JPH06350887A - パノラマ撮影装置 - Google Patents

パノラマ撮影装置

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JPH06350887A
JPH06350887A JP5165152A JP16515293A JPH06350887A JP H06350887 A JPH06350887 A JP H06350887A JP 5165152 A JP5165152 A JP 5165152A JP 16515293 A JP16515293 A JP 16515293A JP H06350887 A JPH06350887 A JP H06350887A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パノラマ画像のカメラの回転角の不正確さ、
回転軸が偏角を有することに起因する画像歪を除去出
来、かつパノラマ画像を自由に合成し得るパノラマ撮影
装置を提供すること。 【構成】 パノラマ撮影装置は、三脚2に回転自在に取
りつけられたカメラ1と、カメラ1から出力される画像
データをCRT4の1画面にパノラマ画像が入るように
処理するコンピュータ3と、コンピュータ3により処理
された画像データに基づいてパノラマ画像を表示するC
RT4と、パノラマ画像のハードコピーを出力するプリ
ンタ5と、パノラマ画像の画像データを記録するディス
クドライバ6とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラを360度回転
させながら被写界を撮影するパノラマ撮影装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のパノラマ撮影装置にあっ
ては、例えば三脚を使用してCCD等の固体撮像素子を
用い、カメラを360度回転させてカメラ全周の被写界
を撮影するパノラマカメラがある。この種のパノラマ撮
影装置は、カメラを回転駆動するのに直流モータを用
い、カメラの回転角の検出に検出精度の高い磁気エンコ
ーダ等の回転角検出器を用いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパノラ
マ撮影装置にあっては、検出精度の高い回転角検出器を
用いているが、カメラ本体の回転機構部における回転軸
と軸受との間に遊びがあること及びそれらの加工精度の
点で問題がある。すなわち回転角検出器としての磁気エ
ンコーダの検出精度が高くても上記回転機構部について
は特別に高い精度で加工されていないのが通常であるの
でカメラの実際の回転角と検出されるカメラの回転角と
が正確に一致しないためにパノラマ画像が歪むという問
題があった。またカメラの回転軸が鉛直線と一致せず、
ある角度をなすと(本明細書ではこの角度を偏角と定義
するものとする。)パノラマ画像に正弦波状の歪みが発
生するという問題もある。
【0004】更にパノラマ画像を撮影した際にトラック
等の通過による振動により撮影ブレが生じ、パノラマ画
像として部分的に撮影を失敗する場合がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、カメラの実際の回転角を正確に認識し得る
と共に、カメラの回転軸が偏角を有することに起因する
パノラマ画像の歪みの修正あるいはパノラマ画像の部分
的修正を行うことができるパノラマ撮影装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のパノラマ撮影装
置は、カメラを360度回転させながら被写界を撮影す
るパノラマ撮影装置において、前記カメラを回転駆動す
るためのパルス信号を生成するパルス信号生成手段と、
該パルス信号生成手段から出力されるパルス信号に基づ
いて前記カメラを所定回転角単位に回転駆動する回転駆
動手段と、被写界を撮影して該被写界像に対応した映像
信号を生成する撮像手段と、該撮像手段により生成され
た映像信号を所定の形式の映像信号に変換処理する信号
処理手段と、撮影されたパノラマ画像を示す画像データ
が格納される画像メモリと、前記パノラマ画像を表示す
る表示手段と、前記信号処理手段の出力に基づいて得ら
れた画像データをカメラの所定回転角△θ毎に、その所
定回転角の画像分だけ前記画像メモリに格納して最終的
にパノラマ画像1駒分の画像データを該画像メモリに格
納すると共に、該画像メモリよりパノラマ画像1駒分を
示す画像データを読み出し、前記表示手段の一画面分に
入るように前記表示手段に表示する制御手段とを有する
ことを特徴とする。
【0007】また本発明パノラマ撮影装置は、カメラを
