JPH06347712A - マルチビーム光源装置 - Google Patents

マルチビーム光源装置

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JPH06347712A
JPH06347712A JP14026193A JP14026193A JPH06347712A JP H06347712 A JPH06347712 A JP H06347712A JP 14026193 A JP14026193 A JP 14026193A JP 14026193 A JP14026193 A JP 14026193A JP H06347712 A JPH06347712 A JP H06347712A
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JP
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light
light receiving
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array
optical system
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Application number
JP14026193A
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English (en)
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Katsumi Yamaguchi
勝己 山口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体レーザアレイの個々の半導体レーザの
出力を高速、高精度に出力制御することが可能なマルチ
ビーム光源装置を提供する。 【構成】 半導体レーザアレイ10の出力を制御するマ
ルチビーム光源装置において、Δxを結像面R(Δx=
0)からのデフォーカス値とし、NAをモニタ光学系1
9の物体側開口数とし、pを半導体レーザアレイの隣接
発光源間距離とし、mをモニタ光学系19の結像倍率と
し、Lをモニタ光学系19の射出瞳と受光素子アレイ1
8との間の距離とした時、 −1/〔3・NA/(m2・p)+1/L〕≦Δx≦1
/〔3・NA/(m2・p)−1/L〕 の関係式で表わされる範囲内で、受光素子アレイ18を
モニタ光学系19の結像面RからΔxだけデフォーカス
して配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプリンタ、デジ
タル複写機、レーザファクシミリ等の光源部として用い
られるマルチビーム光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速化の要求に応じてレーザプリ
ンタ等の光源装置として、半導体レーザアレイなどを用
いて複数ビームを同時に走査するマルチビーム走査方式
が知られている。このようなレーザプリンタにおいて
は、1分間にA4サイズの画像を100枚出力するよう
な光学系を実現するために、感光体の速度Voは500
mm/sec程度となり、シングルビームでは回転多面
鏡の回転数(rpm)は、 R=Vo×DPI×60/(25.4×N) …(1) で示される。DPIは1インチ当たりの記録密度で一般
的には300〜400、Nは回転多面鏡の反射面数で一
般的には5〜10である。今、この(1)式に、Vo=
500、DPI=300、N=6を代入すると、R=5
9055(rpm)にもなる。このような回転数では回
転軸を支える軸受として従来のボールベアリングを使用
できず、流体軸受、磁気軸受等の特殊な軸受が必要とな
り、コストアップとなる。また、光源である半導体レー
ザの変調周波数が高くなるため、レーザ制御回路やホス
トマシンからのデータ転送の高速化が必要となり、コス
トアップとなる。しかし、複数のレーザビームで一括走
査することにより、レーザビームの数をM本とした時、
回転多面鏡の回転数、レーザの変調周波数を1/Mとす
ることができ、大幅なコストダウンを図ることができる
ことから、近年においてはよく用いられている。
【0003】上述したようなマルチビーム走査方式に
は、複数の半導体レーザからのレーザビームをプリズ
ム、ミラー等の合成手段により集光し感光体上で近接し
たレーザビームとするビーム合成方式と、半導体レーザ
アレイを光源として用いる方式とが一般的に知られてい
る。前者のビーム合成方式は、レーザビームの合成手段
が複雑になりやすく、装置が大型化し、また、温度変
動、振動などによる半導体レーザ間の相対位置のわずか
の変動に対して感光体上におけるレーザビームの相対位
置が光テコの作用により大きく変動してしまうため、安
定した光走査を行うことが難しい。一方、後者の半導体
レーザアレイを光源として用いる方式は、複数の発光素
子(LD)が同一チップ内に近接して設けられているた
め、前者の方式のような問題は発生しない。しかし、こ
のような半導体レーザアレイを光源として用いた時、発
光素子間の特性のバラツキや経時変化による特性劣化の
違いにより、常に安定した発光出力を得ることは困難な
ことである。
【0004】このようなことから、例えば、実開昭63
−89273号公報に開示されているものがある。これ
は、図28に示すように、複数個のLD1aからなるL
Dアレイ1の後方に、導波部材としての光ガイド2を介
して、複数個の受光素子3aからなる受光素子アレイ3
を配置させることにより、各LD1aの後方光(バック
ビーム)4を受光素子3aに導光させ、これにより各L
D1aの出力制御を行うという方法である。しかし、L
Dパッケージ内の狭いスペース内で各LD1aのバック
ビーム4を独立に対応した受光素子3aに導光しようと
しても、LD1aの発するレーザ光の広がり角が10〜
40°程度(半値全角)と大きいため、光クロストーク
がなくなるように受光素子3aを完全に分離することは
難しく、また、分離できたとしても、LD1a、受光素
子3a、導波路の相対的な位置精度が極端に厳しいもの
となったり、各受光素子3aへの導光手段によるモニタ
光量の大幅な低下を引き起こすなどの不都合がある。ま
た、本出願人による特開昭59−19252号公報や、
特開平1−106486号公報に開示されているよう
に、共通の受光素子を用い、情報信号のない期間(有効
走査期間外)に主走査毎に発光素子1個ずつ変調して出
力制御する方法がある。ところが、このような方法で
は、少なくとも1走査毎にしか出力制御ができず、より
時定数の小さい出力変動に対処することができない。例
えば、半導体レーザアレイは前述したように同一チップ
内に近接して発光素子が形成されてなり、発光素子間の
熱干渉(他の発光素子のon/offによる温度変動)
