JPH0935189A - 車両運行管理システム - Google Patents
車両運行管理システムInfo
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- JPH0935189A JPH0935189A JP18384795A JP18384795A JPH0935189A JP H0935189 A JPH0935189 A JP H0935189A JP 18384795 A JP18384795 A JP 18384795A JP 18384795 A JP18384795 A JP 18384795A JP H0935189 A JPH0935189 A JP H0935189A
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- JP
- Japan
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- mobile station
- data
- speed
- section
- vehicle
- Prior art date
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- Traffic Control Systems (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】GPS−AVMシステムからの情報を基に、移
動局の現在位置とその通過した道路の渋滞状況が把握で
きる車両運行管理システムを提供する。 【解決手段】車両の位置を検出する位置検出手段と位置
検出手段の検出に基づいた検出データを基地局に送信す
る送信手段とを備えた移動局と、移動局から送信された
検出データを受信する受信手段と受信手段からの検出デ
ータを基に移動局の位置を認識して配車のための処理を
行う処理手段とを備えた基地局とからなる車両運行管理
システムにおいて、処理手段は、受信手段により受信さ
れた検出データを基に移動局の移動速度を算出する速度
算出手段と、速度算出手段により算出された移動局の移
動速度と予め設定された基準速度を比較する速度比較手
段と、速度比較手段の比較結果により、移動局の移動速
度が基準速度より小なるときには検出データに基いた道
路の区間を渋滞と判断する渋滞判定手段を備える。
動局の現在位置とその通過した道路の渋滞状況が把握で
きる車両運行管理システムを提供する。 【解決手段】車両の位置を検出する位置検出手段と位置
検出手段の検出に基づいた検出データを基地局に送信す
る送信手段とを備えた移動局と、移動局から送信された
検出データを受信する受信手段と受信手段からの検出デ
ータを基に移動局の位置を認識して配車のための処理を
行う処理手段とを備えた基地局とからなる車両運行管理
システムにおいて、処理手段は、受信手段により受信さ
れた検出データを基に移動局の移動速度を算出する速度
算出手段と、速度算出手段により算出された移動局の移
動速度と予め設定された基準速度を比較する速度比較手
段と、速度比較手段の比較結果により、移動局の移動速
度が基準速度より小なるときには検出データに基いた道
路の区間を渋滞と判断する渋滞判定手段を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タクシーの配車、
トラックの集配業務等の管理を行うために、位置検出装
置を利用して車両の位置及び道路の渋滞状況を把握する
車両運行管理システムに関する。
トラックの集配業務等の管理を行うために、位置検出装
置を利用して車両の位置及び道路の渋滞状況を把握する
車両運行管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】タクシー等においては、利用者からの連
絡に応じて指定する場所に最も近い空車を派遣する等の
方法により、利用者の待ち時間を減らし、また、無駄な
走行を減らして配車効率を上げる努力がなされている。
従来より、タクシー等の管理システムとしてGPS−A
VM(GPSを使用したオート・ビークル・モニタリン
グシステム)があり、それぞれのタクシーにGPS受信
機(人工衛星からの電波を利用した位置検出装置)と無
線機を搭載して、各車両(移動局)の現在位置と車両の
状況(実車または空車の別)を基地局である配車センタ
に定期的に送信していた。配車センタ(基地局)では受
信した内容をディスプレイ上に表示することにより、全
車両の運行状態(現在位置、実車または空車の別)がリ
アルタイムに把握できる。そして、利用者から配車の要
求があれば、指定された場所に最も近い空車(又は指定
された場所に最も近い行き先の実車)をディスプレイ上
から探して、無線で連絡して指定場所に向かわせる車両
運行管理システムが利用されていた。
絡に応じて指定する場所に最も近い空車を派遣する等の
方法により、利用者の待ち時間を減らし、また、無駄な
走行を減らして配車効率を上げる努力がなされている。
従来より、タクシー等の管理システムとしてGPS−A
VM(GPSを使用したオート・ビークル・モニタリン
グシステム)があり、それぞれのタクシーにGPS受信
機(人工衛星からの電波を利用した位置検出装置)と無
線機を搭載して、各車両(移動局)の現在位置と車両の
状況(実車または空車の別)を基地局である配車センタ
に定期的に送信していた。配車センタ(基地局)では受
信した内容をディスプレイ上に表示することにより、全
車両の運行状態(現在位置、実車または空車の別)がリ
アルタイムに把握できる。そして、利用者から配車の要
求があれば、指定された場所に最も近い空車(又は指定
された場所に最も近い行き先の実車)をディスプレイ上
から探して、無線で連絡して指定場所に向かわせる車両
運行管理システムが利用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両運行管理シ
ステムでは、配車センタのディスプレイ上に表示された
全車両の状態(現在位置、実車または空車の別)を見
て、利用者の指定場所に最も近いタクシーに指示するの
が一般的である。しかし、都市部では交通渋滞が慢性化
しており、指定場所に最も近い車両が最短時間でその場
所に到達できるとは限らない。そのために、利用者を長
時間待たせる結果となり、また、配車効率も悪くなると
いう問題があった。また、単に移動局に車速センサを設
け、車速データを基地局に送って渋滞を把握することも
考えられるが、このようにすると現状のシステムでは新
規のハード構成追加となって実現性に欠ける。
ステムでは、配車センタのディスプレイ上に表示された
全車両の状態(現在位置、実車または空車の別)を見
て、利用者の指定場所に最も近いタクシーに指示するの
が一般的である。しかし、都市部では交通渋滞が慢性化
