JPH06347955A - ハロゲン化銀写真工業用x線フィルムの処理 - Google Patents

ハロゲン化銀写真工業用x線フィルムの処理

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JPH06347955A
JPH06347955A JP6093032A JP9303294A JPH06347955A JP H06347955 A JPH06347955 A JP H06347955A JP 6093032 A JP6093032 A JP 6093032A JP 9303294 A JP9303294 A JP 9303294A JP H06347955 A JPH06347955 A JP H06347955A
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ray
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レイモン・フロラン
Pieter Perdieus
ピエテ・ペルデュー
Peter Willems
ペテル・ウィレム
Freddy Henderickx
フレディー・エンデリックス
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Agfa Gevaert NV
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理溶液中での工業用X線フィルム処理後、
パイライン欠陥を除去する自動処理機での工業用X線フ
ィルムを処理する方法を提供する。 【構成】 ハロゲン化銀工業用X線写真材料が、支持体
の少なくとも1側上に、少なくとも一つのゼラチンハロ
ゲン化銀乳剤層(ハロゲン化銀の全量は1側で1m2
ついて硝酸銀6〜20gに相当する)及び少なくとも一
つの非感光性保護応力防止被覆に含有し、前記方法が前
記材料を直接X線に露光する工程及び現像、定着、洗浄
及び乾燥による自動処理機中で材料を処理する工程で行
われ、前記材料がその親水性層の少なくとも一つ中に硬
化剤として少なくとも1種のビニルスルホン化合物を更
に含有し、現像を界面活性剤として少なくとも1種のア
ルキルフエノキシ及び/又はアルコキシポリアルキレン
オキシホスフェートエステル、サルフェートエステル、
アルキルカルボン酸、スルホン酸又はホスホン酸及び/
又はそれらの塩を含有する現像液中で生ぜしめ、定着を
少なくとも1種のα−ケトカルボン酸を含有してもよい
定着液中で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は自動処理機で露光したハロゲン化銀写真工業用
X線フィルムを処理することによる前記フィルムに対す
る像形成方法に関する。
【0002】発明の背景 工業用放射線写真においては、通常の処理サイクルは、
次の工程:フィルムの28℃での現像液を通す輸送、2
6℃での定着液を通す輸送、洗浄浴を通す輸送及び乾燥
ステーションを通す輸送を特長としている。自動処理を
使用すると、フィルム輸送は、ラックによって可能にさ
れる、そのラックの各々には別々の処理浴中に浸漬され
た多数のローラーが設けてある。この自動処理機の正常
な使用によれば、処理されるべきフィルム自体によって
処理機中に運ばれる例えば粉塵によって、前記各処理浴
は必然的に汚れるようになる。別の可能性は、現像工程
による現像液中での非常に小さい金属銀粒子の発生にあ
る。現像の停止、処理液及び再生液の循環の開始は必然
的に、発生した固体粒子をラックのローラー上に付着す
るようになる。
【0003】フィルムを、フィルム全系列の第一フィル
ムとして処理機中に導入したとき、最初汚れていたロー
ラーとその最初の接触が、前記ローラーから付着物を放
出し、又は付着した層を妨害する。結果として前記ロー
ラーの1回転後、不均一に分布した汚れが再び輸送され
るフィルム面と接触するようになり、かくしてそれが前
記面上に付着することがある。この現象は、最初のロー
ラーのみならず、ラック上に装着されたそれ以後のロー
ラーでも反復繰返される。
【0004】この結果は、処理されたフィルムの表面で
の一つ以上の目視しうる乱れた線の出現が観察できるこ
ととなる。この出現物( artefact )は、ローラーの円
周に相当する距離で反復付着するのでパイライン( pi
- line)と称される。処理を更に続けると、この現象は
消失する。
【0005】前記出現物の重大性は、処理機の保持及び
フィルムの銀含有量に強力に依存している。極度に汚れ
た処理機は、前記処理機をスタートさせたとき一つ以上
の連続フィルムシートで多くのパイラインを示すことが
ある。
【0006】或る文献ではピーライン( pi - line)と
も称するこのパイライン現象は、米国ISBN 0−3
97−50554、フイラデルフイヤの J. B. Lippinc
ottCo.編(1983年)、Richard J. Sweeney による
Radiographic Artefactsの288頁、及びISBN
0−443−03061−8、エデインバーグの Churc
hill Livingstone 編、Derrick P. Roberts 及び Nig
el L. SmithによるRadiographic Imagingの162頁
