JPH06345911A - プリントラミネート用樹脂組成物 - Google Patents

プリントラミネート用樹脂組成物

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JPH06345911A
JPH06345911A JP14058393A JP14058393A JPH06345911A JP H06345911 A JPH06345911 A JP H06345911A JP 14058393 A JP14058393 A JP 14058393A JP 14058393 A JP14058393 A JP 14058393A JP H06345911 A JPH06345911 A JP H06345911A
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JP
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resin composition
film
composition
resin
weight
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JP14058393A
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English (en)
Inventor
Mikio Fukushima
幹男 福島
Taro Yamashita
太郎 山下
Kensuke Ogawara
謙介 小河原
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(1)不飽和エステルの含量が10〜40重量
%のエチレンと不飽和エステルとの共重合体50〜90
重量%、(2)粘着付与剤8〜40重量%および(3)
ビニル芳香族炭化水素とオレフィンとからなる熱可塑性
ブロック共重合体2〜10重量%を配合してなり、メル
トフローレート(190℃)が10〜80g/10分で
あるプリントラミネート用樹脂組成物および該プリント
ラミネート用樹脂組成物をプラスチックフィルムに積層
してなるプリントラミネート用フィルム。 【効果】低温接着性が良好でかつ印刷インキとの接着性
が良好なプリントラミネート用フィルムを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカード、ポスター、雑
誌、その他の印刷物等の紙製品(以下、「印刷紙等」と
いう場合がある)に低温で接着が可能で、高い接着強度
を有するプリントラミネート用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷紙等には、その印刷面の保護、耐水
性の付与、艶出し、美粧性の付与等のため、印刷面にプ
ラスチックフィルムを貼り合わせた物が多い。このよう
な処理を一般に「プリントラミネート」と呼称してい
る。従来、プリントラミネート用接着剤として、有機溶
剤に溶解した接着剤を用いてきた。しかし、有機溶剤に
溶解した接着剤は、有機溶剤を使用することから作業者
の健康障害、火災の危険性、臭気の発生及び大気汚染の
問題があり、有機溶剤を使用しない接着剤が望まれてい
た。近年、プラスチックフィルムに感熱接着性樹脂を積
層し、感熱接着性樹脂を印刷面に重ね合わせ加熱接着さ
せる方法が提案されている(例えば特開平3−2976
44号公報、特開昭56−24161号公報、特開昭5
6−42652号公報)。
【0003】従来の感熱接着性樹脂は、接着温度を高く
しないと印刷紙等へ接着せず、また印刷紙等に用いる印
刷インキとの接着強度も十分ではない場合がある。ま
た、高温度で接着すると、印刷インキの変色やプリント
ラミネート用フィルムの収縮、カールが発生しやすい。
これらの現象を回避しようとして、接着温度を低くする
と、充分な接着強度を得るために、接着時間が必然的に
長くなり、生産速度の低下をきたし、接着時間を長くし
ても充分な接着強度が得られない場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低温
接着性が良好でかつ印刷インキとの接着性が良好なプリ