360度回転させながら被写界を撮影するパノラマ撮影
装置において、前記カメラを回転駆動するためのパルス
信号を生成するパルス信号生成手段と、該パルス信号生
成手段から出力されるパルス信号に基づいて前記カメラ
を所定回転角単位に回転駆動する回転駆動手段と、被写
界を撮影して該被写界像に対応した映像信号を生成する
撮像手段と、該撮像手段により生成された映像信号を所
定の形式の映像信号に変換処理する信号処理手段と、撮
影されたパノラマ画像を示す画像データが格納される画
像メモリと、前記パノラマ画像を表示する表示手段と、
前記信号処理手段の出力に基づいて得られた画像データ
をカメラの所定回転角△θ毎にその所定回転角の画面分
だけ前記画像メモリに格納して最終的にパノラマ画像1
駒分の画像データを該画像メモリに格納すると共に、該
画像メモリよりパノラマ画像1駒分を示す画像データを
読み出し、前記表示手段の一画面分に入るように前記表
示手段に表示する制御手段と、前記カメラの回転軸が鉛
直線に対してなす偏角に応じて生ずるパノラマ画像の歪
みを修正する画像修正手段とを有することを特徴とす
る。
【0008】更に本発明のパノラマ撮影装置は、前記画
像修正手段は、修正すべきパノラマ画像の修正開始位置
を示す基準点を前記表示手段の画面上で設定する基準点
設定手段と、前記偏角に応じて画像の水平方向の基準線
に対して正弦波状に歪むパノラマ画像の前記正弦波の振
幅値を設定する振幅値設定手段と、前記基準点設定手段
及び振幅値設定手段の設定出力を取り込み、これらの設
定手段に基づいて前記パノラマ画像における前記正弦波
状に生じた画像を打ち消すための画像補正データを生成
し、出力する補正データ生成手段とを有することを特徴
とする。
【0009】また本発明のパノラマ撮影装置は、カメラ
を360度回転させながら被写界を撮影するパノラマ撮
影装置において、前記カメラを回転駆動するためのパル
ス信号を生成するパルス信号生成手段と、該パルス信号
生成手段から出力されるパルス信号に基づいて前記カメ
ラを所定回転角単位に回転駆動する回転駆動手段と、被
写界を撮影して該被写界像に対応した映像信号を生成す
る撮像手段と、該撮像手段により生成された映像信号を
所定の形式の映像信号に変換処理する信号処理手段と、
撮影されたパノラマ画像を示す画像データが格納される
画像メモリと、前記パノラマ画像を表示する表示手段
と、前記信号処理手段の出力に基づいて得られた画像デ
ータをカメラの所定回転角△θ毎に、その所定回転角の
画面分だけ前記画像メモリに格納して最終的に複数駒分
のパノラマ画像の画像データを該画像メモリに格納する
と共に、該画像メモリより前記複数駒分のパノラマ画像
を示す画像データを読み出し、前記表示手段の一画面分
に入るように前記表示手段に表示する制御手段と、前記
表示手段の画面上に表示された複数駒の各パノラマ画像
を必要に応じて同一部分について他のパノラマ画像に置
換することにより一つのパノラマ画像を合成するパノラ
マ画像編集手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成のパノラマ撮影装置においては、パル
ス信号生成手段によりカメラを回転駆動するためのパル
ス信号が生成される。更に回転駆動手段としてのパルス
モータにより、パルス信号生成手段から出力されるパル
ス信号に基づいてカメラが所定回転角単位に回転駆動さ
れる。
【0011】また撮像手段により撮影された被写界像に
対応した映像信号が生成される。更に信号処理手段によ
り、撮像手段により生成された映像信号が所定の形式の
映像信号に変換処理される。
【0012】制御手段は、信号処理手段の出力に基づい
て得られた画像データをカメラの所定回転角△θ毎にそ
の所定回転角の画面分だけ画像メモリに格納し、最終的
にパノラマ画像1駒分の画像データを画像メモリに格納
すると共に、この画像メモリよりパノラマ画像1駒分を
示す画像データを読み出し、パノラマ画像が表示手段の
一画面分に入るようにパノラマ画像を示すデータを加工
し、表示手段に表示する。
【0013】したがって、カメラの実際の回転角を正確
に認識できるので、カメラの回転角の不正確な検出に起
因するパノラマ画像の歪みの発生を防止出来る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1には本発明に係るパノラマ撮影装置の一実施
例の概略構成が示されている。同図において、本発明に
よるパノラマ撮影装置は、三脚2に回転自在に取りつけ
られたカメラ1と、カメラ1から出力される画像データ
を処理するコンピュータ3と、コンピュータ3により処
理された画像データに基づいてパノラマ画像を表示する
