JPH0634737A - デッカシステム - Google Patents

デッカシステム

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JPH0634737A
JPH0634737A JP18793692A JP18793692A JPH0634737A JP H0634737 A JPH0634737 A JP H0634737A JP 18793692 A JP18793692 A JP 18793692A JP 18793692 A JP18793692 A JP 18793692A JP H0634737 A JPH0634737 A JP H0634737A
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JP
Japan
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station
mobile station
receiving
calibration
data
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JP18793692A
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Sadamu Kitsugiya
定 木次谷
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゾーンスリップで生じた測定位置の誤差を自
動的に校正可能とする。 【構成】 移動局10が受信局70の受信エリアに入
り、該受信局70が移動局10の送信手段16Aの発す
る信号から移動局10をキャッチすると、校正用情報送
信局82Aは、受信局70に対応する所定の校正用位置
情報を当該移動局10あてに送信する。校正用位置情報
は移動局10の校正用情報受信手段14で受信され、デ
ッカ手段12Aに入力される。デッカ手段12Aは、校
正用位置情報が入力されると、測定位置の校正動作を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はAVMシステム(車両動
態表示システム)などで移動体の位置測定に用いられる
デッカシステムに係り、特に、ゾーンスリップによる測
定位置の誤りを自動的に校正できるようにしたデッカシ
ステムに関する。
【0002】近年、タクシー会社、配送会社等では、車
両の位置や運転状況を車両側から基地局側に送信させ、
該基地局側で車両位置等を表示・管理することで、車両
の効率的な運用を行えるようにしたAVMシステムが普
及しつつある。かかるAVMシステムにおいては、車両
位置の測定にデッカシステムが用いられている。デッカ
システムは本来船舶用に実用化されたものであるが、陸
上においても有効範囲内であれば利用することができ、
しかも、公的機関により24時間体制で運用されている
ことから、特別な固定局を用意しなくて済むとともに、
利用時間に制約がなく、システムの安定性も極めて高い
ので、簡便に精度良く利用できる利点がある。
【0003】但し、陸上での利用は、高圧送電線の付
近、トンネル内、首都高速の高架下など、電波状況の悪
い場所で一時的にデッカ受信機が位置測定できなくな
り、この結果、所謂、ゾーンスリップを引き起こす場合
がある。このとき、車両からは最早、正確な位置情報を
得ることができないので、基地局での車両管理に支障を
来す。一応、ゾーンスリップが起きても、デッカ受信機
に車両の現在位置を入力することで、測定位置の校正が
可能であるが、運転者や基地局のオペレータが、ゾーン
スリップにより測定位置に誤りが生じているかどうかチ
ェックしたり、正しい位置情報を求めてデッカ受信機に
入力したりするのは、非常に煩わしい作業となる。本発
明はこのような事情に鑑み、ゾーンスリップで測定位置
に誤りが生じても自動的に校正することができるように
するものである。
【0004】
【従来の技術】タクシー会社、配送会社等で実施されて
いるAVMシステム(車両動態表示システム)では、車
両位置の測定にデッカシステムが利用されている(デッ
カシステムは本来船舶用として開発されたものである
が、海岸線近くの有効範囲内では陸上でも利用可能)。
デッカシステムは、1つの主局、該主局と個別に組み合
わされる複数の従局、これらデッカ局からの信号を受信
し、位置測定を行うデッカ受信機(移動局に設置)で構
成され、デッカ受信機にて、主局と1つの従局を組にし
て、少なくとも2つの組につき、各組毎に、主局と従局
からの受信信号を逓倍しながら、所定の比較周波数にお
いて位相差の変化を累積するとで、位置測定するもので
ある。
【0005】デッカ受信機による位置測定法を図9に基
づいて説明すると、6f(但し、fは14kHz 付近の固定
周波数)で送信する主局、該主局と同期しながら8fで
送信する赤従局からの各受信信号を前者は4逓倍、後者
を3逓倍して、各々24fの信号とし、位相差を検出す
る。2つの局からの距離差が同一の点では、検出される
位相差も同一であり、その軌跡は図0に示す如く赤組の
双曲線群Aを成す。位相差0°の双曲線群における相隣
る双曲線で囲まれた部分はレーンと呼ばれ、位相差から
レーン内の相対的な位置が求まる(分解能は1レーンの
1/100 程度。但し、当該位相差だけでは、どのレーン
内か知ることはできない)。主局と赤従局を結ぶ基線上
では、レーンの幅は約440mである。位相差が0°から36
0 °まで連続的に変化すると、1つのレーン内の端から
端まで移動したことが判り、360 °を越えれば、次のレ
ーン内に移ったことが判る。よって、既知の起点から、
位相差の増加でレーンを越える毎にレーン値を加算(位
相差の減少で越えたときは減算)して、どのレーンにい
るか求め、位相差の値でレーン内のどこにいるか求めれ
ば、双曲線群Aに対し自身の位置線が判る。
【0006】同様に、6fで送信する主局、該主局と同
期しながら9fで送信する緑従局からの各受信信号を前
者は3逓倍、後者を2逓倍して、各々18fの信号と
し、位相差を検出することで、双曲線群Bに対し自身の
位置線が判る(なお、双曲線群Bでは、主局と緑従局を
結ぶ基線上では、レーンの幅は約590m)。双曲線群Aで
の位置線がa、双曲線群Bでの位置線がbのとき、これ
らの交点Pが自身の位置として求まる。なお、主局と紫
従局(5fで送信)の組での測定もできるようになって
おり、赤組,緑組,紫組の内、いずれか2つの組を用い
れば、位置測定が可能である。
【0007】デッカシステムでは、スタート時に位置測
定の起点を定めるためと、受信状態が悪化するなどして
位相差の検出が途切れた場合、位置測定の再起点を定め
るために、自分がどのレーンに存在するか識別(レーン
識別)できるようになっている。主局及び各従局は、互
いの局が時間をずらしながら、定期的に短時間の間、同
一局から5f,6f,8f,9fの電波(マルチパル
ス)を同時に送信している(図5参照)。デッカ受信機
は、レーン識別が必要な場合、同一局からのこれら4つ
の電波を受信し、合成して1fの信号を作り、主局の4
波から合成した1f信号と或る1つの従局の4波から合
成した1f信号の位相差を検出する。位相差が0°から
360 °まで連続的に変化する幅の間はゾーンと呼ば
れ、赤組の場合、1つのゾーンには、丁度、24個のレ
ーンが含まれるようにして、図9の双曲線群Aが区分さ
れ、緑組の場合、1つのゾーンには、丁度、18個のレ
ーンが含まれるようにして、図9の双曲線群Bが区分さ
れ、紫組の場合、1ゾーンに30レーンが含まれるよう
に区分される。1つのゾーンの幅は、基線上で約10700m
である。位相差からゾーン内での相対的なレーン位置
(レーン番号)が求まる(但し、該位相差からだけでは
