JPH0634790Y2 - 洗濯用吸着材 - Google Patents
洗濯用吸着材Info
- Publication number
- JPH0634790Y2 JPH0634790Y2 JP1988066482U JP6648288U JPH0634790Y2 JP H0634790 Y2 JPH0634790 Y2 JP H0634790Y2 JP 1988066482 U JP1988066482 U JP 1988066482U JP 6648288 U JP6648288 U JP 6648288U JP H0634790 Y2 JPH0634790 Y2 JP H0634790Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester
- fiber
- adsorbent
- laundry
- stains
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、合成繊維特にポリエステルを使用した布帛の
洗濯における再汚染による黒ズミを防止するために洗濯
時に同浴に入れてそれらの汚れを吸着する織編物または
不織布に関する。
洗濯における再汚染による黒ズミを防止するために洗濯
時に同浴に入れてそれらの汚れを吸着する織編物または
不織布に関する。
〈考案が解決しようとする課題〉 ポリエステル100%のまたはポリエステル混紡品の布帛
を洗濯する時、何度か洗濯している間に徐々に黒つぽく
汚染して来る。
を洗濯する時、何度か洗濯している間に徐々に黒つぽく
汚染して来る。
これは汚れ成分中の油性汚れ成分がポリエステルに徐々
に染着するためとされている。これに対拠するためポリ
エステルの表面を親水剤処理して親水性にして汚れ防止
を行なう方法があるが、これは洗濯回数の増加と共に処
理剤が脱落して防汚効果が低下する。またもともとの繊
維の白度をアツプしておき、汚れを目立ちにくくする方
法もあるが、これでも洗濯回数の増加と共に汚れてく
る。
に染着するためとされている。これに対拠するためポリ
エステルの表面を親水剤処理して親水性にして汚れ防止
を行なう方法があるが、これは洗濯回数の増加と共に処
理剤が脱落して防汚効果が低下する。またもともとの繊
維の白度をアツプしておき、汚れを目立ちにくくする方
法もあるが、これでも洗濯回数の増加と共に汚れてく
る。
〈課題を解決するための手段〉 本考案では、洗濯時に油性汚れを非常に吸着しやすい布
帛または不織布を同時に入れておき、他の布帛への汚れ
の再汚染を防止せんとするものである。即ち、油性汚れ
の付着しやすいポリエステルを改質して、さらに汚れを
付着しやすくする方法である。この汚れのし易さの目途
は、分散染料での染着のし易さに相関しており、より低
温でより染着する素材が防汚効果が高いことがわかつて
いる。ポリエチレンテレフタレート、やポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステルにイソフタル酸やイソフ
タル酸ナトリウム等のイソフタル酸系ジカルボン酸を重
合時に酸成分の2〜15モル%入れる事により、ポリエス
テルは易染化される。さらに繊維化した際、延伸を出来
るだけ抑え、熱処理を緩和する等の処理によりポリエス
テルの結晶化度を出来るだけ抑えてやる事により、この
変性ポリエステルは非常に易染性になる。
帛または不織布を同時に入れておき、他の布帛への汚れ
の再汚染を防止せんとするものである。即ち、油性汚れ
の付着しやすいポリエステルを改質して、さらに汚れを
付着しやすくする方法である。この汚れのし易さの目途
は、分散染料での染着のし易さに相関しており、より低
温でより染着する素材が防汚効果が高いことがわかつて
いる。ポリエチレンテレフタレート、やポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステルにイソフタル酸やイソフ
タル酸ナトリウム等のイソフタル酸系ジカルボン酸を重
合時に酸成分の2〜15モル%入れる事により、ポリエス
テルは易染化される。さらに繊維化した際、延伸を出来
るだけ抑え、熱処理を緩和する等の処理によりポリエス
テルの結晶化度を出来るだけ抑えてやる事により、この
変性ポリエステルは非常に易染性になる。
即ち通常のポリエステルは、130℃の高圧染浴中で分散
染料にて染色されるか、変性したポリエステルでは、わ
ずか50℃前後の染浴中で分散染料で染色されるものも得
られる。この様なポリエステル繊維は通常非常に繊維と
しての強度に不足するもので、布帛や不織布に加工する
事も難しく、また出来た布帛や不織布はすぐに破れたり
して破壊される。
染料にて染色されるか、変性したポリエステルでは、わ
ずか50℃前後の染浴中で分散染料で染色されるものも得
られる。この様なポリエステル繊維は通常非常に繊維と
しての強度に不足するもので、布帛や不織布に加工する
事も難しく、また出来た布帛や不織布はすぐに破れたり
して破壊される。
このため通常は、通常のポリエステル、ポリアミドまた
はポリプロピレンと変性ポリエステルを芯鞘構造にした
り、サイドバイサイド構造にしたりして使用する。そし
てこの様にして得られたポリエステル系繊維よりなる布
帛又は不織布を洗濯時に同時に投入する。洗濯は、ドラ
イクリーニング、水洗い洗濯のどちらでも良い。そして
投入する量は、通常の洗濯物に対し1/2〜1/10量で良
い。
はポリプロピレンと変性ポリエステルを芯鞘構造にした
り、サイドバイサイド構造にしたりして使用する。そし
てこの様にして得られたポリエステル系繊維よりなる布
帛又は不織布を洗濯時に同時に投入する。洗濯は、ドラ
イクリーニング、水洗い洗濯のどちらでも良い。そして
投入する量は、通常の洗濯物に対し1/2〜1/10量で良
い。
