JPH0634693U - 揺動遊戯機 - Google Patents

揺動遊戯機

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JPH0634693U
JPH0634693U JP3866591U JP3866591U JPH0634693U JP H0634693 U JPH0634693 U JP H0634693U JP 3866591 U JP3866591 U JP 3866591U JP 3866591 U JP3866591 U JP 3866591U JP H0634693 U JPH0634693 U JP H0634693U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 揺動部材を揺動させるエアシリンダで走行車
両に近似する振動を再現することができ、臨場感のある
揺動遊戯機を安価に供する。 【構成】 遊戯者が乗る搭乗席が設けられた揺動部材20
と、同揺動部材20を基台2上方に中央1点で支持する支
持部材21と、前記揺動部材20の前部左右2箇所にそれぞ
れ基台2との間に介装されて該揺動部材20を動かす2個
の複動形シリンダ40,41と、同両シリンダ40,41に高圧
と低圧の2種類の圧力を切換えて供給する圧力供給手段
と、同圧力供給手段を制御する制御手段とを備えること
を特徴とする揺動遊戯機。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、列車、自動車、飛行機、船舶等の乗り物その他動植物、人形を模し た物に自らが搭乗して動きを体感する遊戯機に関し、主にレール上を走行する乗 り物に適した遊戯機に関する。
【0002】
【従来技術】
遊戯者自らが搭乗して動きを体感する揺動遊戯機は、従来でも各種あり、その うちエアシステムにより搭乗席を揺動させる例(特開昭61-31185号、実開昭58− 77785 号公報等)も多く提案されている。 上記例はいずれもエアシリンダを用い、搭乗席を揺動させることができるが、 実際の乗り物に生じる振動を再現することはできない。
【0003】 走行時に車体に加わる振動を再現したものに同じ出願人に係る実願平 1-35510 号(実開平2−126687号公報)の例がある。 同例は、操縦席が設けられた揺動部材を支持し、かつ揺動するシリンダを直列 に2個設け一方を揺動用にし他方を振動専用に用いたものであった。
【0004】
【解決しようとする課題】
このようにシリンダを直列に2個つなげるため、シリンダの個数が多くなりコ ストが嵩む問題がある。 また同公報記載の遊戯機は揺動部材の前端を1点支持し、後端にシリンダを介 装して支持する構成なので、シリンダへの負荷が大きく、常に負荷を負っていて シリンダの作動による揺動部材の動きは緩急があるにしても滑らかな動きおよび 振動とならざるを得ない。 したがってレール走行車両が受けるレールの継目の瞬時的な振動や、方向転換 時の急激な動きといったものを再現するのは困難である。 またモータ駆動による揺動方式では微振動やクイックレスポンスの表現ができ なかった。
【0005】 本考案はかかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、1つのシリン ダで揺動と振動を起こすことが可能で、瞬時的な振動や動きを再現できる揺動遊 戯機を供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】
上記目的を達成するために、本考案は遊戯者が乗る搭乗席が設けられた揺動部 材と、同揺動部材を基台上方に中央1点で支持する支持部材と、前記揺動部材の 前部左右2箇所にそれぞれ基台との間に介装されて該揺動部材を動かす2個の複 動形シリンダと、同両シリンダに高圧と低圧の2種類の圧力を切換えて供給する 圧力供給手段と、同圧力供給手段を制御する制御手段とを備える揺動遊戯機とし た。