しており、指定場所に最も近い車両が最短時間でその場
所に到達できるとは限らない。そのために、利用者を長
時間待たせる結果となり、また、配車効率も悪くなると
いう問題があった。また、単に移動局に車速センサを設
け、車速データを基地局に送って渋滞を把握することも
考えられるが、このようにすると現状のシステムでは新
規のハード構成追加となって実現性に欠ける。
【0004】そこで本発明は、通常の車両運行管理シス
テム(GPS−AVM)を利用して、移動局(車両)か
らの情報を基に、移動局の現在位置とその移動局の通過
した道路の渋滞状況が簡単な構成で把握できる車両運行
管理システムを提供することを目的とする。
テム(GPS−AVM)を利用して、移動局(車両)か
らの情報を基に、移動局の現在位置とその移動局の通過
した道路の渋滞状況が簡単な構成で把握できる車両運行
管理システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、車両の位置を検出する位置検出手段と該位
置検出手段の検出に基づいた検出データを基地局に送信
する送信手段とを備えた移動局と、前記移動局から送信
された前記検出データを受信する受信手段と該受信手段
からの検出データに基づいて道路に対する移動局の位置
を認識して配車のための処理を行う処理手段とを備えた
基地局と、からなる車両運行管理システムにおいて、前
記処理手段は、前記受信手段により受信された前記検出
データを基に前記移動局の移動速度を算出する速度算出
手段と、前記速度算出手段により算出された前記移動局
の移動速度と予め設定された基準速度を比較する速度比
較手段と、前記速度比較手段の比較結果により、前記移
動局の移動速度が、前記基準速度より小なるときには前
記検出データに基いた道路の区間が渋滞であると判定す
る渋滞判定手段を備えたことを特徴とするものである。
に本発明は、車両の位置を検出する位置検出手段と該位
置検出手段の検出に基づいた検出データを基地局に送信
する送信手段とを備えた移動局と、前記移動局から送信
された前記検出データを受信する受信手段と該受信手段
からの検出データに基づいて道路に対する移動局の位置
を認識して配車のための処理を行う処理手段とを備えた
基地局と、からなる車両運行管理システムにおいて、前
記処理手段は、前記受信手段により受信された前記検出
データを基に前記移動局の移動速度を算出する速度算出
手段と、前記速度算出手段により算出された前記移動局
の移動速度と予め設定された基準速度を比較する速度比
較手段と、前記速度比較手段の比較結果により、前記移
動局の移動速度が、前記基準速度より小なるときには前
記検出データに基いた道路の区間が渋滞であると判定す
る渋滞判定手段を備えたことを特徴とするものである。
【0006】また、前記速度算出手段は、前記移動局が
予め設定された2地点における時間データのみに基づい
て2地点間の移動速度を算出するものであることを特徴
とするものである。また、前記処理手段は、前記渋滞判
定手段が渋滞は判定した時点から経過した時間に対応し
て、前記渋滞と判定された道路の区間を異なる表示状態
で表示する第1の表示手段を備えたことを特徴とするも
のである。
予め設定された2地点における時間データのみに基づい
て2地点間の移動速度を算出するものであることを特徴
とするものである。また、前記処理手段は、前記渋滞判
定手段が渋滞は判定した時点から経過した時間に対応し
て、前記渋滞と判定された道路の区間を異なる表示状態
で表示する第1の表示手段を備えたことを特徴とするも
のである。
【0007】また、前記処理手段は、前記移動局の移動
速度と複数の異なる基準速度を比較する速度比較手段
と、該速度比較手段における異なる基準速度との比較結
果に対応して、前記区間を異なる表示状態で表示する第
2の表示手段とを備えたものであることを特徴とするも
のである。また、前記異なる表示状態は、色調又は輝度
又は点滅又は表示幅で分けられてなることを特徴とする
ものである。
速度と複数の異なる基準速度を比較する速度比較手段
と、該速度比較手段における異なる基準速度との比較結
果に対応して、前記区間を異なる表示状態で表示する第
2の表示手段とを備えたものであることを特徴とするも
のである。また、前記異なる表示状態は、色調又は輝度
又は点滅又は表示幅で分けられてなることを特徴とする
ものである。
【0008】
【作用】車両運行管理システムにおいて、車両である移
動局では、車両に設置された位置検出手段が移動局の現
在位置をリアルタイムに得る。そして、移動局から送信
手段がその検出データを逐次基地局に送信する。一方、
基地局では、受信手段が移動局の検出データを受信し
て、処理手段が検出データを基に移動局の位置を認識す
る。さらに、速度算出手段が移動局の位置の変化量と時
間から移動速度を算出する。そして、速度比較手段が移
動局の移動速度と予め設定された基準速度を比較する。
その結果、渋滞判定手段が移動局の移動速度が基準速度
より小さい時には検出データに基いた道路区間が渋滞で
あると判定する。
動局では、車両に設置された位置検出手段が移動局の現
在位置をリアルタイムに得る。そして、移動局から送信
手段がその検出データを逐次基地局に送信する。一方、
基地局では、受信手段が移動局の検出データを受信し
て、処理手段が検出データを基に移動局の位置を認識す
る。さらに、速度算出手段が移動局の位置の変化量と時
間から移動速度を算出する。そして、速度比較手段が移
動局の移動速度と予め設定された基準速度を比較する。
その結果、渋滞判定手段が移動局の移動速度が基準速度
より小さい時には検出データに基いた道路区間が渋滞で
あると判定する。
【0009】また、前記移動局が予め設定された第1の
地点に到達した時刻と、第2の地点に到達した時刻とか
ら2地点間の移動時間を時間データとして得る。また、
予め設定された2地点間の距離は判っているので、前記
速度算出手段は、この時間データのみに基づいて2地点
間の移動速度が算出できる。また、第1の表示手段が渋
滞判定手段の結果を基に、道路の渋滞区間を表示する。
その際、道路の渋滞状況は時間とともに変化するので、
表示された渋滞区間がいつ時点の情報かということが問
題になる。そこで、処理手段は、渋滞判断手段が渋滞と
判断した時点から経過した時間に対応して異なる表示状
態で表示するように第1の表示手段に指示する。その結
果、渋滞情報の新旧の判断が容易にできる。
地点に到達した時刻と、第2の地点に到達した時刻とか
ら2地点間の移動時間を時間データとして得る。また、
予め設定された2地点間の距離は判っているので、前記
速度算出手段は、この時間データのみに基づいて2地点
間の移動速度が算出できる。また、第1の表示手段が渋
滞判定手段の結果を基に、道路の渋滞区間を表示する。
その際、道路の渋滞状況は時間とともに変化するので、