ントラミネート用樹脂組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の現状に鑑み、本発
明者らが鋭意検討を重ねた結果、エチレンと不飽和エス
テルとの共重合体と粘着付与剤からなる組成物に、ビニ
ル芳香族化合物と共役ジエン化合物とからなる熱可塑性
ブロック共重合体を添加することにより、前記の課題を
解決することを見いだし本発明を完成するに至った。
【0006】即ち本発明は、(1)不飽和エステルの含
量が10〜40重量%のエチレンと不飽和エステルとの
共重合体50〜90重量%、(2)粘着付与剤8〜40
重量%および(3)ビニル芳香族炭化水素とオレフィン
とからなる熱可塑性ブロック共重合体2〜10重量%を
配合してなり、メルトフローレート(190℃)が10
〜80g/10分である低温接着性および接着強度に優
れたプリントラミネート用樹脂組成物に関するものであ
る。更に、本樹脂組成物をプラスチックフィルムに積層
してなるプリントラミネート用フィルムに関するもので
ある。
【0007】本発明の樹脂組成物の成分として用いられ
る(1)エチレンと不飽和エステルとの共重合体中の不
飽和エステルとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、安息香酸ビニル等のビニルエステルおよびアクリル
酸またはメタクリル酸のメチル、エチル、n−ブチル、
イソブチルエステル等の不飽和カルボン酸エステルを挙
げることができる。この中で、特に好ましいエチレンと
不飽和エステルとの共重合体は、エチレン−酢酸ビニル
共重合体である。
【0008】エチレンと不飽和エステルとの共重合体中
の不飽和エステル含量は10〜40重量%、好ましくは
15〜20重量%である。不飽和エステル含量が10重
量%未満では、本樹脂組成物の低温接着性および接着強
度が悪くなり、不飽和エステル含量が40重量%を超え
ると、本樹脂組成物のブロッキングが大きくなり、本樹
脂組成物の在庫中のブロッキングの発生、押出し機に本
樹脂組成物を供給する際の取扱い上の不便、本樹脂組成
物をプラスチックフィルムに押出ラミネートしプリント
ラミネート用フィルムを作製した場合の巻きブロッキン
グの発生などの支障が生じる。
【0009】本発明の樹脂組成物の成分として用いられ
る(2)粘着付与剤としては、脂肪族系炭化水素樹脂、
脂環状系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、ポリテ
ルペン系樹脂、ロジン類、スチレン系樹脂等を挙げるこ
とができる。
【0010】脂肪族系炭化水素樹脂の例としてはブテン
−1、イソブチレン、ブタジエン、1,3−ペンタジエ
ンなどのC4〜C5モノまたはジオレフィンを主成分と
する重合体、脂環状系炭化水素樹脂の例としてはスペン
トC4〜C5留分中のジエン成分を環化二量化後重合さ
せた樹脂、シクロペンタジエンなどの環状モノマーを重
合させた樹脂、水添ジシクロペンタジエン樹脂、芳香族
系炭化水素樹脂を核内水添した樹脂など、芳香族系炭化
水素樹脂の例としてはビニルトルエン、インデン、α−
メチルスチレンなどのC9ビニル芳香族炭化水素を主成
分とした樹脂など、ポリテルペン系樹脂の例としてはα
−ピネン重合体、β−ピネン重合体、ジペンテン重合
体、テルペン−フェノール共重合体、α−ピネン−フェ
ノール共重合体など、ロジン類の例としてはロジン、重
合ロジン、水添ロジン、ロジングリセリンエステルおよ
びその水添物または重合物、ロジンペンタエリスリトー
ルエステルおよびその水添物または重合物など、スチレ
ン系樹脂の例としてはスチレン系単量体の重合体、ビニ
ルトルエン−α−メチルスチレン共重合体などが挙げら
れる。これらの各種粘着付与剤の中で、色調、臭気など
の点から、特に脂環状系炭化水素樹脂、テルペン系樹脂
が好ましく用いられる。
【0011】更に本発明の樹脂組成物の成分として用い
られる(3)ビニル芳香族炭化水素とオレフィンとから
なる熱可塑性ブロック共重合体とは、下記一般式 (A−B)n,(A−B)n−A´または(A−B)m
X (但し、式中AおよびA′はビニル芳香族炭化水素重合
体ブロック、Bはオレフィン重合体ブロック、nは1〜
5の整数、mは2〜7の整数、Xはm価の多官能性化合
物を表す。)で表される直鎖構造、放射構造または分岐