【0007】 圧力供給手段が高圧と低圧の2種類の圧力を切換えて複動形シリンダに供給で きるので、低圧駆動状態のシリンダに反対方向へ高圧を加えたり抜いたりするこ とで、振動を再現することができ、また揺動部材は中央1点で支持され、2個の シリンダにはあまり負荷が加わらないので、シリンダ上部または下部での振動を 変わりなく再現できるとともにシリンダの駆動が容易で瞬時に揺動部材を動かす ことができる。
【0008】
【実 施 例】
以下図1ないし図28に図示した本考案に係る一実施例について説明する。 図1は本考案に係る揺動遊戯機1の全体斜視図である。
【0009】 同揺動遊戯機1は、レール上を走行するトロッコの動きを摸したもので、背も たれを有する2人乗りのシート3が基台2の上方で揺動する。 シート3の前方にはアップライトの筐体4があり、筐体4にモニターTV5が 嵌め込まれており、モニターTV5の下方を手前に突出して操作盤6が設けられ ている。
【0010】 操作盤6には、左右にそれぞれシューティングスティック7が全方位に揺動自 在に立設され、シューティングスティック7の頭部には押しボタン式のシューテ ィングボタン8が設けられている。 またシューティングスティック7の横にはスタートボタン9が2個並んで設け られている。
【0011】 したがって2人の遊戯者が、シート3に並んで着座すると前方にモニターTV 5が位置し、両者がスタートボタン9を押すと、ゲームがスタートし、モニター TV5には、図2および図3に示すようにトロッコに乗った人が進行方向を見た ときのレール10や周囲の様子さらに前方をトロッコ11に乗って走っている敵12等 が映し出される。
【0012】 遊戯者はシューティングスティック7を握り、シューティングスティック7を 操作して画面に表われる照準13を敵に合わせてシューティングボタン8を押す。
【0013】 なお二人乗りシート3の各背もたれには、リミットスイッチ等のスイッチが内 蔵されていて、遊戯者二人が背もたれに寄りかかるまで深く着座したか否かを検 知しており、正しく着座しない限りスタートボタン9を押してもゲームは開始し ないようになっていて安全を確保している。
【0014】 また一人でも遊戯できるようになっていて、シート3に着座した遊戯者が一人 が二人かを判別するのに内蔵リミットスイッチが用いられていて、一人遊戯状態 で二人着座したときもゲームが開始しないようになっている。 なおモニターTV5の左右にはスピーカ14が配設され効果音を発するようにな っている。
【0015】 次にシート3の揺動機構を図4および図5に基づき説明する。 図4は揺動遊戯機1の斜視図であり、シート3と一体の揺動部材20の揺動機構 を示す。図5はその分解斜視図である。
【0016】 基台2は矩形をしており、その中央には、三角形状になす側板が左右に相対し て立設された支持部材21が、補強材22に補強されて設けられている。 同支持部材21の左右側板の上端には同軸に円孔21aを有し、同円孔21aを貫通 する支軸23が中央に球体23aを形成しており、前記揺動部材20の中央に上端を固 着され下方へ延びてたロッド24のロッドエンド24aが前記球体23aを摺動自在に 包んでいる。 すなわち揺動部材20は、中央をロッドエンド24aの一点で支持部材21に支持さ れており、全方位に亘って自由に揺動可能である。
【0017】 また基台2の後辺に沿って三角形状のガイド支持部材27が立設されており、同 支持部材21の上端縁には下方へ矩形の切欠きが形成されて、同切欠きにU字状を した自己潤滑性を有する樹脂からなるガイド部材30が上方を開口して複数のボル ト28とナット29でワッシャ32を介して固着されている。
【0018】 一方ロッドエンド24aで中央を一点で支持された揺動部材20は、矩形の枠体20 aおよびその枠体20a内を前後に指向して架設された2本のクロスメンバー20b 、同クロスメンバー20b間の中央に設けられた筐体20cからなり、筐体20cの中 央に前記ロッド24の上端ねじ部が下方より上方へ貫通突出してワッシャ26を介し てナット25で螺合緊締されロッドエンド24aを下方へ突出している。