どのゾーン内か知ることはできない)。複数の組につい
て1fの位相差を検出すると、各組での検出レーンの交
わり部分が移動局の存在位置として求まる。
【0008】今、或る1つの組(赤組とする)につい
て、ゾーンとレーンが図10に示す如く、ゾーン名A〜
C、ゾーン内相対レーン位置(=レーン番号)0〜23
となっているとき、スタート時の移動局の正しい絶対位
置がゾーンBのレーン0の中の点Rであったとして、ハ
ーフゾーン(約5乃至8km。基線上では1f信号のλ/
2=約5350m )の誤差内で、スタート地点Sの絶対位置
をデッカ受信機に初期設定する。すると、デッカ受信機
は、まず、レーン識別動作を行い、ゾーン内での相対的
なレーン位置を求める。求めたレーン位置は、各ゾーン
の先頭レーン(レーン0)となるが、どのゾーンかはま
だ判らない。次に、デッカ受信機は、各ゾーンの先頭レ
ーンの内、初期設定されたSに最も近いもの、即ち、ゾ
ーンBのレーン0を、移動局の赤組での起点レーンとす
る。そして、赤組局の24f信号の位相差を検出し、レ
ーン内位置を求めることで、赤組について正しい起点を
得る。同様に、他の1つの組(ここでは緑組とする)に
ついても、レーン識別動作によりゾーン内での相対的な
レーン位置を求め、初期設定されたSに最も近いもの
を、移動局の当該他の組での起点レーンとし、緑組局の
18f信号の位相差を検出し、レーン内位置を求めるこ
とで、緑組について正しい起点を得る。
【0009】そして、以降は、先に述べた如く、赤組に
ついては主局の6fと赤従局の8fを各々4逓倍と3逓
倍した信号の位相差の増加でレーンを越える毎にレーン
値(ゾーン名とレーン番号から成る)を加算(位相差の
減少で越えたときは減算)して、どのゾーンのどのレー
ンにいるか求め、位相差の値でレーン内のどこにいるか
求め、緑組については主局の6fと緑従局の9fを各々
3逓倍と2逓倍した信号の位相差の増加でレーンを越え
る毎にレーン値を加算(位相差の減少で越えたときは減
算)して、どのゾーンのどのレーンにいるか求め、位相
差の値でレーン内のどこにいるか求めれば、位置線の交
点として移動局の位置を求めることができる。
【0010】位置測定中に、受信状態の悪化等で連続的
な測定が途切れた場合でも、途切れる直前に測定した位
置を記憶しておき、再び、測定が可能となったときにま
ずレーン識別動作を行い、ゾーン内での相対的なレーン
位置を求め、今回記憶した位置に最も近いものを移動局
の再起点レーンとすればよい。例えば、赤組で見た場
合、図10のゾーンBのレーン23の中の点Qで測定不
能となったとき、Q点の位置を記憶しておき、次のレー
ン識別で、ゾーンの先頭から2番目と識別できたなら
ば、再起点レーンはゾーンCのレーン1となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、点Qで
測定不能となったあと、測定不能なままハーフゾーン以
上移動局が移動してしまって次に測定可能となってレー
ン識別した際、移動局がゾーンCのレーン23に来てい
ると、ゾーンの最後のレーンと識別され、この場合、点
Qに最も近いのはゾーンBのレーン23なので、間違っ
た位置が再起点となり、以降の測定結果は全て間違った
位置を示すことになる(これをゾーンスリップとい
う)。よって、移動局のユーザは自身の正しい位置を知
ることができず、AVMシステムで利用した場合、基地
局では、最早、車両位置の正確な管理ができなくなって
しまうという問題がある。特に、陸上では、高圧送電線
付近、トンネル内、首都高速等の高架下沿い等、特定場
所を走行するときゾーンスリップを引き起こすことが知
られており、何らかの対策が必要である。一応、ゾーン
スリップを起こしても、スタート時と同様に、ハーフゾ
ーンの誤差内でデッカ受信機に現在の位置を入力するこ
とで、測定位置の校正が可能であるが、デッカ受信機の
ユーザ(AVMシステムでは運転者や基地局のオペレー
タ)が、ゾーンスリップにより測定位置に誤りが生じて
いるかどうか、一々、チェックしたり、現在の位置情報
を求めてデッカ受信機に入力したりするのは、非常に煩
わしい作業となる。以上から本発明の目的は、ゾーンス
リップで測定位置に誤りが生じても自動的に校正するこ
とができるデッカシステムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。10は移動局、12Aは移動局に設けられて
デッカ局からの送信信号を受信して自身の位置を測定す
るとともに校正用位置情報が入力されると測定位置の校
正動作を行うデッカ受信手段、16Aは自局に関する所
定信号を送信する送信手段、16Bは校正用位置情報を
受信する構成用情報受信手段である。70は所定範囲の
受信エリアを持ち、移動局10の発する信号から受信エ
リアに入った移動局をキャッチする移動局検出用の受信
局であり、所定の箇所に設置されている。82Aは受信
局70が或る移動局をキャッチしたとき、移動局10を
キャッチした受信局70に対応する所定の校正用位置情
報を当該移動局あてに送信する校正用情報送信局であ
る。
【0013】
【作用】移動局10が受信局70の受信エリアに入り、
該受信局70が移動局10の送信手段16Aが発する信
号から移動局10をキャッチすると、校正用情報送信局
82Aは、受信局70に対応する所定の校正用位置情報
を当該移動局10あてに送信する。校正用位置情報は、
移動局10の校正用情報受信手段16Bで受信され、デ
ッカ受信手段12Aに入力される。デッカ受信手段12
Aは校正用位置情報が入力されると、測定位置の校正動
作を行う。
【0014】これにより、ゾーンスリップ等でそれまで
の測定位置に誤りが生じていても、移動局10が受信局
70の受信エリアに入れば、自動的に測定位置の校正が
なされるので、移動局10のユーザがゾーンスリップで
測定位置に誤りが生じているかチェックしたり、正しい
位置を求めて入力したりする煩わしさがなくなる。
【0015】移動局の送信手段はデッカ受信手段で測定
した測定位置情報を送信するようにし、一方、校正用情
報送信局には、移動局から送信された信号を受信する受
信手段と、移動局をキャッチした受信局の受信エリア情
報を用いて、移動局から受信した位置情報の正誤を判定
する正誤判定手段を設け、校正用情報送信局は、正誤判
定手段が移動局の測定した位置に誤りがあると判定した
ときに、校正用位置情報を送信するようにする。これに
より、移動局での測定位置に誤りが生じていると判定さ
れたときのみ、校正用位置情報の送信がなされるので、
移動局は不要な校正動作をしなくて済み、不必要に位置
測定が中断しなくなる。また、校正用情報送信局は無駄
な校正用情報の送信をしなくて済むので、無線回線を有
効利用できる。
【0016】校正用情報送信局は、各移動局検出用の1
又は複数の受信局毎に、該受信局の近くに組みにして設
置する。これにより、校正用情報送信局の送信エリア
は、受信局の受信エリアと同程度の範囲で済み、送信電
力の負担を少なくすることができる。
【0017】移動局の送信手段は測定位置情報を外部に
送信し、基地局で移動局からの信号を受信し,位置管理
を行うようにしたデッカシステムにおいて、基地局に、
受信局が移動局をキャッチしたとき、移動局をキャッチ
した受信局に対応する校正用位置情報を当該移動局に送
信する校正用情報送信手段を設ける。これにより、基地
局で移動局の位置管理を行うようにしたシステムにおい
ても、ゾーンスリップで移動局におけるそれまでの測定
位置に誤りが生じていたとき、移動局が受信局の受信エ
リアに入れば、自動的に、測定位置の校正がなされるの
で、移動局のユーザや基地局のオペレータ等がゾーンス
リップで測定位置に誤りが生じているか一々チェックし
たり、正しい位置を求めてデッカ受信機に入力したりし
なくて済み、手間が掛からず、また、基地局で管理する
位置の正確さが向上する。
【0018】基地局に、移動局をキャッチした受信局の
受信エリア情報を用いて、移動局から受信した位置情報
の正誤を判定する正誤判定手段を設け、正誤判定手段が
移動局の測定した位置に誤りがあると判定したときに、
校正用位置情報を送信するようにする。これにより、移
動局での測定位置に誤りが生じていると判定されたとき
のみ、校正用位置情報の送信がなされるので、移動局は
不要な校正動作をしなくて済み、不必要に位置測定が中
断しなくなる。また、基地局は無駄な校正用情報の送信
をしなくて済むので、無線回線を有効利用できる。
【0019】移動局に、校正用位置情報に対応する受信
局の受信エリア情報を用いて、測定位置の正誤を判定す
る正誤判定手段を設け、デッカ受信手段は、正誤判定手
段が移動局の測定した位置に誤りがあると判定したとき
に測定位置の校正動作を行うようにする。これにより、
移動局での測定位置に誤りが生じていると判定されたと
きのみ、校正動作がなされるので、不必要に位置測定が
中断しなくなる。
【0020】受信エリアは、受信局を中心としたハーフ
ゾーンの範囲とする。これにより、受信局が移動局をキ
ャッチできる範囲を比較的広くし、校正機会を多くしな
がら、移動局のゾーンスリップに対し的確に測定位置の
校正を行うことができる。
【0021】
【実施例】図2は本発明の実施例構成図であり、図1と
同一部分には同一符号を付している。なお、図2はタク
シー会社のAVMシステム(車両動態表示システム)を
示す。10は車両(タクシー)に搭載された移動局であ
り、位置測定及び校正、測定位置や停止/走行,空車/
満車等の運転状況の基地局への送信、基地局との通話を
行う。12はデッカ受信機であり、デッカ局からの信号
を受信して位置測定をしたり、校正用位置データが入力
されたとき、所定の測定位置校正動作を行ったりする。
14はデッカ局からの電波を受波するアンテナであり、
デッカ受信機と接続されている。16は音声及びデータ
の送受信が可能な無線機であり、通話音声の送受信、測
定位置データや停止/走行,空車/満車等の運転状況デ
ータの送信、校正用位置データの受信を行う。送受信デ
ータには、移動局の識別コードが含まれる。18は送受
兼用のアンテナであり、無線機と接続されている。
【0022】無線通信機16には音声信号を入力するマ
イク、受信音声信号を音響変換するスピーカが接続され
ている。20は制御装置であり、車両各部から停止/走
行検出信号,空車/満車検出信号を入力し、デッカ受信
機12から測定位置データを入力し、基地局側からトリ
ガ信号による自局宛のデータ要求を受ける毎に、無線機
16をして測定位置データ,運転状況データを識別コー
ドとともにデータ送信させる。また、制御装置20は基
地局側から送られた自局あての校正用位置データが無線
機16で受信されると、デッカ受信機12へ出力して、
測定位置の校正動作を行わせる。
【0023】デッカ受信機12は図3に示す如く構成さ
れている(ここでは、赤組と緑組に基づき位置測定する
ものとする)。22はアンテナ14での受波信号を増幅
する増幅器、24乃至32は、各々、増幅器出力から5
f,6f,8f,9fの受信信号を取り出すBPF、3
4乃至38は各受信信号を増幅する増幅器、42乃至4
6は切り換えスイッチであり、後述する制御回路によっ
て切り換えられる。40と42は主局から受信した6f
信号を24f信号と18f信号に逓倍する逓倍器、44
は赤従局から受信された8f信号を24f信号に逓倍す
る逓倍器、46は緑従局から受信された9f信号を18
f信号に逓倍する逓倍器、48は逓倍器40と44から
出力される2つの24f信号間の位相差を検出する位相
差検出回路、50は逓倍器42と46から出力される2
つの18f信号間の位相差を検出する位相差検出回路、
52は同一局から受信された5f,6f,8f,9fの
信号を合成して1f信号を作成する合成回路、54は1
fの基準信号と、主局,赤従局,緑従局に係る各1f信
号との位相差を順に検出する位相差検出回路、56は位
相差検出回路54での検出出力から主局に係る1f信号
と赤従局に係る1f信号の位相差、及び、主局に係る1
f信号と緑従局に係る1f信号の位相差を求める位相差
演算回路、58は位相差演算回路56の出力から赤組の
レーン識別(ゾーン内での相対的なレーン位置)、及
び、緑組のレーン識別を行うレーン識別回路である。
【0024】60は位置測定回路であり、位相差検出回
路48と50の検出出力から、赤組の位置線(ゾーン
名,レーン番号,レーン内位置から成る)を計算すると
ともに緑組の位置線(ゾーン名,レーン番号,レーン内
位置から成る)を計算し、赤組の位置線と緑組の位置線
の交点を求めて測定位置とし、かつ、経度,緯度で表現
した測定位置データに変換して出力する。62は受信状
態監視回路であり、切り換えスイッチ34乃至38から
出力される主局の6f信号、赤従局の8f信号、緑従局
の9f信号の信号レベルを監視し、いずれか1つでも一
定時間(例えば5秒間)以上続けて所定の設定値以下と
なったとき、受信状態悪化検出信号を出力し、その後、
主局の6f信号、赤従局の8f信号、緑従局の9f信号
の信号レベルが全て所定の設定値以上に戻り、かつ、そ
の状態が一定時間以上継続したとき、受信状態正常復帰
検出信号を出力する。
【0025】64はBPF26から出力される6f信号
を直流検波する直流検波回路、66はBPF32から出
力される8.2 f信号を直流検波する直流検波回路であ
り、これらの検波出力は、制御回路でのタイミング制御
に用いられる。68は制御回路であり、切り換えスイッ
チ34乃至38に対する切り換え制御をしたり、位相差
検出回路54に対する検出タイミング制御をしたり、位
置測定回路60で測定された測定位置データを制御装置
20へ出力したりする。
【0026】また、制御回路68は、電源オフ時には位
置測定回路60で測定された位置データをバックアップ
しておき、次に、電源がオンされると、レーン識別回路
58にレーン識別指令を与えて赤組と緑組のレーン識別
動作をさせ、識別した組別のゾーン内相対レーン位置を
位置測定回路60に出力させるとともに、バックアップ
した位置データを位置測定回路60に初期設定データと
して出力し、該位置測定回路60をして、赤組につい
て、複数のゾーンの内、レーン識別回路58で識別され
たゾーン内相対レーン位置が初期設定位置に最も近いも
のを自局の存在ゾーンとさせ、該存在ゾーン,ゾーン内
相対レーン位置,位相差検出回路48の最初の検出出力
から求めたレーン内位置の組み合わせで、赤組の起点位
置線とさせ、以降、受信状態が悪化せず、位相差検出回
路50からほぼ連続的に出力される位相差検出信号に基
づき、当該位相差が360°を越える毎に、レーン値を
加算し、当該位相差が0°を下回る毎にレーン値を減算
することで、累積的に、自局の赤組の位置線を求めさせ
ていき、また、緑組について、複数のゾーンの内、レー
ン識別回路58で識別されたゾーン内相対レーン位置が
初期位置に最も近いものを自局の存在ゾーンとさせ、該
存在ゾーン,ゾーン内相対レーン位置,位相差検出回路
50の最初の検出出力から求めたレーン内位置の組み合
わせで、緑組の起点位置線とさせ、以降、受信状態が悪
化せず、位相差検出回路50からほぼ連続的に出力され
る位相差検出信号に基づき、当該位相差が360°を越
える毎に、レーン値を加算し、当該位相差が0°を下回
る毎にレーン値を減算することで、累積的に、自局の緑
組の位置線を求めさせていき、赤組と緑組の位置線の交
点の経度,緯度を測定位置データとして出力せしめる。
【0027】また、制御回路68は、位置測定中に、受
信状態監視回路62で受信状態の悪化が検出された時、
その時点の測定位置データを記憶しておき、次に、受信
状態の正常復帰が検出されると、レーン識別回路58に