構造からなる少なくとも片末端がビニル芳香族炭化水素
重合体ブロックであるブロック構造を有する重合体であ
る。ここで用いられるビニル芳香族炭化水素の例とし
て、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
p−tert−ブチルスチレン、ビニルキシレン、エチ
ルビニルキシレン、ビニルナフタレンおよびこれらの混
合物等が挙げられる。これらのうちではスチレンが特に
好ましい。一方オレフィンの例としてはブタジエン、イ
ソプレン等の共役ジオレフィン、およびエチレン、プロ
ピレン、1−ブテン等のα−オレフィン等が挙げられ
る。また、この成分(3)として共役ジオレフィンを重
合した重合体ブロックに水素添加したものを用いてもよ
く、更に、ブロックBはオレフィン単位が優勢である限
り、共役ジオレフィンとビニル芳香族炭化水素との共重
合体を用いてもよい。ビニル芳香族炭化水素とオレフィ
ンとからなる熱可塑性ブロック共重合体中のビニル芳香
族炭化水素重合体ブロックの量は通常8〜55重量%、
好ましくは10〜40重量%である。これらのうち本発
明においては両末端にビニル芳香族炭化水素重合体ブロ
ックを有するビニル芳香族炭化水素とオレフィンとから
なる熱可塑性ブロック共重合体が好ましく、ポリスチレ
ン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体の
水素添加物が熱安定性の向上の点から特に好ましく用い
られる。なお、これら熱可塑性ブロック共重合体は市販
されている(例えばカリフレックス(Carifle
x)TR、クレイトン(Kraton)G、クレイトン
Dいずれもシェル化学(株)社製)。
【0012】上に記した(1)〜(3)成分のそれぞれ
の割合は、(1)成分が50〜90重量%、(2)成分
が8〜40重量%、(3)成分が2〜10重量%であ
る。(1)成分が50重量%未満では、本樹脂組成物を
押出しラミネートする際の加工性が悪くなり、90重量
%を超えると印刷紙等に用いられる印刷インキへの接着
強度が小さくなる。(2)成分が8重量%未満では、印
刷インキへの接着強度に劣り、40重量%を超えると、
本樹脂組成物のブロッキングが大きくなり、押出しラミ
ネート加工性も悪くなる。(3)成分が2重量%未満で
は、印刷紙等に用いられるインキとの接着強度が小さく
なり、低温接着性も悪くなり、10重量%を超えると、
本樹脂組成物の相溶性が悪くなる結果、押出しラミネー
ト加工性が悪くなる。
【0013】また、JIS K6730による本樹脂組
成物の190℃のメルトフローレート(以下、「MF
R」と略すことがある。)は10〜80g/10分であ
る。MFRが10g/10分未満では、溶融樹脂の流動
性が悪いため、接着時の印刷紙等への樹脂の染み込みが
なくなる結果、接着強度が小さくなる。MFRが80g
/10分を超えると、溶融樹脂の流動性が高すぎるた
め、通常の加工温度ではラミネート加工性が悪く、この
ため低温で押出しラミネート加工をしなければならず、
その結果、プラスチックフィルムに対する接着強度が小
さくなる。
【0014】本発明の樹脂組成物の調製は、(1)〜
(3)の固体状成分を機械的に混合する方法、押出し
機、バンバリーミキサー、ニーダ等を用いて溶融状態で
ブレンドする方法、溶液状態でブレンドする方法等種々
の方法を採用し得るが、押出し機を用いて溶融状態でブ
レンドする方法が最も好適である。
【0015】本発明の樹脂組成物を用いてプリントラミ
ネート用フィルムを作製する方法は、特に限定しない
が、基材となるプラスチックフィルムに本発明の樹脂組
成物を押出しラミネートする方法、およびプラスチック
フィルムに用いられる樹脂と本発明の樹脂組成物を共押
出しする方法等を挙げることができる。必要に応じ、本
樹脂組成物をプラスチックフィルムに積層する前後に、
フィルムを1軸または2軸延伸しても良い。プリントラ
ミネート用フィルムの基材プラスチックフィルム層の厚
みは、特に限定しないが5〜100μm、好ましくは1
0〜30μmである。また、本発明の樹脂組成物層の厚
みは、2〜30μmが好ましい。必要に応じ、本樹脂組
成物をプラスチックフィルムに積層する前後のプラスチ
ックフィルムおよび/または積層後の本樹脂組成物にコ