【0019】 この揺動部材20の枠体20aの後側体中央からは後方へ円柱状をなすガイドピン 31が突出しており、同ガイドピン31は前記ガイド支持部材27の上端に固着された ガイド部材30の内側の溝に摺動自在に嵌まっている。 ガイドピン31の外径は、ガイド部材30の溝幅より僅かに小さいので、ガイドピ ン31はガイド部材30の縦長の溝に沿って自由に上下するとともにガイドピン31の 中心軸を中止に回動も可能である。
【0020】 したがって揺動部材20は前後方向の揺動(ピッチング)および左右方向の揺動 (ローリング)が可能である。
【0021】 そして揺動部材20の枠体20aの前側左右隅と基台2との間に左右一対の複動形 のエアシリンダ40,41が介装されている。 エアシリンダ40,41は、その下端部が一対の軸受40b,41bをなし同軸受40b ,41bに支軸を介して球体を支持し、一方基台2から突設されたロッド42の上端 のロッドエンド24aが前記球体を包むようにしてエアシリンダ40,41の下端を全 方位に揺動自在に接合している。
【0022】 エアシリンダ40,41の上方に突出したシリンダロッド40a,41aの先端が、揺 動部材20の枠体の前側左右隅の下面に垂設された軸受43にピン44を介して軸支さ れている。 左右のエアシリンダ40,41は、互いに独立して駆動可能であり、両シリンダロ ッド40a,41aを縮めた状態で揺動部材20の上に装着されるシート3は前傾状態 にあり、両者を同時に伸長すれば後傾し、左側シリンダロッド41aのみを伸長す れば右傾し、右側のシリンダロッド40aのみを伸長すれば左傾する。
【0023】 以上のような構造の揺動遊戯機1におけるエアシリンダ40,41の駆動制御およ びモニターTV5の画像制御等は、コンピュータによって行われ、そのメインボ ード50およびエアシリンダ40,41の駆動を制御する制御ボード51、画像処理回路 52は、筐体4のモニターTV5の下方に内蔵されている。
【0024】 制御系のブロック図を図6に示す。 メインボード50は、シューティングスティック7、シューティングボタン8、 スタートボタン9等からの情報を入力し、CPU53により判断された結果に基づ き制御ボード51に動作指令信号を送信するとともに、画像処理回路52に画像指示 信号を出力する。
【0025】 制御ボード51は、動作指令信号に基づきエアシリンダ40,41を動作させるため の各種電磁弁等からなる空気圧回路54に所要の駆動信号を出力し弁の切換動作を 行わせる。 なおシート3の姿勢は、各エアシリンダ40,41の動きを検知する位置検出セン サ55,56により検出され、その検知信号は制御ボード51にフィードバックされて 駆動制御に供される。
【0026】 一方画像処理回路52はメインボード50からの画像指示信号に基づき、モニター TV5に映し出される映像の画像処理を行う。
【0027】 次に前記空気圧回路54の詳細を図7に示し説明する。 コンプレッサ60によりタンク61から供給される空気は、フィルタ62を介して2 ポートレバー切換弁63に至り、2ポートレバー切換弁63より上流側が圧力供給源 となって2ポートレバー切換弁63の手動操作でシリンダへの空気圧の供給の有無 を制御する。
【0028】 タンク61の出力には、安全弁64が備えられるとともに、圧力スイッチ65とメー タ66も配設されており、タンク61からのもう一方の配管はアンロード弁たる3ポ ート切換電磁弁67を介してコンプレッサ60,タンク61へ戻る無負荷回路を構成し ている。 なお3ポート切換電磁弁67の出力ポートには消音器68が接続されている。
【0029】 以上のような空気圧供給源により約 5.5〜6.5kgf/cm2 に調整された空気圧が 2ポートレバー切換弁63から供給される。 2ポートレバー切換弁63の出力ポートから延出した配管は2又に分岐して各々 圧力5kgf/cm2 の圧力制御弁70と圧力3kgf/cm2 の圧力制御弁71に接続されて、 各制御弁70,71の出力側には圧力計72,73が備えられている。