に既に記載されている。
【0007】特許文献から、現像液及び定着液に幾つか
の異なる添加剤の添加が提案されていることは知られて
いる。US−P3515556は、現像液又は定着液
に、カテキン及びリューコシアニジンのコポリマーの混
合物の添加を教示している。US−P4310622
は、スルホン化ベンズイミダゾール化合物の添加によっ
て、パイラインとして観察できるストライプ銀汚染の解
決を求めている。
【0008】TETENAL は、活性物質として二硫化物含有
化合物を含む添加剤を実に長年にわたって提供してい
る。
【0009】処理浴中での銀スラッジの減少は Ciba -
Geigy によるUS−P4141734に記載されてお
り、 Ciba - Geigy は商品名 IRGAFORM 1007でこ
れらの製品の使用を発表した。
【0010】EP223883には、多数の異なる複素
環式メルカプト化合物及びホスフェートエステル界面活
性剤の現像液への添加を提案している。
【0011】この問題の別の機械的解決がUS−P48
53728に提案されており、この中でラックのローラ
ー形状配置の最適化がパイラインの発生を防いでいる。
或いは処理機 KODAK MODEL B( Eastman Kodak から
の製品の商品名)及び STRUCTURIX NDT - 3( Agfa
- Gevaert からの製品の商品名)においては、水洗浄ス
テーションの終りで組立てたブラシローラーが乾燥ステ
ーションに入る前にこの出現物を機械的に除去してい
る。
【0012】EP−A518627には、親水性コロイ
ド中に分散した特定のワックスで、処理すべきハロゲン
化銀写真材料を被覆することによる別の計画がなされ
た、この場合現像は前述したEP223883に記載し
ている如く行う。
【0013】それにも拘らず、提案された解決法は、工
業用X線フィルムの如く、銀の高被覆量を有するフィル
ムにとっては特に不充分である、このX線フィルムにお
いては、一つ以上のパイラインの出現は、例えばパイプ
ラインの溶接における欠陥の検出としては許容できな
い、又は核応用の場合は前記パイラインによってカバー
され、従って隠されることがある。ブラシローラーの如
き機械的手段は全ての付着を除くことはできず、しばし
ば新しいものに交換しなければならない。又経済的な観
点から、それから生ずる追加費用は許容できないもので
ある。或いは現像液への添加物は、出願物の不充分な除
去を示すばかりでなく、それらのあるものは不快な臭い
及びスカムの形成を生ぜしめる。
【0014】発明の目的 本発明の目的は、ハロゲン化銀写真工業用X線フィルム
を自動処理機で処理する方法を提供し、これによって例
えばブラシローラーの如き機械的手段の使用の必要なし
に、そしてスカムまたは臭妨害なしに、処理溶液中で前
記工業用X線フィルムの処理後にパイライン出現物を除
くことにある。別の目的は以下の説明から明らかになる
であろう。
【0015】発明の概要 処理後のパイライン出現物を除去するためのハロゲン化
銀工業用X線写真材料中に像形成する方法を明らかにす
る、この方法において、前記材料は、支持体の1側上
に、少なくとも一つのゼラチンハロゲン化銀乳剤層及び
少なくとも一つの非感光性保護応力防止被覆を含有し、
ハロゲン化銀の全量が1側でかつ1m2 について硝酸銀
6〜20gに相当する、そして前記方法は、前記材料を
直接X線に露光する工程及び材料を自動処理機中で現
像、定着、洗浄及び乾燥する工程によって行い、前記材
料が、少なくとも一つのその親水性層中に硬化剤として
少なくとも1種のビニルスルホン化合物を更に含有し、
現像を界面活性剤として少なくとも1種のアニオン性ア
ルキルフエノキシ及び/又はアルコキシポリアルキレン
オキシホスフェートエステル、サルフェートエステル、
アルキルカルボン酸、スルホン酸もしくはホスホン酸及
び/又はそれらの塩を含有する現像液中で生ぜしめ、定
着を少なくとも1種のα−ケトカルボン酸を含有するこ
とのできる定着液中で生ぜしめることを特徴とする。
【0016】発明の詳述 本発明によれば、ハロゲン化銀工業用写真X線材料が、
その親水性層の少なくとも一つ中に、ビニルスルホニル
系の硬化剤を含有するとき、前記材料を処理するとパイ
ライン欠陥のない改良された像を得ることができる。
【0017】本発明によるハロゲン化銀写真工業用X線
材料のゼラチン結合剤は、ビニルスルホン系の硬化剤で
硬化する。特にジ−(ビニル−スルホニル)−メタン及
びエチレンジ−(ビニル−スルホン)が好ましい。適切
なアルデヒド系硬化剤例えばホルムアルデヒドとは反対
に、ビニルスルホン系硬化した材料は、かかる程度まで
不利なパイライン欠陥を示さない。
【0018】硬化剤は被覆工程前又は被覆工程中に、乳
剤層の被覆組成物及び/又は保護応力防止層の被覆組成
物に加えることができる。硬化剤を被覆工程中で加える
ならば、被覆後直接既に被覆された材料の水吸収量を制
御することによって、なお被覆されなければならない材
料の水吸収に対する修正を更にすることができる。
【0019】硬化は、写真材料を乾燥直前の処理サイク
ルの終りに洗浄したとき、被覆したゼラチン1gについ
て水2.5g未満の量が吸収される程度に適用するのが
好ましい。
【0020】本発明による硬化剤の好ましい量は、フィ
ルム支持体の1側でかつ1m2 について約50〜400