ロナ処理、火炎処理等の表面処理を施してもよい。
【0016】プリントラミネート用フィルムの基材とし
て用いられるプラスチックフィルムは、ポリプロピレン
系やポリエチレン系等のポリオレフィン、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリカーボネート等のフィルムであ
り、なかでもホモポリプロピレン、プロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体等のポリプロピレン系フィル
ムが好適に用いられる。また、基剤フィルム層は多層で
あってもよい。
【0017】基材となるプラスチックフィルムおよび本
発明の樹脂組成物には、本発明の効果を損なわない程度
の範囲内で、必要に応じ酸化防止剤、帯電防止剤、ブロ
ッキング防止剤、滑剤、耐候安定剤、充填剤、造核剤、
有機過酸化物等の一般に熱可塑性プラスチックに用いら
れる添加剤を使用してもよい。
【0018】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0019】実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含量;15
重量%、MFR;14g/10分、以下「EVA」と略
すことがある。)74.8%(重量%、以下同じ。)、
粘着付与剤としての脂環状系炭化水素樹脂(環球法軟化
点;100℃、商品名;アルコンP−100(荒川化学
(株)製))20%およびポリスチレン−ポリエチレン
/ブチレン−ポリスチレンブロック共重合体(ポリスチ
レン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体
の水素添加物で、以下「SEBS」と略すことがある。
スチレンブロック含量;13%、商品名;クレイトンG
1657(シェル化学(株)製))5%にエルカ酸アミ
ド0.2%を添加し、2軸押出し機を用い、溶融混合し
ペレットとした。この組成物のMFRは42g/10分
であった。
【0020】この組成物ペレットを25mm径の押出し
機により、2軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム(20
μm厚み)のコロナ処理面にTダイより溶融押出しし、
樹脂温度200℃、加工速度20m/分、塗布厚13μ
mの条件で押出しラミネート加工を行った。本樹脂組成
物と基材フィルム間は容易に剥離しなかった。
【0021】得られたラミネートフィルムを、コート紙
の印刷面に、温度70〜95℃、圧力2Kgf/c
2、時間0.5秒のヒートシール条件でヒートシール
し、接着強度(180°剥離強度)を測定した。これら
の結果を表1および図1に示すが、本発明の樹脂組成物
は、印刷紙等に用いられるいずれのインキに対しても良
好な接着強度を有し、また低温接着性に優れているもの
であった。
【0022】比較例1 EVA(酢酸ビニル含量;15重量%、MFR;14g
/10分)79.8%および粘着付与剤としての脂環状
系炭化水素樹脂(環球法軟化点;100℃、商品名;ア
ルコンP−100(荒川化学(株)製))20%にエル
カ酸アミド0.2%を添加し、2軸押出し機を用い溶融
混合しペレットとした。この組成物のMFRは43g/
10分であった。
【0023】実施例1と同じ基材フィルムに、実施例1
と同様の方法で上記の組成物ペレットを押出しラミネー
トしたが、この本樹脂組成物と基材フィルム間は容易に
剥離しなかった。また、実施例1と同様に得られたラミ
ネ−トフィルムをコート紙の印刷面にヒートシールし、
接着強度を測定した。これらの結果を表1および図1に
示すが、比較例1の樹脂組成物は、印刷紙等に用いられ
るインキに対して接着強度が弱く、また低温接着性にも
劣るものであった。
【0024】実施例2 熱可塑性ブロック共重合体として、ポリスチレン−ポリ
イソプレン−ポリスチレンブロック共重合体(スチレン
ブロック含量;15%、商品名;カリフレックスKX4
00P(シェル化学(株)社製))を用いた以外は、実
施例1と同一の組成物成分を用い、同一配合割合で2軸
押出し機で溶融混合しペレットを作製した。この組成物
のMFRは42g/10分であった。
【0025】実施例1と同じ基材フィルムに、実施例1
と同様にこの組成物ペレットを押出しラミネートした
が、この樹脂組成物と基材フィルム間は容易に剥離しな
かった。また、実施例1と同様に得られたラミネ−トフ
ィルムをコート紙の印刷面にヒートシールし、接着強度
を測定した。これらの結果を表1に示すが、本実施例の
樹脂組成物は、印刷紙等に用いられるインキに対して接
着強度が強く、低温接着性に優れているものであった。
【0026】実施例3 エチレン−アクリル酸エチル共重合体(アクリル酸エチ
ル含量;20%、MFR;20g/10分)79.8
%、粘着付与剤としてのテルペン樹脂(環球法軟化点;
115℃、商品名;YSレジンPx1150(安原油脂
(株)製))15%および実施例1と同じSEBS5%
にオレイン酸アミド0.2%を添加し、2軸押出し機を
用い、溶融混合しペレットとした。この組成物のMFR
は45g/10分であった。
【0027】この組成物ペレットを、25mm径の押出
し機により、ポリエステル(12μm厚み)/ポリエチ
レン(10μm厚み)2層フィルムのポリエチレン面に
Tダイより溶融押出しし、樹脂温度200℃、加工速度
20m/分、塗布厚13μmの条件で押出しラミネート
加工を行った。本樹脂組成物と基材フィルム間は容易に
剥離しなかった。
【0028】実施例1と同様に得られたラミネ−トフィ
ルムをコート紙の印刷面にヒートシールし、接着強度を
測定した。これらの結果を表1に示すが、本実施例の樹
脂組成物は、印刷紙等に用いられるインキに対して接着
強度が強く、低温接着性に優れているものであった。
【0029】比較例2 実施例1のエチレン−酢酸ビニル共重合体として、酢酸
ビニル含量7%、MFR20g/10分の物を用いた以
外は、実施例1と同じ組成物成分を同一割合で配合し、
2軸押出し機を用い、溶融混合しペレットとした。この
組成物のMFRは55g/10分であった。
【0030】実施例1と同じ基材フィルムに、実施例1
と同様にこの組成物ペレットを押出しラミネートした
が、この樹脂組成物と基材フィルム間は容易に剥離しな
かった。更に実施例1と同様に得られたラミネ−トフィ
ルムをコート紙の印刷面にヒートシールし、接着強度を
測定した。これらの結果を表1に示すが、この樹脂組成
物は、印刷紙等に用いられるインキに対して接着強度が
弱く、低温接着性に劣るものであった。
【0031】比較例3 EVAとして、酢酸ビニル含量42%、MFR20g/
10分のEVAを用いた以外は、実施例1と同じ組成物
成分を同一割合で配合し、ニーダで溶融混合しペレット
とした。この組成物のMFRは55g/10分であっ
た。
【0032】実施例1と同じ基材フィルムに、実施例1
と同様にこの組成物ペレットを押出しラミネートしよう
としたところ、ペレットがブロッキングしているためラ
ミネート加工ができなかった。
【0033】比較例4 実施例1と同じ組成物成分を表2の通りに配合し、ニー
ダで溶融混合しペレットとした。この組成物のMFRは
表2の通りであった。
【0034】実施例1と同じ基材フィルムに、実施例1
と同様にこの組成物ペレットを押出しラミネートしよう
としたところ、サージングを起こし安定したラミネート
加工ができなかった。
【0035】比較例5〜6 実施例1と同じ組成物成分を表2の通りに配合し、2軸
押出し機で溶融混合しペレットとした。この組成物のM
FRは表2の通りであった。
【0036】実施例1と同じ基材フィルムに、実施例1
と同様にこの組成物ペレットを押出しラミネートしたと
ころ、これらの樹脂組成物と基材フィルム間は容易に剥
離しなかった。また、実施例1と同様に得られたラミネ
−トフィルムをコート紙の印刷面にヒートシールし、接
着強度を測定した。これらの結果を表1に示すが、これ
らの樹脂組成物は、印刷紙等に用いられるインキに対し
て接着強度が弱いものであった。
【0037】比較例7 実施例1と同じ組成物成分を表2の通りに配合し、2軸
押出し機で溶融混合しペレットとした。この組成物のM
FRは表2の通りであった。
【0038】実施例1と同じ基材フィルムに、実施例1
と同様にこの組成物ペレットを押出しラミネートしよう
としたところ、サージングを起こし安定したラミネート
加工ができなかった。
【0039】比較例8 EVAとして、酢酸ビニル含量20%、MFR50g/