CRT4と、パノラマ画像のハードコピーを出力するプ
リンタ5と、コンピュータ3により処理されたパノラマ
画像の画像データをフロッピーディスク等の磁気記録媒
体に記録するディスクドライバ6とを有している。また
7はキーボード、8はシャッターレリーズボタン、9は
電源スイッチである。
【0015】次にカメラ1の回転機構部を図2に示す。
同図において、撮像部等を含むカメラ本体10はターン
テーブル11に固定され、ターンテーブル11の下面に
は三脚2に固定される固定部材20の中央部に形成され
た突起部21に嵌挿される凹部13と、ベアリング溝1
4とを有する係合部12が形成されている。
【0016】またターンテーブル11の外周面にはカメ
ラ本体10の基準位置を検出する磁気ヘッド14が設け
られている。
【0017】また固定部材20には、磁気ヘッド14に
よりカメラのパノラマ撮影の開始位置である基準点の位
置検出を行うための磁石23が支持部材24に固設され
ている。そしてターンテーブル11下部に形成された係
合部12の凹部13が固定部材20の軸受部27におけ
る突起部21に嵌挿されると、図示してないモータによ
り回転駆動されるピンチローラ25と係合部12の外周
面が、ころがり接触するので、カメラ本体10は三脚2
に回転可能に支持される。
【0018】次に回転機構部を含むカメラ1の断面構造
を図3に示す。同図において、カメラ本体10は、撮影
レンズを含む撮影光学系30と、撮影光学系30の焦点
面に配設されたCCD等の固体撮像素子31と、固体撮
像素子31から出力される映像信号を所定の形式に変換
処理すると共に、カメラの基準位置を検出する磁気ヘッ
ド14の検出出力を処理する画像処理部32とを有して
いる。
【0019】ターンテーブル11側に設けられた画像処
理部32の出力信号はホトカプラ33、34を介して入
出力インターフェース回路40に入力されるように構成
されている。
【0020】またターンテーブル11はピンチローラ2
5を介してパルスモータ41及びパルス発生回路42に
より回転駆動されるようになっており、この駆動制御
は、入出力インターフェース回路40を介してコンピュ
ータ3から出力される制御信号により行われる。
【0021】すなわちパルスモータ41はパルス発生回
路42から出力されるパルス信号により駆動され、パル
ス発生回路42はコンピュータ3からインターフェース
回路40を介して出力される上記制御信号により起動さ
れるようになっている。
【0022】入出力インターフェース回路40はケーブ
ル43を介してコンピュータ3に接続されている。
【0023】次に図1に示したパノラマ撮影装置の電気
的構成を図4に示す。同図において、パノラマ撮影装置
の電気回路部は、大別して撮像部35と、入出力インタ
ーフェース回路40と、コンピュータ3とから構成され
ている。
【0024】撮像部35は、撮影光学系30と、撮影光
学系30により結像された被写界像に対応した映像信号
を生成するCCD等の固体撮像素子31と、画像処理部
32とを有している。
【0025】画像処理部32は、固体撮像素子31によ
り生成された被写界像に対応した映像信号から同期信
号、色信号を分離し、ホワイトバランス調整等の処理を
行う信号処理回路36と、信号処理回路36の出力信号
をA/D変換するA/D変換回路37と、カメラ本体1
0のパノラマ撮影の開始位置である基準位置を(基準
点)検出する磁気ヘッド14、及びパルス発生回路42
の出力信号を取り込み、カメラ本体10が基準位置に位
置しているときのタイミング、カメラ本体10の基準位
置からの回転角を検出する位置検出回路38とを有して
いる。
【0026】この位置検出回路38は、磁気ヘッド14
及びパルス発生回路42の出力信号に基づいてカメラ本
体10の実際の回転角を検出する。すなわち、シャッタ
レリーズボタン8が操作されカメラ本体10がパノラマ
撮影の開始位置である基準位置に達した時点からパルス
発生回路42から出力されるパルス信号の数に応じてパ
ルスモータが所定角度、回転駆動される(例えば1パル
ス当たり1度だけ回転駆動されるものとする。)。
【0027】この回転角データは位置検出回路38より
入出力インターフェース回路40を介してCPU50に
出力される。
【0028】入出力インターフェース回路40には初期
設定等のデータを入力するためのキーボード7、シャッ
タレリーズボタン8、電源スイッチ9、A/D変換回路
37、位置検出回路38からの各種信号が入力される。
【0029】また入出力インターフェース回路40から
は、カメラ本体10を回転駆動するパルス信号を生成す
るパルス発生回路42、CRT4、プリンタ5、ディス