赤組と緑組のレーン識別動作をさせて、識別した組別の
ゾーン内相対レーン位置を位置測定回路60に出力させ
るとともに、受信状態が悪化した時点で記憶しておいた
位置データを位置測定回路60に再初期設定データとし
て出力し、該位置測定回路60をして、赤組について、
複数のゾーンの内、レーン識別回路58で識別されたゾ
ーン内相対レーン位置が再初期設定位置に最も近いもの
を自局の存在ゾーンとさせ、該存在ゾーン,ゾーン内相
対レーン位置,位相差検出回路48の最初の検出出力か
ら求めたレーン内位置の組み合わせで、赤組の再起点位
置線とさせ、以降、受信状態が悪化せず、位相差検出回
路48からほぼ連続的に出力される位相差検出信号に基
づき、当該位相差が360°を越える毎に、レーン値を
加算し、当該位相差が0°を下回る毎にレーン値を減算
することで、累積的に、自局の赤組の位置線を求めさせ
ていき、また、緑組について、複数のゾーンの内、レー
ン識別回路58で識別されたゾーン内相対レーン位置が
再初期設定位置に最も近いものを自局の存在ゾーンとさ
せ、該存在ゾーン,ゾーン内相対レーン位置,位相差検
出回路50の最初の検出出力から求めたレーン内位置の
組み合わせで、緑組の再起点位置線とさせ、以降、受信
状態が悪化せず、位相差検出回路50からほぼ連続的に
出力される位相差検出信号に基づき、当該位相差が36
0°を越える毎に、レーン値を加算し、当該位相差が0
°を下回る毎にレーン値を減算することで、累積的に、
自局の緑組の位置線を求めさせていき、赤組と緑組の位
置線の交点の経度,緯度を測定位置データとして出力せ
しめる。
【0028】但し、受信状態が悪化し、位置測定が途切
れたまま、車両がハーフゾーン以上(約5〜8km) 移動
すると、受信状態の正常復帰したとき、位置測定回路6
0の中で設定される再起点が正しいゾーンとは違うゾー
ンにずれてしまい(ゾーンスリップ)、その後の測定位
置に誤りが生じる。この点に関して、本実施例では、外
部から自動的に校正用位置データを入力することで、ゾ
ーンスリップを校正できるようになっている。
【0029】即ち、制御回路68は、位置測定中に、制
御装置20から校正用位置データが入力された時、レー
ン識別回路58に赤組と緑組のレーン識別動作をさせ
て、識別した組別のゾーン内相対レーン位置を位置測定
回路60に出力させるとともに、校正用位置データを位
置測定回路60に再初期設定データとして出力し、該位
置測定回路60をして、赤組について、複数のゾーンの
内、レーン識別回路58で識別されたゾーン内相対レー
ン位置が再初期設定位置に最も近いものを自局の存在ゾ
ーンとさせ、該存在ゾーン,ゾーン内相対レーン位置,
位相差検出回路48の最初の検出出力から求めたレーン
内位置の組み合わせで、赤組の再起点位置線とさせ、以
降、受信状態が悪化せず、位相差検出回路48からほぼ
連続的に出力される位相差検出信号に基づき、当該位相
差が360°を越える毎に、レーン値を加算し、当該位
相差が0°を下回る毎にレーン値を減算することで、累
積的に、自局の赤組の位置線を求めさせていき、また、
緑組について、複数のゾーンの内、レーン識別回路58
で識別されたゾーン内相対レーン位置が再初期設定位置
に最も近いものを自局の存在ゾーンとさせ、該存在ゾー
ン,ゾーン内相対レーン位置,位相差検出回路50の最
初の検出出力から求めたレーン内位置の組み合わせで、
緑組の再起点位置線とさせ、以降、受信状態が悪化せ
ず、位相差検出回路50からほぼ連続的に出力される位
相差検出信号に基づき、当該位相差が360°を越える
毎に、レーン値を加算し、当該位相差が0°を下回る毎
にレーン値を減算することで、累積的に、自局の緑組の
位置線を求めさせていき、赤組と緑組の位置線の交点の
経度,緯度を測定位置データとして出力せしめる。
【0030】なお、デッカ局は毎分10秒、30秒、5
0秒から始まる20秒間の送信周波数の送信順序が図4
の如くなっており、制御回路68は、直流検波回路64
と66の入力に基づき、図4の0.15乃至0.6 秒の間と2.
65乃至3.1 秒の間と5.15乃至5.6 秒の間、切り換えスイ
ッチ34乃至38をb側に切り換え、他の期間はa側に
切り換える。また、0.15乃至0.6 秒の間、位相差検出回
路54に基準信号と主局に係る1f信号の位相差を検出
させ、2.65乃至3.1 秒の間、基準信号と赤従局に係る1
f信号の位相差を検出させ、5.15乃至5.6 秒の間、基準
信号と赤従局に係る1f信号の位相差を検出させるよう
になっている。位相差演算回路56は、順に入力される
位相差検出信号に基づき、主局に係る1f信号と赤従局
に係る1f信号の位相差、及び、主局に係る1f信号と
緑従局に係る1f信号の位相差を計算して、レーン識別
回路58へ出力する。
【0031】図2に戻って、70はタクシーが乗客待ち
で頻繁に立ち寄る駅前に設置された移動局検出用の受信
局であり、72は受信用のアンテナ、74は該アンテナ
に接続されて、移動局から送信されたデータを受信する
受信機である。76は営業所(車庫を有する)の基地局
と併設された移動局検出用の受信局であり、78は受信
用のアンテナ、80は該アンテナに接続されて、移動局
から送信されたデータを受信する受信機である。これら
の受信局70と76は、各々、移動局の発する信号の受
信エリアが、設置箇所を中心とするハーフゾーンの範囲
とされている。各受信局は、移動局が受信エリアに入っ
て、該移動局からのデータ送信電波をキャッチすると、
識別コードを基地局へ例えば有線で伝送する。なお、駅
前や営業所は、タクシーが位置する確率の高い場所とし
て選んであるが、主要道路沿いなど、適宜の場所に設置
すればよい。
【0032】82は営業所に設けられた基地局であり、
指令室を兼ねている。84は音声及びデータの送受信が
可能な無線機であり、通話音声の送受信、各移動局に対
するトリガ信号(識別コードとデータ要求コマンドを含
む)の送信、データ要求した移動局からの測定位置デー
タや停止/走行,空車/満車等の運転状況データの受
信、校正用データ(識別コードと校正用位置データを含
む)の送信等を行う。86は送受兼用のアンテナであ
り、無線機84と接続されている。無線機84には音声
信号を入力するマイク、受信音声信号を音響変換するス
ピーカが接続されている。
【0033】88は地図表示ディスプレイを有する車両
の動態表示用の情報表示装置であり、営業エリア全体の
地図上に各タクシーの位置や運転状況を表示したり、特
定エリアを拡大して、該エリアに存在するタクシーの位
置や運転状況を表示したりする。90は操作卓であり、
オペレータが表示エリアの切り換え、電源のオン・オフ
等の操作を行う。92は基地局の全体的な制御を司る制
御装置である。制御装置92は図5に示す如く構成され
ており、この内、94は各車両の移動局から送られたデ
ータを登録する移動局データメモリ、96は受信局70
と76の受信エリアデータと設置位置データ(経度,緯
度)が記憶された受信局データメモリ、98は地図情報
を記憶した地図データメモリ、100はデータ送受処理
部、102は表示処理部、104は測定位置正誤判定部
である。データ送受処理部100は無線機84をして、
各移動局に対し定期的にトリガ信号の送信を行わせると
ともに、返信データを取り込み移動局データメモリ94
に車両別(識別コード別)に登録する。また、データ送
受処理部100は校正用データを無線機84をして特定
の移動局宛に送信せしめる。表示処理部102は、操作
卓90で選択されたエリアの地図データを地図データメ
モリ98から読み出し、地図画像を情報表示装置88に
表示させ、かつ、移動局データメモリ94に登録された
データに基づき、情報表示装置88に表示された地図画
像上に、該地図画像のエリアに入る車両につき、その位
置と運転状況を表示させる。
