けられており、少なくとも
    前記コイルの始端と終端のいずれかを止め具の凹部に係
    合させたことを特徴とする請求項第2、または3項記載
    のモータ。
  5. 【請求項5】 前記止め具の外周部には前記コイルを係
    止できる弾性を有する係止部が設けられており、少なく
    とも前記コイルの始端と終端のいずれかを係止部に係止
    したことを特徴とする請求項第2、または3項記載のモ
    ータ。
  6. 【請求項6】 前記止め具には略V字状の切り欠き部が
    設けられており、前記切り欠き部に少なくとも前記コイ
    ルの始端と終端のいずれかを切り欠き部に係合保持する
    ことを特徴とする請求項2、または3項記載のモータ。
  7. 【請求項7】 前記ティースと前記止め具は電気的に絶
    縁されており、前記止め具が導電性材からなっているこ
    とを特徴とする請求項第2,3,4,5、または6項記
    載のモータ。
  8. 【請求項8】 前記止め具は、非導電性材からなる絶縁
    部と電極である端子部からなっていることを特徴とする
    請求項2,3,4,5、または6項記載のモータ。
  9. 【請求項9】 回転するロータ部と固定配置されたステ
    ータ部とを備えたモータにおいて、前記ステータ部は、
    磁性材からなるティースとティースに巻回されたコイル
    からなる電磁石と、前記コイルの始端と終端が電気的に
    結合する電極部を有するとともに前記電磁石を収納保持
    するソケットと、前記電磁石を収納保持するソケットを
    所定の間隔で配置固定した基板を備えたことを特徴とす
    るモータ。
  10. 【請求項10】 少なくとも前記コイルの始端と終端の
    いずれかにはコンタクトピンが設けられており、これを
    前記ソケットに差し込むことによって前記ソケットの電
    極とすることを特徴とする請求項9項記載のモータ。
  11. 【請求項11】 回転するロータ部と固定配置されたス
    テータ部とを備えたモータにおいて、前記ステータ部
    は、磁性材からなるティースとティースに巻回されたコ
    イルからなる電磁石と、前記電磁石を所定の間隔で配置
    固定してコイルを結線する非磁性体からなる基板と、前
    記非磁性体基板を所定位置に保持する磁性体からなる磁
    性体基板とを備えることを特徴とするモータ。
  12. 【請求項12】 回転するロータ部と固定配置されたス
    テータ部とを備えたモータにおいて、前記ステータ部
    は、段付きの磁性材からなるティースと前記ティースに
    巻回されたコイルからなる電磁石と、前記電磁石を所定
    の間隔で配置固定する基板と、前記基板上に設けられ前
    記電磁石の一端を支持するスペーサとを有し、前記ティ
    ースは前記基板に取り付ける際に基準の段となる取付部
    と前記取付部とは段の異なる前記コイルを巻回するコイ
    ル保持部を有しており、前記スペーサによって前記コイ
    ル保持部の端部を支持することを特徴とするモータ。
  13. 【請求項13】 回転するロータ部と固定配置されたス
    テータ部とを備えたモータにおいて、前記ステータ部
    は、略楔状の六角形を呈した接合端を有する磁性体から
    なるティースと、前記接合端と嵌合する略V字状の切り
    欠き部を有するリング状のバックヨークを備えたことを
    特徴とするモータ。
  14. 【請求項14】 回転するロータ部と固定配置されたス
    テータ部とを備えたモータにおいて、前記ステータ部
    は、磁性材からなるティースと前記ティースに巻回され
    たコイルからなる電磁石を印刷配線処理された基板に所
    定の間隔で配置固定し、前記配置固定された電磁石のテ
    ィースの端部にバックヨークを設けたことを特徴とする
    モータ。
  15. 【請求項15】 回転するロータ部と固定配置されたス
    テータ部とを備えたモータにおいて、前記ステータ部
    は、円弧部と前記ロータ部と対向する極部と前記円弧部
    と前記極部を連結する接続部とを有する磁性材からなる
    複数のティースと、前記円弧部を接続してバックヨーク
    部を形成するように、このティースを所定間隔で配置固
    定する基板を備えたことを特徴とするモータ。
  16. 【請求項16】 以下の要素を有する電磁石 (a)複数の磁性材を重ねたコア、 (b)上記コアに巻回されたコイル、 (c)上記コイルの端部に形成され、基板の回路と接続
    されることにより電磁石を基板に固定するとともに、接
    続された回路から電磁石を動作させるための電力を供給
    する電極。
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