mgであり、フィルム支持体の1側で1m2 について約
80〜250mgが更に好ましい。
【0021】本発明によれば、ポリオキシアルキレン化
合物はジビニルスルホニル系硬化剤と共に同時に存在さ
せ、パイライン欠陥は、ハロゲン化銀工業用X線写真フ
ィルムの如き高い銀含有量を有する材料に対して、許容
しうるレベルまで消失する。工業用放射線写真に対して
は、ハロゲン化銀乳剤層は例えば1m2 について、かつ
1側での硝酸銀の当量として表示して、6〜20gのハ
ロゲン化銀の被覆全量を含む。前記全量は明らかに前述
した如きパイライン欠陥の出現を促進する。
【0022】本発明によるハロゲン化銀工業用写真X線
材料の感光性層はハロゲン化銀乳剤を含有する。本発明
によれば、ハロゲン化銀乳剤層中で被覆されるハロゲン
化銀は、塩化銀、塩臭化銀、塩臭沃化銀、臭化銀、及び
臭沃化銀を含有できる。好適な塩化銀及び塩臭化銀乳剤
は例えば1991年10月24日出願のEP出願 No.9
1202761.2に記載されている。
【0023】ハロゲン化銀乳剤層中に被覆された前記ハ
ロゲン化銀乳剤は、多くても10モル%の沃化銀、好ま
しくは多くても3モル%、更に好ましくは1モル%の沃
化銀を有する臭沃化銀結晶を含有するとよい。
【0024】乳剤製造の技術分野で知られている任意の
手段、例えばUS−P3821002に記載されている
電子制御装置及び方法によって溶液のpAgは調整でき
る。
【0025】Bunsengesellschaft fuer physikalisch
e Chemie Berichte 67巻、949〜957(196
3年)No. 9,10の E. Moisar及び K. Klein の論
文、Der Einfluss der Wachstumsbedingungen auf
die Kristalltracht der Silberhalogenide (ハロ
ゲン化銀の結晶挙動についての生長条件の影響)から、
均質分散臭化銀乳剤の14面体結晶を、硝酸銀及び臭化
カリウムの溶液の制御された添加により生長させたと
き、溶液相中での少し過剰の臭化物濃度の条件の下に立
方形の結晶が得られることが知られている。本発明によ
り使用する乳剤を製造する好ましい実施態様は、二重ジ
ェット条件下に沈澱させることにより、これらのX線乳
剤として高感度臭沃化銀乳剤の製造を含む。現在均質ハ
ロゲン化銀乳剤の製造方法は、形成されるハロゲン化銀
結晶の形を調整するため特別な制御装置をするが、前記
形は主としてpAg値及び反応容器の温度によって決
り、銀イオン濃度は Research Disclosure 10308
に記載されている如く特殊な流入法の使用によって沈澱
中一定に保つことができる。
【0026】本発明により作られるハロゲン化銀乳剤の
平均粒度は0.1〜1.0μmの間にあるのが好まし
い。ハロゲン化銀の粒度は、例えば The Photographic
Journal 、69巻(1939年)330〜338頁に
Trivelli 及び M. Smith によって発表された如き、及
びASTM symposium on light microscopy195
3年、94〜122頁に Loveland によって発表されて
いる如き、及び Mees 及び James著、The Theory of
the photographic process (1977年)、II章に
記載されている如き通常の方法を用いて測定できる。
【0027】再現性ある結晶粒度を得るため、特に溶液
の流速及び濃度、温度及びpAgは非常に注意深く調整
しなければならない。乳剤結晶の製造開始から又は製造
中に粒子生長抑制剤又は促進剤を加えることができる。
沈澱中の初期条件によって、本発明のために好むままに
単分散乳剤を作ることができる。不均質分散とは対照的
に単分散乳剤は、粒子の重量又は数で少なくとも95%
が、平均粒子直径の約40%以内、好ましくは約30%
以内、更に好ましくは約10〜20%以内の直径を有す
る乳剤として当技術で特性を表示している。
【0028】非常に狭い粒度分布を有するハロゲン化銀
粒子は、従って二重ジェット法を用いてハロゲン化銀粒
子を製造する条件を厳格に抑制することによって得るこ
とができる。かかる方法において、ハロゲン化銀ペプタ
イザー、好ましくはゼラチン、ゼラチン誘導体又は他の
蛋白質ペプタイザーの急速撹拌水性溶液中に、水溶性銀
塩例えば硝酸銀及び水溶性ハロゲン化物例えば臭化カリ
ウムと沃化カリウムの混合物の水性溶液を同時に流入さ
せることによってハロゲン化銀粒子が作られる。EP出
願392092に記載されている如く保護コロイドとし
てコロイドシリカを用いてもよい。
【0029】好ましい実施態様において、硝酸銀溶液及
びハロゲン化物塩溶液の添加速度は、反応容器中で再核
形成が出現しないよう着実に増大させる。この方法は、
ハロゲン化銀結晶分布の拡大を生ぜしめる沈澱中のハロ
ゲン化銀結晶の物理的熟成、いわゆるオストワルド熟成
現象を避けるためばかりでなく、時間の節約のためにも
特に推奨される。
【0030】一度粒子がそれらの究極的な大きさ及び形
状に達したら、乳剤は一般に洗浄して粒子形成及び粒子
生長の副生成物を除去する。過剰の水溶性塩を除くた
め、洗浄中変化させることができるが、ポリスチレンス
ルホン酸の如き凝集剤の使用をして、3.7〜3.0の