油性成分の汚れの汚れやすさの判定は、分散染料での染
着のしやすさと相関関係があり、より低温でより染着す
るものが、より汚染防止効果が高い、即ち、布帛または
不織布自身が油性汚れをよく吸着する。
着のしやすさと相関関係があり、より低温でより染着す
るものが、より汚染防止効果が高い、即ち、布帛または
不織布自身が油性汚れをよく吸着する。
〈実施例〉 実施例1. ポリエチレンテレフタレートを芯成分に、イソフタル酸
変性ポリエステルを鞘成分にしたポリエステル系繊維
(芯鞘比50/50 3デニール×51mmカツト長)を100%使
用し紡績糸(10番手)とし、これを経糸及び緯糸にした
防汚用平織物を作つた。これを洗濯時に毎日着用したポ
リエステル(65%)/綿(35%)混紡織物と一緒に1/3
の重量割合で入れて50回洗濯を繰り返した。ポリエステ
ル(65%)/綿(35%)混紡織物の汚染はグレースケー
ルで4級であつた。
変性ポリエステルを鞘成分にしたポリエステル系繊維
(芯鞘比50/50 3デニール×51mmカツト長)を100%使
用し紡績糸(10番手)とし、これを経糸及び緯糸にした
防汚用平織物を作つた。これを洗濯時に毎日着用したポ
リエステル(65%)/綿(35%)混紡織物と一緒に1/3
の重量割合で入れて50回洗濯を繰り返した。ポリエステ
ル(65%)/綿(35%)混紡織物の汚染はグレースケー
ルで4級であつた。
比較例1. 防汚用平織物を使用しない以外は実施例と同様にテスト
した。
した。
ポリエステル(65%)/綿(35%)混紡織物の汚染状況
はグレースケールで2級であつた。
はグレースケールで2級であつた。
〈作用及び効果〉 このように本考案の洗濯用吸着剤はポリエステル繊維を
含む布帛の洗濯時に同時に入れておく時、油性汚れを吸
着することによりポリエステル繊維の再汚染防止に顕著
に効果がある。
含む布帛の洗濯時に同時に入れておく時、油性汚れを吸
着することによりポリエステル繊維の再汚染防止に顕著
に効果がある。
第1図は本考案の洗濯用吸着剤に使用する芯鞘型複合繊
維を、第2図は本考案の洗濯用吸着剤に使用する単繊維
を、第3図は本考案の洗濯用吸着剤の断面模式図を示
す。図中において、1はポリエチレンテレフタレート、
ポリアミドまたはポリプロピレンを、2は変性ポリエス
テルを、3は緯糸(経糸)を、4は経糸(緯糸)を夫々
示す。
維を、第2図は本考案の洗濯用吸着剤に使用する単繊維
を、第3図は本考案の洗濯用吸着剤の断面模式図を示
す。図中において、1はポリエチレンテレフタレート、
ポリアミドまたはポリプロピレンを、2は変性ポリエス
テルを、3は緯糸(経糸)を、4は経糸(緯糸)を夫々
示す。
Claims (1)
- 【請求項1】イソフタル酸系ジカルボン酸が2〜15モル
%共重合された変性ポリエステルが繊維表面の少なくと
も一部に存在する複合繊維であり、変性ポリエステル成
分が80℃以下で分散染料にて染着可能である複合繊維か
ら構成されることを特徴とするポリエステル繊維を含む
布帛の洗濯用吸着材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988066482U JPH0634790Y2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 洗濯用吸着材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988066482U JPH0634790Y2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 洗濯用吸着材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01168280U JPH01168280U (ja) | 1989-11-27 |
JPH0634790Y2 true JPH0634790Y2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=31291888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988066482U Expired - Lifetime JPH0634790Y2 (ja) | 1988-05-19 | 1988-05-19 | 洗濯用吸着材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634790Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5166229B2 (ja) * | 2007-12-26 | 2013-03-21 | ライオン株式会社 | 汚れ吸着シート |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56173174U (ja) * | 1980-05-22 | 1981-12-21 | ||
JPS59223311A (ja) * | 1983-05-27 | 1984-12-15 | Kuraray Co Ltd | ポリエステル系バインダ−繊維 |
JPS6290318A (ja) * | 1985-10-15 | 1987-04-24 | Nippon Ester Co Ltd | ホツトメルト型原着ポリエステル複合繊維 |
-
1988
- 1988-05-19 JP JP1988066482U patent/JPH0634790Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01168280U (ja) | 1989-11-27 |
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