JPH0634741U - 生ごみ処理機 - Google Patents

生ごみ処理機

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JPH0634741U
JPH0634741U JP4066292U JP4066292U JPH0634741U JP H0634741 U JPH0634741 U JP H0634741U JP 4066292 U JP4066292 U JP 4066292U JP 4066292 U JP4066292 U JP 4066292U JP H0634741 U JPH0634741 U JP H0634741U
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JP
Japan
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food waste
gap
wall
garbage
chamber
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JP4066292U
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Inventor
和雄 金子
豊 前田
孝夫 吉田
啓之介 磯野
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Fukoku Co Ltd
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、家庭または飲食店の厨房等で出る
調理屑または残飯等の生ごみを、便利に、且つ、衛生的
に、しかも、環境を汚染することなく廃棄するための生
ごみ処理機を提供することを目的とする。 【構成】 本考案は、投入された生ごみを破砕し、水切
りし、収納する生ごみ処理システムにおいて、生ごみの
回収率を向上するための生ごみ処理機であり、生ごみの
投入口4と破砕された生ごみの排出口5とを有する筐体
6が該筐体6の内部空間を回転板9により投入口側の室
7と排出口側の室8の2つの室に仕切られた破砕機構1
を有する生ごみ処理機において、破砕された生ごみが投
入口側の室7から排出口側の室8へ移動する通路を、回
転板9または該筐体6の内壁に設けた、硬質の被破砕物
が引っ掛かりにくい形態の切り欠き構造により広げ、生
ごみを破砕し過ぎないようにした生ごみ処理機である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、家庭または飲食店の厨房等で出る調理屑または残飯等の生ごみを便 利に、且つ、衛生的に処理し、しかも、環境を汚染することが少ない生ごみ処理 機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
国内では、家庭または飲食店の厨房等で出る調理屑または残飯等の生ごみは、 シンクの隅に常に用意された水切り籠に集積し、または、シンクの排水口に取り 付けられた網籠で捕捉、集積し、厨房等での作業が終了後、ポリ袋等に回収し、 塵芥回収日を待って塵芥回収場所に運び出していたが、この方法だと面倒なだけ でなく、生ごみが廃棄されるに至までの経路において臭気の発生および不衛生な 状況の発生をともなうものであった。 アメリカでは、シンクの排水口の下に生ごみの破砕機構、すなわち、ディスポ ーザを設置し、生ごみを小さく砕いて水と一緒に下水に流すことが一般化してい るが、日本の下水道設備は、ディスポーザの使用を前提に設計されていないので 、集合住宅においては排水管を詰まらせる原因になる可能性があり、下水処理場 においては処理能力を越えてしまう可能性があるので一般化し得ないものであっ た。また、下水処理設備がないところでは、河川、湖沼等に対する環境汚染に繋 がる恐れがあった。
【0003】 上記、2つの問題点を解消する目的で、破砕機構により破砕され、水と混合さ れた生ごみを捕捉して水を切って収納するとともに、保管時の臭気発生を防止ま たは抑制する機能を備えた生ごみ処理機が従来より市販されている。この種の装 置は、生ごみを破砕する機能と破砕されて水と混合された生ごみから水を切る機 能と水を切った生ごみを臭気の発生を抑制しながら保管する機能を備えており、 一見、理想的な生ごみ処理機であるように見えるものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の生ごみ処理機の廃液に混入して流出する生ごみの固形成 分を各種の生ごみについて調査したところ、驚くべきことに、ほとんどの生ごみ について、投入された生ごみの半分またはそれ以上、ひどいものでは、7割もの 固形分または油脂分が廃液に混入していることが確認された。原因は、従来の生 ごみ処理機の破砕機構が、生ごみの細胞を破壊してその細胞液を水中に分散させ 、生ごみの組織間に蓄えられた脂肪類も細かくして水中に分散させ、さらには、 生ごみが本来容易に回収できるはずの固形物であっても、細かく砕いて無理矢理 水に分散させてしまうため、その後に設置された穴径の比較的小さいメッシュか ら成るスクリーンでさえ回収することができなくなってしまっているものであっ た。
【0005】 廃液中に混入した上記の固形成分は、下水等に廃棄されて、排水中のCODま たはBODを高くするか、または、高くする可能性のある成分であり、従来の生 ごみ処理機は、その廃液を廃棄し続けると、下水処理場においては、処理能力の 限界を越え、河川、湖沼等においては、環境を汚染する恐れがあるという大きな 問題点を抱えているものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、従来の生ごみ処理機の持つ前記問題点を鑑み、鋭意検討した結 果、従来の生ごみ処理機は、破砕機構としてアメリカで使用されているディスポ ーザをそのまま組み込んでいるか、同じ発想の基に、すなわち、細かく砕いて水 に流れ易くすることを重視して設計された破砕機構を組み込んでいるので、生ご みを細かく砕き過ぎて回収できなくなってしまっていること、その原因の一つが 、破砕機構の破砕部から生ごみが排出される通路が非常に狭く、破砕部の中で生 ごみが破砕されながら滞留する時間が長くなり、ひいては、生ごみの多くの部分 が回収できないほど細かく砕かれ、回収できなくなっていることに原因があるこ とを見出だし、さらに、生ごみの投入口と破砕後の生ごみの排出口を有する筐体 が回転板により投入口側の室と排出口側の室に仕切られた構造の破砕機構を有し 、該回転板と該筐体の内壁により形成された隙間が該投入口側の室で破砕された 生ごみの該排出口側の室へ移動するための通路である生ごみ処理機において、該 隙間が、少なくとも、巾の広い隙間と巾の狭い隙間からなり、該巾の広い隙間が 該回転板の外周に設けられた切り欠き構造、または、該筐体の内壁の内周に設け られた切り欠き構造により形成され、該巾の広い隙間の巾が5mm以上であって 、該切り欠き構造が該外周または該内周を切り欠く外周の切り欠き角および内周 の切り欠き角が120度より小さい破砕機であれば前記問題点を解決できること を見出だし本考案に至った。
【0007】
【作用】
以下に、本考案の作用を破砕機構と水切り機構と収納機構を1つのシステムと してまとめた生ごみ処理機を例に、図面を参照しながら具体的に説明する。 なお、本考案は生ごみ処理機の破砕機構にあるものの、その効果は、生ごみか ら水を切り、これを収納することによって初めて得られるものであり、破砕機構 と水切り機構と収納機構を1つのシステムとしてまとめることによって、よりシ ンプル、且つ、より合理的な生ごみ処理機が完成される。すなわち、ここで例に する生ごみ処理機は、本考案の効果が最も期待できる適用例のひとつである。
【0008】 図1は、破砕機構と水切り機構と収納機構を1つのシステムとしてまとめた本 考案の生ごみ処理機の模式断面図である。 該生ごみ処理機は、破砕機構1と水切り機構2と収納機構3により構成され、 破砕機構1と水切り機構2が生ごみの流路18で、水切り機構2と収納機構3が 収納通路15で連結された構造を有し、以下に示す作用により生ごみを破砕し、 水切りし、収納するものである。
【0009】 すなわち、投入口4から投入された生ごみは、破砕機構1において、適当な大 きさ、すなわち、収納機構3に収納される水切り後の生ごみの充填密度を高くす ることができ、しかも、破砕後の生ごみの多くを水切り機構2で回収することが できる程度の大きさに破砕され、排出口5および生ごみ流路18を通って、水切 り機構2に移送される。 次に、水切り機構2に移送された生ごみは、スクリーン入口13からスクリー ン12の内部に導入されると同時にスクリーン12の内部に設置されて水切りモ ータ16を駆動力として回転するスクリュー11に載せられ、水切り機構出口1 4に向けて移送されると同時に水が切られ、さらに、収納通路15を通って、収 納機構3に収納される。 一般に、水切り機構出口14またはその周辺に生ごみの通過抵抗を付与するこ とによって、スクリューが生ごみを移送する力に対する背圧を生じさせ、該水切 り機構2の水切り効果をさらに向上することができる。
【0010】 また、図2は回転板に切り欠き構造を有する破砕機構1の拡大断面図であり、 図3は図2に示した破砕機構1のX−X’断面図である。 本考案の生ごみ処理機の該破砕機構1は、生ごみの投入口4と破砕された生ご みの排出口5とを有する筐体6が、該筐体6の内部空間を回転板9により、投入 口側の室7と排出口側の室8の2つの室に仕切られ、該回転板9と該筐体6の内 壁21により形成された隙間が、該破砕機構1の投入口側の室7で破砕された生 ごみの排出口側の室8へ移動するための通路であり、該隙間が、少なくとも、巾 の広い隙間10と巾の狭い隙間20の2種類の巾の隙間からなり、該巾の広い隙 間10が該回転板9の外周31に設けられた回転板の切り欠き構造27と該筐体 6の内壁21により形成され、該回転板の外周31を切り欠いた回転板の切り欠 き角Aが120度より小さく、好ましくは、90度より小さく、該巾の広い隙間 10の巾が5mm以上に形成された破砕機構1であり、以下に示す作用により生 ごみを液状化を抑えて破砕することができるものである。
【0011】 すなわち、投入口4から投入された生ごみは、破砕モータ17により回転する 回転軸23に固定され該筐体6内で回転する回転板9により、投入口側の室7に おいて高速で回転させられ、その間に該回転板9に取り付けられたハンマー25 と内壁21に固定された内壁固定刃22によって破砕される。破砕された生ごみ が投入口側の室7から排出口側の室8へ移動するための通路は、その一部が幅広 く形成されているので、生ごみは比較的大きな塊として排出口側の室8へ移動す ることができ、さらに、排出口側の室7における滞留時間も少なくなるので、ハ ンマー25または内壁固定刃22との接触回数が減少して、生ごみの固形分が液 状化されることが抑制される。この効果は、特に液状化し易い生ごみ、すなわち 、果物、野菜、肉類に特に顕著に現れ、例えば、野菜または果物の場合は、細胞 が破壊されその細胞液が水中に分散されることが抑制され、肉類の場合は、組織 間に蓄えられた脂肪類が細かく水中に分散されてしまうことが抑制される。液状 化しにくい生ごみ、すなわち、骨、貝殻等は、繰り返し削るように破砕されるの で、ハンマー25または内壁固定刃22との接触回数が減少しにくい傾向にある が、もともと液状化しにくく回収しやすいのでいので、後で回収するという本考 案の目的を損なうものではない。かえって、液状化しにくい生ごみは、水に流れ にくいので、水に流れ易い状態になるほうが好ましいと言えるものである。
【0012】 ここでいう室は、必ずしも、出入口を除く周囲が塞がれ、それなりの容積を有 する部屋である必要はなく、かろうじて区切られていると評価できる程度の空間 であってもこれを室とした。例えば、排出口側の室が、実質的に通路またはそれ よりも狭い空間であっても、ここでは説明を簡単にするために室とした。また、 室は別部品によってさらに複数の空間に仕切られていても良い。例えば、排出側 の室8が、水の流路となる空間と水切りされた生ごみが移動する空間に仕切られ る場合であってもこれを一つの排出側の室とした。
【0013】 また、ここで、液状化とは、生ごみが後に設置された水切り機構のメッシュを 通り抜けてしまう程小さく、すなわち、内径が1mm以下の穴でも通り抜けてし まう程小さく破砕されてしまった状態を指すものとした。
【0014】 なお、回転板の切り欠き構造の形態によっては、すなわち、楕円の回転板また は真円の回転板の外周を弦で切り欠いた形態の回転板の場合には、スプーン類、 箸類、骨類等が該切り欠き構造の端に引っ掛かって該回転板の回転に支障をきた すことが確認されたので原因を調査したところ、該回転板が回転するに伴って被 破砕物は、該回転板の回転方向33に対して相対的に後方に移動するので、前記 の形態の回転板においては、被破砕物は該回転板の切り欠き構造の狭い方に移動 し、該回転板と該内壁とに挟まれることになり、該回転板の回転に支障を来すも のであり、該切り欠き構造が該回転板の外周と交わる部分のうち該回転板の回転 方向に対して後側の該回転板の切り欠き角度Aを120度より小さく、好ましく は、90度より小さくすることによって、該切り欠き構造を採用した破砕機構の 欠点を改善することができることが確認された。
【0015】 また、図4は、内壁に切り欠き構造を有する破砕機構1の拡大断面図であり、 図5は図4に示した破砕機構1のY−Y’断面図である。 該破砕機構1は、該巾の広い隙間10が該回転板9と該筐体6の内側に突出し た内壁21の内周32に設けられた内壁の切り欠き構造28により形成され、該 内壁21の内周32を切り欠いた内壁の切り欠き角Bが120度より小さく、好 ましくは、90度より小さく形成されている以外は、前記回転板に切り欠き構造 を有する破砕機構と実質的に同じ形態であり、実質的に同じ作用により、生ごみ を液状化を抑えて破砕することができるものである。 なお、この構造の破砕機構1についても、該内壁の切り欠き構造28が該内壁 の内周32と交わる部分のうち該回転板9の回転方向33に対して前側の切り欠 き角度Bを120度、好ましくは、90度より小さくすることによって、該内壁 の切り欠き構造28を採用した破砕機構1の欠点を改善することができる。
【0016】 なお、前記本考案の2つの形態の何れの場合にあっても、該狭い方の隙間20 の寸法は、より狭い方が該破砕機構1の投入側の室7における水の滞留時間が長 くなり、水の流れも出来易いので、破砕された生ごみの該破砕機構からの流出が スムースになり破砕時間が短縮されるので好ましく、2mm以下の寸法であるこ とが好ましい。
【0017】 また、前記の説明において、該内壁の内周32および該回転板の外周31並び に該回転板9または該内壁6の切り欠き構造の周縁が滑らかな線または面で形成 されているものとして記載したが、必ずしも、滑らかな線または面で形成されて いる必要はなく、小さい凹凸により形成されていても構わない。その場合、測定 場所により該隙間の寸法が異なる場合が生じるが、実質的に生ごみの大きさを制 限する寸法を5mm以上または2mm以下とすれば良い。
【0018】 また、前記説明において、該隙間を形成する構造物を該回転板9と該筐体6の 内壁21に限定して説明したが、該回転板9は単一部品からなる必要はなく、回 転板に付属部品が設けられた構造物であっても、全体を回転板として見た時に、 実質的に切り欠き構造を有する回転板の形態をしていれば構わないし、筐体の内 壁も、単一部品からなる必要はなく、筐体に付属部品が設けられた構造物であっ ても全体を内壁として見た時に、実質的に切り欠き構造を有する内壁の形態をし ていれば構わない。
【0019】 なお、本考案の作用を説明するにあたり、説明を簡単にするために、破砕機構 と水切り機構と収納機構を1つのシステムとしてまとめた生ごみ処理機を例にし たが、本考案は生ごみ処理機の破砕機構の部分にあるので、水切り機構と収納機 構が、必ずしも、本考案の生ごみ処理機に初めから組込まれている必要はなく、 また、第1図に示す形態のものでなくても良い。例えば、本考案の生ごみ処理機 の破砕機構の後に、別途、各種の水切り機構および収納機構を別々に取り付けて も良いし、水切り機構および脱水機構が一つの機構内に収められた水切り・収納 機構を取り付けても良い。さらに、破砕機構内に水切り機構が組み込まれている 形態であっても構わない。
【0020】 また、該巾の広い隙間10の円周方向の長さ、すなわち、該切り欠き構造の該 回転板の外周または該内壁の内周にあたる部分の長さは、該巾の広い隙間10の 巾にもよるが、少なくとも、1個の切り欠き構造の円周方向への長さが10mm 以下、または、該巾の広い方の隙間10の円周方向の長さを全切り欠き構造につ いて合計した長さが全周の8分の1以下である場合には、破砕された生ごみが該 破砕機構からスムース流出されず、生ごみの回収性能が著しく低下する場合があ るので、1個の切り欠き構造の円周方向への長さが10mm以上、該巾の広い方 の隙間の円周方向の長さを全切り欠き構造について合計した長さが全周の8分の 1以上であるほうが好ましい。
【0021】
【実施例】
つぎに、本考案の実施例について説明する。 図2および図3に拡大断面図で示した破砕機構1と水切り機構2と収納機構3 を1つのシステムとしてまとめた図1に模式断面図を示すシステムから成る生ご み処理機において、該回転板の切り欠き構造の切り欠き深さが19mm、切り欠 き深さが19mmである部分の該回転板の外周31にあたる部分の長さが50m m、切り欠き角が90度の該回転板の切り欠き構造27を2箇所有する直径が1 13mmの該回転板9を、該内壁の内周の直径が115mmの筐体に組込んで、 該巾の広い隙間10の巾が20mmで、該巾の狭い隙間20が1mmの破砕機構 1を作製し、実施例1の生ごみ処理機とした。また、該巾の広い隙間10の巾が それぞれ10mm、5mm、3mmになるように実施例1の切り欠き深さをそれ ぞれ9mm、4mm、2mmに変更し、それぞれ実施例2、実施例3、比較例2 の生ごみ処理機とした。さらに、巾の広い隙間を持たない、すなわち、切り欠き 構造を持たない直径が113mmの回転板に変更して比較例1の生ごみ処理機と した。
【0022】 また、図4および図5に拡大断面図で示した破砕機構1と水切り機構2と収納 機構3を1つのシステムとしてまとめた図1に模式断面図を示すシステムから成 る生ごみ処理機において、該内壁の切り欠き構造の切り欠き深さが9mm、切り 欠き深さが9mmである部分の該内壁の内周32にあたる部分の長さが50mm 、切り欠き角が90度の切り欠き構造を2箇所有する該内壁の内周32の直径が 115mmの筐体に該回転板の直径が113mmの回転板を組込んで、該巾の広 い隙間10の巾が10mmで、該巾の狭い隙間20が1mmの破砕機構1を作製 し、実施例4の生ごみ処理機とした。また、該巾の広い隙間10の巾がそれぞれ 5mm、3mmになるように実施例4の切り欠き深さをそれぞれ4mm、2mm に変更し、それぞれ実施例5、比較例3の生ごみ処理機とした。
【0023】 また、図6に示す回転板、すなわち、該回転板の切り欠き構造の切り欠き深さ が約9mm、切り欠き深さが約9mmである部分の該回転板の外周31にあたる 部分の長さが約10mm、切り欠き角が85度切り欠き構造を4箇所有する直径 が113mmの回転板を実施例1の回転板と交換し、実施例6の生ごみ処理機と した。
【0024】 次に、これを該破砕機構1の投入口4がシンクの排出口に連通するように設置 し生ごみの回収性能を調べた。
【0025】 実施例1ないし実施例6、比較例1および比較例3に使用した回転板9は、直 厚さ2.5mmの円盤であって、該回転板6上に振子運動可能に取り付けられた 2つのハンマー25とそれぞれの振子運動を制限する各2つのストッパー24と 該回転板に設けられた水抜き孔26を有し、該ハンマー25と内壁に固定された 内壁固定刃22により生ごみを破砕するものである。
【0026】 また、生ごみ回収用の水切り機構2のスクリーン12は、内径が1mmの水抜 き孔が、ピッチが2mmで該スクリーン12のほぼ全領域に開口した構造を有し 、水に分散された生ごみを効率良く濾過、回収することができるものである。
【0027】 生ごみの回収性能は、以下のように確認した。 生ごみをシンクの排出口に投入し易い形態、すなわち、20mm角から40m m角程度の大きさにカット後、該生ごみ処理機を運転し、流量2〜4リットル/ 分、総量で4リットルの水を流しながらカットした生ごみ500gをシンクの排 出口に投入する。そして、このとき該生ごみ処理機から排出される廃液を全て採 取する。
【0028】 前以て、投入前の生ごみから約10gを採取したものを投入前生ごみの固形成 分測定用試料とし、該廃液を攪拌しながらさらに約100gを採取したものを廃 液に排出された固形成分量測定用試料とした。 それぞれの固形成分測定用の試料は、摂氏80度のオーブン中で十分に乾燥後 、室温冷却して重量を測定し、それぞれの乾燥後の重量、すなわち、投入前生ご みの固形成分測定用試料の乾燥後の重量をm(g)、廃液に排出された固形成分 量測定用試料の乾燥後の重量をn(g)とし、生ごみの固形成分の廃液への排出 率I(%)を数1により算出した。また、生ごみの固形成分の回収率J(%)を 数2により算出した。
【数1】
【数2】
【0029】 回収率調査用の生ごみとして、キャベツ、リンゴ、生いわしを選定し、回収性 能を調査し、表1ないし表3に示す結果を得た。
【表1】
【表2】
【表3】
【0030】 以上実施例を説明したが、本考案はその要旨を逸脱しない範囲で種々の変更例 を採用することができる。
【0031】
【考案の効果】
本考案によれば、家庭または飲食店の厨房等で出る調理屑または残飯等の生ご みを、便利に、且つ、衛生的に、しかも、環境を汚染することせずに廃棄するこ とができる。すなわち、面倒な作業が必要なく、生ごみが廃棄されるに至までの 経路において臭気の発生および不衛生な状況の発生をともなうことがなく、集合 住宅においては排水管を詰まらせることがなく、下水処理場においては処理能力 を越えてしまう可能性がなく、下水処理設備がないところでは、河川、湖沼等に 対する環境汚染に繋がる恐れがなく、生ごみを処理、または、廃棄できるもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】破砕機構と水切り機構と収納機構を1つのシス
テムとしてまとめた本考案の生ごみ処理機の模式断面図
である。
【図2】回転板に切り欠き構造を有する本考案の生ごみ
処理機の破砕機構を拡大して示した拡大断面図である。
【図3】図2に示した破砕機構のX−X’断面図であ
る。
【図4】内壁に切り欠き構造を有する本考案の生ごみ処
理機の破砕機構を拡大して示した拡大断面図である。
【図5】図4に示した破砕機構のY−Y’断面図であ
る。
【図6】4箇所に切り欠き構造を有する本考案の生ごみ
処理機の回転板の平面図である。
【符号の説明】
1.破砕機 2.水切り機構 3.収納機構 4.投入口 5.排出口 6.筺体 7.投入口側の室 8.排出口側の室 9.回転板 10.巾の広い隙間 11.スクリュー 12.スクリーン 13.スクリーン入口 14.水切り機構出口 15.収納通路 16.水切りモータ 17.破砕モータ 18.生ごみ流路 20.巾の狭い隙間 21.内壁 22.内壁固定刃 23.回転軸 24.ストッパー 25.ハンマー 26.水抜き孔 27.回転板の切り欠き構造 28.内壁の切り欠き構造 31.回転板の外周 32.内壁の内周 33.回転板の回転方向 A.回転板の切り欠き角 B.内壁の切り欠き角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 磯野 啓之介 埼玉県川口市大字安行藤八46番地112

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生ごみの投入口と破砕後の生ごみの排出
    口を有する筐体が、回転板により投入口側の室と排出口
    側の室に仕切られた構造の破砕機構を有し、該回転板と
    該筐体の内壁により形成された隙間が、該破砕機構の投
    入口側の室で破砕された生ごみの排出口側の室へ移動す
    るための通路である生ごみ処理機において、該隙間が、
    少なくとも、巾の広い隙間と巾の狭い隙間の2種類の巾
    の隙間からなり、該巾の広い隙間が該回転板の外周に設
    けられた切り欠き構造と該筐体の内壁により形成され、
    該切り欠き構造が該回転板の外周を切り欠く回転板の切
    り欠き角が120度より小さいことを特徴とする生ごみ
    処理機。
  2. 【請求項2】 該巾の広い隙間の巾が5mm以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の生ごみ処理機。
  3. 【請求項3】 該巾の狭い隙間の寸法が2mm以下であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の生ごみ処理機。
  4. 【請求項4】 該巾の広い隙間の該回転板の外周に当た
    る部分の長さが、一個の該切り欠き構造について10m
    m以上であることを特徴とする請求項3に記載の生ごみ
    処理機。
  5. 【請求項5】 該巾の広い隙間の該回転板の外周に当た
    る部分の長さを全切り欠き構造について合計した長さが
    該回転板の外周全周の8分の1以上であることを特徴と
    する請求項4に記載の生ごみ処理機
  6. 【請求項6】 生ごみの投入口と破砕後の生ごみの排出
    口を有する筐体が、回転板により投入口側の室と排出口
    側の室に仕切られた構造の破砕機構を有し、該回転板と
    該筐体の内壁により形成された隙間が、該破砕機構の投
    入口側の室で破砕された生ごみの排出口側の室へ移動す
    るための通路である生ごみ処理機において、該隙間が、
    少なくとも、巾の広い隙間と巾の狭い隙間の2種類の巾
    の隙間からなり、該巾の広い隙間が該回転板と該筐体の
    内壁の内周に設けられた切り欠き構造により形成され、
    該切り欠き構造が該内壁の内周を切り欠く内壁の切り欠
    き角が120度より小さいことを特徴とする生ごみ処理
    機。
  7. 【請求項7】 該巾の広い隙間の巾が5mm以上である
    ことを特徴とする請求項6に記載の生ごみ処理機。
  8. 【請求項8】 該巾の狭い隙間の寸法が2mm以下であ
    ることを特徴とする請求項7に記載の生ごみ処理機。
  9. 【請求項9】 該巾の広い隙間の該内壁の内周に当たる
    部分の長さが、一個の該切り欠き構造について10mm
    以上であることを特徴とする請求項8に記載の生ごみ処
    理機。
  10. 【請求項10】 該巾の広い隙間の該内壁の内周に当た
    る部分の長さを全切り欠き構造について合計した長さが
    該内壁の内周全周の8分の1以上であることを特徴とす
    る請求項9に記載の生ごみ処理機
  11. 【請求項11】 該破砕機構とスクリューを利用した水
    切り機構と収納機構からなることを特徴とする請求項1
    ないし請求項10の生ごみ処理機。
JP4066292U 1992-05-20 1992-05-20 生ごみ処理機 Pending JPH0634741U (ja)

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