間にあるpH値で洗浄を適用する。乳剤は、限外濾過と
も称される半透膜による透析濾過(diafiltration )に
よって洗浄するとよい、かくすると被覆処理前、処理中
及び処理後の被覆組成物安定性を乱すことのある重合体
凝集剤の使用をする必要がなくなる。かかる方法は例え
ば Research Disclosure 102巻(1972年10
月)、 Item 10208、及び Research Disclosure
131巻、 Item 13122、及び Mignot のUS−P
4334012に記載されている。好ましくは、限外濾
過の開始時には、何ら調整段階を用いずに、先の沈澱の
終了時と同じ程度でpH及びpAgを保つように、pH
及びpAg調整をしない。
【0031】本発明によれば、乳剤は、酸凝固性ゼラチ
ン誘導体又はアニオン重合体化合物を用いる酸凝固法に
より、又はシリカ媒体中で沈澱を生ぜしめたときには、
EP出願517961に記載されている如きシリカ粒子
と凝固しうる凝集体を形成するのに充分な量で、シリカ
と水素架橋を形成できる一定の重合体によって洗浄する
のが好ましい。
【0032】酸凝固性ゼラチン誘導体を用いる凝固法は
例えばUS−P2614928、US−P261492
9及びUS−P2728662に記載されている。酸凝
固性ゼラチン誘導体は、ゼラチンと有機カルボン酸もし
くはスルホン酸クロライド、カルボン酸無水物、芳香族
イソシアネート又は1,4−ジケトンとの反応生成物で
ある。これらの酸凝固性ゼラチン誘導体の使用は、一般
に酸凝固性ゼラチン誘導体の水性溶液中で、又は全体に
酸凝固性を与えるに充分な割合で酸凝固性ゼラチンを加
えたゼラチンの水性溶液中で、ハロゲン化銀粒子を沈澱
させることを含む。或いはゼラチン誘導体は、正常なゼ
ラチン中で乳化の段階後、及び物理的熟成段階後でさえ
も、酸性条件下に全体を凝集しうるようにするに充分な
量で加えるならば加えることができる。本発明により使
用するのに好適な酸凝固性ゼラチン誘導体の例は、例え
ば前述した米国特許明細書に見出すことができる。特に
好適なのはフタロイルゼラチン及びN−フェニルカルバ
モイルゼラチンである。
【0033】形成した凝集体は適当な手段で、液体から
除去できる、例えば上澄液を傾瀉するか又はサイホンで
除去する、そして凝集塊を一回又は数回洗浄する。
【0034】凝集体の洗浄は単に冷水で洗うことによっ
て生ぜしめうる。しかしながら、第一回洗浄水は、凝結
点のpHまで水のpHを下げるため酸性にするのが好ま
しい。前述した公開されたドイツ特許明細書(DOS)
2337172に記載されている如く、酸凝固性ゼラチ
ン誘導体を用いたときでさえも、洗浄水中にアニオン重
合体、例えばポリスチレンスルホン酸を加えることがで
きる。或いは洗浄は、少量のアルカリ例えば水酸化ナト
リウム又はアンモニウムを用いて高温で水中で凝集体を
再分散し、凝結点までpHを下げるため酸を加えて再凝
固させ、続いて上澄液を除去することによって行っても
よい。この再分散及び再凝固操作は必要に応じて何回繰
返してもよい。
【0035】洗浄操作後、凝集体は再分散して、凝集体
の完全再分散を行うのに充分な時間、好ましくは35〜
70℃の範囲内の温度で、必要量の水、ゼラチン及び必
要ならばアルカリを用いて処理することによって続いて
の仕上及び被覆操作に好適な写真乳剤を形成する。
【0036】好ましく使用される通常のゼラチンの代り
に又はそれに加えて、再分散のため他の既知の写真親水
性コロイド、例えば前述した如きゼラチン誘導体、アル
ブミン、寒天、アルギン酸ナトリウム、加水分解したセ
ルロースエステル、ポリビニルアルコール、親水性ポリ
ビニル共重合体、コロイドシリカ等も使用できる。
【0037】感光性臭ハロゲン化銀乳剤は、硫黄及び金
増感剤で化学増感される。これは例えば P. Glafkides
著、 Chimie et Physique Photographique ; G. F.
Duffin 著、Photographic Emulsion Chemistry ;
V. L. Zelikman 等著、Makingand Coating Photograp
hic Emulsion;及び Akademische Verlagsgesellscha
ft 1968年発行、H. Frieser編、Die Grundlagen
der Photographischen Prozesse mit Silberhaloge
nidenに記載されている如く行うことができる。前記文
献に記載されている如く、硫黄増感は、少量の硫黄を含
有する化合物例えばチオサルフェート、チオシアネー
ト、チオ尿素、亜硫酸塩、メルカプト化合物、及びロー
ダミンの存在下に熟成を行うことによって行うことがで
きる。金増感は金化合物によって生ずる。更に少量のI
r,Rh,Ru,Pb,Cd,Hg,Tl,Pd 又はPtの化合物を使
用できる。乳剤は更に還元剤例えばGB−A78982
3に記載されている如き錫化合物、アミン、ヒドラジン
誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸及びシラン化合物
によって増感できる。
【0038】一つ以上の乳剤層中で1種以上の臭ハロゲ
ン化銀乳剤を使用するとき、前記臭ハロゲン化銀乳剤は
別々に化学増感する。
【0039】1992年2月14日出願のEP出願 No.