表示された渋滞区間がいつ時点の情報かということが問
題になる。そこで、処理手段は、渋滞判断手段が渋滞と
判断した時点から経過した時間に対応して異なる表示状
態で表示するように第1の表示手段に指示する。その結
果、渋滞情報の新旧の判断が容易にできる。
【0010】また、第2の表示手段が渋滞判定手段の結
果を基に、道路の渋滞区間を表示する。その際、渋滞の
大小の程度が問題になる。そこで、速度比較手段が移動
局の移動速度と複数の異なる基準速度を比較する。処理
手段は、速度比較手段における異なる基準速度との比較
結果に対応して、渋滞区間を異なる表示状態で表示する
ように第2の表示手段に指示する。その結果、渋滞の大
小の判断が容易にできる。
果を基に、道路の渋滞区間を表示する。その際、渋滞の
大小の程度が問題になる。そこで、速度比較手段が移動
局の移動速度と複数の異なる基準速度を比較する。処理
手段は、速度比較手段における異なる基準速度との比較
結果に対応して、渋滞区間を異なる表示状態で表示する
ように第2の表示手段に指示する。その結果、渋滞の大
小の判断が容易にできる。
【0011】また、異なる表示状態を色調又は輝度又は
点滅又は表示幅にすることにより、例えば古い渋滞情報
による渋滞区間はピンク色で、やや古い渋滞情報による
渋滞区間は赤色で、新しい渋滞情報による渋滞区間は赤
色点滅というように、受信された時点から経過した時間
に対応して表示状態が変わるので、渋滞情報の新旧の判
断が容易にできる。また、渋滞の大小により、例えば大
渋滞は高輝度で太幅表示、中渋滞は高輝度で細幅表示、
小渋滞は低輝度等、渋滞の程度に対応して表示状態が変
わるので、渋滞の大小が容易に判断できる。
点滅又は表示幅にすることにより、例えば古い渋滞情報
による渋滞区間はピンク色で、やや古い渋滞情報による
渋滞区間は赤色で、新しい渋滞情報による渋滞区間は赤
色点滅というように、受信された時点から経過した時間
に対応して表示状態が変わるので、渋滞情報の新旧の判
断が容易にできる。また、渋滞の大小により、例えば大
渋滞は高輝度で太幅表示、中渋滞は高輝度で細幅表示、
小渋滞は低輝度等、渋滞の程度に対応して表示状態が変
わるので、渋滞の大小が容易に判断できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例の車両運行管理シス
テムの構成を示すブロック図である。以下、図に従って
説明する。尚、本実施例は移動局(車両等)側で位置を
算出して基地局(配車センタ等)からの要求に応じて位
置データを基地局に送り、基地局側で走行速度を算出し
て、渋滞情報を収集するものである。従って、移動局が
走行した全道路における渋滞情報が得られる。
テムの構成を示すブロック図である。以下、図に従って
説明する。尚、本実施例は移動局(車両等)側で位置を
算出して基地局(配車センタ等)からの要求に応じて位
置データを基地局に送り、基地局側で走行速度を算出し
て、渋滞情報を収集するものである。従って、移動局が
走行した全道路における渋滞情報が得られる。
【0013】車両等の移動局は、グローバル・ポジショ
ニング・システム(以下、GPSと称す)と呼ばれる人
工衛星からの電波を利用して車両の現在位置を緯度、経
度の位置データとして検出する位置検出部11、位置検
出部11及び送受信機13の制御を行う制御部12、基
地局からの送信要求を受信し、基地局に検出した位置デ
ータを送信する送受信機13で構成される。
ニング・システム(以下、GPSと称す)と呼ばれる人
工衛星からの電波を利用して車両の現在位置を緯度、経
度の位置データとして検出する位置検出部11、位置検
出部11及び送受信機13の制御を行う制御部12、基
地局からの送信要求を受信し、基地局に検出した位置デ
ータを送信する送受信機13で構成される。
【0014】配車センタ等の基地局は、移動局に対して
データの送信を要求し、位置データを受信する送受信機
21、送受信機21の制御を行う送受信機制御部22、
受信した位置データ等を記憶するメモリ23、受信した
データを基に移動局の速度を算出し、予め設定されてい
る基準速度と比較して渋滞か否かを判定する渋滞状況検
出部24、表示部27の表示色指定等を行う表示制御部
25、制御部28の指示により移動局の位置データに基
づき、CD−ROMに記憶された対応する地域の地図デ
ータが読み出される地図データ記憶部26、地図と共に
移動局の現在位置及び渋滞区間等の交通情報を表示する
CRT等の表示部27、基地局全般の制御を行う制御部
28で構成される。
データの送信を要求し、位置データを受信する送受信機
21、送受信機21の制御を行う送受信機制御部22、
受信した位置データ等を記憶するメモリ23、受信した
データを基に移動局の速度を算出し、予め設定されてい
る基準速度と比較して渋滞か否かを判定する渋滞状況検
出部24、表示部27の表示色指定等を行う表示制御部
25、制御部28の指示により移動局の位置データに基
づき、CD−ROMに記憶された対応する地域の地図デ
ータが読み出される地図データ記憶部26、地図と共に
移動局の現在位置及び渋滞区間等の交通情報を表示する
CRT等の表示部27、基地局全般の制御を行う制御部
28で構成される。
【0015】図2は本発明の一実施例の車両運行管理シ
ステムの移動局の制御部12の実行する処理フローチャ
ートである。図3は本発明の一実施例の車両運行管理シ
ステムの基地局の渋滞状況検出部24及び制御部28の
実行する処理フローチャートである。以下、フローチャ
ートに従って動作について述べる。尚、図4は本発明の
一実施例の車両運行管理システムによる渋滞情報の表示
例を示す図である。
ステムの移動局の制御部12の実行する処理フローチャ
ートである。図3は本発明の一実施例の車両運行管理シ
ステムの基地局の渋滞状況検出部24及び制御部28の
実行する処理フローチャートである。以下、フローチャ
ートに従って動作について述べる。尚、図4は本発明の
一実施例の車両運行管理システムによる渋滞情報の表示
例を示す図である。
【0016】先ず、移動局の処理について述べる。ステ
ップS1では、自車の位置を取り込んでステップS2に
移る。つまり、位置検出部11は人工衛星からの電波を
受信して、その電波を基に緯度、経度を算出したデータ
を制御部12が取り込む。ステップS2では、基地局か
らの送信要求が有るか否かを判断し、送信要求が有れば
ステップS3に移り、送信要求がなければステップS1
に戻り、位置算出を行う。つまり、基地局と複数の移動
局間の通信はポーリング方式で行われており、自局に送
信要求がくるまでは基地局へデータの送信はできず、待
機することになる。この間にも位置データは更新されて
おり、送信が可能となった時点の最新の位置データが基
地局に送信される。ステップS3では、前記算出したデ
ータを送信してステップS1に戻る。つまり、基地局に
