JP3657279B2 - 粘・接着剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は熱安定性の優れた粘・接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、溶剤を用いる粘・接着剤の溶剤に対する環境汚染問題が厳しく取り上げられるようになり、また省エネルギー、省資源の観点からホットメルト型の接着剤が広く用いられるようになってきている。従来より、このホットメルト型粘・接着剤のベースポリマーとして、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体が一般的に使用されている。しかし、これらの未水添スチレン系ブロック共重合体は、共役ジエンを有していることから耐熱劣化性が著しく乏しい。その結果、未水添スチレン系ブロック共重合体をベースポリマーとして用いる粘・接着剤配合物を溶融混練法で作製する際は、熱劣化を抑制するために窒素などの不活性ガス雰囲気下で混練する方法が取られることがあるが、混練が長時間に及ぶ場合は熱劣化を完全に防ぐことが出来ず、得られた組成物の溶融粘度を含む粘・接着剤性能が不安定になる。また、窒素気流下で混練を行うと可塑剤のような低分子量化合物が揮発し、正確な配合の組成物が得られず、組成物の溶融粘度を含む粘・接着剤性能が不安定になる。
【0003】
そこで、未水添スチレン系ブロック共重合体をベースポリマーとして粘・接着剤配合物を溶融混練法で作製する際は、混練時間を短縮するために粘着付与樹脂、可塑剤などを多くするか、ベースポリマーとして溶融粘度の低いポリマーを用いざるを得ず、配合処方が大きく制約される。さらに、未水添スチレン系ブロック共重合体をベースポリマーとして用いる粘・接着剤配合物自体の耐熱老化性が劣るために経時変化が大きく、使用用途が限定されている。そこで、混練時の熱安定性及び組成物の熱安定性を満たすために、ベースポリマーとして水添スチレン系ブロック共重合体を用いることがある。しかしながら、一般に未水添スチレン系ブロック共重合体の溶融粘度に比べ、その水添物の溶融粘度は高くなるために、水添スチレン系ブロック共重合体をベースポリマーとする粘・接着剤組成物は加工性が劣るという欠点がある。また、水添スチレン系ブロック共重合体は各種粘着付与樹脂、可塑剤との相溶性において、未水添スチレン系ブロック共重合体に比べ良好な相溶性を示すものが少なく、配合処方が大きく制約されている。その結果、耐熱老化性に優れる未水添スチレン系ブロック共重合体を用いた粘・接着剤組成物が望まれているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、耐熱老化性が改良された未水添スチレン系ブロック共重合体を用いた粘・接着剤組成物を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記課題は、ビニル芳香族化合物を主体とする少なくとも2個の重合体ブロックと、ブタジエンイソプレンの混合物からなりイソプレンの含有率が10〜90wt%である少なくとも1個の重合体ブロックとからなり、該ビニル芳香族化合物を主体とするブロックの含有率が5〜50wt%である熱可塑性エラストマーを含有する粘・接着剤組成物によって達成される。
【0006】
本発明で用いられるビニル芳香族化合物としてはスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等があるが、特に一般的なものとしてスチレンが挙げられる。これらは1種のみならず2種類以上混合して使用してもよい。ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックの分子量は4,000〜50,000、好ましくは5,000から30,000である。
【0007】
ブタジエンとイソプレンの混合からなる重合体ブロックはイソプレンの含有率が10から90wt%であることが必要である。イソプレンの含有率が10wt%未満では溶融混練時に組成物の粘度が低下し、イソプレンの含有率が90wt%を超える場合は溶融混練時に組成物の粘度が上昇し、粘度、物性の面で安定な組成物が得られない。ブタジエンとイソプレンの混合系からなるブロックの分子量は10,000〜500,000、好ましくは50,000〜200,000である。
【0008】
ビニル芳香族化合物を主体とするブロックの含有率は5〜50wt%であることが必要である。この割合が5wt%未満の場合は得られる組成物の凝集力が低く、その結果として所望の耐クリープ性が得られない。50wt%を超える場合は接着性に欠ける。
【0009】
