JPH0634930Y2 - 研磨装置 - Google Patents
研磨装置Info
- Publication number
- JPH0634930Y2 JPH0634930Y2 JP5442790U JP5442790U JPH0634930Y2 JP H0634930 Y2 JPH0634930 Y2 JP H0634930Y2 JP 5442790 U JP5442790 U JP 5442790U JP 5442790 U JP5442790 U JP 5442790U JP H0634930 Y2 JPH0634930 Y2 JP H0634930Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- axis
- drive shaft
- polishing
- end portion
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、たとえば自動車の車体などを研磨するためな
どに好適に用いることができる研磨装置に関する。
どに好適に用いることができる研磨装置に関する。
従来の技術 第6図は、典型的な先行技術の斜視図である。
従来の研磨装置1は、たとえば空気圧モータなどの駆動
源3を有する研磨装置本体2と、本体2内に収納される
駆動軸6と、たとえばサンドパーパなどの研磨部材5が
全面にわたって貼着された取付板4とを含む。本体2内
の駆動軸6の基端部には、駆動源3が連結され、遊端部
6aには図示しない取付ねじなどを用いて取付板4が固定
される。この駆動軸6の遊端部6aには、駆動軸6の回転
軸線に対して偏心した軸線を有する図示しない軸受け片
が取付けられており、その軸受け片には前記取付ねじが
螺合している。取付板4は、矩形板状であり、研磨面が
駆動軸6の軸線に対して垂直である。取付板4の本体2
に臨む表面には、ゴムなどの弾発性材料から成る円柱状
の突起7が突設されており、各突起7の遊端部は本体2
に形成されている嵌合孔に嵌り込んで係止されている。
源3を有する研磨装置本体2と、本体2内に収納される
駆動軸6と、たとえばサンドパーパなどの研磨部材5が
全面にわたって貼着された取付板4とを含む。本体2内
の駆動軸6の基端部には、駆動源3が連結され、遊端部
6aには図示しない取付ねじなどを用いて取付板4が固定
される。この駆動軸6の遊端部6aには、駆動軸6の回転
軸線に対して偏心した軸線を有する図示しない軸受け片
が取付けられており、その軸受け片には前記取付ねじが
螺合している。取付板4は、矩形板状であり、研磨面が
駆動軸6の軸線に対して垂直である。取付板4の本体2
に臨む表面には、ゴムなどの弾発性材料から成る円柱状
の突起7が突設されており、各突起7の遊端部は本体2
に形成されている嵌合孔に嵌り込んで係止されている。
このような状態で駆動源3が付勢されて駆動軸6がその
回転軸線まわりに回転駆動されると、取付板4は駆動軸
6の回転軸線から偏心した偏心軸線まわりに円運動し、
このとき取付板4は突起7によって前記偏心軸線まわり
の変位が規制されている。このように取付板4が偏心軸
線まわりに円運動することによって、取付板4の貼着さ
れた研磨部材5によってたとえば自動車の車体などであ
る被研磨面を研磨することができるように構成されてい
る。
回転軸線まわりに回転駆動されると、取付板4は駆動軸
6の回転軸線から偏心した偏心軸線まわりに円運動し、
このとき取付板4は突起7によって前記偏心軸線まわり
の変位が規制されている。このように取付板4が偏心軸
線まわりに円運動することによって、取付板4の貼着さ
れた研磨部材5によってたとえば自動車の車体などであ
る被研磨面を研磨することができるように構成されてい
る。
考案が解決しようとする課題 このような先行技術では、駆動軸6の回転軸線から偏心
した偏心軸線まわりに取付板4を円運動させるように構
成しているため、被研磨面に突出部あるいは段差などが
ある場合に、取付板4の側部が突出部あるいは段差面に
断続的に衝突し、被研磨面から立上がる突出部あるいは
段差面の付け根付近を隅々まで充分に研磨することがで
きない。また取付板4の円運動の振幅は駆動軸6の回転
軸線と偏心軸線との偏心距離に対応しているので、たと
えば作業者が研磨装置1を比較的大きな力で被研磨面に
向けて押圧して研磨部材5を被研磨面に強く押し当てた