【0034】また、測定位置正誤判定部104は、受信
局70又は76が移動局をキャッチして、その識別コー
ドを送信して来ると、受信局データメモリ96を参照し
て、移動局をキャッチした受信局の受信エリアと、当該
車両につき移動局データメモリ94に登録されている現
在の測定位置データとから、測定位置データの正誤(正
当性)を判定し、測定位置データが受信エリア内であれ
ば正しいと判定し(正当と判定)、当該移動局宛の校正
用データの出力はせず、逆に、測定位置データが受信エ
リア外であれば誤っていると判定し(不当と判定)、当
該移動局の識別コードと校正用位置データ(移動局をキ
ャッチした受信局の設置位置データ)を含む校正用デー
タをデータ送受処理部100を介して無線機84へ出力
させ、該無線機84をして、当該移動局宛に送信せしめ
るようになっている。
【0035】図6は移動局10の制御装置20の動作を
示す流れ図、図7はデッカ受信機12の制御回路68の
動作を示す流れ図、図8は基地局82の制御装置92の
動作を示す流れ図であり、以下、これらの図を参照して
説明する。なお、図6〜図8では通話系の処理は省略し
てある。また、受信局70,76と基地局82の電源は
オンしているものとする。各車両の移動局10は、例え
ば、受信局70と76のいずれの受信エリアからも外れ
ている状態で、該移動局10の電源がオンされると、制
御装置20は、車両内から停止/走行検出信号を入力し
て車両が停止状態にあるか走行状態にあるか、内蔵メモ
リに登録し、また、空車/満車検出信号を入力して空車
状態にあるか満車状態にあるかも内蔵メモリに登録する
(図6のステップ101)。更に、デッカ受信機12か
ら測定位置データを入力し内蔵メモリに登録する(ステ
ップ102)。メモリされる測定位置データは、最初、
前回、電源オフ時の位置データとなる。
【0036】続いて、制御装置20は、無線機16から
トリガ信号を入力したかチェックし(ステップ10
3)、入力しなければ、校正用データを入力したかチェ
ックし(ステップ106)、入力しなければ、停止/走
行検出信号と空車/満車検出信号を入力して、車両状態
に変化があるかチェックし(ステップ109、11
0)、変化があるときは、内蔵メモリの登録内容を書き
換える(ステップ111)。次いで、デッカ受信機12
の制御回路68から測定位置データを入力して、変化が
あったかチェックし(ステップ112、113)、変化
があれば、内蔵メモリのデータを書き換えたのち(ステ
ップ114)、変化がなければそのままステップ103
に戻って、以下、同様の処理を繰り返す。
【0037】一方、デッカ受信機12の制御回路68
は、電源がオンすると、レーン識別回路58にレーン識
別指令を与えてレーン識別動作をさせ、結果を位置測定
回路60へ出力させ(図7のステップ201)、また、
前回電源オフ時の測定位置データを初期設定データとし
て位置測定回路60に出力し(ステップ202)、位置
測定回路60をして、起点を求めさせるとともに、主局
の6fを4逓倍した24f信号と、赤従局の8f信号を
3逓倍した24f信号の位相差、及び、主局の6fを3
逓倍した18f信号と、緑従局の9f信号を2逓倍した
18f信号の位相差から位置測定を行わしめる(ステッ
プ203)。これにより、その後の車両の停止/走行に
関わらず、常に、現在地が求められることになる。位置
測定回路60は測定位置データ(経度,緯度データ)を
制御回路68へ出力し、制御回路68は制御装置20へ
出力する。
【0038】位置測定は、デッカ局(ここでは主局と赤
従局)からの電波が良好に受信できる間、連続的、か
つ、正確になされる。しかし、車両がトンネルに入った
り、高圧送電線下や首都高速の高架下を走行したりし
て、電波状態が悪化すると、主局または従局からの電波
を受信できなくなり、位置測定を継続できなくなる。電
波状態が悪化し、受信状態監視回路62から受信状態悪
化検出信号が入力されると、制御回路68はその時点の
測定位置データを記憶する(ステップ204、20
5)。なお、制御装置20へは記憶した測定位置データ
を出力する。
【0039】その後、トンネルを抜けるなどして、電波
状態が良好となり、受信状態監視回路62から受信状態
正常復帰検出信号が入力されると、制御回路68は、レ
ーン識別回路58にレーン識別動作をさせて結果を位置
測定回路60へ出力させ(ステップ206、207)、
また、先に記憶した測定位置データを再初期設定データ
として位置測定回路60に出力し(ステップ208)、
位置測定回路60をして、再起点を求めさせるととも
に、主局の6fを4逓倍した24f信号と、赤従局の8
f信号を3逓倍した24f信号の位相差、及び、主局の
6fを3逓倍した18f信号と、緑従局の9f信号を2
逓倍した18f信号の位相差から位置測定を再開せしめ
る(ステップ209)。これにより、再び、車両の現在
地が求められるようになる。
【0040】位置測定回路60は測定位置データ(経
度,緯度データ)を制御回路68へ出力し、制御回路6
8は制御装置20へ出力する。但し、受信状態の悪化で
位置測定が途切れたまま、車両がハーフゾーン以上移動
したときは、位置測定が再開されたとき、ゾーンスリッ
プを起こして、最低でもハーフゾーンの測定誤差が生じ
てしまっている。
【0041】一方、基地局82では、制御装置92のデ
ータ送受処理部100が定期的に、無線機84をして、
各移動局10に対し時間をずらしながらトリガ信号の送
信を行わせる。トリガ信号には、移動局毎に割り当てら
れた識別コードとデータ要求コマンドが含まれている
(図8のステップ301)。各移動局10では無線機1
6がトリガ信号を受信すると制御装置20に出力する。
制御装置20は、トリガ信号の識別コードから自局宛の
要求かチェックし(図6のステップ103、104)、
自局宛であれば、それまで内蔵メモリに登録しておいた
測定位置データと、停止/走行データ,空車/満車デー
タの車両状況データを、識別コードとともに、無線機1
6をして基地局側に送信させる(ステップ105)。各
移動局10から時間をずらしながら送信されたデータ
は、基地局82の無線機84で受信されたあと、制御装
置92のデータ送受処理部100に入力され、該データ
送受処理部100は移動局データメモリ94の中に識別
コードの示す車両別に登録する(図8のステップ30
1)。これにより、移動局データメモリ94には、現在
の各車両の位置と、停止/走行,空車/満車の運転状況
が登録される。
【0042】制御装置92の表示処理部102は、操作
卓90で選択されたエリアの地図データを地図データメ
モリ98から読み出し、地図画像を情報表示装置88に
表示させ、かつ、移動局データメモリ94に登録された
データに基づき、情報表示装置88に表示された地図画
像上に、該地図画像のエリアに入る車両につき、その位
置と運転状況を表示させる(図8のステップ302)。
この結果、オペレータは一目で各車両の位置や運転状況
が判り、無線通話による配車作業を効率的に実行するこ
とができる。
【0043】或る車両が例えば、駅前で客待ちするた
め、受信局70の受信エリアに入ると、移動局10から
基地局宛に定期的に発せられるデータ送信波が当該受信
局70にキャッチされる。受信局70は、移動局10を
キャッチすると、受信信号に含まれる識別コードを基地
局82へ転送する。なお、ここでは、受信局70は、移
動局10からデータ送信波を受信する毎に識別コードを
転送するものとする。転送された識別コードは、制御装
置92の測定位置正誤判定部104に入力される。測定
位置正誤判定部104は、識別コードを入力すると、受
信局データメモリ96を参照して、移動局10をキャッ
チした受信局70の受信エリアと、当該識別コードに対
応する車両につき移動局データメモリ94に登録されて
いる現在の測定位置データとから、測定位置データの正