92200420.5に記載されている如く、像色調
は、化学的に熟成した立方単分散臭沃化銀結晶及び化学
的に熟成した立方単分散塩化銀及び/又は塩臭化銀及び
/又は塩臭沃化銀乳剤の混合物を作ることによって改良
できる、この場合加える非臭沃化銀結晶も別々に熟成し
ておく。
【0040】本発明によれば、写真材料の製造又は貯蔵
中又はその写真処理中に写真特性の安定化又はかぶりの
形成を防止するための化合物を補助的に加えることがで
きる。かかる安定剤の例には複素環式窒素含有安定化化
合物があり、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミ
ダゾール、ニトロベンズイミダゾール、クロロベンズイ
ミダゾール、ブロモベンズイミダゾール、メルカプトチ
アゾール、メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベ
ンズイミダゾール、メルカプトチアジアゾール、アミノ
トリアゾール、ベンゾトリアゾール(好ましくは5−メ
チル−ベンゾトリアゾール)、ニトロベンゾトリアゾー
ル、メルカプトテトラゾール、特に1−フェニル−5−
メルカプト−テトラゾール、メルカプトピリミジン、メ
ルカプトトリアジン、ベンゾチアゾリン−2−チオン、
オキサゾリン−チオン、トリアザインデン、テトラザイ
ンデン及びペンタザインデン、特に Z. Wiss. Phot. 4
7巻(1952年)、2〜58頁に記載されたもの、ト
リアゾロピリミジン例えばGB−A1203757、G
B−A1209146、特開昭50−39537号、及
びGB−A1500278に記載されたもの、及びUS
−P4727017に記載された如き7−ヒドロキシ−
s−トリアゾロ−〔1,5−a〕−ピリミジン、及び他
の化合物例えばベンゼンチオスルホン酸、ベンゼンチオ
スルフィン酸、ベンゼンチオスルホン酸アミド及び他の
二硫化誘導体がある、これらはもし単独安定剤として加
えると不満足な結果を与える、従って前述した如き安定
剤の群に属する安定剤と組合せる。他方で、水銀塩及び
Research Disclosure No.17643(1978
年)、VI章に記載されたカドミウム塩及び関連化合物の
如きかぶり防止化合物として使用できる他の金属塩は環
境汚染の理由のため避けるべきである。
【0041】本発明による写真材料のハロゲン化銀乳剤
層中のハロゲン化銀(硝酸銀として表示した)に対する
ゼラチンの重量比は、一般に0.3〜1.2の間、好ま
しくは0.6〜1.1の間に含まれる。
【0042】工業用放射線写真のためには、ハロゲン化
銀乳剤層は、1側について、1m2につき被覆するハロ
ゲン化銀の合計量で、硝酸銀の当量として表示して6〜
20gに相当する量を含有する。
【0043】考慮の下に置く写真材料は、写真乳剤層及
び/又は少なくとも一つの他の親水性コロイド層中に各
種の界面活性剤を更に含有できる。好ましい界面活性被
覆剤には、過弗素化アルキル基を含有する化合物があ
る。他の好適な界面活性剤には、サポニン、アルキレン
オキサイド例えばポリエチレングルコール、ポリエチレ
ングルコール/ポリプロピレングルコール縮合生成物、
ポリエチレングルコールアルキルエーテルもしくはポリ
エチレングリコールアルキルアリールエーテル、ポリエ
チレングルコールエステル、ポリエチレングリコールソ
ルビタンエステル、ポリアルキレングリコールアルキル
アミンもしくはアルキルアミド、シリコーンポリエチレ
ンオキサイドアダクト、グリシドール誘導体、多価アル
コールの脂肪酸エステル及びサッカライドのアルキルエ
ステルの如き非イオン界面活性剤;カルボキシ、スル
ホ、ホスホ、硫酸もしくはリン酸エステル基の如き酸基
を含有するアニオン界面活性剤;アミノ酸、アミノアル
キルスルホン酸、アミノアルキルサルフェートもしくは
ホスフェート、アルキルベタイン、及びアミン−N−オ
キサイドの如き両性界面活性剤;及びアルキルアミン
塩、脂肪族、芳香族、もしくは複素環式四級アンモニウ
ム塩、脂肪族もしくは複素環式環含有ホスホニウムもし
くはスルホニウム塩の如きカチオン界面活性剤を含む。
かかる界面活性剤は種々の目的のため、例えば被覆助剤
として、帯電防止化合物として、滑性を改良する化合物
として、分散乳化を容易にする化合物として、接着を防
止もしくは減ずる化合物として、及び写真特性例えば高
コントラスト、増感及び現像促進を改良する化合物とし
て使用できる。
【0044】現像促進は、種々の化合物、好ましくは例
えばUS−P3038805、US−P403807
5、US−P4292400に記載されているものの如
き少なくとも400の分子量を有するポリアルキレン誘
導体の助けにより達成できる。
【0045】写真材料は更に、各種の他の添加剤例えば
写真材料の寸法安定性を改良する化合物、UV吸収剤、
スペーシング剤及び可塑剤を含有できる。
【0046】写真材料の寸法安定性を改良するために好
適な添加剤には、例えば水溶性又は殆ど不溶性の合成重
合体の分散液、例えばアルキル(メタ)アクリレート、
アルコキシ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエステ
ル、アクリロニトリル、オレフィン及びスチレンの重合
体、又は前述したものとアクリル酸、メタクリル酸、
α,β−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート、スルホアルキル(メタ)アクリレー
ト及びスチレンスルホン酸の共重合体の分散液がある。
【0047】好適なUV吸収剤には、例えばUS−P3
533794に記載された如きアリール置換ベンゾトリ