【0030】 各制御弁70,71の出力は4ポート切換電磁弁74の入力ポートに至り、その一方 の出力ポートは閉じられ、他方の出力ポートから延出した配管は2又に分岐して それぞれ4ポート切換電磁弁75,76の入力ポートに接続されている。 4ポート切換電磁弁75,76の各出力ポートに消音器77,78が接続され、他の入 出力ポートはそれぞれ2ポート切換電磁弁79,80,2ポート切換電磁弁81,82に 接続されている。
【0031】 そして2ポート切換電磁弁79,80の各入出力ポートがエアシリンダ40の後退側 および前進側に加圧する出入口にそれぞれ接続され、また2ポート切換電磁弁81 ,82の各入出力ポートがエアシリンダ41の後退側および前進側に加圧する出入口 にそれぞれ接続されている。
【0032】 以上のように空気圧回路が構成されており、4ポート切換電磁弁74により高圧 5kgf/cm2 と低圧3kgf/cm2 の2種類の圧力を切換えて供給し、4ポート切換電 磁弁75,76によりエアシリンダ40,41の前進または後退の制御を行い、4ポート 切換電磁弁75,76とエアシリンダ40,41との間に介在する2ポート切換電磁弁79 ,80,81,82により、エアシリンダ40,41内の空気の封じ込めを行い振動に供す る。
【0033】 以上の電磁弁の制御は前記制御ボード51が行い、メインボード50が画像処理を 含め映像に同期して制御ボード51に指令を出し、統括制御を行っている。 メインボード50と制御ボード51の制御手順を示す概略フローチャートを図8に 示す。
【0034】 まずメインボード50側において、電源がオンすると初期設定(ステップ1)が なされ、スタートボタン9が押されたか否かおよびシート3に確実に着座してい るか否か等からゲームをスタートさせるか否かが判断され(ステップ2)、ゲー ムスタートさせると判断したとは、以下ゲームオーバー(ステップ6)に至るま で、ステップ3,4,5が繰り返される。
【0035】 すなわちゲームの進行処理、シューティングスティック7およびシューティン グボタン8による射撃の当たり外れ等の判定およびその判定結果に基づく処理( ステップ3)がなされ、次いで映像処理(ステップ4)がなされ、そして制御ボ ード51への動作指令信号の通信(ステップ5)を行う。 ゲーム中はステップ3,4,5が繰り返されゲームオーバーしたときはステッ プ6からステップ2に戻る。
【0036】 一方制御ボード51では、電源がオンされると、初期設定(ステップ11)がなさ れ、次いでタンク61の所定空気圧の有無を判別し(ステップ12)、所定空気圧が 無ければコンプレッサ60によりタンク61を加圧し(ステップ13)、所定空気圧が あれば加圧を停止し(ステップ14)、ステップ15に進む。
【0037】 ステップ15では、前記メインボード50側におけるステップ5で発信される動作 指令信号の受信の有無を判別し、新たな受信がなければ前回の作業が途中である かを判別し(ステップ16)、作業中であれば引き続き前回のバルブ制御状態を続 けて(ステップ18)、ステップ12に戻り、ステップ15で新たな受信があれば新た な指令に基づきバルブの切換制御を行い(ステップ17)、ステップ12に戻る。
【0038】 なお新たな受信がなく(ステップ15)、前回の作業途中(ステップ16)である ときは、ステップ16からステップ12に戻り作業を継続する。
【0039】 以上のような制御のもとに駆動される揺動遊戯機1のシート3の動きを図9な いし図28に基づき具体的に説明する。
【0040】 図9ないし図11は、シート3の前傾状態を示し、図9および図10は同状態のシ ート3の揺動機構を摸式化した側面図および正面図であり、図10が同状態を形成 する空気圧回路の電磁弁状態を示す図である。 両エアシリンダ40,41ともシリンダロッド40a,41aを後退して揺動部材20の 前側が下がった状態である。