本発明に用いられるブロック共重合体はアニオン重合法により容易に得ることができる。その例としてアルキルリチウムを触媒として用い、ビニル芳香族化合物、およびブタジエンイソプレンの混合物を逐次重合させる方法、あるいはビニル芳香族化合物、およびブタジエンイソプレンの混合物をそれぞれ重合後、得られた重合体を適当な方法で結合させる方法を挙げることができる。ブタジエンとイソプレンからなる重合体ブロックの結合様式に関しては、イソプレンとブタジエンがブロック状に結合されているもの、ランダム状に結合されているもの、テーパー状に結合されているものなどいずれの様式でもよい。
【0010】
本発明の粘・接着剤組成物には必要に応じて粘着付与樹脂、可塑剤あるいはその他の配合物を添加することができる。この場合、粘着付与樹脂、可塑剤に特に制限はなく、必要とされる粘・接着剤性能に応じて配合される。配合剤としては酸化防止剤、紫外線吸収剤、及び炭酸カルシウム、酸化チタン等の充填剤が用いられる。また、本発明の趣旨を損なわない範囲で、他の未水添スチレン系ブロック共重合体、水添スチレン系ブロック共重合体を配合してもよい。
【0011】
本発明の粘・接着剤組成物は、溶融した後、紙、セロハン、ポリプロピレン、ポリエステル等の基剤に塗布したり、あるいはトルエン等の溶剤に溶解して溶液状態で被着体に塗工するなどして用いられる。
【0012】
【実施例】
以下に本発明の実施例をあげて詳細に説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、本発明が限定されるものではない。
(実施例1〜4)
n−ブチルリチウムを触媒としてスチレンを重合後、イソプレンブタジエン混合物を重合し、その後スチレンを添加し重合させることにより表1に示すスチレン−イソプレン/ブタジエン−スチレンブロック共重合体(R−1〜R−3)を得た。これらのブロック共重合体と他の成分とを表2に示す配合に従って窒素置換を十分に行ったニーダーで170℃で溶融混合することにより、粘着剤組成物を得た。組成物の熱安定性は組成物を150℃のギアーオーブン中に12時間放置し、放置前後の溶融粘度の変化で評価した。結果を表2に示す。溶融粘度は130℃キャピラリーレオメーターで剪断速度6.1×102 (1/秒)の場合を溶融粘度とした。この粘着剤組成物をポリエステルフィルムに塗工することにより粘着テープを作製し、接着力、保持力の評価を行った。結果を表2に示す。接着力は粘着テープをSUS304板に接着し、環境温度25℃で180度角で引張速度300mm/分で剥離させて測定した。保持力はSUS304板に25mm×25mmのサイズにカットした粘着テープを接着し、環境温度40℃で荷重1kgを吊り下げ、落下時間を求めた。
(比較例1〜2)
実施例1〜4と同様にイソプレンブタジエン混合からなるブロックのイソプレン含有率が5wt%と95wt%の2種類のスチレン−イソプレン/ブタジエン−スチレンブロック共重合体(R−4およびR−5)を作製し、これらのブロック共重合体を用いた外は実施例1〜4と同様にして組成物を作製し、粘着テープを作製した。物性を測定したところ、これらは熱安定性に欠けるものであった。
(比較例3〜4)
実施例1〜4と同様にイソプレンブタジエン混合からなるブロックのイソプレン含有率が45wt%でスチレン含有量が2wt%と65wt%の2種類のスチレン−イソプレン/ブタジエン−スチレンブロック共重合体(R−6およびR−7)を作製し、これらのブロック共重合体を用いた外は実施例1〜4と同様にして組成物を作製し、粘着テープを作製し、物性を測定した。これらは保持力、接着力の欠けるものであった。
(比較例5)
表1に示すスチレンイソプレン−スチレンブロック共重合体(R−8)およびスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(R−9)を作製し、それらを1/1(重量比)の割合で配合したものをベースポリマーとして用いて実施例1〜4と同様にして組成物を作製し、粘着テープを作製し、物性を測定した。この組成物は熱劣化試験後、相分離を引き起こし、熱安定性に欠けるものであった。
【0013】
【表1】
Figure 0003657279
【0014】
【表2】
Figure 0003657279
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば熱安定性に優れる粘・接着剤組成物が提供される。

Claims (1)

  1. ビニル芳香族化合物を主体とする少なくとも2個の重合体ブロックと、ブタジエンイソプレンの混合物からなりイソプレンの含有率が10〜90wt%である少なくとも1個の重合体ブロックとからなり、該ビニル芳香族化合物を主体とするブロックの含有率が5〜50wt%である熱可塑性エラストマーを含有することを特徴とする粘・接着剤組成物。
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