アゾール、US−P3314794及びUS−P335
2681に記載された如き4−チアゾリドン化合物、J
P−A2784/71に記載された如きベンゾフェノン
化合物、US−P3705805及びUS−P3707
375に記載された如きケイヒ酸エステル化合物、及び
US−P3700455に記載された如きベンズオキサ
ゾール化合物がある。
【0048】一般にスペーシング剤の平均粒度は0.2
〜10μmである。スペーシング剤はアルカリに可溶性
又は不溶性であることができる。アルカリ不溶性スペー
シング剤は通常写真材料中に永久的に残る、一方アルカ
リ可溶性スペーシング剤は、アルカリ性処理浴中でそこ
から通常除去される。好適なスペーシング剤は例えばポ
リメチルメタクリレート、アクリル酸とメチルメタクリ
レートの共重合体、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スヘキサヒドロフタレートから作ることができる。他の
好適なスペーシング剤はUS−P4614708に記載
されている。
【0049】写真材料は、材料の被覆、処理及び他の取
扱い中例えば静電帯電を避けるため帯電防止層を含有で
きる。かかる帯電防止層は、1種以上の帯電防止剤の最
外層又はフィルム支持体に直接付与した被覆であること
ができる。前記帯電防止層は例えばゼラチンのバリヤー
層で上塗被覆してもよい。かかる層に使用するのに好適
な帯電防止化合物には、例えば五酸バナジウムゾル、酸
化錫ゾル、又は導電性重合体例えばポリエチレンオキサ
イド、重合体ラテックス等がある。
【0050】本発明による写真材料は、フィルム支持体
の両側上に、少なくとも一つの乳剤層及び少なくとも一
つの保護応力防止層を有する両面塗り材料( duplitize
d material )であるのが好ましい。前記乳剤層は一つ
の保護応力防止上塗り被覆層で上塗り被覆するのが好ま
しい。前記上塗り被覆層の架橋しうる結合剤は前述した
如く本発明によるビニルスルホニル系硬化剤で硬化す
る。好ましくは前記保護応力防止上塗り層は少なくとも
1種のポリオキシアルキレン化合物を界面活性剤として
含有する。
【0051】本発明による写真材料の支持体は透明樹
脂、好ましくは青着色ポリエステル支持体例えばポリエ
チレンテレフタレート支持体であるとよい。かかる有機
樹脂フィルムの厚さは約175μmであるのが好まし
い。支持体には、乳剤層と支持体の間に良好な接着性を
有せしめるため両側で下塗層を設ける。
【0052】フィルムの外観の更にきれいな同調が要求
されることがある。従って後述する処理サイクル後得ら
れるような材料の吸収スペクトルが、下塗層、乳剤層又
は保護応力防止層又は支持体の両側での最上層に好適な
非移行性染料を添加することによって得られる。従って
青着色染料が特に推奨される。
【0053】写真工業用X線材料は、X線放射線源によ
って像に従って露光される、kVで表示されるそのエネ
ルギーは特定用途によって決まる。別の代表的な放射線
源には放射性Co60源がある。放射線を散乱する効果を
減少するため、金属スクリーン、通常鉛スクリーンを写
真フィルムと組合せて使用する。それ以外に二次電子の
発生が感度を増強させる。
【0054】パイライン欠陥を消失されるための別の目
安は、現像剤溶液が界面活性剤として、少なくとも1種
のアニオン性アルキルフエノキシ及び/又はアルコキシ
ポリアルキレンオキシホスフェートエステル(化合物I
I.1及びII. 2)、サルフェートエステル(化合物II.
3)、アルキルカルボン酸、スルホン酸又はホスホン
酸(それぞれ化合物II. 4、II. 5及びII. 6)を含有
する自動処理機中で前述した材料を処理することにあ
る。
【0055】
【0056】式中R,R1 及びR2 はそれぞれ独立に置
換もしくは非置換アルキル基又はR3 −フェニル基又は
4 −フェニル基を表し、R3 及びR4 はそれぞれ独立
にアルキル基好ましくはC8 〜C20アルキル基を表し、
m及びnはそれぞれ3,4から約30迄の整数である。
【0057】現像剤溶液中に存在させる前記少なくとも
1種のアルキルフエノキシポリアルキレンオキシホスフ
ェートエステル界面活性剤は、塩の形でのアルキル−フ
エノキシ−(エチレンオキシ)n リン酸モノ又はジエス
テル化合物又はそれらの混合物〔化合物(II. 1)及び
(II. 2)参照 〕(nは少なくとも4の正の整数であ
り、アルキル基はC8 〜C20アルキル基である)であ
る。
【0058】現像液中に存在する前記少なくとも1種の
イオン性界面活性剤の好ましい量は約25〜200mg
/lである。
【0059】少なくとも1種のα−ケトカルボン酸、例
えばしゅう酸又はグリオキシル酸又はピルビン酸の定着
液中での存在によって更に改良が得られる。α−ケトカ
ルボン酸は約1〜2g/lの量で存在させるとよい。
【0060】好ましい実施態様において、定着剤溶液が
硬化剤としてアルミニウム塩を含有するとき、最も安価
な化合物としてしゅう酸の約1〜2g/lを定着剤溶液
に加える。
【0061】前述した如き本発明による特に要求される
化合物を含有する現像液及び定着液でそれぞれ現像し、
定着する工程による本発明による露光した材料の処理
は、硬化剤含有又は硬化剤不含溶液で行う。硬化剤不含
溶液を使用するとき、パイライン欠陥の消失に追加の効
果がないので、しゅう酸の存在は必要ない。
【0062】本発明による現像剤溶液は、次の処理溶液
中への交錯による液体容量の減少のみならず、現像剤分
子の酸化によるpH変化に対して更に補給されなければ
ならない。これは規則的な時間間隔基準又は処理された
フィルムの量基準又は両者の組合せで行うことができ
る。現像工程に続いて洗浄工程ができ、更に続いて定着