【0041】 すなわち空気圧回路において、4ポート切換電磁弁74は5kgf/cm2 の圧力を供 給する状態で、2ポート切換電磁弁79,80,81,82は全て導通状態にあり、4ポ ート切換電磁弁75,76がともにエアシリンダ40,41を後退側に圧力を加えるよう に弁切換えがなされているので、圧力制御弁70から供給される5kgf/cm2 の空気 圧が4ポート切換電磁弁74を通って4ポート切換電磁弁75,76に分配されて各々 2ポート切換電磁弁79,81を介してエアシリンダ40,41に後退側に圧力を加えて いて(図11参照)、揺動部材20の前傾姿勢を形成している。 なおエアシリンダ40,41の前進側の出入口からの空気は、2ポート切換電磁弁 80,82および4ポート切換電磁弁75,76を通って消音器77,78に抜ける。
【0042】 図12および図13に示すようにシート3を後傾姿勢にするためには、図14に示す ように、4ポート切換電磁弁74,2ポート切換電磁弁79,80,81,82は前記の状 態のまま4ポート切換電磁弁75,76を切換えれば、エアシリンダ40,41の前進側 に5kgf/cm2 の圧力が加えられてシリンダロッド40a,41aを伸長させ揺動部材 20の前側を上昇させる。
【0043】 次に図15および図16に示すようにシート3を右傾姿勢にするには、前記図14に 示す回路状態から図17に示すように4ポート切換電磁弁75のみを切換え右側エア シリンダ40の後退側に5kgf/cm2 の圧力を加えるようにすれば、右側のシリンダ ロッド40aが下降してシート3の右側を下げ右傾させることができる。
【0044】 また図18および図19に示すようにシート3を左傾姿勢にするには、例えば図17 に示す回路状態から図20に示すように4ポート切換電磁弁75,76を各々切換えれ ば、右側エアシリンダ40は前進側を加圧して右側シリンダロッド40aを上昇させ 、左側エアシリンダ41は後退側を加圧して左側シリンダロッド41aを下降させ、 シート3を左傾させることができる。
【0045】 以上のようにシート3を単に前傾、後傾、右傾、左傾させるためには、4ポー ト切換電磁弁74は5kgf/cm2 の圧力を供給状態とし、2ポート切換電磁弁79,80 ,81,82は導通状態としたまま4ポート切換電磁弁75,76を切換えることにより 行われる。
【0046】 次にシート3を振動させる制御によって図21ないし図28に基づき説明する。 エアシリンダ40,41は互いに独立して振動させることが可能であり、以下右側 のエアシリンダ40について説明する。
【0047】 図21ないし図24はエアシリンダ40のシリンダロッド40aの下方位置における振 動を起す過程を示している。 エアシリンダ40を下部位置で振動させるには、まず4ポート切換電磁弁74を切 換えて3kgf/cm2 の空気圧をエアシリンダ40の後退側(ピストン上部)に加えて おき(図21)、次いで2ポート切換電磁弁79を作動してエアシリンダ40のピスト ン上部の空気の出入を遮断して圧力3kgf/cm2 の空気を封じ込め(図22)、次に 4ポート切換電磁弁74を作動して供給圧力を5kgf/cm2 としたのち(図23)、4 ポート切換電磁弁75を切換えると5kgf/cm2 の空気圧が2ポート切換電磁弁80を 介してエアシリンダ40の前進側(ピストン下部)に加わり、ピストン上部に封じ 込められた3kgf/cm2 に優ってピストン上部の空気が圧縮されて5kgf/cm2 にな るまでシリンダロッド40aを前進させる(図24)。 すなわちシリンダロッド40aの上昇は途中で停止する。
【0048】 次に4ポート切換電磁弁75を切換えるとピストン下部の空気が2ポート切換電 磁弁80、4ポート切換電磁弁75を介して消音器77に排出され、ピストン上部に封 じ込められた空気の圧力により、シリンダロッド40aは速かに下降し、ピストン 上部の空気圧を3kgf/cm2 に戻す。 再び4ポート切換電磁弁75を切換えると、ピストン下部に5kgf/cm2 の空気圧 が加わるのでシリンダロッド40aを途中まで上昇する。
【0049】 以後、4ポート切換電磁弁75の弁切換えを交互に繰り返すことによりシリンダ ロッド40aは最低位置と途中の高さ位置との間を上下に往復し、振動をシリンダ 下部で生じさせることができる。