状態で研磨作業を行ったときに、研磨部材5には被研磨
面から大きな摩擦力が作用し、取付板4に制動力が作用
することになる。このとき、本体2と取付板4との相対
的な変位量は、前記駆動軸6の中心軸線と偏心軸線との
偏心距離に対応して一定であるので、上述のようにして
取付板4および研磨部材5の変位が拘束されたときには
本体2が大きく振動し、この本体2を把持している作業
者の手などに大きな振動が伝わってしまう。
した偏心軸線まわりに取付板4を円運動させるように構
成しているため、被研磨面に突出部あるいは段差などが
ある場合に、取付板4の側部が突出部あるいは段差面に
断続的に衝突し、被研磨面から立上がる突出部あるいは
段差面の付け根付近を隅々まで充分に研磨することがで
きない。また取付板4の円運動の振幅は駆動軸6の回転
軸線と偏心軸線との偏心距離に対応しているので、たと
えば作業者が研磨装置1を比較的大きな力で被研磨面に
向けて押圧して研磨部材5を被研磨面に強く押し当てた
状態で研磨作業を行ったときに、研磨部材5には被研磨
面から大きな摩擦力が作用し、取付板4に制動力が作用
することになる。このとき、本体2と取付板4との相対
的な変位量は、前記駆動軸6の中心軸線と偏心軸線との
偏心距離に対応して一定であるので、上述のようにして
取付板4および研磨部材5の変位が拘束されたときには
本体2が大きく振動し、この本体2を把持している作業
者の手などに大きな振動が伝わってしまう。
したがって本考案の目的は、上述の技術的課題を解決
し、研磨部材の本体に対する相対的な変位量の変化に拘
わらずその変位を許容して作業者に伝わる振動を少なく
し、各部を隅々まで充分に研磨することができるように
した研磨装置を提供することである。
し、研磨部材の本体に対する相対的な変位量の変化に拘
わらずその変位を許容して作業者に伝わる振動を少なく
し、各部を隅々まで充分に研磨することができるように
した研磨装置を提供することである。
課題を解決するための手段 本考案は、作業者によって把持される把手を有する本体
と、 本体内に設けられ、駆動軸を有し、この駆動軸を回転駆
動する駆動源と、 駆動軸の軸線に平行であってかつ駆動軸の軸線から偏心
した偏心軸線まわりに回転自在に設けられる回転体と、 駆動軸の軸線にほぼ平行に延び、一端部が本体に固定さ
れ、他端部が前記一端部に対して弾発的に変位可能な弾
性部材と、 回転体および弾性部材に固定され、これらの回転体と弾
性部材とを相互に連結する連結部材と、 連結部材に基端部が変位可能に取付けられ、遊端部に研
磨部材がその軸線まわりに回転自在に取付けられ、基端
部と遊端部との間で弾性変形可能な支持部材とを含むこ
とを特徴とする研磨装置である。
と、 本体内に設けられ、駆動軸を有し、この駆動軸を回転駆
動する駆動源と、 駆動軸の軸線に平行であってかつ駆動軸の軸線から偏心
した偏心軸線まわりに回転自在に設けられる回転体と、 駆動軸の軸線にほぼ平行に延び、一端部が本体に固定さ
れ、他端部が前記一端部に対して弾発的に変位可能な弾
性部材と、 回転体および弾性部材に固定され、これらの回転体と弾
性部材とを相互に連結する連結部材と、 連結部材に基端部が変位可能に取付けられ、遊端部に研
磨部材がその軸線まわりに回転自在に取付けられ、基端
部と遊端部との間で弾性変形可能な支持部材とを含むこ
とを特徴とする研磨装置である。
作用 本考案に従えば、回転体と弾性部材とを連結部材によっ
て連結し、この連結部材には支持部材の基端部が取付け
られ、支持部材の遊端部には研磨部材が取付けられる。
このような支持部材は、基端部と遊端部との間で弾性変
形することができるので、連結部材が駆動軸の軸線と偏
心軸線との偏心距離に対応して円運動している状態で、
研磨部材の変位が拘束されても、その研磨部材と連結部
材との相対的な変位は自在に許容される。したがって研
磨部材の変位に拘わらず本体には大きな振動が伝達され
る恐れはなく、したがってその本体を把持する作業者の
手などに大きな振動が伝わることはない。
て連結し、この連結部材には支持部材の基端部が取付け
られ、支持部材の遊端部には研磨部材が取付けられる。
このような支持部材は、基端部と遊端部との間で弾性変
形することができるので、連結部材が駆動軸の軸線と偏
心軸線との偏心距離に対応して円運動している状態で、
研磨部材の変位が拘束されても、その研磨部材と連結部