による出力変動が生じるが、発光素子間隔が50〜10
0μmの半導体レーザアレイの熱干渉による出力変動の
時定数は数百μs〜数msとなる。
【0005】そこで、本出願人により出願された特願平
4−124699号の中で、半導体レーザアレイの各L
Dの前方に出射された光の一部を分割してレンズ等の集
光手段を用いて受光素子アレイの各受光素子に独立に導
光させ、各LDを独立して出力制御するフロントモニタ
方式が開示されている。このフロントモニタ方式は、半
導体レーザアレイの前方光(フロントビーム)の一部を
分割してモニタリングを行うため、LDパッケージの外
部でモニタ機構を構成すればよく、これにより部品の配
置スペースに制約がなくなり、また、常に独立してモニ
タ出力を得ることができるため、高精度でリアルタイム
の出力制御を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなフ
ロントモニタ方式においても、以下に述べるような課題
がある。まず、第一の課題について述べる。集光手段に
より光学的に共役な関係に結びつけられている半導体レ
ーザアレイと受光素子アレイとの間の距離(光路長)
は、結像倍率の増加に従って急激に増加するため、光源
装置を小型でコンパクトなものとするためには、その集
光手段の結像倍率を極力小さく設定することが必要とな
る。また、半導体レーザアレイの発光源間の距離は、前
記結像倍率に従って拡大(縮小)されて受光素子アレイ
上に結像されるため、結像倍率が小さいと、受光素子ア
レイと入射ビームとの相対的な位置精度、特に受光素子
配列方向における位置精度が厳しいものとなる。図29
は、図30の発光素子アレイ6に対する受光素子アレイ
7の受光素子配列方向X(発光源配列方向と同一)の位
置ずれと光クロストークとの関係を模式的に描いたもの
である。破線A(A1、A2)は高倍率、実線B(B1
2)は低倍率の時の光クロストークを示す。また、図
30において、隣接の発光素子61,62に対向する隣接
の受光素子71,72が受光すべきレーザビームからの漏
れ光I12,I21によるノイズは、例えば、A1(B1)=
21/I11、A2(B2)=I12/I22で表わされる。C
oは光クロストークの許容値、W1,W2は各々の倍率に
おけるCoに対する受光素子配列の位置ずれ許容範囲を
示すものであるが、倍率の低下に従って受光素子アレイ
7の位置ずれ許容範囲が狭くなる。このように受光素子
配列方向Xの位置ずれが低倍率になるほど、受光素子ア
レイ7の位置ずれ許容範囲は厳しいものとなることがわ
かる。
【0007】次に、第二の課題として、結像倍率に応じ
てレーザビームが受光素子アレイ7上に微小なスポット
に絞り込まれるため、低倍率とするに従って受光面でエ
ネルギー密度が急激に増加し、光電変換の飽和による受
光素子71,72の応答特性の劣化を引き起こし、これに
より出力制御の高速性を損なってしまう。図31は、受
光ビーム径に対する遮断周波数の変化の様子を示したも
のである。すなわち、同一光量の条件でビーム径を振っ
て受光素子71,72の周波数応答特性を測定した時の遮
断周波数(利得がDC時の−3dBとなる周波数)をビ
ーム径に対してプロットしたものであり、ビーム径が小
さくなるに従い、遮断周波数が急激に小さくなることが
わかる。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、複数の発光源を有する半導体レーザアレイと、前記
発光源からの複数のレーザビームを分割するビーム分割
手段と、このビーム分割手段により分割された複数のレ
ーザビームを分離・集光する集光手段を有するモニタ光
学系と、このモニタ光学系の結像面近傍に配置され前記
発光源からのレーザビームを独立して受光する受光素子
を有する受光素子アレイとを備え、前記受光素子からの
出力に応じて前記半導体レーザアレイの出力を制御する
マルチビーム光源装置において、Δxを結像面(Δx=
0)からのデフォーカス値とし、NAをモニタ光学系の
物体側開口数とし、pを半導体レーザアレイの隣接発光
源間距離とし、mをモニタ光学系の結像倍率とし、Lを
モニタ光学系の射出瞳と受光素子アレイとの間の距離と
した時、 −1/〔3・NA/(m2・p)+1/L〕≦Δx≦1
/〔3・NA/(m2・p)−1/L〕 の関係式で表わされる範囲内で、前記受光素子アレイを
前記モニタ光学系の結像面からΔxだけデフォーカスし
て配置した。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、モニタ光学系の結像面の近傍に拡散手段
を配設した。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、分離・集光された複数のレーザビ
ームの偏光方向を1本おきに90°回転するように半波
長板をモニタ光学系の結像面の近傍に配置させ、各レー
ザビームの偏光方向に対応した偏光成分が透過するよう
に設定された偏光板を前記半波長板の後方の受光素子ア
レイ側に配置した。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の発明において、受光素子アレイの複数の受光
素子間を遮光する遮光手段を設けた。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項1,2,
3又は4記載の発明において、受光素子アレイを、その
受光面が発光源の配列方向と垂直な断面内で光軸に対し
て傾斜して配置した。
【0013】請求項6記載の発明では、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明において、モニタ光学系内の集
光手段の像側焦点近傍にアパーチャを配置した。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明においては、半導体レーザ
アレイからの複数のレーザビームの一部を出力制御光と
して分割し、これら分割された各レーザビームを分離・
集光し、集光手段によりレーザビームが良好に分離する
範囲で結像面からデフォーカスして配置された受光素子
アレイにビームを拡大して導光するようにしたので、光
クロストークを劣化させずに受光ビームのエネルギー密
度を低減させることが可能となり、また、結像倍率をさ
ほど大きくせずに周波数応答性を改善することが可能と
なり、さらに、半導体レーザアレイの波長変動によりピ
ント変動が生じても受光素子の応答特性を安定して保持
することが可能となる。
【0015】請求項2記載の発明においては、拡散手段
を設けたことにより、微小スポットに結像した複数のレ
ーザビームを拡散ビームとして受光素子アレイに導くよ
うにしたので、受光ビームのエネルギー密度を良好に低
減することが可能となると共に、結像面に近接して配置
するため光学的に安定した性能を得ることが可能とな
る。
【0016】請求項3記載の発明においては、半波長板
により隣接レーザビームは互いに直交した直線偏光とな
り、この直線偏光となった各レーザビームはその偏光方
向に対応して設定された偏光板を介して受光素子アレイ
に検出されるため、デフォーカス等により受光素子アレ
イ上で隣接レーザビームと重なる程度までビーム径を拡
大しても、光クロストークが劣化せず、エネルギー密度
の低減を容易に行うことが可能となる。
【0017】請求項4記載の発明においては、遮光手段
を設けたことにより、レーザビームをデフォーカスや拡
散手段等によりビーム径を拡大して受光素子アレイに導
いたとしても、隣接受光素子への漏れ光を遮光すること
が可能となり、しかも、フレア光も除去することが可能
となる。
【0018】請求項5記載の発明においては、受光素子
アレイの受光面を発光源配列方向と垂直な断面内で光軸
に対して傾けて配置したことにより、発光源配列方向と
直交方向にのみ受光用のレーザビーム径を拡大させ、光
クロストークに影響を与えずにエネルギー密度を低減す
ることが可能となり、また、受光面の反射による半導体
レーザアレイへの戻り光を低減させることが可能とな
る。
【0019】請求項6記載の発明においては、アパーチ
ャを設けたことにより、発光源からの発散レーザビーム
の発散角にバラツキがあっても受光素子アレイに結像さ
れるビーム径を均一にすることが可能となり、また、発
光源間の光軸と垂直方向の位置の異差や、発光源と集光
手段の光軸との垂直方向の位置ずれによるアパーチャへ
のレーザビームの照射位置の変動をなくすことが可能と
なる。
【0020】
【実施例】請求項1記載の発明を図1〜図11に基づい
て説明する。まず、本発明の主要部の構成の説明に入る
前に、マルチビーム光源装置の全体構成を図9〜図11
に基づいて述べる。基板8上に固定された支持体9内に
は、複数の発光源(図示せず)を有する半導体レーザア
レイ10が設けられている。この半導体レーザアレイ1
0から出射した複数のレーザビームは、ビーム分割手段
としてのビームスプリッタ11により分割され透過光T
と反射光Kとになる。その一方の透過光Tはレンズケー
ス12に保持されたコリメートレンズ13を通過し、ア
パーチャ14を介して略平行化され、光源装置の外部に
出射する。また、他方の反射光Kは、集光手段としての
レンズ15により集光され、アパーチャ16を介して、
折返しミラー17により光路を変え、複数の受光素子
(図示せず)の配列方向が発光源配列方向と略同一方向
になるように設定された受光素子アレイ18に導光され
る。この場合、レンズ15と、アパーチャ16と、折返
しミラー17とは、モニタ光学系19を構成している。
そして、受光素子アレイ18の個々の受光素子により独
立に受光され光電変換された受光信号は、半導体レーザ
アレイ制御回路(後述する)に入力される。この半導体
レーザアレイ制御回路では、各半導体レーザが所定の出
力となるように各々の駆動電流を制御する。
【0021】基板8には、半導体レーザアレイ10が保
持され、この半導体レーザアレイ10を駆動する半導体
レーザアレイ制御回路が形成されていると共に、この半
導体レーザアレイ制御回路に接続された受光素子アレイ
18が保持されている。この基板8は、半導体レーザア
レイ10とビームスプリッタ11とレンズ15とアパー
チャ16と折返しミラー17とが保持された支持体9と
ネジ8aを介して固定されている。また、その支持体9
は、コリメートレンズ13とアパーチャ14とが保持さ
れたレンズケース12とネジ8aを介して固定されてい
る。
【0022】このように受光素子アレイ18を半導体レ
ーザ制御用の基板8上に配置したことにより、数100
μA〜数mAの微弱な受光素子からの信号を電線等によ
り電送しないでよいために、ノイズの影響を受けにくく
なり、また、これにより信号の遅延が少ないため、パル
ス幅が短くなっても出力を精度良く制御することがで
き、しかも、その制御部の構成も小型化することができ
る。なお、本実施例では、ビームスプリッタ11を半導
体レーザアレイ10とコリメートレンズ13との間に配
置して装置の小型化を図ったが、コリメートレンズ13
の後方に配置してもよく、この場合にはそのコリメート
レンズ13を集光手段の一部として構成してもよい。
【0023】ここで、半導体レーザアレイ制御回路の構
成を図10及び図11に基づいて説明する。図10に示
すように、この半導体レーザアレイ制御回路20は、半
導体レーザ(発光源)の数と同数の半導体レーザ制御回
路から構成されている。すなわち、ここでは、2個の半
導体レーザ10a,10bから発せられた光を受光素子
18a,18bが受光し、これら受光素子18a,18
bからの信号は半導体レーザ制御回路20a,20bに
送られ、これにより個々の半導体レーザ10a,10b
の出力制御がなされる。そこで、以下、個々の半導体レ
ーザ制御回路20a,20bの出力制御の動作を図11
に基づいて述べる。今、発光レベル指令信号が比較増幅
器21及び電流変換器22に入力され、半導体レーザ1
0aの光出力の一部が出力制御用の受光素子18aによ
りモニタされる。この場合、半導体レーザ10aと受光
素子18aと比較増幅器21とは光・電気負帰還ループ
を構成している。比較増幅器21は、受光素子18aに
誘起された光起電流(半導体レーザ10aの光出力に比
例する)に比例する受光信号と発光レベル指令信号とを
比較して、その結果によりそれら2つの信号が等しくな
るように、半導体レーザ10aの順方向電流を制御す
る。また、電流変換器22は、受光信号と発光レベル指
令信号とが等しくなるように、発光レベル指令信号に従
って予め設定された電流(半導体レーザ10aの光出力
・順方向電流特性、半導体レーザ10aと受光素子18
aとの結合係数、受光素子18aの光入力・受光信号特
性に基づいて予め設定された電流)を出力する。そし
て、電流変換器22の出力電流と比較増幅器21から出
力される制御電流との和の電流が半導体レーザ10aの
順方向電流となる。
【0024】光・電気負帰還ループの開ループでの交叉
周波数をfo とし、DCゲインを10000とした場
合、半導体レーザ10aの光出力Pout のステップ応答
特性は、次式のように近似することができる。
【0025】 Pout =PL+(PS−PL)exp(−2πfo t) …(2) PL:t=∞における光出力 PS:電流変換器22により設定された光量 この場合、光・電気負帰還ループの開ループでのDCゲ
インを10000としているため、設定誤差の許容範囲
を0.1%とした場合には、PLは設定した光量に等し
いと考えられる。仮に、電流変換器22により設定され
た光量PSがPLに等しければ、瞬時に半導体レーザ1
0aの光出力がPLに等しくなる。また、外乱等により
PSが5%変動したとしても、fo =40MHz程度で
あれば、10ns後には半導体レーザ10aの光出力は
設定値に対する誤差が0.4%以下になる。従って、こ
のように半導体レーザアレイ制御回路20を構成するこ
とによって、半導体レーザアレイ10の個々の半導体レ
ーザの出力を高速に、しかも、高精度に制御することが
できる。
【0026】次に、本実施例の主要部の構成について説
明する。本実施例では、図9に示したような受光素子ア
レイ18からの出力に応じて半導体レーザアレイ10の
出力を制御するマルチビーム光源装置において、 −1/〔3・NA/(m2・p)+1/L〕≦Δx≦ 1/〔3・NA/(m2・p)−1/L〕…(3) Δx:結像面(Δx=0)からのデフォーカス値 NA:モニタ光学系19の物体側開口数 p:半導体レーザアレイ10の隣接発光源間距離 m:モニタ光学系19の結像倍率 L:モニタ光学系19の射出瞳と受光素子アレイ18と
の間の距離の関係式で表わされる範囲内で、受光素子ア
レイ18をモニタ光学系19の結像面RからΔxだけデ
フォーカスして配置したことに特徴がある。以下、この
(3)式のような条件に設定した理由について順次説明
していく。
【0027】図1は、モニタ光学系19の光路状態を模
式的に描いたものである。この場合、複数の発光源(図
中、半導体レーザLD1,LD2)を有する半導体レー
ザアレイ10(図中の物体面Qに配置されている)から
出射した発散光たるレーザビームは、ビームスプリッタ
11によりその一部の光が分割され、レンズ15に入射
する。そして、アパーチャ16、折返しミラー17を介
して、受光素子配列方向Xが発光源配列方向とほぼ同一
となるように設定された受光素子アレイ18の各受光面
に導光される。この場合、受光素子アレイ18は、レン
ズ15の結像面Rから所定量だけデフォーカスして配列
されており、受光素子アレイ18上における各レーザビ
ームはビーム径が拡大されかつ良好に分離したビームス
ポットとされ、半導体レーザLD1,LD2にそれぞれ
対応する受光素子18a,18bに入射する。これによ
り、光クロストークを良好に保ちながら、受光面におけ
るレーザビームのエネルギー密度を小さくすることがで
きる。従って、結像倍率を高くしてビーム径を拡大する
ことなしに、受光素子18a,18bの応答特性を保つ
ことができるため、小型で、高速、高精度な出力制御が
可能なマルチビーム光源装置を提供することができる。
【0028】また、図2は、半導体レーザの温度特性を
示したものであり、温度変動に対して平均して0.25
(nm/°C)程度の階段状の波長変動が生じる。この
ようなことから、受光素子アレイ18を結像面Rの近傍
に配置してレーザビームを受光面上で微小スポットに結
像すると、波長変動によるピント変動が生じた時、ビー
ム径の変動により受光面のエネルギー密度が大きく変動
し、受光素子の応答速度が変動してしまう。また、波長
変動等により受光ビームの位置ずれが生じた時、受光素
子の受光面の局所的な受光感度のバラツキにより安定し
た検出信号が得られなくなる。しかし、本実施例のよう
に、当初からデフォーカスして受光ビーム径を拡大して
受光素子に照射することにより、ピント変動によるエネ
ルギー密度の変動や、入射ビームの位置変動による受光
感度の変動が緩和されるため、受光素子の応答性や受光
感度を安定化させることができる。
【0029】次に、(3)式のデフォーカス値Δxにつ
いて説明する。図1において、モニタ光学系19の焦点
距離をfとする。なお、m(>0)、L、pは前記した
とおりである。そして、今、物体面Q〜モニタ光学系1
9の物体側主点H(半導体レーザアレイ18〜レンズ1
5)の距離をs(>0)、モニタ光学系19の像側主点
H’〜結像面R(レンズ15〜結像面R)の距離をs’
とすると、 s=(1+1/m)・f s’=m・s=(1+m)・f となる(ここでは、レンズ15の後方にアパーチャ16
を設置したので、アパーチャ16は射出瞳でもある)。
今、結像倍率が1以上(m≧1)の時、モニタ光学系1
9の開口数NAは、 NA=NAobj (物体側の開口数)≧NAimg (像側の
開口数) ただし、NAobj =sinθ,NAimg =sinθ’=
NAobj /m となる。ガウスビーム(Gaussian-beam) の伝搬特性か
ら、NAimg 2≫λ/(π・m・f)(λ:波長)の条
件のもとでは、このような光学系においては、結像面近
傍に直径w00 ≒2・λ/(π・tanθ’) ≒2・λ/(π・NAimg ) =2・m・λ/(π・NA) …(4) のビームウエストが形成され、また、ビーム径(直径)
wは結像面Rからデフォーカス値Δxに対して、 w≒2・NAimg ・|Δx| =2・NA・|Δx|/m …(5) と表わされる(ウエストのごく近傍を除く)。
【0030】ここで、隣接ビームピッチ(中心間距離)
をp’とすると、 p’=m・p・(1+Δx/L) …(6) と表わされ、隣接レーザビームが分離するためには、少
なくとも、 p’≧w …(7) を満たす必要があり、(5)(6)式を用いて(7)式
を解くと、 −1/〔2・NA/(m2・p)+1/L〕≦Δx≦ 1/〔2・NA/(m2・p)−1/L〕…(8) となる。しかし、この場合、配列方向のレーザ強度分布
は、Δxの最大値(最小値)においては、図3に示すよ
うにビームの裾野が一部重なってしまい(ハッチング領
域)、2〜3%程度の光クロストークが発生し、また、
その光クロストークは、図4に示すように、受光素子ア
レイ18とレーザビームの配列方向Xの位置ずれに応じ
て増大するため、高精度な出力制御を行うことは難し
い。しかし、このような状態においても、例えば、2値
変調などには適用することができる。
【0031】そして、レーザビームをより良好に分離す
るためには、 p’≧1.5・w …(9) と条件を設定し、これを満たすデフォーカス値Δxを
(5)、(6)式を用いて求めると、 −1/〔3・NA/(m2・p)+1/L〕≦Δx≦ 1/〔3・NA/(m2・p)−1/L〕…(10) となる。この(10)中、Δx1=−1/〔3・NA/
(m2・p)+1/L〕とし、Δx2=1/〔3・NA/
(m2・p)−1/L〕とおくと、Δx1≦Δx≦Δx2
と示すことができる。図5は、この時のΔxの最大値Δ
2 (Δx1は最小値)における様子を示したものであ
り、この時、図3に示したようなビームの裾野の重なり
は実質的になくなる。また、図6に示すように、光クロ
ストークの許容値Co(2〜3%を想定)に対して、位
置ずれ許容範囲Bを得ることができる。従って、このよ
うなことから、(10)式を満足する範囲で受光素子ア
レイ18を結像面RからΔxだけデフォーカスして配置
することにより、光クロストーク特性を保持したまま、
エネルギー密度を大幅に低減することができる。なお、
この(10)式は前記(3)式と同一である。
【0032】次に、デフォーカスに関する具体例を表1
に基づいて述べる。今、(3)式において、p=0.1
(mm)、m=3、L=15(mm)、λ=780(n
m)とした時、モニタ光学系19のNAに対する受光素
子アレイ18の配置されるデフォーカス範囲Δx{(1
0)式に基づく、結像面基準}、結像面におけるビーム
径w0 、デフォーカス限界(Δx=Δx1,Δx2)にお
けるビーム径w1,w2を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】この表1から、(10)式の範囲内でデフ
ォーカスすることによりビーム径が大きくなる。エネル
ギー密度は(w0/w12、(w0/w22で示したよう
にビーム径の2乗に反比例するため、NAの値に応じて
最大で8.0×10~3〜0.4×10~3をも低減させる
ことができる。実際には、受光素子の必要な応答特性を
確保できる範囲内でなるべく小さいビーム径となるよう
に適切なデフォーカス値を設定すればよい。一例とし
て、Δx=Δx2/2 とデフォーカス値を設定すれば、
配列方向Xのレーザ強度分布は図7のようになり、光ク
ロストークの配列方向Xの位置ずれは図8のようにな
り、これにより、w=w2/2 (p’≒3・w)となっ
て光クロストークの面で非常に有利とすることができる
と共に、エネルギー密度もNAの値に応じて32×10
~3〜1.6×10~3だけ低減することができる。
【0035】また、NAが大きい程、すなわち、明るい
光学系とする程、受光素子アレイ18の配置可能なデフ
ォーカス範囲は狭くなり、デフォーカスによるビーム径
の増加が急激になる。さらに、受光素子アレイ18をプ
ラス(結像面Rの後方)側にデフォーカスして配置する
ことにより、受光素子アレイ18の受光ビーム径をより
大きく設定できエネルギー密度を低減するために有利な
条件とすることができ、また、受光素子アレイ18をマ
イナス(結像面Rの前方)側にデフォーカスして配置す
ることにより、デフォーカス量だけ光路長が短くなり小
型化のために有利な条件とすることができる。なお、実
際には、半導体レーザアレイ10の発散角によって、有
効光束の上限が決定されるため、それを超えるNAにお
ける表1のビーム径の計算値は無効となる。因みに、モ
ノリシックな半導体レーザアレイ10を想定した時は、
通常、発光源配列方向(受光素子配列方向Xと同一)の
レーザビームの発散角(半値全角)は数度〜十数度であ
り、この場合は実質的に有効な発光源配列方向の開口数
はNA≦0.25程度であり、また、受光素子アレイ1
8への到達光量(光伝達効率)も考慮すると発光源配列
方向における光学系のNAは0.05〜0.25程度に
設定するのがよい。
【0036】上述したように、本実施例においては、半
導体レーザアレイ10からの複数のレーザビームの一部
を出力制御光として分割し、これら分割された各レーザ
ビームを分離・集光し、集光手段としてのレンズ15に
よりレーザビームが良好に分離する範囲で結像面Rから
デフォーカスして配置された受光素子アレイ18にビー
ムを拡大して導光するようにしたので、光クロストーク
を劣化させずに受光ビームのエネルギー密度を低減させ
ることができる。また、結像倍率をさほど大きくせずに
周波数応答性を改善することができるため、小型で高
速、高精度な出力制御が独立に行えるマルチビーム光源
装置を実現することができる。さらに、半導体レーザア
レイの波長変動によりピント変動が生じても受光素子の
応答特性を安定して保持することができる。
【0037】なお、本実施例では、レンズ15と受光素
子アレイ18との間の光路中にアパーチャ16を配置し
たが、このように半導体レーザアレイ10から受光素子
アレイ18までの光路中のどこかにアパーチャ16を配
置することにより、半導体レーザアレイ10からのレー
ザビームの発散角にバラツキがあったとしても、受光素
子アレイ18上のビーム径を均一にできるため、光クロ
ストークや周波数応答特性等において安定した性能を得
ることができる。ただし、アパーチャ16を特に設定せ
ずに半導体レーザアレイ10からの発散ビームをそのま
ま用いてモニタ光学系19を設定することもできる。す
なわち、少なくとも、各光学素子の有効径>各光学素子
におけるレーザビーム径とした場合は、L=m・fとす
ればよく、レーザビームの発散角等に応じて表1のNA
が決定される。
【0038】次に、請求項2記載の発明を図12〜図1
5に基づいて説明する。なお、請求項1記載の発明と同
一部分についての説明は省略し、その同一部分について
は同一符号を用いる。
【0039】ここでは、モニタ光学系19の結像面Rの
近傍に拡散手段としての拡散板23を配設したことに特
徴がある。以下、この拡散板23を設けた理由について
述べる。図12において、半導体レーザアレイ10から
発した複数のレーザビームは、ビームスプリッタ11に
より記録用ビーム(透過光T)とモニタ用ビーム(反射
光K)とに分離され、その中でモニタ用ビームはレンズ
15に入射し集光される。この集光されたビームは、折
返しミラー17により光路を変え、結像面Rの近傍に配
置された拡散板23に微小スポットに結像されながら入
射する。図13に示すように、拡散板23に微小スポッ
トの状態で入射したビームは、拡散板23により拡散さ
れながらその後方に配置された受光素子アレイ18に入
射する。この場合、受光素子アレイ18の配列方向Xは
発光源配列方向と略同一方向(なお、YはXと直交する
配列直交方向)となるように設定されているため、各半
導体レーザ10a,10b(発光源)からのビームはそ
れぞれに対応して受光素子18a,18bに導かれるこ
とになる。
【0040】上述したように、拡散板23により拡散さ
れビーム径の拡大されたビームを各受光素子18a,1
8bに入射させるため、それら受光素子18a,18b
上の受光ビームのエネルギー密度を良好に低減すること
ができる。また、拡散板23によりビーム径を急激に拡
大することができるため、結像面に近接して受光素子ア
レイ18を配置することができ、これにより光学的に安
定した性能を得ることができる。
【0041】なお、拡散手段としては、前記拡散板23
に限らず、拡散機能を有するものであればよく、例え
ば、図14に示したように、回折格子24を用いてもよ
い。この回折格子24を発光源配列方向と直交する配列
直交方向Yに回折作用をもたせるように、受光素子アレ
イ18の前方に配置した時、発光源配列方向には拡散作
用がないため、光クロストークに影響を与えずに、受光
素子アレイ18上の受光ビームのエネルギー密度を良好
に低減することができる。
【0042】また、図15(a)は、拡散板23を受光
素子アレイ18と一体的に構成した場合の例であり、ま
た、図15(b)は、回折格子24を受光素子アレイ1
8と一体的に構成した場合の例である。これら拡散板2
3及び回折格子24のいずれの場合も、受光素子アレイ
18の保護カバーとして共用することができる。なお、
拡散板23を用いた時は、図15(c)に示すように、
受光素子間に拡散レーザビームの光クロストークを防止
する遮光板25(後述する請求項4記載の発明に関連す
る)を設けることにより、隣接受光素子への漏れ光を除
去でき、これにより一層実用的とすることができる。
【0043】次に、請求項3記載の発明を図16〜図1
9に基づいて説明する。なお、請求項1,2記載の発明
と同一部分についての説明は省略し、その同一部分につ
いては同一符号を用いる。
【0044】ここでは、図16に示すように、分離・集
光された複数のレーザビームB1〜B4の偏光方向を1
本おきに90°回転するように半波長板26をモニタ光
学系19内の結像面Rの近傍に配置させ、この半波長板
26の後方の受光素子アレイ18側に前記各レーザビー
ムB1〜B4の偏光方向に対応した偏光成分が透過する
ように設定された偏光板27を配置させたことに特徴が
ある。なお、半波長板26の前段の各レーザビームB1
〜B4の光路上には偏光板28が配置されている。
【0045】図17(a)はレーザビームB1,B3中
の光路上に配置された偏光板28と半波長板26と偏光
板27との様子を示し、また、図17(b)はレーザビ
ームB2,B4の光路上に配置された偏光板28と偏光
板27との様子を示したものである。このように半波長
板26はレーザビームB1〜B4の偏光方向を1本おき
に90°回転するように配置されている。
【0046】図18は、半波長板26の構成例を示すも
のである。半波長板26と透光板29とを1個おきに保
持部材30上に配設したものであり、透光板29は少な
くとも入射ビームに対して偏光作用をもたず、隣接した
レーザビームB1〜B4の光路長を同一にするために配
置されている。この半波長板26は結像面Rの近傍に配
置されているため、開口部(図18中の点線内領域)の
開口幅を小さくしてスリット状とすることにより、フレ
ア光防止スリットとしての効果をもたせることもでき
る。また、図19は、偏光板27を受光素子アレイ18
と一体的に構成した例を示すものである(図19中の点
線内領域は受光面)。これにより、偏光板27を受光素
子アレイ18の保護カバーとして用いることもできる。
【0047】このような構成において、半導体レーザア
レイ10から発した直線偏光のレーザビームB1〜B4
は、モニタ光学系19内に必要に応じて配置された偏光
板28に入射し、偏光比の高い直線偏光とされる。結像
面Rの近傍には半波長板26が配置され、1本おきのレ
ーザビームB1,B3の直線偏光の偏光方向を90°回
転させる。この半波長板26や偏光板28を透過したレ
ーザビームB1〜B4は、これら各レーザビームB1〜
B4に対応して透過偏光方向に設定された偏光板27を
介して受光素子アレイ18に入射する。
【0048】上述したように、半波長板26は結像面の
近傍に配置されているため隣接したレーザビームB1〜
B4は互いに重なり合うことなしに各々直交した直線偏
光となり、しかも、これら直線偏光とされたレーザビー
ムB1〜B4は偏光板27を介して受光素子アレイ18
に入射するため、レーザビームB1〜B4間の光クロス
トークが実質的に発生するようなことがなくなる。ま
た、ここでは、受光素子アレイ18を結像面Rからデフ
ォーカスして配置したことにより、その受光面では大き
なビームスポットとして受光することができる。従っ
て、このようなことから、各レーザビームB1〜B4を
独立に受光することができると共に、受光ビームのエネ
ルギー密度を小さくすることができる。また、デフォー
カス状態は、隣接ビームが重なる程度まで行えるため、
エネルギー密度を一段と小さくすることができ、しか
も、これにより部品の光軸方向の配置精度の緩和を図る
ことができる。なお、偏光板28を配置したことによっ
て、半導体レーザアレイ10から発したレーザビームB
1〜B4中に若干含まれる自然発光成分を除去し、これ
により光クロストークを小さくすることができる。
【0049】次に、請求項4記載の発明を図20〜図2
3に基づいて説明する。なお、請求項1,2,3記載の
発明と同一部分についての説明は省略し、その同一部分
については同一符号を用いる。
【0050】ここでは、図20に示すように、受光素子
アレイ18の複数の受光素子18a〜18d間を互いに
遮光するように遮光手段としての遮光部材31を配設し
たことに特徴がある。この遮光部材31は、少なくと
も、その遮光壁31aが受光面に近接して受光素子18
a〜18dの間に位置するように構成されている。これ
により、デフォーカスや拡散手段により拡げられたレー
ザビームB1〜B4は遮光部材31を通過することによ
り、ビームの重なりやサイドブロー等が除去されながら
導光されることになり、隣接する受光素子18a〜18
dへのレーザ光の漏れを防ぐことができる。
【0051】図21(a)(b)は、遮光壁31aの各
種形成方法を示したものであり、ここでは平板状のもの
と突状のものとを形成した。図22は、図21(a)の
遮光壁31aを用いた平板状の遮光部材31により構成
されるものであり、受光素子レイ18の各受光面に対応
した開口形状となっている。図23は、図21(b)の
遮光壁31aを用いた立体状の遮光部材31により構成
されるものであり、受光素子アレイ18の各受光面を囲
むような形状となっている。このように遮光部材31の
外形を受光素子アレイ18と同一形状にして一体的に構
成することにより、組立てを容易なものとすることがで
きる。しかも、遮光部材31の開口部の内面をミラー面
として形成することにより光利用効率が向上し、受光素
子18a〜18dのモニタ出力を増加させることができ
る。なお、遮光手段としては、前述した請求項2記載の
発明の図15(c)で述べたような遮光板25を用いる
こともできる。
【0052】上述したように、受光素子アレイ18の前
段に遮光部材31を配置することにより、半導体レーザ
アレイ10からのレーザビームB1〜B4を大きなビー
ム径に拡げて受光素子18a〜18dに導光するような
場合でも、隣接するレーザビームB1〜B4との重なり
を良好に除去することができ、これにより光クロストー
クの劣化を最小限としてエネルギー密度の低減を図るこ
とができる。
【0053】次に、請求項5記載の発明を図24に基づ
いて説明する。なお、請求項1,2,3,4記載の発明
と同一部分についての説明は省略し、その同一部分につ
いては同一符号を用いる。
【0054】ここでは、受光素子アレイ18をその受光
素子18a〜18dの受光面が、発光源配列方向(受光
素子配列方向Xと同一)と垂直な断面内で光軸に対して
傾けて配置したことに特徴がある。今、その受光面の傾
斜角をθとすると、各レーザビームB1〜B4は発光源
配列方向と直交方向に1/cosθ倍だけビームスポッ
トが拡げられることになり、これにより受光面のエネル
ギー密度をcosθ倍に低減することができ、しかも、
発光源配列方向にはビーム径は変化しないため光クロス
トークに影響を与えるようなことがない。また、半導体
レーザにおいては、一般に戻り光により光出力や発振波
長が不安定になり易いという特性があるが、受光素子ア
レイ18を傾斜して配置したことにより、戻り光が低減
され、安定した出力特性を得ることができる。
【0055】次に、請求項6記載の発明を図25及び図
26に基づいて説明する。なお、請求項1,2,3,
4,5記載の発明と同一部分についての説明は省略し、
その同一部分については同一符号を用いる。
【0056】ここでは、図25に示すように、モニタ光
学系19内に設けられるアパーチャ16を、レンズ15
(集光手段)の像側焦点F’(物体側焦点はFとして示
す)の近傍に配置したことに特徴がある。このようにア
パーチャ16を像側焦点F’に配置したことにより、半
導体レーザから発散されたレーザビームの発散角にバラ
ツキがあっても、受光素子アレイ18に結像されるビー
ム径を均一にすることができ、これにより光クロストー
クや周波数応答特性等において安定した性能を得ること
ができる。また、像側焦点F’に配置しテレセントリッ
ク光学系としたことにより、半導体レーザアレイ10の
光源間の光軸と垂直方向の位置の異差や、半導体レーザ
アレイ10の光軸と垂直方向の位置ずれがあっても、ア
パーチャ16へのレーザビームの照射位置が変動するよ
うなことはなく、半導体レーザアレイ10への到達光量
及びビーム径を一層均一とすることができる。
【0057】また、図26に示すように、物体面がQか
らQ’(結像面はRからR’)へ移動し物体距離がΔs
だけ変動した時(変動前を点線、変動後を実線)、受光
素子アレイ18上において各レーザビームの中心位置は
変化しないため、環境変動や経時変化等によって半導体
レーザアレイ10とレンズ15との間の距離が変動した
ような場合でも、常に安定したモニタ検出を行うことが
できる。
【0058】なお、集光手段としては、これまでレンズ
15を用いてきたがこれに限るものではなく、ミラー
(凹面鏡、凸面鏡)やホログラムレンズやフレネルレン
ズ等のレンズ作用をもつ光学素子により、或いは、これ
らの光学素子の組合わせにより構成することができる。
【0059】また、本マルチビーム光源装置を用いて図
27に示すような画像記録装置32を構成した場合、半
導体レーザアレイ10の各発光源からの光出力を独立に
リアルタイムで高速・高精度に制御しながら、複数のレ
ーザビームで画像記録を行うことができ、しかも、高速
で、光量変化による濃度変動のない高品位の画像が出力
できる装置を実現することができる。なお、ここで、図
27の画像記録装置32について簡単に述べておく。半
導体レーザから出射したレーザビームは、レンズ34を
介して、回転多面鏡35で反射され、結像レンズ(fθ
レンズ)36により集光され感光体37上に微小スポッ
トを結像する。この微小スポットが感光体37面上で走
査露光されることによって、所望とする画像の静電潜像
が形成される。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、複数の発光源を
有する半導体レーザアレイと、前記発光源からの複数の
レーザビームを分割するビーム分割手段と、このビーム
分割手段により分割された複数のレーザビームを分離・
集光する集光手段を有するモニタ光学系と、このモニタ
光学系の結像面近傍に配置され前記発光源からのレーザ
ビームを独立して受光する受光素子を有する受光素子ア
レイとを備え、前記受光素子からの出力に応じて前記半
導体レーザアレイの出力を制御するマルチビーム光源装
置において、Δxを結像面(Δx=0)からのデフォー
カス値とし、NAをモニタ光学系の物体側開口数とし、
pを半導体レーザアレイの隣接発光源間距離とし、mを
モニタ光学系の結像倍率とし、Lをモニタ光学系の射出
瞳と受光素子アレイとの間の距離とした時、 −1/〔3・NA/(m2・p)+1/L〕≦Δx≦1
/〔3・NA/(m2・p)−1/L〕 の関係式で表わされる範囲内で、前記受光素子アレイを
前記モニタ光学系の結像面からΔxだけデフォーカスし
て配置したので、光クロストークを劣化させずに受光ビ
ームのエネルギー密度を低減させることができ、これに
より、結像倍率をさほど大きくせずに周波数応答性を改
善することができるため小型で高速・高精度な出力制御
を独立にできるマルチビーム光源装置を実現することが
できるものである。また、半導体レーザアレイの波長変
動によりピント変動が生じても受光素子の応答特性を安
定して保持することができるものである。
【0061】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、モニタ光学系の結像面の近傍に拡散手段を
配設したので、受光ビームのエネルギー密度を良好に低
減することができると共に、結像面に近接して配置する
ため光学的に安定した性能を得ることができ、これによ
り、小型で、高速・高精度な出力制御を独立して行える
マルチビーム光源装置を実現することができるものであ
る。
【0062】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、分離・集光された複数のレーザビー
ムの偏光方向を1本おきに90°回転するように半波長
板をモニタ光学系の結像面の近傍に配置させ、各レーザ
ビームの偏光方向に対応した偏光成分が透過するように
設定された偏光板を前記半波長板の後方の受光素子アレ
イ側に配置したので、デフォーカス等により受光素子ア
レイ上で隣接レーザビームと重なる程度までビーム径を
拡大しても光クロストークが劣化せず、エネルギー密度
の低減を容易に行うことができ、これにより、小型で、
高速・高精度な出力制御を独立して行えるマルチビーム
光源装置を実現することができるものである。
【0063】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、受光素子アレイの複数の受光素
子間を遮光する遮光手段を設けたので、隣接受光素子へ
の漏れ光を遮光することができ、しかも、フレア光も除
去されるため光クロストークの劣化を最小限とすること
ができるものである。
【0064】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
又は4記載の発明において、受光素子アレイを、その受
光面が発光源の配列方向と垂直な断面内で光軸に対して
傾斜して配置したので、光クロストークに影響を与えず
にエネルギー密度を低減することができ、また、受光面
の反射による半導体レーザアレイへの戻り光が低減され
半導体レーザアレイを安定した特性とすることができる
ものである。
【0065】請求項6記載の発明は、請求項1,2,
3,4又は5記載の発明において、モニタ光学系内の集
光手段の像側焦点近傍にアパーチャを配置したので、発
光源からの発散レーザビームの発散角にバラツキがあっ
ても受光素子アレイに結像されるビーム径を均一にする
ことができ、これにより光クロストークや周波数応答特
性等において安定した性能を得ることができ、また、ア
パーチャへのレーザビームの照射位置が変動しないため
受光素子アレイへの到達光量の均一化を図ることがで
き、さらに、受光素子アレイにおけるレーザビームの照
射位置が変動しないため安定したモニタ検出を行うこと
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例であるモニタ光
学系の部品をデフォーカス状態で配置した場合の様子を
示す光路図である。
【図2】半導体レーザの温度特性を示す特性図である。
【図3】受光素子配列方向に対する光強度分布の様子を
示す特性図である。
【図4】受光素子配列方向への位置ずれに対する光クロ
ストークの変化の様子を示す特性図である。
【図5】受光素子配列方向に対する光強度分布の様子を
示す特性図である。
【図6】受光素子配列方向への位置ずれに対する光クロ
ストークの変化の様子を示す特性図である。
【図7】受光素子配列方向に対する光強度分布の様子を
示す特性図である。
【図8】受光素子配列方向への位置ずれに対する光クロ
ストークの変化の様子を示す特性図である。
【図9】マルチビーム光源装置の構成を示す断面図であ
る。
【図10】半導体レーザアレイの出力制御系を示す回路
図である。
【図11】半導体レーザ制御回路の内部構成を示す回路
図である。
【図12】請求項2記載の発明の一実施例であるモニタ
光学系内に拡散手段を配置した場合の様子を示す光路図
である。
【図13】拡散手段として拡散板を用いた場合の様子を
示す斜視図である。
【図14】拡散手段として回折格子を用いた場合の様子
を示す斜視図である。
【図15】(a)は受光素子アレイと一体的に構成され
た拡散板の様子を示す斜視図、(b)は受光素子アレイ
と一体的に構成された回折格子の様子を示す斜視図、
(c)は光クロストークを防止するために遮光板を付設
した場合の様子を示す斜視図である。
【図16】請求項3記載の発明の一実施例であるモニタ
光学系内に半波長板及び偏光板を配置した場合の様子を
示す光路図である。
【図17】(a)は半波長板がある場合の偏光板との配
置関係を示す斜視図、(b)は半波長板がない場合の偏
光板の配置関係を示す斜視図である。
【図18】半波長板を保持部材と一体的に構成した場合
の様子を示す斜視図である。
【図19】偏光板を受光素子アレイと一体的に構成した
場合の様子を示す斜視図である。
【図20】請求項4記載の発明の一実施例である受光素
子アレイの前段に配置される遮光手段の構成を示す斜視
図である。
【図21】(a)は遮光手段の受光面間での形状が平坦
な場合の様子を示す断面図、(b)は遮光手段の受光面
間での形状が前方に突き出している場合の様子を示す断
面図である。
【図22】平坦な形状に形成された遮光手段の構成を示
す正面図である
【図23】立体的な形状に形成された遮光手段の構成を
示す斜視図である。
【図24】請求項5記載の発明の一実施例である受光素
子アレイを傾斜して配置した場合の様子を示す斜視図で
ある。
【図25】請求項6記載の発明の一実施例であるアパー
チャを像側焦点近傍に配置した場合の様子を示す光路図
である。
【図26】物体距離が変動した場合の様子を示す光路図
である。
【図27】画像記録装置の構成を示す斜視図である。
【図28】従来のバックモニタ方式の半導体レーザ装置
の構成を示す光路図である。
【図29】受光素子配列方向への位置ずれに対する光ク
ロストークの変化の様子を示す特性図である。
【図30】受光素子と半導体レーザとの間で生じる光ク
ロストークの現象を示す模式図である。
【図31】受光ビーム径に対する遮断周波数の変化の様
子を示す特性図である。
【符号の説明】
10 半導体レーザアレイ 11 ビーム分割手段 15 集光手段 16 アパーチャ 18 受光素子アレイ 19 モニタ光学系 23 拡散手段 26 半波長板 27 偏光板 31 遮光手段 R 結像面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光源を有する半導体レーザアレ
    イと、前記発光源からの複数のレーザビームを分割する
    ビーム分割手段と、このビーム分割手段により分割され
    た複数のレーザビームを分離・集光する集光手段を有す
    るモニタ光学系と、このモニタ光学系の結像面近傍に配
    置され前記発光源からのレーザビームを独立して受光す
    る受光素子を有する受光素子アレイとを備え、前記受光
    素子アレイからの出力に応じて前記半導体レーザアレイ
    の出力を制御するマルチビーム光源装置において、Δx
    を結像面(Δx=0)からのデフォーカス値とし、NA
    をモニタ光学系の物体側開口数とし、pを半導体レーザ
    アレイの隣接発光源間距離とし、mをモニタ光学系の結
    像倍率とし、Lをモニタ光学系の射出瞳と受光素子アレ
    イとの間の距離とした時、 −1/〔3・NA/(m2・p)+1/L〕≦Δx≦1
    /〔3・NA/(m2・p)−1/L〕 の関係式で表わされる範囲内で、前記受光素子アレイを
    前記モニタ光学系の結像面からΔxだけデフォーカスし
    て配置したことを特徴とするマルチビーム光源装置。
  2. 【請求項2】 モニタ光学系の結像面の近傍に拡散手段
    を配設したことを特徴とする請求項1記載のマルチビー
    ム光源装置。
  3. 【請求項3】 分離・集光された複数のレーザビームの
    偏光方向を1本おきに90°回転するように半波長板を
    モニタ光学系の結像面の近傍に配置させ、各レーザビー
    ムの偏光方向に対応した偏光成分が透過するように設定
    された偏光板を前記半波長板の後方の受光素子アレイ側
    に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載のマル
    チビーム光源装置。
  4. 【請求項4】 受光素子アレイの複数の受光素子間を遮
    光する遮光手段を設けたことを特徴とする請求項1,2
    又は3記載のマルチビーム光源装置。
  5. 【請求項5】 受光素子アレイは、その受光面が発光源
    の配列方向と垂直な断面内で光軸に対して傾斜して配置
    されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記
    載のマルチビーム光源装置。
  6. 【請求項6】 モニタ光学系内の集光手段の像側焦点近
    傍にアパーチャを配置したことを特徴とする請求項1,
    2,3,4又は5記載のマルチビーム光源装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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