JP3342117B2 - 混合型ホットメルト粘着剤 - Google Patents

混合型ホットメルト粘着剤

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JP3342117B2 JP18005493A JP18005493A JP3342117B2 JP 3342117 B2 JP3342117 B2 JP 3342117B2 JP 18005493 A JP18005493 A JP 18005493A JP 18005493 A JP18005493 A JP 18005493A JP 3342117 B2 JP3342117 B2 JP 3342117B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホットメルト粘着剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー、環境保護の観点か
ら非溶剤型のホットメルト粘着剤が注目されている。従
来、ホットメルト粘着剤のベースポリマーとしては、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・α−オレフィ
ン共重合体、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アク
リル樹脂、スチレン系エラストマーなどが使用されてい
るが、なかでもスチレン系ブロック共重合体は粘着性及
び耐クリープ性と接着力のバランスが比較的良好である
ことから好適に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】スチレン系ブロック共
重合体をベースポリマーとする粘・接着剤は、例えば特
開昭63−161066号公報、特開昭63−1823
86号公報、特開平1−144483号公報などの公知
例からも明らかなように、通常、必須成分として粘着付
与樹脂及び可塑剤を含有するが、スチレン系ブロック共
重合体、粘着付与樹脂及び可塑剤からなる配合物は粘着
性を有するため、多くの配合組成において、混練を行っ
た後、混練機からペレット状では取り出すことができ
ず、また混練機から取り出した混練物は粘着性が強すぎ
てブロッキングを引き起こす。そのため、一般に混練機
から取り出した混練物は、離処理を施した容器に取り
出して製品とされ、使用時にその製品を専用の溶解槽に
投入して溶融溶解させ、ドクターブレードなどの塗工機
を通して塗被材に塗布して粘着テープなどを得ている
が、多層押し出し機や射出成型機を使用して成型するこ
とができないために、スチレン系ブロック共重合体をベ
ースポリマーとする粘着剤は接着層として使用できない
のが現状である。
【0004】しかして本発明の目的は、スチレン系ブロ
ック共重合体をベースポリマーとする、多層押出機や射
出成型機での成型が可能なホットメルト粘着剤を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる現
状に鑑み鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわ
ち本発明は、(a)ビニル芳香族化合物からなる重合体
ブロックAと共役ジエン化合物からなる重合体ブロック
を有し、ビニル芳香族化合物の含有率が3〜70重
の範囲にあるブロック共重合体および/またはその水
添物100重量部、および(b)粘着付与樹脂100〜
500重量部とからなるペレット(1)、ならびに(a
´)ビニル芳香族化合物からなる重合体ブロックAと
役ジエン化合物からなる重合体ブロックBを有し、ビニ
ル芳香族化合物の含有率が3〜70重量%の範囲にある
ブロック共重合体および/またはその水添物100重量
部、および(c)可塑剤0〜500重量とからなるペ
レット(2)を、両者の重量比[ペレット(1)/ペレ
ット(2)]で10/90〜90/10の範囲で含有す
ることを特徴とする混合型ホットメルト粘着剤を提供す
る。
【0006】上記本発明の混合型ホットメルト粘着剤
は、ペレット(1)とペレット(2)とを混合し、加熱
溶融させることにより使用される。
【0007】本発明において(a)成分または(a´)
成分として用いられるブロック共重合体および/または
その水添物の形態は、例えば(A−B)n −A(nは1
から5の整数を表す)、(A−B)n (nは1から5の
整数を表す)、もしくは(A−B)m −X(Xはカップ
リング剤残基を表し、mは2〜6の整数を表す)で示さ
れ、その具体例を示すならば、スチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体、ならびにその部分水添物ま