対して最新の位置データを送信する。以上のステップS
1からS3までの処理を繰り返し行い基地局の要求に応
じて位置データを送信する。
ップS1では、自車の位置を取り込んでステップS2に
移る。つまり、位置検出部11は人工衛星からの電波を
受信して、その電波を基に緯度、経度を算出したデータ
を制御部12が取り込む。ステップS2では、基地局か
らの送信要求が有るか否かを判断し、送信要求が有れば
ステップS3に移り、送信要求がなければステップS1
に戻り、位置算出を行う。つまり、基地局と複数の移動
局間の通信はポーリング方式で行われており、自局に送
信要求がくるまでは基地局へデータの送信はできず、待
機することになる。この間にも位置データは更新されて
おり、送信が可能となった時点の最新の位置データが基
地局に送信される。ステップS3では、前記算出したデ
ータを送信してステップS1に戻る。つまり、基地局に
対して最新の位置データを送信する。以上のステップS
1からS3までの処理を繰り返し行い基地局の要求に応
じて位置データを送信する。
【0017】次に、基地局の処理について述べる。ステ
ップS11では、指定の移動局に対してデータの送信を
要求してステップS12に移る。例えば、A移動局に対
してデータを送信するように指示する。ステップS12
では、A移動局からのデータの受信が有るか否かを判断
し、受信が有ればステップS13に移り、受信がなけれ
ば待機する。ステップS13では、受信したデータを記
憶してステップS14に移る。つまり、受信したA移動
局の位置データをメモリ23に記憶する。通常、移動局
(タクシー等)は複数あるので、ステップS11からS
13までの処理を繰り返す。例えば、ポーリング方式で
はA移動局に位置データの送信を要求し、これを受信し
てメモリ23に記憶する。その後、B移動局に位置デー
タの送信を要求し、これを受信してメモリ23に記憶す
る。このように、全移動局の位置データを順次収集して
メモリ23に記憶し、必要に応じて読み出して速度算
出、渋滞状況検出(判定)に使用する。
ップS11では、指定の移動局に対してデータの送信を
要求してステップS12に移る。例えば、A移動局に対
してデータを送信するように指示する。ステップS12
では、A移動局からのデータの受信が有るか否かを判断
し、受信が有ればステップS13に移り、受信がなけれ
ば待機する。ステップS13では、受信したデータを記
憶してステップS14に移る。つまり、受信したA移動
局の位置データをメモリ23に記憶する。通常、移動局
(タクシー等)は複数あるので、ステップS11からS
13までの処理を繰り返す。例えば、ポーリング方式で
はA移動局に位置データの送信を要求し、これを受信し
てメモリ23に記憶する。その後、B移動局に位置デー
タの送信を要求し、これを受信してメモリ23に記憶す
る。このように、全移動局の位置データを順次収集して
メモリ23に記憶し、必要に応じて読み出して速度算
出、渋滞状況検出(判定)に使用する。
【0018】ステップS14では、メモリ23からデー
タを読み出して移動局の速度を算出する。即ち、A移動
局の今回の位置データ(位置Pa),時刻データ(時刻
Ta)及び前回の位置データ(位置Pb),時刻データ
(時刻Tb)をメモリ23から読み出す。また、地図デ
ータに基づいてA移動局の軌跡から区間(Pa,Pb)
間の距離を算出する。そして、(1)式により区間(P
a,Pb)間の平均速度Sを算出する。そして、移動局
名(A)、今回、前回の位置データ、平均速度等を1つ
のデータとして一時的にメモリ23に書き込む。尚、ス
テップS11〜S14はポーリング毎に書き込み処理す
るのが理想である。
タを読み出して移動局の速度を算出する。即ち、A移動
局の今回の位置データ(位置Pa),時刻データ(時刻
Ta)及び前回の位置データ(位置Pb),時刻データ
(時刻Tb)をメモリ23から読み出す。また、地図デ
ータに基づいてA移動局の軌跡から区間(Pa,Pb)
間の距離を算出する。そして、(1)式により区間(P
a,Pb)間の平均速度Sを算出する。そして、移動局
名(A)、今回、前回の位置データ、平均速度等を1つ
のデータとして一時的にメモリ23に書き込む。尚、ス
テップS11〜S14はポーリング毎に書き込み処理す
るのが理想である。
【0019】 平均速度S=距離(Pa,Pb)/(Tb−Ta)・・・・・(1)式 尚、時刻データは基地局の時計により、位置データ受信
時に対応して記憶されている。また、メモリ23からデ
ータを読み出して移動局の速度を算出する際には、実車
(乗客を乗せて走行している)状態で走行中のデータの
みを使用することにより、一層信頼性を向上させること
も可能である(実車か否かの判断は各タクシーから配車
センタにAVMシステムにより、実車、空車、迎車等の
データも送信されているので容易である)。
時に対応して記憶されている。また、メモリ23からデ
ータを読み出して移動局の速度を算出する際には、実車
(乗客を乗せて走行している)状態で走行中のデータの
みを使用することにより、一層信頼性を向上させること
も可能である(実車か否かの判断は各タクシーから配車
センタにAVMシステムにより、実車、空車、迎車等の
データも送信されているので容易である)。
【0020】ステップS15では、算出された平均速度
が基準速度以下であるか否かを判断して、基準速度以下
であるとステップS16に移り、基準速度以下でなけれ
ばステップS23に移る。つまり、予め設定されている
基準速度S0 (この速度以下であると渋滞であると見做
す速度)と比較する。尚、基準速度S0 は路線(又は区
間)毎に異なった値に設定することも可能である。
が基準速度以下であるか否かを判断して、基準速度以下
であるとステップS16に移り、基準速度以下でなけれ
ばステップS23に移る。つまり、予め設定されている
基準速度S0 (この速度以下であると渋滞であると見做
す速度)と比較する。尚、基準速度S0 は路線(又は区
間)毎に異なった値に設定することも可能である。
【0021】ステップS16では、表示部27に表示さ
れた地図上に区間(Pa,Pb)を赤色点滅表示してス
テップS17に移る。つまり、A移動局が通過した区間
(Pa,Pb)の平均速度Sが基準速度S0 以下であ
り、渋滞区間と判断して表示部27の地図上に一般の道
路色と区別し、また、最新の情報であることを知らせる
ために赤色で点滅表示する。
れた地図上に区間(Pa,Pb)を赤色点滅表示してス
テップS17に移る。つまり、A移動局が通過した区間
(Pa,Pb)の平均速度Sが基準速度S0 以下であ
り、渋滞区間と判断して表示部27の地図上に一般の道
路色と区別し、また、最新の情報であることを知らせる
ために赤色で点滅表示する。
【0022】ステップS17では、最新のデータ受信後
所定時間t1 (例えば、30分)を経過したか否かを判
断し、所定時間t1 を経過すればステップS18に移
り、経過しなければ待機する。つまり、この判断は渋滞
情報が新しいか古いかを判断するものであり、最新のデ
ータ受信からの経過時間で判断する。ステップS18で
は、表示部27に表示された区間(Pa,Pb)を赤色
に表示してステップS19に移る。これは、基地局から
各移動局に対して短い周期でデータの送信を要求してデ
ータを収集しても、例えば、A移動局が走行してデータ
を送信してきた区間(Pa,Pb)を、再度移動局(A
移動局を含めていずれの移動局でもよい)が走行するま
では、その区間(Pa,Pb)のデータは集まらない。
従って、古い渋滞情報が表示されたままになっている。
そこで、最新のデータ受信後所定時間t1 (30分)を
経過した古い情報であることを管理者に知らせるため
に、30分以内の情報では赤色の点滅表示、30分を超
えた情報では赤色表示というように表示状態を変える。
所定時間t1 (例えば、30分)を経過したか否かを判
断し、所定時間t1 を経過すればステップS18に移
り、経過しなければ待機する。つまり、この判断は渋滞
情報が新しいか古いかを判断するものであり、最新のデ
ータ受信からの経過時間で判断する。ステップS18で
は、表示部27に表示された区間(Pa,Pb)を赤色
に表示してステップS19に移る。これは、基地局から
各移動局に対して短い周期でデータの送信を要求してデ
ータを収集しても、例えば、A移動局が走行してデータ
を送信してきた区間(Pa,Pb)を、再度移動局(A
移動局を含めていずれの移動局でもよい)が走行するま
では、その区間(Pa,Pb)のデータは集まらない。
従って、古い渋滞情報が表示されたままになっている。
そこで、最新のデータ受信後所定時間t1 (30分)を
経過した古い情報であることを管理者に知らせるため
に、30分以内の情報では赤色の点滅表示、30分を超
えた情報では赤色表示というように表示状態を変える。
【0023】ステップS19では、最新のデータ受信後
所定時間t2 (例えば、1時間)を経過したか否かを判
断し、所定時間t2 を経過すればステップS20に移
り、経過しなければ待機する。つまり、この判断は渋滞
情報がさらに古くなっているか否かを判断するものであ
り、最新のデータ受信からの経過時間で判断する。ステ
ップS20では、表示部27に表示された区間(Pa,
Pb)をピンク色に表示してステップS19に移る。こ
の処理により、表示部27に表示された区間(Pa,P
b)の色が赤色点滅表示であれば30分以内の新しい情
報、赤色表示であれば30分を超えて1時間以内の情
報、ピンク色であれば1時間を超えた古い情報であるこ
とが容易に判断できる。
所定時間t2 (例えば、1時間)を経過したか否かを判
断し、所定時間t2 を経過すればステップS20に移
り、経過しなければ待機する。つまり、この判断は渋滞
情報がさらに古くなっているか否かを判断するものであ
り、最新のデータ受信からの経過時間で判断する。ステ
ップS20では、表示部27に表示された区間(Pa,
Pb)をピンク色に表示してステップS19に移る。こ
の処理により、表示部27に表示された区間(Pa,P
b)の色が赤色点滅表示であれば30分以内の新しい情
報、赤色表示であれば30分を超えて1時間以内の情
報、ピンク色であれば1時間を超えた古い情報であるこ
とが容易に判断できる。
【0024】ステップS21では、最新のデータ受信後
所定時間t3 (例えば、2時間)を経過したか否かを判
断し、所定時間t3 を経過すればステップS22に移
り、経過しなければ待機する。つまり、この判断は渋滞
情報がさらに古くなっているか否かを判断するものであ
り、最新のデータ受信からの経過時間で判断する。ステ
ップS22では、表示部27に表示されていた区間(P
a,Pb)の表示を消去してステップS11に戻る。こ
れは余りにも古い情報であるので、渋滞情報として役に
立たないので消去するものである。
所定時間t3 (例えば、2時間)を経過したか否かを判
断し、所定時間t3 を経過すればステップS22に移
り、経過しなければ待機する。つまり、この判断は渋滞
情報がさらに古くなっているか否かを判断するものであ
り、最新のデータ受信からの経過時間で判断する。ステ
ップS22では、表示部27に表示されていた区間(P
a,Pb)の表示を消去してステップS11に戻る。こ
れは余りにも古い情報であるので、渋滞情報として役に
立たないので消去するものである。
【0025】ステップS23では、既に渋滞表示がなさ
れているか否かを判断しステップS22に移る。つま
り、区間(Pa,Pb)が赤色点滅表示、赤色表示、ピ
ンク表示のいずれかの表示になっているか否かを判断す
る。渋滞を示す上記の表示になっておれば、ステップS
15で最新の情報により渋滞は解消されているので表示
を消去する。ステップS16の以降の処理中に最新の速
度データがあれば割り込み処理にてステップS15に戻
ってもよい。
れているか否かを判断しステップS22に移る。つま
り、区間(Pa,Pb)が赤色点滅表示、赤色表示、ピ
ンク表示のいずれかの表示になっているか否かを判断す
る。渋滞を示す上記の表示になっておれば、ステップS
15で最新の情報により渋滞は解消されているので表示
を消去する。ステップS16の以降の処理中に最新の速
度データがあれば割り込み処理にてステップS15に戻
ってもよい。
【0026】従って、配車センタでは利用者から配車の
要求があれば、利用者の指定場所に近いタクシーに配車
を指示するのではなく、表示部27で道路の渋滞状況を
見て最も早く到達できそうなタクシーに指示できるので
利用者の待ち時間を短くできる。また、全タクシーに対
して渋滞区間を連絡することにより、その区間を避けて
迂回する等により効率を上げることができる。
要求があれば、利用者の指定場所に近いタクシーに配車
を指示するのではなく、表示部27で道路の渋滞状況を
見て最も早く到達できそうなタクシーに指示できるので
利用者の待ち時間を短くできる。また、全タクシーに対
して渋滞区間を連絡することにより、その区間を避けて
迂回する等により効率を上げることができる。
【0027】尚、ステップS14、S15において、渋
滞情報の信頼性を高めるために、同一区間(ポーリング
方式では送受信周期により若干区間がずれるが区間が重
複しておれば同一区間と見做してもよい)を通過する複
数の移動局からの位置データで、その都度渋滞か否かを
判断して渋滞情報を更新するのではなく、複数のデータ
の平均値(例えば、順次受信されたデータのうち最新の
5回のデータの平均値)で判定する方法を採ってもよ
い。また、ステップS15において、同一区間で複数の
基準速度S0 、S1 、S2 と比較して渋滞の程度により
表示状態(色調、輝度、点滅、線幅等)を変えることも
可能である。
滞情報の信頼性を高めるために、同一区間(ポーリング
方式では送受信周期により若干区間がずれるが区間が重
複しておれば同一区間と見做してもよい)を通過する複
数の移動局からの位置データで、その都度渋滞か否かを
判断して渋滞情報を更新するのではなく、複数のデータ
の平均値(例えば、順次受信されたデータのうち最新の
5回のデータの平均値)で判定する方法を採ってもよ
い。また、ステップS15において、同一区間で複数の
基準速度S0 、S1 、S2 と比較して渋滞の程度により
表示状態(色調、輝度、点滅、線幅等)を変えることも
可能である。
【0028】本実施例によれば、現有のGPS−AVM
システムにおける基地局の処理ソフトに若干のソフトを
追加するだけであるため、新規な設備をほとんど必要と
せず、複数の車両が走行した全道路の混雑状況が詳細に
収集できる。また、情報の新旧によるデータの信頼性も
表示色を変えることにより容易に判断できる。図5は本
発明の第2の実施例の車両運行管理システムの移動局の
制御部12の実行する処理フローチャートである。図6
は本発明の第2の実施例の車両運行管理システムの基地
局の渋滞状況検出部24及び制御28の実行する処理フ
ローチャートである。尚、システム構成は第1の実施例
と概略同じであるため省略する。以下、フローチャート
に従って動作について述べる。尚、本実施例は移動局側
で予め設定された区間を通過するに要する時間を算出し
て、その区間を通過した時にのみ時間データを基地局に
送り、基地局側で渋滞情報を収集するもので、速度算出
には移動局の追跡を必要としない。従って、所定の区間
の渋滞情報しか収集できないが、移動局と基地局間の通
信回数が大幅に削減でき、通信回線を有効に利用できる
という利点がある。また、区間は利用度の高い主要道路
に設定するので効率がよい。
システムにおける基地局の処理ソフトに若干のソフトを
追加するだけであるため、新規な設備をほとんど必要と
せず、複数の車両が走行した全道路の混雑状況が詳細に
収集できる。また、情報の新旧によるデータの信頼性も
表示色を変えることにより容易に判断できる。図5は本
発明の第2の実施例の車両運行管理システムの移動局の
制御部12の実行する処理フローチャートである。図6
は本発明の第2の実施例の車両運行管理システムの基地
局の渋滞状況検出部24及び制御28の実行する処理フ
ローチャートである。尚、システム構成は第1の実施例
と概略同じであるため省略する。以下、フローチャート
に従って動作について述べる。尚、本実施例は移動局側
で予め設定された区間を通過するに要する時間を算出し
て、その区間を通過した時にのみ時間データを基地局に
送り、基地局側で渋滞情報を収集するもので、速度算出
には移動局の追跡を必要としない。従って、所定の区間
の渋滞情報しか収集できないが、移動局と基地局間の通
信回数が大幅に削減でき、通信回線を有効に利用できる
という利点がある。また、区間は利用度の高い主要道路
に設定するので効率がよい。
【0029】先ず、移動局の処理について述べる。尚、
本実施例では位置検出部11は人工衛星からの電波を受
信して、その電波を基に緯度、経度を算出したデータを
制御部12が常時取り込んでいる状態から開始する。ス
テップS31では、検出された位置データが所定の第1
の地点(Pa1)と一致しているか否かを判断して、一致
しておればステップS32に移り、一致していなければ
待機する。即ち、制御部12は自車の現在位置を示すデ
ータ(緯度、経度)を位置検出部11から受け、自車が
所定の第1の地点Pa1(緯度、経度)と比較して一致す
れば、自車が第1の地点Pa1を通過したと判断する。ス
テップS32では、カウントを開始する。つまり、第1
の地点Pa1を通過してから第2の地点Pa2を通過するま
での時間を計るために計時を開始する。尚、位置検出処
理は割り込みで常時行うのが理想である。
本実施例では位置検出部11は人工衛星からの電波を受
信して、その電波を基に緯度、経度を算出したデータを
制御部12が常時取り込んでいる状態から開始する。ス
テップS31では、検出された位置データが所定の第1
の地点(Pa1)と一致しているか否かを判断して、一致
しておればステップS32に移り、一致していなければ
待機する。即ち、制御部12は自車の現在位置を示すデ
ータ(緯度、経度)を位置検出部11から受け、自車が
所定の第1の地点Pa1(緯度、経度)と比較して一致す
れば、自車が第1の地点Pa1を通過したと判断する。ス
テップS32では、カウントを開始する。つまり、第1
の地点Pa1を通過してから第2の地点Pa2を通過するま
での時間を計るために計時を開始する。尚、位置検出処
理は割り込みで常時行うのが理想である。
【0030】ステップS33では、検出された位置デー
タがメモリ33に記憶された所定の第2の地点と一致し
ているか否かを判断して、一致しておればステップS3
4に移り、一致していなければ待機する。即ち、制御部
12は自車の現在位置を示すデータ(緯度、経度)を位
置検出部11から受け、自車が所定の第2の地点Pa2
(緯度、経度)と比較して一致すれば、自車が第2の地
点Pa2を通過したと判断する。ステップS34では、カ
ウントを終了してステップS35に移る。つまり、第2
の地点を通過したので計時を終了して2地点(Pa1,P
a2)間の所要時間Ta0を算出する。
タがメモリ33に記憶された所定の第2の地点と一致し
ているか否かを判断して、一致しておればステップS3
4に移り、一致していなければ待機する。即ち、制御部
12は自車の現在位置を示すデータ(緯度、経度)を位
置検出部11から受け、自車が所定の第2の地点Pa2
(緯度、経度)と比較して一致すれば、自車が第2の地
点Pa2を通過したと判断する。ステップS34では、カ
ウントを終了してステップS35に移る。つまり、第2
の地点を通過したので計時を終了して2地点(Pa1,P
a2)間の所要時間Ta0を算出する。
【0031】ステップS35では、基地局へ送信が可能
になるまでデータを一時メモリに記憶しておく。ステッ
プS36では、基地局へデータを送信してステップS3
2に戻る。つまり、メモリに記憶されている時間データ
Ta と位置データPa2を基地局へ送信する。尚、ステッ
プS34の所要時間算出後、直ぐにデータが送信できる
通信方式の場合(移動局からデータを送信すれば基地側
がいつでも受信可能な状態になっている)はステップS
35は不要となる。以上のステップS32からS36ま
での処理を繰り返し行い基地局へデータを送信する(但
し、ステップS31、S33の設定地点はPa1、Pa2と
異なることもある)。
になるまでデータを一時メモリに記憶しておく。ステッ
プS36では、基地局へデータを送信してステップS3
2に戻る。つまり、メモリに記憶されている時間データ
Ta と位置データPa2を基地局へ送信する。尚、ステッ
プS34の所要時間算出後、直ぐにデータが送信できる
通信方式の場合(移動局からデータを送信すれば基地側
がいつでも受信可能な状態になっている)はステップS
35は不要となる。以上のステップS32からS36ま
での処理を繰り返し行い基地局へデータを送信する(但
し、ステップS31、S33の設定地点はPa1、Pa2と
異なることもある)。
【0032】次に、基地局の処理について述べる。ステ
ップS41では、移動局からのデータを受信してステッ
プS42に移る。例えば、A移動局に所定区間を通過す
るとデータを送信してくるので、これを受信して区間デ
ータ、時間データ、A移動局の位置データをメモリ23
に記憶する。通常、移動局(タクシー等)は複数ある
が、所定の地点を通過した移動局のみがデータを送信し
てくる。従って、基地局側からはデータの送信要求は行
わない。これにより通信の回数が大幅に削減できる。
ップS41では、移動局からのデータを受信してステッ
プS42に移る。例えば、A移動局に所定区間を通過す
るとデータを送信してくるので、これを受信して区間デ
ータ、時間データ、A移動局の位置データをメモリ23
に記憶する。通常、移動局(タクシー等)は複数ある
が、所定の地点を通過した移動局のみがデータを送信し
てくる。従って、基地局側からはデータの送信要求は行
わない。これにより通信の回数が大幅に削減できる。
【0033】ステップS43では、メモリ23からデー
タを読み出して速度を算出する。即ち、所定区間(Pa
1,Pa2)の所要時間Ta0をメモリから読み出す。そし
て、(2)式により区間(Pa1,Pa2)間の平均速度を
算出する。尚、所定区間(Pa1,Pa2)の距離は予め設
定された第1の地点と第2の地点の距離であるので判っ
ている。
タを読み出して速度を算出する。即ち、所定区間(Pa
1,Pa2)の所要時間Ta0をメモリから読み出す。そし
て、(2)式により区間(Pa1,Pa2)間の平均速度を
算出する。尚、所定区間(Pa1,Pa2)の距離は予め設
定された第1の地点と第2の地点の距離であるので判っ
ている。
【0034】 平均速度S=距離(Pa1,Pa2)/Ta0・・・・・(2)式 以下、ステップS44からS52までは、第1の実施例
のステップS15からS23までの処理と対応してお
り、処理内容は全く同じであるので説明は省略する。
尚、渋滞情報の信頼性を高めるために、同一区間を通過
する複数の移動局からの時間データで、その都度渋滞か
否かを判断して渋滞情報を更新するのではなく、複数の
データの平均値(例えば、順次受信されたデータのうち
最新の5回のデータの平均値)で判定する方法を採って
もよい。
のステップS15からS23までの処理と対応してお
り、処理内容は全く同じであるので説明は省略する。
尚、渋滞情報の信頼性を高めるために、同一区間を通過
する複数の移動局からの時間データで、その都度渋滞か
否かを判断して渋滞情報を更新するのではなく、複数の
データの平均値(例えば、順次受信されたデータのうち
最新の5回のデータの平均値)で判定する方法を採って
もよい。
【0035】また、本実施例では移動局側で所定区間の
通過時間を測定して、時間データを基地局に送信してい
るが、所定区間の始めの地点と終わりの地点のそれぞれ
の通過時刻を送信してもよい。更に、本実施例では移動
局側で区間検出しているが、基地局側で行うようにして
もよい。本実施例によれば、現有のGPS−AVMシス
テムにおける基地局の処理ソフトに若干のソフトを追加
するだけであるため、新規な設備をほとんど必要とせ
ず、所定の区間を通過した時のみデータを送信するの
で、基地局と移動局間の通信回数を大幅に削減できるの
で、渋滞情報を収集するに際して一般の通信に支障をき
たすことはない。また、情報の新旧によるデータの信頼
性も表示色を変えることにより容易に判断できる。
通過時間を測定して、時間データを基地局に送信してい
るが、所定区間の始めの地点と終わりの地点のそれぞれ
の通過時刻を送信してもよい。更に、本実施例では移動
局側で区間検出しているが、基地局側で行うようにして
もよい。本実施例によれば、現有のGPS−AVMシス
テムにおける基地局の処理ソフトに若干のソフトを追加
するだけであるため、新規な設備をほとんど必要とせ
ず、所定の区間を通過した時のみデータを送信するの
で、基地局と移動局間の通信回数を大幅に削減できるの
で、渋滞情報を収集するに際して一般の通信に支障をき
たすことはない。また、情報の新旧によるデータの信頼
性も表示色を変えることにより容易に判断できる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、通常の車両運行管理システムにより移動局からの
情報を基に、移動局の現在位置とその移動局の通過した
道路の渋滞状況が簡単な構成で把握できる車両運行管理
システムが提供できる。
れば、通常の車両運行管理システムにより移動局からの
情報を基に、移動局の現在位置とその移動局の通過した
道路の渋滞状況が簡単な構成で把握できる車両運行管理
システムが提供できる。
【図1】本発明の一実施例の車両運行管理システムの構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の車両運行管理システムの移
動局の処理フローチャートである。
動局の処理フローチャートである。
【図3】本発明の一実施例の車両運行管理システムの基
地局の処理フローチャートである。
地局の処理フローチャートである。
【図4】本発明の一実施例の車両運行管理システムによ
る渋滞情報の表示例を示す図である。
る渋滞情報の表示例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例の車両運行管理システム
の移動局の処理フローチャートである。
の移動局の処理フローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例の車両運行管理システム
の基地局の処理フローチャートである。
の基地局の処理フローチャートである。
11・・・位置検出部 24・・・渋滞
状況検出部 12、28・・・制御部 25・・・表示
制御部 13、21・・・送受信機 26・・・地図
データ記憶部 22・・・送受信機制御部 27・・・表示
部 23・・・メモリ
状況検出部 12、28・・・制御部 25・・・表示
制御部 13、21・・・送受信機 26・・・地図
データ記憶部 22・・・送受信機制御部 27・・・表示
部 23・・・メモリ
Claims (5)
- 【請求項1】 車両の位置を検出する位置検出手段と該
位置検出手段の検出に基づいた検出データを基地局に送
信する送信手段とを備えた移動局と、 前記移動局から送信された前記検出データを受信する受
信手段と該受信手段からの検出データに基づいて道路に
対する移動局の位置を認識して配車のための処理を行う
処理手段とを備えた基地局と、からなる車両運行管理シ
ステムにおいて、 前記処理手段は、前記受信手段により受信された前記検
出データを基に前記移動局の移動速度を算出する速度算
出手段と、 前記速度算出手段により算出された前記移動局の移動速
度と予め設定された基準速度を比較する速度比較手段
と、 前記速度比較手段の比較結果により、前記移動局の移動
速度が、前記基準速度より小なるときには前記検出デー
タに基いた道路の区間が渋滞であると判定する渋滞判定
手段を備えたことを特徴とする車両運行管理システム。 - 【請求項2】 前記速度算出手段は、前記移動局が予め
設定された2地点における時間データのみに基づいて2
地点間の移動速度を算出するものであることを特徴とす
る請求項1記載の車両運行管理システム。 - 【請求項3】 前記処理手段は、前記渋滞判定手段が渋
滞と判定した時点から経過した時間に対応して、前記渋
滞と判定された道路の区間を異なる表示状態で表示する
第1の表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
の車両運行管理システム。 - 【請求項4】 前記処理手段は、前記移動局の移動速度
と複数の異なる基準速度を比較する速度比較手段と、該
速度比較手段における異なる基準速度との比較結果に対
応して、前記区間を異なる表示状態で表示する第2の表
示手段とを備えたものであることを特徴とする請求項1
記載の車両運行管理システム。 - 【請求項5】 前記異なる表示状態は、色調又は輝度又
は点滅又は表示幅で分けられてなることを特徴とする請
求項3又は請求項4記載の車両運行管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18384795A JPH0935189A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 車両運行管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18384795A JPH0935189A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 車両運行管理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0935189A true JPH0935189A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16142881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18384795A Pending JPH0935189A (ja) | 1995-07-20 | 1995-07-20 | 車両運行管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0935189A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003256978A (ja) * | 2002-03-01 | 2003-09-12 | Mitsubishi Electric Corp | 交通車両データの収集システム及び方法 |
JP2003281674A (ja) * | 2002-03-20 | 2003-10-03 | Natl Inst For Land & Infrastructure Management Mlit | 交通情報処理方法及び交通情報処理システム |
JP2004318905A (ja) * | 2004-06-10 | 2004-11-11 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 交通情報収集システム |
WO2006006252A1 (ja) * | 2004-07-13 | 2006-01-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 移動体管理システム、移動体端末および処理装置 |
WO2006120930A1 (ja) * | 2005-05-06 | 2006-11-16 | Pioneer Corporation | 走行状態判断装置および走行状態判断方法 |
JP2008217204A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Nec Corp | タクシー配車方法及びタクシー配車システム |
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CN102800210A (zh) * | 2012-07-17 | 2012-11-28 | 合肥维天运通信息科技股份有限公司 | 运输跟踪与警告方法及系统 |
JP2013200218A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Zenrin Datacom Co Ltd | ナビゲーション装置、自律航法支援方法および自律航法支援プログラム |
-
1995
- 1995-07-20 JP JP18384795A patent/JPH0935189A/ja active Pending
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JPWO2006120930A1 (ja) * | 2005-05-06 | 2008-12-18 | パイオニア株式会社 | 走行状態判断装置および走行状態判断方法 |
JP4530292B2 (ja) * | 2005-05-06 | 2010-08-25 | パイオニア株式会社 | 走行状態判断装置および走行状態判断方法 |
JP2008217204A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Nec Corp | タクシー配車方法及びタクシー配車システム |
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JP2013200218A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Zenrin Datacom Co Ltd | ナビゲーション装置、自律航法支援方法および自律航法支援プログラム |
CN102800210A (zh) * | 2012-07-17 | 2012-11-28 | 合肥维天运通信息科技股份有限公司 | 运输跟踪与警告方法及系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |