JPH0634927U - ガスインジェクション用射出成形金型 - Google Patents

ガスインジェクション用射出成形金型

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JPH0634927U
JPH0634927U JP7118792U JP7118792U JPH0634927U JP H0634927 U JPH0634927 U JP H0634927U JP 7118792 U JP7118792 U JP 7118792U JP 7118792 U JP7118792 U JP 7118792U JP H0634927 U JPH0634927 U JP H0634927U
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JP
Japan
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mold
injection
die
heat insulating
gas injection
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Pending
Application number
JP7118792U
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English (en)
Inventor
裕俊 木元
Original Assignee
大宝工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 射出成形用金型1において、金型の適正な位
置に適宜の本数の圧力調整弁付高圧ガス注入ノズル3を
設置し、また更に、該金型側の内面に断熱材4を設置
し、且つ、金型全内面に断熱膜5を設ける。 【効果】 これにより、溶融から冷却固化の過程で達成
される金型表面の製品A表面への転写が向上し、光沢ム
ラが大幅に改善される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はガスインジェクション用射出成形金型の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラスチックの射出成形プロセスに於いて、溶融樹脂が金型内に充填さ れる途中で、或いは充填後に高圧のガス(通常、数気圧〜数百気圧のN2 ガスや 空気)を樹脂層内に注入する、所謂ガス・インジェクション射出成形法という加 工法がしられている。
【0003】 非常に優れた成形加工法であるが、問題点としてはガスが導入されるボスやリ ブ部、ガスチャンネル部の製品表面の光沢がその他の部分と異なる所謂光沢ムラ を生ずることであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、この光沢ムラがかなり強い場合が多く、製品表面に厚目の塗装 を施し、光沢ムラを隠蔽している。
【0005】 光沢ムラ部は周囲に較べて、数μm 〜数十μm 度凹んでおり所謂ヒケ状態とな っている。これは本来は注入ガス圧によってヒケ防止が図られる筈であるが、そ の機能が十分発揮されていない箇所が光沢ムラとなっている。
【0006】 本考案はこれを改良するために開発したものであり、適所に圧力調整弁付高圧 ガス注入ノズルを設置し、注入ガス圧の機能を十分に発揮させるようにし、さら に、その他の構成を取り入れることにより、光沢ムラ等の欠点がない金型を提供 することを目的としたものである。
【0007】 特に本考案の場合は、この金型でハイインパクト・ポリスチレン樹脂を成形す る時に、より効果を上げ得るように、前記樹脂のゴム粒子の構成を改良したもの である。
【0008】
【課題を解決しようとする手段】
つぎに本考案の構成に付いて説明する。
【0009】 射出成形用金型において、金型の適正な位置に適宜の本数の圧力調整弁付高圧 ガス注入ノズルを設置し、また更に、該金型側の内面に断熱材を設置し、且つ、 金型全内面に断熱膜を設けたもので、特に、ゴム粒子の構成を改良した微小ゴム 粒子のハイインパクト・ポリスチレンを使用することが好ましい。
【0010】
【作用】
本考案は以上のような構成であるから、これを使用して成形する場合には、先 ず、各所に於ける注入ガス圧の過不足が任意のタイミングで調整でき、適正な圧 力によって光沢ムラは解消でき、且つまた、断熱材料による構成によって、製品 裏面側を相対的に高温とならしめヒケを集中させることにより表面側にヒケを生 じさせることなく成形でき、高品質の製品を提供することができるものである。 この場合使用する樹脂として、微小ゴム粒子のハイインパクト・ポリスチレン を使用することによりより一層高品質の製品が得られる。
【0011】
【実施例】
次に、本考案について図面に基づいて説明する。 射出成形用金型1,2において、製品Aの裏面側となる金型2(通常の場合可 動側金型であることが多い。)この金型2の適正な位置に適宜の本数の圧力調整 弁付高圧ガス注入ノズル3・・・を設置し、また更に、該金型2側の内面に断熱 材4を設置し、且つ、金型1,2全内面に断熱膜5を設けたものである。
【0012】 上記したように、従来のガス注入による光沢ムラを圧力調整弁付高圧ガス注入 ノズル3の設置により解決し、且つ、金型2側の内面に断熱材4を設置すること により、この近傍の樹脂の冷却が遅れ高温状態が局部的に保たれる為、その高温 部分での注入ガスの膨脹が容易になりヒケ止め効果が向上する。このように、断 熱材4が可動側に設けられている場合、その近傍で可動側の温度が固定側より高 くなることが多く、その温度差が10℃以上の時は、高温側にヒケが集中的に発 生することが実験的に確かめられており、固定側の製品A表面でのヒケ防止が図 られる。
【0013】 尚、図中の6は圧力調整弁付高圧ガス注入ノズル3の圧力調整弁を示し、該圧 力調整弁6はコントローラー7に接続されている。
【0014】 更に、金型の製品部に対応する表面に熱伝導率の小さいセラミックス等の無機 膜をPVD,CVD或いはイオンプレーティング,イオンビームミキシング法等 により数μm 〜数百μm 形成するか、プラスチックレンズ用等にも用いられる有 機及び無機系のハードコート剤をディッピングや塗布により数μm 〜数百μm 形 成することにより、充填中の溶融樹脂が金型表面に接触した瞬間から始まる冷却 を遅れせるか鈍くすることができる。
【0015】 これにより、溶融から冷却固化の過程で達成される金型表面の製品A表面への 転写が向上し、光沢ムラが大幅に改善される。
【0016】 また、この場合、ハイインパクト・ポリスチレンを材質とした製品Aを成形す る場合、一般的に用いられている粒径の数分の1から数十分の1の微小ゴム粒子 のハイインパクト・ポリスチレンを使用することによりより一層高品質の製品が 得られる。
【0017】 このことは、粒子径を数μm 〜サブμm 以下に微小化すると、粒子が変形応力 に対し強くなり変形率が小さくなることと、可視光線の波長より小さくなる粒子 の割合が粒度分布の中で増加していき、可視光線の吸収,散乱が関係なくなり、 結果的に光沢ムラが減少するということになるものである。
【0018】
【考案の効果】
本考案は以上のような構成であるから、これを使用して成形する場合には、先 ず、ガス圧の過不足が調整でき、適正な圧力で、ガス圧による光沢ムラは解消で き、且つまた、断熱材料による構成によって、製品表面にヒケを生じさせること なく成形でき、高品質の製品を提供することができるものである。
【0019】 この場合使用する樹脂として、微小ゴム粒子のハイインパクト・ポリスチレン を使用することによりより一層高品質の製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す説明的断面図。
【図2】本考案の金型によって成形された一製品の腰部
の拡大断面図。
【符号の説明】
1・・・金型 2・・・金型 3・・・圧力調整弁付高圧ガス注入ノズル 4・・・断熱材 5・・・断熱膜 6・・・圧力調整弁 A・・・製品

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出成形用金型において、成形中の任意の
    タイミングにおいて、任意の位置のガス注入ノズルを作
    動し得る適宜の本数の圧力調整弁付高圧ガス注入ノズル
    を設置したことを特徴とするガスインジェクション用射
    出成形金型。
  2. 【請求項2】金型側の内面に断熱材を設置し、且つ、金
    型全内面に断熱膜を設けたことを特徴とするガスインジ
    ェクション用射出成形金型。
JP7118792U 1992-10-13 1992-10-13 ガスインジェクション用射出成形金型 Pending JPH0634927U (ja)

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JP7118792U JPH0634927U (ja) 1992-10-13 1992-10-13 ガスインジェクション用射出成形金型

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JP7118792U JPH0634927U (ja) 1992-10-13 1992-10-13 ガスインジェクション用射出成形金型

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JPH0634927U true JPH0634927U (ja) 1994-05-10

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623781A (ja) * 1992-07-07 1994-02-01 Mazda Motor Corp 射出成形方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0623781A (ja) * 1992-07-07 1994-02-01 Mazda Motor Corp 射出成形方法

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