たは完全水添物、スチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ック共重合体、ならびにその部分水添物または完全水添
物などである。これらのブロック共重合体および/また
はその水添物は、単独で用いることも、あるいは2種類
以上を混合して用いることができる。また、該ブロック
共重合体および/またはその水添物は、分子末端または
分子鎖中にカルボキシル基などの官能基を有していても
よい。
【0008】本発明において、成分(a)のブロック共
重合体および/またはその水添物と成分(a´)のブロ
ック共重合体および/またはその水添物は、異なるポリ
マー種であっても何ら差支えないが、同一のポリマー種
である方が望ましい。
【0009】水添前のブロック共重合体を構成するビニ
ル芳香族化合物としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン、o,m−またはp−メチルスチレン、−ジメ
チルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン
などのなかから1種または2種以上が選ばれ、共役ジエ
ン化合物としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、
2,3−ジメチル−1,3ブタジエン、1,3−ペンタ
ジエン、1,3−ヘキサジエンなどのなかから1種また
は2種以上が選ばれる。共役ジエン化合物を主体とする
重合体ブロックBのミクロ構造は特に限定されないが、
そのビニル化度は70%以下であることが望ましい。
【0010】前記ブロック共重合体において、ビニル芳
香族化合物の含有量と共役ジエン化合物の含有量の比率
は3/97〜70/30(重量比)の範囲である。ビニ
ル芳香族化合物の含有量が3重量%未満ではホットメル
ト粘着剤の凝集力が劣り、70重量%を超えるとホット
メルト粘着剤の粘着性能が十分発揮されない。
【0011】本発明において成分(b)として用いられ
る粘着付与樹脂としては、例えばロジン系樹脂、テルペ
ン系樹脂、石油樹脂、スチレン系樹脂などを挙げること
ができる。これらの粘着付与樹脂は単独で使用すること
も、あるいは2種以上を併用することもできる。成分
(b)の配合量は成分(a)のブロック共重合体および
/またはその水添物100重量部に対し100〜500
重量部であり、好適には200〜400重量部である。
配合量が100重量部未満では粘着性が強くなりすぎて
ペレット化に困難を伴い、500重量部を超えると弾性
が乏しくなりノズルから押出された材料を切断するのが
困難となる。
【0012】本発明において成分(c)として用いられ
る可塑剤としては、例えばパラフィン系プロセスオイ
ル、ナフテン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイ
ルなどのプロセスオイルのほか、液状ポリイソプレンの
水添物、液状ポリブテンなどの可塑化能を有する液状ポ
リマ−が挙げられ、とりわけパラフィン系プロセスオイ
ルおよびナフテン系プロセスオイルの使用が好ましい。
【0013】成分(c)の配合量は成分(a´)のブロ
ック共重合体および/またはその水添物100重量部に
対して0〜500重量部、好ましくは20〜300重量
部、とくに好ましくは50〜200重量部である。配合
量が500重量部を超えると粘着性が強くなりすぎてペ
レットが得られない。
【0014】ペレット(1)は、ペレット化が可能で、
かつブロッキングを引き起こしさえしなければ、成分
(a)および成分(b)以外の成分を含有していてもよ
く、またペレット(2)も同様に、ペレット化が可能
で、かつブロッキングを引き起こしさえしなければ、成
分(a´)および成分(c)以外の成分を含有していて
もよい。ペレットの製造方法については特に制限がな
く、例えば単軸押出機、2軸押出機、ニーダー、バンバ
リーミキサーなどの混練機を用いて混練し、ホットカッ
ター、ストランドカッターなどで切断してペレットの形
状にされる。
【0015】本発明においてペレット(1)とペレット
(2)は、両者の重量比[ペレット(1)/ペレット
(2)]で10/90〜90/10の範囲で用いられ
る。ペレット(1)に対するペレット(2)の使用量が
10重量%未満では、得られるホットメルト粘着剤の粘
着性が低下して好ましくなく、90重量%を超えると良
好な接着力を有するホットメルト粘着剤が得られない。
【0016】本発明のホットメルト粘着剤は基本的に上
記成分からなるが、コストの低減などを目的として、タ
ルク、炭酸カルシウム、カオリン、酸化チタンなどの無
機充填材を添加することができる。また、ホットメルト
粘着剤改質を目的として熱老化防止剤、光安定剤、帯電
防止剤、難燃剤などを添加してもよい。
【0017】本発明のホットメルト粘着剤の加熱溶融に
際しては、通常の溶融槽のほか、単軸押出機などを用い
ることができる。
【0018】本発明のホットメルト粘着剤は、ペレット
(1)とペレット(2)を混合した状態のまま使用時ま
で保存してもよく、あるいはペレット(1)とペレット
(2)を使用直前に混合して使用してもよく、使用目的
に応じて適宜選択すればよい。
【0019】
【実施例】以下、実施例、比較例をあげて本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。 実施例1〜3 スチレン系熱可塑性ブロック共重合体の1種であるスチ
レン−水添イソプレン−スチレンブロック共重合体
((株)クラレ製 セプトン2043)100部、およ
び粘着付与樹脂としての水添石油樹脂(荒川化学工業
(株)製 アルコンP−100)200部を2軸押出機
を用いて150℃で溶融混練を行い、ストランド状で取
り出したのち水槽で冷却をし、ストランドカッターカッ
ティングを行うことによりペレット(A)を得た。ま
た、スチレン−水添イソプレン−スチレンブロック共重
合体((株)クラレ製 セプトン2043)100部、
および可塑剤としてのパラフィン系プロセスオイル(出
光興産(株)製 ダイアナプロセスPW−90)50部
を2軸押出機を用いて180℃で溶融混練し、ホットカ
ーターでカッティングを行うことによりペレット(B)
を得た。
【0020】ペレット(A)およびペレット(B)を
種類の配合(重量比)50/50、70/30、および
30/70でドライブレンドし、得られた混合ペレット
を1軸押出機でバレル温度180℃で溶融し、Tダイか
押出すことにより50μm厚のPETフィルム上にコ
ーティングした。得られた粘着テープはどれも透明で均
一なものであり、表1に示すように良好な粘着剤性能が
得られた。 比較例1 実施例と同様にして、スチレン−水添イソプレン−スチ
レンブロック共重合体((株)クラレ製 セプトン20
43)100重量部、粘着付与樹脂(荒川化学工業
(株)製 アルコンP−100)100重量部、および
パラフィン系プロセスオイル(出光興産(株)製ダイア
ナプロセスPW−90)25重量部をドライブレンド
(実施例の最終組成と一致)し、2軸押出機を用いて
150℃で混練を行った。透明な溶融物が得られたが、
ホットカッターによってはカッティングできず、水槽で
十分冷却したにもかかわらず、ストランドカッターによ
ってもカッティングできなかった。また、冷却後のスト
ランドは粘着性があり、ブロッキング現象を起こした。 比較例2〜3 実施例で得られたペレット(A)、ペレット(B)を
種類の配合(重量比)95/5、および5/95でドラ
イブレンドし、得られた混合ペレットを1軸押出機でバ
レル温度180℃で溶融し、Tダイから押出すことによ
50μm厚のPETフィルム上にコーティングした。
得られた粘着テープの粘着剤性能は表1に示すように、
不十分であった。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の混合型ホットメルト粘着剤は、
スチレン系ブロック共重合体をベ−スポリマ−とするホ
ットメルト粘着剤では従来不可能とされていた多層押出
機や射出成型機での複層成型が可能であり、産業上の利
用価値が極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特表 昭63−503549(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 153/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ビニル芳香族化合物からなる重合
    体ブロックAと共役ジエン化合物からなる重合体ブロッ
    クBを有し、ビニル芳香族化合物の含有率が3〜70重
    量%の範囲にあるブロック共重合体および/またはその
    水添物100重量部、および(b)粘着付与樹脂100
    〜500重量部とからなるペレット(1)、ならびに
    (a´)ビニル芳香族化合物からなる重合体ブロック
    共役ジエン化合物からなる重合体ブロックBを有し、
    ビニル芳香族化合物の含有率が3〜70重量%の範囲に
    あるブロック共重合体および/またはその水添物100
    重量部、および(c)可塑剤0〜500重量とからな
    るペレット(2)を、両者の重量比[ペレット(1)/
    ペレット(2)]で10/90〜90/10の範囲で含
    有することを特徴とする混合型ホットメルト粘着剤。
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