【0050】 同様にしてエアシリンダ40のシリンダロッド40aを上部で振動させるには、図 25ないし図28に図示する如く、エアシリンダ40のシリンダロッド40aが前進位置 で4ポート切換電磁弁74を切換えて3kgf/cm2 の空気圧をピストン下部に加え( 図25)、2ポート切換電磁弁80の切換えで同空気圧をピストン下部に封じ込め( 図26)、4ポート切換電磁弁74の切替えで5kgf/cm2 の空気圧を供給可能状態と し(図27)、4ポート切換電磁弁75の弁切替えで、ピストン上部に5kgf/cm2 の 空気圧を供給する。 すなわちピストン下部に封じ込められた圧力3kgf/cm2 の空気が圧縮されて5k gf/cm2 になるまでシリンダロッド40aは下降する。
【0051】 次いで4ポート切換電磁弁75を切替えればピストン上部の空気が抜けシリンダ ロッド40aは上昇するので、以後4ポート切換電磁弁75の切換えを繰り返せば、 シリンダロッド40aは昇降しシリンダ上部で振動を生じる。
【0052】 以上のように、ピストンの上部または下部に封じ込められた圧力3kgf/cm2 の 空気を圧力5kgf/cm2 の空気が繰り返し圧縮して、中央で一点支持された揺動部 材20に振動を生じさせる。
【0053】 揺動部材20は、支持部材21の上端でロッドエンド24aにより一点で支持されて 、エアシリンダ40,41のシリンダロッド40a,41aにはシートおよび遊戯者の重 量が直接加わらないので、空気圧3kgf/cm2 と5kgf/cm2 との2種類の空気圧の 切換制御だけでシリンダの下部での振動とシリンダの上部での振動を同じように 起こすことができる。
【0054】 また5kgf/cm2 の空気が抜けるときは、他方の圧縮されていた空気の圧力によ りシリンダロッドの動きが速く、レール走行車両が受けるようなレールの継目の 瞬時的な振動や、方向転換時の急激な動きをシート3に再現することができる。
【0055】 またシート3を傾けるエアシリンダ40,41が振動も生じさせるので、シリンダ の数を減らしてコストの低減を図ることができる。
【0056】 図2および図3に図示するようなモニターTV5の映像に同期してシート3が 揺動および振動し、前記のように走行時の細かい振動が再現でき、上りや下りの 加速や減速も振動の変化により表現可能で、例えば、加速時にはレール継ぎ目の 振動の間隔を徐々に縮め、逆に減速時にはその間隔を長くすることにより遊戯者 は映像および効果音との相乗効果で、あたかもスピードが変化したかの如くに感 じることができる。
【0057】 またトロッコがジャンプしたような場合は空中飛行中振動を停止したり、場面 の変化に応じて効果的に振動を加える等の手法がとれる。 レールがカーブしている場所にくるとレールに合わせたシート3が右傾または 左傾し、それも素早い切換えを行うことによりトロッコに振り回されているよう な感覚を遊戯者に与え臨場感に富むゲームを楽しむことができる。 さらに坂の上り下りはシート3の前傾・後傾により表現できる。
【0058】 なお衝突等の急停車時には、前傾させ、突然の坂道などの急加速時には後傾さ せることにより、より臨場感のある擬似体験をすることができる。
【0059】 トロッコの進行とともに、順次異なる世界が展開するようにし、レールを分岐 させてそれぞれの分岐路に違ったストーリーを用意しておくことにより繰り返し ゲームを行っても、異なるストーリー展開によって遊戯者を飽きさせることがな い。
【0060】
【発明の効果】 本考案は、揺動部材を揺動させるシリンダが、同時に振動を生じさせるので、 特別振動用のシリンダを必要とせずコストの低減を図ることができる。 中央で1点支持された揺動部材において低圧駆動状態のシリンダに反対方向へ 高圧を加えたり抜いたりしてシリンダの上部または下部での振動を変わりなく再 現することができるので、単純な動きで複数の動きすなわち微振動からローリン グ、ピッチング等の多種多様な振動を再現できるとともに特にレール走行車両の 動きに近似し臨場感のあるゲームを楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る一実施例の揺動遊戯機の斜視図で
ある。
【図2】同揺動遊戯機のモニターTVの映像の一例を示
す図である。
【図3】同映像の別の例を示す図である。
【図4】揺動部の機構を示す斜視図である。
【図5】同分解斜視図である。
【図6】制御系の概略ブロック図である。
【図7】空気圧回路図である。
【図8】制御手順を示す概略フロートチャートである。
【図9】前傾状態を摸式的に示した側面図である。
【図10】同正面図である。
【図11】同状態の要部空気圧回路図である。
【図12】後傾状態を摸式的に示した側面図である。
【図13】同正面図である。
【図14】同状態の要部空気圧回路図である。
【図15】右傾状態を摸式的に示した側面図である。
【図16】同正面図である。
【図17】同状態の要部空気圧回路図である。
【図18】右傾状態を摸式的に示した側面図である。
【図19】同正面図である。
【図20】同状態の要部空気圧回路図である。
【図21】シリンダ下部での振動を起こす一状態を示す要
部空気圧回路図である。
【図22】シリンダ下部での振動を起こす別状態を示す要
部空気圧回路図である。
【図23】シリンダ下部での振動を起こす別状態を示す要
部空気圧回路図である。
【図24】シリンダ下部での振動を起こす別状態を示す要
部空気圧回路図である。
【図25】シリンダ上部での振動を起こす一状態を示す要
部空気圧回路図である。
【図26】シリンダ上部での振動を起こす別状態を示す要
部空気圧回路図である。
【図27】シリンダ上部での振動を起こす別状態を示す要
部空気圧回路図である。
【図28】シリンダ上部での振動を起こす別状態を示す要
部空気圧回路図である。
【符号の説明】
1…揺動遊戯機、2…基台、3…シート、4…筐体、5
…モニターTV、6…操作盤、7…シューティングステ
ィック、8…シューティングボタン、9…スタートボタ
ン、10…レール、11…トロッコ、12…敵、13…照準、14
…スピーカ、20…揺動部材、21…支持部材、22…補強
材、23…支軸、24…ロッド、25…ナット、26…ワッシ
ャ、27…ガイド支持部材、28…ボルト、29…ナット、30
…ガイド部材、31…ガイドピン、32…ワッシャ、40,41
…エアシリンダ、42…ロッド、43…軸受、44…ピン、50
…メインボード、51…制御ボード、52…画像処理回路、
53…CPU、54…空気圧回路、55,56…位置検出セン
サ、60…コンプレッサ、61…タンク、62…フィルタ、63
…2ポートレバー切換弁、64…安全弁、65…圧力スイッ
チ、66…メータ、67…3ポート切換電磁弁、68…消音
器、70,71…圧力制御弁、72,73…圧力計、74,75,76
…4ポート切換電磁弁、77,78…消音器、79,80,81,
82…2ポート切換電磁弁。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊戯者が乗る搭乗席が設けられた揺動部
    材と、同揺動部材を基台上方に中央1点で支持する支持
    部材と、前記揺動部材の前部左右2箇所にそれぞれ基台
    との間に介装されて該揺動部材を動かす2個の複動形シ
    リンダと、同両シリンダに高圧と低圧の2種類の圧力を
    切換えて供給する圧力供給手段と、同圧力供給手段を制
    御する制御手段とを備えることを特徴とする揺動遊戯
    機。
JP3866591U 1991-04-30 1991-04-30 揺動遊戯機 Expired - Fee Related JPH0751109Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008036099A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Sega Corp 揺動装置及び揺動装置の制御方法

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