誤を判定する(ステップ303、304)。
【0044】測定位置データが受信エリア内であれば正
しいと判定し(正当と判定)、当該移動局宛の校正用デ
ータの出力はしない(ステップ305でNO)。若し、
測定位置データが受信エリア外であればゾーンスリップ
を起こして誤ったもになっていると判定し、当該移動局
10の識別コードと、校正用位置データ(移動局をキャ
ッチした受信局の設置位置データ)を含む校正用データ
をデータ送受処理部100を介して無線機84へ出力さ
せ、該無線機84をして、当該移動局10宛に送信せし
める(ステップ305、306)。
【0045】移動局10では無線機16が校正用データ
を受信すると制御装置20に出力する。制御装置20
は、校正用データの識別コードから自局宛のものかチェ
ックし(図6のステップ106、107)、自局宛であ
れば、校正用位置データをデッカ受信機12の制御回路
68へ出力する(ステップ108)。制御回路68は、
校正用位置データを入力すると、レーン識別回路58に
レーン識別動作をさせて結果を位置測定回路60へ出力
させ(図7のステップ210、211)、また、今回入
力した校正用位置データを位置測定回路60に再初期設
定データとして出力し(ステップ212)、位置測定回
路60をして、再起点を求めさせるとともに、主局の6
fを4逓倍した24f信号と、赤従局の8f信号を3逓
倍した24f信号の位相差、及び、主局の6fを3逓倍
した18f信号と、緑従局の9f信号を2逓倍した18
f信号の位相差から位置測定を行わせる(ステップ21
3)。これにより、ゾーンスリップで間違った測定位置
が自動的に校正され、その後は、車両の現在地に対する
正しい測定位置データを得ることができる。位置測定回
路60は正しい測定位置データ(経度,緯度データ)を
制御回路68へ出力し、制御回路68は制御装置20へ
出力する。
【0046】このようにして、測定位置の校正が済む
と、その後、基地局82に送信され、移動局データメモ
リ94に登録される測定位置データは誤りのないデータ
となるので、校正後の移動局10がまだ受信局70の受
信エリア内に存在するときに、受信局70が同じ移動局
10について識別コードを基地局82に転送しても、制
御装置92の測定位置正誤判定部104は、当該車両の
測定位置が受信局70の受信エリアに入っており、正し
いと判定するため、校正用データの再送処理はされない
(図8のステップ303〜305)。よって、移動局1
0は不要な校正動作をせずに済み、不必要に位置測定が
中断しなくなる。また、基地局82も、不要な校正用デ
ータの送信をしなくて済むので、無線回線の有効利用が
可能となる。
【0047】測定位置の校正が終わった車両が受信局7
0の受信エリアの外に出ると、最早、受信局70は移動
局10から発せられた信号をキャッチできないので、識
別コードの転送をしなくなり、測定位置正誤判定部10
4での正誤判定もなされなくなる。但し、車両が受信局
70の受信エリアの外に出ても、ゾーンスリップを起こ
さなければ、測定位置は正しい値となる。他の車両が受
信局70の受信エリアに入ったときも全く同様にして、
受信局70が移動局10から発せられた信号をキャッチ
し、識別コードが基地局82に転送されると、制御装置
92の測定位置正誤判定部104で正誤判定され、当該
車両について移動局データメモリ94に登録された測定
位置データが受信局70の受信エリア内(受信局70の
設置位置を中心とするハーフゾーン内)であれば、校正
用データの送信はなされず、逆に、受信エリア外であれ
ば、当該車両の識別コードと校正用位置データを含む校
正用データが当該移動局宛に送信されるので、移動局側
で自動的に測定位置の校正動作が実行される。車両は駅
前で客待ちするため、日に何回も受信局70の受信エリ
アに入るので、同一車両につきゾーンスリップが度々起
きることがあっても、随時、測定位置の校正がなされる
ので、基地局側で把握する車両位置が誤っている状態
は、比較的短時間で終わり、配車業務にほとんど支障が
生じなくなる。
【0048】車両が休憩若しくは業務終了等で営業所の
車庫に戻ろうとして、受信局76の受信エリアに入る
と、今度は、移動局10から発せられたデータ送信波が
受信局76でキャッチされ、識別コードが基地局82の
制御装置92に伝送される。識別コードを入力した制御
装置92では、測定位置正誤判定部104が受信局デー
タメモリ94を参照して、移動局10をキャッチした受
信局76の受信エリアと、当該識別コードに対応する車
両につき移動局データメモリ94に登録されている現在
の測定位置データとから、測定位置データの正誤を判定
する(ステップ303、304)。
【0049】測定位置データが受信エリア内であれば正
しいと判定し(正当と判定)、当該移動局宛の校正用デ
ータの出力はしない。若し、測定位置データが受信エリ
ア外であればゾーンスリップを起こして誤ったものにな
っていると判定し、当該移動局10の識別コードと、校
正用位置データ(移動局をキャッチした受信局の設置位
置データ)を含む校正用情報をデータ送受処理部100
を介して無線機84へ出力させ、該無線機84をして、
当該移動局10宛に送信せしめる(ステップ305、3
06)。
【0050】移動局10では無線機16が校正用データ
を受信すると制御装置20に出力する。制御装置20
は、校正用データの識別コードから自局宛のものかチェ
ックし(図6のステップ106、107)、自局宛であ
れば、校正用位置データをデッカ受信機12の制御回路
68へ出力する(ステップ108)。制御回路68は、
校正用位置データを入力すると、レーン識別回路58に
レーン識別動作をさせて結果を位置測定回路60へ出力
させ(図7のステップ210、211)、また、今回入
力した校正用位置データを位置測定回路60に出力し
(ステップ212)、位置測定回路60をして、再起点
を求めさせるとともに、主局の6fを4逓倍した24f
信号と、赤従局の8f信号を3逓倍した24f信号の位
相差、及び、主局の6fを3逓倍した18f信号と、緑
従局の9f信号を2逓倍した18f信号の位相差から位
置測定を行わせる(ステップ213)。これにより、ゾ
ーンスリップで間違った測定位置が自動的に校正され、
その後は、車両の現在地に対する正しい測定位置データ
を得ることができる。
【0051】このようにして、測定位置の校正が済む
と、その後、基地局82に送信され、移動局データメモ
リ94に登録される測定位置データは誤りのないデータ
となるので、校正後の移動局10がまだ受信局76の受
信エリア内に存在するときに、受信局76が同じ移動局
10について識別コードを基地局10に転送しても、制
御装置92の測定位置正誤判定部104は、当該車両の
測定位置が受信局76の受信エリアに入っており、正し
いと判定するため、校正用データの再送処理はされない
(図8のステップ303〜305)。車両が車庫に入
り、移動局10の電源がオフされると、デッカ受信機1
2の制御回路68は、電源オフ直前に位置測定回路60
から入力した測定位置データをバックアップして保持す
る(図7のステップ214、215)。
【0052】そして、次に、車庫から出て業務に出るた
め、移動局10の電源をオンすると、制御回路68は、
レーン識別回路58にレーン識別動作をさせて結果を位
置測定回路60へ出力させ(ステップ201)、また、
電源オフ時よりバックアップしていた測定位置データを
初期設定データとして位置測定回路60に設定し(ステ
ップ202)、位置測定回路60をして、起点を求めさ
せるとともに、位置測定を行わしめる(ステップ20
3)。この際、初期位置データは、事前に、車両が受信
局76の受信エリアに入った時点の校正動作により正し
い位置となっているので、電源オン後の当初から正しい
測定位置を得ることができ、移動局10から受信したデ