材との相対的な変位は自在に許容される。したがって研
磨部材の変位に拘わらず本体には大きな振動が伝達され
る恐れはなく、したがってその本体を把持する作業者の
手などに大きな振動が伝わることはない。
しかも、前記連結部材は回転体に固定されるとともに弾
性部材に固定されているので、その連結部材の変位が拘
束された状態であっても本体に対する連結部材の相対的
な変位を許容することができる。これによってもまた連
結部材の変位が拘束されても本体に大きな振動が伝わる
恐れはない。
性部材に固定されているので、その連結部材の変位が拘
束された状態であっても本体に対する連結部材の相対的
な変位を許容することができる。これによってもまた連
結部材の変位が拘束されても本体に大きな振動が伝わる
恐れはない。
さらに研磨部材が被研磨面から突出する段差面などに突
設したときには、弾性部材の他端部が一端部に対して弾
発的に変位可能であること、および支持部材の基端部と
遊端部との間で弾性変形が可能であることによって、前
記研磨部材はその変位を拘束されない方向、すなわちそ
の段差面に対して手前側の領域内で自在に変位すること
が可能であり、これによって被研磨面と段差面とが交差
する付け根付近を隅々まで充分に研磨することができ
る。
設したときには、弾性部材の他端部が一端部に対して弾
発的に変位可能であること、および支持部材の基端部と
遊端部との間で弾性変形が可能であることによって、前
記研磨部材はその変位を拘束されない方向、すなわちそ
の段差面に対して手前側の領域内で自在に変位すること
が可能であり、これによって被研磨面と段差面とが交差
する付け根付近を隅々まで充分に研磨することができ
る。
実施例 第1図は、本考案の一実施例の研磨装置10を示す正面図
である。なお、第1図において研磨部材11は説明を容易
にするため、切欠いて示されている。本実施例の研磨装
置10は、基本的に、作業者によって把持される把手12が
一体的に形成された本体13と、本体13に設けられ駆動軸
14を回転軸線1まわりに回転駆動する駆動源である空
気圧モータ15と、駆動軸14の軸線1に平行であってか
つ駆動軸14の軸線1から偏心した偏心軸線l2まわりに
回転自在に設けられる回転体16と、駆動軸14の軸線1
にほぼ平行に延び、一端部17が本体13に固定され他端部
18が前記一端部17に対して弾発的に変位可能な弾性部材
19と、回転体16および弾性部材19に固定され、これらの
回転体16と弾性部材19とを相互に連結する連結部材20
と、その連結部材20に基端部21が変位可能に取付けら
れ、遊端部22に前記研磨部材11がその軸線l3まわりに回
転自在に取付けられ、基端部21と遊端部22との間で弾性
変形可能な支持部材23とを含む。
である。なお、第1図において研磨部材11は説明を容易
にするため、切欠いて示されている。本実施例の研磨装
置10は、基本的に、作業者によって把持される把手12が
一体的に形成された本体13と、本体13に設けられ駆動軸
14を回転軸線1まわりに回転駆動する駆動源である空
気圧モータ15と、駆動軸14の軸線1に平行であってか
つ駆動軸14の軸線1から偏心した偏心軸線l2まわりに
回転自在に設けられる回転体16と、駆動軸14の軸線1
にほぼ平行に延び、一端部17が本体13に固定され他端部
18が前記一端部17に対して弾発的に変位可能な弾性部材
19と、回転体16および弾性部材19に固定され、これらの
回転体16と弾性部材19とを相互に連結する連結部材20
と、その連結部材20に基端部21が変位可能に取付けら
れ、遊端部22に前記研磨部材11がその軸線l3まわりに回
転自在に取付けられ、基端部21と遊端部22との間で弾性
変形可能な支持部材23とを含む。
前記本体13の把手12は、大略的に直円筒状に形成され、
その外周面にはゴムなどの可撓性および弾発性を有する
材料から成る環状の緩衝部材26が装着される。把手12の
遊端部には、空気ポンプなどによって実現される圧縮空
気圧源27から可撓管28を介して圧縮空気が供給される供
給口29が形成され、この供給口29から供給された圧縮空
気は、把手12内に形成された図示しない供給経路を介し
て前記空気圧モータ15に供給される。この供給経路は、
把手12に設けられる押圧スイッチ30を操作することによ
って開閉または遮断され、これによって空気圧モータ15
の駆動軸14を回転させまたは停止させることができる。
その外周面にはゴムなどの可撓性および弾発性を有する
材料から成る環状の緩衝部材26が装着される。把手12の
遊端部には、空気ポンプなどによって実現される圧縮空
気圧源27から可撓管28を介して圧縮空気が供給される供
給口29が形成され、この供給口29から供給された圧縮空
気は、把手12内に形成された図示しない供給経路を介し
て前記空気圧モータ15に供給される。この供給経路は、
把手12に設けられる押圧スイッチ30を操作することによ
って開閉または遮断され、これによって空気圧モータ15
の駆動軸14を回転させまたは停止させることができる。
このようにして駆動される空気圧モータ15の駆動軸14に
は、前記回転体16が嵌り込む嵌合孔31が形成された軸受
部材32が駆動軸14の軸線1と同軸に固定されており、
この軸線1から偏心した偏心軸線l2を有する内周面に
よって前記嵌合孔31が構成される。したがって嵌合孔31
内に嵌合する回転体16は、軸受部材32に対して偏心軸線
l2まわりに回転自在であり、かつ駆動軸14の軸線1ま
わりに円運動する。
は、前記回転体16が嵌り込む嵌合孔31が形成された軸受
部材32が駆動軸14の軸線1と同軸に固定されており、
この軸線1から偏心した偏心軸線l2を有する内周面に
よって前記嵌合孔31が構成される。したがって嵌合孔31
内に嵌合する回転体16は、軸受部材32に対して偏心軸線
l2まわりに回転自在であり、かつ駆動軸14の軸線1ま
わりに円運動する。
前記弾性部材19は、その基端部が直円柱状の収納孔33を
有する外筒部材34内に固定されており、弾性部材19の外
周面と収納孔33の内周面とは僅かな間隔をあけて離間し
ている。したがってこの弾性部材19の遊端部18が前記間
隔以上に亘って変位したときには、遊端部18は収納孔33
の内周面に弾発的に当接する。したがってこれによって
連結部材20の変位が拘束されたときであっても大きな振
動音が生じることはない。
有する外筒部材34内に固定されており、弾性部材19の外
周面と収納孔33の内周面とは僅かな間隔をあけて離間し
ている。したがってこの弾性部材19の遊端部18が前記間
隔以上に亘って変位したときには、遊端部18は収納孔33
の内周面に弾発的に当接する。したがってこれによって
連結部材20の変位が拘束されたときであっても大きな振
動音が生じることはない。
第2図は、第1図に示される研磨装置10の分解斜視図で
ある。前記弾性部材19の遊端部18には、外周面に外ねじ
が刻設されたねじ棒37が固着される。また前記回転体16
は軸線l2と同軸に外周面に外ねじが刻設されたねじ棒18
が固着される。これらのねじ棒37,38の各軸線は相互に
平行である。各ねじ棒37,38には、前記連結部材20が着
脱可能に装着される。
ある。前記弾性部材19の遊端部18には、外周面に外ねじ
が刻設されたねじ棒37が固着される。また前記回転体16
は軸線l2と同軸に外周面に外ねじが刻設されたねじ棒18
が固着される。これらのねじ棒37,38の各軸線は相互に
平行である。各ねじ棒37,38には、前記連結部材20が着
脱可能に装着される。
この連結部材20は、大略的にU字状に形成され、各ねじ
棒37,38が挿通する挿通孔41,42がそれぞれ形成される外
向き突部43,44と、各突部43,44を連結する連結部45とを
有する。連結部45には、支持部材23の基端部21が挿通し
て取付けられる取付孔46が各挿通孔41,42の各軸線を含
む平面内でそれらの軸線に対して垂直な軸線方向に形成
される。連結部45にはまた、取付孔46の内周面に臨んで
開口する1対のねじ孔47,48が形成され、これらのねじ
孔47,48にはボルト49,50が螺合する。取付孔46に前記支
持部材23の基端部21を挿通した状態で、各ねじ孔47,48
にそれぞれ螺合するボルト49,50を締付けることによっ
て、各ボルト49,50の軸部の先端が前記基端部21の外周
面に当接して押圧し、こうして支持部材23が連結部材20
に取付けられる。このようにして連結部材20に取付けら
れた支持部材23は、前記ボルト49,50を緩めた状態で基
端部21の軸線方向、すなわち第1図の左右方向に変位自
在である。これによって支持部材23の連結部材20からの
突出量を調整することができる。
棒37,38が挿通する挿通孔41,42がそれぞれ形成される外