クドライバ6に各種信号が出力される。
【0030】コンピュータ3は、CPU50と、パノラ
マ画像を示す画像データが格納される画像メモリ51
と、各種プログラム及び固定データが格納されるROM
52と、RAM53とを有している。
【0031】次に図4に示したパノラマ撮影装置の動作
を図5に示すフローチャートを参照して説明する。パノ
ラマ撮影装置は図6に示すように、カメラ1が三脚2に
よりある地点Pの鉛直線上にあるように設置され、カメ
ラ1の全周にわたってその周囲の被写界を撮影するもの
とする。
【0032】まず電源スイッチ9が操作されると、各回
路部に電源が供給され、各回路部は動作状態となる。次
にキーボード7によりカメラ本体10の回転速度等の初
期設定がなされ、次いで41によりカメラ本体10が回
転駆動される(ステップ100、101)。更にステッ
プ102ではシャッタレリーズボタン8が操作されたか
否かが判定され、シャッタレリーズボタン8が操作され
た場合には磁気ヘッド14、の検出出力を受けた位置検
出回路38の出力信号に基づいてカメラ本体10が基準
位置に位置しているか否かが判定される(ステップ10
2、103)。カメラ本体10が基準位置に達した場合
には画像データの取り込みが開始され、入出力インター
フェース回路40内に設けられたカメラ本体10の回転
角を計数する回転角カウンタNがリセットされる(ステ
ップ104、105)。
【0033】次いでステップ106ではカメラ本体10
の単位回転角(例えば1度)を示すパルス発生回路42
のパルス出力信号が位置検出回路38を介して入出力イ
ンターフェース回路40に入力されたか否かが判定さ
れ、パルス信号が入力された場合にはステップ107で
回転角カウンタNの内容を+1だけインクリメントし、
ステップ108に処理が移行する(ステップ106、1
07)。
【0034】ステップ108ではカメラ本体10が回転
角△θだけ回転した際に取り込まれる画像データが画像
メモリ51に格納され、次のステップ109で回転角カ
ウンタNの計数内容NがN=nであるか否かが判定され
る(360度=n・△θ)。
【0035】但しnはn<360の整数である。すなわ
ちカメラ本体10が360度回転し、パノラマ画像1駒
分の画像データの全てが画像メモリ51に格納されたか
否かが判定される。
【0036】ステップ109でN=nでないと判定され
た場合にはステップ106にもどり、既述したのと同様
の処理が行われる。
【0037】一方、ステップ109でN=nであると判
定された場合にはステップ110で、画像メモリ51に
格納されたパノラマ画像を示す画像データを、CRT4
の1画面分にまとめるための画像処理が行われる。ステ
ップ110で画像処理が行われる以前の状態では、図7
に示すようなパノラマ画像を示す画像データが画像メモ
リ51に格納されている。図7においてパノラマ画像1
20に写し込まれているマーク122は、カメラ1の全
周360度にわたって被写界像が撮影しているか否かを
判定するためのものである。
【0038】ステップ110で画像処理されたパノラマ
画像は、例えば図8に示すようにCRT4の画面130
上で、複数行140、141にわたって表示されるよう
に処理される。
【0039】このようにステップ110ではステップ1
00における初期設定において選択された画像処理モー
ドに応じて各種のパノラマ画像が得られるように処理さ
れる。
【0040】次いでステップ111ではステップ110
で画像処理されたパノラマ画像を示す画像データがディ
スクドライバ6によりフロッピーディスク等の磁気ディ
スクに記録される。
【0041】更にステップ110の画像処理により得ら
れたパノラマ画像がCRT4の画面上に表示され、プリ
ンタ5によりハードコピーが出力されると共に、カメラ
本体10を回転駆動するモータの駆動が停止される(ス
テップ112、113、114)。
【0042】次に本発明に係るパノラマ撮影装置の他の
実施例を図9及び図10に基づいて説明する。図9に示
すようにパノラマ撮影装置のカメラ1の回転軸Rが鉛直
軸Nに対して角度θnだけ傾いている。すなわち偏角θ
nを有するとする。この場合にカメラ1により撮影され
たパノラマ画像には図10(A)に示すように偏角の大
きさに応じた振幅Mの正弦波状の画像歪みが生じる。
【0043】本実施例は、図10(A)に示すように撮
影されたパノラマ画像に対して撮影角度(カメラ位置)
が0度から360度に至る間の各撮影データ取込時点に
おいて得られたデータを上記正弦波の逆特性(図10
(B))の関数データを与えることにより偏角に起因す
る画像歪みを補正するためのものである。このような補
正データに基づいて偏角がある状態で撮影されたパノラ
マ画像(図10(A))を補正することにより図10
(C)に示すように偏角に起因する歪みが除去されたパ
ノラマ画像が得られる。
【0044】次に本発明に係るパノラマ撮影装置の更に
他の実施例を図11に示す。パノラマ撮影をした場合に
パノラマ撮影装置の設置された付近にトラック等の重量
物が通過することにより撮影ブレを生じたり、あるいは
被写界に邪魔な部分が一時的に入ったりすることにより
一枚のパノラマ画像では所望の画像が得られないおそれ
がある。そこで本実施例では図11(A)〜(C)に示
すように複数のパノラマ画像を撮影し、これのパノラマ
画像をモニタ画面上で確認しながら、各パノラマ画像に
おいて撮影に失敗した部分(図11(A)〜(C)にお
ける斜線部分)についてはその部分を他のパノラマ画像
に置換するように画像データを加工することにより一つ
のパノラマ画像(図11(D))を合成するものであ
る。
【0045】次に図9、図10及び図11により説明し
た実施例において用いられる画像修正装置の構成を図1
2に示す。同図において画像修正装置60以外の構成要
素は図4に示すものと同一であるが、一部その構成を省
略してある。同図において画像修正装置60は、パノラ
マ画像において修正すべき画像領域を指定するための画
像領域指定手段61と、モード選択スイッチ62と、パ
ノラマ画像の修正開始位置である基準点を設定する基準
点設定スイッチ63と、振幅値設定手段64と、画像補
正回路65とを有している。
【0046】画像領域指定手段61は、CRT4上で例
えばカーソルを移動させることに領域指定を行うように
なっている。
【0047】モード選択スイッチ62は、図9及び図1
0により説明した偏角に起因する画像歪を修正する画像
歪修正モード(モードA)と、図11により説明した画
像合成モード(モードB)とのいずれかを選択するため
のスイッチである。
【0048】基準点設定スイッチ63はモードAが選択
された際に画像歪修正の開始位置である基準点を設定す
るためのものであり、画像領域指定手段61によりCR
T4上でカーソルが所望の位置まで移動した際にスイッ
チ63を操作することにより基準点が設定される。
【0049】振幅値設定手段64は、モードAの選択時
にパノラマ画像の正弦波状の画像歪に対してその正弦波
の関数の振幅値を設定するものであり、オペレータによ
り手動で設定される。
【0050】画像補正回路65は、マイクロコンピュー
タ等で構成され、パノラマ撮影により得られた画像デー
タがコンピュータ3内の画像メモリ51から読み出さ
れ、内蔵するRAMに格納されると共に、内蔵するRO
Mに画像データを修正するための関数値を示すデータが
格納されている。
【0051】上記構成において、モード選択スイッチ6
2によりモードAが選択されると、画像領域指定手段6
1によりCRT4の画面上で、例えば図10(A)に示
すパノラマ画像の基準位置(基準点)122にカーソル
が移動され、このときに基準点設定スイッチ63を操作
すると、画像補正回路65に画像修正開始点が設定され
る。
【0052】次いでオペレータが振幅値設定手段65を
操作してパノラマ撮影位置の0度から360度の全周に
わたって振幅値をCRT4の画面上でモニタしながら設
定する。
【0053】画像補正回路65は、振幅値設定手段64
の設定入力に基づいて予め画像メモリ51から読み出さ
れたパノラマ画像の画像データを偏角、すなわち振幅値
に応じてパノラマ画像に生じた正弦波状の逆特性の補正
データにより補正し、補正された画像データを入出力イ
ンターフェース回路40を介してCPU50に出力す
る。この結果、補正された画像データが画像メモリに格
納されると共に、CRT4に偏角に起因する画像歪が除
去されたパノラマ画像が表示される。更にフロッピーデ
ィスクドライバ6によりフロッピーディスクに歪補正が
されたパノラマ画像を記憶することが出来る。
【0054】またモード選択スイッチ62によりモード
Bが選択されると、CRT4上にパノラマ撮影された複
数のパノラマ画像が、例えば図11(A)〜(C)に示
すように表示される。この場合にパノラマ画像(A)の
領域a1ーa2、パノラマ画像(B)のb1ーb2、パ
ノラマ画像(c)のc1ーc2が何らかの原因で撮影不
良であるので、これらの領域に相当する画像を除去し、
他の良好に撮影されたパノラマ画像に置換するように画
像領域指定手段61により領域指定を行う。
【0055】画像補正回路65は、画像領域指定手段の
設定出力を取り込み、パノラマ画像(A)、(B)、
(C)について不良箇所のみならず、他の部分について
も最も良好に撮影された部分を各画像(A)、(B)、
(C)から取り出して、一つのパノラマ画像(図11
(D))が得られるように合成する。この良好に撮影さ
れた部分のみにより合成されたパノラマ画像を示す画像
データは、入出力インターフェース回路40を介して画
像メモリ51に格納される。またモードAの場合と同様
にCRT4上に合成されたパノラマ画像が表示され、フ
ロッピーディスクドライバ6によりフロッピーに合成さ
れたパノラマ画像を記録することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、カメラの実際の回転角
を正確に認識出来ると共に、カメラの回転軸が偏角を有
することに起因するパノラマ画像の歪みの修正あるいは
パノラマ画像の部分的修正を行うことができるパノラマ
撮影装置を実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパノラマ撮影装置の一実施例の概
略構成を示す斜視図である。
【図2】図1におけるカメラの回転機構を示す分解斜視
図である。
【図3】図1におけるカメラの断面構造を示す図であ
る。
【図4】図1に示したパノラマ撮影装置の電気的構成を
示すブロック図である。
【図5】図1乃至図4に示したパノラマ撮影装置の動作
説明を行うためのフローチャートである。
【図6】図1に示したパノラマ撮影装置によりパノラマ
撮影を行う状態を示す説明図である。
【図7】図1に示したパノラマ撮影装置によりパノラマ
撮影をした際に得られるデータ加工前の画像を示す説明
図である。
【図8】本発明によるパノラマ撮影装置によりCRTの
画面上に表示されるパノラマ画像の一例を示す説明図で
ある。
【図9】カメラの回転軸が鉛直線に対して傾いた状態で
パノラマ撮影を行っている状態を示す説明図である。
【図10】本発明に係るパノラマ撮影装置の他の実施例
を示す説明図である。
【図11】本発明に係るパノラマ撮影装置の更に他の実
施例を示す説明図である。
【図12】図10及び図11に示す実施例に用いられる
画像修正装置を有するパノラマ撮影装置の要部の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 三脚 3 コンピュータ 4 CRT 5 プリンタ 6 ディスクドライバ 7 キーボード 8 シャッタレリーズボタン 9 電源スイッチ 14 磁気ヘッド 30 撮影光学系 31 固体撮像素子 32 画像処理部 35 撮像部 36 信号処理回路 37 A/D変換回路 38 位置検出回路 40 入出力インターフェース回路 41 パルスモータ 42 パルス発生回路 50 CPU 51 画像メモリ 52 ROM 53 RAM 60 画像修正装置 61 画像領域指定手段 62 モード選択スイッチ 63 基準点設定スイッチ 64 振幅値設定手段 65 画像補正回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラを360度回転させながら被写界
    を撮影するパノラマ撮影装置において、 前記カメラを回転駆動するためのパルス信号を生成する
    パルス信号生成手段と、 該パルス信号生成手段から出力されるパルス信号に基づ
    いて前記カメラを所定回転角単位に回転駆動する回転駆
    動手段と、 被写界を撮影して該被写界像に対応した映像信号を生成
    する撮像手段と、 該撮像手段により生成された映像信号を所定の形式の映
    像信号に変換処理する信号処理手段と、 撮影されたパノラマ画像を示す画像データが格納される
    画像メモリと、 前記パノラマ画像を表示する表示手段と、 前記信号処理手段の出力に基づいて得られた画像データ
    をカメラの所定回転角△θ毎に、その所定回転角の画像
    分だけ前記画像メモリに格納して最終的にパノラマ画像
    1駒分の画像データを該画像メモリに格納すると共に、
    該画像メモリよりパノラマ画像1駒分を示す画像データ
    を読み出し、前記表示手段の一画面分に入るように前記
    表示手段に表示する制御手段とを有することを特徴とす
    るパノラマ撮影装置。
  2. 【請求項2】 カメラを360度回転させながら被写界
    を撮影するパノラマ撮影装置において、 前記カメラを回転駆動するためのパルス信号を生成する
    パルス信号生成手段と、 該パルス信号生成手段から出力されるパルス信号に基づ
    いて前記カメラを所定回転角単位に回転駆動する回転駆
    動手段と、 被写界を撮影して該被写界像に対応した映像信号を生成
    する撮像手段と、 該撮像手段により生成された映像信号を所定の形式の映
    像信号に変換処理する信号処理手段と、 撮影されたパノラマ画像を示す画像データが格納される
    画像メモリと、 前記パノラマ画像を表示する表示手段と、 前記信号処理手段の出力に基づいて得られた画像データ
    をカメラの所定回転角△θ毎にその所定回転角の画面分
    だけ前記画像メモリに格納して最終的にパノラマ画像1
    駒分の画像データを該画像メモリに格納すると共に、該
    画像メモリよりパノラマ画像1駒分を示す画像データを
    読み出し、前記表示手段の一画面分に入るように前記表
    示手段に表示する制御手段と、 前記カメラの回転軸が鉛直線に対してなす偏角に応じて
    生ずるパノラマ画像の歪を修正する画像修正手段とを有
    することを特徴とするパノラマ撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記画像修正手段は、修正すべきパノラ
    マ画像の修正開始位置を示す基準点を前記表示手段の画
    面上で設定する基準点設定手段と、 前記偏角に応じて画像の水平方向の基準線に対して正弦
    波状に歪むパノラマ画像の前記正弦波の振幅値を設定す
    る振幅値設定手段と、 前記基準点設定手段及び振幅値設定手段の設定出力を取
    り込み、これらの設定手段に基づいて前記パノラマ画像
    における前記正弦波状に生じた画像歪を打ち消すための
    画像補正データを生成し、出力する補正データ生成手段
    とを有することを特徴とする請求項2に記載のパノラマ
    撮影装置。
  4. 【請求項4】 カメラを360度回転させながら被写界
    を撮影するパノラマ撮影装置において、 前記カメラを回転駆動するためのパルス信号を生成する
    パルス信号生成手段と、 該パルス信号生成手段から出力されるパルス信号に基づ
    いて前記カメラを所定回転角単位に回転駆動する回転駆
    動手段と、 被写界を撮影して該被写界像に対応した映像信号を生成
    する撮像手段と、 該撮像手段により生成された映像信号を所定の形式の映
    像信号に変換処理する信号処理手段と、 撮影されたパノラマ画像を示す画像データが格納される
    画像メモリと、 前記パノラマ画像を表示する表示手段と、 前記信号処理手段の出力に基づいて得られた画像データ
    をカメラの所定回転角△θ毎にその所定回転角の画面分
    だけ前記画像メモリに格納して最終的に複数駒分のパノ
    ラマ画像を示す画像データを該画像メモリに格納すると
    共に、該画像メモリより前記複数駒分のパノラマ画像を
    示す画像データを読み出し、前記表示手段の一画面分に
    入るように前記表示手段に表示する制御手段と、 前記表示手段の画面上に表示された複数駒の各パノラマ
    画像を必要に応じて同一部分について他のパノラマ画像
    に置換することにより一つのパノラマ画像を合成するパ
    ノラマ画像編集手段とを有することを特徴とするのパノ
    ラマ撮影装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0734155A1 (en) * 1995-03-20 1996-09-25 SHARP Corporation Frame-shift detecting device, apparatus for image pickup and video recording having a panoramic mode
JPH0944630A (ja) * 1995-07-26 1997-02-14 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像表現方法及び装置
WO1997018496A1 (de) * 1995-11-14 1997-05-22 Hans Thilo Richter Verfahren und vorrichtung zur erzeugung eines weitwinkelbildes
JP2000175185A (ja) * 1998-12-03 2000-06-23 Casio Comput Co Ltd パノラマ撮影方法および撮像装置
JP2015125002A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 株式会社ズームスケープ 計測用画像撮影方法及び画像計測プログラム
CN110012233A (zh) * 2019-05-20 2019-07-12 南京信息工程大学 一种芯片自动对光拍照机

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