ータに基づき、基地局82の動態表示ディスプレイに、
正確な車両位置が表示されることになる。
【0053】万一、初期位置データに誤りがあって、位
置測定の起点が実際の車両位置から大きくずれて受信局
76の受信エリアから外れても、車両自体は受信局76
の受信エリアに入っていることから、該受信局76でキ
ャッチされた識別コードに基づき、基地局82の制御装
置92でなされる測定位置データの正誤判定で誤りとな
り、校正用データが送信さるので、移動局10は自動的
に測定位置の校正を行い、正しい位置データを送信でき
るようになる。
【0054】上記した実施例によれば、車両が受信局7
0又は76の受信エリアに入ると、それまで移動局10
で測定してきた位置データかゾーンスリップ等で誤って
いたとき、基地局82から送信される校正用データに基
づき、自動的に測定位置の校正がなされるので、基地局
82で管理する車両位置の正確さが増し、また、運転者
やオペレータが、一々、移動局10での測定位置データ
に誤りが生じているかチェックしたり、正しい現在地を
求めてデッカ受信機12に入力したりする煩わしさがな
くなる。また、基地局82は、移動局10をキャッチし
た受信局70又は76の受信エリア情報を用いて、移動
局10から受信した位置データの正誤判定を行い、移動
局10で測定された位置に誤りがあると判定したとき
に、校正用データを送信するようにしたから、移動局1
0での測定位置に誤りがないときは、不要な校正動作を
しなくて済み、不必要に位置測定が中断しなくなる。ま
た、基地局82も無駄な校正用データの送信をしなくて
済むので、無線回線を有効利用できる。
【0055】更に、受信局70,76の受信エリアを、
これらの受信局を中心としたハーフゾーンの範囲とした
ので、受信局70,76が移動局10をキャッチできる
範囲を比較的広くし、校正機会を多くしながら、移動局
10のゾーンスリップに対し的確に測定位置の校正を行
うことができる。
【0056】なお、上記した実施例では、校正用データ
で送信する校正用位置データは、受信局の設置位置デー
タ(経度,緯度データ)としたが、移動局をキャッチし
た受信局の識別コードとし、一方、移動局の制御装置の
内蔵メモリに予め、受信局の識別コードに対応付けた受
信局毎の設置位置データ(経度,緯度データ)を記憶さ
せておき、移動局が校正用データを受信したとき、受信
局の識別コードに対応する設置位置データを内蔵メモリ
から読みだし、デッカ受信機に入力するようにしてもよ
い。
【0057】また、基地局の制御装置で、移動局の測定
位置の正誤判定を行い、誤っていると判定したときの
み、校正用データを送信するようにしたが、受信局が移
動局をキャッチしたならば、正誤判定することなく、校
正用データを送信するようにしてもよい。この場合、移
動局は校正用データを受信する毎に、無条件で校正動作
を行うか、又は、移動局の制御装置の内蔵メモリに、予
め、受信局の識別コードと対応付けた受信局毎の受信エ
リアデータと設置位置データ(経度,緯度データ)を記
憶させておくとともに、校正用データの校正用位置デー
タを受信局の識別コードとし、移動局で校正用データが
受信されたとき、制御装置に設けた測定位置正誤判定部
が、受信局の識別コードに対応する受信エリアデータを
内蔵メモリから読み出し、かつ、内蔵メモリに登録され
た測定位置データの正誤判定を行い、誤っていると判定
されたときのみ、受信局の識別コードに対応する設置位
置データを内蔵メモリから読み出し、デッカ受信機に入
力して校正動作を行わせるようにすればよい。後者の代
わりに、移動局の制御装置の内蔵メモリに、予め、受信
局毎の受信エリアデータと設置位置データ(経度,緯度
データ)を対応付けて記憶しておくとともに、校正用デ
ータの校正用位置データを受信局の設置位置データと
し、移動局で校正用データが受信されたとき、制御装置
に設けた測定位置正誤判定部が、受信局の設置位置デー
タに対応する受信エリアデータを内蔵メモリから読み出
し、かつ、内蔵メモリに登録された測定位置データの正
誤判定を行い、誤っていると判定されたときのみ、設置
位置データをデッカ受信機に入力して校正動作を行わせ
るようにしてもよい。
【0058】更に、受信局の受信エリアを、受信局を中
心とするハーフゾーンの範囲としたが、ハーフゾーンよ
り狭い範囲としてもよい。また、上記した実施例では、
基地局から校正用データを送信するようにしたが、受信
局が移動局をキャッチしたとき、校正用データを送信す
る専用の校正用データ送信局を基地局とは別に設けるよ
うにしても良く、この場合、各受信局毎に、該受信局の
近くに組みにして校正用データ送信局を設置すれば、該
校正用データ送信局の送信エリアは、受信局の受信エリ
アと同程度の範囲で済み、送信電力の負担を少なくする
ことができる。また、車両位置を基地局側で管理するA
VMシステムを例に挙げたが、車両内でナビゲーション
用に測定位置を利用する場合にも適用できる。
【0059】以上、本発明を実施例、変形例により説明
したが、本発明は請求の範囲に記載した本発明の主旨に
従い種々の変形が可能であり、本発明はこれらを排除す
るものではない。
【0060】
【発明の効果】以上、本発明によれば、所定範囲の受信
エリアを持ち、移動局の発する信号から受信エリアに入
った移動局をキャッチする移動局検出用の1又は複数の
受信局を、各々、1または複数の所定の箇所に設置し、
受信局が或る移動局をキャッチしたとき、移動局をキャ
ッチした受信局に対応する校正用位置情報を当該移動局
あてに校正用情報送信局から送信し、移動局は受信した
校正用位置情報に基づきデッカ受信手段が測定位置の校
正動作を行うように構成したから、ゾーンスリップでそ
れまでの測定位置に誤りが生じていても、移動局が受信
局の受信エリアに入れば、自動的に測定位置の校正がな
されるので、移動局のユーザがゾーンスリップで測定位
置に誤りが生じているかチェックしたり、正しい位置を
求めて入力したりする煩わしさがなくなる。
【0061】また、移動局の送信手段はデッカ受信手段
での測定位置情報を送信するようにし、一方、校正用情
報送信局には、移動局から送信された信号を受信する受
信手段と、移動局をキャッチした受信局の受信エリア情
報を用いて、移動局から受信した位置情報の正誤を判定
する正誤判定手段を設け、校正用情報送信局は、正誤判
定手段が移動局の測定した位置に誤りがあると判定した
ときに、校正用位置情報を送信するように構成したか
ら、移動局での測定位置に誤りが生じていると判定され
たときのみ、校正用位置情報の送信がなされるので、移
動局は不要な校正動作をしなくて済み、不必要に位置測
定が中断しなくなる。また、校正用情報送信局は無駄な
校正用情報の送信をしなくて済むので、無線回線を有効
利用できる。
【0062】また、校正用情報送信局は、各移動局検出
用の1又は複数の受信局毎に、該受信局の近くに組みに
して設置するようにしたから、校正用情報送信局の送信
エリアは、受信局の受信エリアと同程度の範囲で済み、
送信電力の負担を少なくすることができる。
【0063】移動局の送信手段は測定位置情報を外部に
送信し、基地局で移動局からの信号を受信し,位置管理
を行うようにしたデッカシステムにおいて、基地局に、
受信局が移動局をキャッチしたとき、移動局をキャッチ
した受信局に対応する校正用位置情報を当該移動局に送
信する校正用情報送信手段を設けるようにしたから、基
地局で移動局の位置管理を行うようにしたシステムにお
いても、ゾーンスリップで移動局におけるそれまでの測
定位置に誤りが生じていたとき、移動局のユーザや基地
局のオペレータ等がゾーンスリップで測定位置に誤りが
生じているか一々チェックしたり、正しい位置を求めて
デッカ受信機に入力したりしなくても、移動局が受信局