液、更には別の洗浄又は安定化工程がある。最後に最後
の洗浄工程後、写真材料は、赤外乾燥手段、対流手段は
両者の組合せによって乾燥する。
【0063】本発明によれば、現像剤溶液に加えた化合
物及び定着剤溶液に場合によって加えた化合物により、
パイライン欠陥消失の如きフィルム面の物理特性におけ
る実に満足できる改良が見られる。
【0064】結果として、定着に続く洗浄装置後処理機
(従来の Agfa - Gevaert によって市販されている商品
名 STRUCTURIX NDT−3及び Eastman Kodak によって
市販されている商品名EK−Mod.B)中に存在する
例えばブラシローラーの如き余分な物理的手段は省略で
きる。使用者にとってこれは費用を低下させる。
【0065】処理条件及び処理溶液の組成は、写真材料
の特別の種類によって決まることは勿論である。例えば
工業用X線診断目的のための材料に対し本発明によれ
ば、処理溶液の自動再生のための装置を設けた自動操作
処理装置を使用する。本発明による材料は3部包装薬品
を用いて行う。90秒の全処理時間内での応用が可能で
ある。環境問題の観点から、定着液中でチオ硫酸アンモ
ニウムの代りにチオ硫酸ナトリウムを使用することさえ
可能である。
【0066】工業用X線フィルムについて述べた改良
は、高ハロゲン化銀含有量のX線医学用フィルムにも適
用される。
【0067】下記実施例は本発明を示すが、これに限定
するものではない。
【0068】実施例 実施例 1 次の方法で99モル%の臭化銀及び1モル%の沃化銀を
含有するゼラチン沃臭化銀X線乳剤を作った。45℃で
ゼラチンの3重量%水性溶液1550mlを含有する反
応容器に3gのアンモニアを含有する水性溶液を加え
た。前記反応容器に、臭化カリウムの水性1.5モル溶
液2000ml及び硝酸銀の水性1.5モル溶液200
0mlを、烈しく撹拌しながら86ml/分の一定速度
で導入した。沈澱中、pAg値を、銀/飽和カロメルを
参照して+20mVのE.M.F.に相当する値で調整
し、維持した。この方法で0.54μmの結晶直径を有
する均質かつ等軸ハロゲン化銀粒子を得た。
【0069】沈澱工程の終りに、硫酸で反応容器中の乳
剤のpH値を3.5に調整した後、凝集剤として作用す
るポリスチレンスルホン酸を加えて乳剤を凝集させた。
前記ハロゲン化銀乳剤の急速沈澱後、上澄液を傾瀉し
た。前記凝集物から水溶性塩を除去するため、制御され
た撹拌条件下で11℃の脱イオン水を加え、続いて更に
沈降させ、傾瀉した。この洗浄法を乳剤が充分に脱塩さ
れるまで繰返した。その後、硝酸銀として表示したハロ
ゲン化銀に対するゼラチンの比0.4を得るに充分な量
のゼラチンを加えた後、凝集物を45℃で再分散した。
銀/飽和カロメル電極を参照してpH値を6.5に、p
Agを+70mVの値に調整した。
【0070】乳剤の化学増感を、なお許容しうるかぶり
レベルに対して最高の感度に達する点まで、硫黄及び金
増感剤の添加及び熟成によって行った。
【0071】この乳剤を厚さ175μmを有する青ポリ
エチレンテレフタレート支持体の両側に被覆し、かくし
て1m2 について、硝酸銀14.5gに相当するハロゲ
ン化銀及びゼラチン12.3gの量を存在させた。被覆
する前に、乳剤に5−メチル−7−ヒドロキシ−5−ト
リアゾロ−〔1,5−a〕−ピリミジン及び1−フェニ
ル−5−メルカプトテトラゾールを加えた。乳剤層を、
1m2 についてゼラチン1.5gの保護層で両側を被覆
し、これを下表1に示す如く、材料 No.1については1
2 について0.066gのホルムアルデヒド(FM
D)で、そして材料 No.2については1m2 について
0.093gのジ−(ビニル−スルホニル)−メタン
(DVS)で硬化した。
【0072】被覆し、乾燥したフィルムは、厚さ8mm
の銅フィルターと235kV放射線源で、ISO 70
04に従って露光した。
【0073】露光した放射線写真フィルムを、8分の自
動機械処理サイクルで現像し、定着し、洗浄し、乾燥し
た。
【0074】現像は別にDEVとも称される Agfa - Ge
vaert により市販されている現像液G135(商品名)
中で28℃で行った。この現像液はハイドロキノン、フ
ェニドン、亜硫酸カリウム、1−フェニル−5−メルカ
プトテトラゾール、5−ニトロインダゾール及びグルタ
ルジアルデヒドを含有していた。
【0075】定着は以後FIXと称する Agfa - Gevaer
t により市販されている定着液G335(商品名)中で
28℃で行った。この定着液は硫酸アルミニウム、亜硫
酸ナトリウム、硼酸及び酢酸ナトリウムを含有してい
た。
【0076】更に本発明により、アニオン性アルキルフ
エノキシポリアルキレンオキシホスフェートエステル界
面活性剤として化合物(II. 1)を100mg/lの量
で現像液に加えたとき、前記現像液を DEVPHOS と称す
る。
【0077】更に本発明により、定着液に、α−ケトカ
ルボン酸としてしゅう酸を1.4g/lの量で加えたと
き、前記定着液を FIXOX と称する。
【0078】後掲の表1に、前述した如く露光した材料
No.1〜2を送行させた現像液及び定着液の組合せを集
計する。
【0079】パイライン欠陥が開始する厳しい実際の環
境に擬するため、材料の処理を次の如く行った。
【0080】処理後現実の試料について実際に得られる
平均濃度に相当する中程度の濃度を有する程度に或る量
のフィルムを露光した。処理溶液が全体的に再生される
よう処理溶液の補給を生ぜしめるため、前記量のフィル
ムを処理機中に送行させた。実際に、1日について約1
0m2 を前記処理溶液を通して送行させ、適用した再生
は現像液について900ml/m2 、定着液について1
200ml/m2 であった。表1に集計した如く処理溶
液及びフィルムの各実験組合せについて、パイライン欠
陥が評価できる良好な作業条件に達するまでこの方法を
再び開始した。
【0081】そのため、前記作業条件に達した後、別の
材料の未露光シートを処理機中に送行させた。目的とす
る評価を可能にするため、各材料の最初の10シートを
重ねて試験した。
【0082】パイライン欠陥の出現に対し、下記意義を
有する0〜6の範囲の指標を与えた。
【0083】6:許容できない。 4又は5:欠陥の出現について知らされない厳密な要件
のない使用者については許容できる。 2又は3:不良と既に直面した使用者について許容でき
る。 1:厳密な要件について許容できる。 0:目視しうる検知できるパイライン欠陥がない。
【0084】表1において、これらの指標は前記註に相
当する。
【0085】
【0086】表1から知ることができるように、被覆し
た層中の結合剤をホルムアルデヒドの代りにジビニルス
ルホンで硬化したときパイライン欠陥が改良できる(実
験 No.1と2を比較せよ)。DVS硬化した材料をホス
フェートエステル界面活性剤を含有する現像液で現像し
たとき(実験 No.3)著しい改良が得られる、しかし更
に定着液にしゅう酸を加えると(実験 No.4)パイライ
ン欠陥は完全に消失する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピエテ・ペルデュー ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ペテル・ウィレム ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 フレディー・エンデリックス ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも1側に、少なくとも
    一つのゼラチンハロゲン化銀乳剤層及び少なくとも一つ
    の非感光性保護応力防止被覆を含有し、ハロゲン化銀の
    全量が1側で1m2 について硝酸銀6〜20gの相当す
    るハロゲン化銀工業用X線写真材料中に像形成する方法
    であり、前記材料を直接X線に露光する工程、及び現
    像、定着、洗浄及び乾燥による自動処理機中で材料を処
    理する工程によって行う方法において、前記材料が、そ
    の親水性層の少なくとも一つ中に硬化剤として少なくと
    も1種のビニルスルホン化合物を更に含有し、現像を、
    界面活性剤として、少なくとも1種のアニオン性アルキ
    ルフエノキシ及び/又はアルコキシポリアルキレンオキ
    シホスフェートエステル、サルフェートエステル、アル
    キルカルボン酸、スルホン酸又はホスホン酸及び/又は
    それらの塩を含有する現像液中で行うことを特徴とする
    方法。
  2. 【請求項2】 前記ハロゲン化銀工業用写真X線材料
    が、フィルム支持体の1側について50〜400mg/
    2 の量での前記硬化剤で硬化されていることを特徴と
    する請求項1の像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲン化銀工業用写真X線材料
    が、フィルム支持体の1側について、80〜250mg
    /m2 の量での前記硬化剤で硬化されていることを特徴
    とする請求項1の像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記ハロゲン化銀工業用写真X線材料に
    おいて、前記硬化剤が保護応力防止被覆中に存在するこ
    とを特徴とする請求項1の像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記ハロゲン化銀工業用写真X線材料に
    おいて、前記硬化材料が、ジ−(ビニル−スルホニル)
    −メタン又はエチレンジ−(ビニル−スルホン)である
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項の像形成方
    法。
  6. 【請求項6】 前記アニオン性アルキルフエノキシポリ
    アルキレンオキシホスフェートエステル界面活性剤が、
    塩の形でのアルキルフエノキシ−(エチレンオキシ)n
    −リン酸モノ又はジエステル化合物(nは少なくとも4
    の正の整数であり、アルキル基はC8 〜C20アルキル基
    である)であることを特徴とする請求項1〜5の何れか
    1項の像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記少なくとも1種のアニオン性界面活
    性剤が、現像液中に25〜200mg/lの量で存在す
    ることを特徴とする請求項6の像形成方法。
  8. 【請求項8】 定着を、少なくとも1種のα−ケトカル
    ボン酸を含有する定着剤溶液で行うことを特徴とする請
    求項1〜7の何れか1項の像形成方法。
  9. 【請求項9】 前記α−ケトカルボン酸が定着液中に1
    〜2g/lの量で存在することを特徴とする請求項8の
    像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記α−ケトカルボン酸が、しゅう酸
    又はグリオキサル酸又はピルビン酸であることを特徴と
    する請求項8又は9の像形成方法。
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