10分のEVAを用いた以外は、実施例1と同じ組成物
成分を同一割合で配合し、ニーダで溶融混合しペレット
とした。この組成物のMFRは109g/10分であっ
た。
【0040】この組成物ペレットを、25mm径の押出
し機により、2軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム(2
0μm厚み)のコロナ処理面にTダイより溶融押出し
し、樹脂温度200℃、加工速度20m/分、塗布厚1
3μmの条件で押出しラミネート加工を行ったところ、
ラミネート加工中サージングが発生し、安定した加工が
できなかった。樹脂温度を170℃に下げると安定して
ラミネート加工ができたが、本樹脂組成物は基材のポリ
プロピレンフィルムから容易に剥離し基材にほとんど接
着していなかった。
【0041】比較例9 EVA(酢酸ビニル含量;15重量%、MFR;1.5
g/10分)82.8%、粘着付与剤としての脂環状系
炭化水素樹脂(環球法軟化点100℃、商品名;アルコ
ンP−100(荒川化学(株)製))10%およびSE
BS(スチレンブロック含量;13%、商品名;クレイ
トンG1657、シェル化学(株)製)7%にエルカ酸
アミド0.2%を添加し、2軸押出し機を用い、溶融混
合しペレットとした。この組成物のMFRは3.7g/
10分であった。
【0042】この組成物ペレットを、25mm径の押出
し機により、2軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム(2
0μm厚み)のコロナ処理面にTダイより溶融押出し
し、樹脂温度240℃、加工速度20m/分、塗布厚1
3μmの条件で押出しラミネート加工を行ったところ、
この樹脂組成物と基材フィルム間は容易に剥離しなかっ
た。
【0043】実施例1と同様に得られたラミネ−トフィ
ルムをコート紙の印刷面にヒートシールし、接着強度を
測定した。これらの結果を表1に示すが、本実施例の樹
脂組成物は、印刷紙等に用いられるインキに対して接着
強度が弱いものであった。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、基材プラスチッ
クフィルムに積層し、低温接着性が良好でかつ印刷イン
キとの接着性が良好なプリントラミネート用フィルムと
して好適に利用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1および比較例1の組成物のコート紙の
青印刷面に対する接着強度を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)不飽和エステルの含量が10〜40
    重量%のエチレンと不飽和エステルとの共重合体50〜
    90重量%、(2)粘着付与剤8〜40重量%および
    (3)ビニル芳香族炭化水素とオレフィンとからなる熱
    可塑性ブロック共重合体2〜10重量%を配合してな
    り、メルトフローレート(190℃)が10〜80g/
    10分であるプリントラミネート用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(3)ビニル芳香族炭化水素とオレフィン
    とからなる熱可塑性ブロック共重合体が、ポリスチレン
    −ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体の水
    素添加物である請求項1に記載のプリントラミネート用
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のプリントラミネー
    ト用樹脂組成物をプラスチックフィルムに積層してなる
    プリントラミネート用フィルム。
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WO2017138510A1 (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 東ソー株式会社 架橋エチレン-酢酸ビニル共重合体ケン化物、ホットメルト接着剤樹脂組成物、接着剤及びその成形体

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