の受信エリアに入れば、自動的に、測定位置の校正がな
されるので、手間が掛からず、また、基地局で管理する
位置の正確さが向上する。
【0064】また、基地局に、移動局をキャッチした受
信局の受信エリア情報を用いて、移動局から受信した位
置情報の正誤を判定する正誤判定手段を設け、正誤判定
手段が移動局の測定した位置に誤りがあると判定したと
きに、校正用位置情報を送信するように構成したから、
移動局での測定位置に誤りが生じていると判定されたと
きのみ、校正用位置情報の送信がなされるので、移動局
は不要な校正動作をしなくて済み、不必要に位置測定が
中断しなくなる。また、基地局は無駄な校正用情報の送
信をしなくて済むので、無線回線を有効利用できる。
【0065】また、移動局に、校正用位置情報に対応す
る受信局の受信エリア情報を用いて、測定位置の正誤を
判定する正誤判定手段を設け、デッカ受信手段は、正誤
判定手段が移動局の測定した位置に誤りがあると判定し
たときに測定位置の校正動作を行うようにしたから、移
動局での測定位置に誤りが生じていると判定されたとき
のみ、校正動作がなされるので、不必要に位置測定が中
断しなくなる。
【0066】また、受信エリアは、受信局を中心とした
ハーフゾーンの範囲としたから、受信局が移動局をキャ
ッチできる範囲を比較的広くし、校正機会を多くしなが
ら、移動局のゾーンスリップに対し的確に測定位置の校
正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施例構成図である。
【図3】デッカ受信機の構成図である。
【図4】デッカ局の送信周波数の送信順序説明図であ
る。
【図5】基地局の制御装置構成図である。
【図6】移動局の制御装置の処理を示す流れ図である。
【図7】デッカ受信機の制御回路の処理を示す流れ図で
ある。
【図8】基地局の制御装置の処理を示す流れ図である。
【図9】デッカ受信機による位置測定方法の説明図であ
る。
【図10】デッカ受信機による起点決定方法の説明図で
ある。
【符号の説明】
10 移動局 12 デッカ受信機 16、84 無線機 70、76 受信局 82 基地局 92 制御装置 96 受信局データメモリ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デッカ局からの送信信号を受信して自身
    の位置を測定するとともに校正用位置情報が入力される
    と測定位置の校正動作を行うデッカ受信手段(12,1
    2A)と,自局に関する所定信号を送信する送信手段
    (16,16A)を含む1または複数の移動局(10)
    を有するデッカシステムにおいて、 所定範囲の受信エリアを持ち、移動局(10)の発する
    信号から受信エリアに入った移動局(10)をキャッチ
    する移動局検出用の1又は複数の受信局(70,76)
    を、各々、1又は複数の所定の箇所に設置し、 受信局(70,76)が或る移動局(10)をキャッチ
    したとき、移動局(10)をキャッチした受信局(7
    0,76)に対応する校正用位置情報を当該移動局(1
    0)あてに送信する校正用情報送信局(82,82A)
    を設けるとともに、 移動局(10)に校正用位置情報を受信する校正用情報
    受信手段(16,16B)を設け、移動局(10)のデ
    ッカ受信手段(12)は校正用情報受信手段(16,1
    6B)の受信した校正用位置情報に基づき、測定位置の
    校正動作を行うようにしたこと、 を特徴とするデッカシステム。
  2. 【請求項2】 移動局(10)の送信手段(16)が送
    信する信号に測定位置情報を含め、 一方、校正用情報送信局(82)には、移動局(10)
    から送信された測定位置情報を受信する受信手段(8
    4)と、 移動局(10)をキャッチした受信局(76)の受信エ
    リア情報を用いて、移動局から受信した測定位置情報の
    正誤を判定する正誤判定手段(104)を設け、 校正用情報送信局(82)は、正誤判定手段(104)
    が移動局の測定位置に誤りがあると判定したときに、校
    正用位置情報を送信するようにしたこと、 を特徴とする請求項1記載のデッカシステム。
  3. 【請求項3】 前記校正用情報送信局(82A)は、各
    移動局検出用の1又は複数の受信局毎に、該受信局の近
    くに組みにして設置したこと、 を特徴とする請求項1または2記載のデッカシステム。
  4. 【請求項4】 デッカ局からの送信信号を受信して自身
    の位置を測定するとともに,校正用位置情報が入力され
    ると測定位置の校正動作を行うデッカ受信手段(12)
    と,測定位置情報を外部に送信する送信手段(16)を
    含む1又は複数の移動局(10)と、該移動局(10)
    からの信号を受信し,移動局(10)の位置管理を行う
    基地局(82)を有するデッカシステムにおいて、 所定範囲の受信エリアを持ち、移動局(10)の発する
    信号から受信エリアに入った移動局(10)をキャッチ
    する移動局位置検出用の1又は複数の受信局(70,7
    6)を、各々、1又は複数の所定の箇所に設置し、 基地局(82)に、受信局(70,76)が移動局(1
    0)をキャッチしたとき、移動局(10)をキャッチし
    た受信局(70,76)に対応する校正用位置情報を当
    該移動局(10)に送信する校正用情報送信手段(9
    2,84)を設けるとともに、 移動局(10)に校正用位置情報を受信する校正用情報
    受信手段(16)を設け、移動局(10)のデッカ受信
    手段(12)は校正用情報受信手段(16)の受信した
    校正用位置情報に基づき、測定位置の校正動作を行うよ
    うにしたこと、 を特徴とするデッカシステム。
  5. 【請求項5】 基地局(82)に、移動局(10)をキ
    ャッチした受信局の受信エリア情報を用いて、移動局
    (10)から受信した位置情報の正誤を判定する正誤判
    定手段(104)を設け、 正誤判定手段(104)が移動局の測定した位置に誤り
    があると判定したときに、前記校正用情報送信手段(9
    2,84)から校正用位置情報を送信するようにしたこ
    と、 を特徴とする請求項4記載のデッカシステム。
  6. 【請求項6】 移動局(10)に、校正用位置情報に対
    応する受信局(70,76)の受信エリア情報を用い
    て、測定位置の正誤を判定する正誤判定手段(20)を
    設け、 デッカ受信手段(12)は、正誤判定手段(20)が移
    動局の測定位置に誤りがあると判定したときに測定位置
    の校正動作を行うようにしたこと、 を特徴とする請求項1または4記載のデッカシステム。
  7. 【請求項7】 受信エリアは、受信局(70,76)か
    らハーフゾーンの範囲であること、 を特徴とする請求項1または2または4または5記載の
    デッカシステム。
JP18793692A 1992-07-15 1992-07-15 デッカシステム Withdrawn JPH0634737A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107165A (ja) * 2000-10-03 2002-04-10 Fujitsu Ten Ltd ナビゲーションシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002107165A (ja) * 2000-10-03 2002-04-10 Fujitsu Ten Ltd ナビゲーションシステム

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