向き突部43,44と、各突部43,44を連結する連結部45とを
有する。連結部45には、支持部材23の基端部21が挿通し
て取付けられる取付孔46が各挿通孔41,42の各軸線を含
む平面内でそれらの軸線に対して垂直な軸線方向に形成
される。連結部45にはまた、取付孔46の内周面に臨んで
開口する1対のねじ孔47,48が形成され、これらのねじ
孔47,48にはボルト49,50が螺合する。取付孔46に前記支
持部材23の基端部21を挿通した状態で、各ねじ孔47,48
にそれぞれ螺合するボルト49,50を締付けることによっ
て、各ボルト49,50の軸部の先端が前記基端部21の外周
面に当接して押圧し、こうして支持部材23が連結部材20
に取付けられる。このようにして連結部材20に取付けら
れた支持部材23は、前記ボルト49,50を緩めた状態で基
端部21の軸線方向、すなわち第1図の左右方向に変位自
在である。これによって支持部材23の連結部材20からの
突出量を調整することができる。
このようにして支持部材23が取付けられる連結部材20を
本体13に取付けるにあたっては、前記ねじ棒37,38に環
状の座金51,52をそれぞれ装着し、各ねじ棒37,38を連結
部材20の挿通孔41,42に挿通した後、環状の座金53,54を
装着してナツト55,56を螺着することによって、連結部
材20が本体13に取付けられる。このような支持部材23の
基端部21と遊端部22との間には、距離Lにわたって前記
基端部21および遊端部22の直径Dよりも小さい厚みTを
有する薄肉部24が形成されており、この薄肉部24の両側
面25a,25bは研磨部材11の回転軸線l3と平行である。
本体13に取付けるにあたっては、前記ねじ棒37,38に環
状の座金51,52をそれぞれ装着し、各ねじ棒37,38を連結
部材20の挿通孔41,42に挿通した後、環状の座金53,54を
装着してナツト55,56を螺着することによって、連結部
材20が本体13に取付けられる。このような支持部材23の
基端部21と遊端部22との間には、距離Lにわたって前記
基端部21および遊端部22の直径Dよりも小さい厚みTを
有する薄肉部24が形成されており、この薄肉部24の両側
面25a,25bは研磨部材11の回転軸線l3と平行である。
このような支持部材23の前記遊端部22には、前記研磨部
材11が回転軸線l3まわりに回転自在に軸止される。この
研磨部材11は、略有底筒状の金属製ケーシング60と、ケ
ーシング60内に収納される軸受61と、ケーシング60内に
軸受61が収納された状態でケーシング60の開口部を防ぐ
蓋体62と、遊端部22の外周面に形成された凹溝に嵌り込
む環状の抜止め片63と、ケーシング60の底部64に固着さ
れた研磨層65とを有する。この研磨層65は、たとえば接
着剤に砥粉を混合した構成を有する。このようにして研
磨部材11には支持部材23の遊端部22に回転軸線l3まわり
に回転自在に取付けられている。
材11が回転軸線l3まわりに回転自在に軸止される。この
研磨部材11は、略有底筒状の金属製ケーシング60と、ケ
ーシング60内に収納される軸受61と、ケーシング60内に
軸受61が収納された状態でケーシング60の開口部を防ぐ
蓋体62と、遊端部22の外周面に形成された凹溝に嵌り込
む環状の抜止め片63と、ケーシング60の底部64に固着さ
れた研磨層65とを有する。この研磨層65は、たとえば接
着剤に砥粉を混合した構成を有する。このようにして研
磨部材11には支持部材23の遊端部22に回転軸線l3まわり
に回転自在に取付けられている。
以上のような構成を有する研磨装置10を用いて被研磨面
を研磨する際には、作業者が手で把手12を把持した状態
で押圧スイッチ30を押圧操作すると、圧縮空気圧源27か
らの可撓管28を介する圧縮空気が空気圧モータ15に供給
されて駆動軸14が軸線1まわりに回転駆動され、これ
によって回転体26は前記軸線1まわりに偏心距離dを
半径として円運動を開始する。このような回転体16の円
運動によって一端部が弾性部材19に連結された連結部材
20に振動が伝達されて、したがって支持部材23は連結部
材20の変位に対応して振動する。このとき研磨部材11
は、第3図の仮想線67によって示される軌跡に沿って横
方向、すなわち第3図の上下方向に長い楕円運動を行う
とともに、回転軸線l3まわりに自転する。このような研
磨部材11の軌跡67に沿う楕円運動は、支持部材23の薄肉
部24の厚みTと、側面25a,25bの基端部21側の開始端か
ら回転軸線l3までの距離L1に対応している。すなわち厚
みTが薄いほど横方向(第3図の上下方向)の振幅は大
きくなり、また距離L1が長いほどその振幅は大きくな
る。したがって被研磨面を広い面積に亘って研磨するこ
とができる。
を研磨する際には、作業者が手で把手12を把持した状態
で押圧スイッチ30を押圧操作すると、圧縮空気圧源27か
らの可撓管28を介する圧縮空気が空気圧モータ15に供給
されて駆動軸14が軸線1まわりに回転駆動され、これ
によって回転体26は前記軸線1まわりに偏心距離dを
半径として円運動を開始する。このような回転体16の円
運動によって一端部が弾性部材19に連結された連結部材
20に振動が伝達されて、したがって支持部材23は連結部
材20の変位に対応して振動する。このとき研磨部材11
は、第3図の仮想線67によって示される軌跡に沿って横
方向、すなわち第3図の上下方向に長い楕円運動を行う
とともに、回転軸線l3まわりに自転する。このような研
磨部材11の軌跡67に沿う楕円運動は、支持部材23の薄肉
部24の厚みTと、側面25a,25bの基端部21側の開始端か
ら回転軸線l3までの距離L1に対応している。すなわち厚
みTが薄いほど横方向(第3図の上下方向)の振幅は大
きくなり、また距離L1が長いほどその振幅は大きくな
る。したがって被研磨面を広い面積に亘って研磨するこ
とができる。
また第4図に示されるように、被研磨筒68にその被研磨
面69から突出した突部70が形成されているときには、研
磨部材11は突部70の側面71に当接して第3図における上
方への変位が阻止されて第4図の仮想線72で示されるよ
うに側面71に沿って研磨することができる。これによっ
て被研磨面69と側面71とが交差する付け根73付近を確実
に研磨することが可能である。
面69から突出した突部70が形成されているときには、研
磨部材11は突部70の側面71に当接して第3図における上
方への変位が阻止されて第4図の仮想線72で示されるよ
うに側面71に沿って研磨することができる。これによっ
て被研磨面69と側面71とが交差する付け根73付近を確実
に研磨することが可能である。
本考案の他の実施例として、第5図に示されるように螺
旋状に弯曲した弯曲部75を有する支持部材23aを用いる
ようにしてもよい。このような弯曲部75を形成すること
によって、基端部21と遊端部22との間の距離l3を長くし
て、研磨部材11の振幅を変化させるとともに、被研磨面
に対する垂直方向の押圧力を調整することができる。
旋状に弯曲した弯曲部75を有する支持部材23aを用いる
ようにしてもよい。このような弯曲部75を形成すること
によって、基端部21と遊端部22との間の距離l3を長くし
て、研磨部材11の振幅を変化させるとともに、被研磨面
に対する垂直方向の押圧力を調整することができる。
本考案のさらに他の実施例として、支持部材23,23aの基
端部21と遊端部22との間にばねなどを介在するようにし
てもよい。
端部21と遊端部22との間にばねなどを介在するようにし
てもよい。
考案の効果 本考案によれば、弾性変形可能な支持部材に研磨部材を
回転自在に設けるようにしたので、その支持部材の弾性
変形によって前記研磨部材を大きな振幅で振動させて広
い面積を研磨することができる。また被研磨面から立上
がる突部などがあっても、支持部材が弾性変形して研磨
部材が立上がり面に当接したときの反力を許容し、被研
磨面と突部の立上がり面とが交差する付け根付近まで確
実に研磨することができる。しかも研磨部材がその立上
がり面に当接しても支持部材を介して振動が緩和されて
本体に大きな振動が伝わらないので、作業者に大きな振
動が伝わらず、研磨作業の作業性を向上することができ
る。
回転自在に設けるようにしたので、その支持部材の弾性
変形によって前記研磨部材を大きな振幅で振動させて広
い面積を研磨することができる。また被研磨面から立上
がる突部などがあっても、支持部材が弾性変形して研磨
部材が立上がり面に当接したときの反力を許容し、被研
磨面と突部の立上がり面とが交差する付け根付近まで確
実に研磨することができる。しかも研磨部材がその立上
がり面に当接しても支持部材を介して振動が緩和されて
本体に大きな振動が伝わらないので、作業者に大きな振
動が伝わらず、研磨作業の作業性を向上することができ
る。
第1図は本考案の一実施例の研磨装置10を示す正面図、
第2図はその研磨装置10の分解斜視図、第3図は研磨部
材11および支持部材21の平面図、第4図は研磨部材11の
研磨動作を説明するための図、第5図は本考案の他の実
施例の斜視図、第6図は典型的な先行技術の斜視図であ
る。 10…研磨装置、11…研磨部材、12…把手、13…本体、14
…駆動軸、15…空気圧モータ、16…回転体、19…弾性部
材、20…連結部材、21…基端部、22…遊端部、23…支持
部材、24…薄肉部、26…緩衝部材、27…圧縮空気圧源、
68…被研磨物、69…被研磨面、70…突部、71…立上がり
面
第2図はその研磨装置10の分解斜視図、第3図は研磨部
材11および支持部材21の平面図、第4図は研磨部材11の
研磨動作を説明するための図、第5図は本考案の他の実
施例の斜視図、第6図は典型的な先行技術の斜視図であ
る。 10…研磨装置、11…研磨部材、12…把手、13…本体、14
…駆動軸、15…空気圧モータ、16…回転体、19…弾性部
材、20…連結部材、21…基端部、22…遊端部、23…支持
部材、24…薄肉部、26…緩衝部材、27…圧縮空気圧源、
68…被研磨物、69…被研磨面、70…突部、71…立上がり
面
Claims (1)
- 【請求項1】作業者によって把持される把手を有する本
体と、本体内に設けられ、駆動軸を有し、この駆動軸を
回転駆動する駆動源と、 駆動軸の軸線に平行であってかつ駆動軸の軸線から偏心
した偏心軸線まわりに回転自在に設けられる回転体と、 駆動軸の軸線にほぼ平行に延び、一端部が本体に固定さ
れ、他端部が前記一端部に対して弾発的に変位可能な弾
性部材と、 回転体および弾性部材に固定され、これらの回転体と弾
性部材とを相互に連結する連結部材と、 連結部材に基端部が変位可能に取付けられ、遊端部に研
磨部材がその軸線まわりに回転自在に取付けられ、基端
部と遊端部との間で弾性変形可能な支持部材とを含むこ
とを特徴とする研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5442790U JPH0634930Y2 (ja) | 1990-05-23 | 1990-05-23 | 研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5442790U JPH0634930Y2 (ja) | 1990-05-23 | 1990-05-23 | 研磨装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0413255U JPH0413255U (ja) | 1992-02-03 |
JPH0634930Y2 true JPH0634930Y2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=31576484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5442790U Expired - Lifetime JPH0634930Y2 (ja) | 1990-05-23 | 1990-05-23 | 研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634930Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230000357U (ko) * | 2021-08-10 | 2023-02-17 | 김송복 | 전동공구 연결형 연마기구 |
-
1990
- 1990-05-23 JP JP5442790U patent/JPH0634930Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230000357U (ko) * | 2021-08-10 | 2023-02-17 | 김송복 | 전동공구 연결형 연마기구 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0413255U (ja) | 1992-02-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |