JPH06347569A - 周波数逓倍回路及びパルス時間間隔測定装置 - Google Patents

周波数逓倍回路及びパルス時間間隔測定装置

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JPH06347569A
JPH06347569A JP5135630A JP13563093A JPH06347569A JP H06347569 A JPH06347569 A JP H06347569A JP 5135630 A JP5135630 A JP 5135630A JP 13563093 A JP13563093 A JP 13563093A JP H06347569 A JPH06347569 A JP H06347569A
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JP
Japan
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counter
time
reference clock
circuit
pulse
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Application number
JP5135630A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Miyake
博之 三宅
Fujio Ozawa
冨士男 小澤
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PUROEKUSHII KK
Hokuto Denko Corp
Original Assignee
PUROEKUSHII KK
Hokuto Denko Corp
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Publication date
Application filed by PUROEKUSHII KK, Hokuto Denko Corp filed Critical PUROEKUSHII KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 精度の良い周波数逓倍回路及びパルス時間間
隔測定装置を得る。 【構成】 基準クロック発振器9から発生された基準ク
ロックを周波数逓倍回路10により逓倍してサブクロッ
クを生成し、最初の被測定入力パルスがあってから最後
の被測定入力パルスがあるまでの間基準クロックの数を
主時間カウンタ11によりカウントし、最初の被測定入
力パルスがあってから主時間カウンタ11が最初の1カ
ウントするまでの間第1の補助カウンタ13によりサブ
クロックをカウントするとともに、主時間カウント11
の最後のカウント時点から最後の被測定入力パルスがあ
るまでの間第2の補助カウンタ15によりサブクロック
をカウントし、各カウンタ11,13,15の出力から
パルス時間間隔を演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、精度の良い周波数逓
倍回路及びパルス時間間隔測定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周波数を測定する場合、パルス時間間隔
を精密に測定する必要があり、その方法としては従来エ
キスパンディング・レシプロカル方式における、アナロ
グ回路による精密なパルス時間間隔測定の方法が知られ
ている(「アドバンテスト総合カタログ」1989年、
255〜258頁)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たエキスパンディング・レシプロカル方式におけるパル
ス時間間隔測定方法の場合、精密に測定するためには高
速に動作するアナログ回路が必要となり、温度や経年変
化による誤差が生じ易くなり、また回路が複雑になっ
た。又、原理的に2回の端数時間の測定が必要になり、
最後の端数時間の測定のために次の測定サイクルに入る
のが遅くなり、サンプリング周期が長くなるという欠点
があった。
【0004】又、図8は上記したエキスパンディング・
レシプロカル方式の端数時間測定回路に類似した回路を
示し、1は増幅器2、コンデンサ3及びスイッチ4から
なる積分器、5はA/D変換器、6は計数器であり、入
力された端数時間を積分器1で積分した後A/D変換器
5によりディジタル値に変換し、これを計数器6により
計数するようにしているが、上記のものと同様な欠点が
あった。
【0005】又、エキスパンディング・レシプロカル方
式により高速、高分解能の測定を行うためには単純に内
部基準時間を高速にすれば良いが、これを実現しかつ温
度特性、時間安定度が良い発振器は10MHZ程度まで
のものであった。又、より高い基準周波数を得るため
に、低い基準発振周波を逓倍する方法(「トランジスタ
技術」1992年、314〜315頁)もあるが、アナ
ログ回路を必要とし、精度、安定度が落ちた。
【0006】さらに、周波数を逓倍する周波数逓倍回路
においても、同様な課題が生じていた。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、精度の良い周波数逓倍回路及
びパルス時間間隔測定装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る周波数逓倍回路は、基準クロックを発生する基準クロ
ック発振器と、基準クロックを遅らせてサブクロックを
生成する遅延回路と、基準クロックとサブクロックから
演算により基準クロックの逓倍周波数のクロックを生成
する演算回路を設けたものである。
【0009】請求項2に係るパルス時間間隔測定装置
は、基準クロックを発生する基準クロック発振器と、基
準クロックを遅らせてサブクロックを生成する遅延回路
と、最初の被測定入力パルスがあってから最後の被測定
入力パルスがあるまでの間基準クロックの数をカウント
する主時間カウンタと、最初の被測定入力があってから
主時間カウンタが最初の1カウントするまでの間及び主
時間カウンタの最後のカウント時点から最後の被測定入
力パルスがあるまでの間サブクロックの数をカウントす
る補助カウンタと、主時間カウンタ及び補助カウンタの
出力を入力され、最初の被測定入力パルスがあってから
最後の被測定入力パルスがあるまでの時間を演算する演
算回路を設けたものである。
【0010】請求項3に係るパルス時間間隔測定装置
は、請求項2における遅延回路に代わって、基準クロッ
クの周波数を逓倍してサブクロックを生成する周波数逓
倍回路を設けたものである。
【0011】
【作用】請求項1においては、基準クロック発振器によ
り発生された基準クロックが遅延回路により遅延されて
サブクロックが生成され、これらのクロックから演算に
より基準クロックの逓倍周波数のクロックが生成され
る。
【0012】請求項2においては、基準クロック発振器
により発生された基準クロックが遅延回路により遅延さ
れてサブクロックが生成され、最初の被測定入力パルス
があってから最後の被測定入力パルスがあるまでの間の
基準クロック数が主時間カウンタによりカウントされ
る。又、最初の被測定入力があってから主時間カウンタ
が最初の1カウントするまでの間及び主時間カウンタの
最後のカウント時点から最後の被測定入力パルスがある
までの間サブクロック数が補助カウンタによりカウント
され、主時間カウンタ及び補助カウンタの出力からパル
ス時間間隔が演算される。
【0013】又、請求項3においては、周波数逓倍回路
により基準クロックの周波数が逓倍されてサブクロック
が生成される。
【0014】
【実施例】
実施例1 以下、この発明の実施例を図面とともに説明する。図1
は実施例1によるパルス時間間隔測定装置の構成を示
し、7は入力パルスカウンタ、8はスタート・ストップ
制御回路、9は基準クロック発振器、10は周波数逓倍
回路、11は主時間カウンタ、12は第1の補助カウン
タゲート回路、13は第1の補助カウンタ、14は第2
の補助カウンタゲート回路、15は第2の補助カウン
タ、16は制御演算回路、17,18はインバータ回路
である。
【0015】次に、上記装置の動作を図2のタイムチャ
ートによって説明する。入力パルスカウンタ7は図2
(c)の被測定入力を図2(f)のようにカウントし、
プリセット値に一致したら図2(g)のカウントアップ
信号を発生する。カウントは、スタート・ストップ制御
回路8からの図2(e)に示すイネーブル入力が“1”
の間の被測定入力の立ち上がりで行われる。プリセット
値は制御演算回路16により任意に設定されるが、固定
でもよい。
【0016】スタート・ストップ制御回路8はフリップ
フロップ回路で構成され、制御演算回路16からの図2
(d)に示すカウントスタート指令が出てから最初の被
測定入力によりセットされ、入力パルスカウンタ7から
のカウントアップ信号をインバータ回路17を介して入
力されることによりリセットされ、セット期間中図2
(e)に示すイネーブル信号を出力する。基準クロック
発振器9は、図2(a)に示すように時間測定のための
高精度の基準クロックを周期Tで発生する。周波数逓倍
回路10は基準クロックの周波数をK逓倍して図2
(b)に示すサブクロックを生成する。サブクロックの
周期はT/Kとなるが、ここではK=10としてT/1
0となる。サブクロックは、K進カウンタからなる補助
カウンタ13,15のクロックとなる。
【0017】主時間カウンタ11はスタート・ストップ
制御回路8からのイネーブル信号が“1”の間基準クロ
ックの立ち上がりでカウントし、時間を測定する。その
出力を図2(h)に示す。第1の補助カウンタゲート回
路12は第1の補助カウンタ13のカウントイネーブ
ル、ディセーブルを制御し、その出力は図2(i)に示
すようにスタート・ストップ制御回路8からイネーブル
信号が“1”になったときセットされ、主時間カウンタ
11が最初に1カウントしたときにリセットされる。第
1の補助カウンタ13はK進(ここでは10進)カウン
タであり、カウントスタート時の端数時間Δt1を測定
し、第1の補助カウンタゲート回路12の出力が“1”
の間のサブクロックの立ち上がりでカウントする。その
カウント値は図2(j)に示すように4である。
【0018】第2の補助カウンタゲート回路14は第2
の補助カウンタ15のカウントイネーブル、ディセーブ
ルを制御し、その出力は図2(k)に示すように主時間
カウンタ11が最初に1カウントしたときセットされ、
入力パルスカウンタ7がカウントアップしたときにリセ
ットされる。第2の補助カウンタ15はサブクロックで
動作するK進カウンタであり、カウントストップ時の端
数時間Δt2を測定し、図2(m)に示すように第2の
補助カウンタゲート回路14の出力が“1”の間のサブ
クロックの立ち上がりでカウントする。従って、主時間
カウンタ11が1カウントする間に第2の補助カウンタ
15はO〜K−1をカウントする。制御演算回路16
は、制御と演算を行う。
【0019】次に、被測定入力信号のNパルス分の時間
を主時間カウンタ11と補助カウンタ13,15で測定
し、被測定入力信号のパルス間隔時間長を求める動作に
ついて説明する。まず、入力パルスカウンタ7のプリセ
ット値にNをセットすると、Nパルスカウント後にカウ
ントアップ信号を出力する。主時間カウンタ11はスタ
ート・ストップ制御回路8の出力が“1”の間基準クロ
ックをカウントするが、そのカウント値をMとするとこ
の間の時間はT*(M−1)で表される。一方、カウン
トスタート時の被測定入力信号の立ち上がりと基準クロ
ックの立ち上がりの位相差による端数時間Δt1は種々
変化するが、Δt1の期間第1の補助カウンタゲート回
路12は“1”となっており、第1の補助カウンタ13
はこの期間をサブクロックによりカウントしており、カ
ウント値をP1とするとΔt1=T/K*P1となり、こ
こではK=10,P1=4であるからΔt1=T/10*
4となる。
【0020】次に、カウントストップ時の基準クロック
の立ち上がりと被測定入力信号の立ち上がりの時間差即
ち端数時間Δt2も位相差により変化するが、第2の補
助カウンタゲート回路14は主時間カウンタ11の最初
の1カウントによりセットされ、入力パルスカウンタ7
のカウントアップによりリセットされ、第2の補助カウ
ンタ15はこのセット期間中サブクロックをO〜K−1
によりカウントしており、そのカウント値をP2とすれ
ば、Δt2=T/K*P2となる。K=10,P2=7で
あるので、Δt2=T/10*7となる。従って、被測
定入力信号のN個分のパルス時間幅WはW=T*(M−
1)+Δt1+Δt2で求めることができる。この演算は
制御演算回路16により行われる。
【0021】次に、温度変化、経年変化による誤差要因
は、周波数逓倍回路10から発生されるサブクロックの
周期T/Kに生じる。即ち、誤差要因はΔt1,Δt2
生じる。周期T/Kの誤差をΔeとすると、 W=T*(M−1)+Δt1+Δt2 =T*(M−1)+(T/K+Δe)*P1+(T/K+Δe)*P2 =T*(M−1)+T/K*(P1+P2)+Δe*(P1+P2) となる。第3項が誤差であり、第1項のMが大きくなる
ように測定を行えば、誤差の影響を無視できるまでに抑
えることができる。
【0022】なお、補助カウンタゲート回路12,14
及び補助カウンタ13,15を設けずに、単純に主時間
カウンタ11を周波数逓倍回路10により逓倍したサブ
クロックにより測定した場合には、 W=(T/K+Δe)*(K*(M−1)+P1+P2) =T*(M−1)+T/K*(P1+P2)+Δe*(K*(M−1)+P1 +P2) となり、第3頁の誤差はΔe*K*(M−1)だけ大き
くなり、実用上無視できなくなる。又、周波数FはF=
N/(T*(M−1)+Δt1+Δt2)で求めることが
できる。
【0023】実施例1では、上記したように、単純に基
準周波数を逓倍したサブクロックを主時間カウンタ11
によりカウントするようにした場合に比べて誤差を減少
させることができ、精度を向上させることができる。
又、Δt2の測定は被測定入力をNカウントした時点で
同時に終了するので、従来のエキスパンディング・レシ
プロカル方式におけるアナログ回路によるパルス時間間
隔測定方法に比べて測定時間が速くなり、その分次の時
間間隔を速く測定することができ、測定周期を短くする
ことができる。
【0024】なお、実施例1では基準クロックを周波数
逓倍回路10により10逓倍し、また補助カウンタ1
3,15を10進カウンタにより構成しているが、基準
クロックの逓倍数Kを増大し、補助カウンタ13,15
のビット数(K進カウンタ)も増大すれば、同様な回路
で分解能を高めることができる。又、補助カウンタゲー
ト回路12,14を変更することにより、補助カウンタ
13,15を一組にしてΔt1,Δt2の測定に共用する
ことができる。
【0025】実施例2 図3は実施例2によるパルス時間間隔測定装置の構成を
示し、19は遅延回路、20は第1の補助カウンタ列ゲ
ート回路、21は1ビットの補助カウンタ21a〜21
dからなる第1の補助カウンタ列、22は第2の補助カ
ウンタ列ゲート回路、23は1ビットの補助カウンタ2
3a〜23dからなる第2の補助カウンタ列であり、他
の構成は実施例1と同様である。
【0026】次に、上記装置の動作を図4のタイムチャ
ートによって説明する。入力パルスカウンタ7は図4
(f)の被測定入力信号を図4(i)のようにカウント
し、プリセット値に一致したら図4(j)のカウントア
ップ信号を発生する。カウントは、スタート・ストップ
制御回路8からの図4(h)に示すイネーブル入力が
“1”の間の被測定入力の立ち上がりで行われる。プリ
セット値は制御演算回路16により任意に設定される
が、固定でもよい。スタート・ストップ制御回路8は制
御演算回路16からの図4(g)に示すカウントスター
ト指令が出てから最初の被測定入力によりセットされ、
入力パルスカウンタ7からのカウントアップ信号をイン
バータ回路17を介して入力されることによりリセット
され、図4(h)に示すイネーブル信号を出力する。
【0027】基準クロック発振器9は、図4(a)に示
すように時間測定のための高精度の基準クロックを周期
Tで発生する。遅延回路19は、基準クロックの周期T
を5分割し、T/5時間ずつ順次ずらして図4(b)〜
図4(e)に示すように第1〜第4のサブクロックを発
生する。主時間カウンタ11はスタート・ストップ制御
回路8のイネーブル出力が“1”の間基準クロックの立
ち上がりでカウントし、時間を測定する。その出力を図
4(k)に示す。第1の補助カウンタ列ゲート回路20
は第1の補助カウンタ列21のカウントイネーブル、デ
ィセーブルを制御し、その出力は図4(m)に示すよう
にスタート・ストップ制御回路8の出力が“1”になっ
たときセットされ、主時間カウンタ11が最初に1カウ
ントしたときにリセットされる。第1の補助カウンタ列
21の各補助カウンタ21a〜21dはカウントスター
ト時の端数時間Δt1を測定するためのものであり、第
1の補助カウンタ列ゲート回路20の出力が“1”の間
の第1〜第4のサブクロックの立ち上がりでそれぞれカ
ウントし、そのカウント値を図4(n)〜(q)に示
す。制御演算回路16は制御及び周波数演算を行う。
【0028】図5も実施例2の装置の動作を示すタイム
チャートを示し、図5(a)〜(k)は図4(a)〜
(k)と同様のものである。第2の補助カウンタ列ゲー
ト回路22は第2の補助カウンタ列23のカウントイネ
ーブル、ディセーブルを制御し、その出力は図5(m)
に示すように主時間カウンタ11が最初に1カウントし
たときにセットされ、入力パルスカウンタ7がカウント
アップしたときにリセットされる。第2の補助カウンタ
列23はカウントストップ時の端数時間Δt2を測定す
るものであり、各補助カウンタ23a〜23dは第2の
補助カウンタ列ゲート回路22の出力が“1”の間の第
1〜第4のサブクロックの立ち上がりでそれぞれカウン
トし、そのカウント値を図5(n)〜(q)に示す。
【0029】次に、被測定入力信号のNパルス分の時間
を主時間カウンタ11と補助カウンタ列21,23によ
り測定し、被測定入力信号の周波数を求める動作につて
説明する。まず、入力パルスカウンタ7にNをセット
し、Nパルスカウント後カウントアップ信号を出力す
る。主時間カウンタ11はスタート・ストップ制御回路
8の出力が“1”の間基準クロックをカウントするが、
そのカウント値をMとすると、この間の時間はT*(M
−1)で表される。
【0030】一方、カウントスタート時の被測定入力信
号の立ち上がりと基準クロックの立ち上がりの位相差に
よる端数時間Δt1は種々変化するが、Δt1の期間第1
の補助カウンタ列ゲート回路20の出力は“1”となっ
ており、この期間各補助カウンタ21a〜21dはそれ
ぞれ第1〜第4のサブクロックの立ち上がりをカウント
しており、各カウント値はΔt1の長さに応じて表1の
ように一意的に定まる。従って、各カウント値から端数
時間Δt1を求めることができる。なお、Δt1の値は一
例を示すものであり、回路の特性に応じて決定されるも
のである。
【0031】
【表1】
【0032】実際には各補助カウンタ21a〜21dの
カウント値0,0,1,1であるので、Δt1=2T/
5となる。
【0033】次に、カウントストップ時の基準クロック
の立ち上がりと被測定入力信号の立ち上がりの時間差即
ち端数時間Δt2も位相差により種々変化するが、第2
の補助カウンタ列ゲート回路22は主時間カウンタ11
の最初の1カウントによりセットされ、入力パルスカウ
ンタ7がカウントアップしたときにリセットされる。各
補助カウンタ23a〜23dはこのセット期間中第1〜
第4のサブクロックの立ち上がりで0,1とカウントし
ており、測定終了時の各カウント値は主時間カウンタ1
1のLSB(カウント値を0,1で表したもの)と共に
Δt2の長さに応じて表2のように一意的に定まる。従
って、各カウント値と主時間カウンタ11のLSBから
端数時間Δt2を求めることができる。
【0034】
【表2】
【0035】実際には、測定終了時の主時間カウンタ1
1のLSBは1,各補助カウンタ23a〜23dのカウ
ント値は1,1,1,0であるので、第2表からΔt2
=3T/5となる。従って、被測定入力信号のN信号の
N個分のパルス時間幅WはW=T*(M−1)+Δt1
+Δt2から得られる。この演算は制御演算回路16に
より行う。又、被測定入力信号の周波数Fは F=N/(T*(M−1)+Δt1+Δt2) となる。
【0036】実施例2ではアナログ回路を含まないた
め、温度、経年変化による誤差がなく、精度を向上する
ことができる。又、実施例1と同様の理由により、測定
周期を短くするこができる。
【0037】なお、実施例2では遅延回路19により基
準クロックを5分割し、補助カウンタ列21,23を4
個の1ビットカウンタで構成しているが、基準クロック
をさらに細かく分割し、補助カウンタ列21,23を構
成する1ビットカウンタの数を増大することにより、分
解能を高めることができる。又、補助カウンタ列ゲート
回路20,22を変更することにより、補助カウンタ列
21,23を一組にしてΔt1,Δt2の測定に共用する
ことができる。
【0038】実施例3 図6は実施例3による周波数逓倍回路の構成を示し、2
4は時間測定のための基準クロックAを周期Tで発生す
る基準クロック発振器、25は基準クロックAをd1,
d2,d3,d4(d1=d2=d3=d4=T/5)
ずつ遅延させて4個のサブクロックB〜Eを生成する遅
延回路、26は基準クロックA及びサブクロックB〜E
を入力され、出力Xが基準クロックAの逓倍(5逓倍)
周波数になるような演算を行う演算回路である。
【0039】次に、図7のタイムチャートを用いて実施
例3の周波数逓倍回路の動作について説明する。まず、
基準クロック発振器24は図7(a)に示す周期Tの基
準クロックAを発生し、これを受けて遅延回路25は基
準クロックAをd1,d2,d3,d4(d1=d2=
d3=d4=T/5)ずつ順次遅延させ、図7(b)〜
(e)に示すようにサブクロックB〜Eを生成する。サ
ブクロックEの立ち上がりと基準クロックAの立ち上が
りの時間差をd5とすると、T=d1+d2+d3+d
4+d5となり、d5=T/5となる。各クロックA〜
Eは演算回路26に入力され、演算回路26は常に数1
の演算を行い、図7(f)に示すようにこれらをXとし
て出力する。
【0040】
【数1】
【0041】この結果、基準クロックの5倍の周波数の
クロックが得られる。演算回路26は論理素子の組合わ
せ、あるいはプログラムメモリにより実現することがで
きる。
【0042】実施例3においては、アナログ回路を含ま
ないために温度、経年変化による誤差を生じず、精度を
向上させることができる。又、遅延時間d1〜d5の大
きさを変えることにより、任意のデューティ(波形)の
クロックを得ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、アナログ回路を含まないために温度、経年変化によ
る誤差がなく、精度が高い周波数逓倍回路を得ることが
でる。
【0044】又、請求項2によれば、やはりアナログ回
路を含まないために精度が高いパルス時間間隔測定装置
が得られ、また主時間カウンタと補助カウンタのカウン
トが同時に終了するので、測定時間を短くすることがで
きる。
【0045】請求項3によれば、パルス時間間隔の主時
間を基準クロックを主時間カウンタによりカウントする
ことにより測定し、端数時間は補助カウンタがサブクロ
ックをカウントすることにより測定しており、従来のよ
うに単純にサブクロックをカウンタによりカウントする
場合に比べて精度を向上することができる。又、主時間
カウンタと補助カウンタのカウントが同時に終了するの
で、測定時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1によるパルス時間間隔測定装置の構成
図である。
【図2】実施例1によるパルス時間間隔測定装置のタイ
ムチャートである。
【図3】実施例2によるパルス時間間隔測定装置の構成
図である。
【図4】実施例2によるパルス時間間隔測定装置のタイ
ムチャートである。
【図5】実施例2によるパルス時間間隔測定装置のタイ
ムチャートである。
【図6】実施例3による周波数逓倍回路の構成図であ
る。
【図7】実施例3による周波数逓倍回路のタイムチャー
トである。
【図8】従来のエキスパンティング・レシプロカル方式
のパルス時間間隔測定装置の端数時間測定回路に類似し
た回路の構成図である。
【符号の説明】
7…入力パルスカウンタ 8…スタート・ストップ制御回路 9,24…基準クロック発振器 10…周波数逓倍回路 11…主時間カウンタ 12,14…補助カウンタゲート回路 13,15…補助カウンタ 16…制御演算回路 19,25…遅延回路 20,22…補助カウンタ列ゲート回路 21,23…補助カウンタ列 26…演算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロックを発生する基準クロック発
    振器と、基準クロックを遅らせてサブクロックを生成す
    る遅延回路と、基準クロックとサブクロックを入力さ
    れ、これらの演算により基準クロックの逓倍周波数のク
    ロックを生成する演算回路を備えたことを特徴とする周
    波数逓倍回路。
  2. 【請求項2】 基準クロックを発生する基準クロック発
    振器と、基準クロックを遅らせてサブクロックを生成す
    る遅延回路と、最初の被測定入力パルスがあってから最
    後の被測定入力パルスがあるまでの間基準クロックの数
    をカウントする主時間カウンタと、最初の被測定入力パ
    ルスがあってから主時間カウンタが最初の1カウントす
    るまでの間及び主時間カウンタの最後のカウント時点か
    ら最後の被測定入力パルスがあるまでの間サブクロック
    の数をカウントする補助カウンタと、主時間カウンタ及
    び補助カウンタの出力を入力され、最初の被測定入力パ
    ルスがあってから最後の被測定入力パルスがあるまでの
    時間を演算する演算回路を備えたことを特徴とするパル
    ス時間間隔測定装置。
  3. 【請求項3】 基準クロックを発生する基準クロック発
    振器と、基準クロックの周波数を逓倍してサブクロック
    を生成する周波数逓倍回路と、最初の被測定入力パルス
    があってから最後の被測定入力パルスがあるまでの間基
    準クロックの数をカウントする主時間カウンタと、最初
    の被測定入力パルスがあってから主時間カウンタが最初
    の1カウントするまでの間及び主時間カウンタの最後の
    カウント時点から最後の被測定入力パルスがあるまでの
    間サブクロックの数をカウントする補助カウンタと、主
    時間カウンタ及び補助カウンタの出力を入力され、最初
    の被測定入力があってから最後の被測定入力パルスがあ
    るまでの時間を演算する演算回路を備えたことを特徴と
    するパルス時間間隔測定装置。
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